JPH0438224B2 - - Google Patents

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JPH0438224B2
JPH0438224B2 JP18253586A JP18253586A JPH0438224B2 JP H0438224 B2 JPH0438224 B2 JP H0438224B2 JP 18253586 A JP18253586 A JP 18253586A JP 18253586 A JP18253586 A JP 18253586A JP H0438224 B2 JPH0438224 B2 JP H0438224B2
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JP
Japan
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heating
silicone resin
carbon fiber
heat
mixed
Prior art date
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JP18253586A
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English (en)
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JPS6337927A (ja
Inventor
Sueichi Ito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ISESHI
NYUU JAPAN MARIN KK
Original Assignee
ISESHI
NYUU JAPAN MARIN KK
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Publication date
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Priority to JP18253586A priority Critical patent/JPS6337927A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、例えば理学療法等において人体の要
所に当てて加温する加温帯等に使用する発熱素体
と、その発熱素体を用いた発熱性樹脂積層体に関
するものである。
「従来の技術」および「発明が解決しようとする
問題点」 従来、電気式床暖房や実公昭53−25381号公報
の保温畳等に使用する発熱体として多種類の面状
発熱体が使用されている。即ち、それ等の面状発
熱体は、炭素粉末のような半導電性材料を合成樹
脂等の基材にねり込んで抵抗体としたもの、ニク
ロム線等の抵抗線を基布に織り込んだもの、或
は、耐熱性繊維の布に特殊加工したカーボンやカ
ーボンブラツクを均一に塗布したもの、等の構造
からなり、それ等の表面から発熱させて暖房や保
温をする様に成つている。
しかし、以上の公知例のものは、サーマルシヨ
ツク性に欠けて加熱冷却の反復によるクラツクや
亀裂が生じ易いものがあり、さらに発熱体として
ニクロム線等の抵抗線を利用したものは、経時的
に発錆や腐蝕を生ずる、発熱体そのものを曲面加
工し難い難点がある。
一方、前記の理学療法等のとき、人体の要部に
当てて加温するものとして、エチレングリコール
等をマツトの中に組み入れた保温パツクが使用さ
れている。しかし、この保温パツクは、使用前に
湯中で加温し、タオルに包み込んで人体患部に当
てる用法のため・使用のつど加温する必要がある
上、加温に時間を要し、即時使用できない・適温
制御が困難な上、可撓性に欠けるので患部に形状
にフイツトしない(ぴつたり密着しない)ことが
多く、治療効果が薄れる、等の難点がある。
本発明は以上の従来技術の難点を解消する新規
の発熱素体と、その発熱素体を用いた発熱性樹脂
積層体を提供するのが目的である。
「問題点を解決するための手段」 以上の目的を達成する本発明は、以下の要旨に
よつて構成されている。
即ち「リボン状のカーボン繊維群とガラス繊維
群によつて混織し、前記カーボン繊維群を並列ま
たは格子状に配列した混織体から成り、前記カー
ボン繊維群の両端に一対の導電用端子を設けると
共に、前記導電用端子を残して、前記混織体をシ
リコーン樹脂によつて含浸、封止した可撓性フイ
ルム状の発熱素体と、前記発熱素体を核として埋
め込み、前記発熱素体の両面にシリコーン樹脂を
積層して成る外皮を形成した発熱性樹脂積層体」
に成つている。
「作用」 以上の構成の本発明の発熱素体は、導電性のカ
