JPH0437638A - セメント組成物 - Google Patents

セメント組成物

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JPH0437638A
JPH0437638A JP14129190A JP14129190A JPH0437638A JP H0437638 A JPH0437638 A JP H0437638A JP 14129190 A JP14129190 A JP 14129190A JP 14129190 A JP14129190 A JP 14129190A JP H0437638 A JPH0437638 A JP H0437638A
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松里 広昭
Hideyuki Sugaya
秀幸 菅谷
Yukinori Yamazaki
之典 山崎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水を添加して水和活性を低下させ、一定の水
和熱以下に調整したセメント粉末と遅延剤とからなり、
所定のスランプが維持される時間を延長したセメント組
成物に関する。
〔従来の技術〕
従来、モルタルやコンクリート(以下、総称して単に「
コンクリート」という)の多くは、その混練物を工場で
製造し、アジテータ車などによって施工現場へ輸送し、
施工される。
その場合、JIS A 5308 rレディミックスト
コンクリート」によれば、コンクリート混練物のスラン
プは時間とともに小さくなるという経験に基づき、許容
できるスランプを考慮して前記輸送時間にかかる時間を
1.5時間以内と規定している。
ところが、現実には、特に部会にあってはアジテータ車
が交通渋滞に頻繁に遭遇し、現場に到着するのに数時間
にも及び場合がしばしば生じる。
これに対し、工場でコンクリート原料を混練する際に予
めスランプの経時変化を見込んでスランプを設計値より
大きくしたり、あるいは、現場で施工する際に流動化側
を添加して、小さくなったスランプの回復を計るような
ことも行われている。
しかし、前記方法は、本質的には、スランプの経時変化
を小さくするものではないため、打設時でのスランプが
設計値と食い違ったり、あるいはスランプを回復すると
いっても一時的であり、その後は急速にスランプが低下
する等の欠点を有していた。
そのため、スランプを長時間維持するための解決策とし
て、種々の添加材が提案された。たとえば、その第1は
、クエン酸、酒石酸などのオキシカルボン酸、炭酸カル
シウム及び高性能減水剤からなる添加材(特公平1−5
4292)が、その第2は、高性能減水剤を併用するこ
とを条件とした該オキシカルボン酸、アルカリ金属の炭
酸塩及び■型無水石膏からなる添加材(特公平1−53
224)が、その第3は、前記第2の方法に、さらにシ
リカ質粉末を加えた添加材(特公平1−53225)が
提案された。
〔発明が解決しようとする課題] 上記各種添加材を用いたコンクリートの混練物は、スラ
ンプの維持時間が3〜4時間に延長され、この点につい
て一応目的は達成された。
しかし、これら添加材は、特殊な化合物を使用しなけれ
ばならないうえに、多数の素材を、しかも厳格な配合比
率に従って混合しなければならないという、製造上の煩
雑さから実用的でないという欠点を有していた。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本発明者らは、通常のコンクリートを製造する際
に用いる入手容易な材料を利用し、かつ簡便な手段でス
ランプ維持時間の長いコンクリート混練物の製造ができ
るか否かについて研究したところ、意外にも、水を添加
して僅かに水和活性を低下させたセメントと慣用の遅延
剤とを併用するだけで、所定のスランプを維持する時間
の長い、つまり、2時間以上に延長されたコンクリート
混練物ができるとの知見を得て、本発明を完成するに至
った。
すなわち、本発明の要旨は、水を添加して水和活性を低
下させ、水和熱を1cal/g以下に調整したセメント
粉末及び遅延剤からなるスランプ維持時間の長いセメン
ト組成物にある。
以下、本発明の詳細な説明する。以下の説明において、
スランプとはモルタル・コンクリート混線物のフロー及
びスランプを総称するものとする。
本発明で使用するセメント粉末は、水和活性を低下させ
るために、常用のポルトランド系セメントに少量の水を
散布し、均一に混合されたものであって、そのセメント
粉末の水和熱がICaj2/g以下に調整されたもので
ある。
上記のように調整されたセメント粉末は、水和活性を低
下させたものであるが、そのセメント粉末を単独で用い
てコンクリート混練物を製造しても、スランプ維持時間
の延長は期待できず、遅延剤と併用したとき、初めて延
長できる。該セメント粉末と遅延剤の両者は、相乗して
スランプに寄与し、その何れを欠いてもスランプ維持時
間の延長は不可能である。
ポルトランド系セメントとは、慣用の普通、早強、中庸
熱ポルトランドセメント及びフライアッシュセメント、
高炉セメントなどの混合セメントである。
上記ポルトランド系セメントに水を散布する方法は、慣
用の混合機内で該セメントに水を噴霧するか、あるいは
水蒸気を吹きつけ、十分に撹拌混合すれば、水和活性が
低下した均一なセメント粉末が得られる。この場合、そ
の水に、混合予定の遅延剤を溶解させて撹拌混合するこ
とが考えられるが、そうするとスランプ維持時間の延長
効果が得られないので、好ましくない。なお、セメント
粉末は、撹拌混合後、1〜2時間放置し、十分水和させ
たものを用いるのが好ましい。
次いで、セメント粉末の水和熱について説明する。本発
明でいう水和熱とは、20°Cにおける、水/セメント
粉末−〇、5(重量比)のペーストについて、伝導度型
熱量計によって測定され、水と混練してから1時間経過
するまでに発生した水和反応熱の総和を意味する。その
水和熱は、例えば普通ポルトランドセメントでは3〜3
.5Caff/g、フライアッシュセメント0種では2
〜2.5CaI2/g程度である。
