JPH0439812B2 - - Google Patents
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- JPH0439812B2 JPH0439812B2 JP16796582A JP16796582A JPH0439812B2 JP H0439812 B2 JPH0439812 B2 JP H0439812B2 JP 16796582 A JP16796582 A JP 16796582A JP 16796582 A JP16796582 A JP 16796582A JP H0439812 B2 JPH0439812 B2 JP H0439812B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03M—CODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
- H03M3/00—Conversion of analogue values to or from differential modulation
- H03M3/04—Differential modulation with several bits, e.g. differential pulse code modulation [DPCM]
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
- Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、アナログ信号の各標本値を表す入力
信号の各標本値に基づいて演算を行い、この演算
結果の各値をPCM信号として伝送するようにし
た適応的符号化装置に関する。
信号の各標本値に基づいて演算を行い、この演算
結果の各値をPCM信号として伝送するようにし
た適応的符号化装置に関する。
背景技術とその問題点
符号化伝送装置若しくは符号化記録再生装置で
は、伝送ビツトレートを下げる目的で隣合う
PCM信号の標本値同士の差分値又は各PCM信号
の標本値とそのPCM信号に隣合うPCM信号の予
測値との差分値を量子化して伝送する差分PCM
方式が採用されることがある。この方式は音声信
号やTV信号などの冗長性の強い信号の伝送に適
している。しかしこの方式は、高域のS/Nが劣
化する傾向を示し、一定以上のダイナミツクレン
ジ(または入出力のリニアリテイー)を得るに
は、高域の歪増加が避けられなかつた。
は、伝送ビツトレートを下げる目的で隣合う
PCM信号の標本値同士の差分値又は各PCM信号
の標本値とそのPCM信号に隣合うPCM信号の予
測値との差分値を量子化して伝送する差分PCM
方式が採用されることがある。この方式は音声信
号やTV信号などの冗長性の強い信号の伝送に適
している。しかしこの方式は、高域のS/Nが劣
化する傾向を示し、一定以上のダイナミツクレン
ジ(または入出力のリニアリテイー)を得るに
は、高域の歪増加が避けられなかつた。
発明の目的
本発明は上述の問題にかんがみ、信号の伝送
(またが記録再生)に際して、原アナログ信号の
周波数スペクトルに依存して伝送系の瞬時ダイナ
ミツクレンジを変更するようにした符号伝送方式
を提案するものである。
(またが記録再生)に際して、原アナログ信号の
周波数スペクトルに依存して伝送系の瞬時ダイナ
ミツクレンジを変更するようにした符号伝送方式
を提案するものである。
発明の概要
本発明の第1発明は、第2図に例示されている
ように、アナログの各標本値を表す入力信号の各
標本値に係数を乗算した乗算値を求める乗算手段
(A/D変換器3)と、上記各標本値とその標本
値に隣合う標本値に上記係数を乗算した上記乗算
値との減算を行つてこの減算結果を出力する演算
手段(減算器4)と、上記アナログ信号の高域成
分のレベルが大きいときに上記高域成分のS/N
比を改善するために、上記高域成分のレベル情報
から得られる制御信号に応じて上記係数の値を変
化させるように制御する制御手段(ハイパスフイ
ルター7、検波回路8、平滑回路9)とを設け、
上記演算手段の演算結果の各値をPCM信号とし
て伝送することを特徴とする適応的符号化装置に
係るものである。
ように、アナログの各標本値を表す入力信号の各
標本値に係数を乗算した乗算値を求める乗算手段
(A/D変換器3)と、上記各標本値とその標本
値に隣合う標本値に上記係数を乗算した上記乗算
値との減算を行つてこの減算結果を出力する演算
手段(減算器4)と、上記アナログ信号の高域成
分のレベルが大きいときに上記高域成分のS/N
比を改善するために、上記高域成分のレベル情報
から得られる制御信号に応じて上記係数の値を変
化させるように制御する制御手段(ハイパスフイ
ルター7、検波回路8、平滑回路9)とを設け、
上記演算手段の演算結果の各値をPCM信号とし
て伝送することを特徴とする適応的符号化装置に
係るものである。
また、本発明の第2の発明は、第7図および第
8図に例示されているように、アナログ信号の各
標本値を表す入力信号の各標本値とその標本値の
予測値との減算を行つてこの減算結果を出力する
演算手段(減算器28)と、上記演算手段の減算
結果が供給され、この減算結果の各値と、上記減
算結果の各値に係数が乗算されかつ1標本区間単
位で遅延された乗算値とから上記予測値を求め
て、上記演算手段に供給する予測手段(加算器3
1、D/A変換器32、A/D変換器33)と、
上記アナログ信号の高域成分のレベルが大きいと
きに上記高域成分のS/N比を改善するために、
