JPH0438561Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0438561Y2
JPH0438561Y2 JP1986116112U JP11611286U JPH0438561Y2 JP H0438561 Y2 JPH0438561 Y2 JP H0438561Y2 JP 1986116112 U JP1986116112 U JP 1986116112U JP 11611286 U JP11611286 U JP 11611286U JP H0438561 Y2 JPH0438561 Y2 JP H0438561Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitance element
coil
outer conductor
fixed
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1986116112U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6323808U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986116112U priority Critical patent/JPH0438561Y2/ja
Publication of JPS6323808U publication Critical patent/JPS6323808U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0438561Y2 publication Critical patent/JPH0438561Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、VHF及びUHF帯域に使用されるヘ
リカル共振器に関する。
[考案の概要] 本考案は、ヘリカル共振器において、λ/2型
ヘリカルコイルの両端に接続された可変容量素子
及び固定容量素子を共に外導体ケースに固定する
ことにより、電気的性能及び機械的強度を改善す
るようにしたものである。
[従来の技術] VHF(30〜300MHz)、UHF(300〜3000MHz)
帯域内を占有帯域としているテレビジヨン電波の
中から特定の電波を除去するために用いられるヘ
リカル共振器として、従来第9図乃至第11図に
示す構造のものが知られている。第9図の構造
は、aのように外導体ケース1の内部にλ/4型
ヘリカルコイル2が配置され、このコイル2の一
端には上記ケース1に固定された可変容量素子3
例えばトリマーコンデンサ、バリアブルコンデン
サ(バリコン)等が接続されている。また外導体
ケース1には絶縁性の中継端子4,5を介して信
号線6が挿通され、この信号線6と上記λ/4型
ヘリカルコイル2間には結合用容量素子9が接続
されている。信号線6の両端は各々入力端子7及
び出力端子8として用いられる。第9図bはこの
構造のヘリカル共振器の等価回路を示し、外導体
ケース1は接地して用いられる。第12図a,b
はこのヘリカル共振器を実際にテレビジヨン受信
回路に用いた場合の挿入損失特性を示すもので、
縦軸は挿入損失(dB)、横軸は周波数(MHz)で
ある。
第10図の構造は、aのように外導体ケース1
の内部にλ/4型ヘリカルコイル2が配置され、
このコイル2の一端には空間を介して可変容量素
子3の容量円板10が対向している。またコイル
2の途中から出力線11が引き出され、この出力
線11は中継端子12を介してケース1を挿通し
ている。第10図bはこのヘリカル共振器の等価
回路を示している。
第11図の構造は、aのように外導体ケース1
の内部のλ/4型ヘリカルコイル2が配置され、
このコイル2の一端には上記ケース1に固定され
た可変容量素子3が接続されている。また可変容
量素子3の一端には信号線6が接続されている。
第11図bはこのヘリカル共振器の等価回路を
示し、第13図a,bはこのヘリカル共振器を受
信回路に用いた場合の挿入損失特性を示してい
る。
[考案が解決しようとする問題点] ところでこのような従来のヘリカル共振回路に
おいて、第9図の構造は次のような問題がある。
(1) 共振器としての先鋭度Qを高めるためには可
変容量素子3の絶縁体として高周波特性に優れ
たテフロン等を用いる必要があるが、材料費が
高価であると共に内薄のため強度に劣る。
(2) 可変容量素子3の最小容量値が大き過ぎるの
で、特にUHF帯域に適用する場合にはQが低
下する。
(3) 信号線6を挿通するために中継端子4,5を
必要とし、またコイル2及び信号線6の途中位
置に結合用容量素子9を接続するので結合部と
しての最適タツプ位置を選ぶのが困難であり、
外導体ケース1の蓋を開いて調整する必要があ
るので量産的でない。
(4) タツプ位置がホツト側に位置した場合にはQ
の低下を招く。
また第10図の構造は次のような問題がある。
(1) コイル2の一端がフリーになつているので振
動、衝撃等に弱いので機械的強度が劣る。
(2) 結合部の調整は外導体ケース1の蓋を開いて
調整する必要がある。
さらに第11図の構造は次のような問題があ
る。
(1) 可変容量素子3が結合容量素子を兼用してい
るので、周波数を可変すると結合容量が大きく
変化する。
(2) 可変容量素子3の最小容量値が大き過ぎるの
で、特にUHF帯域に適用する場合にはQが低
下する。
本考案は以上の諸問題に対処してなされたもの
で、従来の諸問題を解決する新しい構造のヘリカ
ル共振器を提供することを目的とするものであ
る。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために本考案は、外導体ケ
ースの内部にλ/2型ヘリカルコイルを配置し、
λ/2型ヘリカルコイルの一端に接続した可変容
量素子を外導体ケースの一部に固定すると共に、
λ/2型ヘリカルコイルの他端に接続した固定容
量素子を外導体ケースの他部に固定したことを特
徴としている。
[作用] λ/2型ヘリカルコイルの両端に接続された可
変容量素子及び固定容量素子は共に外導体ケース
に固定されるので、機械的強度が向上する。
[考案の実施例] 第1図は本考案実施例によるヘリカル共振器を
示す斜視図、第6図はその断面図で、外導体ケー
ス21の内部にはλ/2型ヘリカルコイル22が
配置され、このコイル22の一端22aには上記
ケース21の一部に固定された可変容量素子23
例えばトリマーコンデンサ、バリコン等から成る
ものが接続されている。コイル22の他端22b
