JPH0884268A - 画像処理方法及び装置 - Google Patents

画像処理方法及び装置

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JPH0884268A
JPH0884268A JP6216035A JP21603594A JPH0884268A JP H0884268 A JPH0884268 A JP H0884268A JP 6216035 A JP6216035 A JP 6216035A JP 21603594 A JP21603594 A JP 21603594A JP H0884268 A JPH0884268 A JP H0884268A
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color
image
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image processing
input
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Withdrawn
Application number
JP6216035A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kaburagi
浩 蕪木
Hiroyuki Ichikawa
弘幸 市川
Yoshinori Abe
喜則 阿部
Hideaki Shimizu
秀昭 清水
Hiroyuki Yaguchi
博之 矢口
Yasuhiro Takiyama
康弘 瀧山
Masao Watabe
昌雄 渡部
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フルカラー原稿であっても高精度に2色出力
表現ができる画像処理装置を提供する。 【構成】 プリスキャンとして入力手段によりカラー原
稿を入力し、そのカラー画像情報の電気信号レベル毎に
色相に対する濃度分布を求め、その濃度分布の結果から
前記カラー原稿画像の特徴点を求める。そして、2色分
離手段は、求められた特徴点の情報からフルカラー原稿
を同一色のない2色に分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は入力画像データに対して
色分離処理を行う画像処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
(1)従来、デジタル複写機等の画像形成装置におい
て、カラー原稿をカラーCCD等の光電変換素子により
読み取り、原稿上の色情報から領域等を識別し、識別さ
れた領域を異なる(例えば赤と黒)色で画像形成する画
像形成装置が提案されている。
【0003】さらに、読み取ったカラー画像信号から、
例えば、赤成分と黒成分を分離し、赤成分を赤色で、黒
成分を黒色で画像形成するといったように、カラー原稿
画像を異なる2色で再生するようにした画像形成装置が
提案されている。 (2)また、従来から、CCDなどの光電変換素子を用
いて画像を読み取り、レーザーなどの発光素子によって
画像を形成するディジタル画像処理装置も提案されてい
る。
【0004】この種のディジタル画像処理装置において
は、画像の階調性を表現するために光電変換素子で変換
された電圧をA/D変換して複数ビットのディジタル情
報として処理した後、D/A変換して発光素子の照射時
間を変えることにより画像の階調性を表現している。出
力装置が2値の場合や通信などのために圧縮を行った場
合は疑似中間調表現法として誤差拡散法や平均濃度保存
法が用いられ、さらに、色再現性のない白黒出力の画像
処理装置においては原稿の色判別を行い、色に応じたパ
ターン画像に変換して出力する方法も提案されている。
【0005】しかしながら、上述した(1)の手法で
は、黒色にしか階調性がなく、赤色に関しては2値で表
現を行っていた。そのため、白黒原稿の一部に赤色の文
字があるといったような原稿に対して、赤色の文字を赤
で再生できるといった点では効果が期待できるが、原稿
中の対象色のみ画像再生するものであるために、フルカ
ラー原稿の再生には適さなかった。
【0006】また、入力カラー画像のイメージに基づい
て2色で複写する場合、ドット非混色手法(1ドット中
に複数のトナー色を重ねない手法)を用いると、打たれ
なかった色成分の濃度が画像上に保存されなくなり、画
像全体の濃度保存が出来ないという不具合が生じてい
た。
【0007】また、上述した(2)の手法である色判別
を行ってパターン画像として出力する画像処理装置で
は、色判別を行うためのセンサが必要で、そのようなセ
ンサは高価であるという問題があった。
【0008】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、入力された画像データを示すように色分離すること
を目的とする。
【0009】又、色分離する際に同一色になる領域が生
じないようにすることを目的とする。
【0010】又、孫コピーの際に生じる濃度の低下を防
ぐことを目的とする。
【0011】又、ユーザの用途に応じた所望の色分離を
行うことを目的とする。
【0012】又、入力カラー画像を所望する色成分に分
離でき、ドロップカラーが無く、かつ複数色に階調性を
持たせた画像出力が可能であり、さらに、非混色手法を
用いて、画像形成を行っても、画像全体の濃度が保存さ
れるようにすることを目的とする。
【0013】又、色判別用のセンクを用いずに色のつい
た部分を明確に表現できるようにすることを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために本発明の画像処理方法は以下のような構成を
有する。
【0015】本願第1の発明の画像処理方法は、カラー
画像データを入力し、前記入力したカラー画像データを
複数色に色分離する画像処理方法において、前記入力し
たカラー画像データから色相データを検出し、前記検出
した色相データに基づき濃度データを生成することを特
徴とする。
【0016】本願第2の発明の画像処理方法は、カラー
画像データを入力し、前記入力したカラー画像データを
複数色に色分離する画像処理方法において、前記入力し
たカラー画像データに基づき特徴点を抽出し、前記抽出
された特徴点に基づき色分離する際に用いる基準軸を設
定することを特徴とする。
【0017】本願第3の発明の画像処理方法は、入力画
像データを複数色画像データに色分離を行う色分離行程
を有し、前記色分離行程において前記画像データを前記
色分離を行うために用いる濃度勾配の軸の色相を画像形
成する際に用いる色剤の色相に大略一致させることを特
徴とする。
【0018】本願第4の発明の発明の画像処理方法は、
カラー画像データを入力し、所望する色相及び彩度を含
む空間領域を設定し、前記空間領域に対応する濃度変化
率を設定し、前記設定された領域及び濃度変化率に基づ
き入力画像データを2色成分に分離することを特徴とす
る。
【0019】
【実施例】
(第1の実施例)以下、図面を参照して本発明に係る一
実施例を詳細に説明する。
【0020】(複写機の構成)図1は本発明に係る一実
施例の画像形成装置の断面構成図である。図1におい
て、100は複写装置本体、180は原稿の自動給紙を
行う循環式自動原稿送り装置(以下「RDF」と記
す)、190は仕分け装置すなわちソーターであり、こ
れらRDF180とソーター190は本体に対して自在
に組み合わせ使用できるようになっている。
【0021】以下に本実施例の画像形成装置の動作につ
いて説明する。
【0022】図1において、101は原稿載置台として
の原稿台ガラス、102は原稿照明ランプ103と走査
ミラー104等で構成されるスキャナであり、不図示の
モータによりスキャナが所定方向に往復走査され、原稿
の反射光を走査ミラー104〜106を介してレンズ1
08を透過してCCDイメージセンサ109に結像す
る。
【0023】107はレーザ、ポリゴンスキャナ等で構
成された露光制御部で、イメージセンサ部109で電気
信号に変換され後述する所定の画像処理が行われた画像
信号に基づいて変調されたレーザ光128、129を感
光体ドラム110、111に照射する。
【0024】感光体ドラム110の回りには1次帯電器
112、黒現像器121、転写帯電器118、クリーニ
ング装置116、前露光ランプ114が装備されてい
る。また、感光体ドラム111の回りには1次帯電器1
13、赤現像器122、青現像器123、緑現像器12
4、転写帯電器119、クリーニング装置117、前露
光ランプ115が装備されており、現像器122〜12
4は不図示の現像器切り替え装置により、何れか一方が
感光体ドラム111に近接配置され、残りが退避配置さ
れる。これら感光体ドラム110等により黒画像形成部
126が、また、感光体ドラム111等により色画像形
成部127が構成される。
【0025】黒画像形成部126において、感光体ドラ
ム110は不図示のモータにより図に示す矢印の方向に
回転しており、1次帯電器112により所望の電位に帯
電された後、露光制御部120からのレーザ光128が
照射され、静電潜像が形成される。感光体ドラム110
上に形成された静電潜像は、黒現像器121により現像
されてトナー像として可視化される。
【0026】一方、上段カセット131あるいは下段カ
セット132からピックアップローラ133、134に
より給紙された転写紙は、給紙ローラ135、136に
より本体に送られ、レジストローラ137により転写ベ
ルトに給送され、本体で可視化されてトナー像が転写帯
電器118により転写紙に転写される。転写後の感光体
ドラムは、クリーナ装置116により残留トナーが清掃
され、前露光ランプ114により残留電荷が消去され
る。
【0027】同様に動作により、色画像形成部127に
おいて、例えば赤色等の前記黒画像形成部126で形成
される黒以外の所望の色を現像する現像器によって可視
化されたトナー像が転写紙に転写される。
【0028】転写後の転写紙は転写ベルト130から分
離され、定着前帯電器139、140によりトナー画像
が再帯電され定着器141に送られて加圧、加熱により
定着され、排出ローラ142により本体100の外に排
出される。
【0029】つまり、黒色と黒色以外の形成色に対応し
た画像形成部を有する。
【0030】138はレジストローラから送られた転写
紙を転写ベルト130に吸着させる吸着帯電器、139
は転写ベルト130の回転に用いられると同時に吸着帯
電器138と対になって転写ベルト130に転写紙を吸
着帯電させる転写ベルトローラである。
【0031】143は転写紙を転写ベルト130から分
離しやすくするための除電帯電器、144は転写紙が転
写ベルト130から分離する際の剥離放電による画像乱
れを防止する剥離帯電器、139、140は分離後の転
写紙のトナーの吸着力を補い、画像乱れを防止する定着
帯電器、145、146は転写ベルト130を除電し、
転写ベルト130を静電的に初期化するための転写ベル
ト除電帯電器、147は転写ベルト130の汚れを除去
するベルトクリーナである。
【0032】148は転写ベルト130上に給紙された
転写部材の先端を検知する紙センサであり、紙送り方向
(副走査方向)の同期信号として用いられる。
【0033】本体100には、例えば4000枚の転写
紙を収納し得るデッキ150が装備されている。デッキ
150のリフタ151は、給紙ローラ152に転写紙が
常に当接するように転写紙の量に応じて上昇する。ま
た、100枚の転写紙を収容し得るマルチ手差し153
が装備されている。
【0034】さらに、図1において、154は排紙フラ
ッパであり、両面記録側ないし多重記録側と排出側(ソ
ーター)の経路を切換える。排出ローラ142から送り
出された転写紙は、この排紙フラッパ154により両面
記録側ないし多重記録側に切り換えられる。また、15
8は下搬送パスであり、排出ローラ142から送り出さ
れた転写紙を反転パス155を介し転写紙を裏返して再
給紙トレイ156に導く。
【0035】157は両面記録と多重記録の経路を切換
える多重フラッパであり、これを左方向に倒すことによ
り転写紙を反転パス155に介さず、直接下搬送パス1
58に導く。159は経路160を通じて転写紙を感光
体ドラム126側に給紙する給紙ローラである。161
は排紙フラッパ154の近傍に配置されて、この排紙フ
ラッパ154により排出側に切り換えられた転写紙を機
外に排出する排出ローラである。
【0036】両面記録(両面複写)や多重記録(多重複
写)時には、排紙フラッパ154を上方に上げて、複写
済みの転写紙を搬送パス155、158を介して裏返し
た状態で再給紙トレイ156に格納する。このとき両面
記録時には多重フラッパ157を右方向へ倒し、また多
重記録時にはこの多重フラッパ157を左方向へ倒して
おく。次に行う裏面記録時や多重記録時には、再給紙ト
レイ156に格納されている転写紙が、下から1枚づつ
給紙ローラ159により経路160を介して本体のレジ
ストローラ137に導かれる。
【0037】本体から転写紙を転写して排出する時に
は、排紙フラッパ154を上方へ上げ、フラッパ157
を右方向へ倒し、複写済みの転写紙を搬送パス155側
へ搬送し、転写紙の後端が第1の送りローラ162と通
過した後に反転ローラ163によって第2の送りローラ
側へ搬送し、排出ローラ161によって、転写紙を裏返
して機外へ排出される。
【0038】(処理概略)図2は図1に示す画像形成装
置の電気回路ブロック図を示す。
【0039】画像読み取り部201は、CCDセンサ1
09、アナログ信号処理部202等により構成され、原
稿200上の画像をレンズ108を介しCCDセンサ1
09に結像する。そして結像された原稿画像は、CCD
センサ109によりR(レッド)、G(グリーン)、B
(ブルー)のアナログ電気信号に変換される。変換され
