JPH0439331Y2 - - Google Patents

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JPH0439331Y2
JPH0439331Y2 JP5959689U JP5959689U JPH0439331Y2 JP H0439331 Y2 JPH0439331 Y2 JP H0439331Y2 JP 5959689 U JP5959689 U JP 5959689U JP 5959689 U JP5959689 U JP 5959689U JP H0439331 Y2 JPH0439331 Y2 JP H0439331Y2
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lining
pipe
lined
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pipe wall
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、管路壁がライニングされたコンクリ
ート製管路部材に関するものであり、さらに詳し
くは、腐食防止のためのライニング処理が管路壁
の必要箇所にのみ施されることにより、下水道の
耐久性向上の要請に応えることに加え、製造能率
の向上又製造コスト低減の要請にも応えうるコン
クリート製管路部材に関するものである。
(従来技術及び考案が解決しようとする課題) 下水道は、通常酸に弱いコンクリート製の管路
部材を順次接続することにより構築されている。
ところで、近年における該コンクリート製管路
部材についての耐久性に関する研究報告にすれ
ば、「下水道を流れる汚水中の溶存酸素濃度が非
常に低い状態が継続する、水面より下の管路壁の
スライム中に生息している硫酸塩還元菌及び水面
より上の管路壁部分に生息している硫黄壁が徐々
に腐食されていく事例が見られることから、下水
管の計画、設計に際しては、このような現象につ
いても十分考慮しなければならない。
このような指摘等に対する対応として、従来に
おいては、管路壁の全体をエポキシ樹脂等で樹脂
被覆することが行われていたが、被覆樹脂と管路
部材を構成するコンクリートとの熱膨脹率が異な
るために、被覆樹脂の接着強度が劣化して被覆樹
脂が剥離しあるいは流下汚水中の固形物等によつ
て被覆樹脂が擦り取られる等、被覆樹脂が長期間
に亘つて管路壁を保護出来ない問題があつた。
本考案は、このような樹脂被覆の問題点を解決
するため、ライニング板の裏面部にアンカー突部
を形成してなる合成樹脂性のライニング部材を以
て管路壁をライニングすることを基本とする。
しかしながら、管路壁の全体をこのようにライ
ニングする場合には、ライニング板が比較的高く
付くことやライニング部材の折曲等の加工工程も
多くなることから、管路部材の製造コストの上昇
を招くことは避けられない。
そこで、本考案者らは、前記研究報告の内容を
吟味しさらに研究を重ねた結果、硫酸塩還元菌等
の作用によつて生ずる硫酸による腐食の影響を受
けやすい水面近傍部分をライニングしただけであ
つても、管路部材の耐久性を比して大幅に向上で
き、しかも内面部の全体をライニングするばあい
に比べて管路部材の製造能率の向上及び製造コス
トの低減をも図りうるとの知見を得た。
本考案は、このような知見をさらに発展させる
ことによつて完成されたコンクリート製管路部材
の提供を目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案に係る、管路壁がライニングされたコン
クリート製管路部材(以下管路壁材という)は次
のような構成を採用する。即ち、 本考案に係る管路壁1の一は、筒状なす管路部
材本体2の管路壁3に、その下側部分を除く全体
に亘り、ライニング板6の裏面部にアンカー突部
9を突出形成してなる合成樹脂製のライニング部
材5を以て、アンカー突部9が該管路壁3に埋入
された状態となるようライニングを施してなり、
管路部材本体2の最大上下内法部の下端を原点と
して該最大上下内法部の上端に向けて延びる縦の
数直線を縦軸12としかつ最大上下内法をHとし
たばあいにおいて、前記ライニング部10の両下
端縁11,11は1/6H〜1/4Hの範囲に存するご
とく設定したことを特徴とするものである。
