JPH0436288A - シクロアルキルシランの製造方法 - Google Patents

シクロアルキルシランの製造方法

Info

Publication number
JPH0436288A
JPH0436288A JP2139105A JP13910590A JPH0436288A JP H0436288 A JPH0436288 A JP H0436288A JP 2139105 A JP2139105 A JP 2139105A JP 13910590 A JP13910590 A JP 13910590A JP H0436288 A JPH0436288 A JP H0436288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
platinum
temperature
mixture
preheating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2139105A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Sato
則夫 佐藤
Nobuhito Murakami
村上 信仁
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Momentive Performance Materials Japan LLC
Original Assignee
Toshiba Silicone Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Silicone Co Ltd filed Critical Toshiba Silicone Co Ltd
Priority to JP2139105A priority Critical patent/JPH0436288A/ja
Publication of JPH0436288A publication Critical patent/JPH0436288A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はシクロアルキルシランの製造方法に関し、更に
詳しくは白金系触媒存在下に不飽和環式炭化水素とヒド
ロシラン化合物とをヒドロシリル化反応させ、高収率で
シクロアルキルシランを製造する方法に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
シクロヘキセンとメチルジクロロシランのようなヒドロ
シランとを白金系触媒存在下に付加反応(ヒドロシリル
化反応)させ、シクロへキシルシランを得る方法はよく
知られているが、このヒドロシリル化反応を高収率で行
わせることは困難な技術とされている。
即ち、^dv、orgaro+set、chem、 1
7.407.1979には0価白金触媒においては、シ
クロヘキセンのような内部オレフィンへのヒドロシリル
化反応は起こらないことが記載されている。また、H,
PtC1&  ・6H20で示される塩化白金酸のイソ
プロピルアルコール溶液を触媒として用いた反応例では
、100°Cl2O時間で定量的に反応が進行するとの
記述がJ、Am、Chem、Soc、79.974.1
957にあるが、この記述に否定的な記述もある。例え
ば特開昭63−198692号公報にはこの反応が15
%程度の収率であるとされており、米国特許第3220
972号明細書にはn−オクチルアルコールで塩化白金
酸を加熱処理した白金系触媒では100℃、16時間の
反応で50%の収率であることが示されている。
また、前述した特開昭63−198692号公報では白
金系触媒と光の照射下にヒドロシリル化反応を行う方法
が開示されているが、光照射設備の導入は製造スケール
をあげるうえで不利である。
白金触媒を用いて、ヒドロシリル化反応でシクロへキシ
ルシランを得る方法としては、他の特開昭54−123
54号公報、同54−12355号公報にシクロヘキセ
ンとジヒドロジクロロシランとを白金系触媒存在下でヒ
ドロシリル化反応を行わせ、シクロへキシルジクロロシ
ランを合成し、次いでこのシクロへキシルジクロロシラ
ンとアルケンを白金触媒存在下再びヒドロシリル化し、
アルキルシクロへキシルジクロロシランを得る方法が開
示されているが、2段階反応であり、工数が多く不利で
ある。
ヒドロシリル化反応以外の方法でシクロアルキルシラン
を得る方法としては、アリール基含有シラン化合物を水
素添加し、シクロアルキルにする方法(特開昭63−2
30694号公報など)やGrignard試薬でシク
ロヘキシル基を導入する方法が知られているが、これら
の場合、多量の反応溶剤を使用するため回収設備の設置
