JPH04351802A - 照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、天井に設置された配線
ダクトに複数の照明器具を移動可能に取付けてなる照明
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】天井に固定された長尺な配線ダクトに、
室内を主として照明する吊下型の主照明器具と、室内を
部分的に照明するスポットライトやダウンライトなどの
補助照明器具を電気的機械的に連結した照明装置は、店
舗の商品照明や、一般家庭の１室１電源が基本である居
間などの室内照明に賞用されている。この照明装置の一
例を、図８及び図９を参照して説明する。

【０００３】同図の照明装置は、天井（２）に長尺な配
線ダクト（４０）を複数のネジ（４１）で固定し、配線
ダクト（４０）に１つの主照明器具（４２）と２つの補
助照明器具（４３）を連結している。配線ダクト（４０
）は、天井裏の商用電源（１）に接続された一対の給電
線（４４）を内蔵する。配線ダクト（４０）内に下から
、各照明器具（４２）…の連結部材（４５）…が離脱可
能に挿入されて係止され、給電線（４４）に電気的接続
される。主照明器具（４２）は、例えばコード吊型の蛍
光ランプ用ペンダントで、そのコード（４６）の上端に
引掛シーリングキャップ（４７）を有し、これが連結部
材（４５）と一体の引掛シーリングボディ（４８）に結
合される。補助照明器具（４３）は、例えばスポットラ
イトで、上部に連結部材（４５）を一体に有する。各連
結部材（４５）…は同様な構造で、配線ダクト（４０）
内に配線ダクト（４０）の長手方向に移動可能に挿入さ
れる。これは配線ダクト（４０）から照明器具全体を吊
下支持する支持手段であり、各照明器具（４２）…に商
用電源（１）を供給する給電手段である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】配線ダクトを使用した
照明装置は、天井の１電源で複数種類の照明器具の点灯
が可能であり、照明器具の種類の選択で多様な照明環境
が演出できる。しかし、天井への配線ダクトの取付工事
は、天井裏の商用電源との配線工事を伴うため、工数が
多くて面倒であり、素人では無理で専用業者に頼らざる
を得ない不便さがあった。特に、マンションなどの天井
がコンクリートである室の天井に、新たに配線ダクトを
取付けることは専用業者においても困難である。

【０００５】また、天井の配線ダクトに連結された主照
明器具と補助照明器具は、同時に給電されて点灯するよ
うに配線されている。そのため、照明される室内環境の
変更などで主照明器具、または、補助生照明器具だけを
選択的に点灯させようとする場合は、各々の照明器具に
設けた電源スイッチをオン側かオフ側に予め切換えてお
くなどの面倒な前処置が必要である不便さがあった。

【０００６】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、配線ダクトの天井へ
の取付けが素人でも簡単に行え、配線ダクトに連結した
複数の照明器具の点灯形態が多様に選択できる照明演出
効果の高い照明装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、商用電源に接
続されて天井に配置された配線ダクトに任意数の照明器
具を着脱、移動可能に電気的機械的接続して吊下支持し
た照明装置であって、配線ダクトに次の取付部を設ける
ことで上記目的を達成する。

【０００８】すなわち、配線ダクトの前記取付部は、天
井に固定された簡易取付手段に離脱可能に連結される構
造であり、更に取付部は、所定の照明器具が着脱可能に
電気的機械的接続される引掛シーリングボディと、外部
からの制御信号入力で商用電源の前記配線ダクトと引掛
シーリングボディへの給電を制御する点灯制御回路を内
蔵する。

