JPH04347705A - 工作機械における早送り位置決め制御装置 - Google Patents

工作機械における早送り位置決め制御装置

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JPH04347705A
JPH04347705A JP14993891A JP14993891A JPH04347705A JP H04347705 A JPH04347705 A JP H04347705A JP 14993891 A JP14993891 A JP 14993891A JP 14993891 A JP14993891 A JP 14993891A JP H04347705 A JPH04347705 A JP H04347705A
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JP
Japan
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block
pulse
amount
point
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JP14993891A
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English (en)
Inventor
Hirotsugu Sano
佐野 裕嗣
Seiji Morinaga
森長 征二
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Yamazaki Mazak Corp
Original Assignee
Yamazaki Mazak Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被位置決め部材の移動
に関して複数の制御軸を有する工作機械において、被位
置決め部材の「経由点が存在する早送り位置決め」を行
う早送り位置決め制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の制御方法に基づいて、図
8に示す動作指令を実行した場合の制御軸のパルス状態
を示すタイムチャート、図7は、従来の制御方法に基づ
いて、図8に示す動作指令を実行した場合の刃先の軌跡
を示す図、図8は、従来の「経由点が存在する早送り位
置決め」を指示する加工プログラム中の動作指令の一例
を示す図である。従来、工具などの早送り位置決めを行
うに際しては、干渉などを避けるために、工具を、直線
的に移動させずに、所定の経由点を経由して工具の軌跡
が屈曲する形で、移動させる場合がある。例えば、図7
に示すように、工具5aの刃先5bを点aから点cへ直
線的に移動させると障害物40と干渉するような場合に
は、図8に示す加工プログラムPROのように、「点c
への早送り位置決め」を指示する第2ブロック指令BI
2の前に、「点bへの早送り位置決め」を指示する第1
ブロック指令BI1を格納して、刃先5bを点aから点
bを経由して点cへ移動させるようにして、図7に実線
で示す軌跡TPのように、障害物40を迂回している。 即ち、先ず、第1ブロック指令BI1に基づいて、図6
(d)に示すように、NC制御装置からZ軸のサーボコ
ントローラに対して、点a、b間のZ軸方向の距離に対
応したパルス量「P1z」のパルス列を、第1ブロック
B1zとして出力する。尚、図6(d)において、「P
1z」等のパルス量は、図中実線で囲まれた部分の面積
として表される(図6(a)、(b)、(e)において
も同様である)。すると、刃先5bは、Z軸のサーボコ
ントローラに入力されたパルス量「P1z」に対応する
距離だけ、Z軸方向である図7右方に移動して、点aか
ら点bに移動する。この際、図6(e)に示すように、
刃先5bは、移動開始時に加速して移動終了時に減速す
る形で、Z軸方向に移動する。そして、刃先5bが、第
1ブロックB1zのパルス量「P1z」に対応する距離
だけZ軸方向に移動し終わると、刃先5bは、点bにお
いて停止すると共に、位置決めモジュールからNC制御
装置に対して位置決め完了信号が出力される。図6に示
す時間t(b)において、点bに関する位置決め完了信
号が検出されると、次に、図8に示す第2ブロック指令
BI2に基づいて、図6(a)、(d)に示すように、
NC制御装置からX軸のサーボコントローラ、Z軸のサ
ーボコントローラに対して、点b、c間のX軸方向の距
離、Z軸方向の距離に対応したパルス量「P2x」、「
