JPH0439273B2 - - Google Patents

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JPH0439273B2
JPH0439273B2 JP63506607A JP50660788A JPH0439273B2 JP H0439273 B2 JPH0439273 B2 JP H0439273B2 JP 63506607 A JP63506607 A JP 63506607A JP 50660788 A JP50660788 A JP 50660788A JP H0439273 B2 JPH0439273 B2 JP H0439273B2
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JP
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signal
signals
widescreen
panel
frequency
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/01Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N11/00Colour television systems
    • H04N11/24High-definition television systems
    • H04N11/30High-definition television systems with transmission of the extra information by means of quadrature modulation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Television Systems (AREA)
  • Color Television Systems (AREA)

Description

請求の範囲 1 主画像パネルに相当する情報と側辺画像パネ
ルに相当する情報とを有しかつ標準テレビジヨン
画像のアスペクト比よりも大きな画像アスペクト
比を有するワイドスクリーン画像を表わすテレビ
ジヨン型信号を符号化するシステムであつて、 上記の主画像パネル情報を含まない上記側辺画
像パネル情報に応じて、この側辺画像パネル情報
を低周波数成分と高周波数成分とに分離する手段
と、 上記の低周波数成分と高周波数成分とを互いに
相異なる第1と第2の過程をそれぞれ介して、符
号化して、符号化されたテレビジヨン信号を生成
する手段と、 を具備して成るテレビジヨン型信号の符号化シス
テム。
2 主画像パネルに相当する情報と側辺画像パネ
ルに相当する情報とを有しかつ標準テレビジヨン
画像のアスペクト比を有するワイドスクリーン画
像を表わし、互いに相異なる第1と第2の過程を
介して別々に符号化された、主画像パネル情報成
分を含まない低周波数の側辺画像パネル情報成分
および高周波数の側辺画像パネル情報成分を含ん
でいる符号化されたテレビジヨン型信号を受信す
るシステムであつて、 上記符号化されたテレビジヨン型信号を復号し
て、上記低周波数の成分と高周波数の成分とを生
成する手段と、 上記復号された低周波数の成分と上記復号され
た高周波数の成分を処理して画像を表わす信号を
生成するビデオ処理チヤンネルと、 を具備して成る符号化されたテレビジヨン型信号
の受信システム。
産業上の利用分野 この発明は、表示面のアスペクト比が比較的小
さな在来のテレビジヨン受像機と互換性のある
(コンパチブル)ワイドスクリーン・テレビジヨ
ン・システムに関するものである。
発明の背景 アメリカ合衆国およびその他の国々で採用して
いるNTSC放送標準に準拠している受像機のよう
な在来のテレビジヨン受像機は、4対3のアスペ
クト比、すなわち表示像の横幅対高さの比、を持
つている。最近になつて、テレビジヨン受像機に
おいて、たとえば2対1,16対9または5対3と
いう様な、より高いアスペクト比を使用すること
に関心が高まつた。その様に高いアスペクト比
は、在来型テレビジヨン受像機における4対3と
いうアスペクト比よりもなお一層人間の眼のアス
ペクト比に近似しまたは等しくなるからである。
アスペクト比が5対3であるビデオ情報信号は映
画フイルムのアスペクト比に近いアスペクト比を
持ち、かつその様な信号は像情報の不要な切落し
をせずに伝送および受信することができるので、
特に注目される。しかし、在来のシステムに比べ
て大きなアスペクト比を持つた信号を単純に伝送
するワイドスクリーン・テレビジヨン・システム
は通常のアスペクト比を持つている受像機と互換
性がない。これがワイドスクリーン・システムの
広汎な実用化を困難にしている。
従つて、在来のテレビジヨン受像機と互換性の
あるワイドスクリーン・テレビジヨン・システム
の実現が要望されている。この発明の原理に従つ
て、アスペクト比が現標準の4対3よりも大きな
画像を表わす、互換性のある、ワイドスクリー
ン・ビデオ信号の符号化と復号の方法とそれに使
用する装置とを、ここに提供する。
発明の概略 ここに開示するこの発明の原理に従うコンパチ
ブル・ワイドスクリーン・テレビジヨン・システ
ムの推奨実施例においては、側辺ビデオ情報パネ
ル及び中央ビデオ情報パネルをい有するワイドス
クリーン信号が、例えば、NTSC方式のような標
準的な方式では視聴者には見えないが実際には存
在している左と右の過走査(オーバスキヤン)領
域中へ側辺パネル低周波数情報を圧縮して詰込
み、同時に中央パネル情報を視聴者に見える標準
表示領域を占めるように時間伸長することによつ
て、標準方式とコンパチブルな(両立性のある)
信号に変換される。高周波側辺パネル情報は、こ
の高周波情報を用いてクロミナンス副搬送波以外
の交番副搬送波信号を直角変調することにより符
号化される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の原理による互換性のあるワ
イドスクリーン・テレビジヨン・システム用の符
号器のブロツク図を示す。
第2図〜5図は第1図のシステムの動作の理解
に有用な信号波形図を示す図。
第6〜10,12および12a〜12d図は第
1図のシステムの内容を詳細に示す図。
第10a〜10c図は第10図に示すフイルタ
回路に関係のあるフイルタ構成の概要を示す図。
第11図は第1図のシステムの特徴による振幅
対周波数応答特性を示す図。
第13図はこの発明による復号装置を含むワイ
ドスクリーン・テレビジヨン受像機の一部のブロ
ツク図を示す。
第14図は第13図の復号器の一部をより詳細
に示す図。