【０００９】

【作用】天井の簡易取付手段は、天井にネジ止めで固定
された既存の引掛埋込ローゼットや、これにネジ止めさ
れる取付金具で、この簡易取付手段に配線ダクトの対応
する取付部を取付けるようにすると、天井に配線ダクト
は一般の直付型照明器具同様に素人でも簡単に取付けら
れる。配線ダクトの取付部に設けた引掛シーリングボデ
ィには、コード吊型照明器具である一般家庭用ペンダン
トなどの引掛シーリングキャップを有する照明器具がワ
ンタッチ式に取付けられて、商用電源に配線される。配
線ダクトの取付部に内蔵された点灯制御回路への外部か
らの制御信号の入力は、赤外線方式のリモートコントロ
ーラからの赤外線信号や、壁スイッチからの電源オン、
オフ信号などで行われる。この点灯制御回路にて、配線
ダクトの取付部に結合された照明器具と他の照明器具の
選択的な点滅による多様な照明形態の選択が、外部から
の手動操作で容易に実行される。

【００１０】

【実施例】一実施例を、図１乃至図７を参照して説明す
る。図１は天井（２）に取付けた配線ダクト（３）に複
数種類、例えばコード吊型蛍光ランプ用ペンダントの主
照明器具（４）と、スポットライトの一対の補助照明器
具（５）を取付けるときの斜視図、図２は取付後の斜視
図である。配線ダクト（３）は、図９の配線ダクト（４
０）と同様な断面構造の長尺なもので、略中央部に図３
及び図４に示すような取付部（７）を有する。取付部（
７）は、天井（２）に固定された簡易取付手段（６）に
離脱可能に固定される構造で、引掛シーリングボディ（
８）と点灯制御回路（９）を内蔵する。取付部（７）の
引掛シーリングボディ（８）に主照明器具（４）の引掛
シーリングキャップ（１１）が着脱可能に連結されて主
照明器具（４）が吊下支持され、配線ダクト（３）の他
の部分に補助照明器具（５）が着脱可能に取付けられる
。補助照明器具（５）の配線ダクト（３）への取付構造
は、図８の従来と同様でよい。

【００１１】簡易取付手段（６）と配線ダクト（３）の
取付部（７）の具体例を説明する。簡易取付手段（６）
は図５に示すように、天井（２）に固定された引掛埋込
ローゼット（１２）の両端に突設した一対の耳片（１３
）に円板状の取付金具（１５）を、一対の取付ネジ（１
４）で固定して構成された既存のものである。取付金具
（１５）の下面両端部には、下方に延びる取付スタッド
（１６）の上端部が固定される。取付金具（１５）に形
成した円弧状の取付穴（１７）の大径端部を、引掛埋込
ローゼット（１２）の耳片（１３）に螺装された取付ネ
ジ（１４）の頭部に挿入して、取付金具（１５）を横に
回転させ、取付ネジ（１４）を締め付けると、引掛埋込
ローゼット（１２）下に取付金具（１５）が簡易に固定
される。なお、引掛埋込ローゼット（１２）は、天井裏
の商用電源（１）に接続された引掛シーリングボディ（
図示せず）が内蔵された既存のものである。

【００１２】配線ダクト（３）の取付部（７）は、図６
に示すように、引掛シーリングボディ（８）と点灯制御
回路（９）を収納するカバー（２０）を有し、カバー（
２０）が配線ダクト（３）の略中央の所定部分に下から
嵌着固定されて構成される。配線ダクト（３）のカバー
（２０）が嵌着される部分の天板（３ａ）には、簡易取
付手段（６）の一対の取付スタッド（１６）が挿通され
る穴（２１）と、取付ネジ（１４）の頭部が挿通される
穴（２２）と、後述の引掛シーリングキャップ（２４）
が挿通される穴（２３）が形成される。カバー（２０）
は有底上端開口の円筒で、底中央に引掛シーリングボデ
ィ（８）が下向きに露出させて固定され、その両側の底
に一対の取付スタッド（１６）の下端部が貫通する取付
穴（２５）が形成される。カバー（２０）内の引掛シー
リングボディ（８）上にプリント板構造体の点灯制御回
路（９）が収納される。 点灯制御回路（９）は引掛シーリングボディ（８）に配
線され、ここから延びる複数のコード（２６）…の先に
引掛シーリングキャップ（２４）と、配線ダクト（３）
との電気的接続手段である電源給電ブロック（２７）と
、点灯制御回路（９）への外部からの制御信号入力手段
である、例えば赤外線の受光器（２８）が接続される。 受光器（２８）は、照明装置の外部の赤外線式リモート
コントローラ（２９）からの赤外線信号を受光する位置
に配置される。カバー（２０）の取付穴（２５）から下
方に突出する取付スタッド（１６）の下端部にナット（
３０）が螺装されて、取付部（７）の天井（２）への取
付けが行われる。 カバー（２０）の下面に、ナット（３０）を隠して外観
を良くする目的で底カバー（３１）が離脱可能に取付け
られる。

