JPH04360889A - 新規なスクアレンシンテターゼ阻害剤 - Google Patents

新規なスクアレンシンテターゼ阻害剤

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JPH04360889A
JPH04360889A JP3229892A JP22989291A JPH04360889A JP H04360889 A JPH04360889 A JP H04360889A JP 3229892 A JP3229892 A JP 3229892A JP 22989291 A JP22989291 A JP 22989291A JP H04360889 A JPH04360889 A JP H04360889A
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James D Bergstrom
ジェームス デー.ベルグストロム
Leeyuan Huang
リーユアン ファング
Mary Nallin
メアリ ナリン
Janet C Onishi
ジャネット シー.オニシ
Gerald F Bills
ジェラルド エフ.ビルス
F Kenneth Bertizal
ケネス エフ.バーティザル
Claude Dufresne
クロード デュフレスネ
Maria T Diez
マリア テー.ディエス
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Merck and Co Inc
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D493/00Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system
    • C07D493/02Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D493/08Bridged systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/06Antihyperlipidemics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】高コレステロール血症はアテローム性動脈
硬化症のような心臓血管系疾患の主要な危険因子の1つ
であることが知られている。胆汁酸吸収剤はこの症状を
治療するために用いられており、やや有効のようである
が、大量即ち一時に数グラムを消費せねばならず快適な
ものではない。
【0002】現在市販されているMEVACOR(商標
)(ロバスタチン)は酵素、HMG−CoAリダクター
ゼを阻害することによりコレステロール生合成を制限す
ることによって機能する非常に活性な抗高コレステロー
ル血症剤群の1つである。
【0003】スクアレンシンテターゼは新たなコレステ
ロール生合成経路の最初の前駆段階に関与する酵素であ
る。この酵素は2分子のファルネシルピロリン酸の還元
的二量化を触媒してスクアレンを生成する。この前駆段
階のコレステロールへの阻害はユビキノン、ドリコール
及びイソペンテニルt−RNAへの生合成経路を妨害し
ないでおくべきである。
【0004】スクアレンシンテターゼを阻害するこれま
での努力はP.オルチツ デ モンテラノ(Ortiz
 de Montellano)等、J.Med.Ch
em.第20巻、第243頁(1977年)及びE.J
.コーリー(Corey)及びR.ボランテ(Vola
nte)、J.Am.Chem.Soc.第98巻、第
1291頁(1976年)に記載されているように、ピ
ロリン酸又はピロリン酸類縁体含有化合物の使用であっ
た。S.ビラー(Biller)(米国特許第4,87
1,721号)はスクアレンシンテターゼの阻害剤とし
てイソプレノイド(ホスフィニルメチル)ホスホネート
を記載している。
【0005】本発明はリンを含まないスクアレンシンテ
ターゼ阻害剤を提供する。本発明はスクアレンシンテタ
ーゼ阻害剤である構造式(I)
【化4】 (式中Z1、Z2及びZ3は a)  H、 b)  C1−5アルキル及び c) i) フェニル及び ii) メチル、メトキシ、ハロゲン(Cl、Br、I
、F)又はヒドロキシで置換されたフェニルからなる基
の1種で置換されたC1−5アルキルから各々独立して
選択される)で表わされる新規な化合物又は式(I)の
化合物の医薬的に使用し得る塩に関する。
【0006】本発明の1実施態様としては2,8−ジオ
キサビシクロ[3.2.1]オクタン環の相対立体化学
配置が以下に示される通りである式(I)の化合物であ
る。
【化5】 本明細書及び特許請求の範囲を通して立体化学がジオキ
サビシクロ[3.2.1]オクタン環に記載される場合
、示される配置は相対的である。実際の配置は示した通
りであるか又はその鏡像異性体であることができる。
【0007】更にこの実施態様は3,6及び7位の相対
配置が以下に示される通りである構造式(I)の化合物
が例示される。
【化6】
【0008】この実施態様の1種としては4位の相対配
置が以下に示される通りである構造式(I)の化合物で
ある。
【化7】 この種類の具体例はZ1、Z2及びZ3が各々水素であ
る化合物又はその医薬的に使用し得る塩である。Z1、
Z2及びZ3が各々水素である化合物は以後化合物Aと
呼ぶ。
【0009】更にこの種類の例示としてはZ1、Z2又
はZ3の1種以上がC1−5アルキル又はフェニル又は
置換基がメチル、メトキシ、ハロゲン又はヒドロキシで
ある置換フェニルで置換されたC1−5アルキルである
化合物である。特定の具体例としてはZ1、Z2及びZ
3が各々メチルである。この化合物は以後化合物Bと呼
ぶ。
【0010】式(I)の化合物はレプトドンチウム エ
ラチウス(Leptodontium elatius
)として同定された新規な真菌培養物、MF5465を
使用する好気的発酵方法で製造される。この微生物の使
用は本明細書で詳細に記載されるが、上述した微生物の
変異種を含むレプトドンチウム属の他の種も本発明の化
合物を産生することができる。
【0011】培養物MF5465は北カロライナ州のジ
ョイス  キルマーメモリアル  フォーレストの木材
から単離された真菌の木に生える藻菌類、レプトドンチ
ウム  エラチウスの培養物である。この培養物はAT
CC74011として12301パークラウン ドライ
ブ、ロックビル、MD 20852のアメリカン タイ
プ カルチュアコレクションに寄託されている。
【0012】レプトドンチウム  エラチウスとして同
定された培養物MF5465は次の形態学的特徴を示す
【0013】コロニーはオートミール寒天(ジフコ)上
7日間で12〜15mmに達し、気中及び深部両菌糸を
有する。コロニー面は均一から側面に詰まったものまで
あり、微細で滑らかであり、縁に向かって金属光沢で中
心に向かって曇っており、縁は透明であるが、まもなく
薄色グレーから暗色グレーに最後に黒色になり、しばし
ば加齢につれてオリーブ色、パリッドニュートラルグレ
ー、ライトガルグレー、ディープガルグレー、ダークガ
ルグレー、スレイト−グレー、ディープオリーブ−グレ
ー、オリーブグレー(リッジウェイ(Ridgway)
.R.1912年、色基準と命名、ワシントンD.C.
