JPH04352327A - ドライエッチング装置 - Google Patents
ドライエッチング装置Info
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- JPH04352327A JPH04352327A JP12577991A JP12577991A JPH04352327A JP H04352327 A JPH04352327 A JP H04352327A JP 12577991 A JP12577991 A JP 12577991A JP 12577991 A JP12577991 A JP 12577991A JP H04352327 A JPH04352327 A JP H04352327A
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- etching
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Links
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Landscapes
- Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
- ing And Chemical Polishing (AREA)
- Drying Of Semiconductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多層薄膜をエネルギ
ー粒子を用いてエッチングするドライエッチング装置に
係わり、高速で低損傷なドライエッチングを可能とする
装置に関するものである。
ー粒子を用いてエッチングするドライエッチング装置に
係わり、高速で低損傷なドライエッチングを可能とする
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイス等の高密度・大規
模集積化が進展し、それに伴い高精度かつ微細な加工プ
ロセスが必須とされてきている。このような加工プロセ
スを実現するための方法として、プラズマ、イオン等を
利用した、いわゆるドライエッチング方法が提案され実
用化されている。ドライエッチング法においては、エネ
ルギー粒子のエネルギーが低い場合、被エッチング膜と
下地膜とのエッチング選択比が大きくとれ、エッチング
後の表面層の損傷が少ないが、エッチング速度が遅く、
異方性エッチングを実現することがむずかしい。一方、
エネルギー粒子のエネルギーが高い場合は、エネルギー
粒子が被エッチング材表面に損傷を与え化学反応を促進
させているといわれており、そのため、エッチング速度
が速く、異方性エッチングが実現し易いので、アスペク
ト比の大きい微細加工が実現でき、スループットが高い
ので一般に広く用いられている。
模集積化が進展し、それに伴い高精度かつ微細な加工プ
ロセスが必須とされてきている。このような加工プロセ
スを実現するための方法として、プラズマ、イオン等を
利用した、いわゆるドライエッチング方法が提案され実
用化されている。ドライエッチング法においては、エネ
ルギー粒子のエネルギーが低い場合、被エッチング膜と
下地膜とのエッチング選択比が大きくとれ、エッチング
後の表面層の損傷が少ないが、エッチング速度が遅く、
異方性エッチングを実現することがむずかしい。一方、
エネルギー粒子のエネルギーが高い場合は、エネルギー
粒子が被エッチング材表面に損傷を与え化学反応を促進
させているといわれており、そのため、エッチング速度
が速く、異方性エッチングが実現し易いので、アスペク
ト比の大きい微細加工が実現でき、スループットが高い
ので一般に広く用いられている。
【0003】ところで、今後、さらなる素子の高密度・
高集積化に伴い、例えば、半導体集積回路におけるゲー
ト膜厚の薄膜化に代表されるように、膜厚が百オングス
トロームを切る薄膜を含む多層膜により素子が構成され
るようになり、その薄膜の質が、デバイスの特性ひいて
は歩留まりを左右するようになる。このため、エネルギ
ー粒子のエネルギーが高い場合、選択比が減少するため
オーバーエッチングをするということと、エッチング終
了後の表面層に損傷を残すということが大きな問題点と
して浮かび上がってくる。前者の問題に対しては、エッ
チング速度と時間からエッチング終了点を見い出すこと
が考えられるが、ドライエッチング装置においては、被
エッチング材周辺の雰囲気ガス濃度や被エッチング材表
面温度が変動し易く、またこれらを制御することが困難
なため、エッチング速度の再現性が不十分であり、時間
とエッチング速度からエッチング深さを見積ることが困
難である。そこで、光干渉式深さ測定法を用いてエッチ