P2z」のパルス列を、第2ブロックB2x、B2zと
して出力する。すると、刃先5bは、X軸のサーボコン
トローラに入力されたパルス量「P2x」に対応する距
離だけ、X軸方向である図7上方に移動し、同時に、Z
軸のサーボコントローラに入力されたパルス量「P2z
」に対応する距離だけ、Z軸方向である図7右方に移動
して、点bから点cに移動する。この際、刃先5bは、
図6(b)、(e)に示すように、移動開始時に加速し
て移動終了時に減速する形で、X軸方向、Z軸方向に移
動する。尚、第1ブロックB1zに基づいて行われる刃
先5bの点bへの位置決め完了信号の検出は、インポジ
チェック幅を持たせて行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在、工作機械におい
ては、生産性向上のために、加工時間の短縮が重要な要
素となっている。そして、加工時間の短縮のためには、
切削時間は勿論、早送りなどの非切削時間をも短縮する
必要がある。しかし、上述のように「経由点が存在する
早送り位置決め」を行うに際して、Z軸方向のみに関し
て、刃先5bの移動を考察すると、経由点である点bに
接近すると減速し、点bにおいて一旦停止した後、再び
加速して終点である点cへ移動する形となり、経由点で
ある点bの前後において移動速度が無意味に低下する。 すると、刃先5bが経由点である点bへの到達が遅れる
ので、刃先5bのX軸方向への移動の開始時期が遅れ、
終点である点cへの移動に時間が掛かってしまう。また
、経由点である点bに関するインポジチェックを行わず
に、NC制御装置からサーボコントローラに対して、第
1ブロックB1zに続けて、第2ブロックB2x、B2
zを出力した場合には、図7に2点鎖線で示す軌跡TP
′のように、刃先5bが経由点である点bよりも障害物
40側に入り込んだ形で移動するので、刃先5bと障害
物40が干渉するおそれがある。
【0004】本発明は、上記事情に鑑み、被位置決め部
材の「経由点が存在する早送り位置決め」の時間を適切
に短縮することが出来る工作機械における早送り位置決
め制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、被位置決め部
材(5b)の移動に関して複数の制御軸を有する工作機
械(1)において、前記各制御軸ごとに、入力されたブ
ロックのパルス量に対応した距離だけ前記被位置決め部
材を移動駆動する軸制御手段(6、7、13a、13b
)を設け、前記各制御軸ごとに、前記被位置決め部材の
移動中に当該位置決め部材の位置を検出する位置検出手
段(6b、7b、15a、15b)を設け、前記各制御
軸の内の前記被位置決め部材の始点から経由点への移動
に係わる第1の組の各制御軸に関して、前記被位置決め
部材を前記始点から前記経由点まで移動する際の溜りパ
ルス量を算出する溜りパルス量算出手段(19)を設け
、前記第1の組の各制御軸に関して、前記始点から前記
経由点までの距離に対応したパルス量に前記溜りパルス
量算出手段によって算出された当該制御軸に関する溜り
パルス量分を追加したパルス量を、第1のブロックのパ
ルス量として決定する第1のパルス量決定手段(17)
を設け、前記第1の組の各制御軸に関して、前記経由点
から終点までの距離に対応したパルス量から当該制御軸
に関する第1のブロックに追加された溜りパルス量分を
削減したパルス量を、第2のブロックのパルス量として
決定し、前記各制御軸の内の前記被位置決め部材の前記
始点から前記経由点までの移動に係わらずに前記経由点
から前記終点までの移動に係わる第2の組の各制御軸に
関して、前記経由点から前記終点までの距離に対応した
パルス量を、第2のブロックのパルス量として決定する
第2のパルス量決定手段(17)を設け、前記第1の組
の各制御軸に関して、前記第1のパルス量決定手段によ
って決定されたパルス量の第1のブロックを前記軸制御
手段に対して出力し、前記第1の組の全ての制御軸に関
して前記位置検出手段によって前記被位置決め部材が前
記経由点に達したことが検出されると、前記第1の組お
よび第2の組の各制御軸に関して、前記第2のパルス量
決定手段によって決定されたパルス量の第2のブロック
を前記軸制御手段(12)に対して出力するパルス出力
手段を設けて構成される。
【0006】なお、(  )内の番号等は、図面におけ
る対応する要素を示す、便宜的なものであり、従って、
本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。 以下の「作用」の欄についても同様である。
