JPH0434821A

JPH0434821A - Ｘ線管の陰極構体

Info

Publication number: JPH0434821A
Application number: JP13958490A
Authority: JP
Inventors: Hiroaki Tazawa; 田沢　宏明
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1990-05-31
Filing date: 1990-05-31
Publication date: 1992-02-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）この発明はＸ線管の陰極構体に係り、特にその集束電極
の改良に関する。

（従来の技術）一般にＸ線管は、例えばＸ線診断として医療用に利用さ
れているが、胃の検診などの場合には、第５図に示すよ
うなＸ線管が用いられている。このＸ線管はいわゆる回
転陽極型と言われるもので、真空外囲器１内に偏心した
陰極構体２と略傘状の陽極ターゲット３が対向して配設
されている。そして、陽極ターゲット３は、真空外囲器
外のステータ４により駆動されるロータ５により回転す
るようになっている。

ところで、従来の陰極構体２は第６図及び第７図に示す
ように構成され、カップ状集束電極６のＶ字状傾斜面に
は、略長方形の大小２個の集束溝７．８及びこれらの集
束溝７．８に続くフィラメント固定孔９．１０が穿たれ
ている。そして、各集束溝７．８にはそれぞれ螺旋状陰
極フィラメント１１．１２が配置され、この各陰極フィ
ラメント１１．１２はそれぞれフィラメント支持棒１３
．１４に固着され、各フィラメント支持棒１３．１４は
支持筒１５．１６及び固定用絶縁部材１７．１８を介し
てフィラメント固定孔９．１０に固定されている。

動作時には、マイナス電位の集束電極６とプラス電位の
陽極ターゲット３との間に印加された高電圧により、両
電極間に電界が形成されるが、この電界分布は集束電極
６及び陽極ターゲット３の対向面形状により主として定
められる。そして、陰極フィラメント１１．１２から出
た熱電子は、電界によって集束・加速されて陽極ターゲ
ット３上に衝突し、Ｘ線が発生する。Ｘ線発生源の大き
さ（以下、焦点と言う）は周知のようにＸ線出力（Ｘ線
線量）及びＸ線撮影像のボケと関係があり、撮影方法及
び被写体により焦点の大きさ（大焦点、小焦点）を使い
分けている。従って、単一焦点を有するＸ線管よりも複
数焦点を有するＸ線管の方が汎用性に優れている。又、
大焦点と小焦点の陽極ターゲット上の位置は、同一点で
重なる必要があることも周知の如くである。

このように陰極構体２は任意の焦点寸法となるように電
子を集束させるとこと、及び複数の電子流を陽極ターゲ
ット３の同一位置に衝突させるための偏向機能を具備し
ていることが必要である。

（発明が解決しようとする課題）上記のような従来のＸ線管の陰極構体においては、集束
電極６に穿たれた集束溝７．８とフィラメント固定孔９
．１０との加工方向が同一軸線上になく、所定の角度を
持っているために、部品自体の加工性が悪い。又、陰極
フィラメント１１．１２の組立て及び陰極フィラメント
１１．１２と集束溝７．８との位置精度出しの作業性が
悪０゜即ち、Ｘ線焦点寸法を決定する重要な要素である
陰極フィラメント１１．１２の高さＨ，、Ｈ２Ｃよ、集
束溝７．８の底面を基準として陰極フィラメント全長に
亘って集束溝中心軸方向に高精度で位置出しする必要が
ある。しかしながら、既述のように集束溝７．８とフィ
ラメント固定孔９．１０との加工方向が同一軸線上にな
い。従って、陰極フィラメント１１．１２の高さＨ，、
Ｈ２の精度出しのために、陰極フィラメント１１．１２
をフィラメント支持棒１３．１４と一体で支持筒１５．
１６との間で摺動・調整する作業が非常に難しい。

又、集束溝７．８は、集束電極６に一体で加工され、且
つ焦点型なりのために相互に所定の角度を持って対向し
ている構造となっているので、前述の如く陰極フィラメ
ント１１．１２の高さＨ１Ｈ２の精度出しの自動化・機
械化が困難であるという欠点がある。更に、集束電極６
のＸ線管管種による統合・標準化は不可能である。即ち
、集束電極６は２つの集束溝７．８が一体に加工されて
いるため、例えばどちらか一方の集束溝７．８の形状が
同じで他方の集束溝７．８の形状が異なる管種に使用す
る場合には、全く新しく集束電極６を製作しなければな
らず、統合・標準化が出来ないという欠点がある。

