JPH04361029A - ガラスラン - Google Patents

ガラスラン

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JPH04361029A
JPH04361029A JP3163709A JP16370991A JPH04361029A JP H04361029 A JPH04361029 A JP H04361029A JP 3163709 A JP3163709 A JP 3163709A JP 16370991 A JP16370991 A JP 16370991A JP H04361029 A JPH04361029 A JP H04361029A
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glass
film
sliding member
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glass sliding
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Katsunori Kawai
河合 克紀
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Toyoda Gosei Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押出成形された押出成
形部に、型成形による型成形部を接続形成したEPDM
製のガラスランに関し、詳しくは型成形部の摺動部位に
ガラス摺動用部材を接着したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車に使用されるゴム部材
として、耐候性、耐オゾン性、耐熱性等を重視した部位
にEPDM(エチレンプロピレンジエン三元系ゴム)が
数多く使用されている。このEPDMからなるゴム基体
に種々の部材を接着することにより、意匠性やその機能
を高めることが研究されている。
【0003】すなわち、自動車のドアの窓枠とウインド
ガラスとの間にEPDM製のガラスランが設けられてい
る。このガラスランの摺動部位には、ウインドガラスに
対する摺動性を高めるために、植毛を施したり、ウレタ
ン滑材等をローラ塗布することが行われている。
【0004】ところで、一般に、ガラスランでは、窓枠
の各位置の機能に適合するように、異なった断面形状の
複数の押出成形部を押出形成した後に、これらの押出成
形部を型成形により接続して一体化し、これをドアの窓
枠全周にわたって装着している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、押出成形部に
おいては、押出成形工程の一連の生産ラインにより植毛
等を施すことは比較的容易である。しかし、押出成形部
に接続される型成形部では、連続工程で植毛などを施す
ことは困難である。したがって、型成形部に植毛等を施
すには、型成形部のゴム基体を成形した後に、バフ処理
、脱脂、プライマー塗布、接着剤塗布、手加工による植
毛、接着剤硬化等の一連の工程を施す必要があり、作業
工数が多くなるという問題があった。このため、従来、
一般に、型成形部には、植毛等を施していない。ところ
が、何の処理も施されていないと、ウインドガラスの摺
動によりゴム基体が摩耗し、ウインドガラスに汚れや削
り屑が付着し、ウインドガラスの昇降性を低下させる。
【0006】また、型成形部の摺動部位に植毛等の代わ
りに、ウレタン滑材等を塗布した滑材層を設けることに
より、摺動性を向上させたガラスランも知られているが
、この滑材層は、ウインドガラスの摺動により削られ、
耐久性に劣るという問題があった。
【0007】本発明は、上記従来の技術の問題点を解決
することを課題とし、押出成形部に接続された型成形部
のEPDM製のゴム基体に、ガラス摺動用部材を接着し
たものであって、接着時のバフ処理や接着剤の塗布等の
処理を必要とせず、しかもその接着強度に優れ、かつ耐
久性に優れたガラスランを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明は、押出成形により成形された押出成
形部に接続され、かつEPDM製のゴム基体の型成形部
を備え、上記ゴム基体のウインドガラスに対する摺動部
位に、ガラス摺動用部材を熱溶着したガラスランであっ
て、上記ガラス摺動用部材は、上記摺動部位に、積層フ
ィルムを介して熱溶着され、上記積層フィルムとして、
ゴム基体側に配設され、かつ極性官能基を有するオレフ
ィン系樹脂からなる第1のフィルムと、ガラス摺動用部
材側に配設され、かつ極性を有する熱可塑性樹脂からな
る第2のフィルムとを積層したものを用いたことを特徴
とする。
【0009】ここで、EPDMとは、エチレン−プロピ
レン−ジエン三元系ゴムを代表例とするエチレン−α−
オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムをいう。
【0010】また、積層フィルムは、第1のフィルムと
第2のフィルムとを積層したものである。第1のフィル
ムは、無極性のオレフィン系樹脂に極性官能基を導入し
たものである。つまり、第1のフィルムは、オレフィン
系樹脂の本来の性質としてEPDMに対して接着性を有
すると共に、極性官能基を導入することにより、ポリエ
チレンやナイロン等の樹脂に対しても接着性を付加した
ものである。このような性質を付加する極性官能基とし
ては、カルボキシル基、水酸基、アミノ基、ハロゲン基
、アクリル基等がある。また、第2のフィルムは、極性
を有する樹脂からなり、加熱により溶融する熱可塑性樹
脂である。つまり、第2のフィルムは、第1のフィルム
と、ガラス摺動用部材との両方に接着する性質を有する
ものである。
【0011】さらに、ガラス摺動用部材は、第2のフィ
ルムに接着する性質を有し、かつ摺動性に優れた部材で
あり、例えば、ポリエステル、布等の織物や、ポリ塩化
ビニル(PVC)、ナイロン、ウレタン等の樹脂シート
等を用いることができる。
【0012】
【作用】本発明のガラスランは、型成形部のゴム基体に
、優れた耐熱性、耐候性及び耐オゾン性を備えたEPD
Mを用いている。EPDMは、無極性ポリマーであるの
で、ポリエチレンやポリプロピレン等と同系の無極性樹
脂とは接着できるが、ポリエステルのような極性樹脂や
布等の部材とは接着できない。このような性質を有する
EPDM製のゴム基体に、ガラス摺動用部材を接着する
ために、本発明では、積層フィルムを用いている。積層
フィルムは、極性官能基を有するオレフィン系樹脂から
なる第1のフィルムと、極性を有する熱可塑性樹脂とか
らなる第2のフィルムとを積層したものである。第1の
フィルムは、無極性のオレフィン系樹脂に、極性官能基
を導入しているので、ポリエステル等の極性の熱可塑性
樹脂である第2のフィルムとも容易に積層される。この
ような積層フィルムを用いて、例えば、ゴム基体の加硫
直後の余熱状態にて、積層フィルムの第1のフィルムを
ゴム基体側に配設し、第2のフィルムをガラス摺動用部
材側に配設し、これらを圧接する。これにより、第1の
フィルムは、オレフィン系ゴムであるEPDMに相溶性
があることから接着し、第2のフィルムは、極性を有す
るためガラス摺動用部材に強固に接着する。
【0013】このように型成形部のゴム基体に、積層フ
ィルムを用いてガラス摺動用部材を接着することにより
、簡単な工程にてガラス摺動用部材を接着することがで
きる。
【0014】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。 (1)  接着構造体 まず、実施例を説明するにあたって、基本的構成となる
図1に示す接着構造体及びその製造方法について説明す
る。
【0015】図1において、接着構造体1は、押出成形
されたゴム基体2からなる押出成形部3と、この押出成
形部3に接続されたゴム基体4を有する型成形部5とを
備えている。上記型成形部5のゴム基体4上には、積層
フィルム7を介してガラス摺動用部材9が接着されてい
る。積層フィルム7は、ゴム基体4側に配設された第1
のフィルム11と、ガラス摺動用部材9側に配設された
第2のフィルム13とからなっている。
【0016】上記ゴム基体2,4は、EPDMから形成
されている。EPDMは、エチレン、α−オレフィン(
例えばプロピレン)に、第3成分として、エチリデンノ
ボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエ
ン等の非共役ジエンを微量添加し、共重合させて側鎖に
二重結合を導入し、硫黄加硫可能としたものである。 このEPDMには、通常、補強性充填剤(カーボンブラ
ックまたは白色充填剤)、可塑剤、滑剤、加硫系薬剤等
の副資材を配合する。
【0017】また、第1のフィルム11の材料は、極性
官能基を有するオレフィン系樹脂である。例えば、アド
マー(三井石油化学工業株式会社製:商品名)、ボンド
ファースト(住友化学工業株式会社:商品名)、モデイ
ック(三菱油化株式会社:商品名)を用いることができ
る。
【0018】第2のフィルム13の材料は、共重合ポリ
エステル樹脂である。例えば、ケミットR−248(東
レ株式会社製:商品名)を用いることができる。さらに
、ガラス摺動用部材9は、第2のフィルム13と接着性
を有し、かつ摺動性に優れた素材であり、例えば、ポリ
エステル等の布やPVC等の樹脂シート材を用いること
ができる。
【0019】次に上記接着構造体1の製造方法について
説明する。上記接着構造体1は、押出成形工程及び型成
形工程により製造される。図2のように、まず、押出成
形部3を構成するゴム基体2の押出成形を行なう。ゴム
基体2のソリッドゴムとしてEPDM材料21を用い、
