JPH0439517Y2 - - Google Patents

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JPH0439517Y2
JPH0439517Y2 JP13467186U JP13467186U JPH0439517Y2 JP H0439517 Y2 JPH0439517 Y2 JP H0439517Y2 JP 13467186 U JP13467186 U JP 13467186U JP 13467186 U JP13467186 U JP 13467186U JP H0439517 Y2 JPH0439517 Y2 JP H0439517Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、貯槽内の低温液化ガスを魔法瓶等
の採取瓶に充填する場合に使用される低温液化ガ
スの充填装置に係り、特に、適度の可撓性をもた
せると共に、配管から噴出した低温液化ガスによ
る飛沫の発生を最小限に防止できるようにしたも
のである。
「従来の技術とその問題点」 一般に、液化酸素、液化窒素等の低温液化ガス
を貯槽より魔法瓶等に充填する場合には、その流
体の物性上、断熱性の高い配管を用いることが必
要である。
従来、この種の配管の構造として、次の,
に示す真空断熱配管が知られている。
低温流体が流通する内管と、該内管と適宜の
間隔をもつて配設された外管と、これら内管と
外管の一部に設けられて該内管および外管の長
さ方向の変位を許容する膨張継手とから構成さ
れたものであつて、前記外管と内管とがステン
レス鋼または銅によつて形成された構造。
低温流体が流通する内管と、該内管に適宜の
間隔をもつて配設された外管とから構成され
て、これら内管と外管とがベローズによつて形
成されて長さ方向に対して変位を許容するとと
もに、可撓性をもつようにした構造。
そして、上記の断熱配管,では、内管と外
管との間の間〓部を所望の真空度で排気し高い断
熱性能が得られるようにしている。
しかしながら、上記の真空断熱配管による
と、該配管に可撓性がないため、充填位置等を特
定せねばならず作業性が悪いという不都合があつ
た。
また、の断熱配管の場合には、配管自体に可
撓性があることから作業性が容易にはなるが、一
方でコストが高くなるという不都合があつた。
一方、前記真空断熱配管の先端にはノズルが設
けられており、該ノズルとして、管を径方向に切
断したもの、傾斜させて切断したもの、あるい
は、壁面部に複数の孔が形成されたものなどが多
く使用されている。
ところが、前記真空断熱配管のノズルにあつて
は、低温液化ガスを噴出させた場合に、該低温液
化ガスが採取瓶の底部に向けて勢いよく吹き付け
られるので、低温液化ガスによる飛沫が多く発生
し、これにより、前記採取瓶から低温液化ガスが
多く吐き出されて、歩留りが悪く不経済であるば
かりか、周囲の床、壁等の塗装が低温剥離すると
いう問題が生じ、改良の余地が求められていた。
「問題点を解決するための手段」 この考案は、上記の事情に鑑みてなされたもの
であつて、適度の可撓性をもたせて作業性の向上
を図るとともに、該配管から噴出した低温液化ガ
スによる飛沫の発生を最小限に防止する低温液化
ガスの充填装置を得ることを目的とし、この目的
を達成するために、ステンレス製のベローズによ
つて形成される外管と、該外管内に適宜の間〓を
もつて挿入され、かつ、なまし銅により形成され
てその内部を流体が通過する内管と、前記内外管
との間を真空排気するようにした間〓部と、該間
〓部に設けられて前記内管を流通する流体の保温
を行う断熱材と、前記内管の一端に設けられたノ
ズルと、該ノズルの先端部に設けられ、低温液化
ガスの移動経路を下方に向けて複数に分割するフ
イルタとを具備して、前記フイルタを、低温液化
ガスが移動する方向と交差する方向に向けて設け
るようにしている。
「作用」 この考案によれば、外管の全部または一部がベ
ローズによつて構成されるとともに、断熱材を介
在させて内管が設けられ、かつ該内管がなまし銅
によつて形成されているので、可撓性が良く、し
かも大きな使用圧力を許容することができる。
また、前記内管によつて輸送された流体が、ノ
ズルに設けられたフイルタを通過した場合に、該