詳細な説明 初めにこの発明のシステムの概要を説明するこ
とが有効であろう。たとえばNTSC方式のような
標準方式のチヤンネルを介したたとえば5対3と
いう幅の広いアスペクト比の画面を伝送しようと
するシステムは、標準の4対3のアスペクト比を
もつ表示器における肉眼で見える画質の低下を大
幅に低減または除去しつつ、ワイドスクリーン受
像機で高品質の画像表示を得られるものでなけれ
ばならない。画面の両側辺部に関して信号圧縮技
術を使用する方法は、標準的なNTSテレビジヨ
ン受像機の表示器の水平過走査範囲を利用するも
のであるがワイドスクリーン画面に再生した場合
に側辺部の画像の解像度が犠牲になる可能性があ
る。時間的な圧縮は周波数ドメインを拡張するこ
とになるから、ワイドスクリーン用信号が必要と
する帯域幅に比べて狭い帯域幅を有する標準テレ
ビジヨン・チヤンネルにおいて処理すると、低周
波数成分のみが生き残ることになる。
従つて、両立性のあるワイドスクリーン信号の
圧縮された両側辺パネルをワイドスクリーン受像
機で引延ばすと、不都合を除くための特別な手段
を講じない限り、表示されたワイドスクリーン画
面の中央部と両側辺パネルの解像度または高周波
数情報の間に顕著な違いが生ずることになる。
ここに添付された図面とそれに関連する説明は
標準NTSCチヤンネルを通して処理することがで
きるワイドスクリーン信号を発生するシステムを
説明するものである。このシステムは、また、ワ
イドスクリーン受像機が全表面にわたつて良好な
画質をもつてワイドスクリーン画像を再生できる
ようにするものである。
第1図の符号器から判るように、空間的な圧縮
法を使用すれば低周波数の側辺パネル情報を標準
NTSC信号の水平過走査範囲に押し込むことがで
きる。高周波数の側辺パネル情報は、交番副搬送
波変調技法を使用することによつて標準受像機に
対して透明であるような具合に、ビデオ伝送チヤ
ンネルを通して標準NTSC信号とスペクトルを共
有している。
第1図に示した互換性のあるワイドスクリーン
符号化システムを説明するに先立つて第2図の信
号波形AとBを参照する。信号Aは、信号Bで示
されるような4対3のアスペクト比を持つた標準
NTSC両立性信号に変換される。5対3のアスペ
クト比を持つたワイドスクリーン信号である。ワ
イドスクリーン信号Aは、通常は相等しい期間で
ある期間TSを持つた左および右側辺パネル部と、
期間TCをもつ中央パネル部とを含んでいる。
ワイドスクリーン信号Aは、或る側辺パネル情
報を、期間TOを有する水平過走査範囲の中に完
全に圧縮することによつて、NTSC信号Bに変換
される。NTSC信号は、有効線期間TA(約52.5マ
イクロ秒の期間)を有し、この期間は過走査期間
TO、表示すべきビデオ情報を含んでいる表示期
間TD、および約63.556マイクロ秒間の全水平線
期間THにまたがつている。期間TAとTHはワ
イドスクリーン信号とNTSC信号の双方に対して
は同じである。
ほとんど全部の一般用テレビジヨン受像機が、
全有効線期間TAの少なくとも4%すなわち左右
両側で各2%ずつを占める過走査期間を持つてい
ることが判つた。サンプリング周波数を4×fsc
(fscは色副搬送波の周波数である)とすると、各
水平線期間中には910個のピクセル(絵素)があ
り、そのうち754個は表示すべき有効水平線画像
情報を構成している。
第1図に戻つて、ワイドスクリーン・カメラ1
0はこの例ではR,G,Bの成分と5対3という
広いアスペクト比を持つたワイドスクリーン色信
号を生成する。ワイドスクリーン・カメラは、ア
スペクト比がより大きくまたビデオ帯域幅がより
広いという点を除けば、標準NTSCカメラと基本
的に同一のものである。ワイドスクリーン・カメ
ラのビデオ帯域幅は、諸要因の中でも特にそのア
スペクト比と1フレーム当りの総線数との積に比
例する。このワイドスクリーン・カメラで定速走
査をしたとすると、そのアスペクト比の増加のた
めに、対応してビデオ帯域幅が増大すると共に、
その信号をアスペクト比が4対3である標準テレ
ビジヨン受像機で表示すると画像情報が水平方向
に圧縮される。この様な理由で、このワイドスク
リーン信号を完全にNTSC標準と両立性を有する
形に変形することが必要となる。
第1図の符号器システムで処理されるカラー・
ビデオ信号は輝度(ルミナンス)信号成分と色
(クロミナンス)信号成分の両成分を含んでいる。
この輝度および色信号は低周波数情報と高周波数
情報の双方を含んでいて、以下の説明ではこれら
をそれぞれ“低”および“高”と呼ぶことにす
る。
カメラ10から供給される広帯域幅のワイドス
クリーン・カラー・ビデオ信号はユニツト12内
でマトリクス処理されて、輝度成分Yと、R,
G,B色信号からの色差信号成分IとQとが取出
される。この広帯域のY,I,Q信号は色副搬送
波周波数の4倍の周波数(4×fsc)でサンプル
され、フイルタ・ユニツト16内の個別の水平低
域通過フイルタ(LPF)によつて個々に濾波さ
れて濾波済み信号YF,IFおよびQFが生成される
前に、アナログ−デジタル変換器(ADC)ユニ
ツト14波の別々のアナログ−デジタル変換器に
よりアナログ形式からデジタル(2進)形式に
個々に変換される。これらの信号はそれぞれ第2
図に波形Aで示された形をしている。輝度信号
YFは、その帯域幅がフイルタ16によつて、
CEF×4.2MHzまたは約5MHzに制限される。ここ
でCEFは中央パネルの引延ばし率(係数)であ
る。この制限は、次の時間伸長によつて後述の如
く中央パネル信号の帯域幅をNTSCビデオ信号の
帯域幅である4.2MHzに減少するために必要であ
る。同様な理由で、信号IFとQFの帯域幅はフイ
ルタ16によつてCEF×500KHzまたは約600KHz
に制限される。従つてフイルタ・ユニツト16
は、ほぼ5.0MHzの輝度遮断周波数と大体600KHz
のIおよびQ遮断周波数とを呈する。
ユニツト16のY,IおよびQフイルタの帯域
幅は、中央パネル引延ばし係数に関係し、この係
数はワイドスクリーン受像機で表示される画像の
幅と標準受像機で表示される画像の幅の違いの関
数である。アスペクト比が5対3のワイドスクリ
ーン表示器の画像幅は、アスペクト比が4対3で
ある標準表示器の画像幅の1.25倍の大きさであ
る。この1.25という係数は、名目上の中央パネル
引延ばし係数であつて、標準受像機の過走査範囲
と、中央パネルと両側辺パネル間の後述する境界
部における僅かな意図的な重なりと、を考慮して
調節せねばならない。その様な考慮を加えると
CEFの値は1.19となる。
フイルタ・ユニツト16から得られる広帯域信
号は、側辺−中央パネル信号分離器および処理器
18で処理されて3グループの出力信号すなわち
YE,IEとQE,YO,IOとQO、およびLH,RH,