た画像情報は、アナログ信号処理部202に入力され、
R、G、Bの各色毎にサンプル&ホールド、ダークレベ
ルの補正等が行われた後にアナログ−デジタル変換(A
/D変換)され、デジタル化される。デジタル化された
フルカラー信号は、画像処理部203に入力される。
【0040】画像処理部203では、シェーディング補
正、色補正、γ補正等の読み取り系で必要な補正処理
や、スムージング処理、エッジ強調、その他の処理、加
工等が行われ、プリンタ部204に出力される。
【0041】プリンタ部204は、図1の断面構成図に
より説明した機構部を備えており、図1に示すレーザ等
からなる露光制御部120、画像形成部126、12
7、転写紙の搬送制御部等により構成され、入力された
画像信号により転写紙上に画像を記録する。
【0042】また、CPU回路部205は、CPU20
6、ROM207、RAM208等により構成され、画
像読み取り部201、画像処理部203、プリンタ部2
04等を制御し、本装置のシーケンスを統括的に制御す
る。
【0043】(データ処理部の概略)次に、本実施例の
主要部である画像処理部203について説明する。図3
は、画像処理部203の詳細構成を示すブロック図であ
る。
【0044】図2に示すアナログ信号処理部202より
のデジタル画像信号は、シェーディング補正部301に
入力される。シェーディング補正部301では、原稿を
読み取るセンサのばらつき及び、原稿照明用ランプの配
光特性の補正を行っている。ここで補正演算された画像
信号は、輝度信号から、濃度信号に変換するために、階
調補正部302に入力され、濃度画像データを作成す
る。濃度信号に変換された画像信号は、本実施例に特有
の構成である2色分離回路部303に入力され、濃度信
号であるC(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロ
ー)より、プリンタ部のトナー色である赤、及び黒の画
像データを作成している。
【0045】(データ処理部の構成)画像濃度データの
生成回路、及び上記の2色分離部303の詳細につい
て、図4を用いて説明する。
【0046】a)画像濃度データ生成部 輝度信号生成部401は、CCDイメージセンサで読み
取られたR、G、Bの入力カラー画像データから、色合
成された全波長領域にわたる画像データ、すなわち、白
黒の輝度画像データを生成する。
【0047】輝度画像データは、(w/b=αR+βG
+γB)の計算式により算出して生成する。
【0048】濃度変換部402は、輝度信号生成部40
1で得られた輝度画像データを濃度データに変換するも
のである。これは、入力カラー画像データの濃度と同様
な濃度を2色で複写する場合にも保存できるようにする
ための処理である。
【0049】b)2色分離部 色判別手段500は、上記の画像濃度データ生成処理と
は別に、2色のデータを生成するために、2色分離処理
を行っている。濃度変換部403は、上述した濃度変換
部402と同様にCCDイメージセンサで読み取られた
輝度データR、G、Bの入力カラー画像データを、濃度
データC、M、Yに変換している。
【0050】最小値検出部404では、濃度変換部40
3で処理されたC、M、Yの濃度データから、(C、
M、Y)の最小値を検出し、この情報を無彩色情報とM
in(C、M、Y)として生成している。
【0051】さらに、彩度検出部405は、濃度変換部
403で処理されたC、M、Yの濃度データから(C、
M、Y)の最大値を求め、この情報より彩度情報Max
(C、M、Y)を生成している。
【0052】本実施例では、正確な色判定が行なえるよ
うに、以下の処理を行っている(厳密には、一般に言わ
れる色相とは異なるが、本発明においては便宜上、図5
に示すものを色相空間として使用している)。
【0053】R、G、Bの各データは、各々が8ビット
のデータであるために、512色の色表現が可能とな
り、このままでは膨大なデータ量となってしまう。そこ
で本実施例では、色相検出部406において濃度変換部
403で生成された濃度データから、最小値検出部40
4で生成された成分(無彩色成分)を減算することによ
り、3次元データを2次元データに変換し、色相情報
(基準軸からの角度)を生成している。つまり、2次元
データを、図5に示す空間(0°〜360°)上に位置
づけ、容易に色相情報(角度)を幾何学的に生成し、生
成された色相に基づき色判定を行っている。
【0054】したがって、各色に対応した基準軸(赤画
像判定の場合はRed軸、黒画像判定の場合はBlac
k軸)に基づいて色判定を行うことができる。
【0055】赤黒データ生成部407は、最小値検出部
404と彩度検出部405と色相検出部406とから得
られたデータを組み合わせることにより、2色のデータ
を生成する。ここでは、図5で示した空間を利用して、
任意の角度(αr)に設定されているRed軸を中心に
色相方向に任意の角度(βr)だけ移動するにつれて、
徐々に濃度情報を減少させる処理を行なっている。
【0056】更に、最小値検出部404によって得られ
るMin(C、M、Y)及び彩度検出部405によって
得られるMax(C、M、Y)に基づき、有彩色濃度を
抽出し、彩度に応じて濃度情報を変化させる処理を行っ
ている。
【0057】以上の2つの処理により、色相及び鮮やか
さもしくは明るさ、即ち彩度に基づき濃度情報を生成す
る。
【0058】黒色のデータについては任意の角度(α
k)に設定されているBlack軸を中心に色相方向に
任意の角度(βk)だけ移動するにつれて、徐々に濃度
情報を減少させる処理(C、M、Y)の最小値データも
加算と共にする処理によって濃度情報を生成する。
【0059】なお、本実施例では、色相データ及び彩度
データに基づいて濃度データを生成したが、本発明はこ
れに限らず、色相データもしくは彩度データの一方に基
づいて濃度データを生成しても構わない。
【0060】本実施例に用いる画像形成装置は、ドット
非混色で複写を行なうものであり、2色を同時に複写す
ることができないため、赤黒データ大小判別部408で
は赤黒データ生成部407により生成された赤及び黒の
濃度情報を比較し、大小を判別し、赤及び黒のデータの
内のどちらかを出力するかを判別している。
【0061】これらの処理を経て、画像編集部409で
は、黒色のデータ、または、赤色データを濃度変換40
2で得られた濃度で、プリンタ部に出力している。
【0062】つまり、赤黒データ生成部406で生成さ
れた濃度情報に基づき赤黒データ大小判別部408で赤
色データ及び黒色データのどちらかを判定し、判定され
た結果に基づき濃度変換部402で生成された濃度情報
で赤色もしくは黒色を形成する。
【0063】したがって、本実施例のようにドット非混
色で複写を行った場合でも、原稿に忠実な濃度情報で画
像を形成することができる。
【0064】即ち、色判別手段500で赤及び黒の濃度
情報を生成する際に生じる各色における濃度の低下が画
像形成に影響を及ぼすことを防ぐことができる。
【0065】なお、本実施例においては、赤色のデータ
は、図3に示したバッファメモリ304において、所定
時間の遅延が行なわれる。これは、画像形成装置が各色
に対応した画像形成部を有するので、赤色イメージ、及
び黒色イメージを露光する感光体の物理的な位置ズレを
補正するためのものである。赤色のデータは、このバッ
ファメモリ304で所定時間遅延された後、プリンタ部
204に出力される。
【0066】しかしながら、本発明は上述の様に、ま
ず、黒色イメージを形成し、次に赤色イメージを形成す
るものに限らず、図6に示すように黒色イメージに対し
てバッファメモリ306を用いて所定時間の遅延を行う
ことにより、画像形成順序を赤イメージを形成し、次に
黒イメージを形成する順序でも構わない。
【0067】以上説明した様に本実施例によれば、入力
力ラー画像の濃度と、2色分離によるデータとを各々分
けて生成することにより、ドット非混色手法(1ドット
中に複数のトナー色を重ねない手法)を適用した場合で
も、フルカラー画像の濃度を保存した状態で、ドロップ
カラーが無く、かつ複数色に階調性を持たせた複写が可
能となる。
【0068】さらに、赤黒2色分離の場合、赤黒データ
の生成部のパラメータの設定により、使用者の思いどお
りに2色の出力画像を得ることも可能となる。また、複
数色成分の画像信号を共通とすることにより、それぞれ
独立に画像信号を有する系と比較して、回路規模を小さ
くでき安価な処理装置を提供できる。
【0069】以上説明したように本発明によれば、入力
カラー画像情報を出力する際に、ドット非混色手法(1
ドット中に複数のトナー色を重ねない手法)を適用した
場合でも、フルカラー画像の濃度を保存した状態でドロ
ップカラーを無くし、かつ複数色に階調性を持たせた画
像を出力することが可能となる。
【0070】さらに、赤黒2色に分離したような場合、
赤黒データの生成部のパラメータの設定により、使用者
の思いどおりに2色の出力画像を得ることも可能とな
る。
【0071】また、複数色成分の画像信号を共通とする
ことにより、それぞれ独立に画像信号を有する装置と比
較して回路規模を小さくでき、安価な画像処理装置を提
供できる。
【0072】(第2の実施例)実施例1における画像形
成装置は、カラー原稿をカラーCCD等の光電変換素子
により読取り、原稿上の色情報から領域等を識別し、識
別された領域を異なる(例えば赤と黒)色で画像形成す
るものである。
【0073】具体的には、読み取ったカラー画像信号か
ら、例えば赤成分と黒成分とを分離し、赤成分を赤色
で、その他の成分を黒色で画像形成するといったよう
に、カラー原稿を異なる2色で再生するようにした画像
形成装置である。
【0074】しかしながら、実施例1に係る画像形成装
置では、次のような改良すべき点があった。
【0075】領域を判別して異なる色で画像形成する画
像処理装置において、白黒原稿の一部に赤色の文字があ
るような原稿に対しては、赤色の文字を赤で再生できる
といった点で効果が期待できるが、フルカラーで色分け
された原稿に対しては、2色でそれらを画像形成する
(2色出力表現)と同一色になる領域が生じるという改
良すべき点があった。
【0076】本発明は第2の実施例における画像形成装
置は上述の点を改良したもので、フルカラー原稿であっ
ても高精度に2色出力表現ができる。
【0077】以下に第2の実施例における画像形成装置
を図面に基づき説明する。
【0078】なお、本実施例に用いる画像形成装置にお
ける複写機の構成及び処理概略、データ処理部の概略
は、実施例1で述べた画像形成装置と実質的に同一であ
るので省略する。
【0079】本実施例のポイントである2色分離部30
3の詳細について、図7を用いて説明する。
【0080】本実施例では、、原稿の複写を行う前にプ
リスキャンを行い、画像全体の濃度分布(色分布)を調
べている。これは、色分けされたフルカラーの原稿に対
して、2色で出力しても異なる濃度で表現できるように
するためである。
【0081】まず始めに、上記に示した濃度分布(色分
布)を求める手法から説明する。
【0082】図3の階調補正部302より出力されるデ
ジタル画像信号の濃度データは、図7のMax・Min
検出部501に入力され、それぞれの濃度データ(C、
M、Y)の中での最大値、及び最小値が検出される。そ
して、この最大値Max(C、M、Y)及びMin
(C、M、Y)は、平均濃度分布検出部503及び赤・
黒データ生成部504へ入力される。さらに、平均濃度
分布検出部503に入力される際にMax(C、M、
Y)データからMin(C、M、Y)データを減算し、
彩度データを生成する。
【0083】色相検出部502では、階調補正部302
からの濃度データとMax・Min検出部401からの
Minデータとを減算することにより、3色の有彩色成
分から2色の有彩色成分への変換即ち3次元データから
2次元データへの変換を行う。これは、色空間がマンセ
ルの色立体等で知られているように彩度、明度、色相で
表せられることから、Cyan、Magenta、Ye
llowの3次元データを、2次元データに変換するた
めである。つまり、Cyan、Magenta、Yel
lowの最小値であるmin(Cyan、Magent
a、Yellow)が無彩色成分であることを利用し
て、min(Cyan、Magenta、Yello
w)を各Cyan、Magenta、Yellowデー
タから減算し、残った情報を有彩色成分として用いてい
る。これにより、簡単な構成で2次元の入力色空間に変
換することを達成している。
【0084】このようにして変換された平面は、図8に
示すような円周0°〜360°上に配置され、2つの有
彩色成分をベクトル合成したものと基準軸との間の角度
(図8参照)が、ルックアップテーブル(ROM)を通
して求められる構成となっている。この結果が色相検出
部502より出力される。
【0085】以上の過程により得られた色相検出部50
2から得られた角度(色相)データ及びMax・Min
検出部501から得られるデータに基づく彩度データが
平均濃度検出部503に入力され、画像全体に使われて
いる濃度分布(色分布)を求めている。
【0086】図9は、図7の平均濃度検出部503の詳
細を示すブロック図である。
【0087】なお、平均濃度検出部503は入力画像の
平均濃度をCPUが検出する際に補助するものである。
【0088】全体は、HSYNC、HVALiD、CL
Kの同期信号を基に内部のタイミング発生部及び、CP
Uからの信号によって制御される。メモリ600はRA
M等の書き込み可能なメモリで画像読み取り部201で
読み取られた画像情報の1ライン分を記憶できる容量を
備えている。601は出力制御可能なバッファでTSE
L信号がLレベルの時にMax・Min検出部401か
らのデータに基づき彩度データであるMax−Minデ
ータ及び色相検出部502からの色相データである角度
データをメモリ600へ送る。602・603は、デー
タセレクタであり、それぞれTSEL信号によりタイミ
