JPH04342366A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH04342366A JPH04342366A JP3114678A JP11467891A JPH04342366A JP H04342366 A JPH04342366 A JP H04342366A JP 3114678 A JP3114678 A JP 3114678A JP 11467891 A JP11467891 A JP 11467891A JP H04342366 A JPH04342366 A JP H04342366A
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
読取データをシアン、マゼンタ、イエローの再現色のデ
ータに変換してマルチカラー画像の形成を行う複写機、
プリンタなどの画像形成装置に関する。
タなどにおいては、原稿から読み取った赤、緑、青のデ
ジタル画像データR,G,Bを色再現の3色シアン、マ
ゼンタ、イエローC,M,Yのデータに変換して画像を
再現する。このため、原稿を走査して得られた赤、緑、
青の3色のデジタルデータを画像再現のための3色のデ
ータに変換するデータ処理を行う。ここで、フルカラー
の入力データを画像に再現するために、画像の読取にお
けるフィルタの特性やトナー特性の理想特性からのずれ
を補償するためマスキング補正が行われる。
画像のデータ処理については、色再現性の向上について
考慮しなければならないが、上記の色再現性は、マスキ
ング補正により大きく影響される。一般に用いられる1
次マスキング補正では、マスキング演算に用いる線形マ
スキング係数は、色再現域のほぼ全体に対して平均色差
が最小になるように設定される。しかし、再現域の色相
に偏りがある部分では、かならずしも色差が極小になら
ず、色再現誤差や階調誤差が大きくなり、自然な印象を
与えなくなってしまう。そこで、赤、緑、青の読取色の
濃度データDR,DG,DB項にその2乗項およびDR
・DG,DG・DB,DB・DR項を加えた2次マスキ
ング処理がよいと言われているが、2次マスキング補正
の回路構成は複雑で大規模なものになってしまう。
よるカラー画像読取装置(特開平2−16875号公報
)では、平均的な色相の画像に対するマスキング係数の
他に、複数の主要な色に対してそれぞれマスキング係数
を用意しておき、使用者が色相を指定した場合には、そ
の色相をマスキング係数を選択できる。しかし、使用者
にとって、色相を指定することは煩わしいし、また、指
定を誤ることがある。また、多種類のマスキング係数を
用意しておくことは、大容量のメモリを必要とするとい
う欠点がある。1つの画像の中に異なった性格の画像部
分が存在するときには、必ずしも自然な結果が得られな
い。本発明の目的は、フルカラー画像の色再現力を向上
させた画像形成装置を提供することである。
形成装置は、原稿を走査して得られた赤、緑、青の読取
色のデジタルデータを入力する入力手段と、入力手段に
よって入力された読取色のデジタルデータを基にしてシ
アン、マゼンタ、イエローの再現色のデータに変換しつ
つ線形マスキング演算処理を行うマスキング演算手段と
、画素毎にその画素の色相の判定を行う色相判定手段と
を備え、上記のマスキング演算手段は、複数種の色グル
ープにそれぞれ最適に求められた複数のマスキング係数
を記憶し、色相判定手段の判定結果に対応して、その色
相の属する色グループのマスキング係数を選択し、この
選択されたマスキング係数を用いてマスキング補正をす
ることを特徴とする。
に、入力された注目画素の読取色のデジタルデータに対
して2次元の空間デジタルフィルタ処理を各色毎に行う
平滑手段を備え、上記の色相判定手段は、空間デジタル
フィルタ処理を行ったデジタルデータについて色相判定
を行うことを特徴とする。本発明に係る第3の画像形成
装置は、単色モードを備え、上記のマスキング演算手段
は、単色に適したマスキング係数を記憶し、単色モード
においては、そのマスキング係数を選択することを特徴
とする。
それぞれ対応する線形マスキング係数を記憶しておく。 実施例では、この色グループは、読取色(赤、緑、青)
のグループ、再現色(シアン、マゼンタ、イエロー)の
グループ、およびその両者の中間の2種のグループであ
る。 色相判定手段は、各画素について、入力された読取色の
データより色相を判定し、マスキング補正手段は、その
色相の属する色グループのマスキング係数を選択して、
マスキング補正を行う。なお、単色モードでは、その単
色に適したマスキング係数を用いて補正を行う。
施例であるデジタルカラー複写機について、以下の順序
で説明する。 (a)デジタルカラー複写機の構成 (b)画像信号処理 (b−1)画像信号処理部の構成 (b−2)領域判定の結果と画像信号処理の概略(c)
濃度変換部 (d)黒生成部 (e)領域判別部における下色除去/墨加刷自動制御(
無彩色有彩色判定) (e−1)下色除去/墨加刷自動制御の目的(e−2)
スムージング処理 (e−3)無彩色有彩色判定 (f)領域判別部における自動マスキング制御(色相判
定)(f−1)自動マスキング制御の目的 (f−2)色相判定 (g)色補正処理部 (h)領域判別部におけるエッジ強調/スムージング自
動制御(エッジ判定) (h−1)エッジ強調/スムージング自動制御の目的(
n−2)エッジ検出 (i)MTF補正部
、本発明の実施例に係るデジタルカラー複写機の全体構
成を示す縦断面図である。デジタルカラー複写機は、原
稿画像を読み取るイメージリーダ部100と、イメージ
リーダ部で読み取った画像を再現する本体部200とに
大きく分けられる。
射する露光ランプ12と、原稿からの反射光を集光する
ロッドレンズアレー13、及び集光された光を電気信号
に変換する密着型のCCDカラーイメージセンサ14を
備えている。スキャナ10は、原稿読取時にはモータ1
1により駆動されて、矢印の方向(副走査方向)に移動
し、プラテン15上に載置された原稿を走査する。露光
ランプ12で照射された原稿面の画像は、イメージセン
サ14で光電変換される。イメージセンサ14により得
られたR,G,Bの3色の多値電気信号は、読取信号処
理部20により、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)、ブラック(K)のいずれかの階調データに
変換される。次いで、プリントヘッド部31は、入力さ
れる階調データに対してこの感光体の階調特性に応じた
補正(γ補正)および必要に応じてディザ処理を行った
後、補正後の画像データをD/A変換してレーザダイオ
