JPH04357691A - 可搬式避雷器及びその可搬式避雷器を用いた避雷装置 - Google Patents

可搬式避雷器及びその可搬式避雷器を用いた避雷装置

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JPH04357691A
JPH04357691A JP13119291A JP13119291A JPH04357691A JP H04357691 A JPH04357691 A JP H04357691A JP 13119291 A JP13119291 A JP 13119291A JP 13119291 A JP13119291 A JP 13119291A JP H04357691 A JPH04357691 A JP H04357691A
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arrester
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Yoshihiro Ishizaki
石崎 義弘
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 〔発明の目的〕
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、雷や回路開閉に伴う異
常電圧から電気機器を保護する避雷器及び避雷装置に係
り、とくに、活線状態の線路に着脱自在に取り付け可能
な可搬式避雷器及びその可搬式避雷器を用いた避雷装置
に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、発変電所に設置される避雷器とし
ては、図4に示すものがある。同図に示す避雷器は、磁
器製碍子管101と、電圧−電流特性における非直線性
が優れた酸化亜鉛素子102とを有し、酸化亜鉛素子1
02が碍子管101の内部に収納されている。碍子管1
01の底部はパッキン103及び蓋兼用の接地端子板1
04にて封止され、上部はパッキン105及び蓋106
により封止され、これにより、碍子管101の内部は気
密に保持されている。酸化亜鉛素子102は、碍子管1
01の内部において蓋106との間のバネ107により
弾性支持されている。図中、符号108は碍子管上部の
鋳鉄製フランジ、109は碍子管上部の線路端子、11
0は避雷器全体を載設させる固定ベースである。
【0004】この種の避雷器は、その容器部に磁器製碍
子管101及び鋳鉄製フランジ108を使用しているの
で、重量が大きい。このため、一度設置した後の移設は
容易には行い難いため、その殆どが据え置き形として用
いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、長期間の運
用業務中には、既存の避雷器に、別の避雷器を一時的に
増設したい場合がある。それらは、例えば以下のような
各種の条件下で生じる。その第1は、機器の保守点検ま
たは系統運用上、避雷器が設置されている回路を系統よ
り切り離すとき、第2は、設置されている避雷器の保守
、点検、とくに、清掃の結果、劣化が懸念され、避雷器
を系統から取り外すため、避雷器を切り離すとき、さら
に第3に、系統運用上大きな開閉サージが想定され、避
雷器の追加設置が急遽必要になったときである。
【0006】このように避雷器を一時的に追加したいと
き、図4に示した従来の避雷器はその用途が据え置き中
心であるため、その一時的な増設の要請に応じることは
殆ど困難であり、避雷器無しでの一時的運用を余儀なく
されるという状況が生じていた。
【0007】本発明は、このような従来の不便な状況に
鑑みてなされたもので、既存の据え置き形の避雷器を系
統から一時的に切り離さざるを得ないような状況が生じ
た場合でも、一時的にせよ、避雷器が設置されていない
系統状態を作り出さなくても済み、必要数の避雷器を容
易に取り付け可能にした可搬式避雷器及び避雷装置を提
供することを目的とする。 〔発明の構成〕
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、請求項1記載の発明に係る可搬式避雷器では、繊維強
化プラスチックで形成された筒体と、この筒体の一方の
端部に固設され且つ活線状態の線路に着脱可能に係止可
能な導電性の係止部と、上記筒体の他方の端部に固設さ
れ且つ接地線が接続された接地端子と、上記筒体の他方
の端部に上記接地端子を介して固定され且つ前記係止部
を活線状態の線路に対して着脱させる操作部と、上記筒
体の内部において上記係止部と接地端子の間に収納され
た酸化亜鉛素子とを備えている。