ング深さを測定することが一般に試みられている。その
例として、特開昭63−175703号公報があげられ
る。被エッチング膜の下地薄膜が数百オングストローム
の場合、光干渉式深さ測定法の精度が±数百オングスト
ローム程度であるので、下地薄膜をオーバーエッチング
し、下地薄膜までも除去する可能性がある。そのため、
特開平1−111335号公報に示されたようなエッチ
ング反応生成物量の変化を調べる方法でエッチングの終
了点を見い出すことが提案されている。この方法では一
部分でもエッチングが終了点まで達すればエッチング反
応生成物量が変化するので、エッチング終了点を上記の
方法よりも正確に見い出すことが可能である。そして、
部分的に残った被エッチング膜を選択比の高いエッチン
グ方法で除去することでオーバーエッチング量を減らす
ことが可能である。しかし、エッチング終了点に達した
場所でのオーバーエッチングを防ぐことは困難である。 さらに、特開平2−24644号公報に示されるような
試料からの二次電子量の変化を調べる方法でエッチング
終了点を見い出す方法や電子銃を組み合わせ試料に電子
線を照射し試料から出る特性X線やオージェ電子を分析
することで被エッチング膜が除去されているかを調べる
方法でエッチング終了点を見い出す方法が提案されてい
る。光干渉式深さ測定法を用いたエッチング終了点検出
法よりもエッチング終了点を正確に見い出すことが可能
であるが、上記と同様の問題点がある。また、後者の問
題に対しては、高速なエッチングをする場合、エネルギ
ー粒子のエネルギーが大きく粒子の膜中での飛程が長い
ので、上記のようなエッチング終了点を見い出す方法に
おいて、エッチング終了点に達した場所はもちろんのこ
と、被エッチング膜が薄く残っている場所においても下
地膜に損傷が残る。
高集積化に伴い、例えば、半導体集積回路におけるゲー
ト膜厚の薄膜化に代表されるように、膜厚が百オングス
トロームを切る薄膜を含む多層膜により素子が構成され
るようになり、その薄膜の質が、デバイスの特性ひいて
は歩留まりを左右するようになる。このため、エネルギ
ー粒子のエネルギーが高い場合、選択比が減少するため
オーバーエッチングをするということと、エッチング終
了後の表面層に損傷を残すということが大きな問題点と
して浮かび上がってくる。前者の問題に対しては、エッ
チング速度と時間からエッチング終了点を見い出すこと
が考えられるが、ドライエッチング装置においては、被
エッチング材周辺の雰囲気ガス濃度や被エッチング材表
面温度が変動し易く、またこれらを制御することが困難
なため、エッチング速度の再現性が不十分であり、時間
とエッチング速度からエッチング深さを見積ることが困
難である。そこで、光干渉式深さ測定法を用いてエッチ
ング深さを測定することが一般に試みられている。その
例として、特開昭63−175703号公報があげられ
る。被エッチング膜の下地薄膜が数百オングストローム
の場合、光干渉式深さ測定法の精度が±数百オングスト
ローム程度であるので、下地薄膜をオーバーエッチング
し、下地薄膜までも除去する可能性がある。そのため、
特開平1−111335号公報に示されたようなエッチ
ング反応生成物量の変化を調べる方法でエッチングの終
了点を見い出すことが提案されている。この方法では一
部分でもエッチングが終了点まで達すればエッチング反
応生成物量が変化するので、エッチング終了点を上記の
方法よりも正確に見い出すことが可能である。そして、
部分的に残った被エッチング膜を選択比の高いエッチン
グ方法で除去することでオーバーエッチング量を減らす
ことが可能である。しかし、エッチング終了点に達した
場所でのオーバーエッチングを防ぐことは困難である。 さらに、特開平2−24644号公報に示されるような
試料からの二次電子量の変化を調べる方法でエッチング
終了点を見い出す方法や電子銃を組み合わせ試料に電子
線を照射し試料から出る特性X線やオージェ電子を分析
することで被エッチング膜が除去されているかを調べる
方法でエッチング終了点を見い出す方法が提案されてい
る。光干渉式深さ測定法を用いたエッチング終了点検出
法よりもエッチング終了点を正確に見い出すことが可能
であるが、上記と同様の問題点がある。また、後者の問
題に対しては、高速なエッチングをする場合、エネルギ
ー粒子のエネルギーが大きく粒子の膜中での飛程が長い
ので、上記のようなエッチング終了点を見い出す方法に
おいて、エッチング終了点に達した場所はもちろんのこ
と、被エッチング膜が薄く残っている場所においても下
地膜に損傷が残る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のドラ
イエッチング方法では、アスペクト比の大きい微細加工