【００１３】配線ダクト（３）の天井（２）への取付け
要領を説明する。図６に示すように、配線ダクト（３）
に下からカバー（２０）を近付け、電源給電ブロック（
２７）を配線ダクト（３）内に挿入して電気的機械的接
続し、引掛シーリングキャップ（２４）を配線ダクト（
３）の穴（２３）から上に導出して、カバー（２０）を
配線ダクト（３）に嵌着し、仮固定しておく。次に、図
４に示すように、配線ダクト（３）を天井（２）まで持
ち上げ、天井（２）の引掛埋込ローゼット（１２）に配
線ダクト（３）からの引掛シーリングキャップ（２４）
を接続し、天井（２）に固定された取付スタッド（１６
）を配線ダクト（３）の穴（２１）からカバー（２０）
の取付穴（２５）に挿通する。そして、カバー（２０）
の取付穴（２５）から突出する取付スタッド（１６）の
下端部にナット（３０）を螺装し、締め付けてカバー（
２０）と配線ダクト（３）の両者の取付部（７）を取付
金具（１５）に直付け固定する。 カバー（２０）の下面に底カバー（３１）を取付けて、
配線ダクト（３）の取付けが完了する。

【００１４】天井（２）の配線ダクト（３）への主照明
器具（４）の取付けは、次のように行われる。主照明器
具（４）は、図１及び図４に示すように、全体を吊り下
げるコード（３２）にフレンジカバー（３３）を挿通し
、先端に引掛シーリングキャップ（１１）を連結してい
る。この主照明器具（４）を持ち上げて、まず、引掛シ
ーリングキャップ（１１）を配線ダクト（３）の取付部
（７）の下面に露呈する引掛シーリングボディ（８）に
連結する。次に、フレンジカバー（３３）をコード（３
２）に沿わせて上げ、底カバー（３１）に当たる位置で
固定化する。 配線ダクト（３）への他の補助照明器具（５）の取付け
は、従来同様であり、ここでの説明は省略する。

【００１５】以上のように天井（２）の配線ダクト（３
）に取付けられた主照明器具（４）と補助照明器具（５
）は、図７に示すように、商用電源（１）に点灯制御回
路（９）を介して接続される。つまり、商用電源（１）
は引掛埋込ローゼット（１２）から引掛シーリングキャ
ップ（２４）を介して点灯制御回路（９）に給電される
。点灯制御回路（９）は給電された商用電源（１）を２
つのルート、つまり、引掛シーリングボディ（８）を介
した主照明器具（４）のルートと、電源給電ブロック（
２７）を介した配線ダクト（３）と補助照明器具（５）
のルートに分けて分配する。点灯制御回路（９）は、外
部のリモートコントローラ（２９）からの制御信号で、
前記２つのルートへの給電を制御して、各照明器具（４
）（５）…を選択的に点滅させる。なお、図７は商用電
源（１）側に必要に応じ壁スイッチ（３５）を接続し、
この壁スイッチ（３５）のオン、オフ操作ででも各照明
器具（４）（５）…の選択的な点灯制御が行えるように
したものが示してあり、その動作は後述する。

