JPH04352185A - ベルト定着装置 - Google Patents

ベルト定着装置

Info

Publication number
JPH04352185A
JPH04352185A JP3126434A JP12643491A JPH04352185A JP H04352185 A JPH04352185 A JP H04352185A JP 3126434 A JP3126434 A JP 3126434A JP 12643491 A JP12643491 A JP 12643491A JP H04352185 A JPH04352185 A JP H04352185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
temperature
fixing device
temp
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3126434A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Matsuuchi
松内 保幸
Minoru Nakamura
仲村 実
Satoshi Nakanishi
敏 中西
Shinichiro Tabuchi
田渕 信一朗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP3126434A priority Critical patent/JPH04352185A/ja
Publication of JPH04352185A publication Critical patent/JPH04352185A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、プリンタ等の電
子写真方式の画像形成装置において、転写材へ転写され
たトナー像を該転写材へ定着するベルト定着装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置では、帯電
装置にて静電潜像担持体表面を所定電位に帯電させ、該
帯電域に画像露光して静電潜像を形成し、現像装置にて
該潜像を可視化し、得られたトナー像を転写材へ転写し
、該転写トナー像を定着装置にて転写材へ定着する。
【0003】かかる定着装置としては、■赤外線ヒータ
方式のもの、■フラッシュ方式のもの、■熱ローラ方式
のもの、■ベルトを使用するもの等がある。このうち、
赤外線方式の定着装置は、熱源が転写材通路の近くに配
置されるので、転写材が焦げたり、燃焼する恐れがある
。また、フラッシュ方式の定着装置は、装置自体が大き
すぎるので不利である。従って、通常は熱ローラ方式の
ものが使用される。
【0004】この熱ローラ方式の定着装置は、少なくと
も1本のローラに加熱源としてヒータを内蔵し、このロ
ーラにもう1本のローラを対向させ、これらローラ間に
トナー像を転写した転写材を通過させる。従って、両ロ
ーラ間に転写材を挟んでトナー像を確実に熱定着できる
ように熱効率を上げるために、通常、(a)両ローラ間
の接触面積を大きくする、(b)ローラ温度を高くする
、という方法がとられる。
【0005】両ローラ間の接触面積を大きくするために
は、ローラ間のニップ幅を広くするが、そのために、通
常、転写材のトナー像側のローラをトナーの離型性を考
慮してフッ素樹脂コート等の処理を施した硬い材質のも
のとし、もう一方のローラを、転写材を広いニップ幅で
挟むために柔らかい材質のものとする。しかし、両ロー
ラ間のニップ幅増大には自ずと限界がある。また、ロー
ラ温度を高くするにしても、ニップ幅を大きくするため
に選択したローラ材質からして、それにも限界がある。
【0006】この点、前記ベルト方式の定着装置では、
無端ベルトにもう1本の無端ベルト又はローラが対向配
置され、いずれか、又は双方が加熱手段にて加熱され、
これら両ベルト間又はベルトとローラの間に転写材が通
されるから、ベルトやこれに対向するローラを高耐熱性
の材料、例えば金属から形成しても、その構造自体から
既に熱効率を上げるための転写材挾着ニップ幅を大きく
とることができ、しかも定着温度を十分高くすることが
できるという利点がある。
【0007】もっとも、かかるベルト定着装置において
も、ベルトの斜行、ベルトを巻き掛けたローラからのベ
ルト脱落等の問題がある。かかる問題は、例えば、熱伝
導性を良くするためにベルトを薄い材料から形成する場
合に、特に発生し易い。このベルト張架異常の解決のた
めに、従来から、各種ベルト片寄り防止装置(例えば、
特開平2−285380号公報参照)や、適時ベルトを
ゆるめ、張り直すベルト張架・解除機構(例えば、特開
