JPH04360494A - 無線交換システム - Google Patents

無線交換システム

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JPH04360494A
JPH04360494A JP3136520A JP13652091A JPH04360494A JP H04360494 A JPH04360494 A JP H04360494A JP 3136520 A JP3136520 A JP 3136520A JP 13652091 A JP13652091 A JP 13652091A JP H04360494 A JPH04360494 A JP H04360494A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内線と無線回線を介して
通信を行なう電話交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電話交換装置では、内線通信をF
M(周波数)変調による無線で行なうものがあった。
【0003】又、PSK(位相シフトキーイング)によ
る無線でデータ通信を行なうものがあった。
【0004】従来の電話交換装置におけるデータ変換装
置の構成を図11に示す。同図において171は送信ベ
ースバンドデータ、172はミキシング部、173は局
部発振器、174はIF(中間周波数)増幅器、175
は送信フィルタ、176は共用器、177はアンテナ、
178は局部発振器、179はミキシング部、180は
IF増幅器、181は復調器、182は受信ベースバン
ドデータである。
【0005】従来例において一般的な、音声の通信を行
う場合について説明する。交換制御装置からデータ変換
装置に入力された音声(ベースバンドデータ)は送信用
局部発振器173の出力に基づいてミキシングすること
によりFM(周波数)変調を行い、中間周波数増幅を行
った後、アンテナ177から送信される。搬送波は12
.5KHzごとに割り当てられ、FM変調度は変調後の
占有周波数が12.5KHzを越えないように設計する
【0006】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、従来の
無線データ通信では、使用周波数帯域の制限の問題から
高速のデータ通信を行うことができなかった。すなわち
、従来は複数の使用者の存在がある場合の干渉を防ぐた
めに、各チャネルごとに搬送波の周波数を異なるものと
し、同時に、各チャネルの使用周波数帯域を制限してい
た。したがって、高速のデータ通信を行うと、スプリア
スが発生して、複数の使用者による同時通信には、周波
数利用上問題があった。
【0007】一方、周波数利用上の問題を解決するため
に微弱電波を利用する場合、伝送距離が短くなるという
欠点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明において
は、交換制御部から第一のベースバンドデータを受信す
る手段と、該データを第一の符号で拡散変調する手段と
、被変調信号を受信する手段と、受信した被変調信号を
第二の符号で逆拡散変調する手段とを有する第一のデー
タ変換装置と、第二のベースバンドデータを受信する手
段と、該データを第二の符号で拡散変調する手段と、被
変調信号を受信する手段と、受信したデータを第一の符
号で逆拡散変調する手段とを有する第二のデータ変換装
置を電話交換装置に設けることにより、電話変換装置の
内線で高速のデータ伝送を行うことを可能とするもので
ある。
【0009】また、本発明の構成要素であるデータ変換
装置に、AMI符号で伝送されるn多重チャネル化され
たデータを受信する手段と、受信したデータをチャネル
ごとに分解する手段と、分解したデータを各チャネルご
とに割り当てられた第一のm種の拡散符号によって拡散
変調する手段と、受信した被変調信号第二のm種の拡散
符号で逆拡散変調する手段と、逆拡散変調したデータを
AMI符号に変換する手段設けることにより、ISDN
に相当するデータ伝送速度で通信を行い、音声とデータ
の同時通信を可能とする構内無線通信システムの構築を
可能とするものである。
【0010】さらに、データ変換装置にベースバンドデ
ータ信号をmビットのパラレルデータに変換する手段と
、パラレルデータを第一のm種の異なる拡散符号で拡散
変調する手段と、受信した被変調信号を第二のm種の異