からの呈色名を利用する)になり、裏も同様に着色して
おり、拡散性色素又は臭いの滲出はない。
【0014】分生子形成細胞は全芽細胞であり、比較的
未分化な分生子柄の末端細胞として発生し、先細きり状
の頂端を有し、分生子形成位置は極頂端に限定される。 しばしば栄養菌糸上に直接未分化な分生子形成位置があ
る。発育する分生子は4〜15個までの群で薄い不規則
なものから梯形の軸の分生子柄末端に付着する。分生子
柄は未分化な分岐として直角又はやや鋭角で栄養菌糸か
ら生成し、徐々に伸長し、単純なままか又は通常直角か
らやや鋭角で1〜3分岐点を形成し、上から見た場合小
さなグループに集まっており、1〜3個の中隔があり、
円柱状から先細頂端のある三角錐状まであり、若い場合
は透明であるが加齢につれて上向きに下端からオリーブ
色からオリーブがかったグレーになり、壁は栄養菌糸よ
りわずかに厚い、20〜65×3〜5μm。分生子は普
通の培地例えばオートミール、麦芽エキス又はコーンミ
ール寒天上で3.5〜5μm×1〜2μmの無隔の平滑
、薄壁、ソーセージ形、ややソーセージ形から短い円柱
又は細い楕円形まで多数形成され、しばしば近位の小さ
な瘢痕又は小突頂を有し、目に見える粘性又はゲル状物
質はない。菌糸は有隔で分岐し、円柱状又はしばしば膨
張しており、直径5μmである。
【0015】本発明の化合物は同化炭素源及び窒素源を
含有する水性栄養培地で好適には好気的条件下で上述の
微生物を培養することによって得ることができる。栄養
培地はまた鉱酸塩及び泡止め剤を含有することができる
【0016】栄養培地中の好適な炭素源はグルコース、
グリセリン、デンプン、デキストラン等の炭水化物であ
る。包含される他の炭素源としてはマルトース、マンノ
ース、スクロース等がある。更にオート麦粉、コーンミ
ール、キビ、トウモロコシ等の複合栄養源が利用し得る
炭素源であることができる。培地中で使用される炭素源
の正確な量は培地中の他の成分に幾分依存するが、通常
は0.5〜5重量%の量に見られる。これらの炭素源は
与えられた培地で個々に使用することもできるしいくつ
かの炭素源を同一培地中で混合して使用することができ
る。
【0017】好適な窒素源はグリシン、メチオニン、プ
ロリン、トレオニン等のアミノ酸並びに酵母エキス(加
水分解物、自己分解物)、乾燥酵母、トマトペースト、
大豆ミール、ペプトン、コーン浸漬液、ジスチラース・
ソリューブルス、麦芽エキス等の複合源である。アンモ
ニウム塩(例えば硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム
、リン酸アンモニウム等)のような無機窒素源も使用す
ることができる。種々の窒素源は単独で又は混合して培
地の0.2〜90重量%の量で使用することができる。
【0018】炭素源及び窒素源は一般に混合して使用さ
れるが純粋な形である必要はない。発育因子、ビタミン
及び鉱酸栄養源の微量を含有する純粋でない物質も使用
することができる。炭酸カルシウム、リン酸ナトリウム
又はカリウム、塩化ナトリウム又はカリウム、マグネシ
ウム塩、銅塩、コバルト塩等(これらに限定されない)
の鉱酸塩も培地に添加することができる。またマンガン
、鉄、モリブデン、亜鉛等の微量金属も包含される。 更に必要な場合特に培地の泡立ちが深刻である場合、ポ
リエチレングリコール又はシリコーンのような泡止め剤
を添加することができる。
【0019】本発明の化合物の好適な製造方法は産生微
生物の胞子又は菌糸を適当な培地に接種し、次いで好気
的条件下で培養することからなる。発酵方法は一般にま
ず保存培養源を栄養種子培地に接種し、有効化合物の産
生において種子として働く微生物の増殖をしばしば2段
階処理により得るものである。接種後、フラスコを20
〜30℃好ましくは25〜28℃の温度で攪拌しながら
温置する。攪拌速度は400rpm以下、好ましくは2
00〜220rpmであることができる。種子フラスコ
は2〜10日間、好ましくは2〜4日間かけて温置する
。増殖が多量であるとき、通常2〜4日間で培養物を生
産培地フラスコに接種するために使用することができる
。特により大きな容器へ進める場合、第2期種子増殖を
使用することができる。これを行なう場合、培養増殖の
一部を同様の条件下で時間は短くして温置される第2種
子フラスコに接種するために使用する。接種後、発酵生
産培地は攪拌しながらあるいは攪拌せずに(液体又は固
形発酵培地を使用するかどうかに依存する)3〜30日
間、好ましくは4〜14日間温置する。発酵は20〜4
0℃の温度で好気的に行なわれる。使用する場合、攪拌
は200〜400rpmの速度であることができる。 最適結果を得るために温度は22〜28℃であり、24
〜26℃が最も好ましい。有効化合物を生産するのに適
した栄養培地のpHは3.5〜8.5であり、5.0〜
7.5が最も好ましい。所望化合物の生産に適当な期間
の後、発酵フラスコを回収し、有効化合物を単離する。
【0020】アルコール性溶媒は本発明の化合物を固形
発酵培地から抽出するために使用される。固形発酵の抽
出に好ましい溶媒はメタノールである。アルコール性溶
媒と発酵ブイヨンの混合物を激しく攪拌し、濾過し、水
を濾液に加える。次いで水性メタノール抽出液をアニオ
ン交換樹脂に吸着させる。好ましい樹脂はダウエックス
−1(Cl−)である。有効化合物は高塩溶離液を用い
てダウエックス−1から溶離することができ、好ましい
溶離液は90%メタノール/水中3%塩化アンモニウム