平60−159874号公報参照)等が提案されている
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ベルト
の片寄り、或いは斜行を防止する手段を適切に作動させ
たり、ベルト張設・解除機構が正常に作動しているか否
かを判断したり、ベルト張架異常を報知する等のために
用いる簡便なベルト張架異常検出手段は見当たらない。
【0009】そこで本発明は、加熱手段にて加熱される
トナー像定着用ベルトを備えたベルト定着装置において
、ベルト張架異常を簡単に検出して、ベルト張架の矯正
、ベルト張架異常の報知等に利用できるようにすること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的に従い
、加熱手段にて加熱されるトナー像定着用ベルトを備え
たベルト定着装置において、前記ベルト温度を検出する
温度検出手段と、前記温度検出手段による検出温度に基
づいて前記ベルトの張架異常を検出する手段とを備え、
前記ベルト張架異常検出手段は、ベルト定着装置運転開
始後のベルト温度上昇勾配が予め定めた勾配より外れた
か否か、前記ベルトを所定許容範囲温度に温調制御中に
ベルト温度が該許容範囲から外れたか否か、及びベルト
定着装置運転停止後の前記ベルト温度降下勾配が予め定
めた勾配より外れたか否かのうち少なくとも1つを判断
し、前記「外れ」の場合にベルト張架異常信号を出力す
ることを特徴とするベルト定着装置を提供するものであ
る。
【0011】なお、トナー像定着用ベルトが加熱される
態様としては、ベルトが直接加熱手段にて加熱される場
合のほか、ベルトに熱ロールが対向配置され、該ベルト
と熱ロールの間を転写材が通過する構成において、該熱
ロールにより加熱される場合等も考えられる。ベルト定
着装置運転開始後のベルト温度上昇勾配が予め定めた勾
配より外れたか否かの判断は、a)該勾配(温度上昇/
時間)を所定の時間間隔でその都度所定勾配と比較する
、b)ベルトが所定の温度まで上昇するに要した時間が
予め定めた時間以内であるか否か、c)予め定めた時間
の間にベルトが所定温度に達したか否か等をみて行えば
よい。
【0012】ベルト定着装置運転停止後のベルト温度降
下勾配が予め定めた勾配より外れたか否かの判断は、a
)該勾配(温度降下/時間)を所定時間間隔でその都度
所定勾配と比較する、b)ベルトが所定温度まで降下す
るに要した時間が予め定めた時間より早すぎるか否か(
ベルトがゆるんでいるか又は脱落しているか否か等の判
断)、或いは予め定めた時間より遅すぎるか否か(ベル
ト張架・解除機構があり、装置運転停止とともにベルト
解除するものにおいて、ベルトが正常に解除されたか否
か等の判断)、c)予め定めた時間以上を要してベルト
が所定温度まで降下したか否か(ベルトがゆるんでいる
か、脱落しているか否か等の判断)、或いは予め定めた
時間以内でベルトが所定温度まで降下したか否か(装置
停止とともにベルトが解除されるものにおいて、ベルト
が正常に解除されたか否か等の判断)等をみて行えばよ
い。
【0013】
【作用】本発明ベルト定着装置によると、ベルト張架異
常検出手段により、次の■〜■のうち少なくとも1つが
判断され、ベルト張架異常が検出される。■  ベルト
定着装置運転開始後のベルト温度上昇勾配が予め定めた
勾配より外れたか否か。
【0014】ベルトが常時ベルト支持ローラに張架され
ている装置にあっては、これによってベルトのゆるみ、
支持ローラからの脱落等が判断される。また、ベルト張
架・解除機構が設けてあり、装置運転開始とともにベル
ト張架がなされるものにおいては、該ベルト張架が正常
に行われているか否かが判断される。■  所定許容範
囲温度にベルトを温調制御中にベルト温度が該許容範囲
外温度になったか否か。
【0015】これによってベルトのゆるみ、ベルトが支
持ローラから脱落したか否か等が判断される。■  ベ
ルト定着装置運転停止後のベルト温度降下勾配が予め定
めた勾配より外れたか否か。これによって、ベルトが常
時支持ローラに張架されているものでは、ベルトのゆる
み、支持ローラからの外れ等が判断される。また、ベル
ト張架・解除機構が設けてあり、装置運転停止とともに
ベルトが解除されるものにおいては、該ベルト解除が正
常に行われたか否かが判断される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例であるベルト定着装置を
内蔵した複写機の外観図、図2は該複写機の概略断面図
、図3はベルト定着装置の概略構成図、図4はベルト定
着装置の制御回路を含む複写機の制御回路の概略図であ
る。
【0017】図1及び図2に示す複写機1は内部に感光
