JP4898722B2 - 石炭ガス化複合発電設備 - Google Patents

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Description

本発明は、石炭ガス化炉とコンバインドサイクル発電とを組み合わせた石炭ガス化複合発電設備に関するものである。
従来、石炭をガス化し、C/C(コンバインドサイクル発電)と組み合わせた石炭ガス化複合発電設備(以下、「IGCC」という。)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
IGCCは、資源量が豊富な石炭をガス化し、このガスを用いてガスタービンを駆動して発電するとともに、排ガスボイラによってガスタービンの排ガスが持つ熱エネルギーを回収して蒸気を発生させ、この蒸気によって蒸気タービンを駆動して発電する設備である。このように、ガスタービンおよび蒸気タービンを用いて電力を発生させることで、発電効率を向上させることができる。
特開昭61−233084号公報
ところで、特許文献1に開示されている石炭ガス化複合発電設備は、ガス化炉に設けられた蒸発器で発生させた蒸気と排ガスボイラで発生させた蒸気とを混合し、過熱器により過熱すると共に、スプレイにより注水を行うことにより、定格の排ガスボイラ出口温度を維持するように構成されている。したがって、排ガスボイラの過熱器の伝熱面は、排ガスボイラで発生させた蒸気量とガス化炉に設けられた蒸発器からの蒸気量とを加味した蒸気量で設計されている。
しかしながら、ガス化炉の異常やメンテナンス等の理由により、ガス化炉を停止して天然ガスや重油等の補助燃料による複合発電形式で運転する場合には、ガス化炉に設けられた蒸発器から蒸気が供給されないため、蒸気タービンには、排ガスボイラにより発生させた蒸気のみが供給される。したがって、排ガスボイラの過熱器の通過蒸気量は、設計流量よりも大幅に少なくなる場合がある。その結果、排ガスボイラの過熱器において収熱過多が発生し、スプレイの注水による冷却限度を超えて、蒸気温度が過度に上昇してしまう。この場合には、ガスタービンからの排ガス熱量を低減させる為、ガスタービンの負荷を低下せざるを得ず、発電効率の低下を招くという不都合がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、ガス化炉を停止させた場合にも発電効率の低下を防止できる石炭ガス化複合発電設備を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、石炭をガス化するガス化炉と、該ガス化炉から発生する熱を用いて蒸気を発生させる第1の蒸発器と、前記ガス化炉により生成されたガスを用いて駆動されるガスタービンと、該ガスタービンからの排ガスを用いて蒸気を発生させる排ガスボイラと、該排ガスボイラからの蒸気を用いて駆動される蒸気タービンと、前記ガスタービンおよび前記蒸気タービンにより発電を行う発電機とを具備する石炭ガス化複合発電設備であって、前記排ガスボイラは、蒸気を発生させる第2の蒸発器と、前記第1の蒸発器からの蒸気と前記第2の蒸発器からの蒸気とを混合する混合部と、該混合部からの蒸気または前記第2の蒸発器からの蒸気を過熱する複数の過熱器と、前記第1の蒸発器からの蒸気の流量が減少した場合に、前記混合部からの蒸気が、前記過熱器の少なくとも一つを迂回するように構成された過熱器迂回手段とを備える石炭ガス化複合発電設備を採用する。
本発明によれば、ガス化炉の熱を用いて第1の蒸発器により発生させた蒸気と、排ガスボイラに備えられた第2の蒸発器により発生させた蒸気とを、混合部により混合し、第1の蒸発器からの蒸気の流量が減少した場合に、混合後の蒸気を過熱器迂回手段により過熱器の少なくとも一つを迂回させることができる。これにより、例えば、ガス化炉が停止して第1の蒸発器からの蒸気が供給されず、第2の蒸発器により発生させた蒸気のみを蒸気タービンに供給する場合にも、過熱器迂回手段により過熱器の少なくとも一つを迂回することで、蒸気温度が過度に上昇することを防止できる。その結果、蒸気タービンに供給する蒸気を適正温度とすることができるので、ガスタービンの負荷を低下させずに運転させることができ、発電効率の低下を防止することが可能となる。
