JPH0436032A - エンジンの燃料噴射制御装置 - Google Patents

エンジンの燃料噴射制御装置

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JPH0436032A
JPH0436032A JP14491890A JP14491890A JPH0436032A JP H0436032 A JPH0436032 A JP H0436032A JP 14491890 A JP14491890 A JP 14491890A JP 14491890 A JP14491890 A JP 14491890A JP H0436032 A JPH0436032 A JP H0436032A
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JP
Japan
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fuel
amount
intake port
intake
cylinder
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Application number
JP14491890A
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English (en)
Inventor
Masaru Kurihara
優 栗原
Kazushi Kadota
門田 一志
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、吸気ポート内壁面に付着する燃料量と、この
付着した燃料量のうちの蒸発燃料量とを推定し、この推
定値から各気筒に対する燃料噴射量を設定するエンジン
の燃料噴射制御装置に関する。
[従来の技術] 一般に、マルチポイントインジェクション(以下rMP
 I 、と略称)では、シングルポインi・インジェク
ション(以下rSP I 、と略称)に対し吸気管長差
分が短いため、燃料の付着部が吸気バルブとその周辺に
限定される。よって、MPIの燃料付着はSPIに比し
極めて少ないが、近年の2吸気ポートあるは3吸気ポー
トなど複吸気ポート化されたエンジンでは、吸気バルブ
ばかりでなく、各吸気ポート間の仕切壁に燃料が付着し
易くなっている。
また、燃料としてガソリンのみ、あるいは、ガソリンと
アルコールとの混合燃料、あるいは、アルコールのみを
使用するF F V (F 1eXible F ue
Vehicle)用エンジンでは、アルコールの体積膨
脹率がガソリンに比し大きいため充填効率を考慮した場
合、燃料中のアルコール濃度が高いとき噴射タイミング
を吸気バルブ開弁直前に設定する必要があるが、吸気行
程時に全ての燃料を吸入させることは困難で、燃料の一
部が吸気ポート壁面に付着してしまいやすい。
したがって、燃焼室へ実際に供給される燃料量は、MP
Iインジェクタから噴射された燃料から壁面付着分を減
算し、その燃料に前回の壁面付着燃料のうちの蒸発燃料
分を加算した値になる。
従来、エンジン運転状態に応じて設定した燃料噴射量を
、推定した吸気ポートの壁面付着量および燃料蒸発量で
補正して、燃焼室へ供給される実際の燃料量を適性に制
御する技術が種々提案されている。
例えば、特開昭61−126337号公報では、スロッ
トル開度を関数として求めた壁面付着率Xと、冷却水湯
を関数として求めた燃料蒸発率βとを求め、この壁面付
着率X、燃料蒸発率βと、1サイクル前の燃料噴射量G
fとに基づき設定した現時点の吸気ポート残留燃料量M
fと、吸入空気量Qaとから今回の燃料噴射量Gfを Gf ={(Qa /^/F)−βMf}/(1−x)
にしたがって決定する技術が開示されている。
[発明が解決しようとする課題] この先行技術によれば、1サイクル前の吸気ポート残留
燃料量Mfに燃料蒸発率βを乗算して、前回残留した燃
料のうち蒸発した分を今回の燃料量の一部としているた
め、とくに、過渡時の空燃比制御性が良くなるが、多気
筒エンジンに採用した場合問題がある。
すなわち、多気筒エンジンでは、燃料噴射量を各気筒ご
とに補正する必要があるが、個々の気筒ごとに燃料噴射
量を演算した場合、マイクロコンピュータにかかる演算
負担が過大になり過渡時の空燃比変動に充分対応するこ