ード駆動信号を生成して、この駆動信号によりプリント
ヘッド部31内のレーザダイオード221(図示せず)
を駆動させる。
21から発生するレーザビームは、図1の一点鎖線に示
すように、反射鏡37を介して、回転駆動される感光体
ドラム41を露光する。これにより感光体ドラム41の
感光体上に原稿の画像が形成される。感光体ドラム41
は、1複写ごとに露光を受ける前にイレーサランプ42
で照射され、帯電チャージャ43により帯電されている
。この一様に帯電した状態で露光を受けると、感光体ド
ラム41上に静電潜像が形成される。イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックのトナー現像器45a〜45dの
うちいずれか一つだけが選択され、感光体ドラム41上
の静電潜像を現像する。現像された像は、転写チャージ
ャ46により転写ドラム51上に巻きつけられた複写紙
に転写される。
アン及びブラックについて繰り返して行われる。このと
き、感光体ドラム41と転写ドラム51の動作に同期し
てスキャナ10はスキャン動作を繰り返す。その後、分
離爪47を作動させることによって複写紙は転写ドラム
51から分離され、定着装置48を通って定着され、排
紙トレー49に排紙される。なお、複写紙は用紙カセッ
ト50より給紙され、転写ドラム51上のチャッキング
機構52によりその先端がチャッキングされ、転写時に
位置ずれが生じないようにしている。
御系の全体ブロック図を示す。イメージリーダ部100
はイメージリーダ制御部101より制御される。イメー
ジリーダ制御部101は、プラテン15上の原稿の位置
を示す位置検出スイッチ102からの位置信号によって
、ドライブI/0103を介して露光ランプ12を制御
し、また、ドラムI/O103およびパラレルI/O1
04を介してスキャンモータドライバ105を制御する
。スキャンモータ11はスキャンモータドライバ105
により駆動される。
像制御部106とバスにより接続される。画像制御部1
06は、CCDカラーイメージセンサ14および画像信
号処理部20のそれぞれとバスで互いに接続されている
。CCDカラーイメージセンサ14からの画像信号は、
後に説明する画像信号処理部20に入力されて処理され
る。
行うプリンタ制御部201とプリントヘッド部31の制
御を行うプリントヘッド制御部202とが備えられる。 プリンタ制御部201には、自動濃度制御用の各種セン
サ44、60、203〜205からのアナログ信号が入
力される。また、操作パネル206へのキー入力によっ
て、パラレルI/O207を介して、プリンタ制御部2
01に各種データが入力される。プリンタ制御部201
は、制御用のプログラムが格納された制御ROM208
と各種データが格納されたデータROM209とが接続
される。プリンタ制御部201は、各種センサ44、6
0、203〜205、操作パネル206およびデータR
OM209からのデータによって、制御ROM208の
内容に従って、複写制御部210と表示パネル211と
を制御し、さらに、自動濃度補償制御を行うため、バラ
レルI/O212およびドライブI/O213を介し帯
電チャージャのグリッド電圧発生用高圧ユニット214
および現像器バイアス電圧発生用高圧ユニット215を
制御する。
M216内に格納されている制御用プログラムに従って
動作し、また、イメージリーダ部100の画像信号処理
部20と画像データバスで接続されており、画像データ
バスを介して入力される画像信号を元にして、γ補正用
変換テーブルの格納されているデータROM217の内
容を参照してγ補正を行い、さらに、階調表現法として
多値化ディザ法を用いる場合はディザ処理を施して、ド
ライブI/O218およびパラレルI/O219を介し
てレーザダイオードドライバ220を制御している。レ
ーザダイオード221はレーザダイオードドライバ22
0によって、その発光が制御される。また、プリントヘ
ッド制御部202は、プリンタ制御部201、画像信号
処理部20およびイメージリーダ制御部101とバスで
接続されて互いに同期がとられる。
R,G,B)の分光分布を備えた光源(ハロゲンランプ
)12によって原稿91の面上を照射し、その反射光を
ロッドレンズアレー13によって密着型のCCDカラー
イメージセンサ14の受光面に対しライン状に等倍結像
させる。ロッドレンズアレー13、光源12およびCC
Dカラーイメージセンサ14を含む光学系は、図1の矢
印方向にライン走査され、原稿91の光情報をCCDカ
ラーイメージセンサ14によって電気信号に変換する。
であり、この図を参照して、CCDカラーイメージセン
サ14から画像信号処理部20を介してプリントヘッド
制御部202に至る画像信号の処理の流れを説明する。 画像信号処理部20においては、CCDカラーイメージ
センサ14によって光電変換された画像信号は、A/D
変換器61で、R,G,Bの多値デジタル画像データに
変換される。なお、クロック発生部70は、クロックを
発生しCCDセンサ14とA/D変換器61にクロック
を伝達する。変換された画像データは、シェーディング
補正部62で所定のシェーディング補正がされた後、原
稿91の反射データであるため、濃度変換部63におい
てlog変換を行って実際の画像の濃度データに変換さ
れる。さらに、黒生成部64において、真の黒色データ
K’をR,G,Bのデータより生成する。
タについて、領域判別部65において、各画素毎にその
画素の属する局所的領域について画像の特徴が抽出され
、画像の濃度平坦部、エッジ部、その中間部の切り分け
が行なわれる。図6は、領域判別部65の回路構成を示
す。シェーディング補正部62から出力された画像デー
タR,G,Bは、エッジ検出部84でエッジを検出した
後で、MTF補正制御部85から2ビットのフィルタ選
択信号FS1,FS0をMTF補正部67に送る。一方
、画像データR,G,Bは、スムージング処理部81に
おいてフィルタ処理をされた後、下色除去/墨加刷(U
CR/BP)制御部82と色補正マスキング制御部83
とにおいて処理され、色補正処理部領域66に2ビット
(4段階)の無彩色有彩色判定信号US1,US0と2
ビット(4種類)のマスキング係数選択信号MS1,M
S0を出力する。
別部65からの無彩色有彩色判定信号US1,US0と
マスキング係数選択信号MS1,MS0に対応して、黒
色データ発生処理とマスキング処理を同時に行う。すな
わち、黒色データを発生し、読取データから差し引くと
ともに、読取データをC,M,Yの3再現色のデータに
変換する。さらに、MTF補正部67において、領域判
別部65からのフィルタ選択信号FS1,FS0に対応