なる拡散符号で逆拡散変調する手段と、逆拡散されたm
ビットのデータをシリアルデータに変換する手段を設け
ることにより、高速データ伝送時においても高い通信品
質を維持できるようにするものである。
【0011】
【実施例】図1は本発明を実施した電話交換装置の構成
図であり、同図において1は局線、2は交換制御装置、
3は局線インタフェース、4は交換スイッチ、5は内線
インタフェース、6は中央制御装置(CPU)、7はハ
イウェイ、8はインタフェース制御バス、9はROM(
リードオンリメモリ)、10はRAM(ランダムアクセ
スメモリ)、11と12はデータ変換装置、13は通信
端末である。
【0012】図2はデータ変換装置の構成図であり、同
図において、21は送信ベースバンドデータ、22は拡
散変調器、23はPN(擬似雑音)符号発生器、24は
ミキシング部、25は局部発振器、26はIF(中間周
波数)増幅器、27は送信フィルタ、28は共用器、2
9はアンテナ、30はコンボルバ、31は検波回路、3
2はピーク検出器、33は位相比較器、34はループフ
ィルタ、35は分周器、36はVCO(電圧制御発振器
)、37はPN符号発生器、38は局部発振器、39は
ミキシング部、40は逆拡散復調器、41は可変増幅器
、42はAGC(自動利御制御)電圧発生回路、43は
IFフィルタ、44は復調器、45は受信ベースバンド
データである。
【0013】図1の電話交換装置において、まず、通信
端末13から発信する場合を説明する。
【0014】通信端末13が発信を行うと、まず、発呼
手順などを含んだ制御データがデータ変換装置11に到
着する。データ変換装置11に入力されたベースバンド
データ信号は図2示の拡散変調器22に入り、PN符号
発生器23から発生した拡散符号と乗算される。つまり
、ベースバンドデータ21とPN符号は2を法とする加
算器で加算されて拡散変調信号となる。こうして拡散変
調されたデータは局部発振器25及びミキシング部24
により変調され、IF増幅器26、送信フィルタ27、
共用器28を経由してアンテナ29から電波として送出
される。
【0015】送出されたデータはデータ変換装置12に
より受信される。受信信号はアンテナ29、共用器28
からまずSAW(表面弾性波)コンボルバ30に入力さ
れる。又、SAWコンボルバ30の他方の入力にはPN
符号発生器37により発生されたデータ変換装置12で
用いられたものと同じPN符号が局部発振器38及びミ
キシング部39により変調されてから入力されている。 そして、コンボルバ30は受信信号との相関をとり、ピ
ーク検出器32によりそのピークが検出されるとピーク
出力が発生し、そのタイミングに応じて送信側との同期
が捕捉される。同期の保持は、位相比較器33,ループ
フィルタ34,VCO36から構成される制御系によっ
て行われる。
【0016】同期が維持されている間は、PN符号発生
器37により発生されるPN符号を逆拡散復調器40に
入力することにより、逆拡散が行われるわれる。増幅器
41、フィルタ43、復調器44を経て、ベースバンド
の制御データ45を得ることができる。
【0017】ベースバンドの制御データは内線伝送路を
通じて交換制御部2に送られ、そのデータを受け取った
CPU6は交換スイッチ4を制御し、発信のあった内線
を制御データにより指定された内線又は外線と接続する
。接続完了の旨は逆の流れに従って、交換制御部2から
通信端末13へと送られる。被呼側が無線通信端末だっ
た場合の呼出信号及び応答信号も同様に送られる。
【0018】接続完了の旨を受け取ると、通信端末13
は音声データを送信開始する。音声データは先の制御デ
ータと時分割多重されており、交換制御部2は音声デー
タと制御データを区別して受信することができる。
【0019】他の内線と通話を行なう場合、端末13か
らの音声データは内線インタフェース5、交換スイッチ
4、他の内線インタフェースを介して、他のデータ変換
装置から同様に拡散され送出される。
【0020】なお、データ変換装置は通信端末13、ま
たは交換制御部2に含まれていてもよい。
【0021】本実施例は、端末13からデータ変換装置
11を介して送信された情報を、データ変換装置12に
より逆拡散し、得られた制御情報を中央制御部6が解析
して、交換スイッチ4を制御し、着信側と接続する。そ
して、逆拡散して得られた音声情報を、変換スイッチ4
、内線インタフェースを介して、データ変換装置12に
より逆散して送信する。
