JPH04371644A - 屋根下地材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、屋根下地材に関する
ものである。さらに詳しくは、この発明は、熱収縮を低
減し、釘穴シール性を向上させ、しかも滑り止め機能を
も向上させることのできる屋根下地材に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来より、屋根の施工においては、たと
えば図３に例示したように、ロール状に巻かれた屋根下
地材（ア）を野地材（イ）に敷つめて、屋根の防水性を
向上させてきている。このような屋根下地材については
、これまでにも種々のものが知られており、たとえば図
４に例示したような屋根下地材（ウ）が知られている。

【０００３】この屋根下地材（ウ）は、アスファルトを
含浸させた紙や布等の基材（エ）の表面に珪砂等の砂（
オ）を散布した構成を有し、紙等の基材（エ）に含浸さ
せたアスファルトによって屋根の防水を行っている。 また、図５に施工例を例示したように、屋根下地材（ウ
）の上部に配置する瓦（カ）の滑りを、アスファルト含
浸基材（エ）表面に散布した砂（オ）により防止してい
る。これによって、瓦葺き作業の安全性を高めてもいる
。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この図
４に例示したような従来の屋根下地材（ウ）の場合には
、アスファルト含浸紙等の基材（エ）の熱収縮が大きく
、しかもその性能が劣化しやすいという欠点がある。 このため、長期にわたって防水性を維持することは困難
であった。

【０００５】また、アスファルト含浸紙等の基材（エ）
表面に散布した砂（オ）は落ちやすい等の欠点があり、
実際には、必ずしも充分な滑り止め効果を発揮していな
いのが実状であった。さらには、この屋根下地材（ウ）
を野地部に施工する場合には、図５に例示したように、
野地部（イ）の野地板（キ）に、釘（ク）を用いて固定
する必要があるため、第４図に例示したような従来の屋
根下地材（ウ）の場合には、一般に、釘穴シール性に乏
しいという欠点もあった。このため、釘穴から雨水等が
侵入しやすく、屋根の防水性が低下するという問題があ
った。

【０００６】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであり、従来の屋根下地材の欠点を解消し、
熱収縮の低減と釘穴シール性の向上とを可能にし、長期
にわたる防水性を実現でき、しかも滑り止め機能をも向
上させることのできる、改善された屋根下地材を提供す
ることを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、表面ドット加工した軟質塩化ビ
ニル樹脂シートの裏面にタール含浸フェルト紙またはク
ラフト紙、もしくはゴムアスファルト層を配設してなる
ことを特徴とする屋根下地材を提供する。

【０００８】

【作用】この発明の屋根下地材においては、表面部に直
接ドット加工した軟質塩化ビニル樹脂シートを設けるこ
とで屋根下地材の熱収縮を低減させ、また、表面部に撥
水性をもたせている。さらに、タール含浸フェルト紙ま
たはクラフト紙、もしくはゴムアスファルト層を設ける
ことで、野地部に釘打ち固定する際の釘穴シール性を向
上させることができる。長期にわたる防水性能の向上が
図られる。またさらに、塩化ビニル樹脂シートの表面を
ドット加工することにより、滑り止め機能が向上する。

【０００９】

【実施例】以下、図面に沿って実施例を示し、この発明
の屋根下地材についてさらに詳しく説明する。図１およ
び図２は、各々、この発明の屋根下地材の一実施例を例
示した断面図および平面図である。

【００１０】この例に示したように、たとえば、多数の
小突起からなるドット（１）を加工成形した塩化ビニル
樹脂発泡体等の軟質塩化ビニル樹脂シート（２）の裏面
には、タール含浸フェルト紙またはクラフト紙（３）を
配設する。また、このタール含浸フェルト紙またはクラ
フト紙（３）の裏面には、粘着層（４）および離形紙（
５）を、順次に配設する。この場合、軟質塩化ビニル樹
脂シート（２）の厚みは、たとえば０．２　〜１．０ｍ
ｍ　、より好ましくは０．３　〜０．６ｍｍ　程度とす
ることができる。このような構成においては、表面部の
軟質塩化ビニル樹脂シート（２）は、屋根下地材の熱収
縮を著しく低減させるのに有効であり、また、その表面
のドット（１）は一体化されているため、屋根下地材上
部に配設する瓦の滑り止め機能を有している。このドッ
ト（１）は、ロールプレスや発泡成形等の適宜なドット
加工により軟質塩化ビニル樹脂シート（２）に成形する
ことができる。こうすることで、従来のような撒き砂よ
りもはるかに向上した滑り止め効果が実現される。もち
ろん、このドット（１）の形状や配置については特に制
限はなく、任意のものとするができる。

【００１１】塩化ビニル樹脂シート（２）は、撥水性を
有し、その、裏面に配設するタール含浸のフェルト紙ま
たはクラフト紙（３）、さらにはゴムアスファルト層も
一体化し、その密着性を向上させている。表面撥水性を
有しているために、屋根下地材に防水性を付与し、野地
部への釘打ちによって生じる釘穴を確実にシールする。

【００１２】熱収縮が小さく、撥水性をも有する軟質塩
化ビニル樹脂シート（２）と、釘穴シール性を有するタ
ール含浸のフェルト紙またはクラフト紙（３）、さらに
はゴムアスファルト層とを配設一体化することによって
、屋根下地材を長期にわたって維持することができる。 このような屋根下地材の積層構成は、各々の素材を貼合
わせて一体化成形することができる。

【００１３】なお、粘着層（４）は、屋根下地材を野地
板の密着させるためのものであり、この粘着層（４）に
よって、屋根の防水性をさらに向上させることができる
。また、離形紙（５）は、すでに図３として例示したよ
うに、屋根下地材をロール状に巻いた時に、屋根下地材
の表裏面が相互に貼着するのを防止している。もちろん
この発明は、以上の例によって限定されるものではない
。屋根下地材の構成、不織布の種類、ドットの形状およ
びその加工法、また各層の配設法等の細部については様
々な態様が可能であることはいうまでもない。

【００１４】

【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って熱収縮が小さく、釘穴シール性を向上させ、長期に
わたって防水性を維持することのできる屋根下地材が提
供される。また、この発明の屋根下地材によって、滑り
止め効果も向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】

【図２】各々、この発明の屋根下地材の一実施例を例示
した断面図および平面図である。

【図３】屋根下地材施工の一例を示した斜視図である。

【図４】従来の屋根下地材を例示した断面図である。

【図５】屋根の施工例を例示した断面図である。

【符号の説明】

１　　ドット ２　　軟質塩化ビニル樹脂シート ３　　タール含浸フェルト紙またはクラフト紙４　　粘
着層 ５　　離形紙

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　表面ドット加工した軟質塩化ビニル樹
   脂シートの裏面にタール含浸フェルト紙またはクラフト
   紙、もしくはゴムアスファルト層を配設してなることを
   特徴とする屋根下地材。
2. 【請求項２】　　タール含浸フェルト紙またはクラフト
   紙とともに、ゴムアスファルト層を配設してなる請求項
   １の屋根下地材。
3. 【請求項３】　　請求項１または２の屋根下地材の底面
   に、さらに、粘着層および離形紙を、順次、配設してな
   る屋根下地材。