これを押出機23にて押出成形することにより、押出成
形体25を製造する。次に、加硫処理を施す。この工程
は、押出成形体25を加硫槽27に通すことにより行な
う。加硫の温度としては、EPDMを加硫するのに好適
な温度180℃〜240℃にて行なう。冷却した後、押
出成形部3が完成する。
【0020】続いて、型成形部5を製造する。まず、上
記押出成形部3を成形型31に設置し、その成形型31
に形成されたキャビティ33に可塑化したEPDMゴム
材料39を注入する。そして、EPDM材料39が16
0℃〜200℃に加熱されている成形型31により加硫
されてゴム基体4となると共に、上記押出成形部3のゴ
ム基体2と一体化する。その後、ゴム基体4を成形型3
1から外し、続いて、ゴム基体4の加硫した直後の余熱
状態にて、積層フィルム7を接着したガラス摺動用部材
9をゴム基体4に押しつける。これにより、積層フィル
ム7が熱溶着して、ガラス摺動用部材9がゴム基体4に
接着される。
【0021】上記接着構造体1では、型成形されたEP
DM製のゴム基体4に、ガラス摺動用部材9を接着する
ために、無極性のオレフィン系樹脂に極性官能基を導入
した第1のフィルム11と、極性を有する第2のフィル
ム13とを積層した積層フィルム7を用いている。すな
わち、積層フィルム7の第1のフィルム11をゴム基体
4側に、第2のフィルム13をガラス摺動用部材9側に
配設するようにゴム基体4とガラス摺動用部材9との間
に積層フィルム7を介在させ、これらを加熱した状態に
て圧接する。これにより、第1のフィルム11は、オレ
フィン系ゴムであるEPDMに相溶性があることからゴ
ム基体4に接着し、第2のフィルム13は、極性を有す
るのでガラス摺動用部材9に強固に接着する。その結果
、ゴム基体4にガラス摺動用部材9が強固に接着される
ことになる。
【0022】上述した接着構造体1によれば、従来の技
術と比較して、以下に説明する効果を挙げることができ
る。
【0023】型成形部5にガラス摺動用部材9を接着す
る工程では、バフ処理や接着剤等の複雑な処理工程が不
要であり、よって生産性に優れている。
【0024】また、型成形時の余熱を利用して、積層フ
ィルム7を介してゴム基体4にガラス摺動用部材9を熱
溶着しているので、型成形に連続した生産工程でガラス
摺動用部材9を接着できるので、生産性に優れている。
【0025】次に、上記の接着構造体1を有するガラス
ランの実施例を説明する。図3に示すように、ガラスラ
ン401は、自動車ボディ403のドア405の窓枠の
周縁部に取り付けられ、ウインドガラス407との摺動
性を高めると共にシール性を確保するものである。ガラ
スラン401は、図4に示すように、それぞれ異なった
断面の第1ないし第4の押出成形部410,420,4
30,440を有すると共に、第1の押出成形部410
と第2の押出成形部420との間を第1の型成形部51
0により接続し、第2の押出成形部420と第3の押出
成形部430との間を第2の型成形部520により接続
し、第3の押出成形部430と第4の押出成形部440
の間を第3の型成形部530により接続して構成されて
いる。
【0026】上記ガラスラン401のうち、第1の押出
成形部410と第2の押出成形部420、及びその間を
接続する第1の型成形部510を代表して説明する。第
1の押出成形部410は、図5に示すように、リップ部
411を一体形成したゴム基体413を備え、このゴム
基体413にウインドガラス407を摺動させる溝41
4を有している。上記ゴム基体413の基底部415の
摺動部位には、積層フィルム417を介してガラス摺動
用部材418が接着されている。また、リップ部411
には、ウレタン滑材が塗布されている。
【0027】第2の押出成形部420は、インサート部
材421を埋設した取付基部422と、この取付基部4
22から一体的に形成されたゴム基体423とを有して
いる。上記ゴム基体423の基底部の摺動部位には、図
示しない、積層フィルムを介してガラス摺動用部材が接
着されている。
【0028】第1の型成形部510は、第1の押出成形
部410のゴム基体413と、第2の押出成形部420
の取付基部422及びゴム基体423とを接続するゴム
基体513を有している。このゴム基体513のリップ
部514及び基底部515には、図6に示すように積層
フィルム516,517を介してガラス摺動用部材51
8,519が接着されている。
【0029】次にガラスラン401の製造方法について
簡単に説明する。このガラスラン401は、第1ないし
第4の押出成形部410,420,430,440を押
出成形法により製造し、これらを射出成形により第1な
いし第3の型成形部510,520,530で接続する
ことにより製造される。なお、第1ないし第4の押出成
形部410,420,430,440及びそれらを接続
成形する型成形部510,520,530は、ほぼ同様
な方法により製造されるので、第1及び第2の押出成形
