JPH0434428B2 - - Google Patents
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- JPH0434428B2 JPH0434428B2 JP60017578A JP1757885A JPH0434428B2 JP H0434428 B2 JPH0434428 B2 JP H0434428B2 JP 60017578 A JP60017578 A JP 60017578A JP 1757885 A JP1757885 A JP 1757885A JP H0434428 B2 JPH0434428 B2 JP H0434428B2
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- Toys (AREA)
Description
この発明は、摩擦により発生する静電気の利用
により、使用者の愛玩行為に反応して動作するよ
うにした可動玩具に関する。
により、使用者の愛玩行為に反応して動作するよ
うにした可動玩具に関する。
玩具使用者が玩具に身体の一部を接近させたこ
とを、静電気の電荷移動の検出により、検出し
て、玩具に既定の運動をさせるようにした可動玩
具は、特開昭49−38732号公報に開示されている。 この既知の静電気利用に可動玩具は、静電気セ
ンサー(電子捕獲要素)に接続したトリガー素子
(FET)によつて、モータの給電回路のスイツチ
(サイリスタ)をONさせて、モータを回転させ、
玩具を運動させるものである。そして、トリガー
素子によりスイツチがONされると、モータの回
転が、光電位発生体(ロツドや手)が玩具から離
れても永続するので、モータの回転を手等の離間
に応じて停止させるためには、カム11とスイツ
チ10の組み合わせ、又はコンデンサと抵抗器C
1,R1;C2,R2とを用いている。
とを、静電気の電荷移動の検出により、検出し
て、玩具に既定の運動をさせるようにした可動玩
具は、特開昭49−38732号公報に開示されている。 この既知の静電気利用に可動玩具は、静電気セ
ンサー(電子捕獲要素)に接続したトリガー素子
(FET)によつて、モータの給電回路のスイツチ
(サイリスタ)をONさせて、モータを回転させ、
玩具を運動させるものである。そして、トリガー
素子によりスイツチがONされると、モータの回
転が、光電位発生体(ロツドや手)が玩具から離
れても永続するので、モータの回転を手等の離間
に応じて停止させるためには、カム11とスイツ
チ10の組み合わせ、又はコンデンサと抵抗器C
1,R1;C2,R2とを用いている。
しかしながら、カム11とスイツチ10の組み
合わせを用いる場合は、手等の離間時からカムの
円周と回転速度によつて決定される一定時間後
に、また、コンデンサと抵抗器を用いる場合も、
その容量と抵抗値により決定される一定時間後
に、それぞれ機械的に停止されるから、この既知
の技術を、愛玩動物や人形などに対して適用して
も、玩具使用者の玩具に対する愛情の深さを表
す、なでる時の強さ、時間長さに比例する玩具の
応答動作をさせたり、また、玩具の応答動作を使
用者の意思に合わせて任意の時に制止させたりす
ることはできない。従つて、上記既知の可動玩具
でも、なお、使用者の愛玩動物などに対する気持
ちが玩具の動作に十分に反映されず、本物の動物
に対すると同様な親近感や愛着感などを抱くこと
ができないものであつた。 この発明は、上記の点に鑑み、使用者が例え
ば、動物又はロボツトなどの模造物に対して愛玩
行為をすると、これを感知して自動的にその体の
一部を動かして反応動作をし、かつ、使用者の制
止に反応して動作を停止するようにした新規な可
動玩具を提供することを目的とする。
合わせを用いる場合は、手等の離間時からカムの
円周と回転速度によつて決定される一定時間後
に、また、コンデンサと抵抗器を用いる場合も、
その容量と抵抗値により決定される一定時間後
に、それぞれ機械的に停止されるから、この既知
の技術を、愛玩動物や人形などに対して適用して
も、玩具使用者の玩具に対する愛情の深さを表
す、なでる時の強さ、時間長さに比例する玩具の
