JPH0440570A - 自動要素生成装置 - Google Patents

自動要素生成装置

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JPH0440570A
JPH0440570A JP2147880A JP14788090A JPH0440570A JP H0440570 A JPH0440570 A JP H0440570A JP 2147880 A JP2147880 A JP 2147880A JP 14788090 A JP14788090 A JP 14788090A JP H0440570 A JPH0440570 A JP H0440570A
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JP2147880A
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Kenji Yasutake
健司 安武
Yasuko Mitsunari
光成 泰子
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、境界要素法による物理現象の解析に用いる境
界要素を自動的に生成する自動要素生成装置に関する。
[従来の技術] コンピュータを利用した設計支援システム(以後、CA
Dシステムと称する)及びコンピュータを利用した解析
システム(以後、CAEシステムと称する)における従
来の要素生成装置は、形状データから初期要素を作成す
るときに、あらかじめ解析実行者がすべての要素の節点
の座標を決定すると共に、各節点の座標値を要素生成装
置に入力するように構成されている。
また、従来の初期要素生成機能を有する要素生成装置は
、解析実行者が全体の要素数又は平均的な要素寸法を入
力して、その入力により全体で−様な初期要素を生成し
て、生成された初期要素を、付随する境界条件と共に境
界要素法の解析モジュールに送るように構成されている
更に、上述の初期要素生成機能を有する要素生成装置は
、境界要素法の解析モジュールで実行された解析結果に
従って各要素における解析誤差を要求された解析精度と
比較するために、解析誤差を解析結果の平均値で割って
相対化し、相対化された解析誤差が解析精度よりも大き
いと判定された要素を解析誤差の大小に関係なく全て二
分割する。そして、二分割された要素は、再び境界要素
法の解析モジュールに送られ、(解析→誤差評価→要素
細分割→解析→・・・)の手順を繰り返して、境界要素
法による物理現象の解析が実行される(例えば、武田毅
、桑原敏彦、宮田忠義、五十嵐真悟2本間博巳、 “境
界要素法における数値解の誤差評価−不均一なメツシュ
分割によるポテンシャル問題の解−1日本シミュレーシ
ョン学会第10回計算気・電子工学シンポジウム論文集
、317頁。
1989年3月、及び、佐々木茂、横山正明、 “境界
要素法における精度保証のための適応的自動要素分割技
法”2日本機械学会論文集(A編)55巻514号、 
1416頁、 1989−6.参照)。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上述の従来の要素生成装置には、初期要素を生
成するときに解析実行者が初期要素に関する指定をしな
ければならず、精度の良い解析を実行するためにはある
程度の熟練を必要とするので、一般の設計者が容易に利
用できないという問題点がある。
また、特に初期要素の寸法にバラつきがある場合には、
良い解析精度が得られず、初期要素を全体で一様に発生
する方法では、複雑な形状に対して初期要素の数が増え
過ぎて解析に長時間を要するという問題点がある。
更に、解析誤差の大きい要素を細分割する際に要素分割
数がすべての要素で一定なので、要求精度に比べて解析
誤差がかなり大きい要素では、次回の解析誤差評価にお
いて再び誤差が大きいと判定されてしまう可能性があり
、(解析→誤差評価→要素細分割→解析→・・・)のル
ープが何回も繰り返されるので、多くの計算時間を要す
るという問題点がある。