である。イオン交換樹脂から溶離した後、溶出液を水で
希釈し、pHを2.5に低下させ、有機溶媒に抽出する
ことによって有効化合物を溶出液から回収することがで
き、抽出に好ましい溶媒はジクロロメタンである。次い
で有機抽出液を蒸発させて部分的に精製した有効化合物
を得る。
【0021】有効化合物は更に逆相クロマトグラフィー
を使用することによって行なうことができるクロマトグ
ラフィー分離によって精製される。このクロマトグラフ
ィーに好ましい吸着剤はC8結合相シリカゲルである。 逆相クロマトグラフィーに好ましい溶離液は0.1%リ
ン酸又はトリフルオロ酢酸のような低pHに緩衝したア
セトニトリルと水との混合液である。
【0022】本発明はまた構造式(I)で表わされる化
合物及びその医薬的に使用される塩の無毒性の治療的に
有効な量を治療を必要としている患者に投与することを
特徴とするコレステロール生合成を阻害する方法に関す
る。詳細には、本発明の化合物は抗高コレステロール血
症剤としてアテローム性動脈硬化症、高脂血症、家族性
高コレステロール血症及びヒトにおける類似疾患の治療
に有用である。これらはカプセル、錠剤、注射用製剤等
として経口的に又は非経口的に投与することができる。 通常、経口経路を使用することが望ましい。投与量は年
齢、重篤度、体重及びヒト患者の他の症状によって異な
ることができるが、成人に対する日用量は約20〜20
00mg(好ましくは20〜100mg)の範囲内であ
り、2〜4回に分けて投与することができる。これより
多い投与量は必要に応じて有利に使用することができる
【0023】本発明の化合物の医薬的に使用し得る塩は
ナトリウム、カリウム、アルミニウム、カルシウム、リ
チウム、マグネシウム、亜鉛のようなカチオン及びアン
モニア、エチレンジアミン、N−メチル−グルカミン、
リジン、アルギニン、オルニチン、コリン、N,N’−
ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、ジエ
タノールアミン、プロカイン、N−ベンジルフェネチル
アミン、ジエチルアミン、ピペラジン、トリス(ヒドロ
キシメチル)アミノメタン及び水酸化テトラメチルアン
モニウムのような塩基から生成されるものを包含する。 本明細書に包含される塩はカルボキシル基の1個、2個
又は3個全てが塩形であるものを含む。
【0024】本発明の化合物はまた胃腸管で再吸収され
ない形で胆汁酸を結合することができる医薬的に使用し
得る無毒性のカチオン重合体と併用投与することができ
る。このような重合体の具体例としてはコレスチラミン
、コレスチポール及びポリ[メチル−(3−トリメチル
アミノプロピル)イミノ−トリメチレンジハライド]が
ある。本発明の化合物とこれらの重合体の相対量は1:
100〜1:15,000である。
【0025】本発明の代表的な化合物の固有のスクアレ
ンシンテターゼ阻害活性は以下に記載される試験管内標
準プロトコールによって測定した。
【0026】ミクロソームの調製 雄のチャールスリバーCDラット(120〜150g)
に 0.1%ロバスタチンを含有する食餌を4日間与え
た。これらのラットからの肝臓を氷冷50 mMHEP
ES(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジン
−エタンスルホン酸)、5mM  EDTA(エチレン
ジアミン四酢酸)pH7.5の5容量(ml/g)にポ
ッター−エルベム型組織粉砕機でホモジナイズした。ホ
モジネートを20,000xgで15分間4℃において
2回遠心分離し、その都度沈降物を捨てた。次ぎに上清
を100,000xgで1時間4℃において遠心分離し
た。得られたミクロソーム沈降物を元のホモジネートの
1/5量に等しい上のホモジナイズ緩衝液量に再浮遊し
た。このミクロソーム調製物はタンパク質濃度約7mg
/mlを有した。このミクロソーム浮遊液を−70℃で
部分標本として貯蔵した。これらの部分標本のスクアレ
ンシンテターゼ活性は少なくとも数カ月間安定である。
【0027】プレニルトランスフェラーゼの部分的精製
プレニルトランスフェラーゼを放射能標識ファルネシル
ピロリン酸の酵素合成に使用するために精製した。プレ
ニルトランスフェラーゼをリリング(Rilling)
(メソッズ イン エンチモロジー第110巻、第12
5〜129頁(1985年))の方法で検定し、活性単
位を標準検定において30℃で1分当たり1μモルのフ
ァルネシルピロリン酸を生成する酵素量として定義する
。5%コレスチラミンと0.1%ロバスタチンを与えた
23匹の40日間生育した雄のラットの肝臓を0.1ト
リプシン阻害単位のアプロチニン/mlを含有する10
mMメルカプトエタノール、2mM EDTA、25μ
M ロイペプチン、0.005%フェニルメチルスルホ
ニルフルオリドpH7.0の1リットルにウェーリング
ブレンダーでホモジナイズした。ホモジネートを20,
000xgで20分間遠心分離した。上清を6N HO
Ac でpH5.5に調整し、100,000xgで1
時間遠心分離した。この上清を3N KOH でpH7
.0に調整し、35〜60%硫酸アンモニウム画分を用
いた。この60%沈降物を10mMリン酸カリウム、1
0mMメルカプトエタノール、1mM EDTA、 p
H7.0(緩衝液A)の60mlに再溶解し、緩衝液A
1リットルを2回変えて透析した。この透析画分を緩衝
液Aで平衡にしたDEAE−セファロース4Bの12.
