JPH04362207A - 汽力発電設備のリパワリングシステム - Google Patents

汽力発電設備のリパワリングシステム

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JPH04362207A
JPH04362207A JP13737691A JP13737691A JPH04362207A JP H04362207 A JPH04362207 A JP H04362207A JP 13737691 A JP13737691 A JP 13737691A JP 13737691 A JP13737691 A JP 13737691A JP H04362207 A JPH04362207 A JP H04362207A
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JP
Japan
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boiler
gas
exhaust
heat recovery
recovery boiler
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Application number
JP13737691A
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English (en)
Inventor
Nobuo Okita
信雄 沖田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH04362207A publication Critical patent/JPH04362207A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01KSTEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
    • F01K23/00Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids
    • F01K23/02Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled
    • F01K23/06Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled combustion heat from one cycle heating the fluid in another cycle
    • F01K23/10Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled combustion heat from one cycle heating the fluid in another cycle with exhaust fluid of one cycle heating the fluid in another cycle
    • F01K23/103Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled combustion heat from one cycle heating the fluid in another cycle with exhaust fluid of one cycle heating the fluid in another cycle with afterburner in exhaust boiler

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は汽力発電設備のリパワリ
ングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】既設汽力発電設備にガスタービンプラン
トを追設し、ガスタービンの排気をボイラの燃焼用空気
として使用するとともに、ボイラの排ガスの有する熱を
蒸気タービンサイクル系に回収するようにして排気再燃
型コンバインドサイクルを構成したリパワリングシステ
ムは一般に知られている。そして、この種のリパワリン
グシステムは、以下のような特徴を有している。第1に
、既設の発電プラントをコンバインド化することにより
