JPH0439466Y2 - - Google Patents

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JPH0439466Y2
JPH0439466Y2 JP10444286U JP10444286U JPH0439466Y2 JP H0439466 Y2 JPH0439466 Y2 JP H0439466Y2 JP 10444286 U JP10444286 U JP 10444286U JP 10444286 U JP10444286 U JP 10444286U JP H0439466 Y2 JPH0439466 Y2 JP H0439466Y2
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power piston
clutch
pressure
piston
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 a 産業上の利用分野 本考案はクラツチブースタに係り、特にパワー
ピストンをクラツチ板の摩耗量に対応して後退可
能に構成することによりクラツチペダルストロー
クのずれを自動的に調整するようにした自動調整
式のクラツチブースタにおいて、パワーピストン
が所定の後退位置に達したとき、ブースタの駆動
圧供給回路を遮断してクラツチペダル踏力を増大
させるとともに、パワーピストンが上記所定の後
退位置に復動しているときは、パワーピストンの
両側に形成された変圧室と定圧室とを相互に連通
するようにしたクラツチブースタに関する。
b 従来の技術 トラツクやバスなどの大型車両においてはクラ
ツチも大型になつているため、このクラツチの操
作を楽に行なえるクラツチブースタが一般的に採
用されている。このクラツチブースタは例えば第
4図に示す如くハウジング1内に往復動可能に配
設したパワーピストン2を、ピストンロツド3、
ハイドロリツクピストン4およびプツシユロツド
5によつて図示しないクラツチレバーと連結した
ものである。
パワーピストン2の両側には変圧室6および定
圧室7がそれぞれ形成されており、定圧室7には
負圧源の負圧が常時導入され、また変圧室6には
圧力制御弁8を介して定圧室7の負圧または大気
圧が導入されるようになつている。
ハイドロリツクピストン4の後方には、パワー
ピストン2のストローク量に対応してその容積が
増減する油液室9が形成され、この油液室9に図
示しないクラツチマスタシリンダからの油液が導
入されるようになつている。そして油液室9の圧
力によつて前記圧力制御弁8が制御されるように
なつている。すなわちクラツチペダルを踏込んで
油液室9の圧力が上昇すると、変圧室6に大気圧
が導入され、この大気圧によつてパワーピストン
2が第4図で右方向に往動してクラツチが切ら
れ、またクラツチペダルを開放して油液室9の圧
力が低下すると、変圧室6が定圧室7と連通さ
れ、クラツチレバー自体の往動力にてパワーピス
トン2が第4図で左方向に復動してクラツチが接
続される。
ところで、このようなクラツチブースタにおい
てクラツチ板が摩耗すると、ブツシユロツド5が
第4図で左方向に移動しようとする。このとき、
パワーピストン2の後退が規制されているとクラ
ツチ板にすべりが生じる。このため、クラツチ板
の摩耗量に対応してパワーピストンが後退できる
ようにしてこのような不都合を解消したものがあ
る。第4図はこの種のクラツチブースタの一例を
示したものであつて、クラツチ板が摩耗限界に至
るまでパワーピストン2を後退可能に構成したも
のである。
しかし、このような自動調整式のクラツチブー
スタにおいては運転者がクラツチ板の寿命につい
て気付くのが遅れるので、クラツチ板の適正交換
時期を逸するなどの不都合が考えられる。そこ
で、パワーピストン2がクラツチ板の摩耗限界に
対応した所定の後退位置まで後退した時点で、圧
力制御弁8から変圧室6に至る圧力供給通路を遮
断するように構成したものが提案されている。第
4図はこの種のクラツチブースタの一例(実開昭
61−32829号)を示したものであつて、パワーピ
ストン2が所定の後退位置まで後退すると、ピス
トンバルブ12がパワーピストン2に押圧されて
シリンダ部13内方へと押込まれ、ピストンバル
ブ12の開口14が閉塞されるように構成したも
のである。このクラツチブースタにおいては、ピ
ストンバルブ12の開口14が閉塞されると変圧
