JPH04362615A - 液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】ポータブルパソコン、ワープロな
ど携帯型電子機器に使用するバックライトユニットを有
する液晶表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の技術の一例として通常一般的に使
用されているＦＬ（冷陰極管）バックライトユニットを
有する液晶表示装置について説明する。これに用いられ
るＦＬバックライトは、図２に示すように拡散板６、拡
散シート７、ＦＬ管８の各部品の順に積み重ねられ、こ
れらの側面および底面をランプハウジング９で覆った構
造となっている。この配置は、基本的に本発明も変わら
ない。

【０００３】拡散板７の材質は、アクリル、耐熱樹脂、
ポリカーボネートなどからなっており、拡散板とＦＬ管
との間隔は一般的に２．０〜２．５ｍｍぐらいである。 そして、この構造によりＦＬ管を光源として均一な面発
光を可能にするＦＬバックライトユニットが実現してい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】最近の電子機器の小型
化の傾向に伴い、照明用バックライトユニットにもその
薄型化が要求されるようになった。この要求に応えるた
めには、必然的に総厚の薄型化、すなわちＦＬ管の小径
化、拡散板とＦＬ管との間隔の縮小化が問題となる。し
かし、明るさを変えないで単純にこの条件を満足しよう
とすると、ＦＬ管から発生する熱線による熱の増加やこ
れと拡散板との間隔が小さくなることに起因してＦＬバ
ックライトユニット面上で発生する熱の分布が均一でな
くなる。

【０００５】この影響でＦＬバックライトユニット上面
にある液晶素子面での吸収熱が不均一となり、これは素
子面上での温度分布むら、さらには液晶表示画面のコン
トラストの変化、むら等を引き起こすことになる本発明
は、上述の不具合を解消し薄型化によっても液晶画面の
コントラストムラのない液晶表示装置を実現することを
目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明が採用した手段は、液晶表示装置を構成す
るバックライトユニットの拡散板にそって熱線シールド
フィルムを積層させた点にある。

【０００７】

【作用】本発明のように拡散板にそって熱線シールドフ
ィルムを積層させると、このフィルムが発光源から照射
される熱線を遮蔽する。このため拡散板面の熱放散のむ
らは少なくなり、結局、液晶表示素子の温度分布むらを
押さえることができる。そこで、このむらに伴う液晶表
示画面のコントラストのむらも発生しない。

【０００８】図３は、熱線シールドフィルムの透過率特
性である。これにより、このフィルムが熱的作用が大き
い熱線を反射または遮蔽することがわかる。

【０００９】

【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図１は、本発明の液晶表示装置の分解斜視図で
ある。液晶表示装置の構成は液晶表示素子１と、フレキ
シブル基板２を介して前記液晶表示素子１と接続されて
いるプリント基板３とからなる液晶表示部と、ＦＬバッ
クライトユニット４からなる。図４は本発明の組立断面
図である。

【００１０】図４において、ＦＬバックライトユニット
４は上から順に拡散板６、熱線シールドフィルム１０、
拡散シート７、ＦＬ管８、ランプハウジング９という構
成からなり、この上部にフレキシブル基板２を介してプ
リント基板３と接続された液晶表示素子１が設置されて
いる。次に、図４に基づいて液晶表示装置のＦＬバック
ライトユニットの働きについて説明する。

【００１１】液晶表示装置の一部であるＦＬバックライ
トユニット４はＦＬ管から発生した光をランプハウジン
グ９で上面へ反射し、拡散シート７および拡散板６で均
一に拡散させて面光源としたもので、この配置自体は公
知である。本発明の特徴は上記拡散板６の下に熱線シー
ルドフィルム１０を積層したところにあり、図６に示す
ように従来のアクリルなどの樹脂からなる拡散板６の下
に積層した構造になっている。図６はアクリル、耐熱樹
脂、ポリカーボネート等の拡散板材６の下に、熱線シー
ルドフィルム１０が敷かれた状態を示している。この例
では熱線シールドフィルム１０は拡散板６の下面に積層
されているが、拡散板６の上面でもよい。

【００１２】熱線は熱的作用が大きい光線であり、ＦＬ
光源中に数パーセント含まれる。この光線は熱として吸
収され易いため、この波長の光を遮蔽することにより、
光源からの発生熱を伝えにくくすることが出来る。した
がって、バックライトの厚さを薄くするために拡散板と
ＦＬ管との間隔を短くし、ＦＬ管の管径を小さくした場
合にも、拡散板６の上面または下面に熱線シールドフィ
ルム１０を積層すれば、ＦＬ管８の熱線照射に伴う液晶
表示素子の局部的加熱を防ぐことができる。そのため、
液晶表示素子の温度分布のむらが発生せず、画面のコン
トラストむらがなくなる効果がある。

【００１３】ただ、熱線シールドフィルムを積層すると
アクリル樹脂単体の時に比べて光の通過度が低くなるの
で、アクリル樹脂は従来のものより透過度の高いものを
用い、拡散板と熱線シールドフィルムを積層した時、光
透過度が過度に低くならぬようにする。図５は従来の拡
散板でその構成材質はアクリル、耐熱樹脂、ポリカーボ
ネート等からなっている。ここに示す斜線は、その線密
度でこの拡散板の透過度を表しており、透過度が高い程
ピッチが狭くなっている。図６の斜線も同様に透過度を
表しているが、これは熱線シールドフィルムを積層した
ときの透過度であって、図５に比べ透過度は高いため線
密度は高く示されている。これにフィルムが重なること
により、ほぼ図５と同等の光透過度に調整される。

【００１４】このように、熱線シールドフィルムを用い
てＦＬ管から発生する熱線を遮蔽することにより、従来
の表示装置の機能を低下させることなく、薄型化を実現
することができるものである。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は従来の拡
散にそって熱線シールドフィルムを積層し薄型化に伴う
液晶表示素子表面の温度分布むらをなくすことにより、
画面のコントラストむらのない薄型液晶表示装置を得る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の液晶表示装置の分解斜視図である。

【図２】従来の液晶表示装置の分解斜視図である。

【図３】熱線シールドフィルムの透過率特性図である。

【図４】本発明の液晶表示装置の組立断面図である。

【図５】従来の拡散板の拡大断面図である。

【図６】本発明の拡散板と熱線シールドフィルムの拡大
断面図である。

【符号の説明】

１　　液晶表示素子 ２　　フレキシブル基板 ３　　プリント基板 ４　　ＦＬバックライトユニット ６　　拡散板 ８　　ＦＬ管 ９　　ランプハウジング １０　　熱線シールドフィルム

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　液晶表示素子と、前記液晶表示素子を
   駆動するＩＣチップが実装され、前記液晶素子にフレキ
   シブル基板で接続されたプリント基板と、前記液晶表示
   素子の背面に配置され、これを照明するバックライトユ
   ニットよりなる液晶表示装置において、前記バックライ
   トユニットの拡散板にそって、熱線シールドフィルムを
   積層することを特徴とする液晶表示装置。