発電効率を向上させることができる。第2に、ガスター
ビンを追設するため発電所全体としての発生電力量を増
加させることができる。第3に、既設汽力発電設備の改
造部分を少なくできるため比較的短期間でリパワリング
を行なうことができる。
【0003】近年の大幅な電力需要の伸びそれに伴なう
各電力会社の電力予備率の低下、これに対処するために
新たな発電所を早急に建設することの困難さ等を考える
と、リパワリングシステムは、これらの問題を解決する
ための有力な手段の一つである。
【0004】図8は従来の汽力発電設備の系統構成図の
一例を示すもので、ボイラ1で発生した蒸気は、主蒸気
管2により高圧蒸気タービン3へ導かれる。高圧蒸気タ
ービン3で仕事をした蒸気は、低温再熱蒸気管4により
ボイラ1の再熱器5へ至る。再熱器5で加熱された蒸気
は、高温再熱蒸気管6によって中圧蒸気タービン7へ導
かれる。中圧蒸気タービン7で仕事をした蒸気は、クロ
スオーバー管8によって低圧蒸気タービン9へ導かれる
。更に、低圧蒸気タービン9で仕事をした蒸気は、復水
器11へ導かれ復水となる。高圧蒸気タービン3、中圧
蒸気タービン7及び低圧蒸気タービン9はそれぞれ発電
機10へ接続されており、発電機10を駆動して電気を
発生する。復水器11で凝縮された復水は復水ポンプ1
2によって加圧され、復水管13を介して低圧給水加熱
器14a,14b,14cに送られて、ここで加熱され
、脱気器15へ至る。脱気器15にて脱気された復水は
、給水管16を介して給水ポンプ17に案内され、さら
に給水ポンプ17で加圧されてから高圧給水加熱器18
a,18b,18cによって加熱されてボイラ1へ至る
。以後上記サイクルを繰り返しながら発電を行う。19
は空気予熱器であり、ボイラ1の燃焼効率を高める為に
設置され、ボイラ1の高温の排ガスでボイラ燃焼用空気
を加熱する熱交換器である。
【0005】図9は、既設の汽力発電設備にガスタービ
ンプラントを追設し、排気再燃型コンバインドサイクル
を構成した従来のリパワリングシステムの系統構成図の
一例を示すものである。このような従来のリパワリング
システムは、既設の汽力発電設備に、圧縮機20、燃焼
器21、ガスタービン22、ガスタービン発電機23、
ガスダンバー24等で構成されるガスタービンプラント
が追設したものである。また、ガスタービン22の排気
をボイラ1の燃焼用空気として利用するため、空気予熱
器は不要となる。さらに、ボイラ1の高温の排ガスを有
効利用するため、また高温の排ガスをそのまま煙突から
放出することが出来ないため、排ガスの温度を下げるた
めに高圧スタックガスクーラ25および低圧スタックガ
スクーラ26が追設される。
【0006】この高圧スタックガスクーラ25は、給水
管16から分岐した水とボイラ1の排ガスとの熱交換を
行なって給水を加熱し、昇温した給水を再び蒸気タービ
ンサイクル系に戻している。低圧スタックガスクーラ2
6は、復水管13から分岐した水とボイラ1の排ガスと
の熱交換を行なって復水を加熱し、昇温した復水を再び
蒸気タービンサイクル系に戻している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図9に示す従来のリパ
ワリングシステムにおいて、ガスタービン22は常に一
定回転をしているため、圧縮機で圧縮される空気量は部
分負荷においてもさほど変化はない。したがって、ボイ
ラ1より高圧スタックガスクーラ25へ排出される部分
負荷時の排ガス量は、定格運転時とさほど変化はなくな
る。
【0008】一方、蒸気タービンサイクル系をみると、
部分負荷になると、蒸気タビーンサイクルでは、負荷に
応じて復水管13や給水管16を流れる水の量は減少し
てくる。また、蒸気タービンの抽気圧力も負荷とともに
下がってくるため、各低圧給水加熱器14a,14b,
14c、脱気器15、高圧給水加熱器18a,18b,
18cの器内圧力も低下する。
【0009】この結果、部分負荷では、高圧スタックガ
スクーラ25の出口給水温度が上がり過ぎ、ボイラ1の
節炭器内でスチーミングが発生するおそれがある。また
、従来の設備において、高圧スタックガスクーラ25の
出口給水温度が上がり過ぎないようにすると、ボイラ1
の排ガスの一部をそのまま煙突から放出せざるを得ず、
プラント効率を悪くするという問題がある。また、ガス
タービン排気が高温の場合は、そのまま直接ボイラへ導
入すると、ボイラ部品の損傷、劣化が早く進むという問
題がある。