【0022】このような構成によってスペクトル拡散通
信端末を電話交換装置の内線に収容することが可能とな
る。
【0023】又、制御データはPSK変調して、音声デ
ータは拡散変調して通信する様にしてもよい。
【0024】次に、内線に接続されたISDN(サービ
ス総合デジタル網)端末と他の内線端末との間で通信を
行う場合について述べる。
【0025】図3はISDN端末と他の内線端末との間
の通信を実現するための電話交換装置の構成図である。 同図において、1は外線、2は交換制御部、46は内線
インタフェース、47と48はデータ変換装置、51,
59はレシーバ、52,58はAMI/NRZ変換部、
50,53はフレーム分解部、49,54は無線処理部
、55はフレーム組立部、56はNRZ/AMI変換部
、57はドライバ、58はISDN端末である。
【0026】図4は本実施例における無線処理部49,
54の構成図であり、同図において、61は交換制御部
2から受信した第一のベースバンドデータ、62は第二
のベースバンドデータ、63は第三のベースバンドデー
タ、64から66は拡散変調器、67から69はPN符
号発生器、70は加算器、71は局部発振器、72は変
調器、73は増幅器、74は送信フィルタ、75は共用
器、76はアンテナ、77はコンボルバ、78は検波回
路、79はピーク検出器,80は位相比較器、81はル
ープフィルタ、82は分周器、83はVCO、84から
86は受信用PN符号発生器、87は局部発振器、88
は復調器、89は可変増幅器、90はAGC電圧発生回
路、91はIFフィルタ、92は復調器、93は交換制
御部に送信する第一のベースバンドデータ、94は第二
のベースバンドデータ、95は第三のベースバンドデー
タである。
【0027】図5は本実施例の交換制御部2の内線イン
タフェース46の構成図であり、同図において、101
はレシーバ、102はAMI/NRZ変換部、103は
フレーム分解部、104はPLL(フェイズロックルー
プ回路)、105はクロック生成部、106はシリアル
/パラレル変換部、107はパラレル/シリアル変換部
、108はLAP−D分解部、109はデータバッファ
、110はLAP−D組立部、111はDMAC(ダイ
レクトメモリアクセスコントローラ)、112はRAM
、113はROM、114はCPU、115はシリアル
/パラレル変換部、116はパラレル/シリアル変換部
、117はフレーム組立部、118はNRZ/AMI変
換部、119はドライバである。
【0028】以下、図3から図5に従って、本実施例の
電話交換装置の内線に接続されたISDN端末58から
発信する場合の動作を説明する。
【0029】ISDN端末58が発信を行うと、AMI
符号化されたビットレート192Kbps(キロビット
毎秒)のデータがデータ変換装置48に到着する。図3
に示すように、データ変換装置48ではAMI/NRZ
変換部58によりAMI符号をNRZ符号に変換し、多
重化されたフレームの分解をフレーム分解部50により
行う。フレームは64Kbpsの情報チャネル2チャネ
ル(B1,B2チャネル)、16Kbpsの制御チャネ
ル(Dチャネル)、その他の制御ビットから構成されて
いる。分解後のBチャネルデータは64KHzクロック
に同期したベースバンド信号として、Dチャネルデータ
は16KHzクロックに同期したベースバンド信号とし
て無線処理部49に入力される。
【0030】無線処理部49に入力された各チャネルの
ベースバンド信号は拡散変調器64から66に入り、P
N符号発生器67から69により発生した拡散符号と乗
算される。PN符号発生器67,68,69は3種類の
同系列長の拡散符号を発生し、それぞれのチャネルのデ
ータは異なる拡散符号によって変調される。B1チャネ
ル用のPN符号をPN1、B2チャネル用のPN符号を
PN2、Dチャネル用のPN符号をPN3とする。つま
り、ベースバンドデータとPN符号は、変調器64から
66により2を法とする加算がなされて拡散変調信号と
なる。さらに、加算器70によりアナログ加算されたの
ち変調器72により変調され、IF増幅器73、送信フ
ィルタ74、共用器75を経由してアンテナ76から電
波として送出される。
【0031】送出されたデータはデータ変換装置47に
より受信される。受信信号はアンテナ76、共用器75
からまずSAWコンボルバ77に入力される。一方、S
AWコンボルバ77にはデータ変換装置48で用いられ
たPN符号発生器84により発生された符号PN1も入