上記高域成分のレベル情報から得られる制御信号
に応じて上記係数の値を変化させるように制御す
る制御手段(ハイパスフイルター34、検波回路
35、平滑回路36)とを設け、上記演算手段の
減算結果の各値をPCM信号として伝送すること
を特徴とする適応的符号化装置に係るものであ
る。
8図に例示されているように、アナログ信号の各
標本値を表す入力信号の各標本値とその標本値の
予測値との減算を行つてこの減算結果を出力する
演算手段(減算器28)と、上記演算手段の減算
結果が供給され、この減算結果の各値と、上記減
算結果の各値に係数が乗算されかつ1標本区間単
位で遅延された乗算値とから上記予測値を求め
て、上記演算手段に供給する予測手段(加算器3
1、D/A変換器32、A/D変換器33)と、
上記アナログ信号の高域成分のレベルが大きいと
きに上記高域成分のS/N比を改善するために、
上記高域成分のレベル情報から得られる制御信号
に応じて上記係数の値を変化させるように制御す
る制御手段(ハイパスフイルター34、検波回路
35、平滑回路36)とを設け、上記演算手段の
減算結果の各値をPCM信号として伝送すること
を特徴とする適応的符号化装置に係るものであ
る。
このように構成された本発明によれば、伝送系
の瞬時ダイナミツクレンジを適応的に変更して、
低ビツトレートの伝送系でも高域信号の伝送を低
S/Nで行なうことができる。
の瞬時ダイナミツクレンジを適応的に変更して、
低ビツトレートの伝送系でも高域信号の伝送を低
S/Nで行なうことができる。
実施例
以下本発明による適応的符号化装置及びその復
号装置の実施例について説明する。まず第1図を
参照して種々の符号伝送方式のダイナミツクレン
ジの周波数特性について説明する。第1図は標準
ビツトレートが1ビツト×128kHzの伝送装置の
場合のPCM、デルタモジユレーシヨン(ΔM)
及び差分PCM(DPCM)についてのS/N−周波
数特性を示し、各直線が伝送し得る信号のダイナ
ミツクレンジの上限(dB値)を示す。直線Aは
標本化周波数が128kHzで各標本点について1ビ
ツトでPCM伝送する場合で、S/Nは伝送帯域
64kHzの範囲で6dBである。直線Bは標本化周波
数が32kHzで各標本点について4ビツトでPCM伝
送する場合で、24dBのダイナミツクレンジで16k
Hzの帯域の伝送が可能である。直線Cは標本化周
波数128kHzで1ビツト量子化のΔM伝送の場合
で、標本化周波数の1/2の点(64kHz)でS/N
は零dB(信号とノイズとの区別がつかない状態)
で、低域に行くに従つて6dB/OCTの傾きで
S/Nは上昇する。
号装置の実施例について説明する。まず第1図を
参照して種々の符号伝送方式のダイナミツクレン
ジの周波数特性について説明する。第1図は標準
ビツトレートが1ビツト×128kHzの伝送装置の
場合のPCM、デルタモジユレーシヨン(ΔM)
及び差分PCM(DPCM)についてのS/N−周波
数特性を示し、各直線が伝送し得る信号のダイナ
ミツクレンジの上限(dB値)を示す。直線Aは
標本化周波数が128kHzで各標本点について1ビ
ツトでPCM伝送する場合で、S/Nは伝送帯域
64kHzの範囲で6dBである。直線Bは標本化周波
数が32kHzで各標本点について4ビツトでPCM伝
送する場合で、24dBのダイナミツクレンジで16k
Hzの帯域の伝送が可能である。直線Cは標本化周
波数128kHzで1ビツト量子化のΔM伝送の場合
で、標本化周波数の1/2の点(64kHz)でS/N
は零dB(信号とノイズとの区別がつかない状態)
で、低域に行くに従つて6dB/OCTの傾きで
S/Nは上昇する。
直線Dは標本化周波数32kHzで4ビツト量子化
のDPCM伝送の場合で、差分の正負を伝送する
のに1ビツト要するため、4ビツト×32kHzの
PCM伝送と比べると、標本化周波数の1/2(16k
Hz)では、4ビツトのDPCMは3ビツトのPCM
と等価であり、S/Nは18dB(−6dB:1ビツト
相当低下)となる。以下6dB/OCTの傾きで
S/Nは上昇する。すなわち第1図の斜線部で示
すように、8kHz以下ではDPCM伝送の方がPCM
伝送よりS/Nの点で有利であるが、8kHz〜16k
Hzでは、逆にS/Nは劣化し、ダイナミツクレン
ジは狭くなる。
のDPCM伝送の場合で、差分の正負を伝送する
のに1ビツト要するため、4ビツト×32kHzの
PCM伝送と比べると、標本化周波数の1/2(16k
Hz)では、4ビツトのDPCMは3ビツトのPCM
と等価であり、S/Nは18dB(−6dB:1ビツト
相当低下)となる。以下6dB/OCTの傾きで
S/Nは上昇する。すなわち第1図の斜線部で示
すように、8kHz以下ではDPCM伝送の方がPCM
伝送よりS/Nの点で有利であるが、8kHz〜16k
Hzでは、逆にS/Nは劣化し、ダイナミツクレン
ジは狭くなる。
このようにPCM伝送方式では、ダイナミツク
レンジの周波数特性は周波数に依存せずフラツト
である。これは音声信号のようにスペクトルがレ
ベルの高い状態で全周波数領域の全体に広がる確
率が少ないことを考えると、冗長なコード方式で
ある。一方、DPCM方式は、同じ伝送ビツトレ
ートで比較すると、低域のダイナミツクレンジが
改善され、最も伝送効率の良いものであるが、そ
の反面高域のS/Nを犠牲にしなければならない
不都合がある。
レンジの周波数特性は周波数に依存せずフラツト
である。これは音声信号のようにスペクトルがレ
ベルの高い状態で全周波数領域の全体に広がる確
率が少ないことを考えると、冗長なコード方式で
ある。一方、DPCM方式は、同じ伝送ビツトレ