上記発明において、複数の前記過熱器は、蒸気を過熱する順に設けられた第1の過熱器、第2の過熱器、第3の過熱器、および第4の過熱器であり、前記混合部は、前記第1の過熱器と前記第2の過熱器との間に設けられ、前記第2の過熱器と前記第3の過熱器との間には、前記第2の過熱器からの蒸気に注水を行う注水部が設けられ、前記過熱器迂回手段は、前記注水部を通過した蒸気が、前記第3の過熱器を迂回するように構成してもよい。
混合部を第1の過熱器と第2の過熱器との間に設け、注水部を第2の過熱器と第3の過熱器との間に設けることで、混合後の蒸気を第2の過熱器により過熱した上で、注水部により注水を行って温度調節ができる。これにより、注水時の蒸気温度を上げることができるので、注水により蒸気が飽和してしまうことを防止することができる。
また、過熱器迂回手段により第3の過熱器を迂回させることで、第2の過熱器からの蒸気を過度に過熱することなく、第4の過熱器により適正な温度まで過熱することができる。
上記発明において、前記過熱器迂回手段は、前記注水部と前記第3の過熱器との間に設けられた第1の弁と、前記第3の過熱器と前記第4の過熱器との間に設けられた第2の弁と、前記注水部と前記第1の弁との間と、前記第2の弁と前記第4の過熱器との間とを接続する過熱器迂回路と、該過熱器迂回路に設けられた第3の弁とを備えることとしてもよい。
ガス化炉が運転している場合、すなわち、第1の蒸発器からの蒸気が混合部に供給されている場合には、第1の弁および第2の弁を開とし、第3の弁を閉とすることで、混合後の蒸気を全ての過熱器により過熱して適正な温度とすることができる。一方、ガス化炉を停止している場合、すなわち、第1の蒸発器からの蒸気が混合部に供給されていない場合には、第1の弁および第2の弁を閉とし、第3の弁を開として過熱器迂回路を流通させることで、第2の蒸発器により発生させた蒸気を過度に過熱することを防止することができる。
また、本発明は、石炭をガス化するガス化炉と、該ガス化炉から発生する熱を用いて蒸気を発生させる第1の蒸発器と、前記ガス化炉により生成されたガスを用いて駆動されるガスタービンと、該ガスタービンからの排ガスを用いて蒸気を発生させる排ガスボイラと、該排ガスボイラからの蒸気を用いて駆動される第1の蒸気タービンと、該第1の蒸気タービンを駆動させるために用いられた蒸気を用いて駆動される第2の蒸気タービンと、前記ガスタービン、前記第1の蒸気タービン、および前記第2の蒸気タービンにより発電を行う発電機とを具備する石炭ガス化複合発電設備であって、前記排ガスボイラは、蒸気を発生させる第2の蒸発器と、前記第1の蒸発器からの蒸気と前記第2の蒸発器からの蒸気とを混合する混合部と、前記第1の蒸気タービンを駆動させるために用いられた蒸気を再過熱する複数の再熱器と、前記第1の蒸発器からの蒸気の流量が減少した場合に、前記第1の蒸気タービンからの蒸気が、前記再熱器の少なくとも一つを迂回するように構成された再熱器迂回手段とを備える石炭ガス化複合発電設備を採用する。
本発明によれば、第1の蒸発器からの蒸気の流量が減少した場合に、第1の蒸気タービンからの蒸気を再熱器迂回手段により再熱器の少なくとも一つを迂回させることができる。これにより、第1の蒸気タービンからの蒸気の流量が減少した場合にも、再熱器迂回手段により再熱器の少なくとも一つを迂回することで、第2の蒸気タービンに供給する蒸気の温度を過度に上昇させてしまうことを防止できる。その結果、第2の蒸気タービンに供給する蒸気を適正温度とすることができるので、ガスタービンの負荷を低下させずに運転させることができ、発電効率の低下を防止することが可能となる。ここで、例えば、第1の蒸気タービンは高圧蒸気タービンであり、第2の蒸気タービンは低圧または中圧蒸気タービンである。
上記発明において、複数の前記再熱器は、蒸気を再過熱する順に設けられた第1の再熱器、第2の再熱器、および第3の再熱器であり、前記第1の再熱器と前記第2の再熱器との間には、前記第1の再熱器からの蒸気に注水を行う再注水部が設けられ、前記再熱器迂回手段は、前記再注水部を通過した蒸気が、前記第2の再熱器を迂回するように構成されることとしてもよい。