又本考案に係る管路部材1の他は、筒状なすコ
ンクリート製管路部材本体2の管路壁3の両側部
位に、ライニング板6の裏面部にアンカー突部9
を突出形成してなる合成樹脂製のライニング部材
5を以て、アンカー突部9が該管路壁3に埋入さ
れた状態となるようライニングを施してなり、管
路部材1の最大上下内法部の下端を原点として該
最大上下内法部の下端を原点として該最大上下内
法部の上端に向けて延びる縦の数直線を縦軸12
としかつ最大上下内法をHとした場合において、
ライニング部10の下端縁11は、1/6H〜1/4H
の範囲に存し又ライニング部10の上端縁13
は、1/2H〜3/4Hの範囲に存するごとくなされて
いることを特徴とするものである。
ここに管路部材とは、円形管や卵形管、ボツク
スカルバート等の下水道を構築するために従来用
いられている各種形態の管路部材を含む概念であ
る。
(作用) 然して、本考案に係る管路部材1においては、
ライニング部10が、水面近傍部分における硫酸
による管路壁の腐食を防止し、特に水面の上側全
体がライニングされたばあいには、流下する汚水
の水質や下水道の形態等によつて管路の気相中に
おける硫化水素の濃度が高いばあいであつても、
ライニング部10によつて、この硫化水素による
管路壁の腐食も確実に防止されることとなる。
又ライニング板の裏面部に設けられているアン
カー突部9は、ライニング板6を管路壁3と強固
に一体化し、剥離のないライニング部10を形成
せしめる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1実施例 第1〜2図において本考案に係る管路部材1
は、相互が接続されることによつて下水道を構築
するものであり、例えば円形管として形成された
管路部材本体2の管路壁3を、その下側部分を除
いてライニング部材5を用いてライニングしてな
るものである。
該ライニング部材5は、全体が耐酸性を有する
合成樹脂製の一体成形品として形成されており、
表面部が平滑なライニング板6の裏面部に、先端
に膨出部7を有する例えばT字状をなすアンカー
突部9を、間隔を隔てて、ライニング板6の長さ
方向に平行状態で突出形成してなる。
該ライニング部10の両下端縁11,11は、
管路部材本体2の最大上下内法部の下端を原点0
として該最大上下内法部の上端に向けて延びる縦
の数直線を縦軸12とし、かつ最大上下内法をH
としたばあいにおいて、1/6H〜1/4Hの範囲に存
するごとく設定するのがよい。
この範囲は、下水道における水位の変動を考慮
して、ライニング部10の両下端縁11,11が
殆どの場合、水面よりも稍下側に位置するように
設定したものである。
このような構成を有する管路部材1において
は、硫酸塩還元菌等の作用によつて生成される硫
酸による管路壁の腐食及び管路の気相中に存する
硫化水素による管路壁の腐食が確実に防止される
こととなる。ちなみに、管路壁に下側部分は、特
にライニングされていなくても、該露出管路壁
は、流下する汚水によつて常時洗い流される状態
にあるため、前記のような腐食の問題が生じにく
い。
このようなライニングされた管路部材を製造す
る要領は、管路部材を構成するための型枠の所要
部位に、アンカー突部9が外側を向くようにライ
ニング部材5を添設した後、該型枠内にコンクリ
ートを打設して行ない、これによつて、管路部材
本体2とライニング部材5とがアンカー突部9を
介して一体化した管路部材を得る。
第2実施例 第3〜4図は、ボツクスカルバートとしての管
路部材に本考案を応用した場合を示すものであ
り、管路部材本体2の管路壁3の両側部位にライ
ニング部10,10を形成してなる。第1〜2図
に示すばあいと相違する点は、管路壁3の下側部
位のみならず上側部分をもライニング部の不存在
部分とした点である。このような管路部材は、下
水道を流れる汚水の水質やその形態等によつて、
管路気相中における硫化水素の濃度が比較的小さ
く硫化水素による管路壁の腐食があまり問題とな
らない場合に採用される。
該ライニング部10の下端縁及び上端縁は、硫
酸塩還元菌等の作用によつて生ずる硫酸による管
路壁腐食を有効に防止できるよう、次の範囲に設
定するのが好ましい。即ち管路部材1の最大上下
内法部の下端を原点0として該最大上下内法部の
上端に向けて延びる縦の数直線を縦軸12としか