してデジタルフィルタを選択して、スムージング(平滑
化)処理またはエッジ強調処理を行なう。次に、変倍・
移動部68において、倍率を変更する。さらに、カラー
バランス部69において、カラーバランスを調整し、プ
リントヘッド制御部202にデータを出力する。なお、
プリントヘッド制御部202から、単色モードかフルカ
ラーモードであるかを示す信号M/NCが画像信号処理
部20に送られる。
ヘッド制御部202からのデータバス(D7〜D0),
アドレスバス(MA2〜MA0)、およびチップ選択信
号NCS1、ライト信号NWRによって各種制御パラメ
ータのセットを行う。そして、制御パラメータREF0
、REF1、REF2を下色除去/墨加刷制御部82を
送り、制御パラメータREF3、REF4をMTF補正
制御部85に送り、制御パラメータEDGをMTF補正
部67に送る。
概略 以下に、画像信号処理の各処理について詳細に説明する
が、その前に領域判別とそれに対応した処理の概略を説
明する。本実施例では、領域判別部65において、各画
素について、その画素を中心とする局所的領域において
、R,G,Bの読取データより次の3つの特徴を抽出す
る。(a)無彩色か有彩色か(無彩色有彩色判定信号U
S)((e−3)節参照),(b)エッジ検出(フィル
タ選択信号FS)((h−2)参照),(c)色相判定
(マスキング係数選択信号MS)((f−2)節参照)
。そして、無彩色か有彩色か、および、エッジ検出の判
定結果に対応して、次のように、色補正処理部66にお
いて墨量(UCR比/BP比)を最適化されるとともに
、MTF補正部67において、空間デジタルフィルタ処
理により平滑化またはエッジ強調が行われる。 (1)無彩色で、濃度が平坦である場合: 無彩色有
彩色判定の結果に対応して墨量を大きくするとともに、
再現色M,C,Yデータの平滑化を行う。 (2)無彩色と有彩色のいずれでも、エッジ部である場
合: 無彩色有彩色判定の結果を取り消し、墨量を小
さくするとともに、再現色であるC,M,Yについてエ
ッジ強調を行う。 (3)有彩色で濃度が平坦である場合: 無彩色有彩
色判定の結果に対応して墨量を小さくするとともに、M
,C,Yデータの平滑化を行う。 (4)その他の場合、墨量は中間とし、エッジ強調もデ
ータ平滑化も行わない。また、複数の色グループにそれ
ぞれ対応する線形マスキング係数を色補正処理部66に
用意しておき、色相判定の結果に対応して、その色相の
属する色グループの線形マスキング係数を用いてマスキ
ング処理を行う。 なお、単色モードでは、墨量を0にするとともに、単色
モード用の線形マスキング係数を用いる。
サ14の出力データを人間の目から見た原稿濃度(OD
)に対してリニアな特性を有するように変換する。CC
Dカラーイメージセンサ14の出力は、入射強度(=原
稿反射率OR)に対してリニアな光電変換特性を有して
いる。一方、原稿反射率(OR)と原稿濃度(OD)と
は、−logOR=ODなる関係がある。そこで、反射
率/濃度変換テーブルを用いて、CCDカラーイメージ
センサ14の非線形な読取特性をリニアな特性に変換す
る。具体的には、図10の反射率/濃度変換テーブル3
47を用いて、注目画素のR,G,B読取データを濃度
データDR,DG,DBに変換する。
黒の各色データC’,M’,Y’,K’は、面順次方式
によって1スキャン毎に作成され、計4回のスキャンに
よりフルカラーを再現する。ここで、黒の印字も行うの
は、シアン,マゼンタ,イエローを重ね合わせて黒を再
現しても、各トナーの分光特性の影響により鮮明な黒の
再現が難しいためである。そこで、本フルカラー複写機
では、データY’,M’,C’による減法混色法と黒デ
ータK’による墨加刷によって、黒の再現性を向上し、
フルカラーを実現する。
、緑、青の成分R,G,Bから黒量Kを以下のように求
める。濃度変換部63から得られるDR,DG,DBは
、R,G,B成分の各濃度データであるから、CCD読
取部におけるR,G,Bの各補色であるシアン、マゼン
タ、イエローの成分C’,M’,Y’に一致している。 従って、図8に示すように、DR,DG,DBの最小値
は、原稿上のC’,M’,Y’が色重ねされた成分であ
るから、黒データK’としてよい。そこで、黒生成部6
4では、黒データK’=MIN(DR,DG,DB)を
検出する。
部66において再現色データC,M,Yを作成する時に
は、黒生成部64からのデータK’を用い、C’,M’
,Y’のデータよりα・K’を減算し、黒データKを作
成するときは、β・K’をK量として出力する。ここに
、αは、後で説明するUCR(下色除去)比であり、β
は、BP比である。なお、黒再現性の向上のために、パ
ラメータα、βは、スムージング処理の後に注目画素を
含む局所的領域の特徴に対応して4段階に変化される。
明する。コンパレータ301は、赤データDRと緑デー
タDGとを比較し、2入力マルチプレクサ302は、そ
の比較結果に基づきDRとDGの小さい方の値をコンパ
レータ303に出力する。このコンパレータ303は、
この出力値を青データDBと比較し、2入力マルチプレ
クサ304は、その比較結果に基づきDRとDGとDB
の最小値を2入力マルチプレクサ305に出力する。2
入力マルチプレクサ305は、信号M/NCに基づき、
この最小値(フルカラーモード)または0(単色モード
)を出力する。すなわち、信号M/NCは、画像出力モ
ードを決定し、“L”レベルでは、フルカラーモードで
あり、上記の最小値を出力するが、“H”レベルでは、
単色モードであり、K’は実際の出力結果が最適になる
適当な値に設定すればよい。本実施例ではK’=0に固
定し、墨加刷用のデータK’をクリアする。ディレイ回
路306、307、308は、タイミングを合わせるた
めに用いられる。なお、出力データは、読取データR,
G,Bが補色であるシアン、マゼンタ、イエローのデー
タであるという意味で、C’,M’,Y’と表示を変更
したが、実質的には同じデータを示している。
刷自動制御(無彩色有彩色判定) 領域判別部65は、下色除去/墨加刷自動制御、自動マ
スキング制御、エッジ強調/スムージング自動制御のた
めに領域判別処理を行ない、補正パラメータを出力する
。ここでは下色除去/墨加刷自動制御について説明する
。
彩色有彩色判定)の目的 先に説明したように、黒生成部64では、黒データK’
としてK’=MIN(DR,DG,DB)を検出する。 そして、色補正処理部66において、C’,M’,Y’
よりα・K’を減算し、データKを作成するときは、β
・K’をK量として出力する。ここに、αは、UCR比
であり、黒量を決定する。βは、BP比であり、色デー