力され、受信信号との相関を検出している。相関のピー
ク出力のタイミングに基づいて送信側との同期を捕捉す
る。同期の保持は、PN1の相関の検出を利用した位相
比較器80、ループフィルタ81、VCO83から構成
される制御系によって行われる。PN1の同期が取れれ
ばPN2、PN3の同期捕捉は同様におこなわれる。
【0032】さて、局部基準信号は、局部発振器87の
出力をさきに同期させたPN符号発生器84から86に
より発生されたPN符号と乗算することで得られる。す
なわち、PN1,PN2,PN3の各符号と乗算を行い
、3種類の局部基準信号を得る。受信信号と局部基準信
号の復調器88によるミキシングにより得られた中間周
波信号はフィルタ91の通過後復調器92により各チャ
ネルごとに復調されてベースバンドデータ93,94,
95となる。
【0033】ベースバンドデータ93,94,95はフ
レーム組立部55により多重化され、NRZ/AMI変
換部56においてAMI符号に変換され、内線インタフ
ェース46へ伝送される。
【0034】内線インタフェース46では受信したAM
I符号をAMI/NRZ変換部102によりNRZ符号
に変換して情報チャネル(Bチャネル)と制御チャネル
(Dチャネル)に分離する。Bチャネルデータは64K
Hzクロックに同期して、シリアル/パラレル変換回路
106によりパラレルデータに変換される。そして、交
換制御部2から供給される2.048MHzクロックに
同期してパラレル/シリアル変換回路107によりシリ
アルデータに変換されてハイウェイにのせられ、交換ス
イッチ4へと伝送される。一方、DチャネルデータはL
AP−D分解部108からDMAC111によりRAM
112にDMA転送される。内線インタフェース内のC
PU114がDチャネルデータを解読し、必要な情報を
交換制御部2に伝送する。交換制御部2への伝送は交換
制御部内のDMACによりCPU間通信バスを介してD
MA転送される。
【0035】交換制御部2に伝送されたデータは交換制
御部2の制御により交換スイツチ4を介して、Dチャネ
ルデータにより指定される外線インタフェース3または
内線インタフェース46に伝送される。他の内線インタ
フェースに伝送する場合は、Bチャネルデータ及びDチ
ャネルデータは前述の場合と逆の流れで伝送されて、内
線インタフェースのNRZ/AMI変換部118でAM
I符合に変換されたフレームに構成され、データ変換装
置47に送られることとなる。
【0036】データ変換装置47に入力されてからの処
理は、ISDN端末58からデータ変換装置48にデー
タが入力されたときの処理と全く同様である。ただし、
拡散符号PN1,PN2,PN3はデータ変換装置48
で用いたものと異なる同系列長の符号を用いる。この結
果、データ変換装置47の送信側PN符号発生器とデー
タ変換装置48の受信側PN符号発生器が同符号を発生
し、データ変換装置47の受信側PN符号発生器とデー
タ変換装置48の送信側PN符号発生器が同符号を発生
する。
【0037】本実施例のように内線インタフェース46
とデータ変換装置47の間の伝送もISDNのAMI符
号によって行なう場合、データ変換装置47とデータ変
換装置48は同一の構成とすることができる。
【0038】なお、拡散符号として自己相関、相互相関
の小さい直交符号を用いることにより高い品質を得るこ
とができる。
【0039】図6は本発明の第3実施例の電話交換装置
の構成図であり、同図において、121は無線処理部、
122はデータチャネルのベースバンド信号、123は
制御信号チャネルのベースバンド信号、124はRS−
232Cインタフェース部、125はワンチップCPU
、126はデータ端末である。
【0040】この構成におけるデータ変換装置の無線処
理部は図4示のデータ変換装置の無線処理部と同様の構
成となる。ただし、入出力されるベースバンド信号は2
本となる。
【0041】この構成のデータ変換装置を使用する場合
、RS−232Cインタフェース124を介してパーソ
ナルコンピュータなどのデータ端末124を接続するこ
とができる。RS−232Cインタフェース123にお
ける各種のモデム制御信号はワンチップCPU125に
入力され、ワンチップCPU125に内蔵されたシリア
ル通信インタフェースからベースバンド信号123とし
て無線処理部121に送られる。一方、9600bps
のデータはCPUを経由しないで無線処理部に入力され