5×5cmカラムにのせた。カラムを緩衝液A700m
lと緩衝液Aから100mMリン酸カリウム、10mM
メルカプトエタノール、1mM EDTA、 pH7.
0までの1リットル勾配で洗浄した。0.20単位/m
g以上の比活性を有する画分を合わせ、固形硫酸アンモ
ニウムを加えて60%飽和にし、沈降させた。この沈降
物を10mMトリス、10mMβ−メルカプトエタノー
ル、pH7.0(緩衝液B)の8mlに溶解した。再溶
解した沈降物を緩衝液B中飽和硫酸アンモニウム1.5
容量を加えることによって硫酸アンモニウムで60%飽
和にした。この硫酸アンモニウム浮遊液は比活性0.2
3単位/mgを有する3.5単位/mlを含み、イソペ
ンテニルピロリン酸イソメラーゼ活性を含まなかった。 この硫酸アンモニウム浮遊液を[4−14C]ファルネ
シルピロリン酸の合成に使用し、その活性は4℃で少な
くとも6ケ月間貯蔵しても安定であった。
【0028】[4−14C]ファルネシルピロリン酸の
酵素合成 溶媒(エタノール:0.15N NH4OH,1:1)
を55μCiの[4−  14C]イソペンテニルピロ
リン酸(47.9μCi/μモル)から回転蒸発によっ
て除去した。100mMトリス、10mM MgCl2
、4mMジチオトレイトールpH7.5の600μlを
加え、この溶液を1.5mlのエッペンドルフ遠心管に
移した。 ゲラニルピロリン酸20mM溶液250μlとプレニル
トランスフェラーゼの硫酸アンモニウム懸濁液50μl
を加えて反応を開始した。この温置は容量900μl中
5μモルのゲラニルピロリン酸、1.15μモルのイソ
ペンテニルピロリン酸、6μモルのMgCl2及び0.
18単位のプレニルトランスフェラーゼを含有した。温
置を37℃で行なった。温置中新しく生成したファルネ
シルピロリン酸のマグネシウム複合体が溶液から沈殿す
るにつれて混合物が濁った白色に変わった。[4−14
C]ファルネシルピロリン酸をエッペンドルフ遠心管で
14,000rpmにおいて3分間遠心分離して集め、
上清を除去し、沈澱物を50mM HEPES、5mM
 EDTA、pH7.5の1.0mlに溶解した。収量
は50.7μCi(92%)の[4−14C]ファルネ
シルピロリン酸であった。[4−14C]ファルネシル
ピロリン酸を−70℃で部分標本として貯蔵した。
【0029】スクアレンシンテターゼ検定反応は16×
125mmのねじ蓋試験管で行なった。バッチ検定混合
物を次の溶液から調製した。                          
            1検定当たりのμl    
50検定の容量  1. 250mM ヘペス pH7
.5                   20  
             1000  2. NaF
 110mM                   
      10                5
00  3. MgCl2  55mM       
                10       
         500  4. ジチオトレイトー
ル30mM                10  
              500  5. NAD
PH 10mM (新しく調製)          
  10                500  
6. [4−14C]ファルネシルピロリン酸    
  47.9μCi/μモル及び          
         3.0             
  150      0.025μCi/3.0μl
  7. H2O                 
                  24     
          1200 この検定混合物を真空下で脱気し、N2で満たした。ス
クアレンシンテターゼ阻害剤の溶液をDMSO又はMe
OHで調製し、ミクロソームタンパク質の1:120の
稀釈液を最初のホモジナイズ緩衝液で調製した。各反応
に対して、検定混合物87μlを阻害溶液3μl(対照
としてDMSO又はMeOH)と取り、水浴中で30℃
に温め次にミクロソームタンパク質の1:120稀釈液
(検定中タンパク質合計0.6μg)を加えて反応を開
始した。20分後、40%KOHと95%EtOHの1
:1混合液100μlを加えて反応を停止した。停止さ
せた混合物を65℃で30分間加熱し、冷却し、ヘプタ
ン10mlを加え混合物を旋回した。次に活性アルミナ
2gを加え混合物を再び旋回し、アルミナを沈降させ、
ヘプタン層5mlを除去した。シンチレーション液体1
0mlをヘプタン溶液に加え、放射活性を液体シンチレ
ーション計数によって定量した。 阻害%は式 (1−[試料−ブランク]/[対照−ブランク])×1
00 によって計算する。IC50値は阻害%に対する試験化
合物の濃度の対数をプロットすることによって求めた。 IC50はこれらのプロットから求めた50%阻害を示
す阻害剤の濃度である。本発明の化合物の代表的な固有
のスクアレンシンテターゼ阻害活性は以下で表にするI
C50データである。                 化合物      
          スクアレンシンテターゼ    
                         
                 IC50    
                    化合物A 
                      9nM
【0030】本化合物はまたブイヨン及び寒天稀釈法に
よって定量した広範囲なスペクトル抗真菌活性を示す。 これらの化合物はカンジダアルビカンス(candid
a albicans)及びクリプトコッカス ネオホ
ルマンス(Cryptococcus neoform
ans)を含む糸状菌及び酵母に対して特に有効である
。糸状菌及び酵母の感受性はミクロ力価方式の阻害剤稀
釈検定を用いて定量した。化合物をDMSOに2mg/
mlで溶解し、ミクロ力価皿中0.1Mリン酸緩衝液p
H7.0で100〜0.006μg/mlに連続して稀
釈した。糸状菌を試験するために標定した胞子浮遊液は
1ウェル当たり1.5×103コロニー形成単位を添加