ーボン繊維群と優れた機械的性質を有するガラス
繊維との混織体を要部とし、その混織体が物理化
学特性に優れるシリコーン樹脂によつて含浸、封
止されているので、弾性、機械的強度、電気絶縁
性、耐熱耐寒性、ならびに耐水耐候耐薬品性に富
む優れた性能がある。
そして、以上の発熱素体を核として埋め込み、
シリコーン樹脂によつてサンドイツチ状に成した
発熱性樹脂積層体は、極めて柔軟性に優れ、例え
ば人体の患部に当てると体形に沿つてフイツトし
て接触し、有効な保温作用を奏することができ
る。
「実施例」 以下、実施例を引用して詳しく説明する。本発
明一実施例の発熱素体1を示す第1図を参照し
て、発熱素体1はカーボン繊維を群にして薄く細
長い可撓性のリボン状にしたカーボン繊維群2と
ガラス繊維群3とによつて混織すると共に、カー
ボン繊維群2を格子状に配列した細長布状の混織
体4を要部として形成されており、長手方向のカ
ーボン繊維群2の両端は、一括して端末5と成
り、導電用端子6が接続されている。
そして、以上の混織体4は両端の導電用端子6
を残して(厳密には導電用端子6の相手側端子と
の接続部分を残して)、全体がシリコーン樹脂に
よつて含浸、封止されている。即ち、前記の混織
体4の繊維部分にシリコーン樹脂を含浸させると
共に、混織体4の全体をシリコーン樹脂の皮膜7
によつて包み込み、両端に導電用の端子を露出し
た帯状の可撓性フイルム体に成つており、導電用
端子6に通電すると、カーボン繊維群2が通電し
て発熱し、発熱素体1が発熱する様に成つてい
る。
なお、第1図実施例の混織体4は、幅広の混織
体から必要幅に裁断して用いてあり、例えば信越
化学工業株式会社製のRTVゴムコンパウンドの
「二液型のKE12商品番号)またはKE108(商品番
号)」或は一液型のKE41(商品番号)」のシリコー
ン樹脂を混織体4全面に塗布して含浸し、自然硬
化して皮膜7を形成し、混織体4を封止してあ
る。
以上の本発明の発熱素体1は、カーボン繊維群
2とガラス繊維群3の混織体4を要部とし、シリ
コーン樹脂の皮膜7によつて含浸封止されている
ので、ガラス繊維3の存在によつて機械的強度に
優れると共に、シリコーン樹脂特有の優れた可撓
性と弾性による形状自在性と、屈曲や変形の繰り
返えしに耐え得る耐用性、ならびに広範な温度範
囲の耐熱耐寒性(−50℃〜250℃)を有し、亀裂
や破損を生ずるおそれが極めて少く、その上耐候
耐水耐薬品性、および優れた電気絶縁性を有する
優れた品質性能がある。なお、本発明の発熱素体
1におけるカーボン繊維群2は、前記の格子状配
列以外に、第4図参照、両端の一対の導電用端子
6の間に並列に配列することがある。
つぎに、以上の発熱素体1を用いた発熱性樹脂
積層体を実施例に基づいて説明する。その一実施
例を示す第2図を参照して、図は人体の腰部、背
中、或は腹部、大腿部等の患部に当てて加温する
のに用いる加温帯8を示したもので、第1図示の
発熱素体1を複数個並列配列すると共に、それ等
の発熱素体1群の導電用端子6群を共通の通電用
コード12に接続してある。そして、その発熱素
体1群をサンドイツチ状に埋め込みシリコーン樹
脂を積層した外皮9が形成してある。
なお、外皮9は前記の発熱素体1の被膜7に用
いたシリコーン樹脂が用いてあり、発熱素体1に
該シリコーン樹脂を塗布して乾燥させる作業を繰
り返えして数層に積層されており、第2図示の加
温帯8の厚さT=約4粍に成つている。
以上の第2図実施例の発熱素体1を用いた樹脂
積層体の加温帯8は、前記と諸性能を有する発熱
素体1を埋め込みシリコーン樹脂を積層した外皮
9が形成してあるので、全体が極めて柔軟性に富
み、かつ優れた耐熱耐寒性、耐候耐水耐薬品性を
有し、人体の患部に当てたとき、その患部の個々
の体形にフイツトして密着するので、患部へ装着
したときの不快感が少く、かつ適温調整も自在に
なり、患部の保温治療を一段と有効にすることが
できる。そして、使用前の加温処理等の準備作業
の必要がなく即時使用できると共に、耐用性に優
れ使用時の屈曲や加熱によつて劣化、破損するお
それがないので、人体の汎用加温帯として極めて
簡便に使用できる利点がある。
つぎに、第3図を参照して発熱素体1を用いた
樹脂積層体の他の実施例を説明する。図は人体腰
部専用の加温帯8を示しており、この加温帯8は
固有体形によつて個々に形状が異なる腰部に確実
にフイツトするよう、三次元曲面を有する加温帯
に形成してある。即ち、前記の発熱素体1を核と
して埋め込み、シリコーン樹脂の積層によつて外
皮9を形成するにおいて、使用者の固有体形に合
せた三次元曲面の成形型10に沿つて、内側外皮
9′をシリコーン樹脂によつて積層成形し、その
内側外皮9′の上に発熱素体1を配列し、しかる
のち、配列した発熱素体1の上に、シリコーン樹
脂によつて外側外皮9″を積層形成し、加温帯8