ートで比較すると、低域のダイナミツクレンジが
改善され、最も伝送効率の良いものであるが、そ
の反面高域のS/Nを犠牲にしなければならない
不都合がある。
次に第2図は本発明による適応的符号化装置の
ブロツク図を示す。第2図の入力端子1には音声
信号などの入力波形信号が標本化回路(図示せ
ず)を介して与えられ、A/D変換器2,3で
PCM信号に変換される。A/D変換器3の出力
は1標本区間遅延器5で1標本区間だけ遅延さ
れ、減算器4においてA/D変換器2の出力から
減算される。減算結果は、差分PCM信号として
出力端子6から導出される。すなわち隣り合う標
本値a,bの差分をとつて符号伝送するようにし
ている。
ブロツク図を示す。第2図の入力端子1には音声
信号などの入力波形信号が標本化回路(図示せ
ず)を介して与えられ、A/D変換器2,3で
PCM信号に変換される。A/D変換器3の出力
は1標本区間遅延器5で1標本区間だけ遅延さ
れ、減算器4においてA/D変換器2の出力から
減算される。減算結果は、差分PCM信号として
出力端子6から導出される。すなわち隣り合う標
本値a,bの差分をとつて符号伝送するようにし
ている。
A/D変換器3はその変換動作の基準となる基
準電流入力端子を備えていて、この入力端子に制
御信号を与えることによつてA/D変換のゲイン
が制御される。制御信号は、入力波形信号からハ
イパスフイルター7で高域成分を取り出し、検波
回路8及び平滑回路9でそのエンベロープ情報を
検出することによつて形成される。入力信号中の
高域スペクトルが増大すると、制御信号のレベル
が高くなり、これによつてA/D変換器3のゲイ
ン(出力)が低下するように制御される。すなわ
ち、A/D変換器3のゲインをkとすると、第2
図の符号器は、隣り合うPCM信号の標本値a,
bに対してa−kbの差分演算を行つている。通
常はk=1で、a−bのDPCM伝送が行われる
が、入力信号中の高域成分が多くなると、kが0
に近づき、通常の線形(ストレート)PCM伝送
(aのみ伝送)が行われるようになつている。
準電流入力端子を備えていて、この入力端子に制
御信号を与えることによつてA/D変換のゲイン
が制御される。制御信号は、入力波形信号からハ
イパスフイルター7で高域成分を取り出し、検波
回路8及び平滑回路9でそのエンベロープ情報を
検出することによつて形成される。入力信号中の
高域スペクトルが増大すると、制御信号のレベル
が高くなり、これによつてA/D変換器3のゲイ
ン(出力)が低下するように制御される。すなわ
ち、A/D変換器3のゲインをkとすると、第2
図の符号器は、隣り合うPCM信号の標本値a,
bに対してa−kbの差分演算を行つている。通
常はk=1で、a−bのDPCM伝送が行われる
が、入力信号中の高域成分が多くなると、kが0
に近づき、通常の線形(ストレート)PCM伝送
(aのみ伝送)が行われるようになつている。
第1図によつて定性的に説明すると、高域成分
が少ない入力状態では、直線Dをダイナミツクレ
ンジとするDPCM伝送が行われ、高域成分が増
えると、矢印Hで示すように直線BのPCM伝送
に移行し、これによつて高域においても高いS/
Nが確保される。このように第2図の符号器によ
れば、入力信号の高域成分のレベル情報から得ら
れる制御信号によつて、隣接したPCM信号間の
結合度を変更し、これによつて瞬時的なダイナミ
ツクレンジの周波数特性を変更し、高域の伝送信
号の劣化を補うことが可能になる。
が少ない入力状態では、直線Dをダイナミツクレ
ンジとするDPCM伝送が行われ、高域成分が増
えると、矢印Hで示すように直線BのPCM伝送
に移行し、これによつて高域においても高いS/
Nが確保される。このように第2図の符号器によ
れば、入力信号の高域成分のレベル情報から得ら
れる制御信号によつて、隣接したPCM信号間の
結合度を変更し、これによつて瞬時的なダイナミ
ツクレンジの周波数特性を変更し、高域の伝送信
号の劣化を補うことが可能になる。
なお第2図で減算器4がA/D変換器2の入力
側に設けられ、アナログレベルで差分演算が行わ
れるようにしてもよい。この場合、差分PCM符
号器または予測符号器として一般に周知のよう
に、A/D変換器2の出力の差分PCM信号が遅
延器を含む予測器または予測フイルタに与えら
れ、その出力の予測値がD/A変換器を介して上
記減算器に与えらえて入力信号との差分演算が行
われるように構成される。そして本発明に従つ
て、入力信号の高域スペクトルに応じて上記予測
値をD/A変換するD/A変換器のゲインが制御
されるように構成すれば、第2図と同様な信号電
力の帯域分散に応じてダイナミツクレンジが変更
されるシステムを得ることができる。
側に設けられ、アナログレベルで差分演算が行わ
れるようにしてもよい。この場合、差分PCM符
号器または予測符号器として一般に周知のよう
に、A/D変換器2の出力の差分PCM信号が遅
延器を含む予測器または予測フイルタに与えら
れ、その出力の予測値がD/A変換器を介して上
記減算器に与えらえて入力信号との差分演算が行
われるように構成される。そして本発明に従つ
て、入力信号の高域スペクトルに応じて上記予測
値をD/A変換するD/A変換器のゲインが制御
されるように構成すれば、第2図と同様な信号電
力の帯域分散に応じてダイナミツクレンジが変更
されるシステムを得ることができる。
次に第3図は第2図の符号器に対応する復号器
の実施例を示す。第3図の入力端子10には第2
図の符号器によつて符号化されて伝送されたデイ
ジタル信号が与えられる。この入力デイジタル信
