JPH0437440Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0437440Y2 JPH0437440Y2 JP12704783U JP12704783U JPH0437440Y2 JP H0437440 Y2 JPH0437440 Y2 JP H0437440Y2 JP 12704783 U JP12704783 U JP 12704783U JP 12704783 U JP12704783 U JP 12704783U JP H0437440 Y2 JPH0437440 Y2 JP H0437440Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- opening
- bag
- water
- partition wall
- filtration
- Prior art date
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- Expired
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Landscapes
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〈考案の技術分野〉
本考案は、パン等、固形物又は固形物を含む検
体に付着した微生物を検査するに際して、試料の
調整に使用する袋に関するものである。
体に付着した微生物を検査するに際して、試料の
調整に使用する袋に関するものである。
〈従来技術とその問題点〉
細菌等の微生物が付着した検体が固形物を含む
場合、このままでは均一な検水原液が得られない
ので、滅菌生理食塩水を加え、振盪して検体を洗
つた後、固形物を除き、必要に応じて更に稀釈し
て検水原液とするのが普通であつた。この検体と
滅菌生理食塩水との混合物から固形分を除去する
には、固形分が沈殿するのを待つて上澄液を測
定する方法、混合物を濾紙によつて濾過する方
法などがある。また、これを簡便に行なうため、
第1図に示すような袋も工夫されている。すなわ
ち、混合物は開口部11から二分割された袋の大
きな方(原液室)12に入れられ、濾紙等の濾過
部14により濾過されて検水室16に入つた後、
流出口15から別容器に移される。13はヒート
シールによる隔壁であり、13′は固形分が開口
部11から流出するのを防ぐためのヒートシール
部分である。この方法は、袋の内部で衛生的に固
形分と検水原液の分離が行なわれ、極めて簡便で
優れた方法であつたが、検水原液を別の容器に移
すため、別の容器を必要とすること、開口部から
の固形分の流出混入が100%完全に防げる訳では
ないことなどから、必ずしも十分に満足の行くも
のではなかつた。
場合、このままでは均一な検水原液が得られない
ので、滅菌生理食塩水を加え、振盪して検体を洗
つた後、固形物を除き、必要に応じて更に稀釈し
て検水原液とするのが普通であつた。この検体と
滅菌生理食塩水との混合物から固形分を除去する
には、固形分が沈殿するのを待つて上澄液を測
定する方法、混合物を濾紙によつて濾過する方
法などがある。また、これを簡便に行なうため、
第1図に示すような袋も工夫されている。すなわ
ち、混合物は開口部11から二分割された袋の大
きな方(原液室)12に入れられ、濾紙等の濾過
部14により濾過されて検水室16に入つた後、
流出口15から別容器に移される。13はヒート
シールによる隔壁であり、13′は固形分が開口
部11から流出するのを防ぐためのヒートシール
部分である。この方法は、袋の内部で衛生的に固
形分と検水原液の分離が行なわれ、極めて簡便で
優れた方法であつたが、検水原液を別の容器に移
すため、別の容器を必要とすること、開口部から
の固形分の流出混入が100%完全に防げる訳では
ないことなどから、必ずしも十分に満足の行くも
のではなかつた。
〈考案の目的〉
本考案は以上のような事情によつてなされたも
ので、第1図に示す袋と同じく、袋内部で衛生的
に固形物の除去ができると共に、ピペツト等で一
定量の検水原液を得ることができ、従つて別容器
を必要とせずにピペツトから直接培地に検水を移
すことができ、しかも固形分の混入が生じない濾
過袋を提供することを目的とする。
ので、第1図に示す袋と同じく、袋内部で衛生的
に固形物の除去ができると共に、ピペツト等で一
定量の検水原液を得ることができ、従つて別容器
を必要とせずにピペツトから直接培地に検水を移
すことができ、しかも固形分の混入が生じない濾
過袋を提供することを目的とする。
〈考案の構成〉
すなわち、本考案は開口部より検査物を投入
し、開口部を密封し、振盪した後、倒置して固形
物を濾過し、検水を採取するための微生物検査用
濾過袋であつて、一方に開口を有し、他の三方を
密封したプラスチツク製又はプラスチツク層を有
する積層材料製の袋を、開口部からその反対縁
(底部)に達する隔壁を設けて原液室と検水室に
二分割し、しかもこの隔壁の一部で、開口部と底
部の真中より開口部側に位置した部分に、多孔性
物質より成る濾過部分を設け、検水室の底部に切
取表示部を設けたことを特徴とする微生物検査用
濾過袋である。