【0010】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、部分負荷においても、プラント効率を低下させる
ことなく、ボイラ節炭器内でのスチーミングの発生を防
止することができ、またガスタービン排気が高温の場合
に、プラント効率を低下させることなく、ガスタービン
排気温度を下げてボイラへ導入し、ボイラ部品の損傷、
劣化を抑制することができる汽力発電設備のリパワリン
グシステムを提供することを目的とする。 [発明の構成]
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は既設の汽力発電設備にガスタービンプラン
トを追設し、ガスタービンの排気をボイラの燃焼用空気
として使用するとともに、ボイラの排ガスを蒸気タービ
ンサイクル系の給水を加熱する高圧スタックガスクーラ
に供給して排気再燃型コンバインドサイクルを構成した
汽力発電設備のリパワリングシステムにおいて、前記ガ
スタービーン排気の一部で給水を加熱・蒸発させる排熱
回収ボイラを、前記高圧スタックガスクーラに直列又は
並列に設置し、前記ガスボイラと前記排熱回収ボイラへ
の排ガス分配割合を制御する分配手段および前記排熱回
収ボイラヘの給水流量を制御する制御手段をそれぞれ設
けたことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、部分負荷になって給水量が減
り、ボイラ入口の給水温度が上昇し始めると、分配手段
が作動して排熱回収ボイラへ排ガスが供給され、これに
合わせて、制御手段により排熱回収ボイラへの給水流量
が制御され、排熱回収ボイラで発生した蒸気は、蒸気タ
ービンサイクル系で使用される。これにより、ガスター
ビン排ガスの一部がボイラをバイパスする事になり、ボ
イラ節炭器を通過する排ガス量が減少するとともに排熱
回収ボイラで熱回収した分、ボイラ節炭器または高圧ス
タックガスクーラでの交換熱量を少なくする事ができる
ので、ボイラ節炭器での給水のスチーミングを抑制する
ことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。
【0014】図1は本発明の第1実施例の系統構成図で
ある。図中1はボイラであり、このボイラ1より発生し
た蒸気は、主蒸気管2を介し高圧蒸気タービン3に導か
れ、この高圧蒸気タービン3で仕事をした蒸気は、低温
再熱蒸気管4を介しボイラ1の再熱器5に導かれる。こ
の再熱器5で加熱された蒸気は、高温再熱蒸気管6を介
し中圧蒸気タービン7に導かれる。この中圧タービン7
で仕事をした蒸気は、クロスオーバ管8を介して低圧蒸
気タービン9に導かれ、この低圧蒸気タービン9で仕事
をした蒸気は復水器11に導かれて復水となる。また、
各蒸気タービン3,7,9は発電機10に接続されてお
り、この発電機10の駆動によって電気が発生する。
【0015】一方、前記復水器11で凝縮された復水は
、復水ポンプ12によって加圧されるとともに、復水管
13を介して低圧給水加熱器14a,14b,14cに
送られて加熱され、この加熱された復水は、脱気器15
により脱気される。そして、脱気された復水は、給水管
16を介して給水ポンプ17によって加圧されるととも
に高圧給水加熱器18a,18b,18cに送られて加
熱され、その後ボイラ1に送られる。
【0016】以上の構成を有する汽力発電設備には、図
1に示すように、圧縮機20、燃焼器21、ガスタービ
ン22、ガスタービン発電機23およびガスダンバー2
4等からなるガスタービンプラントが追設されており、
前記ガスタービン22の排気は、ボイラ1の燃焼用空気
として使用されるとともに、ガスダンパ24により排熱
回収ボイラ(HRSG)30へ供給されるようになって
いる。また、ボイラ1の高温の排ガスは、高圧スタック
ガスクーラ(HPGC)25へ供給されるようになって
いる。
【0017】高圧スタックガスクーラ25は、給水管1
6から分岐した水をボイラ1の排ガスとの熱交換を行な
って給水を加熱し、昇温した給水を再び蒸気タービンサ
イクル系に戻すようになっている。また、排熱回収ボイ
ラ30は、節炭器30a、ドラム30b、蒸発器30c
および過熱器30dを備えており、高圧スタックガスク
ーラ25出口から分岐した水とガスタービン22の排ガ
スとの熱交換を行なって給水を加熱・蒸発させ、発生し
た蒸気を、逆止弁32を有する蒸気管33を介し、蒸気