再注水部を第1の再熱器と第2の再熱器との間に設けることで、第1の蒸気タービンからの蒸気を第1の再熱器により過熱した上で、再注水部により注水を行って温度調節ができる。これにより、注水時の蒸気温度を上げることができるので、注水により蒸気が飽和してしまうことを防止することができる。
また、再熱器迂回手段により第2の再熱器を迂回させることで、第1の再熱器からの蒸気を過度に過熱することなく、第3の再熱器により適正な温度まで過熱することができる。
上記発明において、前記再熱器迂回手段は、前記再注水部と前記第2の再熱器との間に設けられた第4弁と、前記第2の再熱器と前記第3の再熱器との間に設けられた第5の弁と、前記再注水部と前記第4の弁との間と、前記第5の弁と前記第3の再熱器との間とを接続する再熱器迂回路と、該再熱器迂回路に設けられた第6の弁とを備えることとしてもよい。
ガス化炉が運転している場合、すなわち、第1の蒸発器からの蒸気が混合部に供給されている場合には、第4の弁および第5の弁を開とし、第6の弁を閉とすることで、第1の蒸気タービンからの蒸気を全ての再熱器により再過熱して適正な温度とすることができる。一方、ガス化炉を停止している場合、すなわち、第1の蒸発器からの蒸気が混合部に供給されていない場合には、第4の弁および第5の弁を閉とし、第6の弁を開として再熱器迂回路を流通させることで、第1の蒸気タービンからの蒸気を過度に再過熱することを防止することができる。
本発明によれば、ガス化炉を停止させた場合にも発電効率の低下を防止できるという効果を奏する。
以下、本発明の石炭ガス化複合発電設備の一実施態様について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る石炭ガス化複合発電設備100は、石炭をガス化するガス化炉1と、ガス化炉1から発生する熱を用いて蒸気を発生させる蒸発器(第1の蒸発器)2と、ガス化炉1により生成されたガスを用いて駆動されるガスタービン26と、ガスタービン26からの排ガスを用いて蒸気を発生させる排ガスボイラ10と、排ガスボイラ10からの蒸気を用いて駆動される高圧タービン(蒸気タービン、第1の蒸気タービン)6と、高圧タービン6を駆動させるために用いられた蒸気を用いて駆動される中圧タービン9(第2の蒸気タービン)と、中圧タービン9を駆動させるために用いられた蒸気を用いて駆動される低圧タービン21と、ガスタービン26、高圧タービン6、中圧タービン9、および低圧タービン21により発電を行う発電機42とを主な構成要素として備えている。
排ガスボイラ10は、蒸気を発生させる高圧蒸発器(第2の蒸発器)11と、蒸発器2からの蒸気と高圧蒸発器11からの蒸気とを混合する混合部30と、混合部30からの蒸気または高圧蒸発器11からの蒸気を過熱する過熱器5と、高圧タービン6を駆動させるために用いられた蒸気を再過熱する再熱器8とを備えている。
図2に示すように、過熱器5は、高圧蒸発器11からの蒸気が流通する順序に接続された、一次過熱器(第1の過熱器)51、二次過熱器(第2の過熱器)52、三次過熱器(第3の過熱器)53、および四次過熱器(第4の過熱器)54から構成されている。これら過熱器は、ガスタービン26から供給される排ガスの上流側から、四次過熱器54、三次過熱器53、二次過熱器52、一次過熱器51の順序に従って、排ガスボイラ10内に配置されている。
混合部30は、一次過熱器51と二次過熱器52との間に設けられている。
二次過熱器52と三次過熱器53との間には、二次過熱器52からの蒸気に注水を行う注水部64が設けられており、スプレイ弁65を開くことで、注水部64内を流通する蒸気に注水を行うようになっている。
二次過熱器52と四次過熱器54との間には、過熱器迂回部(過熱器迂回手段)60が設けられ、注水部64を通過した蒸気が、三次過熱器53を迂回可能なようになっている。
過熱器迂回部60は、注水部64と三次過熱器53との間に設けられた弁(第1の弁)61と、三次過熱器53と四次過熱器54との間に設けられた弁(第2の弁)62と、注水部64と弁61との間と、弁62と四次過熱器54との間とを接続する過熱器迂回路66と、過熱器迂回路66に設けられた弁(第3の弁)63とを備えている。
