JPH04345636A - 発泡プラスチック用発泡剤 - Google Patents

発泡プラスチック用発泡剤

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JPH04345636A
JPH04345636A JP11994191A JP11994191A JPH04345636A JP H04345636 A JPH04345636 A JP H04345636A JP 11994191 A JP11994191 A JP 11994191A JP 11994191 A JP11994191 A JP 11994191A JP H04345636 A JPH04345636 A JP H04345636A
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JP
Japan
Prior art keywords
foaming
dpt
blowing agent
metallic
blowing
Prior art date
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Pending
Application number
JP11994191A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Nagayoshi
永吉 賢行
Yoshihiro Kimura
吉宏 木村
Yuji Hiratsuka
平塚 雄治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP11994191A priority Critical patent/JPH04345636A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発泡プラスチック用発泡
剤に関する。さらに詳しくは、発泡効率を飛躍的に向上
させうる発泡プラスチック用発泡剤に関する。
【0002】
【従来の技術】発泡プラスチックは、包装材料分野、建
築材料分野をはじめとする多種多様な分野で使用されて
おり、これらの多彩な分野で各々の異なった性能が要求
されている。これらの要求されている性能の1つに発泡
倍率がある。
【0003】発泡プラスチックの発泡倍率を低倍率から
高倍率までの幅広い範囲にわたって調節しうる発泡プラ
スチックの製造法には、一般に発泡剤が用いられている
。このような発泡剤としては、ゴムやプラスチックなど
に配合し、加熱により分解させた際に、基材中でチッ素
ガス、炭酸ガス、一酸化炭素ガス、アンモニアガス、水
素ガスなどを発生し、気泡構造を形成させる、いわゆる
分解型発泡剤などが知られている。
【0004】近年、分解型発泡剤のなかでは、安価で容
易に入手することができる発泡剤として、 N,N´−
 ジニトロソペンタメチレンテトラミン(以下、DPT
という)がある。
【0005】しかしながら、DPTを用いたばあいには
、その分解温度が高いので、高温で加熱・加圧しなけれ
ばならないため、発泡プラスチックを製造する際にプラ
スチックが劣化し、独立気泡率が小さくなって高発泡倍
率を有する発泡プラスチックをうることができず、また
高温にするため製造のサイクルが長くなり、生産性がわ
るくなるなどの問題がある。
【0006】そこで、発泡プラスチックを製造する際に
は、DPTの分解温度を下げるために、尿素化合物、酸
性を呈する有機化合物、金属酸化物などが発泡助剤とし
て用いられている。
【0007】ところで、発泡プラスチックの発泡性は、
発泡剤と発泡助剤との会合頻度に大きな影響を受ける。 たとえば、加熱により発泡剤を分解させるばあいには、
押出発泡などの動的雰囲気下では発泡剤と発泡助剤の会
合頻度は高いが、プレス発泡などの静的雰囲気下では両
者の会合頻度は発泡剤、発泡助剤の配合量や分散の程度
などにより大きく左右される。また、発泡プラスチック
の原料としてオルガノゾル系発泡性組成物(有機溶剤を
含有した発泡性組成物)を用いたばあいには、使用する
有機溶剤への発泡剤や発泡助剤の溶解性が会合頻度に大
きく影響し、これらの溶解性が小さいときには充分な発
泡倍率がえられない。
【0008】また、溶剤として、DPTに対する溶解度
が小さいたとえばトルエンなどをオルガノゾル系発泡性
組成物に用いたばあいには、DPTが該トルエンなどに
充分に溶解しないため発泡倍率が著しく低下する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者らは
