JPH0443095B2 - - Google Patents

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JPH0443095B2
JPH0443095B2 JP59185362A JP18536284A JPH0443095B2 JP H0443095 B2 JPH0443095 B2 JP H0443095B2 JP 59185362 A JP59185362 A JP 59185362A JP 18536284 A JP18536284 A JP 18536284A JP H0443095 B2 JPH0443095 B2 JP H0443095B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diallyl phthalate
film
weight
radically polymerizable
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59185362A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6164733A (ja
Inventor
Naoki Ikeda
Shigekazu Ogawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP18536284A priority Critical patent/JPS6164733A/ja
Publication of JPS6164733A publication Critical patent/JPS6164733A/ja
Publication of JPH0443095B2 publication Critical patent/JPH0443095B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明はジアリルフタレート系フイルム及びそ
の製法に関する。 (従来の技術) 従来、ジアリルフタレート樹脂は、そのすぐれ
た耐熱性、電気絶縁性、寸法安定性などの点から
プリント基板、絶縁部品などの電気製品や化粧板
や塗料などに多くつかわれている。ところが、こ
れらはほとんどがフエノール紙、不織布やガラス
繊維などとジアリルフタレート樹脂の積層体とし
て使用されるか、または塗料として基材ごと使用
される用途がほとんどである。ジアリルフタレー
ト樹脂の持つ光学的性質を生かした用途としては
プラスチツクレンズ成型品等がある。しかしラジ
カル重合性単量体及びジアリルフタレートプレポ
リマーを主たる成分とするフイルムを使用する例
は見当らない。 (発明の構成及び効果) 本発明者らはジアリルフタレート樹脂の持つ耐
熱性、電気特性、光学的性質を生かしつつ、経済
的で透明性のジアリルフタレート系樹脂フイルム
及びその製法に関して鋭意研究した結果 1 a)ジアリルフタレートプレポリマー20〜80
重量部、b)少なくともヒドロキシル基又はテ
トラヒドロフルフリル基を有する単官能性単量
体を含むラジカル重合性単量体80〜20重量部 の硬化物から実質的になり、光線透過率88%以
上、複屈折率10-5以下であることを特徴とする
ジアリルフタレート系フイルム。 2 a)ジアリルフタレートプレポリマー20〜80
重量部、b)少なくともヒドロキシル基又はテ
トラヒドロフルフリル基を有する単官能性単量
体を含むラジカル重合性単量体80〜20重量部 から実質的になる混合物に照射線量10〜
100Mradの電子線を照射し、光線透過率88%
以上、複屈折率10-5以下のフイルムを得ること
を特徴とするジアリルフタレート系フイルムの
製造方法が極めて優れていることを発見し本発
明に到達した。 本発明に使用されるジアリルフタレートプレポ
リマーは、ジアリルオルソフタレートジアリルテ
レフタレートのうち1種又は2種以上を重合して
得られる。重合の方法としては、ベンゾイルパー
オキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド
などの過酸化物の存在下で熱塊状重合されても良
いし、触媒を使用せず酸素存在下で重合させるこ
とも可能である。更に酸素存在下で熱や電離性放
射線によりジアリルフタレートプレポリマーに酸
素を付与させたものをラジカル重合開始材として
重合しても良い。その後アルコール抽出などによ
りモノマーとプレポリマーを分離する。 本発明に使用されるジアリルフタレートプレポ
リマーはその重合方法に依らず、溶液粘度(50重