体ドラム7を備えており、該ドラムの周囲には帯電チャ
ージャ71、現像装置8、転写分離チャージャ11、ク
リーナ72及びイレーサ73を順次配置してある。感光
体ドラム7はメインモータM1により図中反時計方向に
回転駆動される。現像装置8は現像モータM2により駆
動される。感光体ドラム7の上方にはモータM3により
駆動される光学系6及び原稿載置ガラス5が設けてある
。図中、感光体ドラム7の左側には手差給紙トレイ9及
びその下の給紙カセット10、中間搬送ローラ102及
びイタミングローラ103が設けてあり、給紙カセット
10には給紙ローラ101が臨んでいる。感光体ドラム
7の図中右側には転写紙搬送ベルト12、本発明に係る
ベルト定着装置20及び排紙トレイ104が配置してあ
る。
【0018】給紙ローラ101、中間搬送ローラ102
、タイミングローラ103、搬送ベルト12及びベルト
定着装置のローラはいずれもメインモータM1により駆
動される。但し、給紙ローラ101、タイミングローラ
103はクラッチを介して所定のタイミングで駆動され
る。また、複写機1はその側面にメインスイッチ2(図
1参照)を備えており、このメインスイッチ2をオンす
ることにより複写機にAC100Vが給電されるように
なっている。複写機1はさらに操作パネルPを備えてお
り、該パネルには複写枚数やベルト定着装置20におけ
るベルト張架異常等を表示する表示部3及びプリントを
開始させるプリントキー4、複写枚数設定用のテンキー
TK等が設けてある。
【0019】ベルト定着装置20は図3に示すように、
上側の無端ベルト25及び下側の無端ベルト26を含ん
でいる。ベルト25は二つのベルト支持ローラ21、2
2に巻き掛けられており、ベルト26はベルト支持ロー
ラ23、24に巻き掛けられている。ローラ22の中に
はヒータ28が内蔵されており、このローラ22はメイ
ンモータM1により図中矢印A方向に回転駆動される。 下側のローラ24はメインモータM1により図中矢印B
方向に回転駆動される。ベルト25及び26は互いに対
向配置されており、該両ベルト間に転写領域から図中矢
印a方向に送られてくる転写紙30が通過し、且つ、そ
の上のトナー像31が転写紙30に定着されるように設
定されている。
【0020】また、上側のベルト25にはサーミスタか
らなる温度センサ29が圧接されている。図4に示す複
写機の制御回路はベルト定着装置20の制御回路を含む
ものであり、マイクロコンピュータCPU1を中心とし
ている。コンピュータCPU1には操作パネルP上のプ
リントキー4を押すことにより発っせられるコピー開始
信号、温度センサ29からの検出温度、複写機各部の状
態を知らせるマシン情報等が入力される。また、感光体
ドラム7やベルト定着装置20を駆動するメインモータ
M1、ベルト定着装置におけるヒータ28、その他モー
タM2、M3等の負荷はこのコンピュータからの指示に
基づいて運転される。
【0021】複写機1の概略動作を説明すると次のとお
りである。まずメインスイッチ2がオンされることによ
り複写機1にAC100Vが給電される。原稿載置ガラ
ス5上に複写しようとする原稿を載置し、操作パネルP
上のプリントキー4を押すと、図5に示すようにコピー
開始信号が出力され、これがマイクロコンピュータCP
U1に入力される。該コピー開始信号の出力とほとんど
同時にメインモータM1及び現像モータM2等のモータ
がオンされる。メインモータM1の運転開始によりベル
ト定着装置20においてベルト25、26が回動し始め
たのち、ヒータ28が点灯する。該ヒータのオンにより
ベルト25は予め定めた時間T1以内でトナー像定着に
適切な目標温度t1又は略t1まで温度上昇する。この
ようにベルト25が所定温度(t1又は許容範囲内の略
t1)まで上昇すると、その後はベルト25の温度tが
所定許容範囲|t−t1|≦txに納まるようにヒータ
28が制御運転される。
【0022】一方、ベルト定着装置20が所定温度に達
したことにより、コピー動作が開始し、光学系6によっ
て原稿が走査され、その画像が感光体ドラム7に露光さ
れる。もちろん該露光に先立って帯電チャージャ71に
より感光体ドラム7表面が所定電位に帯電し、その帯電
域に露光される。該画像露光により形成された静電潜像
は現像装置8により現像され、転写領域へ至る。一方、
手差給紙トレイ9又は給紙カセット10から転写紙が送
り込まれ、中間搬送ローラ102を経てタイミングロー
ラ103に至り、ここでドラム7上のトナー像と同期を
とって転写分離チャージャ11上に送り込まれる。かく
して該転写紙にトナー像が転写され、該転写紙はベルト
12を経て定着装置20に至り、ここでトナー像を定着