の内側が使用者の腰部形状に合せてある。なお、
この実施例の加温帯8は、個有の成形形状を保持
させるため、外皮9′,9″の中間に、ガーゼ類等
の補強材11を埋め込み、全体の剛性が向上させ
てある。
この第3図示の加温帯8によると、使用差の個
有体形にマツチングさせた形状を有するため、そ
の使用者の腰部に完全密着し、装着感に優れ治療
効果が一段と向上する。なお、この実施例の加温
帯8は、補強材等によつて剛性が向上しているも
のの、シリコーン樹脂特有の弾性が留保されてい
るので、腰部に着脱するときや使用中に体を動か
せたとき、加温帯8を弾性変形させたり、腰部の
動きに応じて弾性変形するので、剛性向上に伴う
不具合点はない。
以上の様に、発熱素体1用いた樹脂積層体は、
弾性に富むと共に成形自在性と形状自在性を有
し、優れた機械的性質、物理化学特性を帯有する
ので、前記実施例の他、例えば屋内の床用保温マ
ツト、使用時に激しく屈曲する自動車座席の保温
マツト、寒冷地の自動車エンジンの保温カバー、
雪どけ用屋根シート等極めて広範な領域において
活用することができる。
なお、前記第2,3図示の加温帯8において、
シリコーン樹脂からなる外皮9に磁石を埋設した
り、遠赤線放射物質を混入させて成形し、加温と
磁力作用、加温と遠赤外線作用を複合させて治療
効果の一層の向上を図ることがある。
「発明の効果」 以上の説明の様に、本発明の発熱素体と、それ
を用いた発熱性樹脂積層体は、優れた弾性と可撓
性による形状自在性と機械的性質に富み、例えば
人体患部の加温治療用の加温帯として患部形状に
フイツトし、装着性と治療機能を向上する等の効
果がある。そして、優れた物理化学性質を帯有す
るので可撓性、耐久性、耐寒耐熱性等が要求され
る新規のフイルム状加熱源または加熱物として広
範な用途開発が可能になる有用な効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明一実施例の発熱素体を示し、A
はその平面図、Bはその横断面拡大図、第2図:
本発明一実施例の発熱性樹脂積層体の加温帯を示
し、Aはその平面図、Bはその部分断面拡大図、
第3図:本発明の他の実施例の発熱性樹脂積層体
の加温帯の部分断面図第4図:本発明の他の実施
例の発熱素体の平面図 主な符号、1:発熱素体、2:カーボン繊維、
3:ガラス繊維、4:混織体、6:導電用端子、
7:シリコーン樹脂の皮膜、8:加温帯、9,
9′,9″:シリコーン樹脂の外皮、10:成形
型。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 リボン状のカーボン繊維群とガラス繊維群を
    混織し、前記カーボン繊維群を並列または格子状
    に配列した混織体から成り、前記カーボン繊維群
    の両端に一対の導電用端子を設けると共に、前記
    導電用端子を残して、前記混織体をシリコーン樹
    脂によつて含浸、封止した可撓性フイルム状の構
    造を特徴とする発熱素体。 2 リボン状のカーボン繊維群とガラス繊維群を
    混織し、前記カーボン繊維群を並列または格子状
    に配列した混織体から成り、前記カーボン繊維群
    の両端に一対の導電用端子を設けると共に、前記
    導電用端子を残して、前記混織体をシリコーン樹
    脂によつて含浸、封止した可撓性フイルム状の発
    熱素体を、核として埋め込み、前記発熱素体の両
    面に、シリコーン樹脂を積層して成る外皮を形成
    した構造を特徴とする発熱性樹脂積層体。
JP18253586A 1986-08-01 1986-08-01 発熱素体ならびにそれを用いた発熱性樹脂積層体 Granted JPS6337927A (ja)

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JP18253586A JPS6337927A (ja) 1986-08-01 1986-08-01 発熱素体ならびにそれを用いた発熱性樹脂積層体

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JPS6337927A JPS6337927A (ja) 1988-02-18
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JPH0625918Y2 (ja) * 1988-10-07 1994-07-06 ニユージャパンマリン株式会社 面状発熱体を用いた暖房畳
JP2007198641A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Daikin Ind Ltd 床置き型空調室内機

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