タを低くする。UCR比/BP比は色再現の彩度と無彩
色の鮮明度に対して影響を持つ。
α/β)をそれぞれ大きくすれば純粋な黒K’で再現さ
れるので向上する反面、有彩色の彩度はK’の出力比が
高くなるために低下してしまう。従って、無彩色が否か
を判定することによってUCR比/BP比を制御するこ
とによって、無彩色の鮮明度の向上と有彩色の彩度の向
上とを両立出来ると考えられる。
色系)について無彩色か否かを判定すると誤判定しやす
く、逆に画像の劣化につながる。この誤判定の原因には
読取系における網点原稿のモアレによる誤判定や、濃度
の均一な原稿や色相、明度がなだらかに変化する部分に
おける読取系の誤差やノイズによる誤判定がある。
G,Bについてその画素を含む局所的領域についてスム
ージング処理(実施例では重み付け移動平均処理)をす
る。次に、R,G,Bのレベルを比較し、無彩色の判定
を行うことにした。さらに、黒再現性の向上のために、
パラメータα、βを、スムージング処理の後に注目画素
を含む領域の特徴に対応して4段階(図11参照)に変
化し、無彩色に近いほどUCR比/BP比を高くした。
加刷自動制御のために、先ず注目画素を中心とする5×
5=25個の画素の領域についてスムージング処理が行
われる。図10に示すスムージング処理部81では、シ
ェーディング補正部62にてシェーディング補正によっ
て規格化された8ビット(レベル0〜255)のR,G
,Bデータから5×5のフィルタ344を用いて各色毎
に注目画素に対する重み付け加算の移動平均を行う。す
なわち、まず4個のラインメモリ340、341、34
2、343に4ラインのデータが順次記憶される。そし
て、この4ラインのデータR2(G2,B2),R3(
G3,B3),R4(G4,B4),R5(G5,B5
)と現在出力中のラインのデータR1(G1,B1)と
から、中央のラインの中央画素に対してスムージング処
理用のフィルタ344でスムージングをした後に、スム
ージングされたデータRS(GS,BS)を下色除去/
墨加刷制御部82と色補正マスキング制御部83に送る
。フィルタ344においては、注目画素を中心になだら
かに重み付けが行われる。
処理により、画素の高周波に対して擬解像を防止しかつ
低周波成分を抽出することが可能になる。これにより、
領域判別の対象に対して、(a)濃度の均一な画像のノ
イズ除去、(b)網点画像の読取系に起因するモアレの
除去、(c)色相、明度、彩度がなだらかに変化する画
像の平滑化の効果があり、判別精度が向上する。こうし
てスムージング化されたデータRS(GS,BS)は、
下色除去/墨加刷制御部82において色相判定(自動マ
スキング制御)に用いられ、色補正マスキング制御部8
3において無彩色有彩色判定(UCR/BP自動制御)
に用いられる。
加刷制御部82では、無彩色(黒)の判定は、3色の読
取データがR≒G≒Bとなることを利用して行っている
。図11は、この判定のための分布領域図を示す。この
判定は画素毎に行われる。図11において、平滑化され
た各画素のデータRS,GS,BSは、2本の実線によ
り区切られる範囲KLVL0(GS−REF0<RS,
BS<GS−REF0)、2本の1点鎖線で区切られる
範囲KLVL1(GS−REF1<RS,BS<GS−
REF1)、2本の破線で区切られる範囲KLVL2(
GS−REF2<RS,BS<GS−REF2)に対応
して、表1の選択テーブルに示すように無彩色から有彩
色まで4個の分布領域に分類され、それに対応して無彩
色有彩色判定信号US1,US0が発生される。ここに
、KLVL0で示される領域内であれば、無彩色と判定
され、KLVL2で示される領域の外にあれば、有彩色
と判定されるが、その中間に、2個の領域を設けている
。そして、2ビットの無彩色有彩色判定信号US1,U
S0で表される値0、1、2、3に対応してUCR比/
BP比(−α/β)の値を段階的に変化させる。この比
は、無彩色であるほど高い値とする。
の回路において、各画素のデータRS,GS,BSが図
11のどの分布領域に属するかを判定し、無彩色の判定
を行う。この判定においては、基準色データ(GS)に
対してある定数値を加減算し、他の2色とのレベル差を
判定する。すなわち、GSデータに対して、減算器36
1と加算器362においてREF0との減算と加算を行
い、GS−REF0、GS+REF0を得る。そして、
12個からなるコンパレータ367の中の4個のコンパ
レータにおいて、これらとRS,GS,BSとの比較を
行う。 そして、その結果をNANDゲート369を通して、G
S−REF0<RS,BS<GS+REF0の場合にN
KLVL0=“L”をテーブル(ROM)372に出力
する。同様に、GSデータに対して、減算器363と加
算器364においてREF1との減算と加算を行い、G
S−REF1、GS+REF1を得る。そして、コンパ
レータ367の中の4個のコンパレータにおいて、これ
らのRS、BSとの比較を行う。そして、その結果をN
ANDゲート370を通して、GS−REF1<RS,
BS<GS+REF1の場合にNKLVL1=“L”を
テーブル372に出力する。さらに、GSデータに対し
て、減算器365と加算器366においてREF2との
減算と加算を行い、GS−REF2、GS+REF2を
得る。そして、コンパレータ367の中の4個のコンパ
レータにおいて、これらとRS、BSとの比較を行う。 そして、その結果をNANDゲート371を通して、G
S−REF2<RS,BS<GS+REF2の場合にN
KLVL2=“L”をテーブル372に出力する。テー
ブル372においては、表1の選択テーブルに従って、
2ビットの無彩色有彩色判定信号US1,NS0を出力
する。
F補正制御部85から入力されるフィルタ選択信号FS
0が“L”(エッジ部)であるときは、上述の判定を取
り消す。すなわち、墨量を小さくする無彩色有彩色判定
信号US1,US0=“3”を出力する。フィルタ選択
信号FS0は、R,G,Bデータの主走査方向と副走査
方向のいずれかのエッジ検出量が一定レベル(REF3
)以上のときに出力される。これは、この場合には、画
像のエッジ部であるので、無彩色有彩色判定が誤りやす
いと考えられるため、画像のエッジ部であると判定され
た画素については、事前に無彩色有彩色判定処理をしな
いように設定して、誤判定の割合を低下させる。言い換
えれば、画像の濃度が比較的均一な部分でのみ下色除去
/墨加刷制御が最適化されるため、誤判定による画像劣
化がなくなる。
除去/墨加刷制御部82と色補正マスキング制御部83
では、補正パラメータを決定する各種選択信号(US1
,US0,MS1,MS0,FS1,FS0)を発生し