IHとQHが生成される。最初の2グループの信号
(YE,IE,QEおよびYO,IO,QO)は第1チヤ
ンネルで処理され、同チヤンネルは全帯域幅の中
央パネル成分と水平過走査範囲内に圧縮された側
辺パネル輝度“低”とを含む信号を生成する。第
3グループの信号(LH,RH,IH,QH)は第
2チヤンネルで処理されて側辺パネル“高”を含
む信号が生成される。両チヤンネルから得られる
この出力信号を合成すると、4対3の表示面アス
ペクト比をもつたNTSC適応性ワイドスクリーン
信号が得られる。ユニツト18を構成している回
路の詳細を第6,7および8図に関連して図示説
明する。
信号YE,IEおよびQEは完全な中央パネル情報
を含んでいて、第3図の信号YEで示されるのと
同じ形式を持つている。要するに、信号YEは次
のようにして信号YFから抽出される。ユニツト
16から得られるワイドスクリーン広帯域信号
YFは、側辺および中央パネル情報を含むワイド
スクリーン信号の有効線期間中に生ずるピクセル
1−754を含んでいる。広帯域中央パネル情報
(ピクセル75−680)は中央パネル輝度信号
YCとして時間デマルチプレツクス処理を経て取
出される。
信号YCは、中央パネル引延ばし係数1.19(すな
わち5.0MHz÷4.2MHz)で時間伸長されて、
NTSC適応中央パネル信号YEが生成される。信
号YEは、この係数1.19による時間伸長の結果
NTSC適応性帯域幅(0−4.2MHz)を呈する。
信号YEは、両過走査範囲TO(ピクセル1−14
および741−754)間の画像表示期間TD
(第2図)を占めている。信号IEとQEとはそれぞ
れ信号IFとQFから生成されるもので、信号YEと
同じやり方で同様に処理される。
信号YO,IOおよびQOは、左右の水平過走査
範囲に挿入される低周波数側辺パネル情報
(“低”)を供給する。信号YO,IOおよびQOは第
3図に示す信号YOと同じ形式を呈する。要する
に、信号YOは信号YFから次の様にして取出さ
れる。ワイドスクリーン信号YFは、ピクセル1
−84を有する左側パネル情報とピクセル671
−754を有する右側パネル情報とを含んでい
る。後述するように、信号YFは低域通過濾波さ
れて0−700KHzの帯域幅を有する輝度“低”信
号を生じ、この信号を時間デマルチレツクス処理
することによつて左右の側辺パネル“低”信号が
取出される(第3図の信号YL′)。
輝度“低”信号YL′は時間圧縮されて、ピクセ
ル1−14および741−754を持つ両過走査
範囲に圧縮された低周波数情報を有する側辺パネ
ル“低”信号YOとなる。この圧縮された側辺
“低”信号はその時間圧縮量に比例して増大した
帯域幅を示す。信号IFとQFからは信号IOとQO
とがそれぞれ生成され、これら信号は信号YOに
おけると同じやり方で同様に処理される。
信号YE,IE,QEおよびYO,IO,QOは、側
辺−中央信号合成器28、たとえば時間マルチプ
レクサ、によつて合成されて、NTSC適応帯域幅
と4対3のアスペクト比を持つ信号YN,INおよ
びQNが生成される。これらの信号は第3図に示
す信号YNの形を持つている。合成器28は、ま
た、合成されるべき信号の伝送時間を等しくする
ために適当な遅延を持つている。この様な、等化
用の信号遅延は、このシステム中で信号の伝送時
間を等しくする必要のある他の場所にも含まれて
いる。
色信号INとQNとは、変調器30によつて、
NTSC色副搬送波周波数すなわち定格3.58MHzの
副搬送波を直角変調している。変調された信号
は、第9図について後述するように、NTSC符号
器36の色信号入力に供給される前に2−D(2
元)フイルタ32によつて垂直(V)と時間
(T)の両次元で低域通過濾波される。
輝度信号YNは、符号器36の輝度入力に印加
される前に3−D(3元)フイルタ34の手段に
よつて水平(H)、垂直(V)および時間(T)
の次元で、帯域消去濾波される。輝度信号YNと
色差信号INおよびQNを濾波すると、後続する
NTSC符号化のあとで輝度信号と色信号間の漏話
が大幅に低減される。輝度フイルタ34は、ま
た、後述するように輝度側辺パネル“高”が変調
されるスペクトル範囲における輝度信号を帯域消
去濾波する。
3−D HVTフイルタ34と2−D VTフ
イルタ32および46のような多元空間−時間フ
イルタは第10図に示されるような構造を持つて
いる。具体的に言えば、第10図は、重み係数a
1〜a9を調整することによつてVT帯域通過、
VT帯域消去またはVT低域通過構成を呈するこ
とができる垂直−時間(VT)フイルタを例示し
ている。第10a図は、ここに開示するシステム
で使用されるVT帯域通過および帯域消去フイル
タ構造に関する重み係数を示している。第1図の
フイルタ34のようなHVT帯域消去フイルタと
第13図の復号器システムに含まれているような
HVT帯域通過フイルタは、それぞれ、水平低域
通過フイルタ1020と第10b図に示されたよ
うなVT帯域消去フイルタ1021の組合わせ、
および水平帯域通過フイルタ1030と第10c
図に示されるようなVT帯域通過フイルタ103
1との組合せで構成される。
第10b図のHVT帯域消去フイルタ内で水平
低域通過フイルタ1020は所定の遮断周波数を
呈して濾波された低周波数信号成分を生成する。
この信号は、遅延ユニツト1022から得られる
入力信号の遅延分と合成器1023内で減算的に
合成される。この低周波数成分は、加算合成器1
025に印加される前に回路網1024によつて
1フレームの遅延を与えられ、高周波数成分は、
加算器1025に印加される前にVT帯域消去フ
イルタ1021によつて濾波されて、HVT帯域
消去濾波済み出力信号を生ずる。VTフイルタ1
021は第10a図に示されるVT帯域消去フイ
ルタ係数を呈する。
第13図の復号器に含まれているようなHVT
帯域通過フイルタは第10c図に示されている
が、これは或る所定の遮断周波数を有する水平帯
域通過フイルタ1030と、それに縦続接続され
た第10a図の表に示すVT帯域通過フイルタ係
数をもつVT帯域通過フイルタ1031とより成
るものである。
第10図のフイルタは、縦続接続された複数の
メモリユニツトM1010a〜1010hを含ん
でいて、各タツプt2〜t9で連続した信号遅延を示
し、また全フイルタ遅延を与える。上記のタツプ
によつて取出された信号はそれぞれ乗算器101
2a〜1012iの1つの入力に与えられる。各
乗算器のそれぞれ他方の入力は、これから行なお
うとする濾波処理の性質に応じて予め規定された
重み係数を受入れる。この濾波処理の性質は、ま
た、メモリユニツト1010a〜1010hによ
つて与えられる遅延量も決定する。
水平次元フイルタは、全フイルタ遅延量が水平