応答動作をさせたり、また、玩具の応答動作を使
用者の意思に合わせて任意の時に制止させたりす
ることはできない。従つて、上記既知の可動玩具
でも、なお、使用者の愛玩動物などに対する気持
ちが玩具の動作に十分に反映されず、本物の動物
に対すると同様な親近感や愛着感などを抱くこと
ができないものであつた。 この発明は、上記の点に鑑み、使用者が例え
ば、動物又はロボツトなどの模造物に対して愛玩
行為をすると、これを感知して自動的にその体の
一部を動かして反応動作をし、かつ、使用者の制
止に反応して動作を停止するようにした新規な可
動玩具を提供することを目的とする。
この発明は、上記の目的を達成するため、玩具
の外表面の少なくとも一部を摩擦により静電気を
生じる外皮材料で形成し、その玩具の内部にその
静電気を検出する静電気センサーを備え、かつ、
静電気センサーの検知出力に基いて玩具内に設け
た駆動手段を動作させて体を動かすようにしたも
のにおいて、前記静電気センサーの出力に基いて
充電するコンデンサと、そのコンデンサの放電電
圧に基いて駆動されるモータと、外部から操作さ
れたときに前記コンデンサを放電させるための放
電用スイツチを備えたこと、を特徴としている。
の外表面の少なくとも一部を摩擦により静電気を
生じる外皮材料で形成し、その玩具の内部にその
静電気を検出する静電気センサーを備え、かつ、
静電気センサーの検知出力に基いて玩具内に設け
た駆動手段を動作させて体を動かすようにしたも
のにおいて、前記静電気センサーの出力に基いて
充電するコンデンサと、そのコンデンサの放電電
圧に基いて駆動されるモータと、外部から操作さ
れたときに前記コンデンサを放電させるための放
電用スイツチを備えたこと、を特徴としている。
玩具の外表面をなでるなどの愛玩行為をする
と、静電気センサーから出力し、これに基づいて
コンデンサに充電される。同時に、静電気センサ
ーの出力に基づいてモータが駆動されて、玩具が
所定の運動をする。愛玩行為を止めても、コンデ
ンサからの放電電圧により運動が継続される。従
つて、愛玩行為の強さ及び長さに応じて、コンデ
ンサの放電時間が異なる。制止行為により放電用
スイツチをONさせると、運動を停止する。
と、静電気センサーから出力し、これに基づいて
コンデンサに充電される。同時に、静電気センサ
ーの出力に基づいてモータが駆動されて、玩具が
所定の運動をする。愛玩行為を止めても、コンデ
ンサからの放電電圧により運動が継続される。従
つて、愛玩行為の強さ及び長さに応じて、コンデ
ンサの放電時間が異なる。制止行為により放電用
スイツチをONさせると、運動を停止する。
次に、この発明の実施例を図面に基いて説明す
る。 図示の実施例は、この発明を犬などの動物玩具
に適用した場合のものである。しかし、この発明
はロボツトその他の体の少なくとも一部を運動す
る形象玩具に広く適用することができる。 第1図において、1は動物の外表面を形成する
外皮材料であり、その全部又は少なくとも、例え
ば背中、頭部上面もしくは顎下面、又は尻尾など
の、人が一般的に動物に対してなでるなどの愛玩
行為をする部分に対応する部分が、毛皮、合成繊
維製の帯電防止未処理の布帛などの摩座により静
電気を生じ易い材料で形成されている。 前記外皮材料1は、動物の特有の外形を備える
ように形成された外形規定部材2の外表面に被覆
して装着されている。この外形規定部材2は、例
えば合成樹脂その他の、静電序列が前記外皮材料
1からなるべく離れている材料で形成してある。
これにより、手で外皮材料1をなでると、その外
皮材料が外形規定部材に対して相対移動して摩擦
により両者間に比較的強い静電気が生じる。もつ
とも、外形規定部材が絶縁性を有するものであれ
ば、外皮材料を外形規定部材に全面的に接合して
も、外皮材料のみを手でなでて摩擦による静電気
を発生させることもできる。 前記外形規定部材2は、いずれも中空状に形成
された頭部2Aと、頭部以外の体全体の形状を有
する本体2Bとからなり、頭部2Aは本体2Bの
前部に突出させた首部3及び下顎部4を包むよう
に嵌合し、首部に貫通した水平軸5を頭部2Aの
左右両側部に固定することにより、頭部2Aがそ
の軸5を中心として上下揺動可能に本体2Bに連