図4に示すように、再熱器8は、高圧タービン6からの蒸気が流通する順序に接続された、一次再熱器(第1の再熱器)81、二次再熱器(第2の再熱器)82、および三次再熱器(第3の再熱器)83から構成されている。これら再熱器は、ガスタービン26から供給される排ガスの上流側から、三次再熱器83、二次再熱器82、一次再熱器81の順序に従って、排ガスボイラ10内に配置されている。
一次再熱器81と二次再熱器82との間には、一次再熱器81からの蒸気に注水を行う再注水部74が設けられており、スプレイ弁75を開くことで、再注水部74を流通する蒸気に注水を行うようになっている。
一次再熱器81と三次再熱器83との間には、再熱器迂回部(再熱器迂回手段)70が設けられ、再注水部74を通過した蒸気が、二次再熱器82を迂回可能なようになっている。
再熱器迂回部70は、再注水部74と二次再熱器82との間に設けられた弁(第4の弁)71と、二次再熱器82と三次再熱器83との間に設けられた弁(第5の弁)72と、再注水部74と弁71との間と、弁72と三次再熱器83との間とを接続する再熱器迂回路76と、再熱器迂回路76に設けられた弁(第6の弁)73とを備えている。
上記構成を有する石炭ガス化複合発電設備100の全体フローについて、図1を用いて説明する。
ガス化炉1において石炭がガス化されると、生成されたガスは、ガスタービン26に供給され、ガスタービン26を駆動させる。そして、ガスタービン26からの排ガスは、排ガスボイラ10に供給される。
排ガスボイラ10では、ガスタービン26から供給される排ガスの上流側から配置された、過熱器5および再熱器8、高圧蒸発器11、高圧節炭器12、低圧過熱器13、低圧蒸発器14、並びに低圧節炭器15により、ガスタービン26の排ガスから熱回収が行われる。
一方、ガス化炉1において、ガス化の際に発生した熱の一部は、蒸発器2および過熱器3からなる熱交換器43により回収される。熱交換器43には、循環ポンプ28により水が供給されており、回収した熱を利用して蒸気を発生させる。そして、熱交換器43で発生させた蒸気は、排ガスボイラ10に導かれ、排ガスボイラ10内の高圧蒸発器11により発生させた蒸気と混合部30で混合される。なお、ガス化炉1側から排ガスボイラ10側に供給する蒸気は、ガス化炉1におけるメタルの腐食防止のため比較的低い温度に制限される。
混合後の蒸気は、排ガスボイラ10の過熱器5により所定の温度に過熱された後、高圧タービン6に供給される。
高圧タービン6を駆動させるために用いられた後の蒸気7は、排気ガスボイラ10内の再熱器8により再過熱された後、中圧タービン9に供給される。
中圧タービン9を駆動させるために用いられた後の蒸気29は、低圧タービン21の入口部にて排ガスボイラ10の低圧過熱器13からの低圧蒸気22と混合された後、低圧タービン21に供給される。
上記のように供給されたガスまたは蒸気を用いて、ガスタービン26、高圧タービン6、中圧タービン9、および低圧タービン21を駆動させ、発電機42により発電を行う。
次に、過熱器5および再熱器8において、蒸気を過熱する際の詳細な制御について、図3および図5を用いて説明する。
図3に示すように、過熱器迂回部60は、過熱器3からの蒸気の流量が減少した場合に、混合部30からの蒸気が、三次過熱器53を迂回するように、弁61、弁62、および弁63が制御される。
具体的には、石炭ガス化複合発電運転時、すなわち、熱交換器43からの蒸気が混合部30に供給されている場合には、弁61および弁62を開とし、弁63を閉とすることで、混合後の蒸気を全ての過熱器により過熱する。一方、補助燃料による複合発電運転時、すなわち、熱交換器43からの蒸気が混合部30に供給されていない場合には、弁61および弁62を閉とし、弁63を開として過熱器迂回路60を流通させ、過度に蒸気を過熱することを防止する。
このように各弁を制御することで、ガス化炉1の運転状態に関わらず、安定した温度の蒸気を高圧タービン6に供給することが可能となる。
また、図5に示すように、再熱器迂回部70は、過熱器3からの蒸気の流量が減少した場合に、高圧タービン6からの蒸気が、二次再熱器82を迂回するように、弁71、弁72、および弁73が制御される。