画像線1本分(1H)の期間よりも短いような、
ピクセル記憶メモリ素子を使用している。垂直次
元フイルタは、線(ライン)記憶メモリ素子だけ
を使用し、時間次元フイルタはフレーム記憶メモ
リ素子だけを使用している。従つて、HVT 3
−Dフイルタは、ピクセル(<1H)、線(1H)
およびフレーム(>1H)記憶素子の組合わせか
ら成り、VTフイルタは上記の後2者の形式のメ
モリ素子だけで構成されている。素子1012a
〜1012iから得られる重み付けされたタツプ
からの(互に遅延した)信号は加算器1015中
で組合わされて濾波済みの出力信号を生成する。
上記のような諸フイルタは非再帰型有限インパ
ルス応答(FIR)フイルタである。このメモリ素
子によつて与えられる遅延の性質は、濾波される
信号の型式と、この実施例では輝度信号、色信号
および側辺パネル“高”信号相互間の許容漏話量
とによつて決まる。縦続接続するメモリ素子の数
を増やすとフイルタ遮断特性のシヤープさが向上
する。
第1図のHVT帯域消去フイルタ34は第10
b図の構成を持つていて、輝度信号YNから、上
向きに移動する斜の(ダイアゴナル)周波数成分
を除去する。これらの周波数成分は、見掛け上色
副搬送波成分と同様なもので、これは変調された
色信号の側辺パネル“高”と輝度信号の側辺パネ
ル“高”とが挿入されるような孔を周波数スペク
トル中に作るために除去される。この上向きに移
動する斜の周波数成分を輝度信号YNから除去し
ても、表示された画像に肉眼で判るような劣化は
起こらない。それは、人間の眼がその様な周波数
成分に対し実質的に感応しないことが判つたから
である。フイルタ34は、輝度垂直細部情報を損
なわないようにその遮断周波数が約1.5MHzにな
つている。
VT帯域通過フイルタ32は、変調された色信
号の側辺パネル情報をフイルタ34によつて輝度
スペクトル中に作られた上記の孔に挿入できるよ
うに、色信号の帯域幅を低減する。フイルタ32
は、静止している端辺部および動いている端辺部
が僅かにぼける程度に色情報の垂直および時間的
な解像度を低下させるが、人間の眼はこの様な作
用に対して不感であるから、ほとんどまたは全く
影響がない。
符号器36からの出力信号C/SLは、ワイド
スクリーン信号の両側辺パネルから取出され
NTSC受像機の視聴者にとつては見えない表示器
左右の過走査範囲に入る圧縮された側辺パネル
“低”(輝度と色の双方)と共に、ワイドスクリー
ン信号の中央パネルから取出された、表示される
NTSC両立性情報を含んでいる。この過走査範囲
に入る圧縮された側辺パネル“低”は、ワイドス
クリーン表示器用の側辺パネル情報の一構成部分
を表わすものである。
プロセツサ18は、側辺パネル“高”信号処理
チヤンネルに、信号LH(左側辺パネル輝度
“高”)、RH(右側辺パネル輝度“高”)、IH(I
“高”)およびQH(Q“高”)を発生する。これら
の信号は第4図と第5図に示されている。第6〜
8図はこれらの信号を発生する装置を示す。
第4図においてワイドスクリーン信号YFから
抽出された信号YH′は、左側辺パネルのピクセル
1−84が有する左側辺パネル高周波数情報と、
右側辺パネルのピクセル671−754が有する
右側辺パネル高周波数情報とを含んでいる。この
高周波数情報は、この実施例では700KHz乃至
5.0MHzの帯域幅に跨つている。各水平線につい
て、信号YH′のピクセル1−84間の左側辺パネ
ル“高”成分は側辺引延ばし係数によつて時間的
に伸長され(それによつて帯域幅が狭くなる)、
ピクセル85−670が占有する中央パネル位置
に整合するよう組合せ(マツプ)られて側辺パネ
ル情報の1成分LH(第4図)を生成する。
同時に、各水平線に対して、信号YH′のピクセ
ル671−754間の右側辺パネル“高”成分も
時間伸長されて、ピクセル85−670が占有す
る中央パネル位置に整合的に組合せ(マツプ)さ
れて、側辺パネル情報の他方の同時成分RH(第
4図)を生成する。同時に生ずる両信号RHと
LHは、各々、元の側辺パネル幅に対する引延ば
された側辺パネル幅の比である側辺パネル引延ば
し係数(6.96)によつて帯域幅が減少している。
信号LHとRHは、輝度−色マルチプレクサ4
2によつて信号IHおよびQHと時間的にマルチプ
レツクスされて、第5図に示されたような側辺パ
ネル“高”信号成分XとZを同時に生成する。信
号成分Xは色差信号IHの左と右の側辺パネル
“高”の間に左の“高”輝度成分LH(ピクセル8
5−670)を挿入することによつて作り出され
る。同じ様に、信号成分Zは、右の“高”輝度成
分RH(ピクセル85−670)を色差信号QHの
左と右の側辺パネル“高”の間に挿入することに
より、同時に生成される。
信号XとZとは、側辺パネル“高”情報を含
み、それぞれ0−700KHzの帯域幅を持ち、直
角変調器43によつて水平に同期した交番副搬送
波信号ASCを直角(クワドレーチヤ)変調する。
この交番副搬送波信号ASCの周波数は、側辺と
中央の情報の充分な分離(たとえば、20−30
db)が確実に行なわれ、また標準NTSC受像機
で表示した画像に目立つような変化を与えないよ
うに、選定する。この実施例における信号ASC
の周波数は2.368MHzである。
交番副搬送波信号ASCとして選んだ2.368MHz
という周波数は水平線周波数の2分の1の奇数倍
たとえば301×fH×1/2の間挿(インタレース)周
波数である。この交番副搬送波周波数は、非間挿
副搬送波周波数によつて生成されるひどい移動縞
形の干渉パターンに比べると、表示画像の品質に
は悪影響を及ぼさない事実上感知できないような
細かい交差干渉パターンを生ずるに過ぎない。こ
の2.368MHzという副搬送波周波数は、第11図
に示されるように、周波数スペクトル中で輝度垂
直細部帯域と変調された色信号帯域の間にほぼ対
称性をもつて具合よく位置している。その結果、
第11図から明らかなように、この変調された側
辺パネル“高”情報は、垂直細部周波数帯域と色
信号周波数帯域との間に、±700MHzの帯域幅を占
める。この図示を簡単化するために第11図は、
4.2MHzまで延びていてかつ周知のように色信号
周波数スペクトルと間挿関係にある実際の全輝度
周波数スペクトルを詳しく示してはいない。
直角変調を使用すれば、2つの狭帯域の信号を
同時に伝送できる利点がある。側辺パネル“高”
信号を時間的に伸長させると、その帯域幅が減少
して、直角変調に必要な狭帯域性とうまく合致す
ることになる。帯域幅を狭くすればするほど、そ
の搬送波と変調用信号との間に干渉の生ずる可能
性が減少する。また、輝度と色信号の側辺パネル
“高”を時間的にマルチプレツクスして直角変調
の前に信号XとZを生成する上述の方法は、2つ