流体の移動経路を下方に複数に分割することがで
きる。
「実施例」 以下、この考案の実施例について第1図〜第4
図を参照して説明する。
第1図において、符号1はなまし銅によつて長
尺に形成されて、内部を液化窒素、液化炭酸ガス
等の低温流体が流通する内管であつて、その一端
部は、例えば低温流体が貯留されている貯槽Bに
接続され、また、他端部はノズルの設けられたノ
ズル配管(後述する)に接続されている。
また、前記内管1は、ステンレス鋼によつて形
成された外管2に適宜の間隔をもつて挿通されて
いる。この外管2は、パイプ部材3,4と、パイ
プ部材4に連結されてその長さ方向の変位を許容
するとともに、可撓性をもつたベローズ5とがら
なるものであつて、前記パイプ部材3の端部に配
設された端末金具6により内管2の外面に固定さ
れている。
また、内外管の間隔部で、かつ該内管1の外周
面には、該内管1を保温するための断熱材11が
巻き付けられており、この断熱材11は、ポリエ
ステルフイルム(商品名.マイラー)にアルミニ
ウムを蒸着、積層したものであつて、スペーサ材
となるとともに、真空処理することによりスーパ
ーインシユレーシヨンが形成され、極めて高い断
熱効果が得られるようになつている。また、前記
断熱材11の外面には、前記断熱材11を内管1
の外周面に固着するためのフツ素樹脂(商品名.
テフロン)チユーブ13がスパイラル状に巻き付
けられている。
一方、前記パイプ部材3の壁面には、前記内外
管の間〓部12を真空排気するための真空排気弁
14が設けられている。また、前記外管2のベロ
ーズ5外周面は、例えばステンレス鋼管によりブ
レード7されている。
前記内管1の先端には、貯槽Bから供給された
液化酸素、液化窒素等の低温液化ガスを外部に向
けて噴出するノズル配管(ノズル)20が取り付
けられるようになつている。該ノズル配管20と
内管1は、それら端部にそれぞれ設けられた取付
金具20aおよび取付金具1aを、符号21で示
すソケツトに共に螺着することによつて、流路の
連結が行なわれるようになつている。
前記ノズル配管20の先端内部には、第1図お
よび第2図に示すように、貯槽Bから供給された
低温液化ガスを下方に向けて放射状に分散するフ
イルタ23が取り付けられている。このフイルタ
23は、ステンレス製の金網を複数枚積層してな
るもの(第4図参照)、あるいは多孔質の焼結金
属、多孔質のセラミツク等により形成されたもの
であつて、低温液化ガスが移動する方向と交差す
る方向に向けて設けられている。そして、前記ノ
ズル配管20を通過した低温液化ガスは、フイル
タ23を通過する際に、移動経路が複数に分割さ
れて噴出し、第2図に示すように、該フイルタ2
3が設けられたノズル配管20の先端を、魔法瓶
等の採取瓶24に挿入することによつて、該採取
瓶24に該低温液化ガスが充填されるようになつ
ている。
上記の充填装置においては、外管2の径が内管
1のそれと比べて相対的に大きいため該外管2の
剛性が高く、これによつて、該外管2にフレキシ
ビリテイを持たせるために、ベローズ5を使用
し、一方、内管1の径が外管2の径と比較して相
対的に小さいため剛性が低く、これにより、内管
1に可撓性を持たせるために、該内管1の材料と
して長尺のなまし銅を使用するようにしている。
従つて、溶接箇所が少なくなり、製作原価の低
減を図ることができるし、管全体にフレキシビリ
テイがあるため、作業性が良くなる。
また、上記の低温液化ガスの充填装置において
は、貯槽Bから供給された5〜10Kg/cm2程度の圧
力を有する低温液化ガスが、フイルタ23を通過
した場合に、該低温液化ガスの移動経路が複数に
分割される。すなわち、前記フイルタ23に設け
られた多数の孔によつて、ノズル配管20内を垂
直方向下方に移動していた低温液化ガスが、該フ
イルタ23を中心として放射状に広がり、これに
よつて、該低温液化ガスが採取瓶24の内部に広
範囲に亙つて分散する。
従つて、上記低温液化ガスの充填装置において
は、低温液化ガスが採取瓶の底部に向けてシヤワ
ー状に分散するために、噴出する低温液化ガスと
貯留された低温液化ガスとの接触面積が大きくな
つて、該低温液化ガスによる飛沫が防止され、該
低温液化ガスの損失が最小限に防止される。
また、上記低温液化ガスの充填装置では、第3