る。図4示の実施例では3種類のPN符号を用いたが、
本実施例では2種類のPN符号を用いることとなる。
【0042】信号の流れは図4示の実施例と同様である
ので詳細の説明は割愛する。
【0043】図4、図6においては無線処理部にあらか
じめ複数のベースバンド信号が入力される場合について
述べた。これに対し、1本のベースバンド信号をパラレ
ルデータに変換して、それぞれのビットを異なる拡散符
号で拡散変調すれば、さらに高い伝送レートを得ること
も可能となる。
【0044】図7、図8に示すのがこの動作を行う実施
例を実現するためのデータ変換装置における無線処理部
の構成図である。
【0045】まず、図7は本実施例の電話交換装置の無
線処理部の送信系の構成図であり、同図において、13
1はベースバンドデータ入力、132はシリアル/パラ
レル変換部、133と135は拡散変調器、134と1
36はPN符号発生器、137は加算器、138は変調
器、139は局部発振器、141は増幅器である。
【0046】図8は受信系の構成図であり、同図におい
て、151はコンボルバ、152は検波回路、153は
ピーク検出器、154は位相比較器、155はループフ
ィルタ、156は分周器、157はVCO、158は局
部発振器、159と160はPN符号発生器、161は
ミキサ、162と163は逆拡散変調器、164はパラ
レル/シリアル変換器、165はベースバンド信号出力
である。
【0047】ベースバンド信号に、音声PCM(パルス
コード変調)データが入力された場合、64Kbpsの
音声ベースバンド信号はシリアル/パラレル変換部13
2に入力されて、64KHzのタイミングに同期してパ
ラレル8ビットデータに変換される。変換された8ビッ
トデータはそれぞれ異なる拡散符号で拡散変調される。 加算器137で加算された後、無線周波数に変調されて
送出される。制御データも同様に送信可能である。
【0048】受信側に関しても主な部分は図4示の実施
例と同様である。ただ、逆拡散変調の際に各ビットごと
に送信側と対応した8種類の拡散符号を用いることが異
なる。逆拡散変調後パラレル/シリアル変換を行うこと
で音声PCMデータ165を得ることができる。受信さ
れた制御データは先の実施例と同様に変換制御に用いら
れる。
【0049】この実施例においては、シリアル/パラレ
ル変換器132に入力されたデータは、nチャネル並列
データに変換される。通信装置にはあらかじめn種類の
拡散符号(PN符号)が用意されており、各チャネルは
それぞれ異なる拡散符号で拡散変調される。変調後は加
算器137でアナログ加算された後、さらに変調されて
無線として放出される。
【0050】受信側では、PN符号発生器159により
発生された逆拡散符号と受信データの相関を検出するこ
とで、同期捕捉及び保持を行う。同期の保持されている
間は、あらかじめ用意されたn種類の逆拡散符号で逆拡
散復調することが可能である。逆拡散復調されたデータ
はパラレル/シリアル変換器164によりシリアルデー
タを得ることが可能となる。したがって、拡散符号の周
波数を高くすることなく、高い通信品質を得ることがで
きる。
【0051】交換制御部の動作に関しては図1示の実施
例と同様に行うことで実現できるので詳細は割愛する。
【0052】図9は第5の実施例の電話交換装置の無線
処理部の送信系の構成図である。同図において、201
はシリアルベースバンド信号、202はシリアル/パラ
レル変換器、203は第1の拡散符号発生器、241〜
243は遅延回路、251〜253はチャネル分の拡散
変調器、206は加算器、207は同期回路、208は
第2の拡散符号発生器(同期用)、209は局部発振器
、210はミキシング回路、211は乗算回路、212
は増幅器、213は高出波出力である。
【0053】図10は実施例の電話交換装置の無線処理
部の受信系の構成図である。同図において、214は高
周波受信信号、215はSAWコンボルバ、216は検
波回路、217はピーク検出器、218は位相比較器、
219はループフィルタ、220はVCO、221は分
周器、222は第1の逆拡散符号発生器、223は第2
の逆拡散符号発生器(同期用)、224は局部発振器、
225は基準信号、261〜263は遅延回路、271
〜273は逆拡散復調器、228はパラレル/シリアル
変換器、29はシリアルベースバンドデータ出力である
【0054】図9、図10に従って、データ伝送動作を
説明する。