結されている。 本体2Bの内側には、後述される駆動手段を取
付けた箱6が固着されている。この箱6の下面に
は本体2Bの下面に開口された部分から外部に臨
む乾電池収納部7が設けられ、外皮材料も動物の
腹に相当する部分が開扉可能とされるか、又は除
去されていて、蓋8を開閉して乾電池収納部に乾
電池を装着し、又は交換することができるように
なつている。 箱6内には前記乾電池を電源とするモータ9及
び歯車機構などの減速手段が備えられ、箱6の下
面に設けられたメインスイツチ10をオンするこ
とにより電源が投入可能になる。また、箱6には
前記減速手段を介して回転される2個のクランク
軸11,12が設けられ、一方のクランク軸11
には上部の長孔13において箱6に突設された軸
14を挿通された前脚15が回転自在に連結さ
れ、前記モータ9の回転によりクランク軸11が
第1図において反時計方向に回転してその前脚が
歩行運動をするようになつている。 箱6の後部には後脚16がその箱に突設された
軸17により回転自在に連結されており、前記前
脚のクランク軸近傍において設けられた結合輪1
8と、後脚16の上端部19とを連結棒20によ
り連結することにより後脚が前脚と交互歩行運動
をするようになつている。 第1図では左側の前脚と後脚のみが示されてい
るが、右側にも同様に前脚と後脚が備えられ、左
とは一周期遅れて同様な歩行運動をすることによ
り、この動物は平面上において前進可能である。
上記減速手段、クランク軸11,12、前後脚1
5,16、連結棒20などが上述の駆動手段の一
例である。 もう一つのクランク軸12にはリンク21の一
端が回転自在に連結され、そのリンクの他端は両
端が前記頭部2Aの左右両側に回転自在に連結さ
れ、かつ、本体2Bの首部の左右両側において設
けられた、前記軸5を中心とする円弧状の孔22
に貫通された軸23に連結されている。こうし
て、モータ9の回転によりクランク軸12が回転
すると、リンク21を介して軸23が円弧孔22
に沿つて往復移動するため、頭部2Aが軸5を中
心して揺動し、例えば犬が吠えるときのような運
動をする。上記リンク21、孔22、軸23が駆
動手段の他の例である。 首部3内にはまた、一方向弁からなる吸入弁及
び吐出弁を備えたばね性ベロー24が、その一端
を前記軸23と反対側に設けられた固定壁25に
より、自由端がこのベローに外力が加わつていな
い状態において前記軸23の近傍に存するように
取付けられている。ベロー24の吸入弁側又は吐
出弁側のいずれか一方に笛26が取付けられてい
る。そして、前記クランク軸12の回転によりリ
ンク21を介して頭部2Aが揺動するとともに、
軸23の円弧孔22に沿つた揺動によつて前記ベ
ロー24が圧縮と伸長を繰返すため、前記笛が鳴
り、あたかも犬、その他外形規定部材2及び外皮
材料により表現された動物の声に類似した音が発
生する。 27は前記外皮材料をなでるなどの愛玩行為に
より発生した静電気を検出するセンサーであり、
例えばアルミ箔などの軽薄で可撓性を有する導電
材料で形成され、模造物の背中、頭部上面、尻尾
もしくは下顎の下面など、人が通常愛玩行為とし
てなでる場所のいずれか一箇所又は複数個所にお
いて外皮材料1と外形規定部材2との間に備えら
れる。 前記静電気センサー27には、第3図に示すよ
うに、コンデンサ28及びトリガー素子29が接
続され、そのトリガー素子の出力により動作され
て、前記電源である乾電池からの電流を前記駆動
手段のモータ9に印加するスイツチ回路30が設
けられている。コンデンサ28、トリガー素子2
9及びスイツチ回路30は前記箱6内に備えられ
ており、トリガー素子29には一例としてFET
などの高入力インピーダンスのものが使用され
て、静電気センサー27からの微弱な電流によつ
ても確実に動作してスイツチ回路30の活性化に
必要な電圧の印加が可能にされている。 第1図及び第3図に示す構成により、第1図の
動物の背中を手でなでる愛玩行為をすると、外皮
材料1と外形規定部材2との間に摩擦による静電
気を発生し、これを静電気センサー27が導入し
てコンデンサ28に充電し、かつ、徐々に放出し
てトリガー素子29を動作させる。従つて、その