室6に対する大気圧の導入が阻止されブースト作
用がなくなるので、油液室9の油圧のみでハイド
ロリツクピストン4を押してクラツチを切らねば
ならなくなる。従つて、運転者はクラツチペダル
踏力の増大によりクラツチ板の摩耗限界を知るこ
とができ、クラツチ板の交換を適正時期に行なう
ことができる。
c 考案が解消しようとする問題点 従来のクラツチブースタとその作用は上述の如
くであるが、このクラツチブースタにも次のよう
な問題点が指摘されている。すなわち、第4図に
示す如くピストンバルブ12の開口14が閉塞さ
れた状態で車両を走行させた場合、変圧室6と定
圧室7との間は完全に遮断されているので、負圧
源の負圧が変動すると、この変動によつてパワー
ピストン2が前後方向にふらつきを生じ、クラツ
チ板にすべりを生ずるおそれがある。
また、負圧室6にはパワーピストン2復動時に
おける負圧がそのまま閉じこめられ、摩耗したク
ラツチ板を交換した後にクラツチ操作を行なおう
としても、ピストンロツド3が油液室9圧力にて
第4図で左方向に押圧される力関係によりピスト
ンバルブ12を前方に押出すことができないの
で、大気圧を変圧室6に導入できず、ブースト作
用を行なわせることができなくなる。
本考案は上述した問題点を有効に解決すべく創
案するに至つたものであつて、その目的は、クラ
ツチ板が摩耗限界に達して変圧室への駆動圧の供
給が遮断された状態で車両を走行させても、定圧
室の負圧の変動によりパワーピストンが前後方向
にふらつくことがなく、また変圧室に対する駆動
圧の供給を容易に復活させ得るクラツチブースタ
を提供することにある。
d 問題点を解決するための手段 上述した問題点を解決するため本考案は、クラ
ツチレバーに一体的に連結されたパワーピストン
のストローク量に対応してその容積が増減する油
液室に、クラツチマスタシリンダからの油液が導
入され、上記パワーピストンの一側に形成された
変圧室が、上記油液の圧力によつて制御される圧
力制御弁を介して、上記パワーピストンの他側に
形成された定圧室または所定の駆動圧源に選択的
に連通され、上記パワーピストンが、上記変圧室
と定圧室との差圧により往動してクラツチが切ら
れるように構成されたクラツチブースタにおい
て、上記パワーピストンを、クラツチ板の摩耗量
に対応して後退可能に構成するとともに、上記変
圧室に対する上記駆動圧の供給通路に遮断弁を配
設し、上記クラツチ板の摩耗限界に対応した所定
の後退位置に上記パワーピストンが後退したこと
を検出して上記遮断弁を閉塞状態にロツク作動す
る第1の作動手段を設け、かつ上記供給通路に、
上記遮断弁と並列に開閉弁を配設するとともに、
上記パワーピストンが上記所定の後退位置に復動
する直前位置を検出して上記開閉弁を開放作動す
る第2の作動手段を設けたことを特徴とするクラ
ツチブースタを設けたものである。
e 作用 上述の如く構成されたクラツチブースタにおい
ては、クラツチ板が摩耗限界に達するとパワーピ
ストンが所定の後退位置まで後退し、このパワー
ピストンの後退を第1の作動手段が検出して遮断
弁を閉塞状態にロツク作動する。これによつて変
圧室に対する駆動圧の供給が遮断されてブースト
作用がなくなり、クラツチペダル踏力が増大す
る。一方、パワーピストンが上記所定の後退位置
の直前位置まで復動すると、これを第2の検出手
段が検出し、遮断弁と並列に配設された開閉弁を
開放作動する。これによつて変圧室と定圧室とが
相互に連通され、定圧室の圧力変動による影響が
パワーピストンにおよぶのが防止される。なお、
上記開閉弁はパワーピストンが往動し始めた直後
に第2の検出手段にて閉塞作動し、変圧室に対す
る駆動圧の流入が阻止され、クラツチペダル踏力
の増大が維持される。
f 実施例 以下に本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。第1図は本考案に係るクラツチブースタの
縦断面を示したものである。同図において21は
円筒形をなすハウジングシエルであつて、このシ
エル21内にダイヤフラム型のパワーピストン2
2が配設されている。このパワーピストン22の
前後両側には定圧室23と変圧室24がそれぞれ
形成され、パワーピストン22はこれら両室2
3,24の差圧にて往動するようになつている。
なお、パワーピストン22はクラツチ板の摩耗量
に対応して後退可能に構成されている。
フロントシエル21aにはスレーブシリンダ2