具体的には、石炭ガス化複合発電運転時、すなわち、熱交換器43からの蒸気が混合部30に供給されている場合には、弁71および弁72を開とし、弁73を閉とすることで、高圧タービン6からの蒸気を全ての再熱器により過熱する。一方、補助燃料による複合発電運転時、すなわち、熱交換器43からの蒸気が混合部30に供給されていない場合には、弁71および弁72を閉とし、弁73を開として再熱器迂回路70を流通させ、過度に蒸気を過熱することを防止する。
このように各弁を制御することで、ガス化炉1の運転状態に関わらず、安定した温度の蒸気を中圧タービン9に供給することが可能となる。
以上のように、本実施形態に係る石炭ガス化複合発電設備100によれば、ガス化炉1の熱を用いて蒸発器2により発生させた蒸気と、排ガスボイラ10に備えられた高圧蒸発器11により発生させた蒸気とを、混合部30により混合し、蒸発器2からの蒸気の流量が減少した場合に、混合後の蒸気を過熱器迂回部60により三次過熱器53を迂回させることができる。これにより、例えば、ガス化炉1が停止して蒸発器2からの蒸気が供給されず、高圧蒸発器11により発生させた蒸気のみを高圧タービン6に供給する場合にも、過熱器迂回部60により三次過熱器53を迂回することで、蒸気温度が過度に上昇することを防止できる。その結果、高圧タービン6に供給する蒸気を適正温度とすることができるので、ガスタービン26の負荷を低下させずに運転させることができ、発電効率の低下を防止することが可能となる。
また、混合部30を一次過熱器51と二次過熱器52との間に設け、注水部64を二次過熱器52と三次過熱器53との間に設けることで、混合後の蒸気を二次過熱器52により過熱した上で、注水部64により注水を行って温度調節ができる。これにより、注水時の蒸気温度を上げることができるので、注水により蒸気が飽和してしまうことを防止することができる。
また、過熱器迂回部60により三次過熱器53を迂回させることで、二次過熱器52からの蒸気を過度に過熱することなく、四次過熱器54により適正な温度まで過熱することができる。
また、蒸発器2からの蒸気の流量が減少した場合に、高圧タービン6からの蒸気を再熱器迂回部70により二次再熱器82を迂回させることで、高圧タービン6からの蒸気の流量が減少した場合にも、中圧タービン9に供給する蒸気の温度を過度に上昇させてしまうことを防止できる。その結果、中圧タービン9に供給する蒸気を適正温度とすることができるので、ガスタービン26の負荷を低下させずに運転させることができ、発電効率の低下を防止することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態においては、過熱器5が、4つの過熱器から構成されるものとして説明したが、複数であればよく、特に、4つ以上の過熱器を有することで、細やかな蒸気温度の制御が可能となる。
また、同様に、再熱器8が、3つの再熱器から構成されるものとして説明したが、複数であればよく、特に、3つ以上の再熱器を有することで、細やかな蒸気温度の制御が可能となる。
また、上述した実施形態においては、低圧蒸気系統、中圧蒸気系統、高圧蒸気系統を1系統ずつ備える例を説明したが、例えば、低圧蒸気系統の代わりに中圧蒸気系統を設け、その発生蒸気を再熱器8入口に回収することとしてもよいし、中圧蒸気系統と低圧蒸気系統の2系統であっても良い。このような構成を有する場合にも、本実施形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
本発明の一実施形態に係る石炭ガス化複合発電設備の全体構成を示す概略構成図である。 図1に示すA部の部分拡大図である。 図2に示す各弁の動作を説明する図である。 図1に示すB部の部分拡大図である。 図4に示す各弁の動作を説明する図である。
符号の説明
1 ガス化炉
2 蒸発器
3 過熱器
5 過熱器
6 高圧タービン
8 再熱器
9 中圧タービン
10 排ガスボイラ
11 高圧蒸発器
21 低圧タービン
26 ガスタービン
30 混合部
42 発電機
51 一次過熱器
52 二次過熱器
53 三次過熱器
54 四次過熱器
60 過熱器迂回部
61,62,63 弁
64 注水部
65 スプレイ弁
66 過熱器迂回路
81 一次再熱器
82 二次再熱器
83 三次再熱器
70 再熱器迂回部
71,72,73 弁
74 再注水部