出力によりスイツチ回路30が動作するため、モ
ータ9に乾電池から電源が与えられて、モータが
回転する。従つて、上述された駆動手段が動作さ
れて、前脚と後脚が歩行運動をし、また、頭部2
Aが揺動しながら声を発生する。つまり、この玩
具は、人の愛玩行為に反応して体の一部を動か
し、かつ、歓喜の声を出す。 前記モータ9の回転時間はコンデンサ28の静
電容量に依存する。31は、コンデンサの容量を
比較的大きくし、静電気センサー27とトリガー
素子29との間に接続した放電用スイツチであ
り、その放電用スイツチを第1図に例示するよう
に動物の鼻先又は静電気センサー取付け位置と一
致しない頭部もしくは尻尾などにおいて外部に露
出させて取付けてある。このような放電用スイツ
チ31を備えることにより、前述のように愛玩行
為をして動物を駆動させた後に、指先又はその他
の導電物質を、鼻先などに設けた放電用スイツチ
に接触させて、動く動物をなだめ又は制止するよ
うな動作をすると、コンデンサ28が放電するた
め、トリガー素子29がスイツチ回路30に駆動
電圧を与えなくなるので、モータ9が停止し、従
つて動物は静止する。 このように、この発明による玩具は、使用者の
愛玩行為に反応して動いたり、泣いたりの動作を
し、また、使用者の制止行為などによりその動作
を停止するので、本物の動物のように使用者の気
持を反映するような動作をさせて遊ぶことがで
き、従来の玩具では得られなかつた親近感及び愛
着感を覚えて、非常に楽しい。 第4図は愛玩行為に基づく動物の動作時間を希
望に応じて延長させることができるようにした実
施例であり、トリガー素子29とスイツチ回路3
0の間にコンデンサCと抵抗Rからなる時素回路
32を並列に接続したものである。これにより、
静電気センサー27が静電気を検出した場合はト
リガー素子29の動作により乾電池の電圧がコン
デンサCに充電されるとともに、静電気センサー
27からの出力がなくなつてもスイツチ回路30
がそのコンデンサが放電し切るまで動作してモー
タが駆動される。抵抗Rが抵抗34よりも大きい
ときは時素回路32からの逆流を阻止するために
ダイオード33を挿入すればよい。 第4図の実施例においても、前記時素回路32
に放電用スイツチ31を接続することにより動物
の動作中に任意に停止させることが可能である。 上記の例ではいずれも動物の体内に備えた乾電
池を駆動手段の電源として使用したが、この発明
はこのような例に限定するものではなく、モータ
9から導線を外部に引き出し、その導線を商用電
源その他の電源に接続するようにしてもよいこと
はいうまでもない。
る。 図示の実施例は、この発明を犬などの動物玩具
に適用した場合のものである。しかし、この発明
はロボツトその他の体の少なくとも一部を運動す
る形象玩具に広く適用することができる。 第1図において、1は動物の外表面を形成する
外皮材料であり、その全部又は少なくとも、例え
ば背中、頭部上面もしくは顎下面、又は尻尾など
の、人が一般的に動物に対してなでるなどの愛玩
行為をする部分に対応する部分が、毛皮、合成繊
維製の帯電防止未処理の布帛などの摩座により静
電気を生じ易い材料で形成されている。 前記外皮材料1は、動物の特有の外形を備える
ように形成された外形規定部材2の外表面に被覆
して装着されている。この外形規定部材2は、例
えば合成樹脂その他の、静電序列が前記外皮材料
1からなるべく離れている材料で形成してある。
これにより、手で外皮材料1をなでると、その外
皮材料が外形規定部材に対して相対移動して摩擦
により両者間に比較的強い静電気が生じる。もつ
とも、外形規定部材が絶縁性を有するものであれ
ば、外皮材料を外形規定部材に全面的に接合して
も、外皮材料のみを手でなでて摩擦による静電気
を発生させることもできる。 前記外形規定部材2は、いずれも中空状に形成
された頭部2Aと、頭部以外の体全体の形状を有
する本体2Bとからなり、頭部2Aは本体2Bの
前部に突出させた首部3及び下顎部4を包むよう
に嵌合し、首部に貫通した水平軸5を頭部2Aの
左右両側部に固定することにより、頭部2Aがそ
の軸5を中心として上下揺動可能に本体2Bに連
結されている。 本体2Bの内側には、後述される駆動手段を取