【0055】図9示の送信側において、シリアルベース
バンドデータ201はシフトレジスタなどから構成され
るシリアル/パラレル変換器202によりnチャネル並
列データに変換される。この過程でデータ伝送速度1/
nになる。
【0056】一方、第1の拡散符号発生器203で生成
された第1の拡散符号はn種類の遅延回路241〜24
3に入力される。遅延時間は、拡散符号パターン1周期
分の時間より短く選ばれ、かつ、各遅延回路における遅
延時間は異なるものとなっている。
【0057】さらに、第2の拡散符号発生器208は、
第1の拡散符号に同期して第2の拡散符号を発生する。 第2の拡散符号は受信側との同期の捕捉及び保持のため
に使用されるものであり、第1の拡散符号と同系列長の
ものである。
【0058】さて、シリアル/パラレル変換器202が
出力するnチャネルの並列データは、拡散変調器251
〜253によりn種類の位相の異なる拡散符号により拡
散変調がなされる。つまり、各データと拡散符号は2を
法とする加算が施される。拡散変調されたデータは加算
器206においてアナログ加算され、1チャネルのデー
タに変換される。
【0059】ミキシング回路210は第2の拡散符号発
生器208の出力及び局部発振器209の出力をミキシ
ングし、乗算器211は加算器206の出力とミキシン
グ回路210の出力を乗算する。乗算されたデータは増
幅器212で増幅されて無線信号として共用器から外部
に送出される。
【0060】図10示の受信側においても、送信装置と
同様に2種類の逆拡散符号を使用する。第1の逆拡散符
号発生器222で生成された第1の逆拡散符号はn種類
の遅延回路261〜263に入力され、n種類の位相の
異なる逆拡散符号を発生する。
【0061】さらに、第2の逆拡散符号発生器223は
、第1の逆拡散符号に同期して第2の逆拡散符号を発生
する。
【0062】なお、受信側の第1および第2の逆拡散符
号の符号パターン、遅延回路261〜263の遅延時間
は、送信側のそれぞれと一致していることが必要である
【0063】さて、送信装置から送出された無線信号が
受信されると、まず、SAWコンボルバ215に入力さ
れる。SAWコンボルバ215には、第2の逆拡散符号
発生器223と局部発振器224の出力のミキシングし
て得た信号225も入力され、受信信号との相関をとっ
ている。ピーク検出器217は、相関のピークを検出す
るとピーク出力を発生し、そのタイミングから送信側と
の同期が捕捉される。
【0064】同期の保持は、第2の逆拡散符号の相関の
検出を利用した位相比較器218、ループフィルタ21
9、VCO220などから構成される制御系によって行
われる。第2の逆拡散符号と第1の逆拡散符号は共に、
VCO220の出力を基準タイミングとして生成され、
同期がとれているので、第2の逆拡散符号により同期保
持されている間は、第1の逆拡散符号に基づいて逆拡散
復調している。
【0065】具体的には、先に生成したn種類の位相の
異なる逆拡散符号は受信データと乗算されて逆拡散復調
が施され、nチャネルのデータを得ることができる。こ
うして得たnチャネルのデータを、送信側と同じ順番で
パラレル/シリアル変換することにより、ベースバンド
データ201と同一のベースバンドデータを得ることが
できる。
【0066】以上述べてきたように、本実施例の構成に
おいては、拡散変調されるデータの伝送速度は実際に送
信するデータの伝送速度に比べ1/nとなるので、処理
利得が増大し、高い品質を得ることができる。
【0067】なお、使用する拡散符号としては、自己相
関、相互相関の小さい直交系列を選択することにより、
高い品質を得ることができる。
【0068】同期保持は、位相比較器、ループフィルタ
、VCOなどから構成される制御系のかわりに、同期保
持には、遅延ロックループ(DLL)を利用してもよい
【0069】相関検出にはSAWコンボルバを利用しな
くても、DSP(DigitalSignal  Pr
ocessor)などによる演算処理、あるいは、スラ
イディング相関器を利用してもよい。
【0070】以上説明した様に、本実施例によれば、n
ビットのデータをパラレルに通信するので、シリアルに
通信する場合と比べてn倍の速度での通信が可能となる
【0071】又、nビットのデータの拡散に、n個の夫
々位相の異なる共通の符号を用いているので、n個の拡
散符号を使用せずにすむ。
【0072】又、共通の符号を、n個の夫々の遅延時間
の異なる遅延回路に供給しているので、n個の符号を発