の副搬送波を要せず1つだけで良いという利点が
あることも注意すべきである。更に、側辺パネル
情報の直流(DC)成分は過走査範囲内に圧縮さ
れるので、変調用信号のエネルギ従つてこの変調
用信号の干渉の可能性は大幅に低下する。
直角変調された信号によつて干渉が生ずる可能
性を減らすために、変調器43から出た信号は、
帯域通過フイルタ46による垂直−時間(VT)
平面上の対角線軸に沿つて帯域通過濾波処理を受
ける前に、信号利得が0.25である減衰器44で減
衰を受ける。減衰器44の作用によつて、標準
NTSC受像機で観賞した場合に、修正されていな
い変調された側辺“高”によつて惹き起こされる
或る形態の干渉の可視効果が低下することが判つ
た。
回路網44によつて得られる減衰作用は、ま
た、フイルタ46の重みを係数を調節することに
よつても実現することができる。フイルタ46か
ら出て来る濾波された直角変調された出力信号
SHは、側辺パネル“高”を含むが、合成器40
内で信号C/SLと合成されたワイドスクリーン
NTSC両立性信号NTSCを生成する。信号NTSC
は、アンテナ56を介して放送するためにRF変
調器と送信機回路網55へ供給される前に、デジ
タル−アナログ変換器(DAC)54によつてア
ナログ形式に変換される。
アンテナ56により放送されるこの符号化され
たNTSC両立性ワイドスクリーン信号は、第13
図に示されたようにNTSC受像機とワイドスクリ
ーン受像機との双方で受信できることを意図して
いる。しかし、第13図について論議する前に、
第1図の符号器システムの或る部分をより詳細に
示す第6〜9図および第12図を参照して説明す
る。
第6図は、第1図のプロセツサ18内の、広帯
域ワイドスクリーン信号YFから信号YE,YO,
LHおよびRHを生成するための装置を示す。信
号YFは、遮断周波数が700KHzのフイルタ610
によつて水平に低域通過濾波されて低周波数の輝
度信号YLを生成する。この信号は減算的合成器
612の1方の入力に供給される。信号YFは、
フイルタ610の信号処理に要する時間遅れを補
償するためのユニツト614で遅延された後、合
成器612の他方の入力と時間的デマルチプレツ
クス装置616とに供給される。遅延された信号
YFと濾波された信号YLを合成して合成器612
の出力に高周波数輝度信号YHが得られる。
遅延を受けた信号YFと信号YHおよびYLはデ
マルチプレクシング装置616の別々の入力に供
給される。この装置616は、信号YF,YHお
よびYLを個別に処理するためのデマルチプレク
シング(DEMUX)ユニツト618,620お
よび621を持つている。デマルチプレクシング
装置616の詳細は第8図を参照して後述する。
デマルチプレクシング・ユニツト618,620
および621は、それぞれ、完全に帯域幅の中央
パネル信号YC、側辺パネル“高”信号YH′およ
び側辺パネル“低”信号YL′を取出す(第3図、
第4図参照)。
信号YCは時間伸長器622によつて時間的に
引延ばされて信号YEを生成し、また時間伸長器
624と626が信号YH′を引延ばしてそれぞれ
信号LHとRHを生成する。信号YCは、左右の両
過走査範囲のための余裕を残すことができる中央
引延ばし係数で時間的に伸長される。この中央引
延ばし係数(1.19)は、第3図に示されるよう
に、信号YC(ピクセル75−680)の幅に対す
る信号YE(ピクセル15−740)の意図する幅
の比である。信号YH′は側辺引延ばし係数をもつ
て引延ばされて信号LHとなる。この側辺引延ば
し係数(6.97)は、第4図の示すように、信号
YH′の左側辺パネル成分(ピクセル1−84)の
幅に対する信号LH(ピクセル85−670)の
意図した幅の比である。信号RHは上記と同様な
処理によつて生成される。
信号YL′はある側辺圧縮係数をもつて時間圧縮
器628により圧縮されて信号YOを生成する。
この側辺圧縮係数(0.166)は、第3図に示すよ
うに、信号YO(たとえば左側辺ピクセル1−1
4)の意図した幅と信号YL′の対応部分(たとえ
ば、左側辺ピクセル1−84)の幅の比である。
時間伸長器622,624と626および時間伸
長器628は、後述する第12図に示す形式のも
のとすることができる。
信号IE,IH,IOおよびQE,QH,QOは、第
6図の装置で信号YE,YE′およびYOを生成した
のと同様なやり方で信号IFとQFからそれぞれ生
成される。この点に関しては、信号IFから信号
IE,IHおよびIOを発生させる装置を示す第7図
を参照されたい。信号QE,QHおよびQOは、同
様にして信号QFから生成される。
広帯域のワイドスクリーン信号IFは、ユニツ
ト714で遅延を受けた後、デマルチプレクシン
グ装置716に結合され、また減算的合成器71
2で低域通過フイルタ710からの低周波数信号
ILと減算的に合成されて高周波数信号IH′を生成
する。遅延した信号IFと信号IH′およびILは、そ
れぞれデマルチプレクシング装置716が有する
デマルチプレクサ718,720および721で
デマルチプレツクスされて信号IC,IHおよび
IL′を生ずる。信号ICは伸長器722によつて時
間的に引延ばされて信号IEを生じ、信号IL′は圧
縮器728により時間的に圧縮されて信号IOを
生成する。信号ICは、既述の信号YCに対して使
用したと同様の中央引延ばし係数で引延ばされ、
信号IL′は同じく前述した信号YL′に対して採用
したと同様の側辺圧縮係数で圧縮される。
第6図と第7図の構成に関しては、たとえば第
6図について言えば入力信号をデマルチプレクサ
616に供給した後でなく供給する前に濾波する
ことで、出力信号LH,RHおよびYO中に不所望
な信号端縁部の変移(トランジシヨン)が生ずる
ことを防ぎ得る利点があることに注目すべきであ
る。具体的に言えば、デマルチプレクサ616は
シヤープで明確な変移部をもつた出力信号を発生
するが、この変移部はデマルチプレクサ616か
らの出力信号を濾波したとしたら歪む(たとえ
ば、ぼける)ものである。
第8図は、第6図の装置616および第7図の
装置716として使用できるようなデマルチプレ
クシング装置816を示す。第8図の装置は第6
図のデマルチプレクサ616として示してある。
入力信号YFは画像情報を表わす754個のピクセル
を含んでいる。ピクセル1−84は左側辺パネル
を表わし、ピクセル671−754右側辺パネル
を表わし、ピクセル75−680は左右の両側辺
パネルと幾分か重なり合う中央パネルを表わす。
信号IFとOFは上記と同様な重なりを呈する。後
述するように、この様な重なり合いは、受像機に
おいて中央と両側辺のパネルを互に実質的に不自
然な境界部を生じないように合成(継ぎ合わせ)
するのに好都合であることが判つた。