には上記ケース21の他部に固定された固定容量
素子24が接続されている。固定容量素子24は
ケース21に取付けられた円筒状の絶縁体25、
この絶縁体25の周囲に設けられた外部導体26
及びこの外部導体26と絶縁体25を介して対向
し絶縁体25の内部に挿入された前記コイル22
の他端22bとによつて構成されている。
第5図は上記固定容量素子24の組立法を示す
もので、aは外部導体26を形成した絶縁体25
をケース21に圧入取付けた後コイル22の他端
22bを穴25aに圧入する方法、bは外部導体
26を形成した絶縁体25にコイル22の他端2
2bをネジ穴25bにねじ込んだ後ケース21に
圧入取付ける方法、cは外部導体26を形成した
絶縁体25にコイル22の他端22bをネジ穴2
5bにねじ込んだ後ケース21にネジ27に固定
する方法を示している。
これらコイル22の他端22bの導体及びこれ
と絶縁体25を対向する外部導体26とによつて
構成される固定容量素子24の容量は、コイル2
2の外径対外部導体26の内径比及びコイル22
の挿入長対外部導体26の対向長比によつて決定
される。従つて固定容量素子24の容量は、外部
導体26の内径を小さくまた対向長を長く設定す
れば大きくなるので結合量は大となり、その逆で
は結合量は小さくなる。
外導体ケース21の上部にはプリント基板28
が配置され、このプリント基板28上には導体層
29が形成されこの導体層29は入力端子30及
び出力端子31として用いられる。また前記外部
導体26と導体層29間には結合用容量素子32
が接続され、固定容量素子又は可変容量素子が用
いられる。従つて結合用容量素子32は固定容量
素子24に直列に接続されることになる。第2図
は本実施例のヘリカル共振器の等価回路を示すも
ので、外導体ケース21は接地して用いられる。
また第7図a,bは本実施例のヘリカル共振器を
テレビジヨン受信回路に用いた場合の挿入損失特
性を示すもので、縦軸は挿入損失(dB)、横軸は
周波数(MHz)である。
第3図は本考案の他の実施例を示すもので、共
通の外導体ケース21に第4図の等価回路となる
ように、第1図の構造を2組組み込んだ構造を示
すものである。ただし前記導体層29が29aと
29bとに分割され両者間には段間結合用容量素
子33が接続される。また各導体層29a,29
bと外導体ケース21間には特性補正用コイル3
4a,34bが接続される。
第8図a,bは本実施例のヘリカル共振器の挿
入損失特性を示すものである。
各実施例において共振周波数は可変容量素子2
3を調整することによつて変化させることができ
る。また結合量を変化させるには、固定容量素子
24の各要素を前述のように設定すればよい。さ
らに固定容量素子24に直列に接続する結合用容
量素子32の値を最適値に選ぶことによつても変
化させることができる。共振器組立における量産
性を考慮すると後者の方が有利である。
ヘリカル共振器を動作させるにあたつて、受信
電波の中から希望波のみを選択し不要波は減衰さ
せることが望ましい。この選択の度合を示す先鋭
度Qは可変容量素子23により大きく左右される
が、本考案においてはヘリカルコイルを従来の
λ/4型からλ/2に代えているので、絶縁体と
してテフロン等のような高価な材料を使用しなく
とも、安価なアルミナ磁器等を使用することによ
り、十分高めることができる。また機械的強度も
優れている。
[考案の効果] 以上述べたように本考案によれば、次のような
効果が得られる。
(1) 可変容量素子の絶縁体として高価な材料は不
要となり、安価な材料を用いることができ強度
も向上する。
(2) ヘリカルコイルの両端子が固定接続されるの
で機械的強度が優れる。
(3) 結合量の調整が外導体ケースの外側でできる
ので調整作業が容易となるため量産的である。
さらに調整の自由度も高くなる。
(4) λ/2型ヘリカルコイル一定で可変容量素子
を調整して周波数を変化させた場合減衰量等の
特性変化が非常に少なくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案実施例のヘリカル共
振器を示す斜視図及び等価回路、第3図及び第4
図は本考案の他の実施例を示す斜視図及び等価回
路、第5図a〜cは本考案を説明するための断面
図、第6図は第1図及び第3図の断面図、第7図
a,bは第1図の実施例に対応した特性図、第8
図a,bは第3図の実施例に対応した特性図、第
9図a,b〜第11図a〜bは共に従来例を示す
断面図及び等価回路、第12図a,b及び第13
図a,bは各々第9図及び第11図の従来例に対
応した特性図である。 21……外導体ケース、22,22a,22b
……λ/2型ヘリカルコイル、23,23a,2
3b……可変容量素子、24,24a,24b…
…固定容量素子、25……絶縁体、26……外部
導体、28……プリント基板、29,29a,2
9b……導体層、32,32a,32b……結合
用容量素子、33……段間結合用容量素子、34
a,34b……特性補正用コイル。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 外導体ケースの内部にλ/2型ヘリカルコイ
    ルを配置した共振器において、該コイルの一端
    に接続した可変容量素子を前記外導体ケースの
    一側面に固定すると共にコイルの他端は上記ケ
    ースの可変容量素子とは異なる側面に取り付け
    られた円筒状の絶縁体の外周へ外部導体を設け
    て固定容量素子としたものに挿入固定したこと
    を特徴とするヘリカル共振器。 (2) 上記外導体ケースの一側面にプリント基板で
    入出力端子となる導体層を形成し該導体層と上
    記した固定容量素子の外部導体とを結合容量素
    子で接続した実用新案登録請求の範囲第1項記
    載のヘリカル共振器。 (3) 上記固定容量素子の外部導体とを可変容量素
    子で接続した実用新案登録請求の範囲第2項記
    載のヘリカル共振器。 (4) 上記外導体ケースを複数個の仕切りで内部を
    複数連設し、それぞれの内部に可変容量素子と
    コイルと固定容量素子によつて構成した実用新
    案登録請求の範囲第1項、第2項または第3項
    記載のヘリカル共振器。
JP1986116112U 1986-07-29 1986-07-29 Expired JPH0438561Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986116112U JPH0438561Y2 (ja) 1986-07-29 1986-07-29