【００１６】壁スイッチ（３５）がオンのとき、リモー
トコントローラ（２９）で全灯点灯の赤外線信号を配線
ダクト（３）の取付部（７）に向けて送ると、この信号
を受光器（２８）が受光して点灯制御回路（９）に出力
する。 すると点灯制御回路（９）は商用電源（１）を前記２ル
ートに給電するスイッチ動作をして、主照明器具（４）
と補助照明器具（５）が点灯する。リモートコントロー
ラ（２９）で主照明器具（４）だけを点灯させる信号を
送ると、点灯制御回路（９）は配線ダクト（３）への給
電を遮断し、引掛シーリングボディ（８）への給電を行
うスイッチ動作をして、主照明器具（４）だけが点灯す
る。補助照明器具（５）だけの点灯の場合も、同様にし
て行われる。また、壁スイッチ（３５）のオン、オフの
タイミングで各照明器具（４）（５）…が点灯、消灯す
るように点灯制御回路（９）を構成しておくと、壁スイ
ッチ（３５）の操作で主照明器具（４）と補助照明器具
（５）の両方の全灯点灯、主照明器具（４）だけの点灯
、補助照明器具（５）だけの点灯、全灯消灯などの予め
決められた順序の点灯状態の切換えが行える。

【００１７】なお、本発明は上記実施例に限らず、特に
配線ダクトの取付部は、天井の様々な簡易取付手段に対
応する様々な構造のものが適用可能であるし、この取付
部に補助的な照明器具を連結したものであってもよい。

【００１８】

【発明の効果】本発明によれば、天井の簡易取付手段に
配線ダクトの対応する取付部をネジ止めなどで取付ける
ようにしたので、天井への配線ダクトの取付工事が一般
の直付型照明器具同様に簡単になり、素人でも簡単にで
きるようになる。また、天井の簡易取付手段は、一般家
庭用のコード吊型などの室内照明器具の取付けに使用さ
れる既存のものであり、これに配線ダクトを取付けるこ
とで、１室１電源で１室内照明器具が基本の室の天井に
、複数種類の照明器具を設置することが容易にでき、多
様な室内環境に対応した快適な照明環境が演出できるよ
うになる。さらに、配線ダクトの取付部に引掛シーリン
グボディを設置したので、配線ダクトに配線ダクト専用
の照明器具以外に、引掛シーリングキャップを有する一
般的な室内照明器具もワンタッチ式に取付けることがで
きる便利さ、汎用性に優れた効果がある。また、配線ダ
クトの取付部に内蔵された点灯制御回路への外部からの
制御信号の入力で、配線ダクトの取付部に結合された照
明器具と他の照明器具の選択的な点滅を制御することに
より、室内環境に合わせた多様な照明形態が任意に選択
でき、而も、この選択は外部からの手動操作で容易に実
行される便利さがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す照明器具取付時の斜視
図

【図２】図１の照明装置の照明器具取付後の斜視図

【図
３】図２の配線ダクトの取付部の拡大断面図

【図４】図
３の取付部の分解断面図

【図５】天井の簡易取付手段の分解斜視図

【図６】図４
の取付部の分解断面図

【図７】図２の照明装置の電気配線図

【図８】従来の照明装置の正面図

【図９】図８のＡ−Ａ線に沿う拡大断面図

【符号の説明】

１　　　　商用電源 ２　　　　天井 ３　　　　配線ダクト ４　　　　照明器具 ５　　　　照明器具 ６　　　　簡易取付手段 ７　　　　取付部 ８　　　　引掛シーリングボディ ９　　　　点灯制御回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　商用電源に接続されて天井に配置され
   た配線ダクトに任意数の照明器具を着脱、移動可能に電
   気的機械的接続して吊下支持した照明装置であって、前
   記配線ダクトは部分的に、天井に固定された簡易取付手
   段に離脱可能に連結される取付部を有すると共に、この
   取付部は、所定の照明器具が着脱可能に電気的機械的接
   続される引掛シーリングボディと、外部からの制御信号
   入力で前記商用電源の前記配線ダクトと引掛シーリング
   ボディへの給電を制御する点灯制御回路を内蔵すること
   を特徴とする照明装置。