75 スプレイ弁
76 再熱器迂回路
100 石炭ガス化複合発電設備

Claims (6)

  1. 石炭をガス化するガス化炉と、
    該ガス化炉から発生する熱を用いて蒸気を発生させる第1の蒸発器と、
    前記ガス化炉により生成されたガスを用いて駆動されるガスタービンと、
    該ガスタービンからの排ガスを用いて蒸気を発生させる排ガスボイラと、
    該排ガスボイラからの蒸気を用いて駆動される蒸気タービンと、
    前記ガスタービンおよび前記蒸気タービンにより発電を行う発電機とを具備する石炭ガス化複合発電設備であって、
    前記排ガスボイラは、
    蒸気を発生させる第2の蒸発器と、
    前記第1の蒸発器からの蒸気と前記第2の蒸発器からの蒸気とを混合する混合部と、
    該混合部からの蒸気または前記第2の蒸発器からの蒸気を過熱する複数の過熱器と、
    前記第1の蒸発器からの蒸気の流量が減少した場合に、前記混合部からの蒸気が、前記過熱器の少なくとも一つを迂回するように構成された過熱器迂回手段とを備える石炭ガス化複合発電設備。
  2. 複数の前記過熱器は、蒸気を過熱する順に設けられた第1の過熱器、第2の過熱器、第3の過熱器、および第4の過熱器であり、
    前記混合部は、前記第1の過熱器と前記第2の過熱器との間に設けられ、
    前記第2の過熱器と前記第3の過熱器との間には、前記第2の過熱器からの蒸気に注水を行う注水部が設けられ、
    前記過熱器迂回手段は、前記注水部を通過した蒸気が、前記第3の過熱器を迂回するように構成された請求項1に記載の石炭ガス化複合発電設備。
  3. 前記過熱器迂回手段は、
    前記注水部と前記第3の過熱器との間に設けられた第1の弁と、
    前記第3の過熱器と前記第4の過熱器との間に設けられた第2の弁と、
    前記注水部と前記第1の弁との間と、前記第2の弁と前記第4の過熱器との間とを接続する過熱器迂回路と、
    該過熱器迂回路に設けられた第3の弁とを備える請求項2に記載の石炭ガス化複合発電設備。
  4. 石炭をガス化するガス化炉と、
    該ガス化炉から発生する熱を用いて蒸気を発生させる第1の蒸発器と、
    前記ガス化炉により生成されたガスを用いて駆動されるガスタービンと、
    該ガスタービンからの排ガスを用いて蒸気を発生させる排ガスボイラと、
    該排ガスボイラからの蒸気を用いて駆動される第1の蒸気タービンと、
    該第1の蒸気タービンを駆動させるために用いられた蒸気を用いて駆動される第2の蒸気タービンと、
    前記ガスタービン、前記第1の蒸気タービン、および前記第2の蒸気タービンにより発電を行う発電機とを具備する石炭ガス化複合発電設備であって、
    前記排ガスボイラは、
    蒸気を発生させる第2の蒸発器と、
    前記第1の蒸発器からの蒸気と前記第2の蒸発器からの蒸気とを混合する混合部と、
    前記第1の蒸気タービンを駆動させるために用いられた蒸気を再過熱する複数の再熱器と、
    前記第1の蒸発器からの蒸気の流量が減少した場合に、前記第1の蒸気タービンからの蒸気が、前記再熱器の少なくとも一つを迂回するように構成された再熱器迂回手段とを備える石炭ガス化複合発電設備。
  5. 複数の前記再熱器は、蒸気を再過熱する順に設けられた第1の再熱器、第2の再熱器、および第3の再熱器であり、
    前記第1の再熱器と前記第2の再熱器との間には、前記第1の再熱器からの蒸気に注水を行う再注水部が設けられ、
    前記再熱器迂回手段は、前記再注水部を通過した蒸気が、前記第2の再熱器を迂回するように構成された請求項4に記載の石炭ガス化複合発電設備。
  6. 前記再熱器迂回手段は、
    前記再注水部と前記第2の再熱器との間に設けられた第4弁と、
    前記第2の再熱器と前記第3の再熱器との間に設けられた第5の弁と、
    前記再注水部と前記第4の弁との間と、前記第5の弁と前記第3の再熱器との間とを接続する再熱器迂回路と、
    該再熱器迂回路に設けられた第6の弁とを備える請求項5に記載の石炭ガス化複合発電設備。
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