が必要であり、生産性が悪いため、製品コストが高くな
る不利がある。
〔発明の目的〕
そこで、本発明はヒドロシリル化反応により、簡便かつ
高収率でシクロアルキルシランを製造する方法を提供す
ることを目的とするものである。
〔発明の構成] 本発明者らは、シクロアルキルシランの製造方法につい
て鋭意検討した結果、不飽和環状炭化水素とヒドロシラ
ン化合物とを白金系触媒存在下、ヒドロシリル化反応を
行わせる際に、特定の白金系触媒を使用して予備加熱を
温度50〜100°Cで保持時間を5分間以上とし、予
備加熱工程を経た後に140℃程度まで反応温度を上昇
させることにより、10時間以内に、反応がほとんど完
結に到るまで進行し、 90%以上の高収率でシクロアルキルシランが得られる
ことを見出し、本発明を成すに到った。
即ち、本発明は一般式  CH=CH(CHz)、(こ
こにnは4〜8の整数)で示される不飽和環式炭化水素
と 一般式  HR@StX!−m (ここにRは炭素数1〜8の置換又は 非置換の一価の炭化水素基、Xはハ ロゲン原子、−は0〜3の整数) で示されるヒドロシラン化合物との混合物に白金のビニ
ルシロキサン錯体を添加し、50〜100°Cで5分以
上予備加熱する第一の工程及び予備加熱の後に110〜
160’Cでヒドロシリル化反応させる第二の工程 からなることを特徴とするシクロアルキルシランの製造
方法である。
ここで用いられる不飽和環式炭化水素としては一般式 
 CH=CH(CH2)、、(ここでnは4〜8の整数
)で示され、これには、シクロブテン、シクロペンテン
、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテンな
どが例示される。これらの中でもシクロヘキセンがその
最終生成物として有用である。
また、この不飽和環式炭化水素と反応させるヒドロシラ
ン化合物は一般式 HR+++5IX3−II  (こ
こでmは0〜3の整数)で示され、式中の炭素数1〜8
の置換又は非置換の1価炭化水素基であるRとしては、
メチル基、エチル基、プロビル基、ブチル基、ヘキシル
基、オクチル基、シクロヘキシルエチル基のようなアル
キル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基のような
シクロアルキル基;2−フェニルエチル基のようなアラ
ルキル基;フェニル基、トリル基のようなアリール基;
及びクロロメチル基、クロロフェニル基、3,3.3−
 トリフルオロプロピル基のような置換炭化水素基など
が例示され、これらは単独であるいは同一もしくは相異
なる複数でケイ素原子に結合していて良い。また、Xは
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子で
あるが、−船釣には塩素原子である。
このようなヒドロシラン化合物としてはトリクロロシラ
ン、メチルジクロロシラン、ジメチルクロロシラン及び
これらのメチル基を上記メチル基以外のRで置換した(
クロロ)シラン類が例示される。
用いられる不飽和環式炭化水素とヒドロシラン化合物の
配合比は等モルで良いが、必要により一方を多く添加し
てもよい。
また、触媒として使用される白金のビニルシロキサン錯
体には特に限定はなく、例えば特公昭51−8926号
公報記載の当業者に公知の白金ビニルシロキサン錯体が
使用される。白金系触媒の添加量としては、不飽和環式
炭化水素に対して白金原子として1001)I)01以
上であることが好ましい、 100pp+w未満では反
応の進行が遅く実用的でない。
本発明の製造方法は、不飽和環式炭化水素とヒドロシラ
ン化合物との混合物を白金系触媒の存在下に50〜10
0°Cの温度で5分以上予備加熱する第一の工程と、そ
の後に昇温しで110〜160℃の温度でヒドロキシル
化させる第二の工程からなることを特徴とするものであ
る。第一の予備加熱工程における加熱温度は50〜10
0°Cであることが必要である。50°C未満では予備
加熱の効果が発現せず、高収率でのヒドロシリル化反応
が起こらず、100°Cを超えると反応が阻害され低収
率で完結し、白金系触媒を更に添加しても、更に昇温し
でも目的とするシクロアルキルシランの収率は向上しな
い。より好ましい予備加熱温度は60〜90°Cである
また、予備加熱は長時間行っても良いが、より長時間行
ったことによる収率の向上は認められないため、5分以
上行えば充分である。より好ましい加熱保持時間は20
〜120分である。
以上のような予備加熱を行った状態では、ヒドロシリル
化反応物は収率20%程度である。そこで次に更に反応
温度を上げ、110〜160°Cに保持することにより
驚くべきことに10時間以内にヒドロシリル化反応は9