、前記した従来技術に鑑みて、プレス発泡法などのよう
に、発泡剤と発泡助剤の会合頻度が低い発泡成形法にお
いて、発泡剤として、発泡助剤を必要とするDPTを用
い、発泡倍率の向上を図るべく鋭意研究を重ねたところ
、意外なことに、使用する溶剤に不溶の発泡助剤の表面
に発泡剤を存在させたものを用いたばあいには、発泡倍
率の高い発泡体を効率よくうることができるというまっ
たく新しい事実を見出し、本発明を完成するにいたった
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、使
用する溶剤に不溶の発泡助剤の表面に、分解型有機発泡
剤としてDPTを存在させてなる発泡プラスチック用発
泡剤に関する。
【0011】
【作用および実施例】本発明は、DPTおよびDPTに
対して不溶性の溶剤を用いて発泡成形させる際に、好ま
しい技術を提供するものであって、DPTを、使用する
溶剤に不溶の発泡助剤、たとえば金属酸化物の粒子の表
面に設けて両者の会合頻度を増大させることで発泡効率
を飛躍的に向上させたものである。
【0012】本発明において、金属酸化物に代表される
、使用される溶剤に不溶の発泡助剤がDPTの分解に寄
与するメカニズムは未だ定かではないが、特定の金属酸
化物の表面上に存在する金属原子が酸性点となりやすく
、これがDPTに対していわゆる酸と同様に働き、分解
反応を起こすものと推定される。
【0013】本発明において、金属酸化物は、その金属
イオンの電気陰性度が7〜14のものが好ましいが、そ
のなかでも価格および入手のしやすさなどの点から、酸
化アルミニウム、酸化亜鉛など、とくに酸化アルミニウ
ムが望ましい。なお、本発明において、金属イオンの電
気陰性度が7〜14とされるのは、かかる電気陰性度が
7よりも小さいばあいおよび14をこえるばあいには、
高発泡倍率を有する発泡体がえられず、密度が高くなり
、吸水量も比較的大きくなる傾向があるからである。ま
た、金属酸化物に代表される発泡助剤は、表面積との関
係で粒子状のものがよく、それも細かいものが好ましい
。しかしながら、本発明においては、従来の発泡剤およ
び発泡助剤で単にブレンドする技術に比して、発泡助剤
の粒子径による発泡性への影響が小さい。ただし、えら
れる発泡体のセル径などを勘案すれば、細かい粒子のも
のが好ましいといえる。したがって、発泡助剤の平均粒
子径は、0.01〜300 μm程度、なかんづく1〜
100 μm程度であることが好ましい。
【0014】本発明に用いられる分解型有機発泡剤であ
るDPTは、化学的な分解によりガスを発生するが、該
DPTの分解温度は210 ℃と高いため、前記したよ
うに、通常の成形温度まで分解温度を低下させるために
は、発泡助剤を必要とする。金属酸化物に代表される発
泡助剤の表面に設けられるDPTの量は、発泡体の製造
の際の添加量によって適宜決められるが、通常金属酸化
物に代表される発泡助剤100 重量部に対して1〜2
00 重量部、好ましくは50〜150 重量部が望ま
しい。かかるDPTの量が1重量部未満であるばあいに
は、所望する発泡倍率とならなくなることがあり、また
200 重量部をこえるばあいには、発泡時にセル膜が
破断しやすくなり、かえって高発泡倍率を有する発泡体
がえられがたくなる傾向がある。
【0015】前記DPTを発泡助剤の表面に存在させる
方法は、いかなる方法であってもよく、たとえば静電的
な力による付着、化学的な手段による展着または含浸な
どにより発泡助剤の表面にDPTが存在する状態になれ
ばよい。化学的な手段としては、たとえばDPTを、こ
れを溶解しうる有機溶剤などに溶解させて飽和または過
飽和溶液とし、その溶液に発泡助剤を添加して混合した
のち、その有機溶剤を蒸発除去する方法などがあげられ
る。
【0016】本発明の発泡プラスチック用発泡剤の使用
量は、最終製品である発泡体の密度などに応じて適宜調
整され、たとえば本発明者らにより完成された、特開昭
63−264645号公報、特開昭64−132号公報
、国際公開第89/09796 号パンフレット(19
89)などに記載の塩化ビニル系樹脂、塩素化塩化ビニ
ル系樹脂などを用い、多量の無機充填剤および溶剤を含
有した発泡性組成物を使用した1段または2段発泡成形
法などに好適に使用される。前記発泡プラスチック用発
泡剤の使用量の一例をあげれば、たとえば塩化ビニル系
樹脂100 重量部に対して5〜100 重量部、好ま
しくは10〜100 重量部、さらに好ましくは10〜
70重量部である。