5が取付けられている。このスレーブシリンダ2
5内にはスレーブピストン26が配設され、パワ
ーピストン22のピストンロツド27先端部27
aが連結ピン28にてこのスレーブピストン26
に連結されている。一方、クラツチレバー24に
はプツシユロツド30の一端が連結され、このプ
ツシユロツド30の他端はスレーブシリンダ25
内へと延出し、スレーブピストン26の受孔31
に挿入されて支持されている。なお、プツシユロ
ツド30の他端が受孔31から外れないように、
パワーピストン22は弱いばね32にて常時往動
方向に附勢されている。
スレーブピストン26の後方には油液室34が
形成されており、この油液室34にクラツチマス
タシリンダ35からの油液が導入されるようにな
つている。一方、スレーブシリンダ25には圧力
制御弁36が一体的に付設され、この圧力制御弁
36の真空弁座37に連結されたプランジヤ38
に、前記油液室34圧力が通路39を介して作用
するようになつている。
圧力制御弁36は、詳しくは前記真空弁座37
の他に大気弁座40を備えており、これら両弁座
37,40間に調圧室41を形成している。真空
弁座37はダイヤフラム42に取付けられ、また
大気弁座40は固定的に配設され、これら両弁座
37,40は互いに一体をなす真空弁43および
大気弁44にて開閉されるようになつている。な
お真空弁座37は通路45を介して定圧室23と
連通され、この定圧室23はさらにチユーブ46
を介して図外の負圧源に接続されている。また大
気弁座40はチユーブ47を介してエアクリーナ
に接続されている。
クラツチブースタのリヤシエル21bには第1
図〜第3図に示す如くウエアインジケータバルブ
50が取付けられている。このバルブ50は、パ
ワーピストン22の軸線に一致させてリヤシエル
21bに固定されたシリンダ51と、このシリン
ダ51内に摺動自在に挿入された遮断弁としての
円筒状のピストンバルブ52と、ピストンバルブ
52の中に配設された開閉弁53と、シリンダ5
1に付設されたロツク装置54とで構成されてい
る。
詳しくは、上記シリンダ51は駆動圧供給通路
55によつて圧力制御弁36の調圧室41と連通
され、またシリンダ51前端部51aは変圧室2
4内へと突出している。
ピストンバルブ52とエンドキヤツプ56との
間にはばね57が配設され、ピストンバルブ52
はこのばね57によつて常時前方(第1図〜第3
図では右方向)に押圧附勢されている。ピストン
バルブ52の外周面には段部58が形成され、こ
の段部58がシリンダ51側のストツパ段部59
と当接してピストンバルブ52の前進位置が規制
されるようになつている。ピストンバルブ52の
ほぼ中間部の周壁には駆動圧供給孔60が形成さ
れ、この駆動圧供給孔60はピストンバルブ52
が前進、後退することによつて、シリンダ51前
端部51aによつて開閉されるようになつてい
る。
開閉弁53は駆動圧供給孔60よりやや前側の
ピストンバルブ52内に配設されている。この開
閉弁53はばね61によつて常時前方に押圧附勢
されており、常時はピストンバルブ52内周面に
形成した弁座62に圧着している。この開閉弁5
3よりさらに前側のピストンバルブ52の周壁に
は連通孔63が形成され、開閉弁53が開放する
とこの連通孔63を介して変圧室24と駆動圧供
給通路55とが相互に連通するようになつてい
る。
開閉弁53には検出ロツド64が一体に取付け
られている。この検出ロツド64はピストンバル
ブ52前端から変圧室24内へ突出しており、パ
ワーピストン22が所定の後退位置に復動する
と、検出ロツド64がパワーピストン23に押さ
れて開閉弁53を開放するように構成されてい
る。
ロツク装置54は、シリンダ51に対して直角
に回設されたスリーブ68と、このスリーブ68
内に摺動自在に配設したロツクピン69と、スリ
ーブ68外周にねじ70にて取付けられたロツク
解除キヤツプ71と、このキヤツプ71底壁とロ
ツクピン69との間に配設されたばね72とによ
つて構成されている。ロツクピン69は、ピスト
ンバルブ52がパワーピストン22に押されて所
定の位置まで後退したとき、ピストンバルブ52
の段部58に係合してピストンバルブ52の前進
を阻止するようになつている。
クラツチブースタは上述の如く構成されてな
り、通常作動時において第1図でクラツチペダル
73を踏込むと、クラツチマスタシリンダ35か
らの油液が油液室34に導入され、油液室34の
圧力によつてプランジヤ38が押上げられる。プ