【0007】
【作用】上記した構成により、被位置決め部材(5b)
を始点から経由点を経由して終点まで移動させるに際し
て、被位置決め部材(5b)が経由点に接近しても、被
位置決め部材(5b)の移動速度が低下しないように作
用する。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づき、本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明による早送り位置決め制御装置の
一実施例を示す制御ブロック図、図2は、図1に示す早
送り位置決め制御装置における「経由点が存在する早送
り位置決め」の制御方法の一例を示すフローチャート、
図3は、図2に示す制御方法に基づいて、図5に示す動
作指令を実行した場合の制御軸のパルス状態を示すタイ
ムチャート、図4は、図2に示す制御方法に基づいて、
図5に示す動作指令を実行した場合の刃先の軌跡を示す
図、図5は、「経由点が存在する早送り位置決め」を指
示する加工プログラム中の動作指令の一例を示す図であ
る。
【0009】本発明による早送り位置決め制御装置が適
用される数値制御旋盤1には、図4に示すように、主軸
台3が固設されており、主軸台3には、チャック3bが
装着された主軸3aが回転駆動自在に設けられている。 また、数値制御旋盤1には、刃物台5が、後述の駆動モ
ータ6、7を介して、主軸3の軸心に対して平行なZ軸
方向(図中左右方向)、主軸3の軸心に対して垂直なX
軸方向(図中上下方向)に移動駆動自在に設けられてい
る。そして、刃物台5には、工具5aが装着されている
【0010】また、数値制御旋盤1には、図1に示すよ
うに、制御装置10が設けられている。制御装置10は
、主制御部11を有しており、主制御部11には、バス
線11aを介して、軸制御部12、システムプログラム
メモリ16、パルス量決定部17、溜りパルス量算出部
19、加工プログラム解読部20、加工プログラムメモ
リ21等が接続されている。そして、前記軸制御部12
には、サーボコントローラ13a、13b、現在値カウ
ンタ15a、15bが接続されている。サーボコントロ
ーラ13aには、前記刃物台5をZ軸方向に移動駆動す
る駆動モータ6が接続されており、駆動モータ6には、
タコジェネレータ6a、パルスコーダ6bが設けられて
いる。そして、タコジェネレータ6aは、前記サーボコ
ントローラ13aに接続されており、パルスコーダ6b
は、前記サーボコントローラ13a及び前記現在値カウ
ンタ15aに接続されている。また、サーボコントロー
ラ13bには、前記刃物台5をX軸方向に移動駆動する
駆動モータ7が接続されており、駆動モータ7には、タ
コジェネレータ7a、パルスコーダ7bが設けられてい
る。そして、タコジェネレータ7aは、前記サーボコン
トローラ13bに接続されており、パルスコーダ7bは
、前記サーボコントローラ13b及び前記現在値カウン
タ15bに接続されている。
【0011】数値制御旋盤1は以上のような構成を有す
るので、加工に際して、主制御部11は、加工プログラ
ム解読部20を介して、加工プログラムメモリ21から
所定の加工プログラムPRO″を読み出して、当該加工
プログラムPRO″中のブロック指令(動作指令)を解
読する。そして、主制御部11は、解読されたブロック
指令に基づいて、軸制御部12等を介して、図4に示す
主軸3a、刃物台5等を駆動制御して所定の動作を行わ
せる。この際、加工プログラムPRO″中のブロック指
令によって指示される刃物台5の移動動作が「経由点が
存在する早送り位置決め」である場合には、主制御部1
1は、システムプログラムメモリ16から図2に示す早
送り位置決め制御プログラムPCPを読み出して、当該
制御プログラムPCPに基づいて刃物台5のX軸方向、
Z軸方向への移動動作を制御する。尚、加工プログラム
PRO″によって指示される刃物台5等の移動動作が「
経由点が存在する早送り位置決め」であるか否かの判定
は、次のブロック指令を先読みして、当該ブロック指令
の制御コードが「通常の早送りコード」と異なる「経由
点早送りコード」であるか否かを判定することによって
行う。
【0012】例えば、図5に示すように、加工プログラ
ムPRO″中の第1ブロック指令BI1″の制御コード
が「通常の早送りコード」を示す「G00」であった場
合には、主制御部11は、加工プログラム解読部20を
介して、次の第2ブロック指令BI2″を先読みする。 すると、当該第2ブロック指令BI2″の制御コードは
「経由点早送りコード」を示す「G00.1」であるの