本発明におけるセメント粉末の水和熱は1Cal/g以
下であることが肝要である。この水和熱の限界値に達す
るまで、ポルトランド系セメントに水を散布して水和熱
を下げる必要がある。しかし、セメント粉末の水和熱を
ICaρ/g以下とするのに必要な水の量は、使用する
ポルトランド系セメントの種類や製造後の履歴によって
異なるため、用いるセメントによって増減し、一定しな
い。要は、該セメント粉末の水和熱が1Cal/g以下
となるように、使用するポルトランド系セメントに応じ
て水量を決めれば良い。なお、過剰に水を混合すると、
固結が生じたり、コンクリートとしたときの強度が低下
するので、該セメント粉末の水和熱が1Cal/g以下
となる必要最小限の水量とすることが好ましい。該セメ
ント粉末の水和熱が1Cal/gを超える場合、遅延剤
を併用してもスランプ維持時間が延長されないので、本
発明の目的は達成されない。
次に、遅延剤について説明する。本発明で用いる遅延剤
は、コンクリートを製造する際に常用する凝結遅延剤が
利用でき、珪弗化物、リン酸塩、ホウ酸塩などの無機物
、リグニンスルホン酸塩、オキシカルボン酸塩などの有
機物等が例示される。
中でも、好ましいのは、ホウ酸塩である。
遅延剤の添加量は、使用する遅延剤によって、また、ス
ランプの所望延長時間によって、相違するので一概には
決められないが、例えばホウ酸塩はセメント粉末に対し
、0.1〜0.5重量%程度である。
遅延剤を用いることにより、スランプ維持時間が1.5
〜2時間であったものが、3〜5時間に延長され、その
後に凝結が開始される。この場合でも、コンクリート硬
化体の初期強度への影響はほとんど見られない。
なお、遅延剤をポルトランド系セメントに添加して、混
練することが一般的に行われているが、その場合、凝結
を遅延することはできても、練り上がり時のスランプを
長時間維持することはない。
セメント粉末と遅延剤の混合方法は、特に限定するもの
ではないが、遅延剤が粉末の場合には、セメント粉末と
慣用の混合機で十分混合すれば、該セメント組成物が得
られる。もちろん、この場合、散布された水が十分水和
した後のセメント粉末を用いるのが好ましいことは、前
述したとおりである。遅延剤が液体の場合には、所定の
配合設計にしたがって、コンクリートの原料を混練する
際添加するようにしても、前述の粉体の場合と効果は同
じであり、この方法による場合も本発明に含まれる。要
は、混練物とするさいに、本発明で規定するセメント組
成物の構成を具備すれば、スランプ維持時間は延長され
る。
なお、以上は主にコンクリートを対象に説明したが、モ
ルタル混練物についても同じ効果が得られる。
本発明のセメント組成物を用いて混練物を作る際、遅延
剤を除く他のセメント用混和剤、たとえば発泡剤、硬化
促進剤、増粘剤、減水剤等を適当に配合することは差し
支えない。
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
〔実施例〕
実施例1〜6、比較例1〜4 普通ポルトランドセメント(日本セメント■社製)に対
し、0.20. 0.29. 0.41. 0.57゜
0.73%の水を混合したセメント粉末を製造した。
混合には宝工機■社製「マイクロスピードミキサー」を
使用し、普通ポルトランドセメントを撹拌しつつ、上部
の蓋に取り付けた噴霧口より所定量の水を噴霧し、更に
3分間混合した。
伝導度型熱量計(東京理工■社製[マルチパーパスカロ
リメータ」)を使用し、水/セメント粉末比0.5、測
定温度20°Cで、セメント粉末の混練直後から1時間
迄の水和熱を測定し、得た結果を第1表に示した。
前記セメント粉末と、粗骨材として最大粒径20mmの
青梅産砕石を、細骨材として粗粒率2.86の富士用産
川砂を、遅延剤としてA:無水ホウ酸、B:クエン酸ナ
トリウム、Cニオキシカルボン酸系市販遅延剤(B沢薬
品工業■社製「パリンクTJ)を使用してコンクリート
を混練した。コンクリートの配合は、第1表中に示すよ
うに、細骨材率を51%、単位セメント量を300kg
/1113とし、水/セメント比を調節して、線上がり
直後のスランプが18±1cmとなるようにした。
混練直後から1時間間隔で6時間迄のスランプを測定し
、その結果を第1表に示した。この場合、コンクリート
は所定時間静置後、人力で練り返してからJIS A 
1101 rコンクリートのスランプ試験方法」に準じ
てスランプを測定した。さらに前記混練直後のコンクリ
ートを10φX20Hcmの型枠を用いて成形し、20
°Cで1日間気中養生後に脱型し、20°Cの水中養生
を2日間行った試験体の圧縮強度をJIS A 110
8 rコンクリートの圧縮強度試験方法」に従って測定
し、得られた結果を第1表に併記した。
〔発明の効果〕
本発明は、水を散布して一定の水和熱以下に調整したセ
メント粉末と遅延剤とを組み合わせたセメント組成物に
係り、該組成物を用いたコンクリート混練物のスランプ
は2〜5時間程度維持でき、交通渋滞による輸送時間の
延長がある場合に利用できる。
しかも、本発明は、コンクリート製造業者が日常使用す
るありふれた材料のみを用いる簡便な方法で、上記スラ
ンプ維持時間を改良できるセメント組成物であって、従
来法が特殊な素材を多数使用し厳密な品質管理のもとに
製造しなければならない添加物であったのに比し、産業
上の実用性が格段に高い特徴がある。
特許よ、4天 日本ゼメシト未宋j(イしも二

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水を添加して水和活性を低下させ、水和熱を1C
    al/g以下に調整したセメント粉末及び遅延剤からな
    るセメント組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017508709A (ja) * 2014-02-27 2017-03-30 ハリバートン エナジー サヴィシーズ インコーポレイテッド 不動態化されたセメント促進剤

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