【0017】つぎに本発明の発泡プラスチック用発泡剤
を実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明はかかる
実施例のみに限定されるものではない。
【0018】実施例1〜2 DPT 120gを N,N´− ジメチルホルミアミ
ド 600gに溶解させ、この溶液にアルミナ粉(平均
粒子径:40μm) 120gを懸濁させた。つぎにロ
ータリーエバポレーターを用いて減圧下で N,N´−
 ジメチルホルムアミドを除去し、本発明の発泡プラス
チック用発泡剤をえた。
【0019】えられた発泡プラスチック用発泡剤を、以
下に示すように発泡性組成物に添加し、発泡体をえた。
【0020】まず、表1に示す原料を表2に示す割合で
総量が5000gになるように計量した。
【0021】発泡剤以外の原料すべてを有効容量3リッ
トルの双腕型ニーダーに投入し、ニーダーのジャケット
に熱水を通して原料の混練温度が100 〜110 ℃
となるように調整して30〜50分間混練して組成物を
えた。
【0022】つぎにニーダージャケットに温水を通し、
ニーダー内の組成物の温度を約80℃にまで下げてから
発泡剤を投入し、ひきつづき5分間混練して発泡性組成
物をえた。
【0023】混練後の発泡性組成物をキャビティ寸法1
60mm ×160mm ×22mmのアルミニウム合
金製金型に充填し、金型をアルミニウム板で蓋をし、油
圧駆動型ホットプレス機にセットして室温(約20℃)
から165 ℃まで10分間で昇温した。
【0024】ホットプレス機の締付圧は、各実施例にお
いて金型面積1cm2 あたり約150kgであった。
【0025】つぎに金型を165 ℃で10分間保持し
たのち、ホットプレス機冷却板に温水を通して金型温度
を発泡に適正な温度(25〜35℃)まで約15分間で
降温した。
【0026】そののち、ホットプレス機の締付圧を解放
したところ、金型内容物は約1秒間で発泡を完了した。
【0027】発泡体を熱風循環式オーブンに入れ、75
℃で約2日放置して有機溶剤を揮散除去した。
【0028】えられた発泡体の見掛密度および発泡倍率
を下記の方法にしたがって測定した。その結果を表3に
示す。
【0029】(見掛密度)発泡体から25mm角の立方
体を切出し、体積と重量を測定して算出した。
【0030】(発泡倍率)表2のPVC 100重量部
に対する無機充填剤、発泡剤および安定剤の配合量(重
量部)から発泡体中のPVCの見掛密度を式:  [発
泡体中のPVCの見掛密度]=[発泡体の見掛密度]×
100 /(100 +[無機充填剤量+発泡剤量+安
定剤量])(g/cm3 )より求めた。
【0031】PVCの比重を1.4 として発泡倍率を
式:  [発泡倍率]=[1.4 /発泡体中のPVC
の見掛密度](倍)より求めた。
【0032】比較例1〜2 表1に示す原料を表2に示す割合で総量が5000gに
なるように計量し、実施例1〜2と同様にして発泡体を
え、発泡体の物性を測定した。その結果を表2に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】表2に示した結果から明らかなように、本
発明の発泡プラスチック用発泡剤を用いたばあいには、
従来の発泡剤および発泡助剤を併用したばあいと比較し
て、発泡倍率が格段に向上することがわかる。
【0036】
【発明の効果】本発明の発泡プラスチック用発泡剤を発
泡性組成物に用いれば、発泡体の発泡倍率の格段の向上
を図ることができるという効果が奏される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  使用する溶剤に不溶の発泡助剤の表面
    に、分解型有機発泡剤として N,N´− ジニトロソ
    ペンタメチレンテトラミンを存在させてなる発泡プラス
    チック用発泡剤。
  2. 【請求項2】  発泡助剤が金属酸化物である請求項1
    記載の発泡プラスチック用発泡剤。
  3. 【請求項3】  金属酸化物が金属イオンの電気陰性度
    7〜14の金属酸化物である請求項2記載の発泡プラス
    チック用発泡剤。
  4. 【請求項4】  金属酸化物が酸化アルミニウムである
    請求項2記載の発泡プラスチック用発泡剤。
JP11994191A 1991-05-24 1991-05-24 発泡プラスチック用発泡剤 Pending JPH04345636A (ja)

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