において高速なエッチングを実現する場合、部分的なオ
ーバーエッチングや下地の損傷による素子の劣化や素子
の不良が出るという問題点があった。
イエッチング方法では、アスペクト比の大きい微細加工
において高速なエッチングを実現する場合、部分的なオ
ーバーエッチングや下地の損傷による素子の劣化や素子
の不良が出るという問題点があった。
【0005】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、アスペクト比の大きい微細加工
において高速なエッチングを実現する場合にも、部分的
なオーバーエッチングや下地の損傷による素子の劣化や
素子の不良が生じにくいドライエッチング装置を提供す
ることを目的としている。
になされたものであり、アスペクト比の大きい微細加工
において高速なエッチングを実現する場合にも、部分的
なオーバーエッチングや下地の損傷による素子の劣化や
素子の不良が生じにくいドライエッチング装置を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるドライ
エッチング装置は、エッチングに用いるエネルギー粒子
より質量の軽いエネルギー粒子を同時または交互に照射
する手段、エネルギー粒子により励起された特性X線を
検出する手段、励起された特性X線量の変化により終了
点手前を判定する終了点手前判定手段、およびこの終了
点手前判定手段によって判定された信号に基づき上記高
速エッチング過程を低損傷な低速エッチング過程に切り
替える手段を備えるものである。
エッチング装置は、エッチングに用いるエネルギー粒子
より質量の軽いエネルギー粒子を同時または交互に照射
する手段、エネルギー粒子により励起された特性X線を
検出する手段、励起された特性X線量の変化により終了
点手前を判定する終了点手前判定手段、およびこの終了
点手前判定手段によって判定された信号に基づき上記高
速エッチング過程を低損傷な低速エッチング過程に切り
替える手段を備えるものである。
【0007】さらに、エネルギー粒子としてイオンを、
それよりも軽い粒子としてイオンまたは電子を用いるも
のである。
それよりも軽い粒子としてイオンまたは電子を用いるも
のである。
【0008】
【作用】この発明においては、エッチング用エネルギー
粒子より質量の軽いエネルギー粒子を同時または交互に
照射すると、同じエネルギーを持つ場合エネルギー粒子
の質量が軽くなればなるほど物質中での飛程が長くなる
ため、軽いエネルギー粒子の方が先に下地膜に達し、下
地膜中の元素の特性X線を励起する。また、質量の軽い
物質の方が膜に損傷を与える割合が少ない。飛程の差が
大きく異なる場合には軽いエネルギー粒子のエネルギー
を下げて飛程を短くすることも可能であり、そのことに
より膜に与える損傷も減少する。その質量の軽いエネル
ギー粒子により励起された特性X線を検出し、特性X線
量の変化により終了点手前を判定し、判定された信号に
基づき高速エッチング過程を低損傷な低速エッチング過
程に切り替える。そのことにより、アスペクト比の大き
い微細加工において高速なエッチングが実現でき、部分
的なオーバーエッチングや下地の損傷による素子の劣化
や素子の不良が生じにくくなる。
粒子より質量の軽いエネルギー粒子を同時または交互に
照射すると、同じエネルギーを持つ場合エネルギー粒子
の質量が軽くなればなるほど物質中での飛程が長くなる
ため、軽いエネルギー粒子の方が先に下地膜に達し、下
地膜中の元素の特性X線を励起する。また、質量の軽い
物質の方が膜に損傷を与える割合が少ない。飛程の差が
大きく異なる場合には軽いエネルギー粒子のエネルギー
を下げて飛程を短くすることも可能であり、そのことに
より膜に与える損傷も減少する。その質量の軽いエネル
ギー粒子により励起された特性X線を検出し、特性X線
量の変化により終了点手前を判定し、判定された信号に
基づき高速エッチング過程を低損傷な低速エッチング過
程に切り替える。そのことにより、アスペクト比の大き
い微細加工において高速なエッチングが実現でき、部分
的なオーバーエッチングや下地の損傷による素子の劣化
や素子の不良が生じにくくなる。
【0009】また、エッチング用エネルギー粒子として
イオンを用いると粒子のエネルギーを加速電圧で制御で
きるので、加速電圧を変えることで高速エッチング過程
と低速エッチング過程を切り換えることができる。さら
に、エッチング用エネルギー粒子よりも質量の軽い粒子
としてイオンまたは電子を用いると加速電圧に対応した
エネルギーに粒子のエネルギーを揃えることができるの
で、エネルギー粒子により励起される特性X線量の変化
がエネルギーが揃っていない場合よりも明白に現われる
。
イオンを用いると粒子のエネルギーを加速電圧で制御で