量%メチルエチルケトン、30℃)が50〜130cps、
ヨウ素価50〜80、軟下点130℃以下、残留モノマ
ー5重量%以下の範囲にあれば良い。 またジアリルフタレートとトリアリルイソシア
ヌレート、トリアリルシアヌレート、ジエチレン
グリコールビスアリルカーボネートなどとの共重
合物も本発明のプレポリマーとして使用すること
も可能である。 ラジカル重合性単量体は、少なくともヒドロキ
シル基又はテトラヒドロフルフリル基を有する単
官能性単量体を含んでいる。ラジカル重合性単量
体は(1)前記単官能性単量体または(2)前記単官能性
単量体と多官能性単量体とを適宜組み合わせたも
のであれば良い。 単官能性単量体としては、ヒドロキシル基又は
テトラヒドロフルフリル基を有する単官能性単量
体、例えば、2−ヒドロキシアルキルアクリレー
ト、2−ヒドロキシアルキルメタクリレート、テ
トラヒドロフルフリルアクリレート、テトラヒド
ロフルフリルメタクリレートなどがあげられる。 これらの単官能性単量体は、単独で使用しても
よく、末端にラジカル重合性基を1つ持つ他の単
量体と併用してもよい。併用できる他の単量体と
しては、例えば、酢酸ビニル、スチレン、ビニル
ピリジンなどのビニル化合物;アクリル酸、アル
キルアクリレート(2−エチルヘキシルアクリレ
ートなど)、エトキシエチルアクリレート、ベン
ジルアクリレート、2−フエノキシエチルアクリ
レートなどのアクリレート化合物;メタクリル
酸、アルキルメタクリレート(メチルメタアクリ
レート、2−エチルヘキシルメタクリレートな
ど)、エトキシエチルメタクリレート、アリルメ
タクリレート、グリシジルメタクリレートなどの
メタクリレート化合物等があげられる。 多官能性単量体としては、ジビニルベンゼン、
ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジアクリレート、ジエチレン
グリコールジアクリレート、トリエチレングリコ
ールジアクリレート、ポリエチレングリコールジ
アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリ
レート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、
エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレ
ングリコールジメタクリレート、トリエチレング
リコールジメタクリレート、トリメチロールプロ
パントリメタクリレート、ジアリルフタレート、
ジエチレングリコールビスアリルカーボネート、
トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌ
レートなどのラジカル重合性基を2個以上持つ化
合物が適当である。 フイルムの構成要素としては、ジアリルフタレ
ートプレポリマー20〜80重量部、ラジカル重合性
単量体80〜20重量部が好ましい。またラジカル重
合性単量体中、単官能性単量体/多官能性単量体
の割合は重量で100〜50/0〜50が好ましく、更
に好ましくは100〜70/0〜30である。ジアリル
フタレートプレポリマーは、通常固体として入手
されるため、ラジカル重合性単量体に溶解し混合
物を得る。ジアリルフタレートプレポリマーの含
有量が多くなると混合物の粘度が高くフイルム形
成処理の作業性が悪く、また得られたフイルムの
可とう性が低下する。ジアリルフタレートプレポ
リマーの含有量が少ないと可とう性は向上する
が、ジアリルフタレート樹脂の特性が損なわれ
る。本発明においては溶媒を必ずしも必要としな
いが、上記混合物の粘度を低下させる目的で溶
媒、例えばアセトン、テトラヒドロフラン、メチ
ルエチルケトン、塩化メチレン等を用いることも
可能である。しかし最終の用途によつては溶媒の
使用は必ずしも好適ではないので用途により選択
すべきである。 上記混合物に過酸化物などのラジカル重合開始
剤を加えることもできるが、本発明においては、
必ずしも必要としない。 ジアリルフタレートプレポリマーとラジカル重
合性単量体を十分に攪拌混合し、コーターまたは
アプリケーターなどの公知手段により、支持体に
所定厚みとなるように塗布する。この際の支持体
はフイルム形成後、容易にフイルムを剥離できる
ものであれば良く、ガラス板、ポリエステルフイ
ルム、テフロンフイルム、離型紙やセロハン紙等
が適している。 支持体に塗布された所定厚みの混合物を支持体
ごと硬化処理を行なう。熱により硬化フイルムを
得ることも考えられるが、熱硬化処理には、時間
が長くかかること、ラジカル重合開始剤のため混