されたのち排紙トレイ104に排出される。
【0023】操作パネルPにおいて設定された枚数の複
写が終了すると、図5に示すようにベルト定着装置20
においてヒータ28がオフされ、その後モータM1等が
オフされるとともにコピー開始信号もオフとなる。以上
説明した複写機における本発明のベルト定着装置20で
は、そのベルトの張架異常が検出されるようになってい
る。これを次に説明する。
【0024】ベルト25が支持ローラ21、22に正常
に張架されているときには、図5に示すように、ヒータ
28のオンとともにベルト温度tは予め定めた時間T1
以内の時間で目標温度t1又は略t1に到達し、以後は
所定の許容範囲(|t−t1|≦tx)でコンピュータ
CPU1により温調制御され、複写が終了するとヒータ
28のオフとともに所定の温度降下勾配で温度低下する
【0025】しかし、ベルト25が当初からゆるんでい
たり、ベルト支持ローラから外れていたりすると、図6
のX部分に示すように、ベルト温度tは所定時間T1よ
りも長い時間T2をかけてやっと目標温度t1又は略t
1に到達するか又はいくら時間をかけても所定温度に到
達しない。また、ベルト温度tを目標温度t1に向け温
調制御している途中においてベルト25がゆるんだり支
持ローラから外れたりすると、図6のY部分に示すよう
に、ベルト温度tは許容範囲から大きく低下してしまう
。さらに、一連の複写が終了してベルト定着装置20が
運転停止されるときに、ベルト25がゆるんだり支持ロ
ーラから外れると、ヒータ28オフ後におけるベルト温
度tの降下勾配が、図6のZ部分に示すように、急に大
きくなる。
【0026】このベルト定着装置20ではこの現象をと
らえ、ベルト温度センサ29から常時ベルト温度tを得
ることにより、図6のX、Y又はZの状態が発生してい
ないか否かを判断し、かかる状態が発生したときには操
作パネルにおける表示部3にベルト張架異常を表示する
。このベルト張架異常の検出について、マイクロコンピ
ュータCPU1の動作を示す図7のフローチャートに基
づきさらに説明する。
【0027】まず、ステップS1でプリントキーオンに
よるコピー開始信号を受ける。引き続きステップS2で
メインモータM1等をオンし、ステップS3でベルト定
着装置のヒータ28をオンする。ステップS4ではベル
ト25の温度tが所定温度t1又は略t1に達するまで
の時間がT1以下であるかを判断する。時間T1以内に
ベルト温度が目標温度t1又は略t1に達すると、ステ
ップS5でヒータウエイトアップ完了処理をし、ステッ
プS6でヒータ28の温調制御に入る。引き続きステッ
プS7でコピー動作を開始し、ステップS8ではベルト
25の温度tと目標温度t1との差が許容範囲tx内に
あるか否かを判断する。その範囲にあればステップS9
で所定枚数の複写終了をまってステップS10でヒータ
28をオフする。さらにステップS11でモータをオフ
し、ステップS12でベルト温度の降下勾配Δt/ΔT
がdt/dT以下か否かを判断し、イエスであればステ
ップS13で複写を終了する。
【0028】前記ステップS4で時間T1を超えてもな
おベルト温度tが目標温度に到達しない場合には、ステ
ップS14でベルト張架異常信号を出力し、ステップS
15でヒータ28をオフし、ステップS16でモータを
オフし、ステップS17でコピー受付禁止処理を行い、
ステップS18で操作パネルP上の表示部3にベルト張
架異常表示を行う。
【0029】またステップS8で|t−t1|≦txの
条件を満たさない場合には、ステップS14からS18
の処理を行う。さらに、ステップS12でベルト温度降
下勾配が予め定めた勾配よりも大きいときは、ステップ
S19でベルト張架異常信号を出力し、引き続きステッ
プS17及びS18の処理を行う。次に本発明の他の実
施例を図8から図12を参照して説明する。
【0030】図8に示すベルト定着装置300は、図3
の定着装置20に代えて複写機1に組み込まれる。この
装置300は、二つのベルト支持ローラ32、33に無
端ベルト34を巻き掛け、該無端ベルトの下面に揺動ロ
ーラ35を接触させ得るようにしたものである。一方の
ローラ32内にはヒータ37が内蔵されている。他方の
ローラ33はメインモータM1により図中矢印A方向に
回転駆動される。ベルト34のうち揺動ローラ35が接
触する部分の両側にはサーミスタからなる温度センサ3
6、36を圧接してある。揺動ローラ35は一端が図示
しないフレームに回動自在に連結されたアーム38の先
端に回転可能に支持されており、該アーム38は圧縮ス
プリング39により常時図中矢印D方向、即ちベルト3
4から離れる方向に付勢されており、ソレノイド40を
オンすることによって矢印C方向に持ち上げることがで
