JPH04361651A

JPH04361651A - 経編機のジャカードガイドバー

Info

Publication number: JPH04361651A
Application number: JP12346291A
Authority: JP
Inventors: Josef Roth; ロートヨーゼフ
Original assignee: Karl Mayer Textilmaschinenfabrik GmbH
Current assignee: Karl Mayer Textilmaschinenfabrik GmbH
Priority date: 1990-05-30
Filing date: 1991-05-28
Publication date: 1992-12-15
Anticipated expiration: 2012-02-26
Also published as: JP2584548B2; DE4017357C1; CH683194A5

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、支持装置と該支持装置
に装着された糸ガイドとを有し、この糸ガイドは、デザ
インに従って制御可能である押動エレメントによって動
作が可能であり、その際、偶数の糸ガイドが第一列を形
成し、奇数の糸ガイドが、第一列に対しガイドバーのス
イング方向に位置移動可能な列を形成するような経編機
のジャカードガイドバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】この方式のジャカードガイドバーは、例
えば、”ケッテンビルクプラクシス”４／８７号の第７
〜１０頁に記載された本出願人の経編機ＲＪＳＧ４Ｆ−
ＮＥ　により公知である。このガイドバーでは、両方の
糸ガイド列は、断面がＶ形状の支持装置の両側に設けら
れている。これで、比較的細かいニードルピッチ、例えば、２８Ｅ
（２８ゲージ；すなわち英インチ当り２８の糸ガイドを
配置したときのピッチ）、あるいは１ｍｍ以下のニード
ルピッチで編むことができる。これが可能であるのは、
糸ガイドの２列交互配置のため、それぞれ１ニードルピ
ッチ移動させられる糸ガイドとその糸ガイドにより保持
される編糸が、ニードルパスを通過する連続スイング動
作において、隣接する糸ガイド及びそれらの糸ガイドに
より保持される編糸と接触しないことに起因する。

【０００３】本発明の目的は、上述した形態のジャカー
ドガイドバーの利用範囲を簡単な手法により拡大するこ
とにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の構成
からなる本発明により達成される。即ち、支持装置が、
それぞれが１つの糸ガイド列を支持する２つの長手側部
材により構成され、それら長手側部材がその長手方向（
ガイドバーの列方向）において少なくとも１ニードルピ
ッチ分だけ相互に移動（位置変位，位置調整）が可能で
あり、且つ、一体的に位置固定が可能であることにより
達成される。

【０００５】

【作用】１つの長手側部材を他の長手側部材に対して相
対的に１奇数ニードルピッチだけ移動させることにより
、静止状態においてそれぞれ２つの糸ガイドが前後に位
置することになり、２倍のニードル間隔、即ち、例えば
、２８Ｅの代わりに１４Ｅのジャカードガイドバーとな
るように、両列の糸ガイドを整列せしめることができる
。

【０００６】これによりデザインの多様性が著しく増大
する。つまり、従来よりも太い糸で編むことが可能とな
る。

【０００７】しかも、色、構成もしくは材質を異にする
糸を同時に、デザインに従って制御しながら挿入するこ
とが可能となる。

【０００８】また、上記一方の編成形態から他方の編成
形態への変換は、一方の長手側部材を他方の長手側部材
に対して移動させればよいのであるから簡単である。

【０００９】本発明の効果は、更に、組立時（製作時）
において、ジャカード糸ガイドの保持部、ガイド部及び
ストッパーを含む両長手側部材を、それ自体の寸法，ピ
ッチを正確に製作さえしておけば、最終調整は両長手側
部材の相対的な移動によりおこなうことができることで
ある。

【００１０】上記移動量（移動行程）は、通常は１ニー
ドルピッチで十分である。それ故、移動行程を１ニード
ルピッチに制限する端面ストッパーを付けることが望ま
しい。この場合、一方の編成形態から他方への編成形態
の変換は、糸ガイドの正確な位置を得るために、単に一
方の端面ストッパーから他方の端面ストッパーへの位置
移動を行うだけでよい。

【００１１】両方の長手側部材が互いにガイドするガイ
ド面を有し、その面により長手側部材は移動において相
互に相対的にガイドされることが有効である。この場合
、上記位置移動は、垂直方向の位置のずれによって妨げ
られることはない。