【0009】また、請求項2記載の発明に係る避雷装置
では、繊維強化プラスチックで形成された筒体と、この
筒体の一方の端部に固設され且つ活線状態の線路に着脱
可能に係止可能な導電性の係止部と、上記筒体の他方の
端部に固設され且つ接地線が接続された接地端子と、上
記筒体の他方の端部に上記接地端子を介して固定され且
つ前記係止部を活線状態の線路に対して着脱させる操作
部と、上記筒体の内部において上記係止部と接地端子の
間に収納された酸化亜鉛素子とを備えた可搬式避雷器を
形成すると共に、前記線路を支持する線路支持体の線路
側上端部に、前記係止部に着脱可能な導電性の吊下げ体
を設置し、前記可搬式避雷器の係止部を上記吊下げ体に
係止させて固定し、必要数の上記可搬式避雷器を上記線
路支持体に併設可能な構造とした。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明に係る可搬式避雷器は、操
作部を操作することにより係止部を活線状態の線路に容
易に取り付け、また取り外すことができる。また筒体が
繊維強化プラスチックで形成され軽量且つ小形にできる
から、持ち運びも容易になる。線路に取り付けられた避
雷器は、酸化亜鉛素子の電圧−電流特性における非直線
性によって、異常電圧に対してギャップレス形の保護機
能を発揮する。
【0011】請求項2記載の発明に係る避雷装置は、請
求項1記載の可搬式避雷装置を必要数だけポスト碍子な
どの線路支持体に併設できる。この併設数は随時容易に
変更でき、開閉サージを効果的に吸収できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0013】まず、第1実施例を図1を用いて説明する
。同図に示す可搬式避雷器1は、細長い筒状の絶縁筒体
2と、この絶縁筒体2の一方の端部に取り付けた係止部
としての線路固定金具3と、絶縁筒体2の他方の端部に
取り付けた操作部としての握持部4と、この握持部4と
筒体2の間に設けた接地端子5と、絶縁筒体2の内部に
収納した酸化亜鉛素子6とを備えている。
【0014】絶縁筒体2は、軽量で高強度の繊維強化プ
ラスチック(FRP)を材料として形成されている。線
路固定金具3は図に示すように、接地棒等において従来
周知の構造を有するもので、引っ掛け用の金属製鉤部3
aと、この鉤部3aの基部に螺合する、軸方向端面に開
口した溝3baを備え且つ他方の端部が絶縁筒体2の上
端部に固設された、筒状の金属製ねじ軸3bとを備えて
いる。さらに、握持部4も繊維強化プラスチックから成
り、操作し易い所定長さの円筒状に形成されると共に、
その握持部4の一方の端部と絶縁筒体2の下端部との間
に、両部材の内側を当木を施した状態で、接地端子5が
介挿・固定されている。接地端子5には接地線5aが接
続され、接地線5aが外部に引き出されている。
【0015】さらに、絶縁筒体2の内部では、酸化亜鉛
素子6が接地端子5を底板とし且つねじ軸3bの下面を
上板とし収納され、そのねじ軸3b及び酸化亜鉛素子6
の間に挿入した金属製のバネ7により酸化亜鉛素子6を
押圧して、素子6を固定している。酸化亜鉛素子6は、
全体が複数個の酸化亜鉛素子を積み上げて形成され、電
圧−電流特性において優れた非直線性を持っている。
【0016】次に、本第1実施例の作用、効果を説明す
る。
【0017】可搬式避雷器1を取り付ける場合、線路固
定金具3の鉤部3aを線路9に図示の仮想線のように引
っ掛け、握持部4を所定方向に回転させる。これにより
、線路固定金具3のねじ軸3bが回り、鉤部3aとねじ
軸3bの間で線路9が締め付けられ、可搬式避雷器1が
線路9に固定される。また、避雷器1を外す場合は、握
持部4を反対方向に回して行う。このように取付け及び
取外しに要する操作は非常に簡単であり、操作性に優れ
ている。しかも、繊維強化プラスチックを大幅に使用し
たことにより、避雷器1全体が軽量且つ強固である。 さらに、小形に形成できるから、避雷器の据付スペース
も少なくて済む。
【0018】したがって、必要な箇所に必要数だけ簡単
に取り付け、また取り外しでき、これにより、一時的使
用にも容易に対応可能な、ギャップレス形の可搬式避雷
器を提供できる。
【0019】続いて、本発明の第2実施例を図2に基づ
き説明する。ここで、第1実施例と同一の構成要素には
同一符号を付して、説明を簡単化させる。
【0020】図2に示す可搬式避雷器11は、第1実施
例と同一構成の絶縁筒体2の外周部にヒダ付きチューブ
12を被覆させたものである。このチューブ12の材料
としてはポリマーを用いているので、チューブ12は熱
収縮性を有する。その他の構成は第1実施例と同じであ
る。