きるようになっている。矢印C方向に持ち上げるとロー
ラ35がベルト34に当接し、そのニップにトナー像3
1を転写された転写紙30を通すことにより該トナー像
を転写紙へ定着することができる。
【0031】図9は図8の定着装置の制御回路を含む複
写機の制御回路の概略を示している。この制御回路は先
に説明した図4に示す制御回路とほとんど同じであり、
異なる点は、コンピュータCPU2に、図4における温
度センサ29に代えて温度センサ36が接続され、ヒー
タ28に代えてヒータ37が接続され、ベルト定着装置
300におけるソレノイド40がコンピュータCPU2
の指示を受けてオン、オフされる点である。
【0032】このベルト定着装置によると、図10に示
すように複写機のプリントキー4が押されてコピー開始
信号が出されると、それにやや遅れてソレノイド40が
オンされ、それによって揺動ローラ35がベルト34に
当接する。またソレノイド40のオンにやや遅れてメイ
ンモータM1等がオンされ、それによってベルト34が
回動し始めたのちヒータ37がオンされ、該ヒータのオ
ンによりベルト34の温度tが予め定めた時間T1以内
で所定温度(目標温度t1又は略t1)に到達する。ベ
ルト温度が所定温度に到達したのちは該ベルト温度が所
定の許容範囲内に温調制御され、所定枚数の複写が終了
するとヒータ37がオフされ、引き続きモータ及びソレ
ノイド40が順次オフされ、コピー開始信号がオフとな
る。
【0033】ソレノイド40のオフにより揺動ローラ3
5がバネ39の力でベルト34から外れ、それにともな
って温度センサ36もベルト34から外れる。従って揺
動ローラ35が正常にベルト34から離されているなら
ば、ベルト34の温度tは図10に示すように急な降下
勾配で低下していく。しかしながら、ベルト定着装置3
00を運転するにあたり、揺動ローラ35がベルト34
に接触せず、従ってベルト34が所定状態に張架されず
、温度センサ36との接触も十分でない状態のときは、
図11のX部分に示すように、ベルト温度tは所定の時
間T1よりも長い時間T2をかけてやっと目標温度t1
又は略t1に到達するか、又は該所定温度に到達し得な
い状態が発生する。また、ベルト34の温度を温調制御
している途中でベルト34がゆるんだり、支持ローラか
ら外れたり、揺動ローラ35によるベルト張架状態が十
分でなくなると、図11のY部分に示すように、ベルト
温度tは許容範囲から急速に低下する。さらに、ベルト
定着装置の運転停止によって揺動ローラ35がベルト3
4から十分に離反しない場合には、図11のZ部分に示
すように、ベルト温度は図10に示す正常な場合よりも
ゆるやかな降下勾配で低下していく。
【0034】このベルト定着装置300では、かかる現
象に着目し、温度センサ36によってベルト34の温度
を常時検出することにより、図11のX、Y又はZ部分
に示すような状態が発生したか否かを判断し、かかる事
態が発生したときには、複写機操作パネルP上の表示部
3にベルト張架異常を表示する。かかるベルト張架異常
の検出について、マイクロコンピュータCPU2の動作
を示すフローチャート(図12)を参照しつつさらに詳
しく説明する。
【0035】まずステップS20においてプリントキー
4の押し下げによるコピー開始信号を受け、ステップS
21でソレノイド40をオンし、ステップS22でメイ
ンモータM1等をオンし、ステップS23でベルト定着
装置30のヒータ37をオンする。続いてステップS2
4でベルト34の温度tが予め定めた時間T1以内に所
定温度に到達したか否かを判断し、イエスであればステ
ップS25でベルト定着装置の温度上昇完了処理をし、
ステップS26でヒータ36の温調制御に入り、ステッ
プS27で複写動作を開始し、ステップS28で温調制
御中のベルト温度tと目標温度t1との差が予め定めた
値tx以下であるか否かを判断し、イエスであればステ
ップS29で所定枚数の複写をまって複写動作を終了す
る。
【0036】引き続きステップS30でヒータ37をオ
フし、ステップS31でソレノイド40をオフして揺動
ローラ35をベルト34から離反させ、ステップS32
でモータをオフし、ステップS33でベルト34の温度
の降下勾配Δt/ΔTが予め定めた降下勾配dt/dT
以上であるか否かを判断し、イエスであればステップS
34で複写を終了する。
【0037】前記ステップS24でベルト温度tが所定
時間T1以内に所定温度に到達しないときは、ステップ
S35でベルト張架異常信号を出力し、ステップS36
でヒータ37をオフし、ステップS37でソレノイド4
0を、ステップS38でモータをそれぞれオフし、ステ
ップS39でコピー受付禁止処理をし、ステップS40