、色補正処理部66とMTF補正部67に出力する。
制御(色相判定) (f−1)自動マスキング制御の目的 フルカラーの入力データを画像に再現するために、マス
キング演算がMTF補正部37において行われる。線形
マスキング係数は、色再現域のほぼ全体に対して平均色
差が最小になるように設定されるが、再現域のある部分
では、かならずしも色差が極小にならず、色再現誤差や
階調誤差が大きくなってしまう。そこで、DR,DG,
DB項にその2乗項およびDR・DG,DG・DB,D
B・DR項を加えた2次マスキング処理がよいと言われ
ているが、回路構成は複雑で大規模なものになってしま
う。 そこで、本実施例では、線形マスキング処理を用いるが
、各色相の属する4個のグループ(原色系グループ、補
色系グループ、2つの中間グループ)に対応した複数の
線形マスキング係数を色補正処理部66に用意しておき
、色補正マスキング制御部83において画像データの色
相を判定し、その色相に応じてその色相内の色差を極小
にするマスキング係数を選択して、2次マスキング処理
なみの色再現性を得る。なお、マスキング処理において
も、無彩色有彩色判定の場合を同じく、図10のスムー
ジング処理部81において平滑化処理を行ったデータR
S,GS,BSを用いて、誤判定を起こりにくくする。
2に示すように、色補正テーブル(ROM)368によ
り行われる。ここで、色補正テーブル368のアドレス
A8〜A0には、RS,GS,BSデータの各3上位ビ
ットが入力され、これに対応して、2ビットのマスキン
グ係数選択信号MS1、MS0が出力される。
C,M,Y,BK系(補色系)の2グループと、その中
間グループに分類される。ここで、図13に示すような
、各RS,GS,BSデータを座標軸とする正立方体を
考える。 立方体の各頂点は、シアン(C),緑(G),青(B)
,白(W)の純粋な成分を表す。従って、R,G,B,
W系グループは、(R),(G),(B),(W)の頂
点を含む4つの小さな正立方体内に位置する。C,M,
Y,BK系グループも同様である。中間グループの1つ
は、R,G,B,W系グループの正立方体を囲む大きな
立方体の外形に位置し、もう1つの中間グループは、C
,M,Y,BK系グループの正立方体を囲む大きな立方
体の外形に位置する。図に示すように、(R),(M)
,(BK),(B)面を例にとれば、領域(I)は、C
,M,Y,BK系グループであり、領域(II)は、C
,M,Y,BK系に近い中間グループであり、領域(I
II)は、R,G,B,W系グループに近い中間グルー
プであり、領域(IV)は、R,G,B,W系グループ
である。このように、R,G,B系マスキングとC,M
,Y系マスキングとに大別したのは、(R,G,B)と
(C,M,Y)の両組が色相を適当にまばらに分布して
いるためである。 つまり、適当にまばらに分布している色サンプルを用い
ると、後述のマスキング係数が大きく違った値をとらな
いからである。従って、(R,G,B)系と(C,M,
Y)系を判別したとき、誤判定しても大きな支障がでな
い。さらに、その中間を2つに分けたのは、誤判定をし
ても支障をでにくくするためである。
S,GS,BSデータに従って正立方体のどのグループ
に属するかを判定し、判定結果が(I)のときは、MS
1,0=“3”を出力し、(II)のときは、MS1,
0=“2”を出力し、(III)のときは、MS1,0
=“1”を出力し、(IV)のときは、MS1,0=“
0”を出力する。
内の各フィルタR,G,Bの透過特性とプリンタ部の各
トナーC,M,Yの反射特性を補正し、色再現性が理想
に近い特性にマッチングさせる。GフィルタとMトナー
を例にとって説明すると、図14の透過特性と図15の
反射特性にそれぞれ示すように、GフィルタとMトナー
の各特性は、理想的な特性に比べ、斜線部に示すような
非理想的な波長領域が存在する。色補正処理部66では
、この補正をするために、先に説明した墨加刷処理と合
わせて、次のマスキング方程式による線形補正を行なう
。(なお、印字は面順次で行われるので、このマスキン
グ方程式は、1行ずつ実行される。
47】図16に示す色補正処理部66の回路では、領域
判別部65において決定された補正パラメータに対応し
て色補正レジスタ826で設定するパラメタUCR比/
BP比(−α/β)に従って、墨加刷制御と色補正マス
キング処理を行なう。この各種係数は、図17に詳細に
示す色補正レジスタ826において領域の性質に応じて
設定される。
に示すように、選択された3色のマスキング係数(Ac
i,Bci,Cci,Ami,Bmi,Cmi,Ayi
,Byi,Cyi)(これは3×3のマトリクスMkの
要素(M)ji(j=c,m,y;i=1,2,3)で
ある)とUCR比/BP比(−α/β)、dを出力する
。ここで、MS1,0=“0”のとき選択される第1の
マスキング係数M0(k=0)は、原色系であるR,G
,Bに対して色差を小さくする係数であり、MS1,0
=“3”のとき選択される第4のマスキング係数M3(
k=3)は、補色系であるC,M,Yに対して色差を小
さくする。さらに、MS1,0=“1”のとき選択され
る第2のマスキング係数(k=1)は、原色系用のマス
キング係数に重み付けした(2/3)M0+(1/3)
M3であるマスキング係数を選択し、また、MS1,0
=“2”のときに選択される第3のマスキング係数(k
=2)は、補色系のマスキング係数に重み付けした(1
/3)M0+(2/3)M3であるマスキング係数を選
択する。このように、中間グループのマスキング係数を
原色系用マスキング係数と補色系用マスキング係数との
混合によって設定するのは、色再現時に誤判定による色
相変化を目立ちにくくするためである。
グ係数M0を示す。
M3を示す。
示す。
の回路図において、レベル861は、プリントヘッド制
御部202からのデータバス(MD7〜MD0),アド
レスバス(MA4〜MA0)、およびチップ選択信号N
CS0、NWR信号によってデータのセットを行う。す
なわち、マルチプレクサ862、863、864にそれ
ぞれ上述の各色の4種のマトリクス係数のデータを出力
する。マルチプレクサ862、863、864は、色補
正マスキング制御部83からの選択信号MS1,0に対
応して1種のマトリクス係数を選択し、2入力マルチプ
レクサ865、866、867に出力する。一方、2入
力マルチプレクサ865、866、867には、単色モ
ード用の係数Dc,Dm,Dyも入力される。マルチプ
レクサ865、866、867は、モード選択信号M/
NCにより一方を選択して出力する。一方、4種のUC
R比/BP比は、マルチプレクサ868により信号US
