JPH04351772A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JPH04351772A
JPH04351772A JP12571691A JP12571691A JPH04351772A JP H04351772 A JPH04351772 A JP H04351772A JP 12571691 A JP12571691 A JP 12571691A JP 12571691 A JP12571691 A JP 12571691A JP H04351772 A JPH04351772 A JP H04351772A
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spring arm
spacer
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Katsuaki Ishida
石田 克明
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッドがスプリン
グアームを介してキャリッジ側に取付け固定され、該キ
ャリッジはボイスコイルモータで往復回動駆動される磁
気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の磁気ディスク装置の平面図
、図8は図7におけるQ−Q断面図である。中心Aの回
りに回転駆動されるキャリッジ1のキャリッジアーム2
に、スプリングアーム3が固定されており、キャリッジ
1が中心Aの回りに往復回動することによって、スプリ
ングアーム3の先端の磁気ヘッドHが、磁気ディスクD
の半径方向に往復駆動され、目的のトラックにシークさ
れる。
【0003】図8に示すように、多数の磁気ディスクD
が一定間隔でスピンドルハブに取付けられ、各磁気ディ
スク面に対応して、磁気ヘッドHが配設されている。キ
ャリッジ1は、ボイスコイルモータ VCMで駆動され
る。
【0004】〔加締めによるスプリングアーム取付け構
造〕図9は従来のキャリッジへのスプリングアームの取
付け部を示す斜視図である。キャリッジアーム2先端の
上下両面に、スプリングアーム3、3が、スペーサ4、
4を介して積層固定されている。キャリッジアーム2の
先端の取付け穴5は、スペーサ4の加締め固定用である
【0005】図10はスプリングアーム3をキャリッジ
アーム2に取付けるスペーサ4の斜視図であり、スプリ
ングアーム3の根元部3aを重ねてスポット溶接などで
一体化されたスペーサ4に、筒状の取付け環6が、スペ
ーサ面と垂直方向に突出するように形成されている。
【0006】図11は従来のスペーサ取付け部の拡大断
面図(図9におけるX−X断面図)である。キャリッジ
アーム2の先端にあけられた取付け穴5に、上下両側か
らスペーサ4、4の前記取付け環6、6が挿入されてい
る。そして、ポンチなどを挿入し、取付け環6、6の径
を拡張し加締めることで、板厚Sのスペーサ4、4がキ
ャリッジアーム2の両面に固定されている。
【0007】図9のように、キャリッジアーム2にスペ
ーサ4を介して磁気ヘッドHを実装した状態で、磁気デ
ィスクDを回転させ、シーク動作させることで、磁気ヘ
ッドの浮上特性などの試験が行われる。その結果、スペ
ーサ4の加締め方が悪かったり、スプリングアーム3の
バネ圧が強すぎたり、あるいは弱すぎたりするような場
合は、加締め不良として、スペーサ4をキャリッジアー
ム2から取外し、再度加締めが行われる。また、キャリ
ッジへの実装後に、磁気ヘッドHに異常が発生したりし
た場合も、取り外して良品と交換しなければならない。
【0008】このようにスペーサ4をキャリッジアーム
2から取り外さなければならない場合は、図11に示す
ように、キャリッジアーム2とスペーサ4との間に、く
さび状の器具7をこじ入れて、スペーサ4をキャリッジ
アーム2から浮き上がらせるようにしていた。
【0009】しかしながら、このようにスペーサ4を無
理やり取り外すため、キャリッジアーム2側が変形した
り損傷するなどの問題があり、キャリッジアーム2側ま
で使用不能となる恐れがある。また、取り外し作業も困
難であり、能率が悪い。
【0010】〔ネジ止めによるスプリングアーム取付け
構造〕前記のような加締め構造に対し、図12〜図14
に示すようなネジ締め式の取付け構造にすれば、キャリ
ッジアーム2側を損傷することなしに取り外しできる。 図12の取付け構造では、独立したキャリッジアーム2