ング発生部604の制御信号(アドレス、/OE、/W
R、/MCS)とCPUの制御信号(アドレス、バス、
/MRD、/MWR、/MCS)とを選択してメモリ6
00に与えることができる。
【0089】604は、タイミング発生部でCLK、H
VALid、HSYNCの同期信号から制御信号を作成
する。
【0090】605は、出力制御可能なバッファで、負
論理入力NANDゲート607に入力している/TSE
L信号、及び/MWR信号で出力制御されている。NA
NDゲート607が“L”レベルになった時にCPUデ
ータ・バスからのデータをメモリ600に書き込む構成
である。また、606も、出力制御可能なバッファで、
負論理入力NANDゲート608に入力されている/M
CS、/MRD信号で出力制御されている。NANDゲ
ート608が“L”レベルの時にバッファ606はメモ
リ600から読み出されたデータをCPUデータ・バス
へ送る。
【0091】609は、Dタイプのフリップフロップで
CPUからの制御信号CPALを1ラインの同期信号H
SYNCで同期をとりTSEL信号を作成している。
【0092】図10にTSEL信号と平均濃度分布検出
部403の動作状態を示す。TSEL信号は、CPUか
らの制御信号CPALとHSYNCとの同期がとられて
作成されている。
【0093】Max・Min検出部501からのデータ
に基づく彩度データ及び色相検出部502からの色相デ
ータは、TSEL信号が“L”レベルの期間でメモリに
書き込まれ、TSEL信号が“H”レベルの期間でCP
Uによってメモリの内容が読み取られる。また、読み取
りでは、CPU内のRAMの中に1ライン分(図10参
照)が濃度分布(色分布)として加算される。
【0094】濃度分布及び色相の出力頻度分布作成にお
けるCPUでの処理を図12のフローチャートを用いて
詳細に説明する。
【0095】まず、メモリ600に1ライン分の画像デ
ータの書き込みが終了したか否かを判定する(ステップ
S1)。
【0096】書き込みが終了するまで上述の処理を同期
的に繰り返す。
【0097】ステップS1において書き込みが終了した
と判定されるとメモリ600から1画素分のデータを読
み出す(ステップS2)。
【0098】読み出したデータに基づき濃度分布及び色
相の出力頻度分布を順次作成、更新する(ステップS
3)。
【0099】濃度分布作成及び色相出力頻度分布がメモ
リ600に書き込まれている1ライン分の全ての画像デ
ータに基づき作成されたか否かを判定する(ステップS
4)。
【0100】1ライン分の全ての画像データに基づき、
濃度分布及び色相の出力頻度分布が作成されるまで、ス
テップS2からステップS4までの処理を繰り返す。
【0101】ステップS4において濃度分布及び色相の
出力頻度分布作成が終了したと判定されると、画像の全
ラインに対して濃度分布及び色相の出力頻度分布作成が
終了したかを判定する(ステップS5)。
【0102】全ラインに対して終了するまでステップ1
からステップ5までの処理を繰り返す。
【0103】全ラインに対して終了したと判定されると
濃度分布及び色相の出力頻度分布作成に関する処理を終
了する。
【0104】上述のCPUでの処理において、図10に
示したようにステップS1の処理に1ライン周期分の時
間が掛かり、ステップS2からステップS5の処理に1
5ライン周期分の時間が掛かる。
【0105】したがって、本実施例では16ライン中の
1ラインを用いている。即ち、画素データを間引いて濃
度分布及び色相の出力頻度分布を作成する。
【0106】以上のように、図7に示した平均濃度分布
検出部503を用いてCPUが各色相の濃度分布(色分
布)の加算及び各色相(色相検出部502からの出力の
角度データ)の出力頻度の分布の加算を求めている。さ
らにCPUでは画像全体の加算値を、その出力頻度で除
算することにより、画像全体に使われている平均濃度分
布(色分布)を求めている。
【0107】次に、上記した本発明における2色分離の
処理の流れを図13、図14及び図15のフローチャー
トを用いて詳細に説明する。
【0108】図13において、本手法では、まずプリス
キャンにより読み取られた原稿の輝度信号を階調補正部
302で濃度データにした後(ステップS11)、上記
で説明した平均濃度検出部503を用いてCPUが画像
全体の色分布(平均濃度分布)を求め、その色分布の特
徴点から、後述の方法を用いて原稿の色分布に応じた基
準軸(色空間の中心から彩度方向への軸)と2色の色相
方向への拡がり範囲とのパラメータを検出する(ステッ
プS12)。続いて、その結果を2色分離部303内の
赤・黒データを生成部に書き込み、原稿に応じた2色分
離を行う(ステップS13)。
【0109】本手法の説明の関係上、最後に行う2色の
データ作成法(ステップS13)から説明を行い、その
後、色分けされたフルカラーの原稿を2色で表現しても
同一色にならないパラメータの設定法(ステップS1
2)について説明する。
【0110】(1)2色のデータ作成法(図14) 図6(図7)に示した階調補正部302の出力の濃度デ
ータ(Cyan、Magenta、Yellow)をM
ax・Min検出部501の出力のMinデータで減算
することにより、2色の有彩色成分を作成し、色相デー
タを検出する。また、濃度データ(Cyan、Mage
nta、Yellow)のMaxデータからMinデー
タを減算することより彩度データを検出する(ステップ
S21)。
【0111】ここで上述の2色の有彩色成分の作成の1
例を図16(1)に示す。
【0112】この例では、Yellowが最小値(無彩
色成分)なので、Yellowの濃度データがブラック
データ(Bk)になり、かつ、各濃度データからYel
lowのデータ値が0になっている。なお、Minデー
タがブラックデータに置き換えるのは、濃度データの最
小値が無彩色成分である事を利用したものである。
【0113】次に、ステップS12で検出された2色分
離を行うためのパラメータを設定する(ステップS2
2)。
【0114】得られた2色の有彩色成分を設定されたパ
ラメータに基づく色空間上の各軸(図8参照)に割りつ
け、赤・黒のデータを作成するわけである(ステップS
23)が、まず、赤のデータ作成法から説明する。
【0115】赤イメージデータ(赤の濃度)は、図16
(2)に示すように、2色の有彩色成分を色空間の各軸
に割り付け、それらをベクトル合成したものとRED基
準軸との間の角度θγの角度関数として求めている。つ
まり、RED基準軸にベクトルが近づくほど赤が濃くな
る。また、同時にベクトルが、中心から遠ざかるほどサ
イドの値が大きくなるため、赤が濃くなる。このように
して、赤のデータを作成すると、1つのフィルターイメ
ージで捕らえた赤の範囲より、広範囲に赤の領域をカバ
ーすることができ、自然な画像形成が可能となる。
【0116】ところで、実際の画像形成において、赤の
データを図16(2)に示した手法で生成し、黒を墨ぬ
きした黒、すなわち図16(1)に示したBKだけで画
像を生成するとCyan側にドロップアウトカラーが生
じ、自然な画像形成ができなくなってしまう。従って、
本手法では、赤の補色に当たるCyanに黒を加算する
ことにより、このドロップアウトカラーをなくしてい
る。その黒データの作成は、赤データの作成法と基本的
には同じである。
【0117】すなわち、図16(3)に示したように、
2色の有彩色成分をベクトル合成したものとBlack
基準軸との間の角θbの角度関数として、その点の濃度
を求めている。これにより、BKに加算したCyan側
の黒データは、ベクトルがBlack基準軸に近づくほ
ど黒が濃くなり、中心からベクトルが遠ざかるほど、彩
度の値が大きくなるため黒が濃くなる。
【0118】従って、以上の手法で、2色のデータを作
成すると、ドロップアウトカラーのない自然な画像形成
が可能となる。
【0119】しかし、フルカラーで色分けされた原稿を
2色で出力表現すると、同一色になる領域が生じてくる
ことがある。例えば、図16(2)の赤イメージデータ
であると、RED基準軸を対称軸として、Magent
aとYellowが同じ濃度になってしまうことが容易
に分かる。そこで、本発明では、同一色にならないパラ
メータ(基準軸及び濃度の拡り範囲)の設定を行うこと
により、これらの同一色になる問題を解決するものであ
る。
【0120】(2)パラメータ設定法(図15) 本発明では、同一色にならないパラメータを設定するた
めに、平均濃度分布の検出、すなわち画像全体に使用さ
れている色分布の検出をプリスキャン(予備走査)時に
行う。このとき、画像全体の色分布の特徴が崩れない程
度に、荒く間引いてサンプリングを行ってもよいが、こ
こでは、副走査方向に16ラインごとのサンプリング
(図10参照)を行った例についてのみ説明する。
【0121】プリスキャンによって得られた濃度データ
(C、M、Y)に基づき、図14のステップS21と同
様に彩度データ及び色相データの検出を行う(ステップ
S31)。
【0122】CPU及び平均濃度分布検出部503によ
って画像全体の濃度分布データを作成する(ステップS
32)。
【0123】作成された濃度分布データに基づき画像の
特徴点を抽出し、2色分離を行う為の赤データのパラメ
ータ検出(ステップS33)及び黒データのパラメータ
検出(ステップS34)を行う。
【0124】以下に、図17を例として、上述の一連の
処理を詳述する。
【0125】図17(1)は、プリスキャンにより画像
(原稿)全体に使用されていた色の平均濃度分布の一例
を示すものである。
【0126】この例では、ピークが7つあることから、
画像(原稿)全体に7色使われていたことを示してい
る。この図17(1)において、基準軸を対称軸として
左右対称の位置にある最大のピーク値のMagenta
とYellwoに着目すると、両方とも同じ高さのピー
クであるため、この2色は、同じ色の同じ濃度になって
しまうことが容易に分かる(図17の(2))。
【0127】従って、このような場合、図17(3)に
示すように基準軸を最大ピークのうちのどちらかに移動
させることを行う。その結果、それらの2点(Mage
nta、Yellow)の濃度値を変えることができ
る。つまり、この例(図17の(3))に示したよう
に、Magenta側にピークをずらすことにより、Y
ellowよりMagentaの方を濃くすることがで
き、フルカラーで色分けされていたものを、異なる濃度
で表現できるようになる(図17(4)参照)。
【0128】ここで、基準軸をYellow側でなくM
agenta側にずらした理由は、同一色になった2色
を比較した場合に暖色系に基準値をずらした方が、より
自然な画像形成ができるためである。
【0129】ここまでの説明では、赤イメージデータが
同一濃度になってしまう場合に付いてのみ説明を行って
きたが、本手法では、Cyan側に加算した黒イメージ
データも、同様な手法で同一色のない濃度に変換でき
る。このとき、黒文字の濃度は変化しない。
【0130】また、赤・黒・基準軸の位置のみでなく赤
・黒にする範囲、すなわち基準軸から何度の範囲までを
その色にするのかも同時にプリスキャンの結果得られた
画像の特徴に基づき求めることも可能である。
【0131】以上の結果より得られたパラメータ(赤・
黒の基準軸の位置(角度)、及び赤・黒の色にする範囲
(角度))を2色分離部303内の赤・黒データ生成部
に書き込むことにより、2色分離時にフルカラーで色分
けされた原稿に対しても、同一色のない2色のデータを
生成できるようになる。
【0132】上記に示した演算が行われ、2色分離回路
303から出力された赤及び黒のデータは、プリンター
部に出力される。
【0133】上記第2実施例の変形例を説明する。
【0134】(1)上記の第2実施例では、プリスキャ
ン時に副走査方向に15ラインとばしの平均濃度分布
(色分布)を調べたが、本発明は、これに限定するもの
でなく、サンプリング間隔を主走査、副走査とも数ミリ
おきにしても問題はない。このときに、画像全体の特徴
が失われない程度であるならばよい。
【0135】(2)プリスキャン時間の短縮のために速
度を早くしてもよい。この方が副走査方向に対して細長
くサンプリングすることができ、等倍速度のプリスキャ
ンより広範囲の領域の色分布(平均濃度分布)を求める
ことが可能となる。
【0136】(3)上記第2実施例では、平均濃度分布
の特徴点の検出において、得られたデータ分布から直接
に基準軸などのパラメータを検出していたが、隣合うピ
ーク値を平均化する変換処理を施した後に行ってもよ
い。例えば、3ピクセルないし5ピクセルの範囲で平滑
化を行った方が、判定エラーが少なくなる。
【0137】(4)濃度データ(“0”が明るく、25
5が暗い)を用いて、画像全体の色分布を調べるのでは
なく、輝度信号(濃度データを反転させたもの)を用い
て行ってもよい。輝度信号を用いて色分布を求めると、
信号値が反転するが、基本的には濃度データを用いた場
合の手法と大差はない。
【0138】(5)上記第1実施例では、画像の濃度分
布を出力頻度で平均化してから特徴点を抽出していた
が、本発明は、これに限定したものではない。単に画像
全体の濃度データ、あるいは輝度信号のヒストグラムを
とり、それより特徴点を抽出することも可能である。
【0139】(6)上記第2実施例では、赤・黒の拡が
り範囲を設定するときに、2色がクロスする部分(重な
り合う部分)を20度程度と固定にしていたが(図示せ
ず)、本発明は、これに限定したものではなく、任意に
画像の状態に応じて、2色のクロスする部分(2色の拡
がり範囲)が変更できるものである。
【0140】(7)これまでの説明では、平均濃度分布
のデータ作成を原稿色に関係なく行っていたが、原稿色
に対応させてもよい。例えば暖色系の平均濃度分布と寒
色系の平均濃度分布を別々に求め、それぞれに対する基
準軸及び出力色の拡がり範囲を求めてもよい。
【0141】(8)以上の説明では、フルカラーで色分