で、主制御部11は、「経由点が存在する早送り位置決
め」であると判定して、早送り位置決め制御プログラム
PCPに基づいて、第1ブロック指令BI1″及び第2
ブロック指令BI2″を一括して実行する形で、刃物台
5(工具刃先5b)のX軸方向、Z軸方向への移動動作
を制御する。尚、ブロック指令BI1″、BI2″にお
いて、「Z(b)」は点bのZ軸座標、「X(c)」と
「Z(c)」は点cのX軸座標とZ軸座標を示す。従っ
て、加工プログラムPRO″中の第1ブロック指令BI
1″は工具刃先5bの「点bへの早送り位置決め」を指
示するブロック指令であり、第2ブロック指令BI2″
は工具刃先5bの「点bを経由点とする点cへの早送り
位置決め」を指示するブロック指令である。尚、加工プ
ログラムによって指示される刃物台5等の移動動作が「
経由点が存在する早送り位置決め」であるか否かの判定
は、次のブロック指令を先読みして、「早送り位置決め
」を指示するブロック指令が連続しているか否かを判定
することによって行ってもよい。
【0013】図2に示す早送り位置決め制御プログラム
PCPのステップS1において、加工プログラムPRO
″中の第1ブロック指令BI1″及び第2ブロック指令
BI2″が解読されると、ステップS2に入り、主制御
部11は、第1ブロック指令BI1″に基づく刃物台5
(工具刃先5b)の早送り位置決めに関する制御を開始
する。まず、ステップS3において、主制御部11は、
溜りパルス量算出部19を介して、第1ブロック指令B
I1″において移動が指示されたZ軸方向に関して、当
該第1ブロック指令BI1″に基づいて工具刃先5bを
移動させる際の工具刃先5bの移動速度「V1z」(図
3(d)参照)に対する溜りパルス量「D1z」(図3
(f)参照)を演算して求める。尚、工具刃先5bのX
軸方向、Z軸方向への各移動速度は、工具刃先5bのX
軸方向およびZ軸方向への合成速度(ベクトル和)が一
定となるように決定される。尚、この場合には、第1ブ
ロック指令BI1″においてはZ軸方向への移動のみが
指示されているので(即ち、刃先5bの点aから点bへ
の移動に係わるのはZ軸のみであるので)、Z軸方向に
関する溜りパルス量「D1z」のみを算出すればよいが
、第1ブロック指令BI1″においてX軸方向への移動
も指示されている場合には、X軸方向に関する溜りパル
ス量も同様に算出する。
【0014】次に、図2ステップS4において、主制御
部11は、パルス量決定部17を介して、第1ブロック
指令BI1″に基づいてサーボコントローラ13aに出
力すべき第1ブロックB1z″のパルス量を決定する。 即ち、点aから点bまでのZ軸方向の距離に対応した(
工具刃先5bを点aから点bまで移動するのに必要十分
な)パルス量「P1z」に、前記算出された溜りパルス
量「D1z」を加算した量「P1z+D1z」を、第1
ブロックB1z″のパルス量として決定する。尚、この
場合には、第1ブロック指令BI1″においてはZ軸方
向への移動のみが指示されているので、Z軸方向に関す
る第1ブロックB1z″のパルス量「P1z+D1z」
のみを決定すればよいが、第1ブロック指令BI1″に
おいてX軸方向への移動も指示されている場合には、X
軸方向に関する第1ブロックのパルス量についても、同
様に溜りパルス量分を加算する形で決定する。
【0015】そして、図2ステップS5において、主制
御部11は、軸制御部12を介して、サーボコントロー
ラ13aに対して、図3(d)に示すように、パルス量
「P1z+D1z」の第1ブロックB1z″の出力を開
始する。尚、図3(d)において、「P1z+D1z」
等のパルス量は、図中実線で囲まれた部分の面積として
表される(図3(a)、(b)、(e)においても同様
である)。すると、サーボコントローラ13aは、入力
された第1ブロックB1z″のパルス列に基づいて駆動
モータ6を駆動して、刃物台5(工具刃先5b)を、始
点である点aから経由点である点bへ接近させる形で、
Z軸方向である図4右方へ移動させる。この際、第1ブ
ロックB1z″のパルス量は、点aから点bまでの距離
に対応するパルス量「P1z」を基準にして溜りパルス
量「D1z」分が追加されているので、刃先5bは、図
3(e)に2点鎖線で示す従来の場合のように経由点で
ある点bに接近すると移動速度が低下するようなことが
なく、図3(e)に実線で示すように、一定の速度で点
bを通過する形でZ軸方向へ移動する。従って、刃先5
bが経由点である点bに到達するまでの時間t(b)″
を、従来の時間t(b)に比して短縮することが出来る