の先端両面に、磁気ヘッドHが実装されたスプリングア
ーム3をネジ9で固定する。このように予めスプリング
アーム3が取付けられたキャリッジアーム2と間隔リン
グ10を交互に重ねて、ネジ11とナット8で締め付け
固定する。 こうして組立てたキャリッジの中心穴に、ボイスコイル
モータなどのアクチュエータ軸を挿入し固定することで
、回転型の磁気ヘッド位置決め装置が完成する。
【0011】しかしながら、このように複数のキャリッ
ジアーム2と間隔リング10を交互に重ねて組立てる構
造は、稼動中に各磁気ヘッドH…がシーク方向(矢印a
1 方向)に位置ずれを起こし、オフトラックを招きや
すい。すなわち、磁気ヘッドがシークされるときに大き
な加速度を受けるが、このときの衝撃や装置の振動、温
度変化などによって、組立て部において隣接部品間にず
れが生じ、スプリングアーム先端の磁気ヘッドHのシー
ク方向の位置ずれとなる。
【0012】図12から明らかなように、磁気ヘッドH
が、スプリングアーム3の長手方向、すなわち磁気ディ
スクの回転方向に多少位置ずれしても、オフトラックに
与える影響は小さい。ところが、スプリングアーム3に
対し直角方向、すなわちシーク方向の位置ずれは、直接
オフトラック方向につながる。したがって、磁気ヘッド
位置決め装置の完成後に、各磁気ヘッドが独立してオフ
トラック方向に位置ずれすることは、未然に防止する必
要がある。特に、トラック間隔を微小化して、記録密度
を上げたり、シーク動作を速くして装置の高速化を実現
する上で、重要である。
【0013】これに対し、図13に示すように、キャリ
ッジ1を単一部品でブロック状に一体形成し、各キャリ
ッジアーム2…間の位置ずれを不可能とした構造が試み
られている。ところがこの構造は、一体化した櫛歯状の
キャリッジアーム2…の先端両面に、スプリングアーム
3を重ねて、ネジ9で取付けなければならない。そのた
め、隣接するキャリッジアーム2…間の狭いスペースに
おいて、スプリングアーム3をネジ止めする作業が困難
であり、組立てや修理に手間取るという問題がある。
【0014】そこで実際には、図14に示すように、各
キャリッジアーム2の先端面にネジ止めする構造が試み
られている。12は取付けブロックであり、その上下両
面に、スプリングアーム3がネジ9で取付けられる。ま
た、(b) 図に示すように、取付けブロック12には
、スプリングアーム3の長手方向に取付け孔14が形成
され、キャリッジアーム2の先端に、メネジ孔13が形
成されている。そのため、スプリングアーム3が取付け
られた状態の取付けブロック12を、ネジ16によって
、キャリッジアーム2の先端面にネジ止めすることがで
きる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなネジ止め構造では、取付けブロック12とキャリッ
ジアーム2の先端間の結合面15において、温度変化や
振動、衝撃などにより、矢印a1 で示すシーク方向に
位置ずれを招きやすい。特に、ネジ止めによる締結力が
低下すると、振動が増大し、オフトラックを引起しやす
い。 また、同様なことは、スプリングアーム3と取付けブロ
ック12との間のネジ止め部でも発生する。ネジ止め構
造では、ネジ締めの際に塵埃が発生し、磁気ディスク面
に落下してヘッドクラッシュの誘因となる恐れもある。
【0016】キャリッジ1として通常マグネシウム合金
が用いられ、スペーサ4やスプリングアーム3としてS
USが用いられるが、両者は熱膨張係数が異なるために
、キャリッジ1とスペーサ4やスプリングアーム3を直
接重ねてネジ止め結合すると、温度変化によってキャリ
ッジ1とスペーサ4やスプリングアーム3との間で一瞬
に非可逆的な位置ずれを起こし、永久的なオフトラック
の原因となる。またその際に、バリなどが剥離して磁気
ディスク上に落下する恐れがある。
【0017】このような問題は、ボイスコイルモータの
コイルの取付け部においても発生する。図7、図8に示
すように、ボイスコイルモータのコイル17は、四隅に
おいてネジ18でキャリッジ1側にネジ止めされている
。コイル17は合成樹脂からなるハウジング19にモー
ルドされており、ハウジング19がキャリッジ1にネジ
止めされているため、マグネシウム合金製のキャリッジ
1と合成樹脂製のハウジング19との間の締結面20で
熱膨張係数の差によって、非可逆的なずれが発生する恐
れがある。
【0018】また、近年のようにシーク速度が高速化す