けされたものを2色で出力表現しても、同一色にならな
い手法として、パラメータである基準軸の設定法につい
て述べてきたが、本発明は基準軸の設定法だけに限定す
るものではない。つまり、基準軸は固定のままの状態
で、基準軸から左右に広がる色分布に勾配をつけること
も可能である。例えば、Redを固定の基準軸(図8参
照)としても、左右対称のMagenta側とYell
wo側とに色の拡がり範囲に差をつけることができるの
で、同一色をなくすことが可能となる。
【0142】以上に説明したように、第2の実施例によ
ってカラー原稿画像を入力して電気信号に変換する入力
手段と、前記入力手段から出力される電気信号のレベル
毎に色相に対する濃度分布を求める濃度分布検出手段
と、前記濃度分布の結果から前記カラー原稿画像の特徴
点を求める原稿特徴検出手段と、前記特徴点の情報から
フルカラー原稿を同一色のない2色に分離する2色分離
手段とを備えたので、フルカラー原稿に対して2色出力
表現を行っても、ほとんど同一色のない高精度な画像形
成が可能となるほか、出力されない色(ドロップアウト
カラー)がない良好な出力表現が可能となる。
【0143】(第3の実施例)第2の実施例では、フル
カラー原稿を2色出力表現する際に生じる、同一色にな
る領域が生じるという改良点を改善するものであった。
【0144】これに対し、第3の実施例では、同様に第
1の実施例において、孫コピーの際に生じる濃度低下と
いう改良点を改善することを目的とするものである。
【0145】以下に、上述の目的をより明らかにするた
めに本出願人の先願(公知でない)である特願平5−2
44735号で示されている赤黒2色分離方法をまず説
明する。
【0146】原稿画像を示す濃度信号シアン(C)、マ
ゼンタ(M)、イエロー(Y)から図20(a)に示す
ようにそれらの最小値min(CMY)、図20の場合
はCの値を、C、M、Y、各信号から以下に示す式(1
1)、(12)、(13)の様に減算しC′、M′、
Y′を形成する。
【0147】C′=C−min(CMY)…(11) M′=M−min(CMY)…(12) Y′=Y−min(CMY)…(13) この演算により色相成分は2信号によって2次元空間で
表わされる。この2成分のベクトルを合成し入力画素の
濃度を示すデータを検出したのが図21のPポイントで
ある。
【0148】図22(a)に示すものはC、M、Yの軸
をそれぞれpi/3deg毎にとり、色判別及び色分離
を行うものである。ただし、この濃度勾配での角度(以
下degと示す)は色相に対応し、piはπ(180
度)のことである。黒矢印はC′成分濃度勾配式(1
1)を示している。さらにR成分と対称であるC′成分
を先程のmin(CMY)に以下に示す式(14)の様
に加えて黒成分(K)とする。
【0149】K=C′+min(CMY)…(14) 次に上述のような洗顔の色分離方式における赤成分生成
方法としては図23に示すようなものが考えられる。図
22(b)には黒矢印でM′濃度勾配を示している。赤
成分(R)は、式(15)に示す様に′成分とY′成分
を合成する。
【0150】R=(M′+Y′)/2…(15) この場合の赤成分濃度勾配を図23に示している。
【0151】この上述の方法により、入力画像信号を2
次元で表すことができ、また色相を考慮した階調が得ら
れるので原稿の特徴を保持した階調を得ることができ
る。
【0152】しかし、2つの改善する余地があった。
【0153】上述の方法では、赤成分の濃度の判定は式
(15)によって行われている。つまり、赤成分の読み
取る濃度勾配の軸となる色相は図23に示すように0d
eg、R方向である。しかし、赤画像を形成するために
用いられるトナー色の色相は、−adeg軸とする色相
となる。例えば、0degの赤を読み取った場合の赤成
分の濃度をAとすると、出力される赤成分の濃度はA′
となる。その出力された画像を再度読み取る時、即ち孫
コピーの時に読み取るトナーの赤成分をBとすると以下
に示す式(16)、(17)が成り立つ。
【0154】A=A′…(16) B=cos(−a)×A′ (ただし、−pi/3≦a≦pi/3)…(17) したがって、BはAより小さくなってしまうので、上述
の方法で赤黒コピーを行った時、原稿画像の方が赤成分
の濃度がコピーを繰り返す度に低くなることがわかる。
【0155】以上のことから上述の技術によると、1つ
目はこの複写機で生成された画像を再び複写した孫コピ
ーの赤濃度が薄くなってしまう問題が生じ得る。
【0156】2つ目は青黒原稿などを複写する場合には
黒のみのコピーになってしまうという問題である。
【0157】青黒原稿の場合の青色は通常黒画像とは違
う意味付けをされている、例えば赤画像と同様に強調の
意味として原稿中に存在するものである。しかしながら
青黒原稿に含まれる青インクペン等の青の色相は図23
に示すように黒画像領域にあるために青画像も黒画像と
同様に黒で生成されるという問題があった。
【0158】第3の実施例は、上述の点に鑑みてなされ
たもので、1度コピーした画像を原稿にして何度も再コ
ピーを行う場合でも画像中の色部分の濃度が薄れること
なく、また良好な階調で再現できる画像処理方法及び装
置を提供することを目的とする。
【0159】また、本発明は、入力画像データにある色
相を自動判別し最適な色分離用の色相に変えることによ
り、赤黒原稿であろうと青黒原稿であろうと2ndカラ
ーをそのとき設定されている第2の現像色で2色コピー
が行われる画像処理方法及び装置を提供することを目的
とする。
【0160】また、ユーザーの求める画像を提供できる
画像処理装置を提供することを目的とする。
【0161】以下、図面を参照して上記目的を達成する
構成の1例を第3の実施例として詳細に説明する。
【0162】(画像信号の流れ)図18は本実施例の画
像処理装置の一例を説明するブロック図で、1010は
赤(R)・緑(G)・青(B)の3ラインからなるCC
Dセンサーでここで原稿画像を読み取りアナログ信号1
020を作り出す。1030のA/D変換回路はこの信
号に対しアナログ/デジタル変換を行い、1050のシ
ェーディング補正回路によって原稿読み取り用光源の不
均一性やCCDセンサー1010のビットばらつきを正
規化する。その後R、G、Bの輝度信号1060は10
70のLog変換回路によってC、M、Yの濃度信号に
変換される。さらに1090の色分離回路によって例え
ば赤黒モードの時はプリンターのトナー色である黒及び
赤の画像データである黒信号K1100と赤信号R11
00を生成し、1110のガンマ変換回路でプリンター
の像形成特性に応じた濃度勾配補正を行う。この色分離
回路109については後で詳細に説明する。また赤の画
像信号1120は黒画像よりも後で現像するために、1
130のタイミングコントロール回路でタイミング調整
が行われる。それぞれの画像信号は1150のレーザー
ドライバーによって黒現像用レーザー光1160、赤現
像用レーザー光1170に変換され画像記録を行う。
【0163】(本体構成)図19は本実施例の画像処理
装置の本体構成の1例を示す図である。901は画像の
現像を行うための感光ドラムである。感光ドラムは90
2の黒画像用一次帯電器で均一に帯電され、916の黒
現像用レーザー光によって感光ドラム上に第1の画像が
形成され、904の黒画像現像器によって現像される。
同様に赤画像の現像は905の赤画像用一次帯電器によ
って感光ドラムを再び均一に帯電し、917の赤現像用
レーザー光で第2の画像である赤画像を記録する。ユー
ザーが赤黒コピーを選択している場合は赤現像器907
で赤画像を形成し、青黒コピーを選択している場合は青
現像器908で第2の画像である青画像を形成する。そ
の後、909の紙パス上に送られてきた用紙上に912
の転写帯電器によって画像を転写する。用紙上のトナー
はそのまま911の熱定着器で溶融定着される。感光ド
ラム上に残ったトナーは910のクリーナーによって取
り除かれる。
【0164】なお、本実施例に用いる画像処理装置は上
述の構成に限らず第1の実施例で述べた画像処理装置を
用いてもよい。
【0165】(色分離方法)次に2色分離方法を説明す
る。Log変換回路1070で変換されたC、M、Yの
濃度信号を上述の式(11)、(12)、(13)を用
いて演算し、入力画素の濃度を示すデータを検出する。
【0166】一方、図24(a)に示すのは各2信号の
最大値max(C′、M′、Y′)をプロットしたもの
で、中心から放射状に離れるほど濃度が濃くなっている
様子を示すものである。この濃度勾配から変換された
C、M、Yの濃度信号をR、Kデータまたは、B、Kデ
ータに変換する色分離テーブルを作り出すために色分離
する時の濃度勾配の軸(2nd−color Max
軸)を設定する。図24(b)は2nd−color
Max軸をR軸つまりOdegに設定し、さらにその軸
から角度が離れるほど濃度が薄くなるように以下に示す
式(18)のようなコサイン演算を行った赤画像の濃度
勾配を示す一例である。
【0167】 R=max(C′、M′、Y′)×cos(2θ/3)…(18) このコサイン演算により、滑らかな濃度勾配を得ること
ができる。
【0168】この濃度勾配に基づいてC、M、Yの濃度
信号を所望の画像データに変換する色分離テーブルはM
−Y、Y−C、C−Mのそれぞれのデータが入力される
3つのテーブル702、703、704で構成される。
【0169】図24(C)は黒画像濃度勾配の軸(Bl
ack Max軸)は2nd−color Max軸と
対称なC軸つまり、pi degに設定した以下に示す
式(19)で示されている黒画像濃度勾配を示す図であ
る。
【0170】 K=max(C′、M′、Y′)×cos(pi−2θ/3)…(19) 上述した色分離テーブルと同様に、黒画像の濃度勾配に
基づく黒画像濃度テーブルは3つのテーブル708、7
09、710で構成される。
【0171】赤黒コピーモードをユーザーが選択した場
合は赤画像を生成するための2nd−color Ma
x軸を図24(b)に示されている赤画像領域の−a
degの角度に取り、赤色を形成する所望のトナーの色
相に一致させ以下に示す式(20)で表される図25
(a)に示すような濃度勾配を得る。
【0172】 R=max(C′、M′、Y′)×cos(−a+2θ/3)…(20) またこの場合の黒画像を決めるためのBlack Ma
x軸は2nd−color Max軸と対称な(pi−
a)degに軸を設け以下に示す式(21)で表される
図25(b)に示すような濃度勾配を得る。
【0173】 K=max(C′、M′、Y′)×cos(pi−2θ/3)…(21) この黒画像の濃度勾配に基づく黒画像濃度テーブルによ
って変換された値に、さらにmin(CMY)を加算し
たものが黒画像データとなる。
【0174】画像処理装置によって出力される画像は、
赤黒コピーモードの時は色分離テーブルによって変換さ
れた赤画像データと、黒画像濃度テーブルによって変換
された値にmin(CMY)を加算した黒画像データに
よって作成される黒画像を合成したものである。
【0175】よって、読み取りの軸が出力する軸即ち、
トナーの色相の軸と同一になるので、孫コピーの赤濃度
が薄くなるようなことはなく忠実な画像再現が可能とな
る。また、赤画像、黒画像共に良好な階調が得られる。
【0176】また、青黒コピーモードの時は、図21に
示す青画像を読み取り軸(2nd−color Max
2の軸)と黒画像を読み取る軸を対称にするので、青画
像が黒画像として出力されることはなく、良好な階調を
持った青画像として再現される。
【0177】次に、この処理を行うハードブロック図を
図26に示す。C、M、Yの画像データを701のmi
nデータ演算回路に入力し、それぞれの演算後のデータ
C、M、Y、min(CMY)を算出するのと同時にこ
れらの信号のうちどの2色を使ってデータを求めるかの
選択信号であり第2の画像データについての選択信号7
07、黒画像データについての選択信号711を生成す
る。色成分を示すC、M、Yの画像データからの濃度デ
ータを得るためのテーブル702、703、704を通
し、C、M間にデータがある場合はCMテーブル702
の出力を705の選択信号707によって制御されるマ
ルチプレクサーによって選択し、M、Y間にデータがあ
る場合はMYテーブル703をY、C間にデータがある
場合はYCテーブル704をそれぞれ選択信号707に
よつて選択し2nd Colorデータ706を得る。
同様に黒画像データのテーブル708、709、710
を持ち712の選択信号712によって制御されるマル
チプレクサーで3データから1つを選び、713の加算
回路でminデータ演算回路701で得られたmin
(CMY)と加算して黒画像データ714を得る。
【0178】よって、読み取りの軸が出力する軸即ち、
トナーの色相の軸と同一になるので、孫コピーの赤濃度
が薄くなるようなことはなく忠実な画像再現が可能とな
る。また、赤画像、黒画像共に良好な階調が得られる。
【0179】また青黒コピーモードをユーザーが選択し
た場合も赤黒コピーモードの時と同様に、青画像を生成
するために図21に示す様な2nd−colorMax
2の軸をb degの角度に取り、青トナーの色相に一
致させ、Black Max軸は2nd−color
Max2の軸と対称な(pi−b)degの角度に取
る。
【0180】それにより孫コピーの青濃度が薄くなった
り、青色が黒画像領域と判別されまっ黒になったりする
ことはなく忠実な画像再現が可能となる。
【0181】(第3の実施例の変形例1)以下、図面を
参照して本願の第3の実施例の変形例を詳細に説明す
る。
【0182】変形例の画像処理装置の全体構成は、図1
8と同様である。前記第3の実施例と同様に1070の
Log変換回路によって変換されたC、M、Yの濃度信
号を上述の式(11)、(12)、(13)を用いて演
算し、入力画素の濃度を示すデータを検出する。
【0183】原稿プリスキャン時には、原稿画像中のサ
ンプル画素からこの2成分のベクトルを演算し、図27