とが困難となる場合がある。
[発明の目的] 本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、多気筒エ
ンジンであっても、マイクロコンピュータにかかる演算
負担が過大化することなく過渡時であっても良好な空燃
比制御性を得ることのできるエンジンの燃料噴射制御装
置を提供することを目的としている。
[課既を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明によるエンジンの燃料
噴射制御装置は、第1図に示すように、1気筒における
吸気行程と次の吸気行程間の吸気ポート内燃料蒸発率β
を設定する燃料蒸発率設定手段M1と、 噴射された燃料の吸気ポート内壁面付着率Xを設定する
壁面付着率設定手段M2と、 燃料噴射量Gfを、 Gf ={(Ql) /A/F)−β×Mf(n)) 
/ (1−X)(但し、Qp:吸入空気量、A/F :
目標空燃比、Mf(n):n気筒エンジンにおける1サ
イクル前の吸気ポート内残留燃料量)にしたがって設定
する燃料噴射量設定手段M3と、 現在の吸気ポート内残留燃料量Mfを、Mf −(1−
β) XMf(11)+X −Gfにしたがって、設定
する残留燃料量設定手段M4と、 現在の吸気ポート残留燃料量Mfを1/nサイクルごと
に記憶して当該気筒の1サイクル前の吸気ポート残留燃
料量Mf(n)を設定する残留燃料1更新手段M5 とを備えるものである。
[作 用] 上記精成において、まず、燃料蒸発率設定手段M1で、
1気筒における吸気行程と次の吸気行程間の吸気ポート
内燃料蒸発率βを設定する。
次いで、壁面付着率設定手段M2で、噴射された燃料の
吸気ポート内壁面付着率Xを設定する。
その後、燃料噴射量設定手段M3で、燃料噴射量Gfを
、 Gf ={(Qa /A/F)−β×Mf(n)) /
 (1−X)(但し、Qa:吸入空気量、A/F :目
標空燃比、Mf(n):n気筒エンジンにおける1サイ
クル前の吸気ポート内残留燃料量)にしたがって設定す
る。
そして、残留燃料量設定手段M4で、現在の吸気ポート
内残留燃料量Mfを、 Mf={1−β) XMf(n)+X −Gfにしたが
って、設定する。
また、残留燃料量更新手段M5で、現在の吸気ポート残
留燃料量Mfを1/nサイクルごとに記憶して当該気筒
の1サイクル前の吸気ポート残留燃料量Mf(n)を設
定する。
[発明の実施例] 以下、図面に基づいて本発明の詳細な説明する。
第2図以下は本発明の一実施例を示し、第2図はエンジ
ン制御系の全体概略図、第3図はクランクロータとクラ
ンク角センサの正面図、第4図はカムロータとカム角セ
ンサの正面図、第5図は吸気行程と燃料噴射タイミング
のモデルを示すタイムチャート、第6図は燃料噴射タイ
ミングのタイムチャート、第7図は燃料蒸発率マツプの
概念図、第8図は壁面付着率マツプの概念図、第9図は
燃料噴射開始クランク角度マツプの概念図、第10図は
燃料噴射パルス幅設定手順を示すフローチャート、第1
1図は燃料噴射制御手順を示すフローチャートである。
(構 成) 図中の符号1はエンジン本体で、図においては水平対向
型4気筒エンジンを示す。
このエンジン本体1のシリンダヘッド2に形成した吸気
ポート2aにインテークマニホルド3が連通され、この
インテークマニホルド3の上流にスロットルボディ4を
介して吸気管5が連通され、この吸気管5の上流にエア
クリーナ6が取付けられている。
また、上記吸気管5の上記エアクリーナ6の直下流にエ
アフローメータ7が介装され、また、スロットルバルブ
4aにアイドルスイッチ8aとスロットル開度センサ8
bが連設されている。さらに、上記インテークマニホル
ド3のライザを兼用する冷却水通1ll(図示せず)に
冷却水温センサ9が臨まされ、また、上記インテークマ
ニホルド3の各気筒の吸気ボー)2aの直上流側にイン
ジェクタ10がそれぞれ臨まされている。
また、排気ポート2bに連通する排気管11に02セン
サ12が臨まされている。
また、上記エンジン1のクランクシャフト1aにはクラ
ンクロータ21が軸着され、その外周にクランク角を検
出するための電磁ピックアップなどからなるクランク角
センサ22が対設され、さらに、上記クランクシャフト
1aに対して1/2回転するカムシャフトICにカムロ
ータ23が軸着され、このカムロータ23の外周にカム