るにともなって、キャリッジに作用する力も増大するた
め、振動によってハウジング19との間の締結力が低下
し、ますます振動が増大する要因となる。その結果、振
動による磁気ヘッドの位置決め精度の低下に伴なってア
クセスタイムが長くなったり、磁気ヘッドの浮上振動に
よる磁気ヘッドと磁気ディスクとの接触が原因で磁気デ
ィスクが損傷するなどの恐れがある。なお、M1、M2
は永久磁石である。
【0019】スプリングアーム3をキャリッジアーム2
にネジ止めする構造では、スプリングアーム3のみを直
接ネジ止めすることはできないため、スプリングアーム
3をスペーサ4に重ねてスポット溶接して補強し、この
積層部をネジ止めしなければならないので、部品点数の
増加によってコスト高となる。また、作業工数の増加、
慣性モーメントの増加によるシーク時間の延長などの問
題が発生する。スプリングアーム3の根元部に肉厚の厚
いスペーサ4を重ねて補強しなければならないため、磁
気ディスク間隔を縮小できず、磁気ディスク装置の小型
化、高密度実装の妨げとなっている。
【0020】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、磁気ヘッドがスプリングアームを介してキャリ
ッジ側に取付け固定され、該キャリッジがボイスコイル
モータで往復回動駆動される磁気ディスク装置において
、温度変化や振動、衝撃などにより、オフトラックが生
じるのを未然に防止すると共に、実装密度の向上とシー
ク動作の高速化を実現することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】図1は本発明による磁気
ディスク装置の基本原理を説明する図で、 (b)は底
面図、 (a)は (b)図におけるa−a断面側面図
である。先端に磁気ヘッドHが取付けられたスプリング
アーム3の根元部3aは、スペーサ4に重ねて一体化さ
れている。例えば、×印部でスポット溶接するなどの手
法で一体に積層されている。この積層部23は、合成樹
脂製の接着剤層21を介してキャリッジアーム2に接着
固定されている。 接着剤層21としては、工業用の強力接着剤や両面粘着
剤が有効である。
【0022】請求項2においては、前記の補強用のスペ
ーサ4を有しておらず、先端に磁気ヘッドHが取付けら
れたスプリングアーム3の根元部3aが直接、合成樹脂
製の接着剤層21を挟んで接着固定されている。
【0023】請求項3においては、前記の接着剤層21
の接する部分に凹凸(粗面化による微細な凹凸も含む)
ないし欠除部が形成され、接着剤層21が該凹凸や欠除
部にも付着するように構成されている。
【0024】請求項4は、スプリングアームを介して磁
気ヘッドが取付けられたキャリッジ1とボイスコイルモ
ータのコイル17との結合部に関する。図4、図5に示
すように、ボイスコイルモータのコイル17は合成樹脂
製のハウジング19にモールドされており、該ハウジン
グ19のキャリッジ1への取付け部24以外がキャリッ
ジ1側と接しないように隙間Gが設けられている。
【0025】請求項5は、請求項4に記載のハウジング
取付け構造において、ハウジング19のキャリッジへの
取付け部24とキャリッジ1との間に接着剤層を介在さ
せたものである。
【0026】
【作用】図1に記載のように、スプリングアーム3の根
元部3aとスペーサ4との積層部23が、合成樹脂製の
接着剤層21を介してキャリッジアーム2に接着固定さ
れているため、従来と違ってスペーサ4やスプリングア
ーム3がキャリッジアーム2に直接接することはない。 したがって、温度変化によってスペーサ4やスプリング
アーム3とキャリッジアーム2との熱膨張量が異なって
も、合成樹脂製の接着剤層21で吸収されるので、応力
は発生せず、その結果非可逆的なずれやバリの剥離も生
じない。 また、スペーサ4やスプリングアーム3とキャリッジア
ーム2の片方に振動や衝撃が加わっても、接着剤層21
で吸収ないし緩衝され、他方への伝達量が減衰するので
、振動や衝撃によるオフトラックを防止できる。
【0027】スプリングアーム3は接着剤層21でキャ
リッジアーム2に固定されるため、キャリッジアーム2
にネジ止めする構造と違って、キャリッジアーム2の肉
厚を薄くできる。その結果、磁気ディスクの間隔を縮小
して、高密度実装することが可能となり、キャリッジア
ーム2の肉厚減少によって、慣性モーメントが小さくな
り、シーク動作の高速化も可能となる。