タービン途中段落に供給するように構成されている。
【0018】また、ダンパ24は、ボイラ1と排熱回収
ボイラ30とに供給されるガスタービン22の排ガスの
分配割合を制御する分配手段として機能しており、この
ダンパ24は、給水温度T1 およびボイラ1の必要空
気量に基づき制御されるようになっている。そして、こ
のダンパ24により分配されたガスタービン22の排ガ
スは、一方はボイラ1で燃焼され、他方は排熱回収ボイ
ラ30で熱交換を行ない、さらに排熱回収ボイラ30と
直列又は並列に設置された高圧スタックガスクーラ25
で熱交換して、低圧スタックガスクーラ(図示せず)へ
流入するようになっている。
【0019】給水ポンプ17の出口側位置には、制御手
段として高圧給水加熱器18a,18b,18c側と高
圧スタックガスクーラ25側とに分配される給水流量を
制御する調整弁34および排熱回収ボイラ30の給水入
口側に排熱回収ボイラ30への給水流量を制御する調整
弁35がそれぞれ設けられており、調整弁34は排ガス
出口温度T2 により制御されるとともに、調整弁35
は排熱回収ボイラ30のドラム30bの水位L1 によ
り制御されるようになっている。次に、本実施例の作用
を図1を参照して説明する。
【0020】定格負荷時には、ダンパ24はガスタービ
ン22の排ガスの全量をボイラ1へ流入させ、排熱回収
ボイラ30での熱交換量を零とするように開度制御され
ている。この状態で調整弁35を全閉とすれば、排熱回
収ボイラ30を有しない従来のリパワリングシステムと
同一構成となり、同一の性能が得られる。なお、高圧ス
タックガスクーラ25は、この状態で最高の性能が得ら
れるように設計されている。
【0021】一方、部分負荷になって給水量が減り、ボ
イラ1入口の給水温度T1 が上昇し始めると、ダンパ
24が作動し、ボイラ1に必要な空気を含む排ガスを確
保しつつ排熱回収ボイラ30に排ガスが供給され、その
ドラム30b内の水が蒸発するとともに器内圧が上昇し
、その圧力が蒸気タービン途中段落の圧力よりも上昇す
ると、逆止弁32が開いて発生蒸気がタービン7に供給
される。この蒸気の供給によりドラム30b内の水位L
1 が低下すると、調整弁35が開き、排熱回収ボイラ
30へ給水が供給される。なお、排熱回収ボイラ30の
過熱器30dは、蒸気供給先のタービンの途中段落の温
度とのミスマッチができるだけ少なくなるように設計さ
れている。
【0022】しかして、ガスタービン22の排ガスを分
配させ、その一部をボイラを通さずに排熱回収ボイラ3
0へ導き、熱交換させ、温度の下がった排ガスをボイラ
排ガスと混合させてから高圧スタックガスクーラ25へ
導くことによりボイラ1の節炭器を通過する排ガス量が
減少し、ボイラ1の節炭器と高圧スタックガスクーラ2
5で排ガスが交換する熱量の合計は、従来に比べて少な
くなるため、節炭器内での給水温度は低く抑えられ、ス
チーミングが抑えられる。
【0023】また、ガスタービン排ガスを直接排熱回収
ボイラへ導入して熱交換する事により、エンタルピの高
い蒸気を発生させて、タービンへ導く事ができるため、
効率的に発電に供する事ができる。
【0024】なお、さらに低負荷で運転するためには、
高圧スタックガスクーラ25のボイラ1への出口側に止
め弁36を設け、給水温度T1 がスチーミング限界の
温度に達したらこの弁36を全閉とし、同時に調整弁3
4を開ける事により、給水温度T1 を下げて運転する
事ができる。
【0025】図2は、ボイラ1の節炭器(ECO)と高
圧スタックガスクーラ(HPGC)25と排熱回収ボイ
ラ(HRSG)30における交換熱量Qと温度分布Tと
の関係を示すもので、同図(a)はボイラ1の節炭器(
ECO)の場合、同図(b)は高圧スタックガスクーラ
25の場合、同図(c)は排熱回収ボイラ30の場合を
それぞれ示す。これらの図から、定格負荷では排熱回収
ボイラ30での交換熱量は零。またボイラ節炭器での交
換熱量はQ1a、高圧スタックガスクーラでの交換熱量
はQ1bとする。このときのボイラ節炭器、高圧スタッ
クガスクーラでの温度分布はガス側がそれぞれ1ag,
1bg、給水側がそれぞれ1aw,1bwのような分布
となり、ボイラ節炭器出口温度T1aw は、スチーミ
ング限界Tmax より低くなっている。
【0026】次に、部分負荷で、従来システムと同様、
排熱回収ボイラ30での交換熱量を零であると仮定する
と、ボイラ節炭器、高圧スタックガスクーラでの交換熱
量はそれぞれほぼQ1a,Q1bとなり、ガス側の温度