きるので、加速電圧を変えることで高速エッチング過程
と低速エッチング過程を切り換えることができる。さら
に、エッチング用エネルギー粒子よりも質量の軽い粒子
としてイオンまたは電子を用いると加速電圧に対応した
エネルギーに粒子のエネルギーを揃えることができるの
で、エネルギー粒子により励起される特性X線量の変化
がエネルギーが揃っていない場合よりも明白に現われる
。
【0010】
実施例1.図1はこの発明によるエッチング装置の一実
施例で集束イオンビームエッチング装置を示す構成図で
ある。試料1を支持するX−Yステージ2、イオン源3
、コンデンサレンズ4、ブランキング電極5、対物レン
ズ6、走査電極7、試料1上にエッチングガスを導入す
るガス銃10、試料1上にチャージアップ中和用の電子
ビームを照射する電子銃12は図5の従来の集束イオン
ビーム装置と全く同一のものである。イオン源3で発生
するイオンよりも軽い質量のイオンを発生するイオン源
14、二つのイオンを交互に加速するためのチョッパー
15、二つのイオンをイオンビーム照射光学系16に導
入するための磁石17、試料1に照射されたイオンによ
り励起された特性X線を検出するためのX線検出器18
、イオンビーム照射光学系16を制御する制御器19で
構成されている。
施例で集束イオンビームエッチング装置を示す構成図で
ある。試料1を支持するX−Yステージ2、イオン源3
、コンデンサレンズ4、ブランキング電極5、対物レン
ズ6、走査電極7、試料1上にエッチングガスを導入す
るガス銃10、試料1上にチャージアップ中和用の電子
ビームを照射する電子銃12は図5の従来の集束イオン
ビーム装置と全く同一のものである。イオン源3で発生
するイオンよりも軽い質量のイオンを発生するイオン源
14、二つのイオンを交互に加速するためのチョッパー
15、二つのイオンをイオンビーム照射光学系16に導
入するための磁石17、試料1に照射されたイオンによ
り励起された特性X線を検出するためのX線検出器18
、イオンビーム照射光学系16を制御する制御器19で
構成されている。
【0011】イオン源3とイオン源14で発生されたイ
オンはチョッパー15で交互に磁石17に入射される。 イオンの質量が異なるので磁石17の磁界中で受ける力
が異なり、イオン源3からのイオンとイオン源14から
のイオンをそれぞれに対してある角度で磁石17に入射
させると、磁石17から出射するイオンビームの光軸を
一致させることができる。チョッパー15に同期させて
イオンビーム照射光学系16でそれぞれのイオンを集束
して、同一箇所にほぼ同一ビーム径のイオンビームを試
料1に照射する。イオン源3から出たイオンは質量が大
きいので試料に与える損傷が大きくエッチングガスによ
るエッチングを増速させる効果が大きい。イオン源14
からのイオンはエッチングの増速作用は少ないが、飛程
がイオン源3からのイオンよりも長いので先に下地層の
元素の特性X線を励起できる。X線検出器18で下地層
の元素の特性X線強度を測定した結果は図2のようにな
る。図2で、下地元素の特性X線強度がある値aになっ
たときにエッチング終了点手前を判定することができる
。この値aはイオンの種類、加速電圧、膜の構成元素等
によりに異なる。この判定値に基づき加速電圧を下げて
損傷を抑えてエッチングをするか、または中性エネルギ
ー粒子を用いた選択比が高く損傷の少ない別のエッチン
グ手法等に切り替えて残留膜のエッチングをする。
オンはチョッパー15で交互に磁石17に入射される。 イオンの質量が異なるので磁石17の磁界中で受ける力
が異なり、イオン源3からのイオンとイオン源14から
のイオンをそれぞれに対してある角度で磁石17に入射
させると、磁石17から出射するイオンビームの光軸を
一致させることができる。チョッパー15に同期させて
イオンビーム照射光学系16でそれぞれのイオンを集束
して、同一箇所にほぼ同一ビーム径のイオンビームを試
料1に照射する。イオン源3から出たイオンは質量が大
きいので試料に与える損傷が大きくエッチングガスによ
るエッチングを増速させる効果が大きい。イオン源14
からのイオンはエッチングの増速作用は少ないが、飛程
がイオン源3からのイオンよりも長いので先に下地層の
元素の特性X線を励起できる。X線検出器18で下地層
の元素の特性X線強度を測定した結果は図2のようにな
る。図2で、下地元素の特性X線強度がある値aになっ
たときにエッチング終了点手前を判定することができる
。この値aはイオンの種類、加速電圧、膜の構成元素等
によりに異なる。この判定値に基づき加速電圧を下げて
損傷を抑えてエッチングをするか、または中性エネルギ
ー粒子を用いた選択比が高く損傷の少ない別のエッチン
グ手法等に切り替えて残留膜のエッチングをする。
【0012】実施例2.図3はこの発明によるエッチン