本発明の目的は、上述の従来の要素生成装置のの問題点
に鑑み、境界要素法による物体の物理現象を解析すると
きに、物体の形状データに適合して所定の解析精度を有
する初期要素を少ない要素数で自動的に生成し、短時間
で正確な解析誤差を評価し、得られた誤差に応じて要素
の細分割の数を変化できると共に、一般の設計者にも容
易に利用できる自動要素生成装置を提供することにある
[′課題を解決するための手段] 本発明の前記目的は、境界要素法を用いて物体の物理現
象を解析するために該物体の形状に適合する要素を生成
する自動要素生成装置であって、解析する物体の形状に
適合した初期の境界要素を生成する初期要素生成手段と
、該初期の境界要素の解析結果に基づいて各該境界要素
における解析誤差を計算して該解析誤差が所定の解析精
度に対して大きいかどうかを判定する誤差評価手段と、
該解析誤差が該所定の解析精度よりも大きいと判定され
た境界要素を該解析誤差に応じて分割して細分要素を生
成する細分要素生成手段とを備えており、該誤差評価手
段が該細分要素の解析結果に基づいて解析誤差を計算し
、該細分要素生成手段が該細分要素の解析誤差が該所定
の解析精度に対して小さくなるまで該境界要素を細分す
ることを特徴とする自動要素生成装置によって達成され
る。
[作用] 初期要素生成手段が、境界要素法を用いて物理現象の解
析を行う物体の形状に適合した初期の境界要素を解析の
精度が向上するように自動的に生成し、誤差評価手段が
、該初期の境界要素の解析結果に基づいて各境界要素に
おける解析誤差を計算して該算出された解析誤差が所定
の解析精度に対して大きいか小さいかを各境界要素につ
いて自動的に判定し、該算出された解析誤差が該所定の
解析精度に対して大きいと判定された境界要素を細分要
素生成手段により分割して細分要素を生成し、更に誤差
評価手段が、生成された細分要素の解析結果に基づいて
解析誤差を再度計算し、細分要素生成手段が、該算出さ
れた解析誤差が該所定の解析精度よりも小さくなるまで
該境界要素を繰り返し細分する。
[実施例] 以下、本発明の自動要素生成装置における実施例を図面
を参照して詳細に説明する。
第1図は本実施例の自動要素生成装置の構成を示す。
第1図に示すように本実施例の自動要素生成装置は、初
期要素生成手段としての初期要素生成部1と、初期要素
生成部1に接続されている誤差評価手段としての誤差評
価部2と、誤差評価部2に接続されている細分要素生成
手段としての細分要素生成部3とを備えている。
次に上述の初期要素生成部1、誤差評価部2、及び細分
要素生成部3のそれぞれを詳述する。
まず、初期要素生成部1は、第1回目の解析に必要な初
期要素を生成する。その際、初期要素の数が増え過ぎな
いように、物体の形状を構成する複数のカーブの各カー
ブに対して1つの要素をそれぞれ割り当てる。
しかし、このままでは複雑な物体の形状の場合、要素の
長さが一様にならないので、精度の良い解析は望めない
。そこで要素長さのバラツキを少なくするために、以下
に説明する操作を行う。
まず、隣接する2つの要素長さの比(以下、隣接要素比
と言う)を算出し、予め決められている基準となる要素
長さの比(以下、基準要素比と言う)と比較して、隣接
要素比が基準要素比(例えば3)より大きくなっていた
ら、2つの要素のうち長い方の要素を2分割する。この
操作をすべての隣接要素について繰り返して行えば、要
素数も多く成りすぎず、解析精度の良い初期要素を、複
雑な形状の物体について、全て自動的に生成できる。
次に、初期要素生成部1における初期要素生成動作のフ
ローチャートを第2図に示す。
実際の初期要素生成動作を述べるに先立ち、このシステ
ムの前準備として、次の各ステップが必要である。
まず、プリプロセッサ1から、4種類のカーブ(直線、
円弧、円、スプライン曲線)の連接によって表現された
形状データを読み込む(ステップSL)。次に、これら
読み込んだカーブの長さをカーブごとに計算する(ステ
ップS2)。
続いて、長さの短いカーブから長いカーブに各カーブの
順番を並びかえてカーブ・リストを作成する(ステップ
S3)。
更に、作成されたカーブ・リストの中の各カーブに要素