ランジヤ38が押上げられると真空弁座37が真
空弁43に圧着して閉塞するとともに、大気弁4
4が押上げられて大気弁座40が開放する。大気
弁座40が開放するとエアクリーナからの大気が
チユーブ47および駆動圧供給通路55を通り、
さらにピストンバルブ52内を通つて駆動圧供給
孔60から変圧室24内に流入する。この結果、
パワーピストン22は変圧室24の大気圧に押さ
れて第1図で右方向に往動し、クラツチレバー2
9を第1図で右方向に回動させてクラツチが切ら
れる。
次に、クラツチ板が摩耗するとその摩耗量に対
応してクラツチレバー29が第1図で左方向に回
動し、パワーピストン22をばね32に抗して後
退させる。そして、クラツチ板が摩耗限界まで摩
耗すると、第3図に示す如くパワーピストン22
がピストンバルブ52を押圧し、このピストンバ
ルブ52をばね57に抗して後退させる。ピスト
ンバルブ52が所定の位置まで後退すると、駆動
圧供給孔60がシリンダ51内に押込まれて閉塞
するとともに、ロツクピン69がピストンバルブ
52の段部58に係合して、以後のピストンバル
ブ52の前進が阻止される。
すなわち、パワーピストン22がクラツチ板の
摩耗限界に対応した所定の後退位置まで後退した
ことをピストンバルブ52が検出して駆動圧供給
孔60を閉塞作動し、ロツク装置54がこの閉塞
状態をロツクするものであり、ピストンバルブ5
2およびロツク装置54は、遮断弁としてのピス
トンバルブ52を作動する第1の作動手段を構成
するものである。
駆動圧供給孔60が第3図に示す如く閉塞され
ると、従来の技術では変圧室24内にパワーピス
トン22復動時の負圧がそのまま残存することに
なる。しかし、本考案では駆動圧供給孔60が閉
塞する前に開閉弁53がパワーピストン22に押
されて開放するので、パワーピストン22復動時
において変圧室24と定圧室23とが相互に連通
される。従つて、エンジン吸気口における負圧の
変動に起因して定圧室23の負圧が変化しても、
パワーピストン22がこの圧力変動の影響を受け
ることがなく、クラツチ板のすべりを未然に防止
することができる。
次に、第3図に示す状態から第1図のクラツチ
ペダル73を踏込むと、油液室34圧力がスレー
ブピストン26に作用し、同ピストン26がパワ
ーピストン22を伴なつて第3図で右方向に往動
してクラツチが切られる。このとき、ピストンバ
ルブ52は既にロツクピン69にてロツクされて
いるので前進することができず、またパワーピス
トン22が往動を開始した直後に開閉弁53がば
ね61によつて弁座62に圧着する。従つて、油
液室34圧力の上昇により圧力制御弁36の調圧
室41に大気が導入されても、この大気は変圧室
24に供給されないのでブースト作用が働かず、
クラツチペダル73踏力が増大する。そして運転
者はこのクラツチペダル73踏力の増大によりク
ラツチ板が摩耗限界に達したことを知ることがで
き、クラツチ板を適正正時期に交換することがで
きる。
次に、クラツチペダル73を開放すると油液室
34圧力が低下してスレーブピストン26がパワ
ーピストン22を伴なつて第3図に示す如く復動
するが、この復動が完了する直前にパワーピスト
ン22が検出ロツド64を押圧して開閉弁53を
開放し、前述した如く変圧室24と定圧室23と
が相互に連通される。すなわち、上記検出ロツド
64はパワーピストン22が第3図に示す所定の
後退位置に復動する直前位置を検出して開閉弁5
3を開放作動する第2の作動手段を構成するもの
である。
なお摩耗限界に達したクラツチ板を交換した後
はロツク装置54を再び第2図に示すもとの状態
に戻さなければならないが、このロツク解除操作
はきわめて簡単に行なえる。すなわち、第3図に
おいて(このときパワーピストン22はやや前進
してピストンバルブ〓2から完全に離れている。)
ロツク解除キヤツプ71を回して緩めると、ばね
72の附勢力が徐々に弱まり、ある程度弱まると
ピストンバルブ52がばね57の附勢力にてロツ
クピン69をばね72に抗して押込みつつ前方へ
押出され、第2図に示す状態に復帰する。
以上、本考案の一実施例につき説明したが、本
考案は上記実施例に限定されることなく種々の変
形が可能である。例えば上記実施例においてはパ
ワーピストン22を1つで構成したが、2つで構
成したものにも本考案を適用可能である。またパ
ワーピストン22の駆動圧としては負圧に限らず
圧縮空気を用いる構造としてもよい。