号は加算器11を経てD/A変換器12でアナロ
グ信号に変換される。D/A変換器12の出力は
A/D変換器13で再びデイジタル信号に変換さ
れてから、加算器11において入力デイジタル信
号に加えられる。A/D変換器13の変換動作に
よつて1標本区間の遅延が生じるから、加算器1
1では、1標本区間前の標本値に伝送された差分
値が加えられ、DPCMからPCMへの変換(エン
コード)が行われる。従つてD/A変換器12の
出力に連らなる出力端子14からは元のアナログ
信号が復号して得られる。
の実施例を示す。第3図の入力端子10には第2
図の符号器によつて符号化されて伝送されたデイ
ジタル信号が与えられる。この入力デイジタル信
号は加算器11を経てD/A変換器12でアナロ
グ信号に変換される。D/A変換器12の出力は
A/D変換器13で再びデイジタル信号に変換さ
れてから、加算器11において入力デイジタル信
号に加えられる。A/D変換器13の変換動作に
よつて1標本区間の遅延が生じるから、加算器1
1では、1標本区間前の標本値に伝送された差分
値が加えられ、DPCMからPCMへの変換(エン
コード)が行われる。従つてD/A変換器12の
出力に連らなる出力端子14からは元のアナログ
信号が復号して得られる。
第2図の符号器と同様に、D/A変換器12の
出力がハイパスフイルター15に与えられて、高
域成分が抽出される。更に検波回路16及び平滑
回路17によつて高域成分のエンベロープ情報が
検出され、制御信号としてA/D変換器13のゲ
イン制御入力(基準電流入力)に与えられて、
A/D変換ゲインが制御される。この結果、加算
器11では、復号された1標本区間前の元の信号
b′と伝送された差分信号の現在値a′とに対して
a′+kb′の演算が行われる。高域成分が少ない場
合には、A/D変換器13のゲインkはほぼ1で
あり、加算器11はa′+b′の演算をしてDPCM→
PCMのエンコード処理を行う。高域成分が増加
すると、制御信号が増大してA/D変換器13の
ゲインkが0に近づき、伝送されたPCM信号
a′がそのままD/A変換器12においてアナログ
信号に復号される。
出力がハイパスフイルター15に与えられて、高
域成分が抽出される。更に検波回路16及び平滑
回路17によつて高域成分のエンベロープ情報が
検出され、制御信号としてA/D変換器13のゲ
イン制御入力(基準電流入力)に与えられて、
A/D変換ゲインが制御される。この結果、加算
器11では、復号された1標本区間前の元の信号
b′と伝送された差分信号の現在値a′とに対して
a′+kb′の演算が行われる。高域成分が少ない場
合には、A/D変換器13のゲインkはほぼ1で
あり、加算器11はa′+b′の演算をしてDPCM→
PCMのエンコード処理を行う。高域成分が増加
すると、制御信号が増大してA/D変換器13の
ゲインkが0に近づき、伝送されたPCM信号
a′がそのままD/A変換器12においてアナログ
信号に復号される。
なお第3図の復号器をDPCM→PCMのエンコ
ードとしてのみ使用する場合には、加算器11の
PCM信号出力が出力端子18から導出される。
ードとしてのみ使用する場合には、加算器11の
PCM信号出力が出力端子18から導出される。
第4図は第3図の復号器において平滑回路17
の出力にサンプルホールド回路S/H19を設け
たものである。このサンプルホールド回路19は
システムの標本化パルスによつて動作され、次段
のA/D変換器13が入力読取中のときにゲイン
制御入力を固定して変換精度を高める働きをす
る。
の出力にサンプルホールド回路S/H19を設け
たものである。このサンプルホールド回路19は
システムの標本化パルスによつて動作され、次段
のA/D変換器13が入力読取中のときにゲイン
制御入力を固定して変換精度を高める働きをす
る。
第5図は第3図の復号器において平滑回路17
の出力にダイオードD及び抵抗Rから成るリミツ
ター回路20を設けたものである。第3図のハイ
パスフイルター15、検波回路16及び平滑回路
17から成るゲイン制御回路(帰還路)の利得k
が1を越えると、差分の累積が正しく行われなく
なるので、kが最大で1になるようにリミツター
回路20によつて制御電圧が制限されている。
の出力にダイオードD及び抵抗Rから成るリミツ
ター回路20を設けたものである。第3図のハイ
パスフイルター15、検波回路16及び平滑回路
17から成るゲイン制御回路(帰還路)の利得k
が1を越えると、差分の累積が正しく行われなく
なるので、kが最大で1になるようにリミツター
回路20によつて制御電圧が制限されている。
第6図は第3図の復号器の更に別の実施例を示
している。この実施例では、伝送される符号信号
は差分PCM−PCM−和分PCMの間を変化する。
このためA/D変換器13の出力の入力に対する
ゲインkが、伝送信号から得られる制御信号によ
つて+1〜0〜−1の間で変化するように制御さ
れる。
している。この実施例では、伝送される符号信号
は差分PCM−PCM−和分PCMの間を変化する。
このためA/D変換器13の出力の入力に対する
ゲインkが、伝送信号から得られる制御信号によ
つて+1〜0〜−1の間で変化するように制御さ
れる。
第6図で、第3図と同様に形成された高域レベ
ル情報を含む制御信号(平滑回路17の出力)は
VCA23にゲイン制御信号として与えられる。
このVCA23の入力には、D/A変換器12の
出力(復号されたアナログ信号)が加算器24を
介して供給され、上記ゲイン制御信号によつてゲ
イン(振巾)制御されたVCA出力が得られる。
VCA23の利得は、ゲイン制御入力が小さいと