部410,420及び第1の型成形部510を代表して
説明する。
【0030】まず、ゴム基体413の押出成形を行なっ
た。押出成形には、押出機を使用してEPDM素材を押
し出すことにより押出成形体を形成した。このときの押
出速度は、5m/分に設定した。次に、ゴム基体413
の加硫処理を行なった。この工程は、押出成形体を、主
として加熱用のマイクロ波加熱装置(UHF)と、主と
して保温用の熱風加硫装置(HAV)とに通すことによ
り行なった。このときの加硫条件として、200℃×5
分を採用した。続いて、接着処理を行なった。すなわち
、積層フィルム417を接着したガラス摺動用部材41
8を、加硫直後の余熱状態にて、圧着ローラにてゴム基
体413の基底部415にガラス摺動用部材418を溶
着した。上記積層フィルム417は、第1のフィルムと
して、アドマー(三井石油化学工業株式会社:商品名)
を用い、第2のフィルムとして、共重合ポリエステル樹
脂(東レ社製  ケミットR−248)を用い、フィル
ム厚をそれぞれ50μm及び30μmとなるように積層
形成したものである。また、ガラス摺動用部材418と
して、ポリエステルを素材とした織物を用いた。
【0031】続いて、成形体を冷却した後に、ゴム基体
413のリップ部411にウレタン滑材をローラ塗布し
、さらにカッターにて切断した。その後、縫製機を用い
て、ガラス摺動用部材418の端部を耐熱性の糸619
でゴム基体413に縫着した。この縫着作業は、後述す
る型成形において、ガラス摺動用部材418の端部が熱
によりゴム基体413から剥離するのを防止するために
行なう。これにより、第1の押出成形部410を完成し
た。
【0032】一方、第2の押出成形部420は、このイ
ンサート部材421をゴム材料と共に同時に押出成形し
て埋設する工程以外は、上述の第1の押出成形部410
の成形法とほぼ同じ工程で製造される。
【0033】続いて、第1の型成形部510を製造した
。まず、第1の押出成形部410及び第2の押出成形部
420を成形型701(図7参照)に設置した。この成
形型701は、上型703、下型705及び中間型70
7から形成されている。なお、中間型707のリップ部
514を形成する部位には、ガラス摺動用部材518を
接着するための凸部708が形成されている。続いて、
その成形型701に形成されたキャビティ709にEP
DMゴム材料を注入する。そして、注入されたゴム材料
が加硫されてゴム基体513となると共に、第1及び第
2の押出成形部410,420のゴム基体413,42
3と一体化する。
【0034】その後、ゴム基体513が完全に冷却され
る前の約170℃の余熱状態にて成形型701から外す
。このとき、図8に示すように、リップ部514には、
中間型707の凸部708により形成された凹所514
aが形成されている。次に、上記余熱状態にて、リップ
部514の凹所514aに、積層フィルム516を接着
したガラス摺動用部材518を押しつける。積層フィル
ム516は、上記積層フィルム417と同一の材料にて
積層形成したものである。したがって、リップ部514
の温度が約170℃であるので、積層フィルム516が
熱溶着して、ガラス摺動用部材518がゴム基体513
のリップ部514に接着される。
【0035】ここで、ガラス摺動用部材518の厚さは
、1.0mm程度であり、リップ部514のウレタン滑
材層の0.1mmより厚いが、リップ部514に凹所5
14aを形成し、この凹所514aにガラス摺動用部材
518を接着しているので、リップ部514は、第1及
び第2の押出成形部のリップ部411等と面一になる。 よって、この部分でウインドガラスに対して段差による
引っかかりが生じないので、円滑な摺動を得ることがで
きる。また、同様に基底部515にも、積層フィルム5
17を接着したガラス摺動用部材519を圧接して熱溶
着する。
【0036】したがって、第1の型成形部510のゴム
基体513にガラス摺動用部材518,519を接着す
るのに、ガラス摺動用部材518,519をゴム基体5
13に押しつければよいから、従来の技術のように、バ
フ処理や接着剤等の複雑な処理工程が不要であり、生産
性に優れている。
【0037】また、型成形時の余熱を利用して、積層フ
ィルム516,517を介してゴム基体513にガラス
摺動用部材518,519を熱溶着しているので、生産
性に優れている。
【0038】また、第2の型成形部520及び第3の型
成形部530へのガラス摺動部材の接着も、上述と同様
に行われる。例えば、図9に示すように、第3の押出成
形部430と第4の押出成形部440とを接続する第3
の型成形部530では、ゴム基体443とゴム基体43
3とを第3の型成形部530のゴム基体533で接続成
形する。このゴム基体533のリップ部534に、ウイ
ンドガラス407が摺動することから、この摺動部位に
ガラス摺動用部材538を熱溶着する。これにより、ウ