を1つずつそれぞれ割り当てる。このようにして、要素
長さの順番で並べられた要素リストを作成する(ステッ
プS4)。
以上がこのシステムの前準備である。次に、実際の初期
要素生成の動作を述べる。
最初に、隣接する要素の比を計算するために、着目要素
を決定する(ステップS5)。ここでは第1着目要素と
して、上記の要素リストの1番目の要素を読み取る。そ
して読み取った第1着目要素に対して、以下の操作を実
行する。
まず、第1着目要素に隣接する2つの要素をそれぞれ、
第1隣接要素、第2隣接要素とする(ステップS6)。
そして最初に第1隣接要素と第1着目要素とを比較し、
次に第2隣接要素と第1着目要素とを比較する。
次に、第1隣接要素の隣接要素比(但し、隣接要素比=
隣接要素の長さ/着目要素の長さとする)を計算して、
算出された隣接要素比が予め決められた基準要素比より
も大きければ(ステップS7)、第1隣接要素を2つの
要素に分割する(ステップS8)。
そして、新しく生成された2つの要素を要素リストの後
に付は加える。ここで2分割に限定したのは、初期要素
の数をできるだけ少なくするためである。
更に、第1隣接要素は2分割されて無くなってしまった
ので、同じ第1着目要素に対する新しい第1隣接要素を
決定する。続いて新しい第1隣接要素に対する隣接要素
比を計算し、新しく計算さらた隣接要素比を基準要素比
と比較して、分割が必要かどうかを判定する。
そして第1隣接要素に対するこのループを、隣接要素比
が基準要素比以下になるまで続ける。
次に第1隣接要素に対するループが終了したら、第1着
目要素は同じままで、第2隣接要素に対するループに入
る(ステップS9)。ここでの操作は第1隣接要素に対
するものと同様で、隣接要素比を基準要素比と比較して
分割が必要かどうかを判定し、隣接要素比が予め決めら
れた基準要素比よりも大きければ(ステップ5lO)、
第1隣接要素を2つの要素に分割する(ステップ5ll
)。
上述の操作により、第1着目要素の隣接要素比は、必ず
基準要素比以下になる。
そこで今度は、要素リストの2番目に位置している要素
を第2着目要素とする。そして、この新しい第2着目要
素に対する、隣接要素の隣接要素比による分割ループを
繰り返す。
その結果、第2着目要素の隣接要素比は、必ず基準要素
比以下になる。
以下同様にして、着目要素に関するループを要素リスト
の最後の要素まで繰り返すこをにより、最終的には隣接
する2つの要素の隣接要素比は全て基準要素比以下にな
る。
次に上述したアルゴリズムを簡単な形状データに対して
適用した一例を第3図に示す。
第3図の左半分は形状が初期要素に分割されていく過程
を表し、右半分はそれに伴って要素リストが動的に変化
していく様子を示している。
以下、この動作過程を順次説明していく。なおここでは
、基準要素比を3に設定しである。
まず、形状の各辺に、要素E1〜E6を割り当て、その
要素長さの短いものから順番にE3.El、E2.E5
.E6.E4と並べ変えて、要素リストを作成する。こ
の要素リストの先頭の要素E3を第1着目要素として、
その第1隣接要素及び第2隣接要素を探す。
第3図に示す例では、第1隣接要素をE4、第2隣接要
素をE2と決める(ステップTl)。
次に、隣接要素比−I E41/l E31を計算する
。この例では基準要素比は3なので、図より明らかなよ
うに隣接要素比〉基準要素比となり、要素E4は2分割
されて無効になり、新しい要素E7.E8が要素リスト
の後に結合される(ステツブT2)。
続いて、着目要素はE3のままで、新しい第1隣接要素
をElにする。そして隣接要素比=IE71/l E3
1は、基準要素比=3よりも大きいので、Elは2分割
されて無効になり、新しい要素E9.EIOが要素リス
トに付は加えられる。−そして、l E91/l E3
1 <3なので、第1着目要素に対する第1隣接要素の
分割はこれで終了する(ステップT3)。
更に、第1着目要素(E3)に対する、もう1つの隣接
要素である第2隣接要素(E2)の分割を行う。ここで
隣接要素比= l E21/l E3〉3なので、要素
E2は2分割されて無効になり、新しい要素E11. 