の815の色相角度抽出テーブルによって色相角度を求
める。そして816のヒストグラムメモリー内のデータ
をカウントアップする。そこで得られた色相ヒストグラ
ムの例を図28に示す。このヒストグラムのピークを求
め、その角度(この場合−a deg)を図21に示す
2nd ColorMaxの軸を最大濃度となるような
図25(a)で示される濃度勾配に基づいた色分離テー
ブルをコントローラ817によりテーブル802、80
3、804で作り出す。また黒画像濃度勾配は2nd
Color Maxの軸とpi deg反対の軸をBl
ack Max軸とし図25(b)の様に構成し、この
黒画像濃度勾配に基づいてテーブル808、809、8
10を作成し、このテーブルにより得られた黒画像濃度
とmin(CMY)を加算したものを最終的な黒画像濃
度とする。
【0184】これにより赤黒原稿が自動的に赤黒コピー
として再現される。また孫コピーを行う場合にも原稿内
の赤濃度が薄くなるようなことはなく忠実な画像再現が
可能となる。
【0185】また、青黒原稿をコピーした場合にも同様
にヒストグラムを取り(図28)そのピークとなる角度
から、図21に示す様な2nd−color Max2
の軸をb degの角度に取り、原稿中の2nd Co
lorの色相に一致させる。それにより画像処理装置本
体にセットされた2nd Color用現像器が赤色の
ものであった場合でも青黒原稿が良好な階調を持った赤
黒コピーとして再現される。
【0186】この場合、原稿とは一見異なるが青黒原稿
内の青画像が持つ強調としての情報は、黒画像に対する
赤画像として間違いなく伝えられる。
【0187】また本実施例で説明したプリスキャンを行
う色分離用色相角度自動設定方法と、実施例3で説明し
たプリスキャンを行わずにユーザーの指定した2色モー
ドにより自動的に色分離用色相角度設定する方法の2つ
の方法はユーザーが自分でどちらかを操作部818によ
って選択可能としても構わない。
【0188】(第3の実施例の変形例2)以下、図面を
参照して第3の実施例の変形例2を詳細に説明する。
【0189】複数の色が存在する原稿に対して最適な3
色コピーを行う方法について赤、黒、青の3色コピーの
場合を用いて説明する。
【0190】原稿プリスキャン時には、原稿画像中のサ
ンプル画素から前記C、M、Yの内残っている2成分の
ベクトルを算出し、図27における815の色相角度抽
出テーブルによって色相角度を求め出す。そして815
のヒストグラムメモリー内のデータをカウントアップす
る。そこで得られた色相ヒストグラムを図29に示す。
このヒストグラムの中で赤画像領域、青画像領域の各領
域の中で最も大きなピークを求める。この場合赤画像領
域での最大ピークの角度は−a degであり、青画像
領域での最大ピークの角度はb degである。このピ
ークに基づいてコントローラ817により各テーブルを
書き換える。画像処理装置が上述した図2の様な場合で
は、1度に3色を現像することができないので、まず1
回目の画像形成では赤黒の2色を用紙上に形成する。赤
画像用には図21に示す2ndColor Max軸を
最大濃度となるような濃度勾配を示す図25(a)に基
づいた色分離テーブルを作り出す。一方、黒画像の濃度
はmin(CMY)のみとする。
【0191】この画像形成を図19の黒画像レーザー1
160と赤画像レーザー1170で行い用紙上に2色の
画像を形成する。この用紙は一旦定着器911で熱定着
され、さらに青画像を転写するために多重転写用パス9
13を通る。青画像用にはヒストグラムのピークから得
られた角度から、図22(a)に示す様な2nd−co
lor Max2の軸をb degの角度に取り、濃度
勾配図22(c)に基づいた色分離テーブルを作り出
す。また908青現像器は907の赤現像器と入れ替わ
り1170のレーザーにより青画像の形成を行う。この
用紙を再度定着することで赤、青、黒の3色コピーが完
成する。
【0192】よって、黒画像の濃度をmin(CMY)
とするので、黒画像の影響が小さくなる。
【0193】また、濃度勾配の軸をヒストグラムから判
断するので、赤画像、青画像共に良好な階調で画像が再
現される。
【0194】(第3の実施例の変形例3)以下、図面を
参照して第3の実施例の変形例3を詳細に説明する。
【0195】本実施例の画像処理装置のフローチャート
を図30に示す。
【0196】S100では、コピー動作を行うことが指
示されているか判定する。S2では、カラーモードが白
黒モードか判定される。S200で白黒モードと判定さ
れた場合、S300で通常の黒画像コピー動作を行う。
【0197】S200においてカラーモードと判定され
た場合、S400では、原稿画像データを色分離する際
に用いる色相を色剤の色相に合わせ固定してある色相固
定モード(出力画像依存モード)もしくは、原稿画像デ
ータの色相自動読み取りにより原稿画像の特徴を最も良
く表す色相を判別し色分離する際に用いる色相に合わせ
る入力画像依存モードにするか判定する。
【0198】S400において、色相固定モードと判定
された場合は、S500でカラーモードが2色か3色か
を判定する。
【0199】S500においてカラーモードが2色と判
定された場合、S600では、判定された色相に基づい
て原稿画像データを色分離処理し赤、黒画像データに分
離する。S700では、色分離された画像データに基づ
いて赤、黒の画像形成を行う。
【0200】S500においてカラーモードが3色と判
定された場合、S800では、判定された色相に基づい
て原稿画像データを色分離処理し赤、青、黒画像データ
に分離する。S900では、色分離された赤、黒画像デ
ータに基づいて赤、黒の画像形成を行う。S1000で
は、赤、黒の画像形成された同じ紙上に色分離された青
画像データに基づいて青の画像形成を行う。
【0201】S400において、入力画像依存モードと
判定された場合は、S1100では、原稿読み取りプリ
スキャンを行う。S1200では、サンプルポイント画
素でヒストグラムを作成する。S1300では、カラー
モードが2色か3色かを判定する。
【0202】S1300において、カラーモードが2色
と判定された場合は、S1400では、黒画像以外の画
像の特徴を最も良く表す色相を検出する。
【0203】S1300において、カラーモードが3色
と判定された場合は、S1500では、赤画像領域と青
画像領域において各画像の特徴を最も良く表す色相を検
出する。
【0204】上述のS200、S400、S500、S
1300においてのモード選択は操作部818によって
行われる。
【0205】以上の処理順序で画像処理を行うことによ
り、1度コピーした画像を原稿にして何度も再コピーを
行う場合でも画像中の色部分の濃度が薄れることなく、
また良好な階調で再現できる。
【0206】また、入力画像データにある色相を自動判
別し最適な色分離用の色相に変えられるために、赤黒原
稿であろうと青黒原稿であろうと2ndカラーをそのと
き設定されている第2の現像色で2色コピーが行うこと
ができる。
【0207】また、3色コピーでも上述の効果が得るこ
とができる。
【0208】なお、色分離する時の濃度勾配は本実施例
と違っても構わない。
【0209】また、本願発明の画像処理装置は自機で原
稿画像を入力するものに限らず、例えばIPU等の外部
器機から画像データをされても構わず、その際の色空間
もR、G、B色空間に限らず、C、M、Y色空間、Y、
I、Q色空間等の色空間でも構わない。
【0210】また、色分離処理を上述した色分離方法に
基づいてソフト上で行っても構わない。
【0211】また、上述の色分離処理を行う色空間を
C、M、Y色空間に限らず例えば、R、G、B色空間等
の色空間でも構わない。
【0212】また、図24、図25に示すようにテーブ
ルを3つ使用せず、1つのテーブルで処理を行っても構
わない。
【0213】また、色分離する画像領域は、赤、青、黒
に限らず例えば緑等の画像領域でも構わない。
【0214】また、画像形成色は、赤、青、黒に限らず
例えば緑等の画像形成色でも構わない。
【0215】また、色分離手段において画像データの色
分離のために用いる色相を画像形成する際に用いる色剤
の色相に完全に一致させることに限らずその近傍でも構
わない。
【0216】以上のように、第3の実施例によれば、入
力画像データを複数色画像データに色分離を行う色分離
手段を有し、前記色分離手段において前記画像データを
前記色分離を行うために用いる濃度勾配の軸の色相を画
像形成する際に用いる色剤の色相に一致させることによ
り、1度コピーした画像を原稿にして何度も再コピーを
行う場合でも画像中の色部分の濃度が薄れることなく、
また良好な階調で再現できる。
【0217】また、入力画像データから色分離を行うた
めに用いる濃度勾配の軸の色相を判別する判別手段と、
前記判別結果に基づく色分離手段を有し、前記色分離手
段において前記画像データを前記濃度勾配の軸の色相を
画像形成する際に用いる色剤の色相に一致させることに
より、入力画像データにある色相を自動判別し最適な色
分離用の色相に変えられるために、赤黒原稿であろうと
青黒原稿であろうと2ndカラーをそのとき設定されて
いる第2の現像色で2色コピーが行うことができる。
【0218】また、出力画像依存モードと、入力画像依
存モードを有し、前記2つのモードを切り替えるモード
切り替え手段を有することにより、ユーザーの求める画
像を提供できる。
【0219】(第4の実施例)上述した実施例1から3
の画像処理装置は色情報を識別する際に用いるパラメー
タが固定もしくは、入力原稿をプリスキャンし抽出され
た特徴点に基づき自動設定されるため、ユーザの用途に
応じて色情報を分離することができないという改良点が
あった。
【0220】本実施例は上述の点に鑑みてなされたもの
であり、画像の特徴もしくはユーザの用途に応じて正確
に色情報を色分離することを目的とする。
【0221】また、空間領域及び濃度変化率を設定する
ことにより、入力画像データに対して最適な色分離を行
うことを目的とする。
【0222】さらに、ユーザの用途に応じて色分離範囲
を設定できるようにすることを目的とする。
【0223】以下、図面を参照して第4の実施例を詳細
に説明する。
【0224】(複写機の構成)図31は本実施例に係る
画像処理装置の一例を説明する断面構成図で、2100
は複写装置本体、2180は原稿の自動給紙を行う循環
式自動原稿送り装置(以下RDFと記す)、2190は
仕分け装置すなわちソータであり、これらRDF218
0とソータ2190は本体に対して自在に組み合わせ使
用できるようになっている。
【0225】以下に上述の画像処理装置の動作について
説明する。
【0226】図31において、2101は原稿載置台と
しての原稿台ガラスで、2102は原稿照明ランプ21
03、走査ミラー2104等で構成されるスキャナで、
不図示のモータによりスキャナが所定方向に往復走査さ
れて原稿の反射光を走査ミラー2104〜2106を介
してレンズ2108を透過してCCDセンサ2109に
結像する。
【0227】2107はレーザ、ポリゴンスキャナ等で
構成された露光制御部で、イメージセンサ部2109で
電気信号に変換され後述する所定の画像処理が行われた
画像信号に基づいて変調されたレーザー光2128、2
129を感光体ドラム2110に照射する。
【0228】感光体ドラム2110の回りには1次帯電
器2112、赤現像器2121、黒現像器2122、転
写帯電器2118、クリーニング装置2116、前露光
ランプ2114が装備されている。画像形成部2126
において、感光体ドラム2110は不図示のモータによ
り図に示す矢印の方向に回転しており、1次帯電器21
12により所望の電位に帯電された後、露光制御部21
20からのレーザー光2129が照射され、赤データの
静電潜像が形成される。感光体ドラム2110上に形成
された静電潜像は、赤現像器2121により現像されて
トナー像として可視化される。つづいて、露光制御部2
120からのレザー光2129が感光ドラム2110上
に照射され、黒データの静電潜像が形成される。感光体
ドラム2110上に形成された静電潜像は、黒現像器2
122により現像されてトナー像として可視化される。
一方、上段カセット2131あるいは下段カセット21
32からピックアップローラ2133、2134により
給紙された転写紙は、給紙ローラ2135、2136に
より本体に送られ、レジストローラ2137により転写
ベルトに給送され、可視化されたトナー像が転写帯電器
2118により転写紙に転写される。転写後の感光体ド
ラムは、クリーナー装置216により残留トナーが清掃
され、前露光ランプ2114により残留電荷が消去され
る。
【0229】転写後の転写紙は転写ベルト2130から
分離され、定着前帯電器2139、2140によりトナ
ー画像が再帯電され定着器2141に送られ加圧、加熱
により定着され、排出ローラ2142により本体210
0の外に排出される。
【0230】2138はレジストローラから送られた転
写紙を転写ベルト2130に吸着させる吸着帯電器であ
り、2139は転写ベルト2130の回転に用いられる
と同時に吸着帯電器2138と対になって転写ベルト2
130に転写紙を吸着帯電させる転写ベルトローラであ
る。
【0231】2143は転写紙を転写ベルト2130か
ら分離しやすくするための除電帯電器であり、2144
は転写紙が転写ベルト2130から分離する際の剥離放
電による画像乱れを防止する剥離帯電器であり、213
9、2140は分離後の転写紙のトナーの吸着力を補
い、画像乱れを防止する定着前帯電器であり、214
5、2146は転写ベルト2130を除電し、転写ベル
ト2130を静電的に初期化するための転写ベルト除電
帯電器であり、2147は転写ベルト2130の汚れを
除去するベルトクリーナである。
【0232】2148は転写ベルト2130上に給紙さ
れた転写部材の先端を検知する紙センサであり、紙送り