。また、刃物台5(工具刃先5b)が移動すると、駆動
モータ6のパルスコーダ6bから刃先5bのZ軸方向へ
の移動距離に対応するフィードバックパルスFPzが出
力され、当該フィードバックパルスFPzは現在値カウ
ンタ15aにおいて積算されて行く。従って、現在値カ
ウンタ15aの内容は、刃先5bの移動中でも、刃先5
bのZ軸座標を示している。尚、駆動モータ7のパルス
コーダ7b、現在値カウンタ15bについても同様であ
る。
【0016】第1ブロック指令BI1″に関する刃物台
5(工具刃先5b)の移動が行われている間に、図2ス
テップS6に入り、主制御部11は、第2ブロック指令
BI2″に基づく刃物台5(工具刃先5b)の早送り位
置決めに関する制御を開始する。まず、ステップS7に
おいて、主制御部11は、パルス量決定部17を介して
、第2ブロック指令BI2″に基づいてサーボコントロ
ーラ13a、13bに出力すべき第2ブロックB2z″
、B2x″のパルス量を決定する。即ち、第1ブロック
B1z″が存在したZ軸に関する第2ブロックB2z″
については、点bから点cまでのZ軸方向の距離に対応
したパルス量「P2z」から、前記第1ブロックB1z
″のパルス列に追加した溜りパルス量「D1z」分だけ
減算した量「P1z−D1z」を、第2ブロックB2z
″のパルス量として決定する。また、第1ブロックが存
在しなかったX軸に関する第2ブロックB2x″につい
ては、点bから点cまでのX軸方向の距離に対応するパ
ルス量「P2x」を、そのまま、第2ブロックB2x″
のパルス量として決定する。尚、この場合には、第1ブ
ロック指令BI1″において、Z軸方向への移動のみが
指示され、第1ブロックB1z″のパルス量のみを増加
させたので、第2ブロック指令BI2″においては、第
2ブロックB2z″のパルス量のみを削減すればよいが
、第1ブロック指令BI1″において、X軸方向への移
動も指示され、X軸方向に関する第1ブロックのパルス
量も加算した場合には、第2ブロック指令BI2″にお
いて、第2ブロックB2x″のパルス量も減算する。
【0017】次に、ステップS8、S9において、主制
御部11は、軸制御部12を介して、現在値カウンタ1
5aの内容を経由点である点bのZ軸座標値「Z(b)
」と比較して、刃先5bが点bに到達したか否かを判定
する。そして、現在値カウンタ15aの内容が点bのZ
軸座標値「Z(b)」に一致すると、主制御部11は、
軸制御部12を介して、サーボコントローラ13aに対
して、図3(d)に示すように、パルス量「P2z−D
1z」の第2ブロックB2z″の出力を開始し、同時に
、サーボコントローラ13bに対して、図3(a)に示
すように、パルス量「P2x」の第2ブロックB2x″
の出力を開始する。即ち、既に述べたように、刃先5b
が点bに到達するまでの時間t(b)″が従来の時間t
(b)に比して短縮されるので、第2ブロック指令BI
2″に基づいて刃物台5(工具刃先5a)を移動開始す
る時期、即ち、サーボコントローラ13a、13bへの
第2ブロックB2z″、B2x″の出力開始時期を早め
ることが出来る。すると、サーボコントローラ13aは
、入力された第2ブロックB2z″のパルス列に基づい
て駆動モータ6を駆動し続けて、刃物台5(工具刃先5
b)を、経由点である点bから終点である点cへ接近さ
せる形で、更にZ軸方向である図4右方へ移動させる。 また、サーボコントローラ13bは、入力された第2ブ
ロックB2x″のパルス列に基づいて駆動モータ7を駆
動して、刃物台5(工具刃先5b)を、経由点である点
bから終点である点cへ接近させる形で、X軸方向であ
る図4上方へ移動させる。この際、刃先5bは、点bに
おいて停止せずに一定速度で通過するので、刃先5bは
、図4に実線で示す軌跡TP″のように、点bから外側
に膨らむ形で点c側へ移動する。従って、経由点である
点bに関するインポジチェックを行わずに、単に、第1
ブロックと第2ブロックを続けてサーボコントローラに
対して出力した場合の、図7に2点鎖線で示す軌跡TP
′のように、刃先5が障害物40と干渉することを回避
することが出来る。そして、Z軸に関する第1ブロック
B1z″及び第2ブロックB2z″のパルス量の総和は
、点aから点cまでのZ軸方向の距離に対応した量「P
1z+P2z」となるので、刃先5bは確実に終点であ
る点cにおいて停止する。そして、既に述べたように、
サーボコントローラ13a、13bへの第2ブロックB
2z″、B2x″の図3に示す出力開始時間t(b)″
が早められているので、当然、刃先5bが終点である点