角センサ24が対設されている。
第3図に示すように、上記クランクロータ21の外周に
突起21a、21b、21cが形成されている。この各
突起21a、21b、21cが各気筒の圧縮上死点前(
BTDC)θ1.θ2.θ3の位置に形成されており、
突起21aが燃料噴射開始時期設定の際の基準クランク
角を示し、突起21a、21b間の通過時間からエンジ
ン回転数Neを算出し、また、突起21cが固定点火時
期を示す。
また、第4図に示すように、上記カムロータ23の外周
に、気筒判別用突起23a、23b、23Cが形成され
ている。突起23aが#3. #4気筒の圧縮上死点後
(ATDC)θ4の位置に形成され、また、突起23b
が3ケの突起で構成され、その最初の突起が#1気筒の
圧縮上死点後(ATDC)θ5の位置に形成され、さら
に、突起23cが2ケの突起で構成され、その最初の突
起が#2気筒の圧縮上死点後(ATDC)θ6の位置に
形成されている。
なお、図の実施例ではθ1=97°、θ2=65°、θ
3=10°、θ4 =20’″、θ5 =5’θ6−2
0°である。
(制御装置の回路構成) 一方、符号31はマイクロコンピュータなどからなる制
御装置で、この制御装置[31のCPU(中央演算装置
)32、ROM33、RAM34、および、 I10イ
ンターフェイス35がパスライン36を介して互いに接
続され、このI10インターフェイス35の入力側に上
記センサ7.8b、9゜12.22.24およびアイド
ルスイッチ8aが接続され、さらに、出力側に駆動回路
38を介して上記インジェクタ10が接続されている。
上記制御装置31の燃料噴射制御を実行する機能には、
1気筒における吸気行程と次の吸気行程間の吸気ポート
内燃料蒸発率βを設定する燃料蒸発率設定手段と、噴射
された燃料の吸気ポート内壁面付着率Xを設定する壁面
付着率設定手段と、燃料噴射量Gfを、 Gf ={(Ql) /A/F)−β×Mf(n)) 
/ (1−X )(但し、Qp:吸入空気量、A/F 
:目標空燃比、Mf(n):n気筒エンジンにおける1
サイクル前の吸気ポート内残留燃料量)にしたがって設
定する燃料噴射量設定手段と、現在の吸気ポート内残留
燃料量Mfを、 Mf={1−β) ×Mf(n)+X −Gfにしたが
って設定する残留燃料量設定手段と、現在の吸気ポート
残留燃料量Mfを1/nサイクルごとに記憶して当該気
筒の1サイクル前の吸気ポート残留燃料量Mf(n)を
設定する残留燃料量更新手段とが含まれている。
(作 用) 次に、上記制御装置31による燃料噴射制御手順を第1
0図、第11図のフローチャートに従って説明する。
:燃料噴射パルス幅設定手順: まず、ステップ(以下「S」と略称)101で、クラン
ク角センサ22とカム角センサ24の出力信号に基づき
パルス判別、および、吸入行程の気筒判別を行う、すな
わち、第6図のタイムチャートに示すように、例えば、
上記カム角センサ24がθ5 (突起23b)のカムパ
ルスを検出した場合、その後にクランク角センサ22で
検出するクランクパルスが#4気筒の噴射対象クランク
角を示す信号であることが判別できる。
また、上記θ5のカムパルスの後にθ4 (突起23a
)のカムパルスを検出した場合、その後のクランク角セ
ンサ22で検出するクランクパルスが#l気筒の噴射対
象クランク角を示すものであることが判別できる。同様
にθ6 (突起23C)のカムパルスを検出した後のク
ランクパルスが#3気筒の噴射対象クランク角を示すも
のであり、また、上記θ6のカムパルスの後にθ4 (
突起23a)のカムパルスを検出した場合、その後に検
出するクランクパルスが#2気筒の噴射対象クランク角
を示すものであることが判別できる。
さらに、上記カム角センサ24でカムパルスを検出した
後に、上記クランク角センサ22で検出するクランクパ
ルスが該当気筒の燃料噴射開始時期を設定する際の基準
クランク角(θ1)を示すものであることが判別できる
次いで、5102でエンジン回転数Neを算出する。
例えば、上記クランク角センサ22から出力されるBT
DCθ1.θ2を検出するパルスの間隔を計時して周期
チを求め(f=dt  (θ1−θ2}/d (θ1−
θ2))、この周期fからエンジン回転数Neを求める
(Ne =60/ (2πXf))。
そして、5103で、上記エンジン回転数Neに基づき
エンジン1/2回転当りの時間time1/2を、 t i m e 1/2 = 30/ Ne     