合物の貯蔵安定性に劣ることや、重合し易いラジ
カル重合性単量体がジアリルフタレートプレポリ
マーの硬化より先に重合し、得られたフイルムの
強度が劣ることなどの欠点がある。そこで以下の
ような電子線による硬化処理が短時間に均一で良
好なフイルムを与え、ラジカル重合開始剤を必要
としないため混合物の貯蔵安定性にも優れてお
り、好ましい製造方法である。 また、紫外線照射により硬化フイルムを得るこ
とも考えられる。しかし紫外線による処理には、
光重合開始剤が必要であるため、混合物の貯蔵安
定性に問題があり、またアリル化合物の重合のし
にくさから紫外線よりもエネルギーの大きな電子
線が本発明においては好適である。 電子線の照射線量としては、10Mrad〜
100Mradより好ましくは20〜50Mradである。
10Mrad以下の線量では、硬化しにくく100Mrad
以上では生産性が劣る。加速電圧はフイルムの厚
みによつて異なるが、100μm前後のフイルムを
製造する場合は100〜300KV、より好ましくは
150〜200KVである。 照射時間としては、線量、加速電圧、電流によ
り異なるが通常0.1秒〜数秒である。 混合物を塗布した支持体ごと、電子線を照射し
た後、支持体より硬化フイルムを剥離させること
で本発明は達成される。 本発明で得られるフイルムは光学的特性に優
れ、光線透過率88%以上、また複屈折率10-5以下
であり、低複屈折率を要求される用途やさらには
得られたフイルムには蒸発成分が残存しないた
め、蒸着、スパツタリング、イオンプレーテイン
グなどの真空下での後処理が容易であり、そのよ
うな処理を要する用途など、例えば液晶表示素子
用偏光板保護カバーや、液晶フイルムセル、光学
式ビデオデイスクやコンパクトデイスク等の保護
フイルムなどの用途に適している。 (実施例) 以下、本発明を実施例にて説明する。 実施例 1〜8 ジアリルフタレートプレポリマー(ヨウ素価
60、30℃での50重量%メチルエチルケトン溶液粘
度100cps、標準ポリスチレン換算による数平均分
子量8850)を用い表1に示す組成(数字は重量部
を示す)でラジカル重合性単量体とを十分に攪拌
混合し、該混合物をアプリケーターを使つてガラ
ス板あるいはポリエステルフイルム上に塗布し
た。このサンプルを酸素濃度100ppm以下の窒素
雰囲気中で175KV、8.6mAの電子線を20Mrad又
は30Mrad照射し、支持体から硬化したフイルム
を剥離させた後に以下に示す評価を行なつた。そ
の評価結果を表2に示す。 尚、評価方法は以下に説明する。 ゲル分率:硬化フイルムをアセトン中に浸漬し、
一晩放置後のフイルムの重量変化から求め
た。 引張破断強度及び伸度並びに降伏強度及び 伸度:チヤツク間距離20mm、幅10mmのフイルムを
テンシロンにて10mm/minの速度で引張り、
チヤートから各強度および各伸度を算出し
た。 全光線透過率:スガ試験機KKのヘーズメーター
を用い全光線透過率を測定した。 複屈折率:偏光顕微鏡と補正検板ベレツクコンペ
ンセータ(オリンパス光学製)を用い、コン
ペンセータのダイヤル値aおよびbを測定し
た。 |a−b|/2の値に対応する量10000f(i)
を表から求め、その値に0.886を乗じる。こ
れを膜厚みTで割つた値を複屈折率とした。 10000f(i)×0.886/T=複屈折率
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 a ジアリルフタレートプレポリマー20〜80
    重量部 b 少なくともヒドロキシル基又はテトラヒドロ
    フルフリル基を有する単官能性単量体を含むラ
    ジカル重合性単量体80〜20重量部 の硬化物から実質的になり、光線透過率88%以
    上、複屈折率10-5以下であることを特徴とする
    ジアリルフタレート系フイルム。 2 a ジアリルフタレートプレポリマー20〜80
    重量部 b 少なくともヒドロキシル基又はテトラヒドロ
    フルフリル基を有する単官能性単量体を含むラ
    ジカル重合性単量体80〜20重量部 から実質的になる混合物に照射線量10〜
    100Mradの電子線を照射し、光線透過率88%
    以上、複屈折率10-5以下のフイルムを得ること
    を特徴とするジアリルフタレート系フイルムの
    製造方法。
JP18536284A 1984-09-06 1984-09-06 ジアリルフタレ−ト系フイルム及びその製法 Granted JPS6164733A (ja)

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