方向(副走査方向)の同期信号として用いられる。
【0233】本体2100には、例えば4000枚の転
写紙を収納し得るデッキ2150が装備されている。デ
ッキ2150のリフタ2151は、給紙ローラ2152
に転写紙が常に当接するように転写紙の量に応じて上昇
する、また、100枚の転写紙を収容し得るマルチ手差
し2153が装備されている。
【0234】さらに、図31において、2154は排紙
フラッパであり、両面記録側ないし多重記録側と排出側
(ソータ)の経路を切り替える。排出ローラ2142か
ら送り出された転写紙は、この排紙フラッパ2154に
より両面記録側ないし多重記録側に切り替えられる。ま
た、2158は下搬送パスであり、排出ローラ2142
から送り出された転写紙を反転パス2155を介し転写
紙を裏返して再給紙トレイ2156に導く。また、21
57は両面記録と多重記録の経路を切り替える多重フラ
ッパであり、これを左方向に倒すことにより転写紙を反
転パス2155に介さず、直接下搬送パス2158に導
く。2159は経路2160を通じて転写紙を感光体ド
ラム2126側に給紙する給紙ローラである。2161
は排紙フラッパ2154の近傍に配置されて、この排紙
フラッパ2154により排出側に切り替えられた転写紙
を機外に排出する排出ローラである。両面記録(両面複
写)や多重記録(多重複写)時には、排紙フラッパ21
54を上方に上げて、複写済みの転写紙を搬送パス21
55、2158を介して裏返した状態で再給紙トレイ2
156に格納する。このとき、両面記録時には多重フラ
ッパ2157を右方向へ倒し、また多重記録時にはこの
多重フラッパ2157を左方向へ倒しておく。次に行う
裏面記録時や多重記録時には、再給紙トレイ2156に
格納されている転写紙が、下から1枚づつ給紙ローラ2
159により経路2160を介して本体のレジストロー
ラ2137に導かれる。
【0235】本体から転写紙を反転して排出する時に
は、排紙フラッパ2154を上方に上げ、フラッパ21
57を右方向へ倒し、複写済みの転写紙を搬送パス21
55側へ搬送し、転写紙の後端が第1の送りローラ21
62を通過した後に反転ローラ2163によって第2の
送りローラ側へ搬送し、排出ローラ2161によって、
転写紙を裏返して機外へ排出される。
【0236】(処理概略)図32は本実施例に係る画像
処理装置の一例を示すブッロク図である。
【0237】画像読み取り部2201は、CCDセンサ
2109、アナログ信号処理部2202等により構成さ
れ、レンズ2108を介しCCDセンサ2109に結像
された原稿画像は、CCDセンサ2109によりR
(赤)、G(緑)、B(青)のアナログ電気信号に変換
される。変換された画像処理部に入力され、R、G、
B、の各色毎とにサンプル&ホールド、ダークレベルの
補正等が行われた後にアナログ・デジタル変換(A/D
変換)され、デジタル化されたフルカラー信号は、画像
処理部2203に入力される。
【0238】画像処理部2203では、画像読み取り部
2201から出力されたRGB信号に対してシェーティ
ング補正、色補正、Y補正等の読み取り系で必要な補正
処理や、スムージング処理、エッジ強調、色分離処理、
その他の処理、加工等を行い、プリンタ部2204に黒
データと赤データ等のその他の色データを出力する。
【0239】プリンタ部2204は、図31の断面構成
図により説明した、レーザ等からなる露光制御部212
0、画像形成部2126、転写紙の搬送制御部等により
構成され、入力された画像信号により転写紙上に画像を
記録する。
【0240】また、CPU回路部2205は、CPU2
206、ROM2207、RAM2208等により構成
され、画像読み取り部2201、画像処理部2203、
プリンタ部2204等を制御し、本装置のシーケンスを
統括的に制御する。
【0241】特に、操作部2300で設定されたパラメ
ータに基づき画像処理部2300における色分離処理等
の画像処理を制御する。
【0242】(画像処理部)次に、画像処理部2203
は上述の実施例と画像処理部の慨略は同一であるが一応
説明する。図33は、画像処理部203の構成の一例を
示したブロック図である。
【0243】図2のアナログ信号処理部2202より出
力されるデジタル画像信号は、シェーティング補正部2
301に入力される。シェーティング補正部2301で
は、原稿を読み取るセンサのばらつき及び、原稿照明用
ランオウの配光特性の補正を行っている。補正演算され
た画像信号は、輝度信号から、濃度データに変換するた
めに、階調補正部2302に入力され、C(シアン)、
M(マゼンタ)、Y(イエロー)で表される濃度画像デ
ータを作成する。濃度データに変換された画像信号は、
2色分離部2303に入力され、プリンタ部のトナー色
である赤及び黒の画像データに変換される。本実施例の
特徴部分である2色分離部2303の一例を図34を用
いて詳細に説明する。
【0244】(2色分離部)階調補正部2302から出
力されるC、M、Yの濃度信号は、Max・Min検出
部2401へ入力され、最大濃度色及び最小濃度色の値
が求められる。このMax・Min検出部は、図6、図
7に示すように2601・2602・2603及び27
01・2702・2703によって、(C、M)(M、
Y)(Y、C)の各々の組の大小を判別して、その結果
を2604及び2704で比較して、セレクタ2605
及び2705を用いて、最大値もしくは最小値を出力す
る構成となっている。
【0245】一方、階調補正部2302の出力C、M、
Yは、Max・Min検出部2401から出力されるM
inデータで各々減算され、有彩色成分のみが色相検出
部2402へ入力される色相を示す角度が検出される構
成となっている。色相検出部2402は基本的にROM
で構成されているが、構成の考え方の一例を図38に示
す。
【0246】C、M、Y濃度データから図37に示した
Min検出部で検出されたMin(C、M、Y)を減算
し2801に入力する。2801は、入力されたデータ
の内0以外のデータをX、Yデータとして出力する。以
上の処理により入力された3次元の濃度データをX、Y
データで表される2次元のデータに変換することがで
き、以下に示すように簡単に色分離処理を行うことがで
きる。
【0247】また、2801で色空間をC、M、Yによ
って3等分に分割した色空間領域であるMC領域、CY
領域、YM領域のいずれの色空間領域に入力データが存
在するかを示す制御信号を角度変換部2804に出力す
る。
【0248】2802は、入力されたX、Yデータに基
づき式1で表される演算を行う。2803は2802に
より0〜90degの範囲で出力された角度を今回用い
た色空間領域に投影するために0〜120degの角度
に式2を用いて正規化する変換を行う。 θ1 =tan-1(Y/X)…(31)
【0249】
【外1】
【0250】更に、2803から出力されたθ2 を28
01から出力された色空間領域を示す制御信号に基づき
2804でRed軸を0degとし色空間を360de
gで示した色空間上の値θ3 に変換する。
【0251】以上の色相検出部2402の一連の処理に
より入力されたCMY濃度データの有彩色部分の色相を
θ3 として表すことができる。
【0252】色相検出部2402及びMax・Min検
出部2401からの出力は、赤・黒データ生成部240
3へ入力されて、色相レベルでの同一色のない2色成分
が生成される。
【0253】以下に、赤・黒データ生成部を図35及び
図39を用いて説明する。
【0254】図35は赤・黒データ生成部の1例を示す
ブロック図であり、図39が今回用いた色空間に於ける
パラメータの一例を示す図である。
【0255】図35の赤・黒データ生成部は、Max・
Min検出部2401から出力されるMaxとMinと
色相検出部2402から出力されるθ3 のデ。タを用い
て、2色のデータを生成する。
【0256】まず、2502のパラメータを、図39を
用いてRedパラメータを用いて説明する。Red基準
軸(SRD)は、Redの濃度が最大になる箇所で、例
えば30degである。そして、その基準軸から徐々に
濃度が薄くなっていく範囲がRed広がり角(WRDL
/WRDR)であり、濃度の変換率に影響を与える。例
えば、90deg/150degとする。この最大広が
り角の箇所で濃度が0となる。尚、SRD及びWRD
L、WRDRは操作部300でユーザが用途及び好みに
応じて設定することができる。換言すると、ユーザがR
edの濃度を最大にする箇所及び基準軸からの濃度の変
化率を基準軸に左右を独立に即ち、基準からの濃度変化
を左右非対称に設定することができる。
【0257】よって、ユーザの要望に応じた色分離を行
うことができ、ユーザの要望に応じた出力画像を得るこ
とができる。
【0258】BlackパラメータについてもRedパ
ラメータと同様に設定される。つまり、Blackの基
準軸(SBK)が、Blackの濃度が最大となる箇所
であり、例えば120degである。そして、そこか
ら、徐々に濃度が薄くなっていく範囲をblack広が
り角(WBK)である。例えば120degである。
【0259】以上述べたようなパラメータを設定するこ
とにより、マゼンダ前後のRedからBlueの範囲で
黒と赤の2色の色が混色する範囲が生じた色相レベルで
の同一色になる箇所が無くなり、原稿の色味に近い画像
を2色で表すことができる。また、Red基準軸からの
濃度が左右非対称にできるため、Yellow側の濃度
変化率を下げるなど、人間の視覚特性に基づき出力表現
することができる。
【0260】Redの濃度を最大にする箇所及び基準軸
からの濃度の変化率を基準軸の左右を独立に即ち、基準
からの濃度変化を左右非対称に設定することができる。
【0261】よって、ユーザの要望に応じた色分離を行
うことができ、ユーザの要望に応じた出力画像を得るこ
とができる。
【0262】BlackパラメータについてもRedパ
ラメータと同様に設定される。つまり、Blackの基
準軸(SBK)が、Blackの濃度が最大となる箇所
であり、例えば120degである。そして、そこか
ら、徐々に濃度が薄くなっていく範囲をBlack広が
り角(WBK)である。例えば120degである。
【0263】以上述べたようなパラメータを設定するこ
とにより、マゼンダ前後のRedからBlueの範囲で
黒と赤の2色の色が混色する範囲が生じ色相レベルでの
同一色になる箇所が無くなり、原稿の色味に近い画像を
2色で表すことができる。つまり、フルカラー原稿に対
して、同一色がない2色出力表現ができるような、各領
域毎に最適な2色分離パラメータを設定することによ
り、プリスキャンなしでも画像の特徴またはユーザの用
途に応じた同一色のない2色出力表現が可能となる。つ
まり、プロダクティビティを落とさずに2色出力表現が
可能となる。
【0264】また、Red基準軸からの濃度が左右非対
称に出来るため、Yellow側の濃度変化率を下げる
など、人間の視覚特性に基づき出力表現することができ
る。
【0265】図35に戻って説明を続ける。
【0266】セレクタ502へ入力された角度θ3 が、
図39で示した空間のSRDーWRDR領域、SRDー
WRDL領域及びWBK領域で該当する領域をセレクタ
502で分類し、2503/2504/2505の各々
領域に応じた重みづけのパラメータを算出し、角度θ3
をユーザの設定に基づき算出したパラメータ即ち変化率
に基づき変換し、各々θRR、θRL θBKを出力する。セ
レクタ2506はセレクタ2502の分類に基づき、入
力信号θRRまたはθRLを選択し、θR として2507に
出力する。一方、2505の出力をθBKとして2508
に出力する。
【0267】2507及び2508ではθR 及びθBK
cos変換して2509及び2510に出力している。
2509は、2507からの入力データの色相に基づく
重み付けしたパラメータ値と2501からの入力データ
の有彩色量つまり彩度に基づいた出力を掛けたものを出
力する。一方、2510は、2508からの入力データ
の色相に基づき、重み付けしたパラメータ値と2501
からの入力データの有彩色量つまり彩度に基づいた出力
を掛け合わせ、さらにmin(r、g、b)の値即ち、
入力データの無彩色量を足し合わせたものを出力する。
この足し合わせるmin(r、g、b)無彩色成分を黒
で出力するためである。この結果が、Red Imag
e及びBlack Imageとなって2403から出
力される構成となっている。
【0268】したがって、2509から出力されるRe
d Imageは入力データの有彩色部分の色相、彩度
及び入力されたパラメータによって設定された濃度変化
率に基づいた入力データの階調を保存したイメージデー
タとなる。
【0269】また、2511から出力されるBlack
Imageは入力データに色相、彩度及び無彩色量に
基づいた入力データの階調を保存したイメージデータと
なる。
【0270】以上のことより、原稿画像の階調及び色味
を黒及び赤によって表すことができる。
【0271】尚、Red及びBlack Imageデ
ータの一方に対して、バッファメモリ304によって、
所定時間の遅延が行われる。これは、赤色イメージ、及
び黒色イメージを露光する感光体の物理的な位置ズレを
補正するためのものである。遅延されたデータは、この
バッファメモリで、所定時間遅延された後、プリンタ部
2204に出力される。
【0272】(第4の実施例の変形例)上述の実施例で
用いた色空間は、図39に示したようなものであり均等
色空間ではなかったが、本発明はこれに限定するもので
はなくL*** 、L*** 等の均等色空間など
の他の色空間でも同様な処理が可能である。
【0273】また、上記実施例においてBlack I
mageは、基準軸に対して左右対称で示したが、本発
明はこれに限定するものではなく、Red Image
の様に左右非対称にすることも可能である。このように
することで、より自由度の高い出力表現が可能となる。