1,0によって選択される。なお、定数dは低濃度での
彩度を上げるために用いられるが、ここでは説明を省略
する。以上の処理では、説明の簡単化のためd=0とお
いている。
説明すると、まず、墨加刷部では、C,M,Yの印字を
行なう下色除去制御時には、乗算器824において、黒
生成部64からの黒データK’に対して、色補正レジス
タ826からのUCR比(−α)を乗算する。そして、
この乗算値(−α・K’)を加算器821、822、8
23にて補色データC’,M’,Y’と加算し、下色除
去値C1、M1、Y1として出力する。一方、Kの印字
を行う墨加刷制御時には、乗算器824にて色補正レジ
スタ926からのBP比βとの乗算を行い、この乗算値
(β・K’)をリミッタ回路834を経て加算器835
に送る。
成の簡単な線形マスキング処理を用い、下色除去制御時
には、乗算器831、832、833において、データ
C1、M1、Y1に対して、色補正レジスタ826から
の各のマスキング係数(Ac〜Cc,Am〜Cm,Ay
〜Cy)を乗算する。そして、この乗算値C2,M2,
Y2を加算器835にて加算し、VIDEO1データと
して出力する。このとき、リミッタ回路834からの出
力は、“00”にクリアされていて、加算器835は、
C2,M2,Y2の加算結果を出力する。
826は、乗算器831、832、833に“00”を
設定するので、C2,M2,Y2はクリアされ、K1(
=K2)のみがリミッタ834を通ってVIDEO1デ
ータとして出力される。
8に、上述の通常のマスキング係数を用いた場合の原稿
色(白丸で表わす)と再現色(黒丸で表わす)をCIE
1976均等色空間のL*a*b*表色系により現わし
たものである。(図に示すa*−b*平面は色相と彩度
を示し、紙面と垂直な方向のL*方向は明度を示す。)
原稿色と再現色のずれが色差に相当する。ここに、R,
G,Bのみの平均色素は10.5335であり、C,M
,Yのみの平均色差は4.0029である。図19は、
上述のR,G,B用のマスキング係数M0を用いた場合
の原稿色(白丸)と再現色(黒丸)をa*−b*平面に
表わした図である。ここに、R,G,Bのみの平均色差
は3.8576となり、通常のマスキング係数の場合に
比べて色相のずれが小さくなる。なお、C,M,Yのみ
の平均色差は12.1797である。また、図20は、
上述のC,M,Y用のマスキング係数M3を用いた場合
の原稿色(白丸)と再現色(黒丸)をa*−b*平面で
表わした図である。ここに、C,M,Yのみの平均色差
は2.43782となり、通常のマスキング係数の場合
に比べて色相のずれが小さくなる。なお、C,M,Yの
みの平均色差は12.7757である。以上で明らかに
示したように、選択されるマスキング係数によって、対
応する色相の色差が小さくなる。
されたときに、単色で色再現が行われる。単色による再
現とは、人間の感覚として明るさを感じる感度(比視感
度)による濃淡情報をC,M,Y,K,R(M+Y),
G(B+Y),B(C+M)のいずれかのトナーで再現
することである。従って、マスキング処理と同様に、比
視感度情報(MC)をマスキング係数DR,DG,DB
の線形処理によって作成すればよい。MC=Dc・C’
+Dm・M’+Dy・Y’すなわち、色補正レジスタ8
26は、マスキング係数としてDc,Dm,Dyを設定
し、これにより、VIDEO1データとして、MCデー
タを出力する。このマスキング係数Dc,Dm,Dyは
トナーの種類により比視感度に対応して定められる。な
お、このとき、すでに説明したように、墨加刷処理は行
わない。すなわち、図9に示す黒生成部64において、
単色モードでは、常にK’=“00”が出力される。
ムージング自動制御 (h−1)エッジ強調/スムージング自動制御の目的一
般に、単色画像に対しては、画像の濃度変化あるいは濃
度分布に従い、文字/写真自動識別を行い、文字画像に
対してはエッジ強調を行い、写真画像に対してはスムー
ジング処理を行うことにより、画像の先鋭化と平滑化を
両立させて、MTF補正の最適化を図る。
強調では、色相、彩度の変化に対しても画像濃度は変化
するため、このような識別は、必ずしもうまく作用しな
い。たとえば、白から赤に変化する場合、エッジを強調
してもよいが、赤からシアンへ変化する場合、エッジで
色相が変に変化してしまうので、エッジを強調しない方
がよい。肌色などは特に影響が大きい。従って、画像明
度の変化のみをうまく抽出して制御しなければならない
。
正部62においてシェーディング補正によって規格化さ
れた8ビットのR,G,Bデータ(レベル0〜255)
から注目画素の回りの領域について各色毎に主走査,副
走査の両方向でのエッジ検出を行う。すなわち、まず4
個のラインメモリ340、341、342、343に4
ラインのデータが順次記憶される。そして、この4ライ
ンのデータR2(G2,B2),R3(G3,B3),
R4(G4,B4),R5(G5,B5)と現在出力中
のラインのデータR1(G1,B1)から、中央のライ
ンの中央画素のデータが、主走査方向のエッジ検出用の
フィルタ345、副走査方向のエッジ検出用のフィルタ
346によりエッジが検出された後に、MTF補正制御
部85に両方向の出力データRE1(GE1,BE1)
,RE2(GE2,BE2)をそれぞれ送る。
用いたエッジ検出では、主走査方向と副走査方向の2方
向に対する注目画素の傾斜量とその傾斜方向とを抽出し
ている。ここに、傾斜量は、出力データRE1(GE1
,BE1),RE2(GE2,BE2)の絶対値であり
、傾斜方向は、その符号(正、負)である。画像のエッ
ジ部(明度が急激に変化する部分)では、カラーゴース
ト現象に代表される色相変化が生じる。このため、この
出力データは、MTF補正制御部85において、無彩色
有彩色判定の誤判定の起こり易い部分の抽出及び選択的
にMTF補正を行う領域の切り分けに用いられる。
、前に説明したように、濃度変換部63に送られて、反
射率/濃度変換テーブル347を用いて濃度データDR
(DG,DB)に変換される。
のMTF補正制御部85の回路を示し、この回路では、
エッジ検出部84からの信号に基づき、画像の濃度平坦
部、エッジ部、その中間部の切り分けを行う。この濃度
平坦部とは、主走査、副走査のどちらの方向でもR,G
,Bデータのエッジ検出量がいずれもあるしきい値(R
EF3)以下である領域である。すなわち、濃度平坦部
とは、どの色データに対しても明度変化が小さい領域で
ある。このときフィルタ選択信号FS0=“L”を出力
する。逆に、エッジ部とは、主走査、副走査のどちらか
の方向で、R,G,Bデータのエッジ検出量がいずれも