【0021】このため、第1実施例と同一の作用、効果
を得るほか、ヒダ付きチューブ12は、磁器碍子管にお
けるヒダの効果を発揮する。つまり、耐汚損特性、水切
り効果が向上すると共に、内側の絶縁筒体5の耐候性も
向上する。したがって、使用範囲が広く、且つ、信頼性
がより高くなるので、一時的な設置に止まらず、恒久的
な設備としても使用可能となる。
【0022】さらに、第3実施例を図3に基づき説明す
る。この第3実施例は、上述した第1及び第2実施例の
可搬式避雷器を更に応用した避雷装置を示すものである
【0023】つまり、図3に示す避雷装置21は、架線
22を支持する線路支持体としてのポスト碍子23の線
路側上端部に取り付けた吊下げ体としての吊下げ用金具
24と、この金具24に着脱自在に取り付けられた複数
の可搬式避雷器25…25とを備えている。吊下げ用金
具24は、周囲にリング状の引っ掛け部分を有している
。可搬式避雷器25は、前述した第1又は第2実施例と
同一の構造になっており、その鉤部25aを吊下げ用金
具24に引っ掛けることにより、所望数の避雷器24を
装備可能になっている。
【0024】このため、大きな開閉サージエネルギーを
一時的に処理しようとする場合でも、多数の避雷器25
を簡単に並列・設置でき、また設置数の変更も容易であ
り、かかる一次使用の要請に容易に応えることができる
。また、このような吊下げ方式の場合、ポスト碍子等の
支持体が強固であれば、耐震性能を懸念する必要もなく
、避雷器25の接地線25bに適度な張力を与えて固定
することで、避雷器25が確実に設置される。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る可搬式避雷器及び避雷装置
によれば、避雷器自体が軽量且つ小形で簡単に搬送でき
、設置スペースも少なくて済み、活線状態の線路又はポ
スト碍子などの線路支持体に必要数の避雷器を容易に取
り付けできる一方、異常電圧に対しては良好なギャップ
レス形の保護機能を発揮することから、既存の据え置き
形の避雷器では対応しきれなかった一時的設置や増設に
も対応できる。これにより、既存の避雷器の保守や点検
などを行うため、系統に避雷器が不在となる運用状態を
回避でき、また開閉サージに合わせた避雷器数の設置が
可能になるなど、異常電圧に対する保護機能の信頼性を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可搬式避雷器の一例を示す軸方向断面
図。
【図2】本発明の可搬式避雷器の別の例を示す軸方向断
面図。
【図3】本発明の避雷装置の構成例を示す構成説明図。
【図4】従来の避雷器を示す、一部省略した軸方向断面
図。
【符号の説明】
1  可搬式避雷器 2  絶縁筒体 3  線路固定金具 4  握持部 5  接地端子 6  酸化亜鉛素子 9  線路 11  可搬式避雷器 21  避雷装置 22  架線 23  ポスト碍子 24  吊下げ用金具 25  可搬式避雷器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  繊維強化プラスチックで形成された筒
    体と、この筒体の一方の端部に固設され且つ活線状態の
    線路に着脱可能に係止可能な導電性の係止部と、上記筒
    体の他方の端部に固設され且つ接地線が接続された接地
    端子と、上記筒体の他方の端部に上記接地端子を介して
    固定され且つ前記係止部を活線状態の線路に対して着脱
    させる操作部と、上記筒体の内部において上記係止部と
    接地端子の間に収納された酸化亜鉛素子とを備えたこと
    を特徴とする可搬式避雷器。
  2. 【請求項2】  繊維強化プラスチックで形成された筒
    体と、この筒体の一方の端部に固設され且つ活線状態の
    線路に着脱可能に係止可能な導電性の係止部と、上記筒
    体の他方の端部に固設され且つ接地線が接続された接地
    端子と、上記筒体の他方の端部に上記接地端子を介して
    固定され且つ前記係止部を活線状態の線路に対して着脱
    させる操作部と、上記筒体の内部において上記係止部と
    接地端子の間に収納された酸化亜鉛素子とを備えた可搬
    式避雷器を形成すると共に、前記線路を支持する線路支
    持体の線路側上端部に、前記係止部に着脱可能な導電性
    の吊下げ体を設置し、前記可搬式避雷器の係止部を上記
    吊下げ体に係止させて固定し、必要数の上記可搬式避雷
    器を上記線路支持体に併設可能な構造としたことを特徴
    とする避雷装置。
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