で操作パネルP上の表示部3にベルト張架異常を表示す
る。
【0038】また、前記ステップS28で|t−t1|
≦txの条件を満たさないときは、ステップS35から
ステップS40の処理を行う。さらに、前記ステップS
33でベルトの温度降下勾配が所定の勾配よりも小さい
ときは、ステップS41でベルト張架異常信号を出力し
、そのあとステップS39、ステップS40の処理を行
う。
【0039】なお、前記いずれの実施例においてもベル
ト張架異常信号が出力されたとき、該信号出力はベルト
張架異常の表示に利用できるだけでなく、ベルト張架異
常を矯正する装置が備わっているときには、該装置の駆
動信号としても利用できる等きわめて便利である。また
、前記実施例によると、ベルトの張架異常は、ベルトの
温調制御に必須の温度センサをそのまま利用して行える
ので、全体の構造もそれだけ簡素化されるという利点が
ある。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、加
熱手段にて加熱されるトナー像定着用ベルトを備えたベ
ルト定着装置において、ベルト張架異常を簡単に検出し
て、ベルト張架の矯正、ベルト張架異常の報知等に利用
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例ベルト定着装置を備えた複写
機の外観図である。
【図2】図1に示す複写機の概略断面図である。
【図3】一実施例ベルト定着装置の概略構成図である。
【図4】図1の複写機の制御回路の概略図である。
【図5】図3のベルト定着装置の動作状態を示すタイミ
ングチャートである。
【図6】図3に示すベルト定着装置におけるベルト張架
異常時のベルト温度状態を示す説明図である。
【図7】図4における制御回路中のマイクロコンピュー
タの動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の他の実施例ベルト定着装置の概略構成
図である。
【図9】図8の装置を組み込んだ図1の複写機の制御回
路の概略図である。
【図10】図8に示すベルト定着装置の動作状態を示す
タイミングチャートである。
【図11】図8に示す装置におけるベルトの張架異常時
のベルト温度状態を示す説明図である。
【図12】図9の制御回路におけるマイクロコンピュー
タの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】 20  ベルト定着装置 21、22、23、24  ベルト支持ローラ25、2
6  無端ベルト 28  ヒータ 29  温度センサ 300  ベルト定着装置 32、33  ベルト支持ローラ 34  無端ベルト 35  揺動ローラ 36  温度検出センサ 37  ヒータ 38  揺動アーム 39  圧縮スプリング 40  ソレノイド CPU1、CPU2  マイクロコンピュータP  操
作パネル 3  表示部 4  プリントキー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  加熱手段にて加熱されるトナー像定着
    用ベルトを備えたベルト定着装置において、前記ベルト
    温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段によ
    る検出温度に基づいて前記ベルトの張架異常を検出する
    手段とを備え、前記ベルト張架異常検出手段は、ベルト
    定着装置運転開始後のベルト温度上昇勾配が予め定めた
    勾配より外れたか否か、前記ベルトを所定許容範囲温度
    に温調制御中にベルト温度が該許容範囲から外れたか否
    か、及びベルト定着装置運転停止後の前記ベルト温度降
    下勾配が予め定めた勾配より外れたか否かのうち少なく
    とも1つを判断し、前記「外れ」の場合にベルト張架異
    常信号を出力することを特徴とするベルト定着装置。
JP3126434A 1991-05-30 1991-05-30 ベルト定着装置 Withdrawn JPH04352185A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3126434A JPH04352185A (ja) 1991-05-30 1991-05-30 ベルト定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3126434A JPH04352185A (ja) 1991-05-30 1991-05-30 ベルト定着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04352185A true JPH04352185A (ja) 1992-12-07