デマルチプレクシング装置816は、左側辺、
中央、および右側辺パネル情報にそれぞれ対応し
て第1、第2および第3のデマルチプレクサ
(DEMUX)ユニツト810,812および81
4を持つている。各デマルチプレクサ・ユニツト
は信号YH,YFおよびYLがそれぞれ印加される
入力Aと、ブランキング信号(BLK)が印加さ
れる入力Bとを持つている。このブランキング信
号はたとえば論理0レベルまたは接地電位であ
る。ユニツト810は、カウント比較器817か
ら左側辺パネル・ピクセル素子1−84と右側辺
パネル・ピクセル素子671−754が存在する
ことを表わす第1制御信号を、このユニツト81
0内の信号選択入力(SEL)を受け入れている限
り、信号YHから左右の“高”を含む信号YH′を
抽出する。上記以外の期間には、カウント比較器
817からの第2制御信号によつて、ユニツト8
10の出力には、入力Aの信号YHではなく入力
BのBLK信号が結合されるようになる。ユニツ
ト814とカウント比較器820は上記と同様に
動作して信号YLから側辺パネル“低”信号
YL′を取出す。ユニツト812は、カウント比較
器818が中央パネル・ピクセル75−680の
存在を表わす制御信号を生じたときだけ、その入
力Aから供給される信号YFをその出力に結合し
て中央パネル信号YCを生成する。
カウント比較器817,818および820
は、色副搬送波周波数の4倍(4×fsc)のクロ
ツク信号とビデオ信号YFから抽出した水平線同
期信号Hとに応答するカウンタ822からのパル
ス出力信号によつて、ビデオ信号YFに同期化さ
れている。カウンタ822からの各出力パルスは
水平線上のピクセル位置に相当する。カウンタ8
22は、負向きの水平同期パルスの前端(始点)
THSから水平ブランキング期間の終了点まですな
わち水平線表示期間の開始点でピクセル1が現わ
れる点までの100ピクセル分に相当する−100カウ
ントだけ初めにカウント値がオフセツトされてい
る。従つてカウンタ822は線表示期間の開示点
でカウント数1を示す。上記以外のカウンタ構成
も作ることができる。デマルチプレクシング装置
816が使用している原理は、また、第1図の側
辺−中央パネル合成器28が実行するような逆の
信号合成動作を行なうマルチプレクシング装置に
も応用できることは自明である。
第9図は、第1図の符号器36の中でC/SL
を生成するのに使用されるNTSC符号化作用を行
なうのに適している。
第9図において、信号INとQNが色副搬送波周
波数の4倍の周波数(4×fsc)で発生し、ラツ
チ910と912の信号入力にそれぞれ印加され
る。ラツチ910と912もまた信号INとQNを
転送するために4×fscのクロツク信号を受入れ、
またラツチ910の反転スイツチ信号入力とラツ
チ912の非反転スイツチ信号入力とに2×fsc
スイツチ信号の供給を受けてこれを受入れる。
ラツチ910と912の信号出力は合成されて
1本の出力線に送出され、その出力線に交互にI
とQ信号として現われ次いで非反転ラツチ914
と反転ラツチ916の信号入力に印加される。こ
れらのラツチは4×fscの周波数でクロツク制御
され、その反転および非反転入力にそれぞれ色副
搬送波周波数fscのスイツチ信号を受入れる。
非反転ラツチ914は正極性の信号IとQの交
番列より成る出力を生成し、反転ラツチ916は
負極性のI,Q信号すなわち−Iと−Qの交番列
より成る出力を発生する。両ラツチ914と91
6の出力は合成されて1本の出力線に出力され、
互に逆極性の対より成るI,Q信号対の交番列
I,Q,−I,−Q,……という形で現われる。こ
れらの信号は加算器918中で輝度信号YNと合
成され、Y+I,Y+Q,Y−I,Y−Q,Y+
I,Y+Q,……以下同様に続く、という形の
NTSC符号化された信号C/SLが生成される。
第12図は、第6図と第7図の時間伸長器およ
び圧縮器として使用し得るラスタ編入配列(マツ
ピング)装置を示す。この装置に関しては編入配
列作用を示す第12a図の波形を参照する。第1
2a図は、時間的引延ばし処理によつて出力波形
Yのピクセル位置1−754に編入配列すべき、
ピクセル84と670間の中央部を持つた入力信
号波形Sを示す。波形Sの終点のピクセル84と
670は波形Yの終点ピクセル1と754中に直
接編入させる。その中間のピクセルは時間的に引
延ばされているので1対1の関係で直接編入され
ることはなく多くの場合整数比関係で編入させる
ことはない。この後者の事例は、たとえば、入力
波形Sのピクセル位置85.33は出力波形Yの整数
ピクセル位置3に対応するものとして例示されて
いる。すなわち、信号Sのピクセル位置85.33は
整数部(85)と小数部DX(.33)を含み、波形
Yのピクセル位置3は整数部(3)と小数部
(0)を含んでいる。
第12図において、周波数4×fscで動作する
ピクセル・カウンタは出力ラスタ上のピクセル位
置(1……754)を表わす出力書込みアドレス
信号Mを供給する。信号Mは、実行されるラスタ
の整数組合わせ(マツピング)、たとえば圧縮ま
たは引延ばし、の性質に依存するプログラム値を
有するルツクアツプ表を持つたPROM(可プログ
ラム読出し専用メモリ)1212に印加される。
信号Mに応じてこのPROM1212は、整数を
表わす出力読出しアドレス信号Nと0に等しいか
0より大で1よりも小である小数を表わす出力信
号DXとを出力する。6ビツト信号DX(26=64)
の場合には、信号DXは小数部0,1/64,2/64,
3/64,……63/64……を示すことになる。
PROM1212は、記憶されている信号Nの
値の関数としてビデオ入力信号Sの引延ばしまた
は圧縮ができる。すなわち、ピクセル位置信号M
の整数値に応じて読出しアドレス信号Nのプログ
ラム値と小数部信号DXのプログラム値とが供給
される。たとえば信号の引延ばしを行なう場合に
はPROM1212を、信号Mの周波数よりも遅
い周波数で信号Nを生成するように、逆に信号の
圧縮を行なう場合には信号Mの周波数より大きな
周波数で信号Nを供給するように、構成する。
ビデオ入力信号Sは、縦続接続されたピクセル
遅延素子1214a,1214bおよび1214
cにより遅延されて、ビデオ入力信号の相互に遅
延した形であるビデオ信号S(N+2),S(N+
1)および(N)を生成する。これらの信号は、
周知の各2ポートメモリ1216a−1216d
のビデオ信号入力に供給される。信号Mはメモリ
1216a−1216dの各々の書込みアドレス
入力に印加され、信号Nは各メモリ1216a−
1216dの読出しアドレス入力に印加される。
信号Mは到来ビデオ信号がメモリ中に書込まれる
べき位置を決定し、信号はどの値を読出すべきか
を決定する。このメモリは、1つのアドレスに書