  −11)から求める。
上記(1)式は、4気筒エンジンにおける1行程当りの
時間を算出するもので、気筒数nの等間隔燃焼エンジン
であれば、上記(1)式は、t i m e 1/n/
2 = (60/n/2) / Ne   =11)か
ら求めることができる。
その後、5104で、1行程当りの加重係数(加重平均
の重み)TNnewを、 TNnew= t i m e 1/2 X COF 
     (2)COF・固定値 から求める。
そして、5105で、エアフローメータ7の出力による
計測吸入空気流速Q(g/5ec)を読込むとともに、
前回のルーチンで設定した加重係数TN。
1d、補正吸入空気流速Qa01dを読出す、なお、初
回ルーチンではTNold=0、Qaold=Qである
その後、8106で、−次遅れを補償した補正吸入空気
流速Q anewを、 から求め、5107で、吸気行程で1気筒に吸入される
空気量Ql)を、 Qp = Qanewx t i m e 1/2  
  − (4)から求める。−次遅れを補償することで
、過渡時のオーバシュートを補正することができる。
なお、上記補正吸入空気流速qanewの理論式は、本
出願人が先に出願した特開平2−5745号公報に詳述
されている。
また、8108で、スロットル開度センサ8b、アイド
ルスイッチ8a、冷却水温センサ9の出力値に基づき始
動時、エンジン冷態時、スロットル全開時の増量補正な
どの各種増量分補正係数C0FFを設定する。ただし、
加速増量補正は行わない。
また、5109で、02センサ12の出力信号に基づい
て空燃比フィードバック補正係数αを設定する。
その後、5110で、上記エンジン回転数Ne、冷却水
温度TVをパラメータとして燃料蒸発率マツプMPβに
基づきエンジンが2回転(1サイクル)する間の吸気ポ
ート2aに付着した燃料が蒸発する割合、すなわち、燃
料蒸発率βを直接あるいは補間計算により設定する。燃
料蒸発率βは壁面温度と周期に支配される。すなわち、
壁面温度が高いほど燃料蒸発率βが大きくなり、また、
エンジン回転数Neが上昇すれば周期が短くなるため次
の吸気行程までの燃料付着時間が短く、その分、燃料蒸
発率βの値は小さくなる。
したがって、上記燃料蒸発率βは、冷却水温度Twとエ
ンジン回転数Neの関数として捕えることができ、図の
実施例においては、第7図に示すようなエンジン回転数
Neと冷却水温度Twをパラメータとする三次元の燃料
蒸発率マツプMPβを楕成し、各領域に予め実験などか
ら求めた燃料蒸発率βを格納する。
次いで、5111で、上記補正吸入空気流速Q al1
6Wと前回のルーチンで設定した実噴射パルス幅Tiを
パラメータとして壁面付着率マツプMPXに基づきイン
ジェクタ10から噴射される燃料のうち吸気ポート2a
の壁面に付着する燃料の割合、すなわち、壁面付着率X
を直接あるいは補間計算により設定する。なお、初回ル
ーチンでは、実燃料パルス幅T1が設定されていないの
で、X=Oに設定する。
上記壁面付着率Xの変化は、吸入空気流速Qanewと
噴射パルス幅Ti  (燃料噴射量)に支配される。す
なわち、吸入空気流速Qanewが速くなると霧化時間
が短くなり壁面付着率Xが大きくなる。
また、吸入空気流速Q aneWを一定とした場合、壁
面付着量の変動幅は燃料噴射量の変化に対して微小であ
り、よって噴射パルス幅Tiが大きくなれば上記付着率
Xは相対的に小さな値になる。
第8図に示すように、上記壁面付着率マツプMPXは補
正吸入空気流速qanewと実噴射パルス幅Tiをパラ
メータとする三次元マツプで構成されており、各領域に
は予め実験などから求めた壁面付着率βが格納されてい
る。
その後、5112で、4行程(1サイクル)前に設定し
た吸気ポート残留燃料量Mf4を読出し、5113で、
1回噴射当りの燃料噴射量Gfを次式から設定する。な
お、燃料噴射ルーチンが初回から4回実行されるまでは
Mf+=Oである。
G f = ((Q p/A/F)X C0EF−βM
f 4 }/(1−X)・・・(5) ところで、燃料噴射が1吸気行程中に行われるとした場
合、燃料噴射パルス幅、及び吸気バルブ開弁時間がゼロ
であり、且つ、同時であるというモデルを考え、タイミ
ングチャートに示すと第5図のようになる。
4サイクル4気筒エンジンで、点火順序が#1→#3→
#2→#4の場合の1つの気筒について考えると、18