き0に近づき、ゲイン制御入力が大きくなると、
すなわち伝送信号の高域成分が多くなると、大き
くなる。VCA出力は帰還回路25を介して入力
の加算器24に負帰還される。この負帰還によつ
てVCA23の利得が最大2以上にならないよう
に調整される。VCA23の出力は加算器26に
与えられ、元のアナログ信号(ゲイン1)と逆相
で加算される。従つて加算器26の出力からはゲ
インが+1〜−1に制御されたアナログ信号が得
られる。
ル情報を含む制御信号(平滑回路17の出力)は
VCA23にゲイン制御信号として与えられる。
このVCA23の入力には、D/A変換器12の
出力(復号されたアナログ信号)が加算器24を
介して供給され、上記ゲイン制御信号によつてゲ
イン(振巾)制御されたVCA出力が得られる。
VCA23の利得は、ゲイン制御入力が小さいと
き0に近づき、ゲイン制御入力が大きくなると、
すなわち伝送信号の高域成分が多くなると、大き
くなる。VCA出力は帰還回路25を介して入力
の加算器24に負帰還される。この負帰還によつ
てVCA23の利得が最大2以上にならないよう
に調整される。VCA23の出力は加算器26に
与えられ、元のアナログ信号(ゲイン1)と逆相
で加算される。従つて加算器26の出力からはゲ
インが+1〜−1に制御されたアナログ信号が得
られる。
この信号は第3図と同様にA/D変換器13を
通つて加算器11に与えられ、伝送された符号信
号との加算(kが0〜1の間)または減算(kが
−1〜0の間)が行われる。これによつて差分
PCM−PCM−和分PCMの間を変化するように
符号化されて伝送されて来た端子10の入力デイ
ジタル信号が通常のPCM信号に変換され、更に
D/A変換器12によつて伝送前のアナログ信号
に復号される。
通つて加算器11に与えられ、伝送された符号信
号との加算(kが0〜1の間)または減算(kが
−1〜0の間)が行われる。これによつて差分
PCM−PCM−和分PCMの間を変化するように
符号化されて伝送されて来た端子10の入力デイ
ジタル信号が通常のPCM信号に変換され、更に
D/A変換器12によつて伝送前のアナログ信号
に復号される。
第6図の復号器に対応する符号器は、第6図の
フイードバツク路13,15,16,17,2
3,24,25,26を第2図のフイードフオワ
ード路3,7,8,9に置き換えたものである。
この構成の符号器では、入力アナログ信号中に高
域成分が少ないときは、第2図の減算器4に与え
られる信号kbがほぼbとなつて差分PCMへ符号
化が行われ、高域成分が増えるとkが0に近ずい
てPCMへの符号化が行われる。更に高域成分が
増えるとkが−1に近づいて和分PCMへの符号
化が行われる。
フイードバツク路13,15,16,17,2
3,24,25,26を第2図のフイードフオワ
ード路3,7,8,9に置き換えたものである。
この構成の符号器では、入力アナログ信号中に高
域成分が少ないときは、第2図の減算器4に与え
られる信号kbがほぼbとなつて差分PCMへ符号
化が行われ、高域成分が増えるとkが0に近ずい
てPCMへの符号化が行われる。更に高域成分が
増えるとkが−1に近づいて和分PCMへの符号
化が行われる。
第1図によつてこの動作を説明すると、通常は
直線Dのダイナミツクレンジを持つ差分PCM伝
送が行われ、高域が増えると直線Bのダイナミツ
クレンジを持つPCM伝送に変化され、更に高域
が増大すると直線Eのダイナミツクレンジを持つ
和分PCM伝送に変化される。この結果、高域の
ダイナミツクレンジが更に拡大される。
直線Dのダイナミツクレンジを持つ差分PCM伝
送が行われ、高域が増えると直線Bのダイナミツ
クレンジを持つPCM伝送に変化され、更に高域
が増大すると直線Eのダイナミツクレンジを持つ
和分PCM伝送に変化される。この結果、高域の
ダイナミツクレンジが更に拡大される。
第7図は線形PCM信号から差分PCM信号にエ
ンコードする場合の符号変換器(エンコーダ)の
実施例を示す。第7図の入力端子27には例えば
13ビツトの線形PCM信号が与えられる。この
PCM信号は減算器28で差分演算されてから、
ビツト削減回路29を通じて4ビツト差分PCM
信号として出力端子30に導出される。差分
PCM信号は加算器31を通じてD/A変換器3
2に与えられ、アナログ信号に変換されてから、
更にA/D変換器33でデイジタル信号に変換さ
れる。A/D変換器33の出力は加算器31に与
えられて、4ビツト差分PCM信号と加えられる。
D/A変換器32では変換処理によつて1標本区
間の遅延が生ずるから、加算器31の出力には、
加算によつて差分PCM信号を線形PCM信号に直
したデイジタル情報が得られ、しかもこの情報に
は出力端子30に生ずる4ビツト差分PCM信号
(実際に伝送される信号)の量子化誤差分が含ま
れている。この情報は一種の予測値としてA/D
変換器33を介して減算器28に与えられ、減算
器28において入力の線形PCM信号が減算され、
差分PCM信号へのエンコーデイングが行われる。
ンコードする場合の符号変換器(エンコーダ)の
実施例を示す。第7図の入力端子27には例えば
13ビツトの線形PCM信号が与えられる。この
PCM信号は減算器28で差分演算されてから、
ビツト削減回路29を通じて4ビツト差分PCM
信号として出力端子30に導出される。差分
PCM信号は加算器31を通じてD/A変換器3
2に与えられ、アナログ信号に変換されてから、
更にA/D変換器33でデイジタル信号に変換さ
れる。A/D変換器33の出力は加算器31に与
えられて、4ビツト差分PCM信号と加えられる。