付けた箱6が固着されている。この箱6の下面に
は本体2Bの下面に開口された部分から外部に臨
む乾電池収納部7が設けられ、外皮材料も動物の
腹に相当する部分が開扉可能とされるか、又は除
去されていて、蓋8を開閉して乾電池収納部に乾
電池を装着し、又は交換することができるように
なつている。 箱6内には前記乾電池を電源とするモータ9及
び歯車機構などの減速手段が備えられ、箱6の下
面に設けられたメインスイツチ10をオンするこ
とにより電源が投入可能になる。また、箱6には
前記減速手段を介して回転される2個のクランク
軸11,12が設けられ、一方のクランク軸11
には上部の長孔13において箱6に突設された軸
14を挿通された前脚15が回転自在に連結さ
れ、前記モータ9の回転によりクランク軸11が
第1図において反時計方向に回転してその前脚が
歩行運動をするようになつている。 箱6の後部には後脚16がその箱に突設された
軸17により回転自在に連結されており、前記前
脚のクランク軸近傍において設けられた結合輪1
8と、後脚16の上端部19とを連結棒20によ
り連結することにより後脚が前脚と交互歩行運動
をするようになつている。 第1図では左側の前脚と後脚のみが示されてい
るが、右側にも同様に前脚と後脚が備えられ、左
とは一周期遅れて同様な歩行運動をすることによ
り、この動物は平面上において前進可能である。
上記減速手段、クランク軸11,12、前後脚1
5,16、連結棒20などが上述の駆動手段の一
例である。 もう一つのクランク軸12にはリンク21の一
端が回転自在に連結され、そのリンクの他端は両
端が前記頭部2Aの左右両側に回転自在に連結さ
れ、かつ、本体2Bの首部の左右両側において設
けられた、前記軸5を中心とする円弧状の孔22
に貫通された軸23に連結されている。こうし
て、モータ9の回転によりクランク軸12が回転
すると、リンク21を介して軸23が円弧孔22
に沿つて往復移動するため、頭部2Aが軸5を中
心して揺動し、例えば犬が吠えるときのような運
動をする。上記リンク21、孔22、軸23が駆
動手段の他の例である。 首部3内にはまた、一方向弁からなる吸入弁及
び吐出弁を備えたばね性ベロー24が、その一端
を前記軸23と反対側に設けられた固定壁25に
より、自由端がこのベローに外力が加わつていな
い状態において前記軸23の近傍に存するように
取付けられている。ベロー24の吸入弁側又は吐
出弁側のいずれか一方に笛26が取付けられてい
る。そして、前記クランク軸12の回転によりリ
ンク21を介して頭部2Aが揺動するとともに、
軸23の円弧孔22に沿つた揺動によつて前記ベ
ロー24が圧縮と伸長を繰返すため、前記笛が鳴
り、あたかも犬、その他外形規定部材2及び外皮
材料により表現された動物の声に類似した音が発
生する。 27は前記外皮材料をなでるなどの愛玩行為に
より発生した静電気を検出するセンサーであり、
例えばアルミ箔などの軽薄で可撓性を有する導電
材料で形成され、模造物の背中、頭部上面、尻尾
もしくは下顎の下面など、人が通常愛玩行為とし
てなでる場所のいずれか一箇所又は複数個所にお
いて外皮材料1と外形規定部材2との間に備えら
れる。 前記静電気センサー27には、第3図に示すよ
うに、コンデンサ28及びトリガー素子29が接
続され、そのトリガー素子の出力により動作され
て、前記電源である乾電池からの電流を前記駆動
手段のモータ9に印加するスイツチ回路30が設
けられている。コンデンサ28、トリガー素子2
9及びスイツチ回路30は前記箱6内に備えられ
ており、トリガー素子29には一例としてFET
などの高入力インピーダンスのものが使用され
て、静電気センサー27からの微弱な電流によつ
ても確実に動作してスイツチ回路30の活性化に
必要な電圧の印加が可能にされている。 第1図及び第3図に示す構成により、第1図の
動物の背中を手でなでる愛玩行為をすると、外皮
材料1と外形規定部材2との間に摩擦による静電
気を発生し、これを静電気センサー27が導入し
てコンデンサ28に充電し、かつ、徐々に放出し
てトリガー素子29を動作させる。従つて、その
出力によりスイツチ回路30が動作するため、モ