あるしきい値(REF4)以上であり、かつ、R,G,
Bデータの傾斜方向が一致している領域である。このと
き、フィルタ選択信号FS1=“L”を出力する。ここ
で、色相変化にともなう誤判定を防止するために、無彩
色間の明度変化(白←→黒のような下地レベル←→黒文
字・細線)あるいは無彩色と有彩色の間の変化(白←→
カラーパッチのような下地レベル←→赤/青文字,細線
)をエッジとして抽出する。両フィルタ選択信号ともに
“L”でない場合は、中間部である。
て、主走査方向で検出されたエッジ検出量RE1,GE
1,BE1は、それぞれ絶対値検出回路381、382
、383により絶対値RE1’,GE1’,BE1’に
変換される。この絶対値RE1’,GE1’,BE1’
は、コンパレータ390においてしきい値REF3と比
較され、全絶対値がしきい値REF3より小さい場合に
負論理ANDゲート391をへて負論理ANDゲート3
95に信号が送られる。絶対値RE1’,GE1’,B
E1’は、同様に、コンパレータ390においてしきい
値REF4と比較され、全絶対値がしきい値REF4よ
り大きい場合に負論理ANDゲート392をへて負論理
ANDゲート396に信号が送られる。一方エッジ検出
量RE1,GE1,BE1は、傾斜判別回路384にお
いてエッジでの傾斜(符号)が検出され、その符号が負
論理ANDゲート396に出力される。従って、負論理
ANDゲート396は、主走査方向においてエッジ検出
量がしきい値REF4より大きく、かつ、R,G,Bデ
ータの傾斜方向が一致している場合(エッジ部と判定さ
れる場合)に負論理ORゲート397を経てフィルタ選
択信号FS1(=“L”)を出力する。
出量RE2,GE2,BE2は、それぞれ絶対値検出回
路385、386、387により絶対値RE2’,GE
2’,BE2’に変換される。この絶対値RE2’,G
E2’,BE2’は、コンパレータ390においてしき
い値REF3と比較され、全絶対値がしきい値REF3
より小さい場合に負論理ANDゲート393をへて負論
理ANDゲート395に信号が送られる。従って、負論
理ANDゲート395は、主走査方向と副走査方向の双
方においてエッジ検出量がしきい値REF3より小さい
場合(濃度平坦部)にフィルタ選択信号FS0を出力す
る。同様に、絶対値RE2’,GE2’,BE2’は、
コンパレータ390においてしきい値REF4と比較さ
れ、全絶対値がしきい値REF4より大きい場合に、負
論理ANDゲート394をへて負論理ANDゲート39
7に信号が送られる。一方エッジ検出量RE2,GE2
,BE2は、傾斜判別回路388においてエッジでの傾
斜(符号)が検出され、その符号が負論理ANDゲート
396に出力される。従って、負論理ANDゲート39
6は、副走査方向においてエッジ検出量がしきい値RE
F4より大きく、かつ、R,G,Bデータの傾斜方向が
一致している場合(エッジ部)に負論理ORゲート39
7を経てフィルタ選択信号FS1(=“L”)を出力す
る。図22は、下側に示すようにGの画像データが主走
査方向に変化した場合のフィルタ345を用いたエッジ
検出量(GE1)を図式的に示す。このエッジ検出量(
GE1)は、上側に示すようにしきい値REF3,RE
F4と比較され、その結果に対応してフィルタ選択信号
FS0,FS1が出力される。 なお、FS1は、傾斜信号NSINAとNSINBのい
ずれかが“L”であるときに出力される。
EF3,REF4は、外部からシャープネス設定によっ
て調整できる(図7参照)。たとえば、シャープネスを
強めたいときは、REF3、REF4を低く設定すれば
よい。
と設定しているが、処理の目的に応じてREF3>RE
F4と設定してもよい。
S1,FS0は、MTF補正部66の空間フィルタの選
択信号である。読取データR,G,Bについてどの色に
ついても主走査、副走査の両方向にもエッジがないFS
0=“L”(濃度平坦部)のときは、C,M,Y,Kデ
ータに変換されたデータについてスムージング処理をお
こない、かつ、無彩色有彩色判定を許可する。仮に、無
彩色有彩色判定を許可しても、彩度が低い画像では、K
量の変化が激しい場合には、ランダムな画像ノイズのよ
うに見える。そこで、MTF補正部67でスムージング
処理を行い、変化を目立たなくしている。(無彩色有彩
色判定を4段階に分類しているのもこのためであるが、
これでも不十分であるため、無彩色と判定した画素に対
してもさらにノイズを低下させる対策を行ったのである
。)また、読取系に起因する画像ノイズやモアレも軽減
され、写真のような明度、彩度、色相のゆるやかな変化
の部分の平滑化が可能になる。
シアンフィルタ324の出力を許可し、注目画素との加
算をし、画像のエッジ強調処理を行う。このため、無彩
色のエッジ部分は、UCR比/BP比を高くしなくても
、画像の先鋭化はおこなわれるため、鮮明度は向上する
。
Rの2次元のデジタルフィルタを用いることで、エッジ
強調とスムージングの処理を行なう。まず、4個のライ
ンメモリ320、321、322、323に4ラインの
データが順次記憶される。そして、この各ラインのデー
タと現在出力中のラインのデータとが、2次微分用(エ
ッジ強調用)の5×5のデジタルフィルタ324と、ス
ムージング用の5×5のデジタルフィルタ325により
処理されて、それぞれ、乗算器326、2入力マルチプ
レクサ328に出力される。乗算器326は、デジタル
フィルタ324の出力値と値EDGとの積を2入力マル
チプレクサ327に出力し、2入力マルチプレクサ32
7は、フィルタ選択信号FS1=“L”(エッジ部)、
“H”に対応して、その出力値または“00”を加算器
329に出力する。一方、マルチプレクサ328は、デ
ジタルフィルタ325のスムージング処理された出力値
とラインメモリ321からのスムージング処理されない
注目画素の出力値とをフィルタ選択信号FS0=“L”
(濃度平坦部),“H”に対応して選択し、加算器32
9に出力する。加算器329は、2つの入力値を加算し
、信号VIDEO2として出力する。
ルタ324は、画像のエッジ強調量を検出するものであ
り、エッジ強調は、このフィルタによって得られたエッ
ジ強調量を線形変換した結果と中心画素との加算(原画
像+2次微分)により行なう。すなわちFS1=“L”
(エッジ部)である場合は、加算器329において、エ
ッジ強調されたデータが、注目画素のデータに加算され
る。
325は、周辺画素の重み付け加算による移動平均を用
いて画像ノイズを軽減させ、滑らかな画像データを作成
する。(重み付け加算は、フィルタ処理によるモアレな
どの擬解像を防止している。)すなわち、FS0=“L