D/A変換器32では変換処理によつて1標本区
間の遅延が生ずるから、加算器31の出力には、
加算によつて差分PCM信号を線形PCM信号に直
したデイジタル情報が得られ、しかもこの情報に
は出力端子30に生ずる4ビツト差分PCM信号
(実際に伝送される信号)の量子化誤差分が含ま
れている。この情報は一種の予測値としてA/D
変換器33を介して減算器28に与えられ、減算
器28において入力の線形PCM信号が減算され、
差分PCM信号へのエンコーデイングが行われる。
また第7図の符号変換器においては、第2図及
び第3図の符号器及び復号器と同様に、伝送信号
の高域レベル情報がハイパスフイルター34、検
波回路35及び平滑回路36を通じて検出され、
検出された高域レベル情報でもつてA/D変換器
33のゲインが制御される。この結果、高域大レ
ベル信号については、減算器28の減算入力が実
質的に零になり、PCM→DPCMへの変換が行わ
れなくなる。
び第3図の符号器及び復号器と同様に、伝送信号
の高域レベル情報がハイパスフイルター34、検
波回路35及び平滑回路36を通じて検出され、
検出された高域レベル情報でもつてA/D変換器
33のゲインが制御される。この結果、高域大レ
ベル信号については、減算器28の減算入力が実
質的に零になり、PCM→DPCMへの変換が行わ
れなくなる。
第7図の符号変換器(エンコーダ)は、本来伝
送ビツトレートを変更するためのものであるが、
符号器または復号器としても使用できる。符号器
の場合には、入力端子27の前にA/D変換器が
設けられる。また復号器の場合には、出力端子3
0の後にD/A変換器が設けられる。
送ビツトレートを変更するためのものであるが、
符号器または復号器としても使用できる。符号器
の場合には、入力端子27の前にA/D変換器が
設けられる。また復号器の場合には、出力端子3
0の後にD/A変換器が設けられる。
第8図は本発明による符号器及び復号器を備え
る符号伝送システムに振巾圧伸システムを導入し
た実施例を示すブロツク図である。
る符号伝送システムに振巾圧伸システムを導入し
た実施例を示すブロツク図である。
第8図の入力端子39には伝送すべきアナログ
波形信号が与えられる。この波形信号はハイパス
フイルター40を通つてプリエンフアシスされて
から、サンプルホールド回路41で標本化され
る。標本値はA/D変換器42でPCM信号に変
換される。このA/D変換器42は逐次比較型で
あつて、コンパレータ43、逐次比較レジスタ4
4及びD/A変換器45でもつて構成されてい
る。コンパレータ43はサンプルホールド回路4
1の出力標本値とD/A変換器45の出力とを比
較して大小関係に応じた出力“1”また“0”を
発生する。この出力は逐次比較レジスタ44の
MSBから順に蓄積され、レジスタ44の出力が
D/A変換器45でアナログレベルに変換され、
コンパレータ43に比較信号として与えられる。
A/D変換器42の逐次比較ループはレジスタ4
4の桁数分作動し、これによつて必要なビツト数
のPCM信号に変換する作業が行われる。
波形信号が与えられる。この波形信号はハイパス
フイルター40を通つてプリエンフアシスされて
から、サンプルホールド回路41で標本化され
る。標本値はA/D変換器42でPCM信号に変
換される。このA/D変換器42は逐次比較型で
あつて、コンパレータ43、逐次比較レジスタ4
4及びD/A変換器45でもつて構成されてい
る。コンパレータ43はサンプルホールド回路4
1の出力標本値とD/A変換器45の出力とを比
較して大小関係に応じた出力“1”また“0”を
発生する。この出力は逐次比較レジスタ44の
MSBから順に蓄積され、レジスタ44の出力が
D/A変換器45でアナログレベルに変換され、
コンパレータ43に比較信号として与えられる。
A/D変換器42の逐次比較ループはレジスタ4
4の桁数分作動し、これによつて必要なビツト数
のPCM信号に変換する作業が行われる。
A/D変換器42の出力は第7図と同様なダイ
ナミツクレンジ可変形のPCM→DPCMエンコー
ダ46に与えられ、ビツト数が削減された差分
PCM信号に変換される。なおエンコーダ46の
構成要素には第7図と同じ符号が付されている。
ナミツクレンジ可変形のPCM→DPCMエンコー
ダ46に与えられ、ビツト数が削減された差分
PCM信号に変換される。なおエンコーダ46の
構成要素には第7図と同じ符号が付されている。
エンコーダ46においてPCM→DPCMの変換
制御を行つている高域レベル検出部の出力(平滑
回路36の出力)は、A/D変換器42内のD/
A変換器45のゲインを制御するためにも用いら
れる。このゲイン制御によつて、伝送信号中の高
域成分が多いときには、D/A変換器45の出力
振巾が増大し、従つて、サンプルホールド回路4
1の出力の標本値は振巾圧縮されてPCM信号に
変換される。つまりA/D変換器42は伝送信号
の高域レベルに応じてその分解能が可変される適
応形非線形量子化器として動作する。高域大レベ
ル入力に対する量子化ステツプは圧縮によつて等
価的に細かくなり、エンコーダ46による高域の
S/N改善(ダイナミツクレンジの拡大)と相俟
つて伝送性能は更に改善される。
制御を行つている高域レベル検出部の出力(平滑
回路36の出力)は、A/D変換器42内のD/
A変換器45のゲインを制御するためにも用いら
れる。このゲイン制御によつて、伝送信号中の高
域成分が多いときには、D/A変換器45の出力
振巾が増大し、従つて、サンプルホールド回路4
1の出力の標本値は振巾圧縮されてPCM信号に
変換される。つまりA/D変換器42は伝送信号