0℃Aごとに燃料噴射が行われ、対応気筒に対して72
0℃A(エンジン2回転〉ごとに1回噴射が行われる。
対応気筒のインジェクタから対応気筒の吸気ボ−トに燃
料が噴射されると、その1部は気筒内(燃焼室)に吸入
されることなく、吸気バルブ、吸気ポート壁面などに付
着する。この付着燃料はエンシフ2回転する間、適宜蒸
発し、この蒸発燃料が次回の吸気行程で噴射された燃料
とともに気筒内に吸入される。
ここで、1回噴射当りの実際に筒内へ供給される燃料供
給量Geは壁面に付着しない燃料量(1−X)Gfと蒸
発量Mf4 ・βとの和、すなわち、Ge −(1−X
) Gf 十Mf 4 ・β   、、、(6)となる
、この(6)式から1回噴射当りの必要燃料量Gfを求
めると、 Gf = (Ge −Mf 4 ・β) / (1−X
 ) ・(7)となる。
ここで、実際の気筒内への燃料供給量Geは、目標空燃
比A/Fと空気量QDとによる燃料供給の目標値であり
、増量補正した目標空燃比が(A/F}/C0EFであ
るため、 G e = Q p −C0EF/ (A/F)   
   ・= (8)となり、(8)式を(7)式に代入
すると、上記(5)式になる。なお、上記目標空燃比^
/Fは、一般には理論空燃比であるが、FFV用エンジ
ンにあってはアルコール濃度によって理論空燃比が変化
するためインジェクタ10に連通ずる燃料通路などに介
装したアルコール濃度センサ(図示せず)で計測したア
ルコール濃度ALCをパラメータとしてマツプに基づい
て設定したり、演算により求めたりする(A/F=子(
ALC))、また、リーンバーンエンジンにおいては、
目標空燃比^/Fをエンジン負荷などに基づきマツプあ
るいは演算により求める。
次いで、5114で、今回の吸気ポート残留燃料量Mf
を次式から設定する。
Mf−(1−β) ×Mf 4 +X −Gf・・・(
9) すなわち、燃料噴射直後の吸気ポート残留燃料量Mfは
、前回の対応気筒の付着燃料のうちから蒸発分を引いた
残量(1−β) ×Mf 4と今回の噴射された燃料量
のうちの付着分X−Gfとの和となる。なお、初回から
4回噴射実行されるまでの間は、Mf=X−Gfとなる
その後、5115で、バッテリ電圧に基づいて無効時間
を補正する電圧補正パルス幅TSを設定し、8116で
、実際にインジェクタlOを駆動する実噴射パルス幅T
1を次式に基づいて設定する。
Ti =K −Gf ・a+Ts      =110
)K;インジェクタ特性補正係数 上記燃料噴射量Gfが壁面燃料付着予測補正、壁面付着
燃料に対する蒸発補正を行っているので、過渡時、とく
に、低回転時の空燃比のリッチ化が防止され、過渡時の
もたつきが防がれ、出力応答性が向上する。
さらに、加速増量補正が不要となり、空燃比制御性が向
上するとともに燃料の無駄な消費が防止される。
そして、5117で、エンジン回転数Neと実噴射パル
ス幅T1をパラメータとして噴射開始クランク角度マツ
プMPθINJSTに基づき噴射開始クランク角度θT
NJSTを設定する。
第9図に示すように、上記噴射開始クランク角度マツプ
MPθINJSTは、エンジン回転数Neと実噴射パル
ス幅Tiをパラメータとする三次元マツプで構成されて
おり、各領域には予め計算などから求めた最適な噴射開
始クランク角度θINJSTが格納されている。この噴
射開始クランク角度θINJSTは、エンジン回転数N
e、実噴射パルス幅Tiが大きいほど進角側に設定され
る。
その後、5118で、5104で設定した加重係数TN
newにて前回のデータTNoldを更新する(TNo
ld←TNnew) 。また、5119で、5106テ
設定した補正吸入空気流量Q anewにて、前回のデ
ータQaoldを更新する(Qao同←Qanew) 
燃料噴射制御手順: この燃料噴射制御は、メインルーチンで演算された現在
のクランク角度が前記5117で設定した噴射開始クラ
ンク角度θINJSTになると、割込みがかかり各噴射
対象気筒ごとに実行される。
そして、まず、5201で、前記5101で判別した気
筒のインジェクタ10へ実噴射パルス幅Tiに応じた駆
動パルスを出力する。
次いで、5202で、前記5114で設定した今回の吸
気ポート残留燃料量Mfにて前回の吸気ポート残留燃料
量Mflを更新する(M[1←Mf)、同様に各データ
を順次更新する(Mf 2←Mf1゜Mr3←Mf2.
