JPH0442250Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は連続バケツト型又は連続エプロン型の
コンベヤ装置に関し、かつ特に都市ごみ、木材チ
ツプ、その他の産業廃棄物及び切断した砂糖きび
片等の不定形又は不均一物質を搬送するためのコ
ンベヤ装置に関する。

従来の技術 従来の上記したようなコンベヤ装置において
は、多数のバケツト又はエプロンのような容器を
連続して水平方向へ移動させる水平搬送路部分を
搬送物投入口の直下に設けて搬送物を容器へ順次
投入し、搬送物を満たした容器は次にかきならし
装置によつて搬送物の量をほぼ一定にされ、水平
搬送路部分に連続する立上り搬送路部分を経て垂
直上方又は斜め上方搬送路部分へ移動されるよう
になつている。このような従来の構成では、大量
の搬送物を投入口から投入したとき、搬送物がか
きならし装置やコンベヤのケーシングなどで圧縮
されて容器内へ収納され、このため過負荷状態を
生じてコンベヤが停止したり、また搬送物が容器
及びかきならし装置及びケーシングの間に詰つて
装置が破損するなどの不都合があつた。

考案が解決しようとする問題点 そこで、本考案は上記したような従来の装置の
欠点を取除くと共に簡単で便利な形のコンベヤ装
置を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 この目的を達成するための本考案の構成は以下
のとおりである。

ケーシングと、該ケーシング内で、被搬送物を
収納して連続移動し得るように配設された多数の
容器とを有しており、ケーシングが、搬送物投入
口を有する水平搬送路部分と、該水平搬送路部分
に連なる立上り搬送路部分と、該立上り搬送路部
分に連なる上方搬送路部分とを含むコンベヤ装置
であつて、水平搬送路の上部壁に形成されて上方
へ突出し、かつ長手方向に延在する内部空間を画
成する第一突出部分と、上部壁に連なる、前記立
上り搬送路部分の側部壁に形成され、第一突出部
分に連なつて、側方へ突出し、かつ長手方向に延
在する内部空間を画成する第二突出部分とを有す
るコンベヤ装置。好ましくは、突出部分内の内部
空間の横方向幅が容器の横方向幅よりも僅かに大
きくなされる。

作 用 上記した構成により、投入口より過剰の搬送物
を収納した容器は立上り搬送路部分を移動する間
に重力により余分の搬送物を突出部分の内部空間
を通して後続の容器へふり落し、コンベヤの過負
荷状態を解消する。

実施例 第１図に示した本考案の実施例では、全体的に
長方形断面形状を有しかつＬ字状のケーシング１
を有し、その中に多数のバケツト又はエプロンの
ような容器２が連続して配置されかつケーシング
１の長手方向へすなわち矢線Ａの方向へ移動され
るようになつている。ケーシング１は容器２を水
平方向へ移動させる水平搬送路部分３と、水平搬
送路部分３に連続して設けられかつ上方へ湾曲し
て垂直上方へ立上がつて容器２を水平方向から垂
直方向上方へ移動させる立上り搬送路部分４と、
立上り搬送路部分４の上部に連続して設けられて
容器２を垂直方向上方へ移動させる上方搬送路部
分５とを有する。

水平搬送路部分３はその上方部分に搬送物投入
口６を形成しており、投入口６から投入された搬
送物はその下を順次移動する容器２内へ収納され
る。

水平搬送路部分３の上部壁７は投入口６から立
上り搬送路部分４までの部分に上方へ突出しかつ
長手方向へ延びる形断面形状の突出部分８（第
一突出部分）を一体に形成しており、突出部分８
の内部空間は容器２が移動するケーシング１内の
空間に開いている。そして突出部分８はその内部
空間の横方向幅ｗ（第２図参照）が容器２の上部
横方向幅よりも僅かに大きい値を有するように形
成されている。なお、突出部分８の内部空間の横
方向幅ｗは、ケーシング１内の搬送路の横方向幅
Ｗよりも小さくなされている。

同様に、立上り搬送路部分４は水平搬送路部分
３の上部壁７に連続する側部壁９に突出部分１０
を一体に形成しており、この突出部分１０（第二
突出部分）は水平搬送路部分３の突出部分８とほ
ぼ同じ断面形状を有しかつ突出部分８に連続して
長手方向へ延びるよう形成されている。突出部分
１０は立上り搬送路部分４が上方搬送路部分５に
連続する部分において終端している。

大量の搬送物が投入口６から投入されて容器２
に山盛り状態で収納された時、容器２が立上り搬
送路部分４内を移動する時に、容器２上の搬送物
の山盛り部分はくずれて突出部分１０の内部空間
内を落下し、後続の容器に収容される。このよう
な動作を繰返して上方搬送路部分５へ入る全ての
容器２はそれぞれの搬送物を自動的に所定の量以
下にしてコンベヤの過負荷を防止する。突出部分
８及び１０の高さ及び長さは搬送物の種類や形状
に応じて適当に決められ、コンベヤの過負荷防止
効果が充分に得られるようにする。

次に、第３図に示した実施例はケーシング１１
の立上り搬送路部分１２及び上方搬送路部分１３
が斜め上方に延びており、それ以外の部分は第１
図の実施例の部分と同様に構成されておりかつそ
れと同様に動作する。

考案の効果 以上説明した構成により、本考案はかきならし
装置を設けておらず、構造が極めて簡単であり、
コンベヤの過負荷状態の発生を完全に防止するこ
とができ、搬送物のかみ込みを生じることがな
く、装置の破損及び損傷が全くないなどすぐれた
効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるコンベヤ装置の一例の破
断縦断面概略図であり、第２図は第１図の装置の
−における破断平断面概略図であり、第３図
は本考案のコンベヤ装置の別の例の破断縦断面概
略図である。 １，１１……ケーシング、２……容器、３……
水平搬送路部分、４，１２……立上り搬送路部
分、５，１３……上方搬送路部分、６……投入
口、８，１０……突出部分。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ケーシングと、該ケーシング内で、被搬送物
   を収納して連続移動し得るように配設された多
   数の容器とを有しており、 前記ケーシングが、搬送物投入口を有する水
   平搬送路部分と、該水平搬送路部分に連なる立
   上り搬送路部分と、該立上り搬送路部分に連な
   る上方搬送路部分とを含むコンベヤ装置におい
   て、 前記水平搬送路部分の上部壁に形成されて上
   方へ突出し、かつ長手方向に延在する内部空間
   を画成する第一突出部分と、 前記上部壁に連なる、前記立上り搬送路部分
   の側部壁に形成され、第一突出部分に連なつ
   て、側方へ突出し、かつ長手方向に延在する内
   部空間を画成する第二突出部分とを有するコン
   ベヤ装置。 (2) 前記第一および第二突出部分で画成される内
   部空間の横方向幅が、前記容器の横方向幅より
   も僅かに大きく、ケーシング本体で画成される
   内部空間の横方向幅よりも小さいことを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲第１項に記載され
   たコンベヤ装置。