JPH0436827Y2 - - Google Patents

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JPH0436827Y2
JPH0436827Y2 JP1989051984U JP5198489U JPH0436827Y2 JP H0436827 Y2 JPH0436827 Y2 JP H0436827Y2 JP 1989051984 U JP1989051984 U JP 1989051984U JP 5198489 U JP5198489 U JP 5198489U JP H0436827 Y2 JPH0436827 Y2 JP H0436827Y2
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intraocular lens
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gripping
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は眼内レンズに関する。
[従来の技術] 従来より、白内障手術後の視力矯正手段として
眼内レンズが使用されている。
この眼内レンズの支持部の形状として、従来よ
り種々のものが使用されているが、たとえば第1
5〜第17図に示されたものがある。第15図の
ものではJループ形状の支持部3が光学部2に取
りつけられている。第16図のものではCループ
形状の支持部3が取りつけられている。また第1
7図に示されたもの(特開昭61−249463号公報)
では円弧状ループの支持部3をもち、該支持部3
の自由端にリング部20が形成されている。
上記のうち、第17図のものは、眼内レンズを
眼内(とくに裹内)へ挿入する際、支持部3先端
のリング部20と、光学部2の突起部14の孔1
5とをピンセツトでつかみ互いに引きよせてから
眼内に挿入して、所望の位置でピンセツトを外す
ことにより容易に眼内(裹内)に移植することが
できるという利点がある。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、眼内レンズを移植する際、リン
グ部20内および孔15内にピンセツトを挿入し
て、互いに引きよせた際、支持部3の先端が点接
触または線接触するため、把持が不安定となり、
眼内レンズをしつかり保持できないという問題を
有している。
そこで本考案は、支持部を安定した状態で把持
しうる眼内レンズを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の眼内レンズでは、支持部がつぎのよう
に構成されている。
(a) 支持部の一端が光学部に接続され、他端が自
由端である。
(b) 支持部が光学部の外周曲線にほぼ沿つた形状
である。
(c) 2本の支持部の一方が右回りで、もう一方が
左回りであつて、線対称の形状である。
(d) 支持部の自由端部のそれぞれに把持部が形成
されている。
(e) 2つの把持部が、把持されたとき互いに面接
触する接触部を有している。
(f) 前記2本の支持部の少なくとも前記接続され
た部分から把持部にいたるまでの部分が、前記
2つの把持部が互いに面接触するように把持さ
れたときに、光学部に触れないような形状を呈
している。
[作用] 本考案では、2つの接触部同士が面接触するの
で、力を加えて把持しても安定していると共に、
少なくとも支持部の接続部分から自由端にいたる
いわば腕部分が光学部に接触しないので、眼内レ
ンズの眼への挿入時に眼内レンズがぐらつくこと
がない。
[実施例] つぎに本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案にかかわる眼内レンズをピンセ
ツトで把持した状態を示す斜視図、第2〜3図は
本考案の実施例1の眼内レンズの平面図および正
面図、第4図は実施例1における把持部をピンセ
ツトで把持した状態を示す拡大図、第5〜6図は
実施例2の眼内レンズの平面図および正面図、第
7〜8図は実施例3の眼内レンズの平面図および
正面図、第9〜10図は実施例4の眼内レンズの
平面図および正面図、第11〜12図は実施例5
の眼内レンズの平面図および正面図、第13図は
実施例5における把持部をピンセツトで把持した
状態を示す拡大図、第14図は実施例6における
把持部の形状を示す拡大図である。
実施例 1〜4 第1図において、1は眼内レンズ、2は光学
部、3は支持部である。光学部2は従来からのも
のと本質的に変りはなく、形状としては、平面視
でほぼ円形(楕円も可能)であり、断面形状と平
凸または両凹(メニスカスなども含む)である。
材質は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、
ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、シ
リコーンラバーなど光学的に透明であれば特に限
定なく用いうる。
支持部3は光学部2に接続されており、その先
端にはピンセツトPでつまむための把持部5が形
成されている。つぎに前記支持3の特徴を第1〜
10図を参照しながら説明する。
(a):支持部3の基端部は光学部2に接続され(以
下、この部分を接続部4という)、他端は自由
端となつている。いわゆるオープンループタイ
プの支持部であり、第2図に示されるように2
本の支持部3の接続部4が一体に形成されたイ