Mf4hMr3)。
その結果、前記5112で読出す吸気ポート残留燃料量
Mf4は常に1サイクル前、すなわち、当該気筒の残留
燃料となる。なお、n気筒エンジンの場合、1サイクル
前の吸気ポート残留燃料量Mfnは、その前の吸気ポー
ト残留燃料量M fn−1で更新されることになる。
なお、燃料噴射パルス幅設定手順による演算(第10図
に示すフロー)は一定時間毎(例えば、10m5eC毎
)、残留燃料量更新(第11図に示すフロー)は各噴射
タイミング毎(例えば、各吸気(行程事)の演算と分業
されるので、高回転時における多気筒MPIエンジンの
燃料噴射制御においても、はとんど演算負荷を増大させ
ることなく、気筒別の燃料付着モデルを用いて制御する
ことができ、制御性向上を図れる。
[発明の効果] 以上、説明したように本発明によれば、気筒別の燃料噴
射量を壁面燃料付着予測補正、壁面付着に対する蒸発補
正を行うに際し、現在の吸気ポート残留燃料量を、気筒
数をnとした場合、1/nサイクルごとに記憶して当該
気筒の1サイクルの吸気ポート残留燃料量Mf(n)を
設定するようにしたので、多気筒エンジンであっても、
マイクロコンピュータにかかる演算負担が過大化するこ
となく過渡時であっても良好な空燃比制御性を得ること
ができるなど優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図はクレーム対応図、第2図以下は本発明の一実施
例を示し、第2図はエンジン制御系の全体概略図、第3
図はクランクロータとクランク角センサの正面図、第4
図はカムロータとカム角センサの正面図、第5図は吸気
行程と燃料噴射タイミングのモデルを示すタイムチャー
ト、第6図は燃料噴射タイミングのタイムチャート、第
7図は燃料蒸発率マツプの概念図、第8図は壁面付着率
マツプの概念図、第9図は燃料噴射開始クランク角度マ
ツプの概念図、第10図は燃料噴射パルス幅設定手順を
示すフローチャート、第11図は燃料噴射制御手順を示
すフローチャートである。 Ml・・・燃料蒸発率設定手段、M2・・・壁面付着率
設定手段、M3・・・燃料噴射量設定手段、M4・・・
残留燃料量設定手段、M5・・・残留燃料量更新手段。 第31!1 第8図 第7図 冷n水温[Twl 第9図 −シ 手辛た朝市正置(自発) 平成2年 8月29日 2、発明の名称 エンジンの燃料噴射制御装置 3、補正をする者 事件と1系

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  1気筒における吸気行程と次の吸気行程間の吸気ポー
    ト内燃料蒸発率βを設定する燃料蒸発率設定手段と、 噴射された燃料の吸気ポート内壁面付着率Xを設定する
    壁面付着率設定手段と、 燃料噴射量Gfを、 Gf={(Qp/A/F)−β×Mf(n)}/(1−
    X)(但し、Qp:吸入空気量、A/F:目標空燃比、
    Mf(n):n気筒エンジンにおける1サイクル前の吸
    気ポート内残留燃料量)にしたがって設定する燃料噴射
    量設定手段と、 現在の吸気ポート内残留燃料量Mfを、 Mf=(1−β)×Mf(n)+X・Gf にしたがって設定する残留燃料量設定手段と、現在の吸
    気ポート残留燃料量Mfを1/nサイクルごとに記憶し
    て当該気筒の1サイクル前の吸気ポート残留燃料量Mf
    (n)を設定する残留燃料量更新手段 とを備えることを特徴とするエンジンの燃料噴射制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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