cに到達するまでの時間t(c)″を、従来の時間t(
c)に比して短縮することが出来る。
【0018】尚、上述の実施例においては、同時2軸制
御(X軸、Z軸制御)の数値制御旋盤1において、「経
由点が存在する早送り位置決め」の時間を短縮する場合
について述べたが、同時3軸制御のマシニングセンタな
ど、その他の同時多軸制御の工作機械においても、同様
に、溜りパルス量分だけ、第1ブロックのパルス量を増
加し、第2ブロックのパルス量を削減する形で、「経由
点が存在する早送り位置決め」の時間を短縮することが
出来る。
【0019】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれば
、工具刃先5b等の被位置決め部材の移動に関してX軸
、Z軸等の複数の制御軸を有する数値制御旋盤1等の工
作機械において、前記各制御軸ごとに、入力されたブロ
ックのパルス量に対応した距離だけ前記被位置決め部材
を移動駆動する駆動モータ6、7、サーボコントローラ
13a、13b等の軸制御手段を設け、前記各制御軸ご
とに、前記被位置決め部材の移動中に当該位置決め部材
の位置を検出するパルスコーダ6b、7b、現在値カウ
ンタ15a、15b等の位置検出手段を設け、前記各制
御軸の内の前記被位置決め部材の点a等の始点から点b
等の経由点への移動に係わるZ軸等の第1の組の各制御
軸に関して、前記被位置決め部材を前記始点から前記経
由点まで移動する際の「D1z」等の溜りパルス量を算
出する溜りパルス量算出部19等の溜りパルス量算出手
段を設け、前記第1の組の各制御軸に関して、前記始点
から前記経由点までの距離に対応した「P1z」等のパ
ルス量に前記溜りパルス量算出手段によって算出された
当該制御軸に関する溜りパルス量分を追加した「P1z
+D1z」等のパルス量を、第1ブロックB1z″等の
第1のブロックのパルス量として決定するパルス量決定
部17等の第1のパルス量決定手段を設け、前記第1の
組の各制御軸に関して、前記経由点から点c等の終点ま
での距離に対応した「P2z」等のパルス量から当該制
御軸に関する第1のブロックに追加された溜りパルス量
分を削減した「P2z−D1z」等のパルス量を、第2
ブロックB2z″等の第2のブロックのパルス量として
決定し、前記各制御軸の内の前記被位置決め部材の前記
始点から前記経由点までの移動に係わらずに前記経由点
から前記終点までの移動に係わるX軸等の第2の組の各
制御軸に関して、前記経由点から前記終点までの距離に
対応した「P2x」等のパルス量を、第2ブロックB2
x″等の第2のブロックのパルス量として決定するパル
ス量決定部17等の第2のパルス量決定手段を設け、前
記第1の組の各制御軸に関して、前記第1のパルス量決
定手段によって決定されたパルス量の第1のブロックを
前記軸制御手段に対して出力し、前記第1の組の全ての
制御軸に関して前記位置検出手段によって前記被位置決
め部材が前記経由点に達したことが検出されると、前記
第1の組および第2の組の各制御軸に関して、前記第2
のパルス量決定手段によって決定されたパルス量の第2
のブロックを前記軸制御手段に対して出力する軸制御部
12等のパルス出力手段を設けて構成したので、被位置
決め部材を始点から経由点を経由して終点まで移動させ
るに際して、被位置決め部材が経由点に接近しても、被
位置決め部材の移動速度が低下しない。従って、被位置
決め部材が始点から経由点に達するまでの時間を短縮す
ることが出来るので、被位置決め部材を経由点から終点
へ移動させる動作の開始時期を早めることが出来、「経
由点が存在する早送り位置決め」の時間を短縮すること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による早送り位置決め制御装置の一実施
例を示す制御ブロック図である。
【図2】図1に示す早送り位置決め制御装置における「
経由点が存在する早送り位置決め」の制御方法の一例を
示すフローチャートである。
【図3】図2に示す制御方法に基づいて、図5に示す動
作指令を実行した場合の制御軸のパルス状態を示すタイ
ムチャートである。
【図4】図2に示す制御方法に基づいて、図5に示す動
作指令を実行した場合の刃先の軌跡を示す図である。
【図5】「経由点が存在する早送り位置決め」を指示す
る加工プログラム中の動作指令の一例を示す図である。
【図6】従来の制御方法に基づいて、図8に示す動作指
令を実行した場合の制御軸のパルス状態を示すタイムチ
ャートである。
【図7】従来の制御方法に基づいて、図8に示す動作指