【0028】このように接着剤で固定する構造の場合は
、補強用のスペーサ4は必ずしも必要でない。請求項2
は、先端に磁気ヘッドHが取付けられたスプリングアー
ム3の根元部3aがスペーサ4に積層されておらず、根
元部3aが直接、合成樹脂製の接着剤層21を挟んで接
着固定されている。
【0029】その結果、部品点数の削減によるコストダ
ウン、重量軽減による慣性モーメントの低減でシーク動
作が高速化可能、スペーサを積層固定する工数の減少、
スペーサの厚さだけ磁気ディスク間隔を縮小して実装密
度を向上可能、などの効果を奏する。
【0030】請求項3においては、前記の接着剤層21
の接する部分に凹凸ないし欠除部が形成されているため
、接着剤層21が凹凸や欠除部にも付着することによっ
て、キャリッジアーム2とスプリングアーム3の根元部
3aとの間の接着強度が確保される。粗面化処理による
微細な凹凸の場合も、微細凹凸に接着剤が入り込むこと
で、接着強度が増大する。
【0031】請求項4は、スプリングアームを介して磁
気ヘッドが取付けられたキャリッジ1とボイスコイルモ
ータのコイル17との結合部に関する。図4、図5に示
すように、コイル17がモールドされたハウジング19
のキャリッジへの取付け部24以外がキャリッジ1側と
接しないように隙間Gが設けられているため、ハウジン
グ19とキャリッジ1との接触面は、取付け部24のみ
であり、接触面積が極めて小さい。そのため、この限ら
れた面積のみ高精度に面仕上げすれば足り、ハウジング
19とキャリッジ1との締結剛性が向上し、従来のよう
に締結剛性が弱いために振動や衝撃を増幅するような恐
れがなく、オフトラックの要因が減少する。
【0032】請求項5の構造は、請求項4に記載のハウ
ジング取付け構造において、ハウジング19のキャリッ
ジへの取付け部24とキャリッジ1との間に接着剤層が
介在しているため、ハウジング19とキャリッジ1との
熱膨張量の差が接着剤層で吸収され、また振動や衝撃も
吸収される。
【0033】
【実施例】次に本発明による磁気ディスク装置が実際上
どのように具体化されるかを実施例で説明する。図1は
、従来のネジ止め用のスペーサ4をそのまま用いて接着
剤層21で固定した図になっている。そのため、位置決
め用やネジ止め用の孔22が開いているが、このように
互いに接着されるキャリッジアーム2およびスプリング
アーム3の少なくとも片方に欠除部があると、図1 (
a)に21bで示すように、接着剤が欠除部の内側にも
付着することによって、接着強度が増し、より確実に接
着できる。少なくとも片方の接着面に粗面化処理などに
よって凹凸をつけた場合も、同様に接着強度が確保され
る。
【0034】図2は請求項2に記載のように、スペーサ
4を積層せずに、スプリングアーム3の根元部3aを直
接キャリッジアーム2に接着剤層で固定した実施例であ
る。また、接着剤層として、両面粘着剤21aを用いた
【0035】シーク動作時にスプリングアーム3に作用
する最大加速度が3000m/s2、磁気ヘッドHを含
むスプリングアーム3の質量が0.005kg 、スプ
リングアーム3とキャリッジアーム2との接着面積が1
cm2とすると、接着剤層に作用する剪断力は15kg
/cm2となる。
【0036】図3は住友スリーエム社製の両面粘着剤(
No.9469)の温度別の剪断強度を示す図である。 磁気ディスク装置の稼動時の内部温度は25〜75℃程
度であり、この間における両面粘着剤の剪断強度は最悪
条件の場合でも23kg/cm2程度である。実際に発
生する剪断力は前記のように15kg/cm2程度であ
るから、両面粘着剤21aで固定しても強度的に問題な
いことがわかる。
【0037】実験においては、スリーエム社製のVEM
と呼ばれる0.05mm厚の両面粘着テープを使用した
が、繰り返しシーク動作に十分耐えることができた。同
様にスリーエム社製のアクリルフォーム基材の両面にア
クリル系の粘着剤を塗布してなるVHB(商品名)強力
接着接合材も有効であった。
【0038】また、基材を有しない、接着剤のみで接着
することも可能である。実施例としては、室温硬化型エ
ポキシ樹脂接着剤:アラルダイト(商品名)AV138
 、HV998なども有効であった。
【0039】接着剤や両面粘着剤21aなどの接着剤層
21を介してスプリングアーム3をキャリッジアーム2
に固定する構造では、ネジ止めや加締め構造と違って補
強用のスペーサ4を積層する必要はない。そのため、軽
量化できるほか、隣接する磁気ディスクD〜Dの間隔L