【００１２】ガイドされる機構として特に優れているの
は、一方の長手側部材が溝を有し、他方の長手側部材が
その溝に挿着（摺動可能に係合）される突起を有するこ
とである。これは、特に簡単な構造をもたらす。しかし
また、それぞれ１つの溝をもつ鏡像のような同じ構成の
長手側部材を形成し、これらの両方の溝に１つの突起が
挿着（摺動可能に係合）されるように構成することもで
きる。

【００１３】特に効果的であるのは、長手側部材が少な
くとも一方の端に調節装置を備え、この調節装置が一方
の長手側部材を他方の長手側部材に相対的に長手方向へ
移動させるように構成することである。この調節装置は
、長手方向への移動をおこなわせるために十分であり、
作業者の調整が容易となる。

【００１４】特に好ましい１つの実施形態においては、
長手側部材の両端面にそれぞれ１つの連結部材が設けら
れ、この連結部材は、一方の長手側部材に剛に連結され
るとともに、他方の長手側部材の側方においてねじ運動
する調節ねじを支承するようになっていることである。この両側において作動（ねじ運動）する調節ねじにより
、一方の長手側部材は、他方の長手側部材に対して相対
的に一方の方向あるいは他方の方向に押圧される。この
際、それぞれ移動に寄与しない他方の調節ねじがロック
ねじとしての役目を果たすこととなる。

【００１５】特に効果的であることは、一方の長手側部
材が１ニードルピッチ移動したとき、連結部材が、それ
ぞれ他方の長手側部材に対する端面ストッパーとして形
成されていることである。これは非常に正確な位置決め
をもたらす。

【００１６】更に効果的であることは、上記長手側部材
の移動に際して、調節ねじが、長手側部材の端面に設置
される押圧板と共に作動することができることである。この場合、押圧板は、長手側部材が、場合によって、ア
ルミニウムのような変形し易い材料により構成されなけ
ればならないとき、調節ねじの押圧力を緩和する役目を
果たす。

【００１７】両方の長手側部材がガイドバーの列方向に
直角な方向にばね力により相互に保持されるならば、非
常に効果的となる。この種の取付手法は、ガイドバー全
体をその軸方向に往復運動せしめ、ガイドバーが支持装
置の揺動軸を中心に往復スイング動作することを可能に
し、しかも、横方向に連結するための手段を解除する必
要もなく、長手側部材の長手方向の相対的な移動を、端
部に設けられた調節装置の働きにより可能とする。ばね
としては、皿ばねのような金属ばね、ゴム製のばねのよ
うな他の弾性材料のばね、そのこれに類する他のばねが
考えられる。

【００１８】更に、一方の長手側部材にその長手方向に
間隙をもって形成した各穴に貫通させ、他方の長手側部
材の対応するねじ穴に螺着される保持用のボルトが、長
手方向に分散して配設され、且つ、上記一方の長手側部
材において該保持用のボルトのボルト頭と近接する該一
方の長手側部材との間に皿ばねが配設された構造が効果
的であることが実証されている。

【００１９】

【実施例】以下、本発明を図面に示される好ましい１つ
の実施例にもとづいて詳細に説明する。

【００２０】図１は本発明によるジャカードガイドバー
の基本位置状態での斜視図、図２は編針と糸ガイドの基
本位置状態における位置関係を示す斜視図、図３は第二
の作動位置におけるガイドバーの位置状態を示す図１と
同じ斜視図、図４は上記の第二の作動位置における編針
と糸ガイドの基本位置状態での位置関係を示す斜視図、
図５は図１の支持装置の断面図、図６は支持装置を前か
ら見た正面図、図７は図１の支持装置の平面図、図８は
図１の支持装置の側面図である。

【００２１】図示された支持装置１は、２つの長手側部
材２と３から構成されている。そして、長手側部材２は
糸ガイド５の列４を支持し、また、長手側部材３は糸ガ
イド７の列６を支持する。これらの糸ガイド５，７は、
支持装置１の全長にわたって局所的に形成されているガ
イドブロック８あるいは９部分に設けられている。糸ガ
イド７の下端部は、共通のジャカード制御装置によりハ
ーネスコード（図示せず；通じ糸ともいう）を介して駆
動可能な、押動エレメント１０（図面では簡略化して図
示）により、図１に図示される溝１２の右の側壁に接す
る位置状態から、溝１２の左の側壁に接する図示されな
い位置状態まで移動させられ、そのとき１ニードルピッ
チだけ移動する。