なお、本考案と同様の目的を達成するものとし
て第5図および第6図に示すクラツチブースタが
考えられる。第5図はピストンバルブ52の開閉
弁53および連通孔63を廃止し、この代わりに
定圧室23と変圧室24とを連通する連通路76
と、この連通路76を開閉するチエツク弁77を
設けたものであり、パワーピストン22が所定の
後退位置まで復動すると、検出ロツド78がパワ
ーピストン22に押されてチエツク弁77を開放
するように構成したものである。
一方、第6図はパワーピストン22に連通孔8
1を形成し、この連通孔81を開閉するレバー8
2付のチエツク弁83を設けたものであり、パワ
ーピストン22が所定の後退位置まで復動する
と、リヤシエル21b内面に突設した検出ロツド
84がレバー82を押してチエツク弁83を開放
するように構成したものである。
なお第5図および第6図では、パワーピストン
22のピストンロツド27とスレーブピストン2
6は接離可能に構成し、ロツク装置54は省略し
ている。すなわち、マニユアル作動時においては
油液室34圧力がピストンロツド27に対し復動
方向に作用するので、ピストンバルブ52がパワ
ーピストン22に押圧され、駆動圧供給孔60が
閉塞された状態が持続されるのである。
g 考案の効果 本考案は上述の如く、クラツチブースタの変圧
室に駆動圧を供給する駆動圧供給通路に遮断弁と
開閉弁を並列的に配設し、クラツチ板の摩耗限度
に対応した所定の後退位置にパワーピストンが復
動したとき、第1の作動手段にて上記遮断弁を閉
塞状態にロツク作動するとともに、上記後退位置
の直前位置において第2の作動手段にて上記開閉
弁を開放作動するようにしているので、クラツチ
板が摩耗限度に達した後は変圧室に駆動圧が供給
されず、マニユアル作動によるクラツチペダル踏
力の増大によりクラツチ板の摩耗限度を運転者に
知らしめることができるとともに、パワーピスト
ンの復動時において変圧室と定圧室とが開閉弁を
介して相互に連通されるので、定圧室の負圧が変
動してもこの変動がパワーピストンに影響を及ぼ
すことがなく、クラツチ板のすべり等の不都合を
未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案の一実施例を示したも
のであつて、第1図はクラツチブースタの縦断面
図、第2図および第3図は第1図の部分拡大断面
図である。また第4図は従来のクラツチブースタ
の縦断面図である。また第5図および第6図はク
ラツチブースタの参考縦断面図である。 22……パワーピストン、23……定圧室、2
4……変圧室、29……クラツチレバー、34…
…油液室、35……クラツチマスタシリンダ、3
6……圧力制御弁、50……ウエアインジケータ
バルブ、52……ピストンバルブ(遮断弁)、5
3……開閉弁、54……ロツク装置、55……駆
動圧供給通路、60……駆動圧供給孔、63……
連通孔、64……検出ロツド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クラツチレバーに一体的に連結されたパワーピ
    ストンのストローク量に対応してその容積が増減
    する油液室に、クラツチマスタシリンダからの油
    液が導入され、上記パワーピストンの一側に形成
    された変圧室が、上記油液の圧力によつて制御さ
    れる圧力制御弁を介して、上記パワーピストンの
    他側に形成された定圧室または所定の駆動圧源に
    選択的に連通され、上記パワーピストンが、上記
    変圧室と定圧室との差圧により往動してクラツチ
    が切られるように構成されたクラツチブースタに
    おいて、上記パワーピストンを、クラツチ板の摩
    耗量に対応して後退可能に構成するとともに、上
    記変圧室に対する上記駆動圧の供給通路に遮断弁
    を配設し、上記クラツチ板の摩耗限界に対応した
    所定の後退位置に上記パワーピストンが後退した
    ことを検出して上記遮断弁を閉塞状態にロツク作
    動する第1の作動手段を設け、かつ上記供給通路
    に、上記遮断弁と並列に開閉弁を配設するととも
    に、上記パワーピストンが上記所定の後退位置に
    復動する直前位置を検出して上記開閉弁を開放作
    動する第2の作動手段を設けたことを特徴とする
    クラツチブースタ。
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