0%の高収率で完結するまで進行する。このような高収
率は予想もし得ないことであった。このヒドロシリル化
反応を進行させる第二の工程の加熱温度はより好ましく
は130〜150°C1最も好ましくは135〜145
”Cである。
なお、この反応において、第一の工程である50〜10
0°Cの温度での5分間以上の保持を行わずに急激に加
熱する場合は、ヒドロシリル化反応による目的物の生成
は途中で停止し低収率となるばかりでなく、副反応を伴
い、蒸留による単離精製が困難となる不都合を招来する
また、この反応は常圧下でも密閉加圧下で実施しても良
いが、反応温度を140°C程度まで容易に上げる為に
は密閉加圧下で実施するのが好ましい。この場合、反応
時の蓋圧は10kgf/cm2以下であるので、この圧
力に耐えられるオートクレーブなどの反応装置が必要で
ある。また、この反応は通常、溶剤を使用する必要はな
いが、必要であれば、トルエン、キシレンなどの反応に
不活性な溶剤を使用しても良い。
〔実施例〕
本発明を具体的に説明するために、以下に実施例を挙げ
て説明する。
なお、本発明はこれらの実施例により限定されるもので
ないことは言うまでもない。
実施例1 撹拌機、温度計、圧力針を備えた1j2SUS製オート
クレーブにシクロヘキセン2.6モルとメチルジクロロ
シラン2.6モルを仕込み、触媒として白金が1.3,
5.7−チトラビニルーL3.5.7−チトラメチルシ
クロテトラシロキサンと化学的に結合した白金ビニルシ
ロキサン錯体を白金原子として300ppmとなるよう
添加し、80°Cで30分間予備加熱させた後、10分
間で蓋部を140℃まで上昇させた。この間蓋圧は最大
6.0kgf/cm”まで上昇した。140°Cでさら
に4時間加熱撹拌したところ、蓋圧は2.7kgf/c
a+zまで低下し、反応がほとんど終了したので、反応
液を蒸留したところ、93〜b ヘキシルメチルジクロロシランが92.2%の収率で得
られた。
比較例1 予備加熱を実施しなかった以外は全て実施例1と同じく
蓋部を140°Cまで上昇させ、その後140℃でさら
に4時間加熱撹拌した。この反応液をガスクロマトグラ
フィーで分析したところ、シクロヘキシルメチルジクロ
ロシランが34.4面積%の収率で得られた。また、副
生成物が4.5面積%生成しており、目的物であるシク
ロヘキシルメチルジクロロシランのみを蒸留で単離精製
することは困難であった。
比較例2 白金触媒として、1%塩化白金酸イソプロピルアルコー
ル溶液を白金原子として3QOppm (オレフィンに
対して)用いた以外は全て実施例1と同じ方法で実施し
たところ、蓋圧は7 kgf/cm”より低下せず、シ
クロへキシルメチルジクロロシランの生成はガスクロマ
トグラフィー分析で20.5面積%の収率であった。
比較例3 予備加熱を40℃で1時間実施した以外は全て実施例1
と同じように蓋部を140°Cまで上昇させ、その後更
に140℃で4時間加熱撹拌した。
反応液をガスクロマトグラフィーで分析したところ、シ
クロヘキシルメチルジクロロシランは50.8面積%の
収率であった。
実施例2 還流冷却器、温度針、滴下漏斗及び撹拌機を備えた反応
器に1.0モルのシクロオクテンと白金触媒として、白
金が1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサンと化学
的に結合した白金ビニルシロキサン錯体を白金原子とし
て1100ppとなる量仕込み、70゛Cまで昇温して
からメチルジクロロシラン1.0モルを添加し、このま
ま30分間保持した後、140°Cまで蓋部を昇温した
ところ、反応は3時間で終了し、反応液を蒸留したとこ
ろ、93.5%の収率でシクロオクチルメチルジクロロ
シランが得られた。
実施例3 撹拌機、温度計、圧力計を備えた1Mガラスライニング
製オートクレーブにシクロヘキセン39.0モルとメチ
ルジクロロシラン41.0モル及び実施例1で用いた白
金触媒を白金原子として250pp−添加し、80℃で
40分間予備加熱した後、蓋部を150°Cまで上昇さ
せた。この間蓋圧は最大5.7kgf/cm”まで上昇
した。150℃で更に6時間加熱撹拌したところ、蓋圧
は2.5kgf/cs+”まで低下し、反応がほとんど
終了したので、ガスクロマトグラフィーで反応液を分析
したところ、90%の収率でシクロヘキシルメチルジク
ロロシランが生成したことが確認された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ここにnは4〜8の整数) で示される不飽和環式炭化水素と 一般式HR_mSiX_3_−_m (ここにRは炭素数1〜8の置換又は 非置換の一価の炭化水素基、Xはハ ロゲン原子、mは0〜3の整数) で示されるヒドロシラン化合物との混合物に白金のビニ