込みを行ないつつ同時に他のアドレスの読出しを
行なうことができる。メモリ1216a−121
6dから得られる出力信号S(N−1),S(N),
S(N+1)およびS(N+2)は、PROM12
12がプログラムされた形の関数である、このメ
モリ1216a−1216dの読出し/書込み動
作によつて決まる時間的に引延ばされたまたは圧
縮された形式をとる。
メモリ1216a−1216dからの信号S
(N−1),S(N),S(N+1)およびS(N+
2)は、ピーキング・フイルタ1220と122
2を含む4点線形補間器、PROM1225およ
び2点線形補間器1230によつて処理される。
それらの詳細については第12b図と第12c図
に示されている。ピーキング・フイルタ1220
と1222は図示の信号S(N−1),S(N),S
(N+1),S(N+2)を含む信号グループから
の3つの信号を受入れると共にピーキング信号
PXを受入れる。ピーキング信号PXの値は、第1
2d図に示されるように信号DXの値の関数とし
て0から1まで変化するもので、信号DXに応じ
てPROM1225から供給される。PROM12
25はルツクアツプ表を含み、DXの所定の値に
応じてPXの所定値を生成するようにプログラム
されている。
ピーキング・フイルタ1220と1222は、
ピーキング処理された遅延ビデオ信号S′(N)と
S′(N+1)を2点線形補間器1230にそれぞ
れ供給し、補間器1230は信号DXも供給され
る。補間器1230は(圧縮または引延ばされ
た)ビデオ出力信号Yを生成する。この出力信号
Yは次式で定義される。
Y=S′(N)+DX〔S′(N+1)−S′(N)〕 上述の4点補間器とピーキング関数は高周波数細
部の良好な解像度をもつて(sin x)/x補間関
数を具合良く近似させる。
第12b図はピーキング・フイルタ1220と
1222および補間器1230の詳細を示してい
る。第12b図のピーキング・フイルタ1220
において、信号S(N−1),S(N)およびS(N
+1)は重み付け回路1240に印加され、そこ
でピーキング係数−1/4,1/2および−1/4によつ
てそれぞれ重み付けされる。第12c図に示す通
り、重み付け回路1240は各信号S(N−1),
S(N)およびS(N+1)にそれぞれピーキング
係数−1/4,1/2および−1/4を乗算する乗算器1
241a−1241cを含んでいる。これらの乗
算器1241a−1241cからの出力は加算器
1242で加算されてピーキング済み信号P(N)
を生成する。信号P(N)は、第12b図の乗算
器1243で信号PXを掛け合わされて、ピーキ
ング済み信号が生成され次いで信号S(N)と加
算されてピーキング済み信号S′(N)となる。ピ
ーキング・フイルタ1220はこれと同様な構造
を有し同様な動作をする。
2点補間器1230では減算器1232中で信
号S′(N+1)から信号S′(N)が差引かれてその
差信号が生成され、これには乗算器1234中で
信号DXが乗算される。乗算器1234からの出
力信号は加算器1236中で信号S′(N)と合算
されて出力信号Yとなる。
次に第13図について説明する。放送された両
立性ワイドスクリーン・テレビジヨン信号はアン
テナ1310で受信されてNTSC受像機1312
のアンテナ入力に印加される。受像機1312は
この両立性ワイドスクリーン信号を通常の方法で
処理してアスペクト比が4対3の画像表示を行な
い、一方ワイドスクリーン側辺パネル情報はその
一部(“低”)が視聴者に見えない水平過走査範囲
中に圧縮され、また他の一部(すなわち“高”)
は標準受像機動作を損なわない変調された交番副
搬送波信号に含まれている。
アンテナ1310で受信された両立性ワイドス
クリーン信号は、また、ビデオ画像をたとえば5
対3の広いアスペクト比で表示できるワイドスク
リーン受像機1320にも供給される。この受信
されたワイドスクリーン信号は、高周波(RF)
チユーナと増幅回路、およびベースバンド・ビデ
オ信号を生成するビデオ復調器を含む入力ユニツ
ト1322で処理される。ユニツト1322から
のベースバンド・ビデオ信号は、色副搬送周波数
の4倍(4×fsc)のサンプリング周波数で動作
するアナログ−デジタル変換器(ADC)132
4で、デジタル(2進)形式に変換される。
ADC1324の出力から得られる広帯域のデ
ジタル・ビデオ信号は側辺パネル“高”信号
(SH)を抽出するためにHVT帯域通過フイルタ
1326に供給される。フイルタ1326は第1
0c図のような構成のもので通過帯域幅が
2.368MHz±700KHzである。側辺パネル“高”信
号は減算的合成器1328の一方の入力に印加さ
れ、その他方の入力には、フイルタ1326の付
帯する信号処理遅延を補償するためユニツト13
30によつて遅延されたADC1324からの広
帯域ビデオ出力が供給される。
合成器1328からの出力NTSC形式信号C/
SLは完全な帯域幅を持つた中央パネル情報と、
圧縮された側辺パネル“低”とを含んでいる。信
号C/SLは第1図の符号器36の出力から得ら
れる信号C/SLに相当する。第13図の以下の
説明において、第1図で示した信号に対応する信
号には同じ符号を付けて説明する。
信号C/SLは復号器によつてその構成要素で
あるYN,INおよびQN成分に復号される。この
復号器は、第10c図の構成をもちかつ通過帯域
幅が3.58±0.5MHzのHVT帯域通過フイルタ13
32と、減算的合成器1334と、副搬送波信号
SCに応答する同期直角復調器1336とを持つ
ている。フイルタ1332は信号C/SLから色
成分を分離する。輝度信号YNは、信号C/SLを
回路網1333で遅延させて合成器1334に印
加される両信号の伝送時間を等しくした後、減算
的合成器1334中で信号C/SLから上記のフ
イルタ1332の分離された色出力信号を差引く
ことによつて得られる。フイルタ1332からの
分離された色信号はまた復調器1336により直
角復調されて色差信号成分INとQNとになる。信
号YN,INおよびQNは、側辺−中央パネル信号
分離器(時間的デマルチプレクサ)1340によ
つて、圧縮された側辺パネル“低”YO,IO,
QOを引延ばされた中央パネル信号YE,IE,QE
に分離される。デマルチプレクサ1340は既に
説明した第8図のデマルチプレクサ816の原理
を使用することができる。
信号YO,IOおよびQOは、時間伸長器134
2によつて側辺引延ばし係数(第1図の符号器の
側辺圧縮係数に対応する)に従つて時間的に引延
ばされて、復元された側辺パネル“低”信号YL,
ILおよびQLで表わされる、ワイドスクリーン信
号の側辺パネル“低”の元の空間的関係を回復す
る。同様に、側辺パネル用の余裕を作るために信