”(濃度平坦部)である場合は、スムージング処理され
たデータのみが加算器239から出力される。
響するEDG値は、外部からシャープネス設定によって
調整できる(図7参照)。たとえば、シャープネスを強
めたいときは、EDG値を大きくすればよい。
R,G,Bについて画像データの先鋭化、平滑化を行っ
た。これは、再現色データC,M,Yについて同じ処理
を行うと、色相変化部分にまでエッジ強調がなされるた
め、逆に色再現性が劣化してしまうためである。そこで
、読取データの明度変化を抽出することでMTF補正を
選択的に行ったのである。
模にせずに色再現領域の色差を小さくすることが可能に
なり、色再現性が向上する。また、平滑化された入力デ
ータに対して色相を判定することにより、色相の誤判定
が少なくなる。
路図である。
フである。
路図である。
ラフである。
の回路図である。
差を示す図である。
用いた場合の色差を示す図である。
用いた場合の色差を示す図である。
…MTF補正部、 81…スムージング処理部、82
…下色除去/墨加刷制御部、 83…色補正マスキン
グ制御部、84…エッジ検出部、 85…MTF補正
制御部、US1、US0…無彩色有彩色判定信号、MS
1、MS0…マスキング係数選択信号、FS1、FS0
…フィルタ選択信号。
Claims (3)
- 【請求項1】 原稿を走査して得られた赤、緑、青の
読取色のデジタルデータを入力する入力手段と、入力手
段によって入力された読取色のデジタルデータを基にし
てシアン、マゼンタ、イエローの再現色のデータに変換
しつつ線形マスキング補正処理を行うマスキング補正手
段と、画素毎にその画素の色相の判定を行う色相判定手
段とを備え、上記のマスキング補正手段は、複数種の色
グループにそれぞれ最適に求められた複数のマスキング
係数を記憶し、色相判定手段の判定結果に対応して、そ
の色相の属する色グループのマスキング係数を選択し、
この選択されたマスキング係数を用いてマスキング補正
をすることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載された画像形成装置に
おいて、さらに、入力された注目画素の読取色のデジタ
ルデータに対して2次元の空間デジタルフィルタ処理を
各色毎に行う平滑手段を備え、上記の色相判定手段は、
空間デジタルフィルタ処理を行ったデジタルデータにつ
いて色相判定を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載された画像形
成装置において、さらに、単色モードを備え、上記のマ
スキング補正手段は、単色に適したマスキング係数を記
憶し、単色モードにおいては、そのマスキング係数を選
択することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11467891A JP3306875B2 (ja) | 1991-05-20 | 1991-05-20 | 画像形成装置 |
US07/883,523 US5357353A (en) | 1991-05-17 | 1992-05-15 | Image forming apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11467891A JP3306875B2 (ja) | 1991-05-20 | 1991-05-20 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04342366A true JPH04342366A (ja) | 1992-11-27 |
JP3306875B2 JP3306875B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=14643896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11467891A Expired - Lifetime JP3306875B2 (ja) | 1991-05-17 | 1991-05-20 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3306875B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007281666A (ja) * | 2006-04-04 | 2007-10-25 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 画像補正システム、画像補正方法およびこの方法のプログラム |
US7982782B2 (en) | 2003-07-01 | 2011-07-19 | Nikon Corporation | Signal processing device, signal processing program and electronic camera |
-
1991
- 1991-05-20 JP JP11467891A patent/JP3306875B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7982782B2 (en) | 2003-07-01 | 2011-07-19 | Nikon Corporation | Signal processing device, signal processing program and electronic camera |
US8274580B2 (en) | 2003-07-01 | 2012-09-25 | Nikon Corporation | Signal processing device, signal processing program and electronic camera |
JP2007281666A (ja) * | 2006-04-04 | 2007-10-25 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 画像補正システム、画像補正方法およびこの方法のプログラム |
JP4568692B2 (ja) * | 2006-04-04 | 2010-10-27 | 日本電信電話株式会社 | 画像補正システム、画像補正方法およびこの方法のプログラム |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3306875B2 (ja) | 2002-07-24 |
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