【００２２】図２は、静止位置にある糸ガイド５及び７
を示す。これらは、編針１４間のニードルパス１３を通
ってスイングする。各奇数のニードルパスは、列４の糸
ガイド５のため、各偶数のニードルパスは列６の糸ガイ
ド７のためのものである。デザインに従った、１ニード
ルピッチの移動動作により、各糸ガイド５ないしは７は
隣のニードルパスまで移動せしめられることが可能に構
成されている。この動作とは関係なく、全ジャカードガ
イドバーは、周知のものと同じく、全体として、柄だし
チェーン（パターンチェーン）、柄だしプレート（パタ
ーンホイール）などの柄だし装置により、該ガイドバー
自身の軸方向に動作可能となっている。

【００２３】図３に示されるように、長手側部材２に対
する長手側部材３の相対的な長手方向の移動により、糸
ガイド７は１ニードルピッチだけずらさられる結果、糸
ガイド７は糸ガイド５と整列せしめられる。つまり、各
位置では糸ガイドが二重に配置された状態となり、ニー
ドルピッチ間隔は２倍になる。この状態では、より太い
糸もしくは異なる糸で編むことができる。この場合、編
成は二番目ごとの編針１４を用いておこなう。

【００２４】長手側部材２の一方の端面には、プレート
状の連結部材１５がボルト１６及び１７により取着され
、また、長手側部材２の他の端面には、プレート状の連
結部材１８がボルト１９及び２０により取着されている
。調節装置２１として、調節ねじ２２が連結部材１５の
ねじ穴に螺着され、また、調節装置２３として、調節ね
じ２４が連結部材１８のねじ穴に螺着されている。そし
て、上記調節ねじ２２は押圧板２５に、また調節ねじ２
４は押圧板２６にそれぞれ作用する。両方の押圧板は精
密な公差で長手側部材３の両端面に凹設された内部に挿
着されている。

【００２５】図１、図３、図６及び図７に図示されるよ
うに、連結部材１５と１８の互いに向かい合っている側
面部分は、端面ストッパー２７及び２８としての役割を
果たしており、これら側面部分で形成されるストッパー
に上記長手側部材３の端面が当接する。従って、基本位
置から他の作動位置に至るためには、調節ねじ２４を逆
転させるとともに、長手側部材３を調節ねじ２２を用い
て端面ストッパー２８のところまで移動させるだけでよ
い。そして、調節ねじ２４により、追加的に、その位置
でロックさせることができる。このようにして、正確に
ピッチＴだけの相対的な移動がおこなわれる。逆方向の
移動も上記と逆の動作により同様にしておこなわれる。

【００２６】上記長手側部材３は溝２９を有するととも
に、上記長手側部材２は、その溝の中に装着される長手
方向の突起３０を有する。溝２９と突起３０の接触面は
案内面３１を形成し、この面は長手方向の移動中に垂直
方向に変動するのを阻止している。長手側部材２と３と
は、ボルト３２により一体的に保持される。このボルト
３２は、それぞれ、それらのボルト部分３３が、長手側
部材３の縦方向の壁面を貫通し、長手側部材２のねじ穴
３５に螺合している。ボルト頭部３６と長手側部材３の
間には、１組の皿ばね３７が配設されている。この皿ば
ね３７は、二つの長手側部材２，３を、それらの接合面
３８，３９が摩擦しないように、一体的に弾性保持する
ために十分な張力を予め与えている。そして、調節ねじ
２２もしくは２４を用いて適切な長手方向の押圧力を加
えることにより、この摩擦力に打ち勝って移動できるよ
うに構成されている。しかし、通常の運転では、長手側
部材２及び３とは一体的に強固に固定された状態となっ
ている。このように、ボルト３２の締緩操作をすること
なく、長手側部材２と３間の相対的な移動動作が可能に
構成されている。従って、編成形態を変更する際に、ジ
ャカードガイドバーを分解する必要もなく、またボルト
を覆っている糸ガイド及びそれらの操作エレメントを除
去する必要もない。

【００２７】ところで、上記皿ばねに代えて、他の弾性
材料からなるリングによって構成してもよく、あるいは
波付きばね片によって構成して、局所的にボルト頭で荷
重を加えるように構成してもよい。