ータ9に乾電池から電源が与えられて、モータが
回転する。従つて、上述された駆動手段が動作さ
れて、前脚と後脚が歩行運動をし、また、頭部2
Aが揺動しながら声を発生する。つまり、この玩
具は、人の愛玩行為に反応して体の一部を動か
し、かつ、歓喜の声を出す。 前記モータ9の回転時間はコンデンサ28の静
電容量に依存する。31は、コンデンサの容量を
比較的大きくし、静電気センサー27とトリガー
素子29との間に接続した放電用スイツチであ
り、その放電用スイツチを第1図に例示するよう
に動物の鼻先又は静電気センサー取付け位置と一
致しない頭部もしくは尻尾などにおいて外部に露
出させて取付けてある。このような放電用スイツ
チ31を備えることにより、前述のように愛玩行
為をして動物を駆動させた後に、指先又はその他
の導電物質を、鼻先などに設けた放電用スイツチ
に接触させて、動く動物をなだめ又は制止するよ
うな動作をすると、コンデンサ28が放電するた
め、トリガー素子29がスイツチ回路30に駆動
電圧を与えなくなるので、モータ9が停止し、従
つて動物は静止する。 このように、この発明による玩具は、使用者の
愛玩行為に反応して動いたり、泣いたりの動作を
し、また、使用者の制止行為などによりその動作
を停止するので、本物の動物のように使用者の気
持を反映するような動作をさせて遊ぶことがで
き、従来の玩具では得られなかつた親近感及び愛
着感を覚えて、非常に楽しい。 第4図は愛玩行為に基づく動物の動作時間を希
望に応じて延長させることができるようにした実
施例であり、トリガー素子29とスイツチ回路3
0の間にコンデンサCと抵抗Rからなる時素回路
32を並列に接続したものである。これにより、
静電気センサー27が静電気を検出した場合はト
リガー素子29の動作により乾電池の電圧がコン
デンサCに充電されるとともに、静電気センサー
27からの出力がなくなつてもスイツチ回路30
がそのコンデンサが放電し切るまで動作してモー
タが駆動される。抵抗Rが抵抗34よりも大きい
ときは時素回路32からの逆流を阻止するために
ダイオード33を挿入すればよい。 第4図の実施例においても、前記時素回路32
に放電用スイツチ31を接続することにより動物
の動作中に任意に停止させることが可能である。 上記の例ではいずれも動物の体内に備えた乾電
池を駆動手段の電源として使用したが、この発明
はこのような例に限定するものではなく、モータ
9から導線を外部に引き出し、その導線を商用電
源その他の電源に接続するようにしてもよいこと
はいうまでもない。
上述のように、この発明によれば、使用者が玩
具の静電気センサーが備えられている部分をなで
るなどの愛玩行為をすると、玩具がこれに反応し
て体を動かす。そして、静電気センサーの出力に
基づいてコンデンサに充電され、その放電電圧に
より駆動手段が駆動されるので、愛玩行為の終了
後も、その愛玩行為の強さ長さに比例して玩具が
動き続ける。また、使用者が玩具の運動を制止す
る行為をすると、動きを止めるため、使用者の気
持が玩具に通じるような感じがする。従つて、玩
具に対して親近感や愛着感を覚え、遊ぶのが楽し
い。 また、さらに玩具の運動の始動も停止も、いず
れも使用者の意思通りに行なわせることができ、
従来の玩具にない従順性を有する玩具を提供する
ことができる。
具の静電気センサーが備えられている部分をなで
るなどの愛玩行為をすると、玩具がこれに反応し
て体を動かす。そして、静電気センサーの出力に
基づいてコンデンサに充電され、その放電電圧に
より駆動手段が駆動されるので、愛玩行為の終了
後も、その愛玩行為の強さ長さに比例して玩具が
動き続ける。また、使用者が玩具の運動を制止す
る行為をすると、動きを止めるため、使用者の気
持が玩具に通じるような感じがする。従つて、玩
具に対して親近感や愛着感を覚え、遊ぶのが楽し
い。 また、さらに玩具の運動の始動も停止も、いず
れも使用者の意思通りに行なわせることができ、
従来の玩具にない従順性を有する玩具を提供する
ことができる。
図面は、この発明の実施例を示すものであり、
第1図は縦断面図、第2図は外形規定部材のみを
示す底面図、第3図は一実施例の駆動系を示す回