グ装置の他の実施例で集束イオンビームエッチング装置
の構成図である。図において、1、2、4〜7、10、
12、18は図1と同じものである。エッチングに用い
るイオンとそれよりも軽い質量のイオンを同時に発生す
るイオン源20、エッチングに用いるイオンとそれより
も質量の軽いイオンを交互に加速するためのマスフィル
タ21、イオンビーム照射光学系22、イオンビーム照
射光学系22を制御する制御器23で構成されている。
グ装置の他の実施例で集束イオンビームエッチング装置
の構成図である。図において、1、2、4〜7、10、
12、18は図1と同じものである。エッチングに用い
るイオンとそれよりも軽い質量のイオンを同時に発生す
るイオン源20、エッチングに用いるイオンとそれより
も質量の軽いイオンを交互に加速するためのマスフィル
タ21、イオンビーム照射光学系22、イオンビーム照
射光学系22を制御する制御器23で構成されている。
【0013】イオン源により発生させられたエッチング
に用いるイオンとそれよりも軽いイオンを同時にイオン
ビーム照射光学系22に導きマスフィルタ21でエッチ
ングに用いるイオンと軽いイオンを交互にフィルタリン
グする。フィルタリングと同期させてイオンビーム照射
光学系22でそれぞれのイオンを集束して、同一箇所に
ほぼ同一ビーム径のイオンビームを試料1に照射する。 イオン源20から出たエッチング用イオンは質量が大き
いので試料に与える損傷が大きくエッチングガスによる
エッチングを増速させる効果が大きい。また、イオン源
20から出たエッチングイオンより質量の軽いイオンは
エッチングの増速作用は少ないが、飛程がエッチングイ
オンよりも長いので先に下地層の元素の特性X線を励起
できる。X線検出器18で下地層の元素の特性X線強度
を測定した結果は図2のようになる。図2で、下地元素
の特性X線強度がある値aになったときにエッチング終
了点手前を判定することができる。この値aはイオンの
種類、加速電圧、膜の構成元素等によりに異なる。この
判定値に基づき加速電圧を下げて損傷を抑えてエッチン
グをするか、または中性エネルギー粒子を用いた選択比
が高く損傷の少ない別のエッチング手法等に切り替えて
残留膜のエッチングをする。また、検出器を軽いイオン
が照射されたときにのみ働くように同期させるとエッチ
ング用イオンによって励起された特性X線が測定の妨害
になることが避けられる。
に用いるイオンとそれよりも軽いイオンを同時にイオン
ビーム照射光学系22に導きマスフィルタ21でエッチ
ングに用いるイオンと軽いイオンを交互にフィルタリン
グする。フィルタリングと同期させてイオンビーム照射
光学系22でそれぞれのイオンを集束して、同一箇所に
ほぼ同一ビーム径のイオンビームを試料1に照射する。 イオン源20から出たエッチング用イオンは質量が大き
いので試料に与える損傷が大きくエッチングガスによる
エッチングを増速させる効果が大きい。また、イオン源
20から出たエッチングイオンより質量の軽いイオンは
エッチングの増速作用は少ないが、飛程がエッチングイ
オンよりも長いので先に下地層の元素の特性X線を励起
できる。X線検出器18で下地層の元素の特性X線強度
を測定した結果は図2のようになる。図2で、下地元素
の特性X線強度がある値aになったときにエッチング終
了点手前を判定することができる。この値aはイオンの
種類、加速電圧、膜の構成元素等によりに異なる。この
判定値に基づき加速電圧を下げて損傷を抑えてエッチン
グをするか、または中性エネルギー粒子を用いた選択比
が高く損傷の少ない別のエッチング手法等に切り替えて
残留膜のエッチングをする。また、検出器を軽いイオン
が照射されたときにのみ働くように同期させるとエッチ
ング用イオンによって励起された特性X線が測定の妨害
になることが避けられる。
【0014】実施例3.図4はこの発明によるエッチン
グ装置の別の実施例でプラズマエッチング装置を示す構
成図である。図において、1、10、18は図1と同じ
ものである。25は電磁波源24の電源、26は導波管
、27は放電室、28は磁石、29はバイアスをかける
機構、30は制御器である。
グ装置の別の実施例でプラズマエッチング装置を示す構
成図である。図において、1、10、18は図1と同じ
ものである。25は電磁波源24の電源、26は導波管
、27は放電室、28は磁石、29はバイアスをかける
機構、30は制御器である。
【0015】電磁波源24より出た電磁波を導波管26
で放電室27に導き、ガス銃10で導入されたエッチン
グ用ガスを放電させ、ガスをプラズマ状態にする。この
プラズマはアース電位のチャンバーに対してフローティ
ング電位Vfを持つ。このプラズマに対してバイアスを
かける機構29で試料1がVfに対して負の電位を持つ