    ルシロキサン錯体を添加し、50〜100℃で5分以上
    予備加熱する第一の工程及び予備加熱の後に110〜1
    60℃でヒドロシリル化反応させる第二の工程 からなることを特徴とするシクロアルキルシランの製造
    方法。 2 不飽和環式炭化水素がシクロヘキセンである請求項
    1記載のシクロアルキルシランの製造方法。 3 Rがメチル基である請求項1記載のシクロアルキル
    シランの製造方法。
JP2139105A 1990-05-29 1990-05-29 シクロアルキルシランの製造方法 Pending JPH0436288A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2139105A JPH0436288A (ja) 1990-05-29 1990-05-29 シクロアルキルシランの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2139105A JPH0436288A (ja) 1990-05-29 1990-05-29 シクロアルキルシランの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0436288A true JPH0436288A (ja) 1992-02-06

Family

ID=15237601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2139105A Pending JPH0436288A (ja) 1990-05-29 1990-05-29 シクロアルキルシランの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0436288A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3071584B1 (en) Cobalt catalysts and their use for hydrosilylation and dehydrogenative silylation
JP6327426B2 (ja) ヒドロシリル化反応触媒
WO2010016416A1 (ja) ヒドロシリル化反応用触媒、及び同触媒を用いた有機ケイ素化合物の製造方法
EP3406616B1 (en) Novel isocyanide compound and hydrosilylation reaction catalyst
JPS62158293A (ja) ヒドロシリル化法
JP4560053B2 (ja) フルオロアルキル基を有するケイ素化合物をヒドロシリル化により製造する規定の方法
EP3071585B1 (en) Cobalt catalysts and their use for hydrosilylation and dehydrogenative silylation
JPS62164688A (ja) オレフィン系シランおよびシロキサンの製造方法
JP6515930B2 (ja) ヒドロシリル化反応触媒
JP6241966B2 (ja) 単核ルテニウム錯体およびそれを使用した有機合成反応
US20170190722A1 (en) Dialkyl cobalt catalysts and their use for hydrosilylation and dehydrogenative silylation
JP6089286B2 (ja) 単核ルテニウム錯体およびそれを使用した有機合成反応
JP6617264B2 (ja) 単核鉄錯体およびそれを使用した有機合成反応
JPH0436288A (ja) シクロアルキルシランの製造方法
JPS63198692A (ja) シクロアルキルシランの製造方法
Maciejewski et al. Intermediates in nickel (0)–phosphine complex catalyzed dehydrogenative silylation of olefins
JPH09157276A (ja) 3−クロロプロピルシラン類の製造方法
JPH06157554A (ja) トリオルガノクロロシランの製造方法
JP3389789B2 (ja) 3−クロロプロピルトリメトキシシランの製造方法
JP6806299B2 (ja) ヒドロシリル化鉄触媒の調製方法
JP2012107011A (ja) アルコキシ置換された1,2−ビス−シリル−エタンの製造法
JPH1121289A (ja) 3−アミノプロピルシロキサンの製造方法
JP2002020390A (ja) トリオルガノシラノール化合物の製造方法