し、開口部を密封し、振盪した後、倒置して固形
物を濾過し、検水を採取するための微生物検査用
濾過袋であつて、一方に開口を有し、他の三方を
密封したプラスチツク製又はプラスチツク層を有
する積層材料製の袋を、開口部からその反対縁
(底部)に達する隔壁を設けて原液室と検水室に
二分割し、しかもこの隔壁の一部で、開口部と底
部の真中より開口部側に位置した部分に、多孔性
物質より成る濾過部分を設け、検水室の底部に切
取表示部を設けたことを特徴とする微生物検査用
濾過袋である。
〈考案の実施例の説明〉
以下図面を参照して本考案を説明する。図面の
第2図a,b,cは本考案の実施例を示す正面図
で、第2図aは本考案の濾過袋、第2図b,cは
それぞれ使用時の本考案の濾過袋を示している。
第2図a,b,cは本考案の実施例を示す正面図
で、第2図aは本考案の濾過袋、第2図b,cは
それぞれ使用時の本考案の濾過袋を示している。
すなわち、第2図aにおいて、開口部21を有
する袋2は他の三方を液密に封止されている。図
では側部の一方と底部にヒートシール部分28を
設けることによつて封止しているが、収容する原
液が洩れなければ他の方法によつても良い。
する袋2は他の三方を液密に封止されている。図
では側部の一方と底部にヒートシール部分28を
設けることによつて封止しているが、収容する原
液が洩れなければ他の方法によつても良い。
そして、この袋2は、この袋2を構成するシー
トを互にヒートシールすることにより隔壁23を
形成し、この隔壁23によつて原液室22と検水
室26に二分割されている。
トを互にヒートシールすることにより隔壁23を
形成し、この隔壁23によつて原液室22と検水
室26に二分割されている。
この隔壁23は開口部21からその反対縁(底
部)に達せねばならず、これに従つて原液室22
と検水室23のいずれもが開口部21からその底
部まで達する。検水室26の底部の点線27は切
り取り線であつて、後に述べるように、ここが検
水の取出口25となる。
部)に達せねばならず、これに従つて原液室22
と検水室23のいずれもが開口部21からその底
部まで達する。検水室26の底部の点線27は切
り取り線であつて、後に述べるように、ここが検
水の取出口25となる。
隔壁23をヒートシールする際には、脱脂綿、
不織布等の多孔性物質をはさんでヒートシールす
ることにより濾過部分24を隔壁23と同時に形
成することができる。
不織布等の多孔性物質をはさんでヒートシールす
ることにより濾過部分24を隔壁23と同時に形
成することができる。
そしてこの濾過部分24は開口部21にも底部
にも接しない位置、すなわちその間に設けられ、
好ましくは底部よりも開口部21に近い位置に設
けられる。
にも接しない位置、すなわちその間に設けられ、
好ましくは底部よりも開口部21に近い位置に設
けられる。
本考案は以上のような構成であり、原液3は開
口部21から原液室22に入れられるが、この時
には原液3は濾過部分24まで達する必要がな
く、また達しないことが望ましい。濾過部分24
が底部より開口部21に近い部分に設けられてい
る時には、ちようどその真中まで満たすよう原液
を入れれば良い。しかる後、開口部21をヒート
シールにより封止し、袋2全体を倒立させる。第
2図bはこの時の状態を示しており、原液3は開
口部21と底部の真中まで満たされているため
に、倒立した際には濾過部分21まで達してい
る。なお、図では固型分を三角印で示している。
口部21から原液室22に入れられるが、この時
には原液3は濾過部分24まで達する必要がな
く、また達しないことが望ましい。濾過部分24
が底部より開口部21に近い部分に設けられてい
る時には、ちようどその真中まで満たすよう原液
を入れれば良い。しかる後、開口部21をヒート
シールにより封止し、袋2全体を倒立させる。第
2図bはこの時の状態を示しており、原液3は開
口部21と底部の真中まで満たされているため
に、倒立した際には濾過部分21まで達してい
る。なお、図では固型分を三角印で示している。
この後第2図cに示すように切り取り線27か
ら袋2を切断し、取出口25からピペツト5等の
器具で吸い出すことができる。このため、検水に
は固型物が混入する怖れがなく、また他の容器を
必要とせずに、培地に検水を移すことができる。
また、開口部をヒートシールしてしまうので、他
の微生物が混入する怖れもない。
ら袋2を切断し、取出口25からピペツト5等の
器具で吸い出すことができる。このため、検水に
は固型物が混入する怖れがなく、また他の容器を
必要とせずに、培地に検水を移すことができる。
また、開口部をヒートシールしてしまうので、他
の微生物が混入する怖れもない。
なお、本考案の袋の材質は、水等の液体を透過
しないものなら特に限定されないが、ストマツカ
ー等の機械による振盪、あるいは手持ちによる振
盪時に、裂けたり、孔があいたりしない材質が好
ましく、厚さ30〜200μのポリエチレンやポリプ
ロピレン等のプラスチツクフイルム又はこのプラ
スチツク層を内面に有する積層材料が好ましい。
しないものなら特に限定されないが、ストマツカ
ー等の機械による振盪、あるいは手持ちによる振
盪時に、裂けたり、孔があいたりしない材質が好
ましく、厚さ30〜200μのポリエチレンやポリプ