【0274】また、赤黒データ生成部(2色データ生成
部)におけるデータ生成法は、実施例1で示した濃度変
化率の係数をcos関数だけに限定するものではなく、
cos2 関数やcos3 関数またはex 関数など他の関
数を用いても同様な処理が可能である。
【0275】また、上述の実施例では赤と黒を用いて出
力したが本発明はこれに限らず例えば青と黒、赤と青等
の他の2色の組み合わせでも構わない。
【0276】また、上述の実施例では赤と黒の2色を用
いて出力したが、本発明はこれに限らず例えば赤と青と
黒等の特定の3色で出力しても構わない。
【0277】なお、3色でもよい。
【0278】以上のように画像の特徴もしくはユーザの
用途に応じて正確に色情報を色分離することができる。
【0279】空間領域及び濃度変化率を設定することに
より、入力画像データに対して最適な色分離を行うこと
ができる。
【0280】さらに、ユーザの用途に応じて色分離範囲
を設定できる。
【0281】(第5の実施例)以下、色判別を行ってパ
ターン画像として出力する画像処理装置において、色判
別用のセンサを用いずに色のついた部分を明確にするこ
とができる画像処理装置を説明する。
【0282】図40は、本発明の第5実施例に係る画像
処理装置(複写機)の全体構成を示す概略ブッロク図で
ある。
【0283】CCDイメージセンサ3701のほかに増
幅回路3702、A/D変換器3703、黒補正回路3
704、白補正回路3705、輝度信号生成部370
6、パターン発生回路3707、パターン合成回路37
08、LOG変換部3709、画像データサンプリング
部3710及びCPU3711を備えている。
【0284】CCDイメージセンサ3701からはアナ
ログ画像信号が出力され、それらは増幅回路3702に
より増幅された後、A/D変換器3703により8ビッ
トのディジタル信号に変換される。そして、黒補正回路
3704及び白補正回路3705は、画像信号に対し
て、それぞれ黒レベル補正と白レベル補正(シェーディ
ング補正)を行う。
【0285】LOG変換器3709は、パターン合成回
路3708の出力信号(輝度信号)を濃度信号に変換し
てプリンタ部へ出力する。この場合、濃度信号への変換
は、γ特性(露光に対する感度の非直線性)を補正する
ような形で行う。
【0286】図41は、黒補正回路3704のブッロク
図である。
【0287】A/D変換されたCCDイメージセンサ3
701からのディジタル画像信号は、CCDイメージセ
ンサ3701に入力される光量が微少のときは、図41
に示すように画素間のばらつきが大きく、これをそのま
ま画像として出力すると、画像のデータ部分にスジやム
ラが生ずる。そこで、図40の黒補正回路で画素間のば
らつき等を補正する。
【0288】すなわち、原稿読取り動作に先立ち、原稿
照明ランプ3103や走査ミラー3104等で構成され
るスキャナを、原稿台ガラス3101の先端部の非画像
領域に配置された均一濃度の黒色板の位置に移動し、原
稿照明ランプ3103を点灯し、黒色板にて反射された
黒レベルの画像信号を黒補正回路に入力する。
【0289】この黒レベルの画像信号の1ライン分を黒
レベルRAM3801に格納すべく、セレクタ3802
でAを選択し(制御線d)、ゲート3803を閉じ(制
御線a)、ゲート3804を開いて(制御線b)、デー
タ線3805、3806、3807を接続する。
【0290】一方、黒レベルRAM3801のアドレス
入力3808には、ライン同期信号であるHSYNCで
初期化され、画素クロック信号であるVCLKをカウン
トするアドレスカウンタ3809の出力3810が入力
されるべく、セレクタ3811でAが選択される(制御
線C)。
【0291】これにより、黒色板にて反射された黒レベ
ルの1ライン分の画像信号が、1画素ごとにアドレス付
けされて黒レベルRAM3801に黒色基準データとし
て格納される。
【0292】原稿の実際の画像データを読み取る場合に
は、黒レベルRAM3801は、データ読みだしモード
となる。すなわち、ゲート3804を閉じ(制御線
b)、ゲート3803を開き(制御線a)、セレクタ3
812をA出力とすることにより、データ線3807、
3813の経路で、黒レベルRAM3801内の黒基準
値データを減算器3814のB入力に入力する。
【0293】この際、減算器3814のA入力には原稿
の実際の画像データが入力されるが、原稿の実際の画像
データの1ライン分が減算器3814のA入力に入力さ
れるごとに、減算器3814のB入力には、黒レベルR
AM3801内の1ライン分の黒基準値データが繰り返
し入力される。また、減算器3814には、上記の2つ
のデータが1画素分ずつ同期をとって入力される。
【0294】そして、減算器3814は、原稿の実際の
画像データから黒基準値データを減じて黒補正を行い、
その黒補正データをデータ線3815から出力する。例
えば、i番目の画素について、原稿の実際の画像データ
をBin(i)、黒基準値データをDK(i)とする
と、黒補正データBout(i)は、 Bout(i)=Bin(i)−DK(i) となる。
【0295】なお、黒補正のための各セレクタゲートの
制御線a、b、cは、CPU3711のI/Oとして割
り当てられたラッチ3816を使用して、CPU371
1により制御される。また、セレクタ3802、381
1、3812をB選択とすることにより、CPU371
1は黒レベルRAM3801をアクセスし得るようにな
る。
【0296】図42は、白補正回路3705のブロック
図であり、この白補正回路3705では白レベル補正
(シェーディング補正)を行う。原稿に実際の画像デー
タを読み取る場合には、CPU3711は、ゲート38
51を閉じ(制御線b)、ゲート3852を開き(制御
線a)、セレクタ3853をA出力とすることにより、
データ線3854、3855の経路で、補正係数RAM
3856内のシェーディング補正係数FFH/Wiを乗
算器3857のB入力に入力する。
【0297】この際、乗算器3857のA入力には原稿
の実際の画像データが入力される。そこで、乗算器38
57は、原稿の実際の画像データ(Di)とシェーディ
ング補正係数FFH/Wiとを乗算して白補正を行い、
その白補正データをデータ線3858から出力する。
【0298】このようにして、画像入力系の黒レベル感
度、CCDイメージセンサ3701の暗電流バラツキ、
CCD3701の感度バラツキ、光学系光量バラツキ、
白レベル感度等に起因する黒レベル、白レベルのばらつ
きを補正し、主走査方向にわたって白黒とも均一に補正
された画像データが得られるようにしている。この黒補
正及び白補正がなされた画像データBout、Gou
t、Routは、輝度信号生成部3706に出力され
る。
【0299】パターン合成回路3708より出力された
図形パターン信号(輝度信号)は、Log変換部370
9により濃度信号に変換される。この輝度/濃度変換
は、Log変換部3709内のRAMに形成されたルッ
クアップテーブル(Logテーブル)に基づいて行わ
れ、濃度信号に変換された画像データ(図形パターン信
号)はプリンタ部へ出力される。なお、Logテーブル
の情報は、図39に示したCPU3711により書き込
まれる。
【0300】次に、本実施例における実際の画像処理手
法を説明する。
【0301】ここでは、8ビットの輝度信号OOH〜F
FHを10Hごとに分割し、3次元テーブルのパラメー
タに割り当てている(図43)。3次元テーブルのパラ
メータは、図44に示すようにXがパターン間隔(密
度)、Yがパターン濃度、及びZがパターン面積であ
る。もし、出力装置が2値プリンタやファクシミリ等の
階調性の出せない出力装置の場合は、Yを“0”として
XとZの2次元テーブルに変換すればよい。
【0302】図45はパターンを三次元パラメータで変
化させた場合の画像の様子を示す図である。
【0303】本実施例では、パターンを斜線にしたが、
パターンは例えば黒丸でもチェッカーパターンでもどの
ようなパターンでもよい。また、3次元テーブル変換パ
ラメータは輝度信号レベルをもっと細かく分割して設定
してもよい。さらに、パラメータの数値自体もプリンタ
の特性等から変化させて設定してもよい。
【0304】次に、第5の実施例の変形例を説明する。
【0305】本実施例は上記第5実施例と同様の構成
(図39に示す)のもとで実施されるものである。
【0306】上記第4実施例では、輝度信号レベルを出
力するパターンの間隔(密度)、濃度、面積の3次元テ
ーブルに変換したが、本実施例は濃度の代わりにパター
ンの種類を変えて対応させたものである。
【0307】本実施例においては図46に示すようにパ
ターンの種類を4種類としたが、何種類でも予め作成し
ておけば選択可能である。このパターンの種類は前述し
たパターン発生回路3707で発生させたもので、パタ
ーン合成回路3708で合成する際に任意に選択して輝
度信号レベルに対応させる。
【0308】次に、その他の変形例について説明する。
【0309】本実施例も上記実施例と同様の構成(図3
9に示す)のもとで実施されるものである。
【0310】上記実施例では、輝度信号レベルの大きさ
の応じて出力するパターンを選択的に決定したが、本実
施例では、原画像の濃度変化から画像のエッジを抽出
し、そのエッジを境界としたエリア分割を行い、エリア
毎にパターンを変える構成としたものである。
【0311】図47(a)は1ライン分の輝度信号レベ
ルを表したものであり、この信号の変化率をとるため図
39の画像データサンプリング部3710で画素毎の差
分をとる。すなわち、図47(a)の輝度信号を微分す
ることにより変化率を求めるものである。同図(a)の
輝度信号の1次微分波形を同図(b)に示す。
【0312】さらに、原画像輝度信号レベル(図47
(a))のエッジ部分を抽出するため1次微分波形(図
47(b))の画素毎の差分をとると、2次微分波形の
図47(c)が得られる。この図47(c)において、
プラス側に突出している部分が原画像輝度信号レベルの
エッジ部分である。
【0313】2次微分波形(図47(c))で得られた
エッジ部分をもとに区間分割を行うと図47(d)のよ
うになる。この図47(d)の区間φ1〜φ5と原画像
輝度信号レベルの大きさ(LVL1〜LVL5)とを用
いて、領域内パターンを決定するものである。なお、図
47(d)によって決定された領域内のパターンは上記
第2及び第3実施例で用いたパターンを使用すればよ
い。
【0314】なお、複数色で現像可能な場合は各々の色
によって独立的にパターンを決定するようにする。ま
た、単色の光電変換素子を用いている場合は露光手段の
光量を変化させて複数回露光し、そしてこの複数回露光
による光電変換素子からの信号変化を検出し、その変化
量の差異に応じて出力するパターン画像を決定すればよ
い。
【0315】光電変換素子によって変換されたアナログ
電気信号の電圧レベルを任意の閾値で複数の段階に分割
する入力レベル分割手段と、前記入力レベル分割手段で
分割した各々の入力レベルに対して画像形成時に単色ま
たは複数色の各々異なったパターン画像を任意に設定可
能なパターン設定手段とを設けたので、原稿の色のつい
た部分を、色判別用のセンサを用いずに明確に表現する
ことが可能となる。
【0316】また、従来のディザ法等を用いた階調性を
表現したものをより明確に表現できると共に、階調性表
現が容易に可能でない部分をパターン画像として明確に
出力でき、ファクシミリや2値プリンタ等において、よ
り明確な画像出力が得られる。
【0317】なお上述の実施例1、2、3、4におい
て、感光ドラムに画像を形成する電子写真方式を用いた
が本発明はこれに限らず、例えば、熱エネルギーによる
膜沸騰を起こして液滴を吐出するタイプのヘッド及びこ
れを用いる記録法を用いても構わない。
【0318】また、本発明は複数機器から構成されるシ
ステムに適用しても、一つの機器からなる装置に適用し
てもよい。
【0319】また、本発明はシステムあるいは装置にプ
ログラムを供給することによって達成される場合にも適
用してもよい。
【0320】本発明は以上の実施例に限らずクレームの
範囲で種々変更が可能である。
【0321】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、色相に
基づき色分離するので、原稿の色相差を保存し、濃度デ
ータを作成することができる。
【0322】また、彩度に基づき色分離するので原稿の
彩度差を保存し濃度データを作成することができる。
【0323】また、色相及び彩度に基づき色分離するの
で原稿の色相及び彩度に基づいた濃度データを作成する
ことができる。
【0324】また、入力画像の特徴に応じた色分離する
ことができる。
【0325】また、色分離を行うために用いる濃度勾配
の軸の色相を画像形成する際に用いる色剤の色相に一致
させることにより孫コピーに対しても濃度が薄れること
もなく、また、良好な階調で再現できる。
【0326】また、色分離する際に用いるパラメータを
自由に設定することができるのでユーザの用途に応じた
画像を得ることができる。
【0327】また、入力カラー画像を所望する色成分に
分離でき、ドロップアウトカラーが無く、かつ、複数色
に階調性を持たせた画像出力が可能である。さらに、非
混色手法を用いて、画像形成を行っても画像全体の濃度
が保存できる。
【0328】また、複数色成分の画像信号を共通とする
ことにより、それぞれ独立に画像信号を有する装置と比
較して回路規模を小さくでき、安価な画像処理装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の画像形成装置の断面構
成図である。
【図2】図1に示す画像形成装置の電気回路ブロック図
である。
【図3】図2に示す画像処理部の詳細ブロック図であ
る。
【図4】本実施例の画像濃度データの生成回路、及び2
色分離部の詳細構成を示す図である。
【図5】本実施例における色相空間を説明するための図
である。