の高域レベルに応じてその分解能が可変される適
応形非線形量子化器として動作する。高域大レベ
ル入力に対する量子化ステツプは圧縮によつて等
価的に細かくなり、エンコーダ46による高域の
S/N改善(ダイナミツクレンジの拡大)と相俟
つて伝送性能は更に改善される。
エンコーダ46の出力の差分PCM信号は端子
30から伝送路47を通つて受信側または復調側
に伝送される。伝送路47は、例えばVTRなど
の磁気記録再生系または有線若しくは無線の通信
線路などである。
30から伝送路47を通つて受信側または復調側
に伝送される。伝送路47は、例えばVTRなど
の磁気記録再生系または有線若しくは無線の通信
線路などである。
伝送路47を通つた信号は端子10から復号器
48に与えられる。この復号器48は、第3図と
ほぼ同一であり、同じ要素には同じ符号が付され
ている。なお第8図ではD/A変換器12が伸長
器としても動作するので、第3図と同じ機能の
D/A変換器12が別に設けられている点が第3
図と相違する。DPM→PCMの復号器としての動
作は第3図と同じであつて、平滑回路17の出力
の高域レベルを代表する制御信号でもつてA/D
変換器13のゲインが制御される。これと共に平
滑回路17の出力がD/A変換器12のゲイン制
御入力にも与えられ、これによつて高域大レベル
信号についてはD/A変換器12のゲインが大と
なつて伝送入力側の圧縮に対応した振巾伸長が行
われる。復号器48の出力はデイエンフアシス用
のローパスフイルター49を通つて出力端子50
に導出される。
48に与えられる。この復号器48は、第3図と
ほぼ同一であり、同じ要素には同じ符号が付され
ている。なお第8図ではD/A変換器12が伸長
器としても動作するので、第3図と同じ機能の
D/A変換器12が別に設けられている点が第3
図と相違する。DPM→PCMの復号器としての動
作は第3図と同じであつて、平滑回路17の出力
の高域レベルを代表する制御信号でもつてA/D
変換器13のゲインが制御される。これと共に平
滑回路17の出力がD/A変換器12のゲイン制
御入力にも与えられ、これによつて高域大レベル
信号についてはD/A変換器12のゲインが大と
なつて伝送入力側の圧縮に対応した振巾伸長が行
われる。復号器48の出力はデイエンフアシス用
のローパスフイルター49を通つて出力端子50
に導出される。
なお第8図において、伝送入力側の適応形非線
形A/D変換器42及び伝送出力側のD/A変換
器12が瞬時圧縮及び瞬時伸長の機能を備えても
よい。この場合、例えば圧縮器としては第8図の
ハイパスフイルタ34またはD/A変換器32の
出力の両波整流信号がゲイン制御信号としてD/
A変換器45に与えられる。これによつてD/A
変換器45が掛算器(2乗演算器)として動作
し、A/D変換器42は伝送信号の全帯域または
高域についても1/2乗圧縮を行う。また伝送出力
側の瞬時伸長器も同様にD/A変換器を2乗演算
器として動作させることにより構成できる。
形A/D変換器42及び伝送出力側のD/A変換
器12が瞬時圧縮及び瞬時伸長の機能を備えても
よい。この場合、例えば圧縮器としては第8図の
ハイパスフイルタ34またはD/A変換器32の
出力の両波整流信号がゲイン制御信号としてD/
A変換器45に与えられる。これによつてD/A
変換器45が掛算器(2乗演算器)として動作
し、A/D変換器42は伝送信号の全帯域または
高域についても1/2乗圧縮を行う。また伝送出力
側の瞬時伸長器も同様にD/A変換器を2乗演算
器として動作させることにより構成できる。
発明の効果
上述した本発明の適応的符号化装置及び復号装
置によれば、伝送信号電力(スペクトル)の帯域
分散に応答して、例えば、差分PCMから線形
PCMに移行する符号伝送を行うことができる。
すなわち、例えば、通常は差分PCMでもつて低
域のS/Nが良く、ダイナミツクレンジが広い伝
送が行われ、高域信号電力が大になると線形
PCM伝送が行われ、これによつて、差分PCM特
有の高域のS/N劣化またはダイナミツクレンジ
の縮減が補われる。従つて、伝送系の瞬時ダイナ
ミツクレンジを適応的に変更して、低ビツトレー
トの伝送系でも高域信号の伝送を低S/Nで行う
ことができるから、例えば音声信号を伝送する場
合、聴感上高域信号が入つたときの歪感を少なく
することができる。
置によれば、伝送信号電力(スペクトル)の帯域
分散に応答して、例えば、差分PCMから線形
PCMに移行する符号伝送を行うことができる。
すなわち、例えば、通常は差分PCMでもつて低
域のS/Nが良く、ダイナミツクレンジが広い伝
送が行われ、高域信号電力が大になると線形
PCM伝送が行われ、これによつて、差分PCM特
有の高域のS/N劣化またはダイナミツクレンジ
の縮減が補われる。従つて、伝送系の瞬時ダイナ
ミツクレンジを適応的に変更して、低ビツトレー
トの伝送系でも高域信号の伝送を低S/Nで行う
ことができるから、例えば音声信号を伝送する場
合、聴感上高域信号が入つたときの歪感を少なく
することができる。
第1図は種々の符号伝送方式のダイナミツクレ
ンジの周波数特性を示すグラフ、第2図〜第8図
は本発明の実施例を示し、第2図は適応的符号の
ブロツク図、第3図は第2図に示す適応的符号器
によつて符号化された適応的符号化信号の復号器
のブロツク図、第4図及び第5図は夫々第3図の
復号器の変形例を示すブロツク図、第6図は復号
器の別の実施例を示すブロツク図、第7図は適応
的符号器及びその復号器として使用し得る符号変
換器を示すブロツク図、第8図は本発明による適
応的符号器及びその符号器を備える符号伝送シス