 El2が要素リストに付は加えられる。なお、新しい
隣接要素はEl2であり、IE12+/lE3 1<3
なので、第1着目要素に対する第2隣接要素の分割はこ
れで終了する(ステップT4)。
以上で、第1着目要素に対する第1隣接要素及び第2隣
接要素の分割は終了する。なお、途中で分割されて無効
になった要素は、適宜、要素リストから取り除かれる。
次に、着目要素を要素リストの2番目の要素E1に移動
して、必要ならば、その第1隣接要素及び第2隣接要素
の分割を行う。その手順は、上記のステップT1−ステ
ップT4と同様である。
このように、初期要素生成部1は、着目要素を要素リス
ト上から選択して、要素リストの最後の要素に到達する
まで上記の操作を繰り返す。
次に、誤差評価部2は、境界要素法による解析で得られ
た各要素の解析誤差を、解の代表値で割って相対化する
。上記の解の代表値としては、解析領域内の最大値と最
小値の差の絶対値を取ることが望ましいが、境界要素法
では境界上の値しか取り得ないので、計算時間を節約す
るために、代表値は境界値の最大値と最小値の差の絶対
値を取ることにする。そして、この相対化された誤差を
、解析実行者が指定した要求精度と比較して、その要素
を細分割する必要があるかどうかを判定する。
本実施例で取り扱う熱伝導問題又は静弾性(応力)問題
はポテンシャル問題なので、その解の特性を考慮すれば
、代表値を上記のように決定しても両者はほぼ一致する
ことがわかる。
次に、誤差評価部2の動作について説明する。
境界要素法による解析で得られた解析誤差は、要素毎の
絶対誤差になっているので、要求精度と比較するために
は、誤差を相対化しなければならない。そこで、 相対誤差−1絶対誤差/解析結果の代表値として計算し
、解析結果の代表値として通常は、解析結果の平均値又
は2乗平均を取る。
しかし、計算のスピード及び簡便性を考慮すれば、以下
のように解析結果の代表値を定義するのが望ましい。
第1の解析結果の代表値 解析領域内の最大値−解析領域内の最小値しかし、本実
施例のCAEシステムが扱う熱伝導問題、応力問題、及
び熱応力問題は境界要素法によって解析されるので、境
界要素解析部4は、解析領域の境界上でしか解析結果を
計算していない。
従って、上記の第1の解析結果の代表値は、第2の解析
結果の代表値 一解析境界上の最大値−解析境界上の最小値として置換
できる(上記の熱伝導などの諸問題においては、第1の
解析結果の代表値と第2の解析結果の代表値とか数学的
にほぼ一致することが知られている)。
本実施例では、上記の第2の解析結果の代表値を短時間
で計算する。
続いて、細分要素生成部3は、解析誤差が大き過ぎて細
分が必要と判定された要素に対して、その要素を更にい
くつの要素に細分すれば次回の解析で要求精度を満たす
ようになるかを決定して、その決定に従って要素を細分
する。
そこで、細分要素生成部3に、要素の再分割数と誤差の
収束性の相関関係に関するデータを予め備えておき、第
1回目の解析誤差を初期誤差として、細分した場合の誤
差をその要素の分割数に応じて予測する機能を持たせる
この機能により、細分要素生成部3は、次回の解析で要
求精度を満足するための最適な細分割数を決定すること
ができる。そして、細分要素生成部3により細分割され
た解析データは、再び境界要素法により解析される。
その解析結果は、誤差評価部2で再び評価され、要求精
度を満たしているかどうかの判断がなされる。もし誤差
の大きい要素がまだ存在すれば、細分要素生成部3にお
いて最適な細分割が更に行われて再び解析が実行される
次に、細分要素生成部3の動作について説明する。
第4図は、要素寸法と相対誤差との収束特性を両対数グ
ラフに示したものであり、横軸は要素寸法を、縦軸は相
対誤差をそれぞれ示している。
そして要素寸法と相対誤差とは対数スケールでβ。
y=x   εO の直線になることが、実験的に求められている。
なお上記の式でε0は、分割前の初期誤差を表すものと
する。また、直線の勾配βは、要素の次数又は問題の種
類によって変化するので、本実施例では、実験によって
求めた適切な直線の勾配βの値をデータ・ベース化して
おき、場合に応じて自動的に最適な選択をするようにな
っている。
次に、最適な要素分割数の決定方法を、第4図を参照し
て説明する。
細分割する前の要素寸法を1として、2,4゜8に分割
する場合をそれぞれI/2.1/4.1/8とする。
分割前の初期誤差をε。とじ、2. 4. 8に分割し
たときの予想誤差をそれぞれε1.ε2.ε3とする。
初期誤差ε0が分かっているので、直線y=xβ・ε 
の勾配βを決めれば、予想誤差ε1.ε2、ε3はグラ
フから容易に次式により計算できる。即ち、 ε3−(1/8)β・ε0 から容易に計算できる。
このようにして計算した予想誤差εI、ε2゜ε を要
求精度ε と比較して、ε、より小さくd なる最初のε、(i=1.2.3)を見つければ、! 最適な分割数が決定できる。もし既に、初期誤差ε が