令を実行した場合の刃先の軌跡を示す図である。
【図8】従来の「経由点が存在する早送り位置決め」を
指示する加工プログラム中の動作指令の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1……工作機械(数値制御旋盤) 5b……被位置決め部材(工具刃先) 6……軸制御手段(駆動モータ) 6b……位置検出手段(パルスコーダ)7……軸制御手
段(駆動モータ) 7b……位置検出手段(パルスコーダ)13a……軸制
御手段(サーボコントローラ)13b……軸制御手段(
サーボコントローラ)15a……位置検出手段(現在値
カウンタ)15b……位置検出手段(現在値カウンタ)
12……パルス出力手段(軸制御部) 17……第1、第2のパルス量決定手段(パルス量決定
部) 19……溜りパルス量算出手段(溜りパルス量算出部)
a……始点 b……経由点 c……終点 B1z″……第1のブロック(Z軸に関する第1ブロッ
ク) B2x″……第2のブロック(X軸に関する第2ブロッ
ク) B2z″……第2のブロック(Z軸に関する第2ブロッ
ク) 「D1z」……溜りパルス量(Z軸に関する溜りパルス
量) 「P1z」……パルス量(Z軸に関するパルス量)「P
1z+D1z」……パルス量(Z軸に関するパルス量) 「P2x」……パルス量(X軸に関するパルス量)「P
2z」……パルス量(Z軸に関するパルス量)「P2z
−D1z」……パルス量(Z軸に関するパルス量)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被位置決め部材の移動に関して複数の制御
    軸を有する工作機械において、前記各制御軸ごとに、入
    力されたブロックのパルス量に対応した距離だけ前記被
    位置決め部材を移動駆動する軸制御手段を設け、前記各
    制御軸ごとに、前記被位置決め部材の移動中に当該位置
    決め部材の位置を検出する位置検出手段を設け、前記各
    制御軸の内の前記被位置決め部材の始点から経由点への
    移動に係わる第1の組の各制御軸に関して、前記被位置
    決め部材を前記始点から前記経由点まで移動する際の溜
    りパルス量を算出する溜りパルス量算出手段を設け、前
    記第1の組の各制御軸に関して、前記始点から前記経由
    点までの距離に対応したパルス量に前記溜りパルス量算
    出手段によって算出された当該制御軸に関する溜りパル
    ス量分を追加したパルス量を、第1のブロックのパルス
    量として決定する第1のパルス量決定手段を設け、前記
    第1の組の各制御軸に関して、前記経由点から終点まで
    の距離に対応したパルス量から当該制御軸に関する第1
    のブロックに追加された溜りパルス量分を削減したパル
    ス量を、第2のブロックのパルス量として決定し、前記
    各制御軸の内の前記被位置決め部材の前記始点から前記
    経由点までの移動に係わらずに前記経由点から前記終点
    までの移動に係わる第2の組の各制御軸に関して、前記
    経由点から前記終点までの距離に対応したパルス量を、
    第2のブロックのパルス量として決定する第2のパルス
    量決定手段を設け、前記第1の組の各制御軸に関して、
    前記第1のパルス量決定手段によって決定されたパルス
    量の第1のブロックを前記軸制御手段に対して出力し、
    前記第1の組の全ての制御軸に関して前記位置検出手段
    によって前記被位置決め部材が前記経由点に達したこと
    が検出されると、前記第1の組および第2の組の各制御
    軸に関して、前記第2のパルス量決定手段によって決定
    されたパルス量の第2のブロックを前記軸制御手段に対
    して出力するパルス出力手段を設けて構成した早送り位
    置決め制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997015874A1 (fr) * 1995-10-24 1997-05-01 Fanuc Ltd Procede concernant une machine-outil a commande numerique et a mouvement axial, et appareil afferent
JP2012058976A (ja) * 2010-09-08 2012-03-22 Okuma Corp 数値制御装置における衝突防止装置

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