JPH0441989Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は屋内排水管等を掃除するためのパイプ
清掃器におけるワイヤー長さ測定装置に関するも
のである。

＜従来の技術＞ 従来、一般に用いられているスネークワイヤー
の先端に、スクリユー、ドリル等のアタツチメン
トを取付け、該ワイヤーを適宜繰出し屋内排水管
内の堆積物や異物等の詰まりを取除く簡易パイプ
清掃器としては、所謂フレキシロツダーと呼ばれ
る手動式又は電動式の屋内配管用清掃器が知られ
ている。この場合、いずれにしてもスネークワイ
ヤーの繰出し量は、ワイヤーハウスに取付くハン
ドル又はモータの駆動による巻取ドラム部の回転
に伴つて、単に繰り出されるものであり、専ら感
に頼つていた。

＜考案が解決しようとする課題＞ しかし、このような繰出し方式では、再度の管
路へのワイヤー繰出しに先端（アタツチメント）
が所望の位置に到達させることは難しく、作業に
熱練を必要としていた。特に、近時は清掃工事費
の算出の一つにワイヤーの繰出し量を含ませるた
め、正確な繰出し量を読取る必要がある。勿論、
この点についてのチエツクは、現状では繰出した
ワイヤーを直接ハウスに巻取らず、一旦ワイヤー
を引き出し、その長さをいちいちメジヤーにて計
つてる程度である。

本考案は上記実情に鑑み、ワイヤーハウスの繰
出し側内にワイヤー繰出し量変換手段を組込み自
動的にワイヤー長さを計る如くしたパイプ清掃器
におけるワイヤー長さ測定装置を提供することを
目的としたものである。

＜課題を解決するための手段＞ 本考案は、スネークワイヤーを巻取り収納する
ワイヤーハウスの繰出し側となる内部に、ワイヤ
ーの螺旋溝に対応するギザ付き計測ローラと押し
ローラを対向させたワイヤー繰出し量変換手段を
設置すると共に、該計測ローラに接続した伝動フ
レキシブルワイヤーを、ハウス側壁に設けたカウ
ンターに連結したものである。

＜作用＞ 上記のような構成のため、ハンドル等の回動作
用にてワイヤーハウスを回転し、この巻取ドラム
部よりワイヤーを支承部の軸孔より外部に繰出す
ものである。この場合、繰出し部近傍にはワイヤ
ーを挟接状とした計測ローラが転動し、この回転
が伝動フレキシブルワイヤーを経てカウンターを
駆動するため、自動的に繰出し量を測定するもの
である。

＜実施例＞ 以下、本考案を実施例の図面について説明すれ
ば、次の通りである。

１は一端を漏斗状としてなるワイヤーハウス
で、この漏斗状となる先端及び基端中央を門型支
持枠部２の前後に横支承し清掃器本体３とする。
４はワイヤーハウス１内の基部となる巻取ドラム
部１ａに巻込んだ所定長さをもつスネークワイヤ
ーで、該スネークワイヤー４はワイヤーハウス１
の繰出し側となる漏斗部１ｂ内の中央部に設けた
ワイヤー繰出し量変換手段５を挿通し支承部１ｃ
の軸孔６を経て外方に引き出すものである。この
場合、ワイヤー繰出し量変換手段５の構成は、ワ
イヤーハウス１の壁面に固定の枠部７内に、スネ
ークワイヤー４の螺旋溝４ａに対応するギザ８ａ
を周面に有する計測ローラ８と円弧状押え溝９ａ
を有する押しローラ９を対向設置し、中央の案内
枠１０より挿通のスネークワイヤー４を挟持し、
該スネークワイヤー４の繰出し通過に応じ計測ロ
ーラを回転させるものとなつている。また、この
両ローラ８，９の軸８ｂ，９ｂは長溝孔７ａ，７
ｂに軸承すると共に、該両軸８ｂ，９ｂとはＶ状
に掛けた挟持用スプリング１１にて絶えず双方を
寄せている。但し、この内一方の軸、計測ローラ
８の軸８ａはバネ受板１２を持つて支承する構造
となつている。１３は計測ローラ８の軸８ａに直
接接続した伝動フレキシブルワイヤーで、該ワイ
ヤー１３の先端はワイヤーハウス１の側壁に穿つ
た手孔部１４位置に臨む公知のカウンター１５に
接続し、これら全体としてワイヤー長さ測定装置
１６となる。１７はカウンター１５のリセツトダ
イヤル、１８は側壁に固定のカウンターベースで
ある。

いまこの作用を説明すると、屋内排水管（図示
せず）の清掃に当たつては、ワイヤーハウス１よ
り引出したチエツク部１９を経てなるスネークワ
イヤー４の先端に適宜形状を持つヘツド２０を配
するものである。

ここにおいて、支持枠部２の基端に突設のハン
ドル２１を廻わし（手動タイプにあつて）ワイヤ
ーハウス１を回転させれば、内部に巻込んでなる
スネークワイヤー４が順次繰出される。このと
き、スネークワイヤー４がワイヤー長さ測定装置
１６のワイヤー繰出し量変換手段５を通過する
と、該ワイヤー４に挟接の両ローラ８，９中、計
測ローラ８はワイヤー４の螺旋溝４ａに対応のギ
ザ８ａ（歯切り部）が回転し、該計測ローラ８の
軸８ｂに接続の伝動フレキシブルワイヤーが一体
に回転し、その回転でカウンター１５の数値１５
ａが適宜表示される。この数値１５ａを読取れば
スネークワイヤー４の繰出し量となる。勿論、こ
の計測ローラ８のギザ８ａの歯は、スネークワイ
ヤー４の巻きピツチに合うよう形成してなり、該
スネークワイヤー４との噛み合いを確実とし、ス
リツプを招かない精度のある長さ測定となる。ち
なみに、カウンター１５は、計測ローラ８の一回
転につき１カウントされるように構成してなり、
最小計測値は10cmで計測ローラ８の一回転の長さ
となる。尚、カウンター１５はリセツトダイヤル
１７により０設定が行える。

＜考案の効果＞ 上述のように本考案のパイプ清掃器におけるワ
イヤー長さ測定装置は、ワイヤーハウスの繰出し
部にスネークワイヤーの通過動にて転動する計測
ローラを配し、この回転を伝動フレキシブルワイ
ヤーを介しカウンターに伝達する如くしてなるた
め、スネークワイヤーの繰出し量を直接数値とし
て表示するので、清掃工事費の算出の一つである
ワイヤーの長さを自動的に測定し得るものであ
る。また、このときの測定ローラはスネークワイ
ヤーの螺旋溝に対応するギザ付きとなつているた
め、スリツプが無く計測精度の高い測定となる。
更に、本考案の構成は極めて簡単な構造のため、
誤動作のない堅牢タイプとなる等の実用的効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
使用状態の側面図、第２図は斜面図、第３図Ａ，
Ｂワイヤー繰出し量変換手段部の正面図及び断面
図である。 １……ワイヤハウス、４……スネークワイヤ
ー、７……枠部、８……計測ローラ、８ａ……ギ
ザ、９……押しローラ、１１……スプリング、１
３……伝動フレキシブルワイヤー、１５……カウ
ンター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スネークワイヤーを巻取り収納するワイヤーハ
   ウスの繰出し側となる内部に、ワイヤーの螺旋溝
   に対応するギザ付き計測ローラと押しローラを対
   向配置すると共に、該計測ローラに接続した伝動
   フレキシブルワイヤーを、ハウス側壁に設けたカ
   ウンターに連結してなるパイプ清掃器におけるワ
   イヤー長さ測定装置。