要素精度εdよりも小さくなっていれば、この要素は要
素精度を満たしているので、分割の必要は無い。
第4図では、ε 〉要求精度εd〉ε2なので、■ 要素寸法は1/4になることが必要である。従ってこの
要素は、4分割すれば最適であることが分かる。上記の
最適分割数決定動作を、全ての要素に対して実行し、生
成された最適な細分要素を再び境界要素解析部4に送っ
て解析を行なえば、高い精度の解析結果が得られる。
上記の(初期解析→評価→細分割→再解析→・・・)の
ループは、要素精度を満足するか、解析実行者が予め指
定しておいた解析打ち切り時間に到達するまで続けられ
ることになる。
次に、第1図に示す自動要素生成装置の全体の動作を第
5図のフローチャートに基づいて説明する。
まず、物体の熱伝導、応力解析等の物理現象を境界要素
法により解析するために、物体の形状を複数の境界要素
で表わす必要がある。
そのために初期要素生成部1では解析の対象となる物体
の形状を表わす初期の境界要素を生成する(ステップ5
TI)。
次に、初期要素生成部1で生成された初期の境界要素を
境界要素法により解析する(ステップ5T21)。続い
て、誤差評価部2により、境界要素法により解析された
初期の境界要素の解析結果の解析誤差を計算しくステッ
プ5T3)、算出された解析誤差を解析精度と比較して
、解析誤差が解析精度よりも大きいか小さいかを判別す
る(ステップ5T4)。
判別の結果、解析誤差が解析精度よりも大きい場合には
、細分要素生成部3により解析された初期の境界要素を
細分する(ステップ5T5)。
そして、各境界要素の解析誤差が解析精度よりも小さく
なるまでステップSTIからステップST5を繰り返し
、各境界要素の解析誤差が解析精度よりも小さくなった
ならば動作を終了する。
次に第6図に、簡単な問題に対して本実施例の自動要素
生成装置を適用した一例を示す。
形状は凸型で、その内部を解析領域とする。この問題は
、第6図(a)で示している各辺に、100℃、−10
0°C20℃の温度を設定し、斜線の部分は断熱の境界
条件を与えて、内部の温度分布を計算する熱伝導解析で
ある。
第6図(b)は、適合的初期要素生成部1により得られ
た初期要素を示す。
E1〜E8の8つの初期要素が生成されている。
第6図(C)は、適合的細分要素生成部3により、誤差
の大きな要素を細分した1回目の結果である。第6図(
b)のE3.E6.E8の3要素がそれぞれ2分割され
て、全体の要素数が11個に増えている。
第6図(d)は、適合的細分要素生成部3により、誤差
の大きな要素を細分した2回目の結果である。第6図(
C)の要素Elfが2分割されて、全体の要素数が12
個になっている。
この段階でE1〜E12の全要素が要求精度を満2ま たしているので、解析は終了する。
次に、第1図に示す自動要素生成装置を有するCAEシ
ステムの一例を第7図に示す。なお、図中の自動要素生
成装置は、境界要素解析部4を有しているが、この境界
要素解析部4は、境界要素を入力して境界要素法により
各境界要素を解析し、その解析結果を出力するように構
成されている。
まず、図のCAEシステムでは、モデリング部(図示せ
ず)が、物理現象の解析の対象となっている物体の形状
を定義して、その物体の形状データを作成する。
次に、形状作成機能と対話的なパラメトリック形状変更
機能を有し、物体の各頂点間の寸法、各稜線間の寸法、
面積および重心等のパラメータを設定できると共に、こ
れらのパラメータに基づいて物体の形状を決定できるプ
リプロセッサ5が、モデリング部で作成された物体の形
状データに対して解析に必要な境界条件を付加して、新
たなデータを作成して出力する。
更に、初期要素生成部1がプリプロセッサ5で作成され
たデータを入力し、入力されたデータを最適な要素に分
割して、初期の要素データを作成し、その要素データを
出力する。
続いて、境界要素解析部4が初期要素生成部1から出力
された要素データを境界要素法により解析する。
次に、誤差評価部2が、境界要素解析部4による要素デ
ータの解析結果から解析誤差を評価して、その解析結果
が要求精度を満たしているかどうかを判定する。即ち、
要素データの解析誤差が予め設定されていた解析精度よ
りも大きいか小さいかを判定する。
そして、誤差評価部2により解析誤差が解析精度よりも
大きいと判定された要素を、細分要素生成部3が最適な
分割数に分割して細分要素データを生成する。更に、細
分要素生成部3により生成された細分要素データは、境
界要素解析部4に送られて再び境界要素法により解析さ
れる。そして、その解析結果は、再び誤評価部2に送ら
れて、上述の判定が行われる。
上記のプロセスは、分要素の解析結果が上述の要求精度
を満足するまで繰り返される。
そして、全ての境界要素の解析が終了したときに、内点
データ計算機能、等高線表示機能、変形図表示機能等を
有するポストプロセッサ6が、誤差評価部2により最終