生するための構成が簡単になる。
【0073】受信系、送信系においてパラレルデータで
処理される場合には、シリアル/パラレル変換器202
、パラレル/シリアル変換器228は必要ない。
【0074】又、拡散符号発生器203、逆拡散符号発
生器222が互いに位相の異なる符号を並列に発生する
機能を有している場合は、遅延回路241〜243、2
61〜263は必要ない。
【0075】又、同期用の符号と複数の拡散用、逆拡散
用の符号の1つを兼用する様にしてもよい。すなわち、
受信側では、拡散用符号の1つに基づいて符号同期をと
り、その同期に基づいて他の逆拡散符号を発生すること
により、他の逆拡散符号についても同期した逆拡散が可
能となる。
【0076】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、以
下の効果を得ることができる。
【0077】高い秘話性を持つ無線交換システムを構築
することが可能となる。
【0078】又、微弱電波を利用しながらも長距離の内
線伝送距離を確保した無線交換システムを構築できる。
【0079】又、多数の者が同時に通信を行う電話交換
装置においても、他者の干渉を受けないで、また、他者
に影響を与えないで、従来に比べ高速のデータ伝送を実
現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における電話交換装置の構成図で
ある。
【図2】第1の実施例の電話交換装置におけるデータ変
換装置の構成図である。
【図3】第2の実施例における電話交換装置の構成図で
ある。
【図4】第2の実施例の電話交換装置におけるデータ変
換装置の構成図である。
【図5】第2の実施例における交換制御部の内線インタ
フェースの構成図である。
【図6】第3の実施例における電話交換装置の構成図で
ある。
【図7】第4の実施例における電話交換装置のデータ変
換装置の送信部の構成図である。
【図8】第4の実施例における電話交換装置のデータ変
換装置の受信部の構成図である。
【図9】第5の実施例におけるデータ変換装置の送信部
の構成図である。
【図10】第5の実施例におけるデータ変換装置の受信
部の構成図である。
【図11】従来の電話交換装置の無線処理部の構成図で
ある。
【符号の説明】
2  交換制御装置 4  交換スイッチ 5  内線インタフェース 6  中央制御装置 11  データ変換装置 12  データ変換装置 22  拡散変調器 23  PN符号発生器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  発信情報を受信する受信手段と、受信
    信号を逆拡散することにより音声情報を復調する復調手
    段と、上記復調された音声情報を交換する交換手段と、
    上記受信された発信情報に基づいて上記交換手段を制御
    する制御手段とを有することの電話交換装置。
  2. 【請求項2】  更に、上記復調手段により復調され、
    上記交換手段により交換された音声情報を拡散して送信
    する送信手段とを有することを特徴とする請求項1の電
    話交換装置。
  3. 【請求項3】  上記復調手段は受信信号を複数の逆拡
    散符号で逆拡散することを特徴とする請求項1の電話交
    換装置。
  4. 【請求項4】  上記復調手段は複数の逆拡散符号で逆
    拡散されたデータをシリアル変換して出力することを特
    徴とする請求項3の電話交換装置。
  5. 【請求項5】  上記復調手段は複数の逆拡散符号で逆
    拡散されたデータをAMI符号化して出力することを特
    徴とする請求項3の電話交換装置。
  6. 【請求項6】  上記送信手段は音声情報を複数の拡散
    符号で拡散することを特徴とする請求項2の電話交換装
    置。
  7. 【請求項7】  上記送信手段は音声情報をパラレル変
    換して、パラレル変換されたデータの夫々のビットを異
    なる拡散符号で拡散することを特徴とする請求項6の電
    話交換装置。
  8. 【請求項8】  上記送信手段はAMI符号化された音
    声情報をチャネル毎に分解し、分解されたデータをチャ
    ネル毎に異なる拡散符号で拡散することを特徴とする請
    求項6の電話交換装置。
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