分布もそれぞれほぼ1ag,1bgとなるが、給水側の
温度分布は給水量の減少により2aw,2bwのように
なり、節炭器出口温度T2aw はスチーミング限界T
max に達してスチーミングを起してしまう。
【0027】一方、本発明の第1実施例はガスタービン
22の排ガスをダンパ24で分配させ、ボイラ1と排熱
回収ボイラ30へ流入させる事によりボイラ1の節炭器
への通過ガス量が減り、交換熱量が減る。以下その理由
を図2を参照して説明する。
【0028】今、簡単のために、ボイラの節炭器での交
換熱量が減った分だけ排熱回収ボイラ30で熱交換する
とし、高圧スタックガスクーラ25での交換熱量を一定
とする。そこで、ボイラの節炭器での交換熱量をQ3a
とすると、排熱回収ボイラ30での交換熱量はほぼQ1
a−Q3aとなる。また、高圧スタックガスクーラ25
の交換熱量はほぼQ1bとなる。高圧スタックガスクー
ラ25の温度分布は、ガス量、給水量ともほぼ一定とし
、ガス側は1bg、給水側は2bwとなる。このとき、
排熱回収ボイラ30でのガス側、給水側の温度分布はそ
れぞれ3cg,3cwとなるが、排ガス出口温度T3c
g は簡単のためにボイラ排ガス温度T3ag とほぼ
等しくなるように設計するものとする。ここで、図中の
領域A,B,Cはそれぞれ過熱器30d,蒸発器30c
,節炭器30aに対応している。ボイラ節炭器では排ガ
ス量が減ったことに対応してガス側温度分布は3agと
なる。給水側温度分布は3awとなり、入口温度T3b
w (=高圧スタックガスクーラ出口温度T2bw )
に対して出口温度はT3aw となり、スチーミング限
界Tmax より低くなる。従ってボイラ節炭器での給
水のスチーミングは起こらない。
【0029】さらに低負荷になると、排熱回収ボイラ3
0での熱回収にも限界があるため、高圧スタックガスク
ーラ25に高温の排ガスが流入し、ここでの交換熱量が
増加する傾向にある。また、高圧スタックガスクーラ2
5に供給できる給水量も減少するため、高圧スタックガ
スクーラ出口の給水温度は急激に高くなり、給水温度T
1 はスチーミング限界に達する。この時、止め弁36
を全閉とし、代わりに調整弁34を開くことにより、高
圧スタックガスクーラ出口の高温給水はボイラへの給水
と混合せず、排熱回収ボイラ30にのみ供給され蒸発し
てタービンに導びかれる。一方、ボイラへは調整弁34
及び高圧給水加熱器18a,18b,18cを通過した
給水が供給され、負荷に応じた低い温度の給水となり、
ボイラ節炭器内でのスチーミングは起こらない。
【0030】なお、図中Tw ,Tg はそれぞれ給水
ポンプ17の出口給水温度、ガスタービン22の排ガス
温度で負荷により変化するが、ここでは簡単のために一
定としている。また、排熱回収ボイラの発生蒸気は、高
温の排ガス(温度Tg )と直接熱交換して得られるた
め、出口温度T3cw は充分高温にでき、タービンの
高温、高圧段落に導入することにより、効率よく発電に
供することが可能である。
【0031】図3は本発明の第2実施例の系統構成図で
あり、排熱回収ボイラ30を高圧スタックガスクーラ2
5と並列に設置した例である。なお、既に説明した第1
実施例と同一構成部分には同一符号を付してその説明は
省略する。本実施例の場合、高圧スタックガスクーラ2
5に導入される排ガス量はボイラ排ガス量に等しく、部
分負荷ではほぼ負荷に比例して減らすことができる。ま
た、排熱回収ボイラ30の入口給水温度が低いため、第
1実施例の場合よりも排熱回収ボイラ30での交換熱量
を多くすることができる。
【0032】以上の説明から分かるように、図3の第2
実施例の場合は部分負荷における高圧スタックガスクー
ラ25の交換熱量は図1の第1実施例の場合より少なく
することができ、給水温度T1 をさらに低く抑えるこ
とができる。
【0033】図4は図2と対応している。すなわち、図
4は、ボイラ1の節炭器(ECO)と高圧スタックガス
クーラ(HPGC)25と排熱回収ボイラ(HRSG)
30における交換熱量Qと温度分布Tとの関係を示すも
ので、同図(a)はボイラ1の節炭器(ECO)の場合
、同図(b)は高圧スタックガスクーラ25の場合、同
図(c)は排熱回収ボイラ30の場合をそれぞれ示す。 定格時は図1と同様である。部分負荷時は図3のように
ガスタービン22の排ガスをダンパ24で分配させ、ボ
イラ1と排熱回収ボイラ30へ流入させる事により、ボ
イラの節炭器および高圧スタックガスクーラ25への通