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986116112U JPH0438561Y2 (ja) 1986-07-29 1986-07-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6323808U JPS6323808U (ja) 1988-02-17
JPH0438561Y2 true JPH0438561Y2 (ja) 1992-09-09

Family

ID=31000398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986116112U Expired JPH0438561Y2 (ja) 1986-07-29 1986-07-29

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0438561Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6108981B2 (ja) * 2012-06-28 2017-04-05 古河電気工業株式会社 帯域減衰フィルタ装置および周波数変換装置
JP2015186116A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 株式会社日立国際電気 帯域通過フィルタ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54845A (en) * 1977-06-03 1979-01-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd Band pass filter

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5239371Y2 (ja) * 1973-08-11 1977-09-06

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54845A (en) * 1977-06-03 1979-01-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd Band pass filter

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6323808U (ja) 1988-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4028652A (en) Dielectric resonator and microwave filter using the same
US5159303A (en) Temperature compensation in a helix resonator
US4236127A (en) Electrical frequency responsive structure
US4201962A (en) Input transformer arrangement for use in a television receiver
JP3531570B2 (ja) 共振器、フィルタ、デュプレクサ、通信機装置
US3289118A (en) Filter
JPH0438561Y2 (ja)
US3820045A (en) Double-tuned circuit device
JPH0563042B2 (ja)
US4255728A (en) Parallel resonant electric circuit
CA1116705A (en) Temperature stabilized helical resonator
US4588918A (en) Housing and mount for chip type piezoelectric resonator
US4128818A (en) Electrical frequency responsive structure
US4760325A (en) High frequency coil arrangement
WO1982003500A1 (en) Helical resonator filter with dielectric apertures
US4052684A (en) Helical resonator
US5066932A (en) Helical filter
US2503879A (en) High-frequency transformer
KR960006461B1 (ko) 유전체 필터
JPS5926587Y2 (ja) Lc複合部品
JPH0342722Y2 (ja)
JPS633213Y2 (ja)
JPH0339936Y2 (ja)
JPS5942721Y2 (ja) 分布定数形フィルタ
JPH073681Y2 (ja) ヘリカルフィルタ