この発明は、上記事情に鑑みなされたもので、部品の加
工性、組立て作業性が優れ、且つ部品の統合・標準化が
容易なＸ線管の陰極構体を提供することを目的とする。

［発明の構成コ（課題を解決するための手段）この発明は、分割された複数の集束電極ブロックにそれ
ぞれ所定の集束溝及びこの集束溝に連なるフィラメント
固定孔が加工方向の各軸線が一致するように形成されて
いる。そして、集束溝及びフィラメント固定孔に陰極フ
ィラメントが固定され、集束溝が形成された面がＶ字状
をなして両ブロックが連結されてなるＸ線管の陰極構体
である。

（作用）この発明によれば、集束電極プロ・ツクの部品加工が容
易に出来る。又、陰極フィラメントの高さ寸法の精度出
しについても、個々の集束電極毎に行なうことが出来る
ので、自動化・機械化が容易となる。更に又、個々の集
束電極プロ・ツクを組合わせることにより、陰極構体を
形成出来るので、品種の統合・標準化が容易になる。

（実施例）以下、図面を参照して、この発明の一実施例を詳細に説
明する。

この発明によるＸ線管の陰極構体は第１図乃至第４図に
示すように構成され、第１図は平面図、第２図乃至第４
図はそれぞれ第１図のＡ−Ａ線、Ｂ−Ｂ線、Ｃ−Ｃ線に
沿って切断し矢印方向に見た断面図である。

即ち、集束電極２１は２つに分割された一対の集束電極
ブロック２２．２３からなり、それぞれ所定の集束溝２
４．２５及びこの集束溝２４．２５に連なるフィラメン
ト固定孔２６．２７が各軸線が一致するように形成され
ている。そして、組立て時には集束溝２４．２５及びフ
ィラメント固定孔２６．２７にそれぞれ螺旋状陰極フィ
ラメント２８．２９が設けられ、この各陰極フィラメン
ト２８．２９はそれぞれフィラメント支持棒３０．３１
に固着され、各フィラメント支持棒３０．３１は支持筒
３２．３３と絶縁固定部材３４．３５を介して固定され
る。その後、第３図及び第４図からも明らかなように、
両ブロック２２．２３が集束溝２４．２５が形成された
面が７字状になるように連結される。この時、第３図及
び第４図からも明らかなように、両ブロック２２．２３
は２個のピン３６．３７の嵌合により位置きめ・係止さ
れ、ボルト３８により連結される。

この発明の陰極構体は、このように集束電極２１が２つ
のブロック２２．２３に分割され、集束溝２４．２５の
加工方向とフィラメント固定孔２６．２７の加工方向と
の軸線が一致しているので、集束電極２１の部品加工が
容易に行なわれる。

又、各々のブロック２２．２Ｂごとに陰極フィラメント
２８．２９の高さＨ３、Ｈ４の寸法精度出しを容易に行
なうことが出来ると共に、自動化・機械化が可能である
。更に、個々のブロック２２．２３を陰極フィラメント
２８．２９が固定された後に組合わせて陰極構体を形成
しているので、管種の違いによる陰極構体の品種の統合
・標準化が可能となる。

尚、２つのブロックの間にもう１つのブロックを設け、
それに排気時の電子放出のための第３のフィラメントを
設置するようにした３分割の集束電極構造であっても良
い。

［発明の効果］以上説明したようにこの発明によれば、分割された複数
の集束電極ブロックにそれぞれ所定の集束溝及びこの集
束溝に連なるフィラメント固定孔が加工方向の各軸線が
一致するように形成され、集束溝及びフィラメント固定
孔に陰極フィラメントが固定され、集束溝が形成された
面が７字状をなして複数のブロックが連結されているの
で、部品加工が容易で、且つ組立て精度が出し易く、作
業性が良い。又、品種の統合・標準化が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例に係るＸ線管の陰極構体を
示す平面図、第２図乃至第４図はそれぞれ第１図のＡ−
Ａ線、Ｂ−Ｂ線、Ｃ−Ｃ線に沿って切断し矢印方向に見
た断面図、第５図は一般的な回転陽極型Ｘ線管を示す概
略断面図、第６図は従来のＸ線管の陰極構体を示す平面
図、第７図は第６図のＤ−Ｄ線に沿って切断し矢印方向
に見た断面図である。２１・・・集束電極、２２．２３・・・集束電極ブロッ
ク、２４．２５・・・集束溝、２６．２７・・・フィラ
メント固定孔、２８．２９・・・陰極フィラメント。出願人代理人　弁理士　鈴江武彦Ｎ３図第４図第図第６図第７図

Claims

【特許請求の範囲】

分割された複数の集束電極ブロックにそれぞれ所定の集
束溝及び該集束溝に連なるフィラメント固定孔が加工方
向の各軸線が一致するように形成され、該集束溝及びフ
ィラメント固定孔に陰極フィラメントが固定され、上記
集束溝が形成された面がＶ字状をなして上記複数のブロ
ックが連結されてなることを特徴とするＸ線管の陰極構
体。