するように胞子を1.5%寒天を含有する抗生物質培地
#3に接種して調製した。ミクロ力価ウェルを化合物を
含有する緩衝液50μl及び接種培地50μlで満たし
た。
【0031】酵母の感受性は1%デキストロースを含有
する酵母窒素塩基(YNB/G)を35℃に於て酵母形
態(YM)培地で増殖した一夜酵母培養物のアリコート
に接種し、YNB/Gで稀釈して 最終濃度1.5〜7
.5×103コロニー形成単位/ウェルを得ることによ
って定量した。酵母の感受性を試験するために、化合物
を10%水性DMSOに2.56mg/mlで可溶化し
た。化合物をYNB/Gで128〜0.06μg/ml
に連続して稀釈し、更にYNB/Gで1:10に稀釈し
た。ウェルを、薬剤を含有する培地150μlで満たし
た。最小阻止濃度(MIC)は糸状菌に対しては28℃
で42時間、酵母に対しては35℃で24〜48時間温
置した後、増殖を阻止する最低濃度として定義する。代
表的な抗真菌活性は以下に示される最小阻止濃度データ
である。                        最小
阻止濃度(mcg/ml)             
 微生物                     
             化合物A        
         糸状菌       アスペルギル
ス  フラブスMF383             
     1.5    (Aspergillus 
flavus)    A.ニジュランス(nidul
ans)R21                  
   1.5              酵  母 
                         
        化合物A       カンジダアル
ビカンスMY1055               
     16    C.トロピカリス(tropi
calis)MY1012             
  8    C.パラプシロシス(parapsil
osis)MY1010           8  
  Crypt.ネオフォルマンスMY1051   
                1従って本発明は構
造式(I)で表わされる化合物及びその医薬的に使用し
得る塩の無毒性の治療的に有効な量を治療を必要として
いる生物体に投与することを特徴とする真菌感染症の治
療方法にも関する。上記MICデータに基づいて一般に
約2〜20mg/kgを抗真菌治療に単位投薬量として
使用すべきであることが決定される。
【0032】本発明の化合物は抗真菌組成物の種々の適
用に利用されるのに適応できる。このような使用におい
て化合物は生物学的に不活性な担体と一般に界面活性分
散剤の助剤と共に混和することができ、その種類は用途
が人間のような哺乳類又は鳥類又は爬虫類に感染する病
原体の制御のためであるかあるいは土壌又は植物関係の
ような農業における真菌の制御のためであるかあるいは
無生物における真菌の制御のためであるかに依存して異
なる。
【0033】治療用組成物としては、化合物は医薬的に
使用し得る担体と混和することができ、その種類は組成
物が局所、非経口又は経口用であるかに依存して異なる
【0034】該適用が局所用である場合、薬剤は白色ワ
セリン、無水ラノリン、セチルアルコール、コールドク
リーム、一ステアリン酸グリセリン、ローズ水等の通常
のクリーム剤及び軟膏として処方することができる。非
経口用の場合、化合物は水中0.85%塩化ナトリウム
又は5%デキストロースのような通常の非経口溶液又は
他の医薬的に使用し得る組成物中に処方することができ
る。経口投与用組成物は、成分薬剤を液体製剤の場合、
水、グリコール、オイル、アルコール等の液体担体及び
カプセル剤および錠剤のような固形製剤の場合、デンプ
ン、砂糖、カオリン、エチルセルロース、界面活性分散
剤のような固形担体を含む任意の通常の医薬媒質と一般
にステアリン酸カルシウムのような滑沢剤と結合剤、崩
壊剤等と密に混合して調製することができる。
【0035】次いでこれらの組成物は所望の抗真菌作用
を十分得る量で投与される。治療用の場合、方法は式I
の化合物の治療的に有効な抗真菌量を治療を必要として
いる患者に投与することを包含する。適当な投与量は年
齢、重篤度、体重及び他の症状に依存して異なる。局所
用の場合、組成物は制御が所望される面に直接適用され
る。内科的投与の場合、組成物は注射によって適用する
か、経口的に投与することができる。
【0036】非医療用の場合、本発明の生成物は単独で
又は混合物として微細乾燥又は液状希釈剤、増量剤、充
填剤、コンディショナー及び賦形剤例えば種々のクレー
、ケイソウ土、タルク等、又は水及び低級アルカノール
例えばエタノール及びイソプロパノール又はケロセン、
ベンゼン、トルエン及び他の石油留分又はその混合物の
ような種々の有機液体を包含する不活性担体中の組成物
として使用することができる。
【0037】これらの組成物は保護される媒体の表面に
適用するか又は混入して使用することができる。米のい
もち病、トマトの末期焼枯れ、トマトの早期焼枯れ、小
麦の葉さび病、豆のうどんこ病及びトマトのフサリウム
(Fusarium)しおれの制御の場合、組成物は局
所用として植物に直接適用するか、浸透適用として土壌
に投与することができる。方法は式Iの化合物の抗真菌
的に有効な量を保護される被害植物、土壌又は媒体に投
与することを包含する。
【0038】次の実施例は式(I)の化合物の製造及び
医薬組成物への混合を具体的に説明するが、このままで
本明細書に添えられている特許請求の範囲に示される発
明を限定するものとして解釈されるべきではない。次の
実施例で使用される培地の組成を以下に挙げる。 KF種子培地                   
      微量元素ミックス#2         
                     1リット
ル当り                      
        g/L   コーン浸漬液     
      5g             FeSO
4・7H2O             1.0  ト
マトペースト        40g        