過ガス量が減り交換熱量が減る。ボイラの節炭器での交
換熱量をQ3a、高圧スタックガスクーラでの交換熱量
をQ3bとすると、排熱回収ボイラでの交換熱量Q3c
はほぼ(Q1a−Q3a)+(Q1b−Q3b)となる
。この時、排熱回収ボイラ30でのガス側、給水側の温
度分布はそれぞれ3cg,3cwとなるが、給水入口温
度Tw が低いため排ガス出口温度T3cg を低くす
ることができ、交換熱量は図1の場合より多くなる。こ
こでは、排ガス出口温度T3cg が高圧スタックガス
クーラの排ガス温度T1bg とほぼ同じになるよう設
計するものとする。
【0034】高圧スタックガスクーラ25では、排ガス
量が減って交換熱量がQ1bからQ3bに減少し、給水
量は若干減少するため、ガス側温度分布および給水側温
度分布はそれぞれ3bg,3bwのようになり、出口給
水温度はT3bw と低く抑えられる。さらに、ボイラ
節炭器でも同様に、ガス側温度分布および給水側温度分
布はそれぞれ3ag,3awのようになり、節炭器内給
水温度も低く抑えられ、スチーミングは発生しない。こ
の場合は、図1に対して高圧スタックガスクーラの交換
熱量も小さくする事ができるため、ボイラ節炭器内の温
度はより低くなる。
【0035】本実施例において図1の第1実施例と異な
る点は、高圧スタックガスクーラ25と排熱回収ボイラ
30を並列に置いた点の他に、図1の止め弁36に相当
する弁がないことである。これは、部分負荷においてボ
イラ節炭器内の温度を低くできるので不要となるためと
、高圧スタックガスクーラ出口に止め弁を設けると、止
め弁が作動した場合に高圧スタックガスクーラに給水が
供給されなくなり、高温排ガスによりチューブが損傷す
るためである。
【0036】上述したように、本実施例を適用する事に
より、部分負荷においてもボイラ節炭器内での給水のス
チーミングを起こさずにかつプラント効率を維持して運
転する事が可能である。
【0037】図5は本発明の第3実施例の系統構成図で
あり、既に説明した第1実施例と同一構成部分には同一
符号を付してその説明は省略する。本実施例では第1実
施例においてガスタービン22の排ガスを分割するダン
パ24を排熱回収ボイラの下流に設置したものである。 ガスタービン排ガスは全量排熱回収ボイラを通過して熱
交換され、温度の低くなった排ガスがボイラ1および高
圧スタックガスクーラ25に導入される。この場合、ボ
イラには常時低温の排ガスが供給されるため、ボイラ部
品の損傷、劣化を防止し、信頼性を長期間維持できる。 あるいは、既設のボイラの材質をそのまま使用できる。
【0038】また、第1実施例と同様に、部分負荷にお
いてはダンパ24で排ガスを分配することによりボイラ
1の節炭器の通過ガス量を減らし、交換熱量を減少する
事ができ、ボイラ節炭器内での給水のスチーミングを抑
制できる。さらに、排熱回収ボイラ30で発生した蒸気
をタービン途中段落へ導入する事により、効率よく発電
に供する事ができる。
【0039】図6は本発明の第4実施例の系統構成図で
あり、既に説明した第1実施例と同一構成部分には同一
符号を付してその説明は省略する。本実施例では第3実
施例において、高圧スタックガスクーラ25と排熱回収
ボイラ30を並列に設置したものである。この場合も第
3実施例と同様にボイラは常時低温の排ガスが供給され
るため、ボイラ部品の損傷、劣化を防止できるとともに
部分負荷においてダンパ24で排ガスを分配することに
より、ボイラ1の節炭器及び高圧スタックガスクーラ2
5の通過ガス量を減らし、交換熱量を減少して、ボイラ
節炭器内での給水のスチーミングを抑制でき、さらに、
排熱回収ボイラ30で発生した蒸気をタービン途中段落
へ導入する事により、効率よく発電に供する事ができる
【0040】図7は本発明の第5実施例の系統構成図で
あり、既に説明した第1実施例と同一構成部分には同一
符号を付してその説明は省略する。本実施例では第3実
施例において、ガスタービン22の排ガスを全量・排熱
回収ボイラ30へ導入する代りに、ガスタービン出口側
に設置したダンパ37で排ガス量を分配して、一部は排
熱回収ボイラへ導入し、他方はバイパスさせた後、両者
を混合させてボイラ1へ導入するよう構成したものであ
る。この場合、排熱回収ボイラに流入するガス量が減る
ため排熱回収ボイラをコンパクトにする事ができるとと
もに、分配量を制御する事によりボイラへ流入する排ガ
ス温度を任意の温度に設定できる。なお、ダンパ37は