テムに振巾圧伸システムを導入した場合のブロツ
ク図である。 なお図面に用いられた符号において、 2,3,13……A/D変換器、4……減算
器、5……1標本区間遅延器、7,15……ハイ
パスフイルター、8,16……検波回路、9,1
7……平滑回路、11……加算器、12……D/
A変換器、28……減算器、31……加算器、3
2……D/A変換器、33……A/D変換器、3
4……ハイパスフイルター、35……検波回路、
36……平滑回路である。
ンジの周波数特性を示すグラフ、第2図〜第8図
は本発明の実施例を示し、第2図は適応的符号の
ブロツク図、第3図は第2図に示す適応的符号器
によつて符号化された適応的符号化信号の復号器
のブロツク図、第4図及び第5図は夫々第3図の
復号器の変形例を示すブロツク図、第6図は復号
器の別の実施例を示すブロツク図、第7図は適応
的符号器及びその復号器として使用し得る符号変
換器を示すブロツク図、第8図は本発明による適
応的符号器及びその符号器を備える符号伝送シス
テムに振巾圧伸システムを導入した場合のブロツ
ク図である。 なお図面に用いられた符号において、 2,3,13……A/D変換器、4……減算
器、5……1標本区間遅延器、7,15……ハイ
パスフイルター、8,16……検波回路、9,1
7……平滑回路、11……加算器、12……D/
A変換器、28……減算器、31……加算器、3
2……D/A変換器、33……A/D変換器、3
4……ハイパスフイルター、35……検波回路、
36……平滑回路である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アナログ信号の各標本値を表す入力信号の各
標本値に係数を乗算した乗算値を求める乗算手段
と、 上記各標本値とその標本値に隣合う標本値に上
記係数を乗算した上記乗算値との減算を行つてこ
の減算結果を出力する演算手段と、 上記アナログ信号の高域成分のレベルが大きい
ときに上記高域成分のS/N比を改善するため
に、上記高域成分のレベル情報から得られる制御
信号に応じて上記係数の値を変化させるように制
御する制御手段とを設け、 上記演算手段の減算結果の各値をPCM信号と
して伝送することを特徴とする適応的符号化装
置。 2 アナログ信号の各標本値を表す入力信号の各
標本値とその標本値の予測値との減算を行つてこ
の減算結果を出力する演算手段と、 上記演算手段の減算結果が供給され、この減算
結果の各値と、上記減算結果の各値に係数が乗算
されかつ1標本区間単位で遅延された乗算値とか
ら上記予測値を求めて、上記演算手段に供給する
予測手段と、 上記アナログ信号の高域成分のレベルが大きい
ときに上記高域成分のS/N比を改善するため
に、上記高域成分のレベル情報から得られる制御
信号に応じて上記係数の値を変化させるように制
御する制御手段とを設け、 上記演算手段の減算結果の各値をPCM信号と
して伝送することを特徴とする適応的符号化装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57167965A JPS5957539A (ja) | 1982-09-27 | 1982-09-27 | 適応的符号化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57167965A JPS5957539A (ja) | 1982-09-27 | 1982-09-27 | 適応的符号化装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5872992A Division JP2508498B2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 符号変換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5957539A JPS5957539A (ja) | 1984-04-03 |
JPH0439812B2 true JPH0439812B2 (ja) | 1992-06-30 |
Family
ID=15859316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57167965A Granted JPS5957539A (ja) | 1982-09-27 | 1982-09-27 | 適応的符号化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5957539A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60237738A (ja) * | 1984-05-11 | 1985-11-26 | Sony Corp | デイジタル信号伝送装置 |
IL135630A0 (en) * | 1997-12-08 | 2001-05-20 | Mitsubishi Electric Corp | Method and apparatus for processing sound signal |
-
1982
- 1982-09-27 JP JP57167965A patent/JPS5957539A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5957539A (ja) | 1984-04-03 |
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