     MnSO4・4H2O          
   1.0  オート麦粉            
10g             CuCl2・2H2
O             0.025  セレロー
ス            10g         
    CaCl2・2H2O           
  0.1  微量元素              
                H3BO3    
              0.056    ミッ
クス#2              10ml   
                     (NH4
)6Mo7O24・4H2O            
  0.019  蒸留水             
             1000ml      
                    ZnSO4
・7H2O                    
      0.2  pH6.8に調整(滅菌前) 
         0.6N HCl1リットルに溶解
する 50ml/バッフル付きでない 250ml三角フラスコ 20分オートクレーブにかける (121℃、15psi) 生産培地     F1                   
            BRF    ひき割りトウ
モロコシ  10.0 g/フラスコ      玄 
 米          5.0 g/フラスコ  基
礎液体#3    10.0 ml/フラスコ    
  基礎液体#2  20.0 ml/フラスコ   
基礎液体#3                   
      基礎液体#2             
                         
   g/L                   
              g/L  アルダミンP
H         0.2            
酵母エキス              1.0  K
H2PO4             0.1    
        酒石酸ナトリウム        0
.5  MgSO4・7H2O      0.1  
          KH2PO4         
     0.5  酒石酸ナトリウム       
0.1            蒸 留 水     
        1000.0 ml  FeSO4・
7H2O      0.01  ZnSO4・7H2
O      0.01            (p
H調整なし)  蒸留水              
1000.0 ml   (pH調整なし)     
                15分オートクレー
ブにかける  15分オートクレーブにかける    
      (121℃、15psi)。   (121℃、15psi)。          
     蒸留水15.0ml/フラスコを加える。   蒸留水15.0ml/フラスコを加える。    
   20分オートクレーブにかける  20分オート
クレーブにかける          (121℃、1
5psi)。   (121℃、15psi)。
【0039】
【実施例1】 化合物Aの製造 A.MF5465の培養 ガラスへら1さじの土壌を用いて土壌管から接種した培
養物MF5465を3個のKF種子培地で25℃、22
0rpm、湿度85%において74時間生育させた。次
にフラスコをプールし、滅菌グリセリンを加えて最終濃
度10%を得た。内容物を混合し、2.0mlアリコー
トを滅菌凍結管に無菌的に調合した。バイアルを凍結し
−80℃に維持した。凍結栄養菌糸を含有する3個のバ
イアルを解凍し、3個のKF種子培地フラスコの各々に
移植した。これらの種子フラスコを25℃、220rp
m、湿度85%で71時間温置した。温置の完了時に3
個のKFフラスコをプールし、種子を用いて56個のF
1産生培地フラスコに接種した。固形生産培地中種子生
育を手で分配させることに注意した。生産フラスコを2
5℃で21日間静止して温置した。フラスコを次の通り
回収した。75%メタノール45mlを各生産フラスコ
に加え、増殖をガラスピペットを用いて小片に手で別々
に分け、フラスコに再び栓をし回転振盪機に入れ、抽出
を進行させながら220rpmで30分間攪伴した。振
盪後個々のフラスコの内容物を菌糸に覆われたトウモロ
コシからの溶媒抽出液を2リットルの三角フラスコに注
ぎ入れてプールした。次に各フラスコの内容物を別の7
5%メタノール45mlで第2抽出にかけた。上述の通
り抽出を進め、得られた抽出液を2リットルの第2三角
フラスコにプールした。
【0040】B.化合物Aの単離 上で得た抽出液(4800ml)をダウエックス−1カ
ラム(500ml樹脂)に速度20ml/分で充填した
。次にカラムを50%メタノール/水(300ml)と
90%メタノール/水(500ml)で洗浄した後、9
0%メタノール/水中3%塩化アンモニウムで溶離した
。6画分(500ml)を集めた。最初の3画分を合わ
せ、水(1リットル)で希釈し、濃塩酸でpH2.5に
調整した。酸性にした溶出液をジクロロメタン(500
mlずつ2回)で抽出した。ジクロロメタン抽出液を蒸
発させて油状残留物を得た(402mg)。残留物をメ
タノール(1.2ml)に溶解し、分取用HPLCカラ
ム(ダイナマックス60A、8umC8、24.6×2
50mm保護カラム)に充填した。カラムを72%アセ
トニトリル/28%(水中0.1%リン酸)で流速10
ml/分で溶離した。5ml画分を集め、所望の化合物
を画分29〜34で溶離した。画分29〜34を合わせ
、酢酸エチル(30ml)を加えた。水洗(10ml)
した後、有機層を蒸発させて化合物Aを油状物として得
た。
【0041】
【実施例2】 アンモニウム塩の製造 式(I)の化合物の遊離酸0.1ミリモル試料を酢酸エ
チル10mlに溶解する。得られた溶液を気体のアンモ
ニアで飽和したときにアンモニウム塩が溶液から沈殿す
る。
【0042】
【実施例3】 カリウム塩の製造 メタノール10ml中、式(I)の化合物の遊離酸0.