つ最大上下内法をHとした場合において、ライニ
ング部10の下端縁13は、1/6Hから1/4Hの範
囲に設定し、かつライニング部10の上端縁14
は1/2Hから3/4Hの範囲に設定するのが好まし
い。
(考案の効果) 本考案に係る管路部材は、管路部材本体におけ
る管路壁の下側部分を除く全体に亘り合成樹脂製
のライニング部材を以てライニングし、あるいは
管路壁の両側部位を同ライニング部材を以てライ
ニングしてなるため、水面より下の管路壁のスラ
イム中に生息している硫酸塩還元菌及び水面より
上の管路壁部分に生息している硫黄酸化菌の作用
によつて生成される硫酸による管路壁の腐食を確
実に防止することができるとともに、特に管路壁
の上側部分をもがライニングされた状態にあれば
あいには、管路の気相中の硫化水素濃度が高い場
合であつても、該硫化水素による管路壁に腐食も
確実に防止されることとなる。これらの結果、管
路部材の耐久性を従来に比して大幅に向上させる
ことができる。
ライニング部材は、ライニング板の裏面部にア
ンカー突部を突出形成してなるため、該アンカー
突部を介してライニング部材を管路壁に強固に固
定することができ、従来の樹脂被覆処理における
ようにライニング部が剥離したり擦り取られる等
の不都合が全くなく、半永久的に管路壁を保護す
ることができる。
本考案の管路部材においては、そのライニング
部を管路壁の腐食メカニズムを十分考慮した上で
その一部分に特定しているため、管路壁の全体を
ライニングするばあいとは異なり、ライニング部
材を節約できるとともに、ライニング部材の型枠
への取付作業や型枠への取付けに先立つライニン
グするばあいには、その形態に合わせてライニン
グ部材を予め折曲する等の加工工程を要する)が
不要となるため、管路部材の製造能率の向上及び
その製造コストの低減を期しうることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2
図はライニング部を拡大して示す部分斜視図、第
3図は本考案の他の実施例を示す斜視図、第4図
はそのライニング部を拡大して示す部分斜視図で
ある。 1……管路部材、2……管路部材本体、3……
管路壁、5……ライニング部材、6……ライニン
グ板、9……アンカー突部、10……ライニング
部、11,13……ライニング部の下端縁、14
……ライニング部の上端縁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 下水道を構築するために用いられる管路部材
    であつて、筒状なす管路部材本体2の管路壁3
    に、その下側部分を除く全体に亘り、ライニン
    グ板6の裏面部にアンカー突部9を突出形成し
    てなる合成樹脂製のライニング部材5を以て、
    アンカー突部9が該管路壁3に埋入された状態
    となるようライニングを施してなり、管路部材
    本体2の最大上下内法部の下端を原点として該
    最大上下内法部の上端に向けて延びる縦の数値
    線を縦軸12としかつ最大上下内法をHとした
    場合において、前記ライニング部10の両下端
    縁11,11は、1/6H〜1/4Hの範囲に存する
    ごとく設定したことを特徴とする、管路壁がラ
    イニングされたコンクリート製管路部材。 (2) 下水道を構築するために用いられる管路部材
    であつて、筒状なすコンクリート製管路部材本
    体2の管路壁3の両側部位に、ライニング板6
    の裏面部にアンカー突部9を突出形成してなる
    合成樹脂製のライニング部材5を以て、アンカ
    ー突部9が該管路壁3に埋入された状態となる
    ようライニングを施してなり、 管路部材本体2の最大上下内法部の下端を原
    点として該最大上下内法部の上端に向けて延び
    る縦の数値線を縦軸12としかつ最大上下内法
    をHとした場合において、ライニング部10の
    下端縁13は、1/4H〜1/4Hの範囲に存し又ラ
    イニング部10の上端縁14は、1/2H〜3/4H
    の範囲に存するごとくなされていることを特徴
    とする、管路壁がライニングされたコンクリー
    ト製管路部材。
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