カリ形であつてもよく、第5図以下の実施例
2,3,4に示すように、それぞれの支持部3
の接続部4が個別に光学部2に接続されたもの
であつてもよい。
接続部4が個別に光学部2に接続されている
眼内レンズ1においては、第5図に示す実施例
2のように、光学部2の中心6から各接続部4
に延びる線分7の交差角Aは180度以下、好ま
しくは90度以下であることが移植の容易さおよ
び眼内のレンズ安定性の点で好ましい。
(b):支持部3は光学部2の外周曲線にほぼ沿つた
形状である。
支持部3の接続部4と自由端との間の部分
は、光学部2の周囲の曲線にほぼ沿つた形状を
している。ここでいうほぼ沿つた形状というの
は、あくまでも「ほぼ」であり、第5図に示す
実施例2のように接続部4と自由端との間に若
干の直線に近い部分8があるもの、また第7図
に示す実施例3のように凹凸部分9があるもの
も含まれる。
ただし、第1図に示すように、把持したとき
に少なくとも支持部3の接続部から把持部5に
いたるいわば腕部分が光学部と接触しない形状
にする必要がある。
支持部3の眼内(裹内)の組織との接触が2
点の場合は、ほぼ180度の関係で、また3点の
場合はほぼ120度の関係で接触することが眼内
レンズを安定に保持するうえで好ましい。
(c):支持部3の一方は右回りで、まう一方は左回
りの線対称の形状である。
第5図に示す実施例2において、2個の接続
部4の間と光学部2の中心6を通る線をLと
し、この線Lに直角であつて光学部2の中心6
を横切る線をMとすると、2本の支持部3は線
Lに対し線対称でなければならない。また支持
部3の自由端は線Mよりも接続部4側にあつて
はならない。それぞれの支持部3の2つの自由
端と光学部2の中心6との交差角Bは180度よ
りも小さく、さらにどちらの自由端も線Mより
も接続部4の反対側にあるのが好ましい。
(d):支持部3の自由端には把持部5が形成されて
いる。実施例1〜4における把持部5には、光
学部2の方向に陥凹した凹状のカギ部11が形
成されている。
眼内レンズ1の移植時にカギ部11にピンセ
ツトPを引掛けて把持部5同士を近づけるよう
にして移植する。こうすることにより線L方向
に移植するばあい、眼内レンズ1の線M方向の
幅がほぼ光学部2の直径分でよく、小さい角膜
切開部からの挿入が可能となる。
カギ部11の形状としては、第2図に示すよ
うにピンセツトPを用いてカギ部11同士を近
づけて移植する際、ピンセツトPがカギ部11
から外れないような光学部2の方向に陥凹した
凹形状であればよい。具体的には、第5図に示
す実施例2のような曲線状(ゆるい曲線でもき
つい曲線でも可能)でもよく、第9図に示す実
施例4のようなV字状であつてもよい。このよ
うに凹形状をなすことにより、移動前後ピンセ
ツトによる挟持および取り外しが簡単で、さら
には摘出の必要性が生じたばあい細胞組織がカ
ギ部11にからまることなく容易に摘出可能と
なる。
カギ部11の凹部の大きさは最低限ピンセツ
トPの先端部が入り込むだけでの大きさであれ
ばよく、その曲率は半径0.2〜2.0mmが好まし
い。
カギ部11の位置は、眼内レンズ1の最長部
分の直径N(第9図参照)と等しい直径の円C
(これは裹の形状に担当する)を描いたときに、
カギ部11はこの円Cから出ないように位置す
るのが、裹との癒着が少なく、さらに裹組織へ
の損傷を与えないためにも好ましい。
さらに、支持部3は光学部2に対して、第6
図の実施例2に示すように角度をつけること
が、移植時にピンセツトでつまんで支持部3同
士を近づけたときに、支持部3が光学部2の上
または下に入り込む分だけ、より小さく移植す
ることができるためにより好ましい。すなわ
ち、光学部2の直径分だけで移植が可能とな
る。
(e):2つの把持部5には、把持されたとき互いに
面接触する接触部12が形成されている。実施
例1〜4の接触部12はいずれも平坦な面であ
る。
実施例1〜4は、いずれも第4図に示される
ように、ピンセツトPをカギ部11に引掛け、
把持部5同士を引き寄せたとき、互いの接触部
12がピタツと接触するので、つかむ力を強く
しても支持部3が不測に動くことがなく、安定
して眼内レンズを保持することができる。
(f):支持部3の材質は、従来より使用されている
ポリメチルメタクリレート、ポリフツ化ビニリ
デン、ポリプロピレン、ポリイミド、シリコー
ンおよびヒドロキシエチルメタクリレートなど
使用できる。
実施例 5 第11〜12図に示されるように、この実施例
の把持部5はリング状に形成されている。13は
把持部5に形成された孔であり、この孔13はピ
ンセツトの先が嵌入する大きさである。そして、
2つの把持部5のそれぞれの内側には平坦な接触
部12が形成されている。
この実施例においても、第13図に示されるよ
うにピンセツトPの先端を孔13に挿入して、把
持部5同士を引き寄せると、平坦な接触部12同
士が接触するので、把持状態が安定しており、眼
内レンズを安定して保持することができる。
なお、この実施例においても接続部4を2本にし
たり、支持部3として直線に近い部分8や凹凸部
分9を設けてもよい。
実施例 6 この実施例は、第14図に示されるように、一
方の把持部5に凸面接触部16と他方の把持部5
に凹面接触部17を形成したものである。このよ
うな曲面形状の接触部においても面接触するもの
であれば、眼内レンズを安定的に保持することが
できる。そして、このような曲面形状の接触部は
前記実施例1〜6のいずれにも適用することがで
きる。