1ミリモルの溶液を水酸化カリウム0.3ミリモルを含
有する水性又はメタノール性溶液で処理する。溶媒を蒸
発させて三カリウム塩を得る。水酸化カリウム0.1〜
0.3ミリモルを添加すると一カリウム、二カリウム及
び三カリウム塩の類縁混合物を得、この組成は添加する
水酸化カリウムの正確な量に依存する。同様の方法でナ
トリウム及びリチウム塩を生成することができる。
【0043】
【実施例4】 カルシウム塩の製造 6:4メタノール/水20ml中、式(I)の化合物の
遊離酸0.1ミリモルの溶液を水酸化カルシウム0.1
ミリモルの水性溶液で処理する。溶媒を蒸発させて対応
するカルシウム塩を得る。
【0044】
【実施例5】 エチレンジアミン塩の製造 メタノール10ml中、式(I)の化合物の遊離酸0.
1ミリモルの溶液をエチレンジアミン0.1ミリモルで
処理する。溶媒を蒸発させてエチレンジアミン塩を得る
。この方法はN,N″−ジベンジルエチレンジアミン塩
の製造にも用いることができる。
【0045】
【実施例6】 トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩の製造メタ
ノール10ml中、式(I)の化合物の遊離酸0.1ミ
リモルの溶液にメタノール10mlに溶解したトリス(
ヒドロキシメチル)アミノメタン0.1〜0.3ミリモ
ルを加える。溶媒を蒸発させると対応する塩形を得、そ
の正確な組成は添加するアミンのモル比によって決定す
る。同様にL−オルニチン、L−リシン及びN−メチル
グルカミンの塩が製造される。
【0046】
【実施例7】 L−アルギニン塩の製造 6:4メタノール/水20ml中、式(I)の化合物の
遊離酸0.1ミリモルの溶液をL−アルギニン0.1〜
0.3ミリモルの水性溶液で処理する。溶媒を蒸発させ
ると標記塩を得、この正確な組成は式(I)の遊離酸に
対して使用するアミノ酸のモル比によって決定される。 同様にL−オルニチン、L−リシン及びN−メチルグル
カミンの塩が製造される。
【0047】
【実施例8】 化合物Bの製造(方法1) メタノール(5ml)中L−697,350  5mg
にエーテル中新しく蒸留したジアゾメタン(2.05M
)2mlを加えた。5分後溶媒を除去してトリメチルエ
ステル(化合物B)を油状物として得た。
【0048】
【実施例9】 化合物Bの製造(方法2) アセトニトリル0.5ml中、化合物A2mgの溶液を
10当量のDBUと10当量のMeIで室温において処
理する。2時間後、反応物をジクロロメタン10mlで
希釈し、0.1Mリン酸10ml、水10ml、飽和重
炭酸ナトリウム10mlと水10mlで連続して洗浄し
た。硫酸ナトリウムで乾燥した後、有機層を濃縮し、残
留物をヘキサンと酢酸エチルの混合液を用いてシリカゲ
ルによりクロマトグラフィー処理して化合物Bを得る。 実施例9の方法もまた、1)エチル及び他の低級アルキ
ルエステル、及び2)ベンジル及び置換ベンジルエステ
ルのような他のエステル誘導体の製造に適している。
【0049】質量スペクトルデータ 質量スペクトルをフィンニガン−MAT モデル MA
T212(電子衝撃EI90eV)MAT90(高速原
子衝撃FAB)とTSQ70B(FAB、EI)質量分
析計で記録した。正確な質量測定は内部標準としてパー
フルオロケロセン(PEK)又はパーフルオロポリプロ
ピレンオキシド(ウルトラマークU1600F)を用い
て高分解能(HR−EI)で行なった。トリメチルシリ
ル誘導体はBSTFA−ピリジンの1:1混合液により
室温において調製した。
【0050】13C NMRデータ 13C NMRスペクトルはバリアンXL−300分光
計によりCD3OD中75MHzにおいて記録した。ケ
ミカルシフトは内部標準として49.0ppm(CD3
OD)の溶媒ピークを用いて0ppmのTMSに相対す
るppmとして示す。 1H NMRスペクトル 1HNMRスペクトルはバリアンXL−300分光計に
より300MHzにおいて記録した。ケミカルシフトは
内部標準として3.30ppm(CD3OD)の溶媒ピ
ークを用いて0ppmのTMSに相対するppmとして
示す。
【0051】構造Iの化合物の物理的性質化合物A−構
造(I)(Z1、Z2及びZ3は各々水素である)の化
合物 質量スペクトルデータ この化合物は分子量754を有する。分子式C40H5
0O14はペンタトリメチルシリル誘導体のHR−MS
測定によって定量した(C40H50O14の計算値7
54.3198、実測値754.3154)。
【0052】1H NMRスペクトル(300MHz)
(CD3OD、22℃):7.22(m,4H),7.