インドガラス407に対する円滑な摺動性を確保するこ
とができる。
【0039】次に、このガラスラン401について、室
温で24時間放置した後、以下に説明する試験を行なっ
た。
【0040】(1)  接着強さ試験(180゜剥離)
第1の型成形部510から、図10に示すように、幅5
mmの試験片73を切り出し、ゴム基体75に対して、
ガラス摺動用部材77の先端を矢印方向へ引張速度;1
00mm/分の条件で引っ張った。このときの剥離強度
は、2.5kg/5mmの荷重にて、ゴム基体75での
破壊となった。
【0041】(2)  摺動抵抗測定試験図11及び図
12に示すような、枠体121に第1の型成形部510
から切り出した試験片101を組み付け、溝106にガ
ラス123を摺動させ、そのときの摺動抵抗を測定した
。なお、ガラス123の押し付け荷重は、1kgとし、
ガラス123の摺動速度は、100mm/分とした。こ
のときの摺動抵抗は、0.2kg/50mmであり、従
来の植毛品と比較し、同等以下であった。
【0042】(3)  耐摩耗性試験 (2)の試験と同様な状態にて、学振型摩耗試験を用い
て、矢印方向にストローク100mmにてガラス123
を摺動させ、耐摩耗性の試験を行なった。その結果、1
0,000回の摺動を繰り返しても、ガラス摺動用部材
の剥離等の異常がなかった。
【0043】なお、上記実施例では、型成形部の他に、
押出成形部にも、積層フィルムを介してガラス摺動用部
材を接着したが、押出成形部には、ウレタン滑材を塗布
したり、植毛を施してもよい。
【0044】また、本発明を適用可能なガラスラン40
1としては、図4等に示すようなシングルチャンネル形
のドアガラスランだけでなく、ダブルチャンネル形等の
他のタイプのガラスランにも適用可能である。さらに、
ガラスランのガラス摺動用のガラス摺動用部材として、
ポリエステルの織物の他に、短繊維による植毛加工を施
した植毛タイプや、摺動抵抗の低減効果をもつテフロン
コートの表面処理を施したタイプでもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガラスラ
ンによれば、EPDM製の型成形部のゴム基体にガラス
摺動用部材を接着するために、ゴム基体及びガラス摺動
用部材にそれぞれ接着する積層フィルムを用いているの
で、接着強度に優れている。また、このような型成形部
にガラス摺動用部材を接着したことにより、型成形部に
よる摺動抵抗の低下がない。しかも、型成形部のように
、ガラス摺動用部材を接着することが面倒な箇所にも、
簡単な作業工程にて接着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による接着構造体を示す断面
図。
【図2】接着構造体の製造工程を説明する説明図。
【図3】自動車のドアの窓枠に取り付けられるガラスラ
ンを示す説明図。
【図4】ガラスランの断面形状を説明する説明図。
【図5】ガラスランの第1の型成形部の周辺を示す斜視
図。
【図6】ガラスランの第1の型成形部の断面図。
【図7】型成形工程を説明する説明図。
【図8】ガラス摺動用部材の接着工程を説明する説明図
【図9】第3の型成形部の周辺を示す斜視図。
【図10】接着強度試験を説明する説明図。
【図11】ガラスランの試験を説明する断面図。
【図12】ガラスランの摺動抵抗試験を説明する説明図
【符号の説明】
1  接着構造体 2  ゴム基体 3  押出成形部 4  ゴム基体 5  型成形部 7  積層フィルム 9  ガラス摺動用部材 11  第1のフィルム 13  第1のフィルム 401  ガラスラン 407  ウインドガラス 410  第1の押出成形部 413  ゴム基体 417  積層フィルム 418  ガラス摺動用部材 420  第2の押出成形部 423  ゴム基体 510  第1の型成形部 513  ゴム基体 514  リップ部 514a  凹所 516  積層フィルム 517  積層フィルム 518  ガラス摺動用部材 519  ガラス摺動用部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  押出成形により成形された押出成形部
    に接続され、かつEPDM製のゴム基体の型成形部を備
    え、上記ゴム基体のウインドガラスに対する摺動部位に
    、ガラス摺動用部材を熱溶着したガラスランであって、
    上記ガラス摺動用部材は、上記摺動部位に、積層フィル
    ムを介して熱溶着され、上記積層フィルムとして、ゴム
    基体側に配設され、かつ極性官能基を有するオレフィン
    系樹脂からなる第1のフィルムと、ガラス摺動用部材側
    に配設され、かつ極性を有する熱可塑性樹脂からなる第
    2のフィルムとを積層したものを用いたことを特徴とす
    るガラスラン。
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