号YE,IEおよびQEは、時間圧縮器1344によ
つて中央圧縮係数(第1図の符号器における中央
引延ばし係数に対応)に従い時間的に圧縮され
て、復元された中央パネル信号YC,IC,QCで表
わされるようにワイドスクリーン信号における中
央パネル信号の元の空間的関係が回復される。圧
縮器1334と伸長器1342は第12図に示さ
れた形式のもので良い。この回復された側辺パネ
ル“低”信号YL,ILおよびQLは、合成器134
6において、次に説明するようにして回復された
復元側辺パネル“高”YH,IHおよびQHと合成
される。
フイルタ1326からの側辺“高”信号SHは、
増幅器1350で利得4で増幅されて、第1図の
符号器の減衰器44で与えられた減衰が補償され
る。増幅された側辺“高”信号は交番副搬送波信
号ASCに応答する復調器1352で直角復調さ
れる。復調された側辺“高”信号XとZは、たと
えば第8図に示された形式のデマルチプレクサで
ある輝度−色分離器1354に印加されて、側辺
“高”輝度成分LH,RHおよび色差信号成分IH,
QHが生成される。具体的には、信号Xは信号
LHとIHを生ずるようにデマルチプレツクスさ
れ、信号Zは信号RHとQHを生成するようにデ
マルチプレツクスされる(第5図参照)。
左右の側辺パネル“高”信号LHとRHは時間
圧縮器1356によつて側辺圧縮係数(第1図の
符号器における引延ばし係数に対応する)により
時間的に圧縮される。圧縮器1356は第12図
に関連して説明した形式のもので、左右の圧縮側
辺“高”信号を各水平走査線内の適切な位置に編
入配列して空間的に復元された側辺パネル“高”
信号YHを生成する。
空間的に復元された側辺パネル“高”YH,IH
およびQHは、合成器1346で空間的に復元さ
れた側辺パネル“低”YL,ILおよびQLと合成さ
れて、再構成された側辺パネルYS,ISおよびQS
を生成する。これらの信号は、継合わせ器136
0で、再構成された中央パネルYC,ICおよびQC
と継合わされて、完全に再構成されたワイドスク
リーン輝度信号YFと、完全に再構成されたワイ
ドスクリーン色差信号IFとQFとを形成する。側
辺パネル信号成分と中央パネル信号成分との継合
わせは、第14図に示す継合わせ器1360に関
する後述の説明から判るように、両側辺パネルと
中央パネルとの間の境界に肉眼で見える継ぎ目が
実質的に生じないような具合に行なう。
ワイドスクリーン信号YF,IFおよびQFは、そ
れをビデオ信号処理器およびマトリクス増幅器ユ
ニツト1364に印加する前にデジタル−アナロ
グ変換器1362によつてアナログ形式に変換さ
れる。このユニツト1364のビデオ信号処理器
部分は、通常の、信号増幅用、直流レベルシフト
用、ピーキング用、輝度制御用、コントラスト制
御用その他のビデオ信号処理回路を具えている。
マトリクス増幅器1364は輝度信号YFと色差
信号IFおよびQFを合成してカラー画像を表わす
ビデオ信号R,GおよびBを生成する。これらの
色信号はユニツト1364内の表示器駆動増幅器
によつて、たとえばワイドスクリーン陰極線管で
あるようなワイドスクリーン色画像表示装置13
70を直接に駆動するに適したレベルに増幅され
る。
第14図には、側辺パネル輝度信号成分YSと
中央パネル輝度信号成分YCから完全な帯域幅の
輝度信号YFを生成する回路1410と、この回
路1410と構造および動作が同様なI信号継合
わせ器1420とQ信号継合わせ器1430とよ
り成るものとして継合わせ器1360が示されて
いる。前述のように、中央パネルと両側辺パネル
は、たとえば10個のピクセルというように幾つか
のピクセルだけ意図的に重ね合わされる。従つ
て、中央および両側辺パネル信号は継合わせに先
立つ信号符号化および伝送過程を通じて数個の余
分な(リダンダント)ピクセルを共有する。
ワイドスクリーン受像機では、中央と両側辺パ
ネルはそれら各信号から再構成されるが、そのパ
ネル信号に対して行なわれる時間的引延ばし、時
間的圧縮および濾波作用のために、側辺および中
央パネルの境界部の数個のピクセルは原形が損な
われ、すなわち歪む。この重畳した範囲(OL)
と歪んだピクセル(CP)は、明瞭化のため僅か
に誇張して、第14図の信号YSおよびYCに含ま
れる波形で示されている。もしこの重畳部が無か
つたとしたら、歪んだピクセル同士が互に衝合わ
されることになつて継目が目立つようになつて来
る。重畳部の10ピクセルという幅は3個乃至5個
の歪んだ境界部ピクセルを充分に補償できる幅で
あることが判つた。
この余分な(リダンダント)ピクセルによつて
上記の重畳部における側辺パネルと中央パネルと
の組合わせが具合よく行なわれる。乗算器141
1は、信号YSが信号合成器1415に印加され
る前に、そこに示す波形で判るように、この側辺
パネル信号YSに重畳部で重み関数Wを乗算する。
同じ様に、乗算器1412は、中央パネル信号
YCが合成器1415に印加される前に、付属波
形で示されるように、その中央パネル信号YCに
重畳部で上記との相補性の重み関数(1−W)を
乗算する。これらの重み関数は、この重畳部を通
じて線形ランプ形の特性を示し0と1の間の値を
含んでいる。重み付けを行なつた後、側辺および
中央パネル・ピクセルは再構成されたピクセルが
この側辺と中央センタパネル・ピクセルの線形組
合わせであるように、合成器1415で合算され
る。
この重み関数は、重畳部の最も内側の境界付近
で1に近付き、最も外側の境界近くで0に近付く
ものであることが好ましい。図示した線形ランプ
形の重み関数はこの要求を満足させるものであ
る。しかし、この重み関数は線形であらねばなら
ぬ訳ではなく、端部すなわち重み点1および0の
近くが曲線状または丸みを帯びた非線形のものも
使用することができる。その様な重み関数は、図
示した形の線形ランプ形重み関数を濾波すること
によつて容易に得ることができる。
重み関数Wと1−Wは、ピクセル位置を表わす
入力信号に応答するルツクアツプ表を含む回路網
と減算的合成とによつて容易に発生させることが
できる。側辺−中央ピクセルの重畳場所は既知で
あり、またルツクアツプ表は、入力信号に応答し
て重み関数Wに対応する0から1までの出力値を
生成するようにプログラムされている。入力信号
は、各水平線同期パルスによつて同期されたカウ
ンタを使用する方法など、種々の任意の方法で発
生させることができる。相補的な重み関数1−W
は重み関数Wを1から差引くことによつて生成で
きる。
ここに発表した発明の原理は、たとえばPAL
方式といつたような、上記とは異なつた形式の標
準放送テレビジヨン方式にも当然適用することが
できる。
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