(f):前述のごとく、把持部5同士を当接させるよ
うに把持したときに、少なくとも支持部3の接
続部4から把持部5にいたる腕部分が光学部2
と接触しないので、光学部2がぐらつくことが
ない。
本考案の眼内レンズ1の製造方法としては、以
下のものを採用しうる。
(a):一体成形の場合…特開昭63−91230号公報の
ように片面モールド(所望の眼内レンズの形状
を有する)と片面切削による方法、または特開
昭63−91230号公報のモールドを使用して一回
で製造する方法、およびエツヂング・マシーン
により所望眼内レンズ形状を型どりした後、米
国特許公報第4541206号公報のようなタンブリ
ング研磨して製造する方法などがある。
(d):二体成形の場合…光学部2を切削研磨法やモ
ールド法等で形成し、特開昭62−152450号公報
で示すようにループの末端部に係合部を形成し
て接続する方法、または特開昭62−109564号公
報のようにループを先に形成し、モールド内で
ループを設置した状態で硬化させて製造する方
法などがある。
[考案の効果] 本考案は、移植が容易で、かつ移植前後のピン
セツトの挟持および取り外しが簡単である。しか
も、移植操作時などに眼内レンズを安定して保持
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかわる眼内レンズをピンセ
ツトで把持した状態を示す斜視図、第2〜3図は
本考案の実施例1の眼内レンズの平面図および正
面図、第4図は実施例1における把持部をピンセ
ツトで把持した状態を示す拡大図、第5〜6図は
実施例2の眼内レンズの平面図および正面図、第
7〜8図は実施例3の眼内レンズの平面図および
正面図、第9〜10図は実施例4の眼内レンズの
平面図および正面図、第11〜12図は実施例5
の眼内レンズの平面図および正面図、第13図は
実施例5における把持部をピンセツトで把持した
状態を示す拡大図、第14図は実施例6における
把持部の形状を示す拡大図、第15〜17図は、
それぞれ従来の眼内レンズの平面図である。 図面の主要符号、1……眼内レンズ、2……光
学部、3……支持部、4……接続部、5……把持
部、12……接触部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 眼内レンズの支持部がつぎの点を特徴とする
    ものである眼内レンズ。 (a) 支持部の一端が光学部に接続され、他端が自
    由端である。 (b) 支持部が光学部の外周曲線にほぼ沿つた形状
    である。 (c) 2本の支持部の一方が右回りで、もう一方が
    左回りであつて、線対称の形状である。 (d) 支持部の自由端のそれぞれに把持部が形成さ
    れている。 (e) 2つの把持部が、把持されたとき互いに面接
    触する接触部を有している。 (f) 前記2本の支持部の少なくとも前記接続され
    た部分から把持部にいたるまでの部分が、前記
    2つの把持部が互いに面接触するように把持さ
    れたときに、光学部に触れないような形状を呈
    している。 (2) 接触部が平面である請求項1記載の眼内レン
    ズ。 (3) 接触部同士が互いに面接触する凹凸面に形成
    されてなる請求項1記載の眼内レンズ。
JP1989051984U 1989-05-02 1989-05-02 Expired JPH0436827Y2 (ja)

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JP1989051984U JPH0436827Y2 (ja) 1989-05-02 1989-05-02

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JP1989051984U JPH0436827Y2 (ja) 1989-05-02 1989-05-02

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JPH02141431U JPH02141431U (ja) 1990-11-28
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ID=31571901

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2599319Y2 (ja) * 1992-09-30 1999-09-06 ホーヤ・ヘルスケア株式会社 眼内レンズ
FR2849592B1 (fr) * 2003-01-08 2005-03-25 Ioltechnologie Production Anneau capsulaire, procede de fabrication d'un anneau capsulaire et ensemble anneau capsulaire et lentille intraoculaire

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4363143A (en) * 1981-09-09 1982-12-14 Callahan Wayne B Intraocular lens
JPS61249463A (ja) * 1985-04-26 1986-11-06 玉泉興産株式会社 人工水晶体

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