を、スペーサ2枚分の寸法2Sだけ縮小して高密度実装
できる。
【0040】また、キャリッジアーム2も、ネジ止め式
の場合はネジを螺入するメネジ孔を開けるだけの肉厚が
必要であり、また加締め式の場合も、図11における取
付け環6、6を挿入するだけの肉厚が必要であるが、本
発明の接着剤層21で固定する構造の場合は、キャリッ
ジアーム2の肉厚を薄くできる。その結果、隣接する磁
気ディスクD〜Dの間隔Lをさらに縮小でき、しかもキ
ャリッジアーム2の重量軽減によって慣性モーメントが
減少し、シーク動作を高速化できる。実験の結果では慣
性モーメントを20%も低減できた。
【0041】図4は請求項4の発明の実施例であり、ボ
イスコイルモータのコイル17のハウジング19とキャ
リッジ1との間において、ハウジング19のキャリッジ
1への取付け部24以外は、キャリッジ1側と接しない
ように隙間Gが設けられている。隙間Gを設けるために
、 (a)図においては、キャリッジ1とハウジング1
9の双方に逃げ用の凹部が形成されているが、 (b)
図においては、ハウジング19側のみに逃げ用の凹部が
形成されている。
【0042】図5の実施例は、逃げ用の凹部がキャリッ
ジ1側のみに形成されている。図5(b)は、 (a)
図における片方の取付け部24を拡大して示した断面図
である。 図7に示す従来のハウジング取付け構造では、キャリッ
ジ1とハウジング19との締結面20の幅Wがハウジン
グ19の全長にわたっているため、ハウジング19の全
長にわたって、キャリッジ1側と均一に接触するように
広い面を高精度に加工しなければならない。
【0043】しかしながら、このように広い面を平坦に
仕上げることは極めて困難であり、また面仕上げ後に変
形したり、キャリッジ1とハウジング19との間に微小
なバリ等が挟まっただけでも、面仕上げ不良の場合と同
様な状態となる。すなわち、ハウジング19とキャリッ
ジ1との間の締結が不安定となり、その結果シーク動作
時に振動を増幅し、スプリングアーム先端の磁気ヘッド
が振動し、オフトラックを引き起こしたり、磁気ディス
クとのヘッドタッチで磁気ディスク面を損傷するなどの
恐れがある。
【0044】これに対し、図5に示すように、ハウジン
グ19の取付け部24以外に隙間Gがあると、隙間Gの
領域ではハウジング19とキャリッジ1とが接しないた
め、締結面は、取付け部24の領域のみとなる。ハウジ
ング19が4か所で取付けられているとすると、W1×
4の領域のみ、高精度の面仕上げを行なえば足りる。こ
のように狭い面積に精密面仕上げを行なうのは比較的容
易であり、また組立て時に異物が挟まらないように管理
することも可能である。その結果、ハウジング19とキ
ャリッジ1との締結剛性が向上し、しかも安定となるた
め、振動の要因となることはない。
【0045】また、W1×4の締結面に、接着剤や両面
粘着剤などの接着剤層を介在させると、該接着剤層によ
って、振動の伝播が抑制されるとともに、マグネシウム
合金製のキャリッジ1と合成樹脂製のハウジング19と
の間の熱膨張量の差に起因する応力も未然に防止できる
【0046】図6は図7、図8に示す従来のハウジング
取付け構造と図5に示す本発明によるハウジング取付け
構造につき振動特性を測定した結果で、横軸は周波数、
縦軸は振動増幅率である。 (a)は従来のハウジング
取付け構造の測定結果であり、4kHzのところで40
dBもの高い共振ピークレベルが発生しているのに対し
、 (b)図に示す本発明のハウジング取付け構造では
、共振ピークレベルが27dBに減少しており、13d
Bも改善されている。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スプリン
グアームが接着剤層を介してキャリッジアームに接着固
定されるため、ネジ止めや加締めによって固定する構造
と違って、全面均一に締結され、締結剛性が向上すると
共に、温度変化時の熱的ストレスによる非可逆的な変形
やずれが防止され、また接着剤層によって振動も抑制さ
れる。その結果、オフトラックを有効に防止できる。
【0048】接着剤層で固定することによってスペーサ
を省くことができ、またキャリッジアームの肉厚も薄く
できるため、磁気ディスクの間隔を縮小して高密度実装
でき、軽量化によって慣性モーメントが低減し、シーク
動作が高速化される。
【0049】また、ボイスコイルモータのコイルがモー
ルドされたハウジングの取付け部24以外がキャリッジ