ロピレン等のプラスチツクフイルム又はこのプラ
スチツク層を内面に有する積層材料が好ましい。
以下実施例により本考案を説明する。
〈実施例〉
縦30cm、横幅18.5cm、厚さ75μのポリエチレン
製袋に濾過部分として脱脂綿(3cm×3cm)をは
さんでインパルスシールにより隔壁を設けた。こ
のときの形状は第2図aに示した形状であり、液
溜まりの幅Xは約2.5cmであつた。
製袋に濾過部分として脱脂綿(3cm×3cm)をは
さんでインパルスシールにより隔壁を設けた。こ
のときの形状は第2図aに示した形状であり、液
溜まりの幅Xは約2.5cmであつた。
該濾過袋をr−線にて滅菌した。
微生物検査時、該濾過袋に食パン100gおよび
滅菌生理食塩水300mlを入れ、インパルスシール
により開口部をシールし、よく振盪した後、倒置
して濾過し取出口からピペツトで、検水の1/2量
を取り出し、直接培地に適用した。残りの1/2量
は、比較のため、袋を傾けて別容器に流し込み、
この別容器から培地に適用した。この両者を検査
したところ、本考案の方法では別容器を使用しな
いにも係わらず、両者の菌数は約10%の誤差で一
致した。
滅菌生理食塩水300mlを入れ、インパルスシール
により開口部をシールし、よく振盪した後、倒置
して濾過し取出口からピペツトで、検水の1/2量
を取り出し、直接培地に適用した。残りの1/2量
は、比較のため、袋を傾けて別容器に流し込み、
この別容器から培地に適用した。この両者を検査
したところ、本考案の方法では別容器を使用しな
いにも係わらず、両者の菌数は約10%の誤差で一
致した。
図面の第1図は従来例を示す正面図、第2図a
は本考案の実施例の正面図、第2図b及びcは本
考案の使用時の正面図である。 1,2……袋、11,21……開口部、12,
22……原液室、13,23……隔壁、14,2
4……濾過部分、15,25……流出口又は取出
口、16,26……検水室、27……切り取り
線、18,28……ヒートシール部分、3……原
液、4……検水、5……ピペツト。
は本考案の実施例の正面図、第2図b及びcは本
考案の使用時の正面図である。 1,2……袋、11,21……開口部、12,
22……原液室、13,23……隔壁、14,2
4……濾過部分、15,25……流出口又は取出
口、16,26……検水室、27……切り取り
線、18,28……ヒートシール部分、3……原
液、4……検水、5……ピペツト。
Claims (1)
- 開口部より検査物を投入し、開口部を密封し、
振盪した後、倒置して固形物を濾過し、検水を採
取するための微生物検査用濾過袋であつて、一方
に開口を有し、他の三方を密封したプラスチツク
製又はプラスチツク層を有する積層材料製の袋
を、開口部からその反対縁(底部)に達する隔壁
を設けて原液室と検水室に二分割し、しかもこの
隔壁の一部で、開口部と底部の真中より開口部側
に位置した部分に、多孔性物質より成る濾過部分
を設け、検水室の底部に切取表示部を設けたこと
を特徴とする微生物検査用濾過袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12704783U JPS6033899U (ja) | 1983-08-17 | 1983-08-17 | 微生物検査用濾過袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12704783U JPS6033899U (ja) | 1983-08-17 | 1983-08-17 | 微生物検査用濾過袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6033899U JPS6033899U (ja) | 1985-03-08 |
JPH0437440Y2 true JPH0437440Y2 (ja) | 1992-09-02 |
Family
ID=30288683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12704783U Granted JPS6033899U (ja) | 1983-08-17 | 1983-08-17 | 微生物検査用濾過袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6033899U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0693833B2 (ja) * | 1986-06-06 | 1994-11-24 | 三菱電機株式会社 | 微生物活性計測装置 |
JP4642188B2 (ja) * | 2000-06-19 | 2011-03-02 | 株式会社エルメックス | フィルタ付きホモジナイズ袋 |
-
1983
- 1983-08-17 JP JP12704783U patent/JPS6033899U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6033899U (ja) | 1985-03-08 |
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