13(m,6H),6.23(d,1.8),5.36
(m,2H),5.24(s),4.88(q,3.9
),4.03(d,1.8),2.73(dd,13.
3,5.6Hz),2.54(t,7.6,2H),2
.3(m,5H),2.04(s,3H),2.04(
m,2H),1.89(br t,7.0,2H),1
.6(m,5H),1.27(m,2H), 0.93
(d,6.8,3H),0.86(d,6.8,3H)
,ppm。 13C NMR(CD3OD):173.06,173
.04,172.43,170.14,168.46,
143.84,141.88,138.78,130.
15(2x),129.36(2x),129.24(
4x),127.53,126.89,126.61,
107.17,90.94,82.15,81.11,
78.10,76.57,75.56,40.46,3
9.62,37.77,37.56,36.87,36
.21,35.34,32.43,30.44,28.
75,21.25,21.13,20.08,14.3
2  ppm。 IR(遊離酸として膜/ZnSe)3200br,29
36,1733,1496,1454,1437,13
75,1250,1180,1148,1026,97
2,898,831,746,700 cm−1。
【0053】化合物B−化合物Aのトリメチルエステル
即ち構造(I)(Z1、Z2及びZ3は各々メチルであ
る)の化合物 質量スペクトルデータ この化合物はFAB−MS(m/z 929で[M+C
s]+が見られる)により分子量796を有する。 1H NMRスペクトル(300MHz)(CD3OD
6、22℃):7.22(m,6H),7.15(m,
4H),6.16(d,1.9),5.32(m,2H
),5.24(s),4.9(m),4.00(d,1
.9),3.81(s,3H),3.70(s,3H)
,3.68(s,3H),2.73(dd,13.3,
5.7Hz),2.56(dt,2.5,7.6,2H
),2.35(m,3H),2.25(m,2H),2
.08(m),2.05(s,3H),2.01(m)
,1.88(br t,7.4,2H),1.68(m
,2H),1.56(m,3H),1.29(m,2H
),0.94(d,6.8,3H),0.86(d,6
.8,3H)ppm。
【0054】13C NMRケミカルシフト13C N
MR(CD3OD):173.04,172.85,1
71.16,168.75,167.39,143.9
4,141.98,138.96,130.21(2x
),129.43(2x),129.30(4x),1
27.49,126.96,126.66,107.4
9,91.12,81.89,81.17,78.04
,76.83,76.20,53.62,53.03,
52.77,40.52,39.75,37.87,3
7.61,36.93,36.09,35.19,32
.46,30.53,28.78,21.27,21.
13,20.13,14.35  ppm。 IR(膜/ZnSe)3200br,2917,284
8,1738,1603,1441,1371,124
6,1149,1124,1030,968,748,
702 cm−1。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  構造式(I) 【化1】 (式中Z1、Z2及びZ3は a)  H、 b)  C1−5アルキル及び c) i) フェニル及び ii) メチル、メトキシ、ハロゲン(Cl、Br、I
    、F)又はヒドロキシで置換されたフェニルからなる基
    の1種で置換されたC1−5アルキルからなる基から各
    々独立して選択される)で表わされる化合物又は式(I
    )の化合物の医薬的に使用し得る塩。
  2. 【請求項2】  構造式(I)の相対配置が【化2】 (式中Z1、Z2及びZ3は各々−CH3であるか又は
    Z1、Z2及びZ3は各々−Hである)であり又はその
    医薬的に使用し得る塩である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】  構造式(I)の絶対配置が【化3】 (式中Z1、Z2及びZ3は各々−CH3であるか又は
    Z1、Z2及びZ3は各々−Hである)であり又はその
    医薬的に使用し得る塩である請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】  請求項1記載の化合物の無毒性の治療
    的に有効な量及び医薬的に使用し得る担体を包含してい
    る医薬組成物。
  5. 【請求項5】  治療を必要としている患者において高
    コレステロール血症の治療に有用な薬剤の製造のための
    請求項1記載の化合物の用途。
  6. 【請求項6】  治療を必要としている患者においてス
    クアレンシンテターゼを阻害するのに有用な薬剤の製造
    のための請求項1記載の化合物の用途。
  7. 【請求項7】  請求項1記載の化合物の抗真菌的に有
    効な量を増殖を抑制すべき領域に適用することによって
    真菌の増殖を抑制するための請求項1記載の化合物の用
    途。
  8. 【請求項8】  請求項1記載の化合物を回収可能な量
    で産生することができるMF5465、ATCC704
    11又はその有効な変異種の生物学的に純粋な培養物。
  9. 【請求項9】  請求項1記載の化合物を回収可能な量
    で産生することができるMF5465、ATCC704
    11又はその有効な変異種の培養物。
  10. 【請求項10】  MF5465、ATCC70411
    又はその有効な変異種を請求項1記載の化合物の生成に
    適した条件下で培養し、化合物を回収することを特徴と
    する請求項1記載の化合物の製造方法。
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