1と接しないように隙間Gを設けることで、締結剛性が
増し、振動を未然に抑制できる。締結面に接着剤層を介
在させることで、締結力と振動抑制の効果がさらに向上
し、磁気ヘッドの振動を有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気ディスク装置の基本原理を説
明する図である。
【図2】請求項2の発明の実施例である。
【図3】両面粘着剤の温度別の剪断強度を示す図である
【図4】請求項4の発明の実施例を示す図である。
【図5】請求項4の発明の作用を説明する図である。
【図6】従来のハウジング取付け構造と本発明によるハ
ウジング取付け構造につき振動特性を測定した結果であ
る。
【図7】従来の磁気ディスク装置の平面図である。
【図8】図7におけるQ−Q断面図である。
【図9】従来のキャリッジへのスプリングアームの取付
け部を示す斜視図である。
【図10】スプリングアームをキャリッジアームに取付
けるスペーサの斜視図である。
【図11】従来のスペーサ加締め部の拡大断面図(図9
におけるX−X断面図)である。
【図12】独立したキャリッジアームにスプリングアー
ムをネジ止めしてから積層する構造である。
【図13】単一部品で一体形成したキャリッジアームに
スプリングアームをネジ止めする構造である。
【図14】一体構造の各キャリッジアームの先端面にス
プリングアームをネジ止めする構造である。
【符号の説明】
1  キャリッジ A  キャリッジの回転中心 2  キャリッジアーム 3  スプリングアーム 3a  根元部 H  磁気ヘッド D  磁気ディスク L  隣接磁気ディスクの間隔 VCM ボイスコイルモータ 4  スペーサ 5  取付け穴 6  取付け環 7  くさび状の器具 8  ナット 9  ネジ 10  間隔リング 11  ネジ 12  取付けブロック 13  メネジ孔 14  取付け孔 15  結合面 16  ネジ 17  コイル 18  ネジ 19  ハウジング 20  締結面 21  合成樹脂製の接着剤層 21a 両面粘着剤 21b 欠除部の内側に付着した接着剤22  位置決
め用やネジ止め用の孔(欠除部)24  取付け部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  先端に磁気ヘッド(H) が取付けら
    れたスプリングアーム(3)の根元部(3a)がスペー
    サ(4) に重ねて一体化されており、この積層部(2
    3)をキャリッジアーム(2) に重ねて固定してなる
    磁気ディスク装置において、前記の積層部(23)が合
    成樹脂製の接着剤層(21)を介してキャリッジアーム
    (2)に接着固定されていることを特徴とする磁気ディ
    スク装置。
  2. 【請求項2】  先端に磁気ヘッド(H) が取付けら
    れたスプリングアーム(3)の根元部(3a)を、スペ
    ーサ(4) を用いずに直接キャリッジアーム(2) 
    に重ね、間に合成樹脂製の接着剤層を挟んで接着固定し
    てなることを特徴とする磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】  前記の接着剤層が接する部分に凹凸な
    いし欠除部が形成され、接着剤が該凹凸や欠除部にも付
    着するように構成されていることを特徴とする請求項1
    または2記載の磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】  スプリングアームを介して磁気ヘッド
    が取付けられたキャリッジ(1) が、ボイスコイルモ
    ータで往復回動駆動される磁気ディスク装置において、
    ボイスコイルモータのコイル(17)が合成樹脂製のハ
    ウジング(19)にモールドされ、該ハウジング(19
    )のキャリッジ(1) への取付け部(24)以外は、
    キャリッジ(1) 側と接しないように隙間(G) が
    設けられていることを特徴とする磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】  前記のキャリッジ(1) への取付け
    部(24)とキャリッジ(1) との間に接着剤層が介
    在していること特徴とする請求項4記載の磁気ディスク
    装置。
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