ようにするとプラズマ内の正イオンが加速されエッチン
グ速度の速いエッチングができる。このバイアスをかけ
る機構の電位を一時的に反転させ、プラズマ中の電子を
加速して試料1に照射すると試料中の元素の特性X線を
励起することができる。電子は質量が軽く物質中での飛
程が長いので、被エッチング膜の残っている状態で下地
膜に含まれる元素の特性X線を励起することが可能であ
る。X線検出器18で下地層の元素の特性X線強度を測
定し、実施例1、2とほぼ同様にして下地元素の特性X
線強度がある値になったときにエッチング終了点手前を
判定することができる。この値は電子の加速電圧、膜の
構成元素等によりに異なる。この判定値に基づきバイア
スをかける機構29の正イオンを加速する電圧値を下げ
て損傷を抑えてエッチングをするか、または中性エネル
ギー粒子を用いた選択比が高く損傷の少ない別のエッチ
ング手法等に切り替えて残留膜のエッチングをする。ま
た、被エッチング膜に含まれる元素の特性X線の強度の
減少状態からもエッチング終了点手前を判定できる。さ
らに、電子を照射した時試料からの二次電子放出量が少
ない場合には、絶縁物等のエッチング時に生じるチャー
ジアップを中和する効果を期待できる。
で放電室27に導き、ガス銃10で導入されたエッチン
グ用ガスを放電させ、ガスをプラズマ状態にする。この
プラズマはアース電位のチャンバーに対してフローティ
ング電位Vfを持つ。このプラズマに対してバイアスを
かける機構29で試料1がVfに対して負の電位を持つ
ようにするとプラズマ内の正イオンが加速されエッチン
グ速度の速いエッチングができる。このバイアスをかけ
る機構の電位を一時的に反転させ、プラズマ中の電子を
加速して試料1に照射すると試料中の元素の特性X線を
励起することができる。電子は質量が軽く物質中での飛
程が長いので、被エッチング膜の残っている状態で下地
膜に含まれる元素の特性X線を励起することが可能であ
る。X線検出器18で下地層の元素の特性X線強度を測
定し、実施例1、2とほぼ同様にして下地元素の特性X
線強度がある値になったときにエッチング終了点手前を
判定することができる。この値は電子の加速電圧、膜の
構成元素等によりに異なる。この判定値に基づきバイア
スをかける機構29の正イオンを加速する電圧値を下げ
て損傷を抑えてエッチングをするか、または中性エネル
ギー粒子を用いた選択比が高く損傷の少ない別のエッチ
ング手法等に切り替えて残留膜のエッチングをする。ま
た、被エッチング膜に含まれる元素の特性X線の強度の
減少状態からもエッチング終了点手前を判定できる。さ
らに、電子を照射した時試料からの二次電子放出量が少
ない場合には、絶縁物等のエッチング時に生じるチャー
ジアップを中和する効果を期待できる。
【0016】ところで上記の説明では、この発明を集束
イオンビームエッチング装置やプラズマエッチング装置
に適用する場合について述べたが、その他のエッチング
装置にも利用できることは言うまでもない。
イオンビームエッチング装置やプラズマエッチング装置
に適用する場合について述べたが、その他のエッチング
装置にも利用できることは言うまでもない。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、エッ
チングに用いるエネルギー粒子より質量の軽いエネルギ
ー粒子を同時または交互に照射する手段、エネルギー粒
子により励起された特性X線を検出する手段、励起され
た特性X線量の変化により終了点手前を判定する終了点
手前判定手段、およびこの終了点手前判定手段によって
判定された信号に基づき上記高速エッチング過程を低損
傷な低速エッチング過程に切り替える手段を備えるので
、アスペクト比の大きい微細加工において高速なエッチ
ングを実現する場合にも、部分的なオーバーエッチング
や下地の損傷による素子の劣化や素子の不良が生じにく
い。
チングに用いるエネルギー粒子より質量の軽いエネルギ
ー粒子を同時または交互に照射する手段、エネルギー粒
子により励起された特性X線を検出する手段、励起され
た特性X線量の変化により終了点手前を判定する終了点
手前判定手段、およびこの終了点手前判定手段によって
判定された信号に基づき上記高速エッチング過程を低損
傷な低速エッチング過程に切り替える手段を備えるので
、アスペクト比の大きい微細加工において高速なエッチ
ングを実現する場合にも、部分的なオーバーエッチング
や下地の損傷による素子の劣化や素子の不良が生じにく
い。
【0018】また、エッチング用エネルギー粒子として
イオンを用いると粒子のエネルギーを加速電圧で制御で
きるので、加速電圧を変えることで高速エッチング過程
と低速エッチング過程を切り換えることができる。さら
に、エッチング用エネルギー粒子よりも質量の軽い粒子