、ボイラの流入排ガス温度T3 によって制御されるも
のとする。
【0041】本実施例により、前記第3実施例と同じ効
果が得られるとともに、排熱回収ボイラへの排ガス分配
量を制御する事により、排ガスのボイラ入口温度を、排
熱回収ボイラの出口ガス温度と別に設定できるため、排
熱回収ボイラをコンパクトかつ最適に設計する事ができ
、前記第3実施例よりもプラント効率を向上させること
が可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ガスタービン排ガスの一部で給水を加熱・蒸発させる排
熱回収ボイラを、高圧スタックガスクーラに直列又は並
列に設置し、かつボイラと排熱回収ボイラへの排ガス分
配割合を制御する分配手段および排熱回収ボイラへの給
水流量を制御する制御手段をそれぞれ設けることにして
いるので、部分負荷時に、ボイラ節炭器または高圧スタ
ックガスクーラに供給される排ガス量を減らすことによ
り、ボイラ節炭器での給水のスチーミングの発生を防止
または抑制することができる。そして、残りの排ガスを
排熱回収ボイラに供給して蒸気を発生させ、この蒸気を
蒸気タービンサイクル系で使用することにより、プラン
ト効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の系統構成図。
【図2】第1実施例におけるボイラの節炭器と高圧スタ
ックガスクーラと排熱回収ボイラにおける交換熱量Qと
温度分布Tとの関係を示すグラフ。
【図3】本発明の第2実施例の系統構成図。
【図4】第2実施例におけるボイラの節炭器と高圧スタ
ックガスクーラと排熱回収ボイラにおける交換熱量Qと
温度分布Tとの関係を示すグラフ。
【図5】本発明の第3実施例の系統構成図。
【図6】本発明の第4実施例の系統構成図。
【図7】本発明の第5実施例の系統構成図。
【図8】従来の汽力発電設備の系統構成図。
【図9】従来のリパワリングシステムの系統構成図。
【符号の説明】
1…ボイラ、2…主蒸気管、3…高圧蒸気タービン、4
…低温再熱蒸気管、5…再熱器、6…高温再熱蒸気管、
7…中圧蒸気タービン、8…クロスオーバー管、9…低
圧蒸気タービン、10…発電機、11…復水器、12…
復水ポンプ、13…復水管、14a,14b,14c…
低圧給水加熱器、15…脱気器、16…給水管、17…
給水ポンプ、18a,18b,18c…高圧給水加熱器
、19…空気予熱器、20…圧縮機、21…燃焼器、2
2…ガスタービン、23…ガスタービン発電機、24…
ガスダンバー、25…高圧スタックガスクーラ、26…
低圧スタックガスクーラ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  汽力発電設備にガスタービンプラント
    を追設し、ガスタービン排気をボイラの燃焼用空気とし
    て使用するとともに、ボイラの排ガスを蒸気タービンサ
    イクル系の給水を加熱する高圧スタックガスクーラに供
    給して排気再燃型コンバインドサイクルを構成した汽力
    発電設備のリパワリングシステムにおいて、前記ガスタ
    ービン排気の一部で給水を加熱・蒸発させる排熱回収ボ
    イラを前記高圧スタックガスクーラに直列又は並列に配
    置し、かつ前記ボイラと前記排熱回収ボイラへのガスタ
    ービン排気分配割合を制御する分配手段および前記排熱
    回収ボイラへの給水流量を制御する制御手段をそれぞれ
    設けたことを特徴とする汽力発電設備のリパワリングシ
    ステム。
JP13737691A 1991-06-10 1991-06-10 汽力発電設備のリパワリングシステム Pending JPH04362207A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0822320A1 (de) * 1994-09-27 1998-02-04 Siemens Aktiengesellschaft Gas- und Dampfturbinenanlage
EP2103785A2 (en) * 2002-08-09 2009-09-23 Hitachi Ltd. Combined cycle plant
JP2015218915A (ja) * 2014-05-14 2015-12-07 三浦工業株式会社 ボイラシステム

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