図に示すように、採取瓶24内に貯留された低温
液化ガスの内部に、ノズル配管20のフイルタ2
3部分を浸すことによつて、前記低温液化ガスの
一部が再液化される。すなわち、前記貯槽Bから
供給された低温液化ガスの一部(以下、第1の低
温流体という)がガス化していた場合であつて
も、採取瓶24に貯留された低温液化ガス(以
下、第2の低温流体という)の内部を通過するこ
とによつて、前記第1の低温流体が冷却されて再
び液化される。このとき、前記第1の低温流体
は、フイルタ23からシヤワー状に分散するめ
に、第2の低温流体との接触面積が大となつてそ
の熱交換効率が良くなり、これによつて、貯槽B
から供給された低温液化ガスの消失を最小限に押
さえることができる。
なお、上記の真空断熱配管では、外管2の一部
にベローズ5が使用されているが、使用態様によ
つては、外管2全部をベローズで構成しても良
い。また、前記フイルタ23は、ノズル配管20
の内部に設けたが、必ずしもこれに限定されず、
ノズル配管20の先端に設けて、該配管20の半
径方向外方に向けて低温液化ガスを積極的に放出
するようにしても良い(第3図参照)。
「考案の効果」 以上詳細に説明したように、この考案によれば
ステンレス製のベローズによつて形成された外管
と、該外筒内に挿入され、かつなまし銅により形
成された内管とを設けるとともに、前記外管と内
管との間の間〓部に断熱材を介在させ、前記間〓
部の真空排気を行うようにしたので、高い断熱効
果が得られる。また、ノズルの先端に低温液化ガ
スの移動経路を下方に向けて複数に分割するフイ
ルタを設けたので、該低温液化ガスが広範囲に亙
つて分散し、これにより、前記低温液化ガスによ
る飛沫が防止される。更に、前記フイルタを中心
として低温液化ガスが多方向に分散するので、該
フイルタから噴出する低温液化ガスと採取瓶に貯
留された低温液化ガスとの接触面積が大きくなる
等のことより、移充填に際しての蒸発によるガス
損失が最小限に防止できる。しかも可撓性に富む
ので、作業性に優れ、かつ低コストで生産できる
効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案に係る実施例の構成を
示す図であつて、第1図は要部を示す正断面図、
第2図は真空断面配管とボンベとの接続を示す
図、第3図はノズル配管の先端にフイルタを取り
付けた状態を示す正断面図、第4図はフイルタの
構成を示す斜視図である。 1……内管、2……外管、5……ベローズ、1
1……断熱材、12……間〓部、20……ノズル
配管(ノズル)、23……フイルタ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ステンレス製のベローズによつて形成される
    外管と、該外管内に適宜の間〓をもつて挿入さ
    れ、かつ、なまし銅により形成されてその内部
    を流体が通過する内管と、前記内外管との間を
    真空排気するようにした間〓部と、該間〓部に
    設けられて前記内管を流通する流体の保温を行
    う断熱材と、前記内管の一端に設けられたノズ
    ルと、該ノズルの先端に設けられて、低温液化
    ガスの移動経路を下方に向けて複数に分割する
    フイルタとを具備してなり、 前記フイルタは、低温液化ガスが移動する方
    向と交差する方向に向けて設けられていること
    を特徴とする低温液化ガスの充填装置。 (2) 前記外管の一部がステンレス製直管でなるこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の低温液化ガスの充填装置。 (3) 前記フイルタは、ステンレス製金網を複数枚
    積層することにより形成されていることを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の低
    温液化ガスの充填装置。 (4) 前記フイルタは、多孔質の焼結金属、あるい
    は多孔質のセラミツクにより形成されているこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の低温液化ガスの充填装置。
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