としてイオンまたは電子を用いると加速電圧に対応した
エネルギーに粒子のエネルギーを揃えることができるの
で、エネルギー粒子により励起される特性X線量の変化
がエネルギーが揃っていない場合よりも明白に現われ、
終了点手前検出に関する精度を上げることができる。
イオンを用いると粒子のエネルギーを加速電圧で制御で
きるので、加速電圧を変えることで高速エッチング過程
と低速エッチング過程を切り換えることができる。さら
に、エッチング用エネルギー粒子よりも質量の軽い粒子
としてイオンまたは電子を用いると加速電圧に対応した
エネルギーに粒子のエネルギーを揃えることができるの
で、エネルギー粒子により励起される特性X線量の変化
がエネルギーが揃っていない場合よりも明白に現われ、
終了点手前検出に関する精度を上げることができる。
【図1】この発明の実施例1を示す構成図である。
【図2】この発明の実施例1で終了点手前検出の検出信
号を示す曲線図である。
号を示す曲線図である。
【図3】この発明の実施例2を示す構成図である。
【図4】この発明の実施例3を示す構成図である。
【図5】従来の集束イオンビーム装置を示す構成図であ
る。
る。
1 試料
3 エッチング用イオンのイオン源
14 エッチング用イオンより質量の軽いイオンのイ
オン源 15 チョッパー 17 磁石 18 X線検出器 20 イオン源 21 マスフィルタ 24 電磁波源 26 導波管 27 放電室 28 磁石 29 バイアスをかける機構
オン源 15 チョッパー 17 磁石 18 X線検出器 20 イオン源 21 マスフィルタ 24 電磁波源 26 導波管 27 放電室 28 磁石 29 バイアスをかける機構
Claims (2)
- 【請求項1】 多層薄膜をエネルギー粒子を用いて方
向性を持たせた高速エッチング手段によりエッチングす
るドライエッチング装置において、エッチングに用いる
エネルギー粒子より質量の軽いエネルギー粒子を同時ま
たは交互に照射する手段、エネルギー粒子により励起さ
れた特性X線を検出する手段、励起された特性X線量の
変化により終了点手前を判定する終了点手前判定手段、
およびこの終了点手前判定手段によって判定された信号
に基づき上記高速エッチング過程を低損傷な低速エッチ
ング過程に切り替える手段を備えることを特徴とするド
ライエッチング装置。 - 【請求項2】 エッチングに用いるエネルギー粒子と
してイオンを、上記エネルギー粒子よりも軽い粒子とし
てイオンまたは電子を用いる請求項第1項記載のドライ
エッチング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12577991A JPH04352327A (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | ドライエッチング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12577991A JPH04352327A (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | ドライエッチング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04352327A true JPH04352327A (ja) | 1992-12-07 |
Family
ID=14918637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12577991A Pending JPH04352327A (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | ドライエッチング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04352327A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100265998B1 (ko) * | 1997-06-14 | 2000-10-02 | 김영환 | 반도체 제조장비의 식각 종말점 검출장치 |
-
1991
- 1991-05-29 JP JP12577991A patent/JPH04352327A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100265998B1 (ko) * | 1997-06-14 | 2000-10-02 | 김영환 | 반도체 제조장비의 식각 종말점 검출장치 |
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