【００２８】

【発明の効果】本発明のジャカードガイドバーによれば
、１つの長手側部材を他の長手側部材に対して相対的に
１奇数ニードルピッチだけ移動させることにより、静止
状態においてそれぞれ２つの糸ガイドが前後に位置する
ことになり、２倍のニードル間隔（例えば、２８Ｅの代
わりに１４Ｅのジャカードガイドバーとなるよう）に、
両列の糸ガイドを整列せしめることができ、このため、
デザインの多様性が著しく増大する。つまり、従来より
も太い糸で編むことが可能となり、また、色、構成もし
くは材質を異にする糸を同時に、デザインに従って制御
しながら挿入することが可能となる。

【００２９】また、上記一方の編成形態から他方の編成
形態への変換は、一方の長手側部材を他方の長手側部材
に対して移動させればよいため、簡単におこなうことが
できる。

【００３０】更に、組立時（製作時）において、ジャカ
ード糸ガイドの保持部、ガイド部及びストッパーを含む
両長手側部材を、それ自体の寸法，ピッチを正確に製作
さえしておけば、最終調整は両長手側部材の相対的な移
動によりおこなうことができるため、最終調整を簡単に
おこなうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるジャカードガイドバーの基本位置
状態での斜視図である。

【図２】編針と糸ガイドの基本位置状態における位置関
係を示す斜視図である。

【図３】第二の作動位置におけるガイドバーの位置状態
を示す図１と同じ斜視図である。

【図４】上記の第二の作動位置における編針と糸ガイド
の基本位置状態での位置関係を示す斜視図である。

【図５】図１の支持装置の断面図である。

【図６】支持装置を正面図である。

【図７】図１の支持装置の平面図である。

【図８】図１の支持装置の側面図である。

【符号の説明】

１…支持装置２，３…長手側部材４，６…糸ガイド列５，７…糸ガイド

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】支持装置と、デザインに従って制御可能の
押動エレメントによって動作可能な、支持装置に装着さ
れた複数の糸ガイドを有し、該複数の糸ガイドのうちの
偶数の糸ガイドが第一列を形成し、奇数の糸ガイドが、
ガイドバーのスイング動作方向に、第一列に対して移動
する列を形成する経編機のジャカードガイドバーにおい
て、上記支持装置（１）が、それぞれ１つの糸ガイド列
（４、６）を支承する２つの長手側部材（２、３）から
構成され、それら長手側部材がガイドバーの列方向に少
なくとも１ニードルピッチだけ相対的に移動可能に且つ
一体的に固定可能であることを特徴とする経編機のジャ
カードガイドバー。
【請求項２】前記移動の行程を、１ニードルピッチ（Ｔ
）に制限するための端面ストッパー（２７、２８）が設
けられていることを特徴とする請求項１に記載のジャカ
ードガイドバー。
【請求項３】前記長手側部材（２、３）が、長手方向の
移動の際に相互に相対運動を成すように案内する案内面
（３１）を有することを特徴とする請求項１もしくは請
求項２に記載のジャカードガイドバー。
【請求項４】一方の長手側部材（３）が長手方向の溝（
２９）を有し、他方の長手側部材（２）が、その溝に挿
着される突起（３０）を有することを特徴とする請求項
３に記載のジャカードガイドバー。
【請求項５】前記長手側部材（２、３）が、少なくとも
一方の端部において、一方の長手側部材（３）の長手方
向の位置調整を他方の長手側部材（２）に対して相対的
におこなわしめる調節装置（２１、２３）を有すること
を特徴とする請求項１から請求項４までのうちの１の項
に記載のジャカードガイドバー。
【請求項６】前記長手側部材（２、３）の両方の側端面
に、それぞれ１つの連結部材（１５、１８）が設けられ
、この連結部材が一方の長手側部材（２）に剛に連結さ
れるとともに、該連結部材の側面が、他方の長手側部材
（３）を作動させる調節ねじ（２２、２４）を支承する
ことを特徴とする請求項５に記載のジャカードガイドバ
ー。
【請求項７】長手方向に１ニードルピッチ（Ｔ）分移動
するときに、前記連結部材（１５、１８）のそれぞれが
、他方の長手側部材に対して端面ストッパー（２７、２
８）を形成することを特徴とする請求項６に記載のジャ
カードガイドバー。
【請求項８】調節ねじ（２２、２４）が、長手側部材の
端面に配設される押圧板（２５、２６）とともに、長手
側部材の長手方向の移動動作に際し機能することを特徴
とする請求項６もしくは請求項７に記載のジャカードガ
イドバー。