Family

ID=14935103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3126434A Withdrawn JPH04352185A (ja) 1991-05-30 1991-05-30 ベルト定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04352185A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5847361A (en) * 1995-11-13 1998-12-08 Minolta Co., Ltd. Belt fixing system and method therefor
JP2007003564A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Casio Electronics Co Ltd 印刷装置
WO2014175067A1 (ja) * 2013-04-24 2014-10-30 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置、画像形成装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5847361A (en) * 1995-11-13 1998-12-08 Minolta Co., Ltd. Belt fixing system and method therefor
JP2007003564A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Casio Electronics Co Ltd 印刷装置
WO2014175067A1 (ja) * 2013-04-24 2014-10-30 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置、画像形成装置
CN104737078A (zh) * 2013-04-24 2015-06-24 京瓷办公信息系统株式会社 定影装置和图像形成装置
CN104737078B (zh) * 2013-04-24 2016-03-30 京瓷办公信息系统株式会社 定影装置和图像形成装置
US9316982B2 (en) 2013-04-24 2016-04-19 Kyocera Document Solutions Inc. Fixing device, image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7421220B2 (en) Image forming apparatus with fixing control based on recording material type
JP3629354B2 (ja) 画像形成装置
JPH07234606A (ja) 画像形成装置の定着部温度制御装置
JPH04352185A (ja) ベルト定着装置
JPH08220929A (ja) 定着装置
JPH0980968A (ja) 定着装置
JPH1165362A (ja) 定着装置
JP2749845B2 (ja) 画像形成装置
JP3416585B2 (ja) 定着装置
JP3498271B2 (ja) 熱ローラタイプ定着器用の温度コントローラを備えた画像記録装置
JPH08248810A (ja) 画像形成装置
JPH05119667A (ja) 画像形成装置
JP3322794B2 (ja) 画像形成装置における定着ローラ制御装置
JPH05333740A (ja) 画像定着装置
US20230297013A1 (en) Image forming apparatus
JP3239074B2 (ja) 定着温度制御方法
JPH0710368Y2 (ja) ロール型定着装置
JPH09230721A (ja) シャッターを有する画像定着装置
JPH05119555A (ja) 画像形成装置
JP2003233274A (ja) 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置
JPH0728354A (ja) 画像形成装置
JPH0792850A (ja) 画像定着装置
JPH05197310A (ja) 電子複写機の定着装置
JP6237478B2 (ja) 画像形成装置
JPH11116099A (ja) 複写装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980806