的な解析結果を入力して、解析実行者が目で見て理解し
やすいように対話的に表示する。
[発明の効果] 境界要素法を用いて物体の物理現象を解析するために該
物体の形状に適合する要素を生成する自動要素生成装置
であって、解析する物体の形状に適合した初期の境界要
素を生成する初期要素生成手段と、該初期の境界要素の
解析結果に基づいて各該境界要素における解析誤差を計
算して該解析誤差が所定の解析精度に対して大きいかど
うかを判定する誤差評価手段と、該解析誤差が該所定の
解析精度よりも大きいと判定された境界要素を該解析誤
差に応じて分割して細分要素を生成する細分要素生成手
段とを備えており、該誤差評価手段が該細分要素の解析
結果に基づいて解析誤差を計算し、該細分要素生成手段
が該細分要素の解析誤差が該所定の解析精度に対して小
さくなるまで該境界要素を細分するので、物体形状に適
合しており所定の解析精度を有する初期要素を短時間で
自動的に、しかも少ない要素数で生成することができ、
解析問題の特性に応じた方法で解析誤差を求めて、要求
精度を満足していない要素を素早く検知でき、誤差の大
きい要素を適応な数で細分して、要求精度に到達するよ
うに自動的に判断して最適な要素数に細分化し、その結
果、境界要素法の要素生成及び最適化等の解析に関する
専門知識を持たない一般の設計者が、手軽で簡単に熱伝
導及び応力解析の問題を精度良く解析できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自動要素生成装置の一実施例の構成を
示すブロック図、第2図は第1図の初期要素生成部にお
ける初期要素生成動作のフローチャート、第3図は第1
図に示す初期要素生成部における生成過程の一例の説明
図、第4図は第1図の細分要素生成部における要素寸法
及び相対誤差の収束特性を示す両対数グラフ、第5図は
第1図に示す自動要素生成装置の動作をしめずフローチ
ャート、第6図は第1図に示す細分要素生成部の生成過
程の説明図、第7図は第1図の自動要素生成装置を有す
るCAEシステムの一例の構成を示すブロック図である
。 1・・・初期要素生成部、2・・・誤差評価部、3・・
・細分要素生成部、4・・・境界要素解析部、5・・・
プリプロセッサ、6・・・ポストプロセッサ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  境界要素法を用いて物体の物理現象を解析するために
    該物体の形状に適合する要素を生成する自動要素生成装
    置であって、解析する物体の形状に適合した初期の境界
    要素を生成する初期要素生成手段と、該初期の境界要素
    の解析結果に基づいて各該境界要素における解析誤差を
    計算して該解析誤差が所定の解析精度に対して大きいか
    どうかを判定する誤差評価手段と、該解析誤差が該所定
    の解析精度よりも大きいと判定された境界要素を該解析
    誤差に応じて分割して細分要素を生成する細分要素生成
    手段とを備えており、該誤差評価手段が更に該細分要素
    の解析結果に基づいて解析誤差を計算し、該細分要素生
    成手段が該細分要素の解析誤差が該所定の解析精度に対
    して小さくなるまで該境界要素を細分することを特徴と
    する自動要素生成装置。
JP2147880A 1990-06-06 1990-06-06 自動要素生成装置 Pending JPH0440570A (ja)

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JP2147880A JPH0440570A (ja) 1990-06-06 1990-06-06 自動要素生成装置

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JP2147880A JPH0440570A (ja) 1990-06-06 1990-06-06 自動要素生成装置

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JP2147880A Pending JPH0440570A (ja) 1990-06-06 1990-06-06 自動要素生成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007065803A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Japan Research Institute Ltd 有限要素解析方法、有限要素解析装置、及びコンピュータプログラム
JP2007249642A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Nec Corp 電磁界解析装置

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