路図、第4図は他の実施例の駆動系を示す回路図
である。 1…外皮材料、2…外形規定部材、2A…頭
部、2B…本体、5…軸、6…取付け箱、9…モ
ータ、11,12…クランク軸、15…前脚、1
6…後脚、14,17…軸、20…連結棒、21
…リンク、27…静電気センサー、28…コンデ
ンサ、29…トリガー素子、30…スイツチ回
路、31…放電用スイツチ、32…時素回路。
第1図は縦断面図、第2図は外形規定部材のみを
示す底面図、第3図は一実施例の駆動系を示す回
路図、第4図は他の実施例の駆動系を示す回路図
である。 1…外皮材料、2…外形規定部材、2A…頭
部、2B…本体、5…軸、6…取付け箱、9…モ
ータ、11,12…クランク軸、15…前脚、1
6…後脚、14,17…軸、20…連結棒、21
…リンク、27…静電気センサー、28…コンデ
ンサ、29…トリガー素子、30…スイツチ回
路、31…放電用スイツチ、32…時素回路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (イ) 模造物の外表面の少なくとも一部を、摩
擦により静電気を発生し易い外皮材料で形成
し、 (ロ) 前記模造物の内側に、前記外皮材料に生じた
静電気を検出する静電気センサーと、その静電
気センサーの出力に基いて充電するコンデンサ
と、そのコンデンサの放電電圧に基いて駆動さ
れるモータ及びそのモータの回転運動を前記模
造物の体の一部の運動に変換する機構からなる
駆動手段とを備え、 (ハ) 前記模造物に外部から操作されたときに前記
コンデンサを放電させるための放電用スイツチ
を備えたこと、 を特徴とする静電気利用の可動玩具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1757885A JPS61176382A (ja) | 1985-01-31 | 1985-01-31 | 静電気利用の可動玩具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1757885A JPS61176382A (ja) | 1985-01-31 | 1985-01-31 | 静電気利用の可動玩具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61176382A JPS61176382A (ja) | 1986-08-08 |
JPH0434428B2 true JPH0434428B2 (ja) | 1992-06-05 |
Family
ID=11947789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1757885A Granted JPS61176382A (ja) | 1985-01-31 | 1985-01-31 | 静電気利用の可動玩具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61176382A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101401535B1 (ko) * | 2010-08-20 | 2014-06-03 | 손문수 | 정전기를 이용한 배터리 충전장치 및 그 방법 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4938732A (ja) * | 1972-08-24 | 1974-04-11 |
-
1985
- 1985-01-31 JP JP1757885A patent/JPS61176382A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4938732A (ja) * | 1972-08-24 | 1974-04-11 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61176382A (ja) | 1986-08-08 |
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