【図6】画像処理部203の構成ブロック図の他の例で
ある。
【図7】2色分離部303の構成ブロック図である。
【図8】第1実施例に使用した色空間を示す図である。
【図9】平均濃度分布検出部を示す図である。
【図10】濃度分布作成時の動作状態を示す図である。
【図11】濃度分布作成範囲を示す図である。
【図12】CPUによる濃度分布及び色相の出力頻度分
布を作成動作を示すフーローチャートである。
【図13】2色分離部の動作を示すメインフローチャー
トである。
【図14】2色分離部の動作を示すサブフローチャート
である。
【図15】2色分離部の動作を示す他のサブフローチャ
ートである。
【図16】2色データの作成法を示す図である。
【図17】原稿全体に使用されていた色の平均濃度分布
の一例を示す図である。
【図18】本願発明の画像処理装置の一実施例を示すブ
ロック図である。
【図19】本願発明の画像処理装置の一実施例を示す構
成図である。
【図20】本願発明の一実施例に関する黒画像形成の基
本概念図である。
【図21】ある画像データの濃度勾配内の位置を示す図
である。
【図22】(a)は従来の黒画像データの濃度勾配を示
す図、(b)は従来のマゼンタ画像データの濃度勾配を
示す図である。
【図23】従来の赤画像データの濃度勾配を示す図であ
る。
【図24】(a)はmax(C´、M´、Y´)を示し
た図、(b)は赤濃度勾配の軸の色相がOdegの一例
を示す図、(c)は黒濃度勾配の軸の色相がpideg
の一例を示す図である。
【図25】(a)は本願発明の赤濃度勾配の一実施例を
示す図、(b)は本願発明の黒濃度勾配の一実施例を示
す図である。
【図26】本願発明の実施例3で示す色分離回路の一例
を示す図である。
【図27】本願発明の実施例3の変形例で示す色分離回
路の一例を示す図である。
【図28】本願発明の実施例3及びその変形例で示す色
相ヒストグラム図の一例を示す図である。
【図29】本願発明の実施例3の変形例で示す色相ヒス
トグラム図の一例を示す図である。
【図30】本願発明の画像処理の1例を示すフローチャ
ートである。
【図31】本発明の画像形成装置の一例を示す断面構成
図。
【図32】本発明に関する画像形成装置の一例を示すブ
ロック図。
【図33】本発明に関する画像処理部の一例を示すブロ
ック図。
【図34】本発明に係る2色分離部の一例を示すブロッ
ク図。
【図35】本発明に係る赤黒データ生成部の一例を示す
ブロック図。
【図36】本発明に係るMax検出部の一例を示すブロ
ック図。
【図37】本発明に係るMin検出部の一例を示すブロ
ック図。
【図38】本発明に係る色相(角度)の一例を示すブロ
ック図。
【図39】本発明に係る赤黒パラメータの一例を示す
図。
【図40】本発明の第2実施例に係る画像処理装置(複
写機)の全体構成を示す概略ブロック図である。
【図41】黒補正回路704のブロック図である。
【図42】黒レベルを説明するための図である。
【図43】白補正回路705のブロック図である。
【図44】入力輝度レベルの三次元パラメータを示す図
である。
【図45】入力輝度レベルの三次元テーブルを示す図で
ある。
【図46】パターンを三次元パラメータで変化させた場
合の画像の様子を示す図である。
【図47】パターンの種類を1つの次元のパラメータと
した場合のパターン図である。
【図48】パターンを合成する際の領域を決定する過程
を示した図である。
【符号の説明】
200 原稿 201 画像読み取り部 203 画像処理部 204 プリンタ部 205 CPU回路部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/01 S 117 G06T 1/00 5/00 H04N 1/46 B41J 3/04 101 A 9365−5H G06F 15/62 310 A 15/68 310 A H04N 1/46 Z (31)優先権主張番号 特願平6−161105 (32)優先日 平6(1994)7月13日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 清水 秀昭 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 矢口 博之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 瀧山 康弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 渡部 昌雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (71)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像データを入力し、 前記入力したカラー画像データを複数色に色分離する画
    像処理方法において、 前記入力したカラー画像データから色相データを検出
    し、 前記検出した色相データに基づき濃度データを生成する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記入力したカラー画像データを2色に
    色分離することを特徴とする請求項1記載の画像処理方
    法。
  3. 【請求項3】 前記入力したカラー画像データは3色の
    色成分データで構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 更に、3色の色成分データで構成されて
    いるカラー画像データの最小値の色成分データを検出
    し、 前3色の各色の色成分データから前記最小値の色成分デ
    ータを減算し、前記3色の色成分データを2色の色成分
    データに変換し、 変換された2色の色成分データに基づき色相データを検
    出することを特徴とする請求項3記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 カラー画像データを入力し、 前記入力したカラー画像データを複数色に色分離する画
    像処理方法において、 前記入力したカラー画像データの彩度データを検出し、 前記検出した彩度データに基づき前記色分離する色に対
    応する濃度データを生成する画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記入力したカラー画像データを2色に
    色分離することを特徴とする請求項5記載の画像処理方
    法。
  7. 【請求項7】 前記彩度データは前記入力したカラー画
    像データを構成する複数の色成分データの最大値から最
    小値を減算し、得ることを特徴とする請求項5記載の画
    像処理方法。
  8. 【請求項8】 カラー画像データを入力し、 前記入力したカラー画像データを複数色に色分離する画
    像処理方法において、 前記入力したカラー画像データに基づき、色相データ及
    び彩度データを検出し、 前記検出された色相データ及び彩度データに基づき濃度
    データを生成する画像処理方法。
  9. 【請求項9】 前記入力したカラー画像データを2色に
    色分離することを特徴とする請求項8記載の画像処理方
    法。
  10. 【請求項10】 前記入力したカラー画像データは3色
    の色成分データで構成されていることを特徴とする請求
    項8記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 更に、3色の色成分データで構成され
    ているカラー画像データの最小値の色成分データを検出
    し、 前3色の各色の色成分データから前記最小値の色成分デ
    ータを減算し、前記3色の色成分データを2色の色成分
    データに変換し、 変換された2色の色成分データに基づき色相データを検
    出することを特徴とする請求項8記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 前記彩度データは前記入力したカラー
    画像データを構成する複数の色成分データの最大値から
    最小値を減算し得ることを特徴とする請求項8記載の画
    像処理方法。
  13. 【請求項13】 カラー画像データを入力し、 前記入力したカラー画像データを複数色に色分離する画
    像処理方法において、 前記入力したカラー画像データに基づき特徴点を抽出
    し、 前記抽出された特徴点に基づき色分離する際に用いる基
    準軸を設定することを特徴とする画像処理方法。
  14. 【請求項14】 前記入力したカラー画像データを2色
    に色分離することを特徴とする請求項13記載の画像処
    理方法。
  15. 【請求項15】 更に、前記入力したカラー画像データ
    について、各色相に対する濃度分布を求め、 前記求められた濃度分布から特徴点を抽出することを特
    徴とする請求項13記載の画像処理方法。
  16. 【請求項16】 更に、前記入力したカラー画像データ
    について各色相に対する輝度分布を求め、 前記求められた輝度分布から特徴点を抽出することを特
    徴とする請求項13記載の画像処理方法。
  17. 【請求項17】 前記特徴点の抽出は、色相に対する濃
    度分布のピークを求め、その求められたピークの中から
    ピークの左右対称の位置に同一の濃度/輝度分布がない
    最大のものを求めるように構成したことを特徴とする請
    求項15または16記載の画像処理方法。
  18. 【請求項18】 前記特徴点の抽出はプリスキャンによ
    って得られたカラー画像データに基づき行うことを特徴
    とする請求項13記載の画像処理方法。
  19. 【請求項19】 入力画像データを複数色画像データに
    色分離を行う色分離行程を有し、 前記色分離行程において前記画像データを前記色分離を
    行うために用いる濃度勾配の軸の色相を画像形成する際
    に用いる色剤の色相に大略一致させることを特徴とする
    画像処理方法。
  20. 【請求項20】 入力画像データから色分離を行うため
    に用いる濃度勾配の軸の色相を判別する判別行程と、 前記判別結果に基づく色分離行程を有し、 前記色分離手段において前記画像データを前記濃度勾配
    の軸の色相を画像形成する際に用いる色剤の色相に大略
    一致させることを特徴とする画像処理方法。
  21. 【請求項21】 カラー画像データを入力し、 所望する色相及び彩度を含む空間領域を設定し、 前記空間領域に対応する濃度変化率を設定し、 前記設定された領域及び濃度変化率に基づき入力画像デ
    ータを2色成分に分離することを特徴とする画像処理方
    法。
  22. 【請求項22】 カラー画像データを入力し、 前記入力画像データを2色成分に分離する画像処理方法
    であって、 前記色分離をする際に、濃度を大略最大にする箇所及
    び、濃度を大略最低にする箇所を設定することを特徴と
    する画像処理方法。
  23. 【請求項23】 入力したカラー画像データを、入力し
    た画像データの色相に基づいた階調を有する2色に色分
    離する画像処理方法において、 少なくとも前記2色の内の1色における色分離範囲をマ
    ニュアルで設定することを特徴とする画像処理方法。
  24. 【請求項24】 カラー画像データを入力する入力手段
    と、 前記入力したカラー画像データを複数色に色分離する色
    分離手段とを有する画像処理装置において、 前記入力したカラー画像データの前記色分離する色に対
    応する基準軸に基づく色相データを検出する検出手段
    と、 前記検出した色相データに基づき濃度データを生成する
    生成手段とを有する画像処理装置。
  25. 【請求項25】 更に、前記色分離手段によって色分離
    された前記複数色に対応する画像データに基づき、画像
    を形成する画像形成手段を有することを特徴とする請求
    項24記載の画像処理装置。
  26. 【請求項26】 前記画像形成手段は、前記複数色に対
    応して像を形成する感光ドラムを有することを特徴とす
    る請求項25記載の画像処理装置。
  27. 【請求項27】 前記画像形成手段は、感光ドラム1つ
    に前記複数色に対応する像を形成してから記録媒体に転
    写することを特徴とする請求項25記載の画像処理装
    置。
  28. 【請求項28】 前記画像形成手段は熱エネルギーによ
    る膜沸騰を起こして液滴を吐出するタイプのヘッド及び
    これを用いて画像を形成することを特徴とする請求項2
    5記載の画像処理装置。
  29. 【請求項29】 カラー画像データを入力する入力手段
    と、 前記入力したカラー画像データを複数色に色分離する色
    分離手段とを有する画像処理装置であって、 前記入力したカラー画像データの彩度データを検出する
    検出手段と、 前記検出手段によって検出した彩度データに基づき前記
    色分離する色に対応する濃度データを生成する生成手段
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  30. 【請求項30】 更に、前記色分離手段によって色分離
    された前記複数色に対応する画像データに基づき、画像
    を形成する画像形成手段を有することを特徴とする請求
    項29記載の画像処理装置。
  31. 【請求項31】 前記画像形成手段は、前記複数色に対
    応して像を形成する感光ドラムを有することを特徴とす
    る請求項30記載の画像処理装置。
  32. 【請求項32】 前記画像形成手段は、感光ドラム1つ
    に前記複数色に対応する像を形成してから記録媒体に転
    写することを特徴とする請求項30記載の画像処理装
    置。
  33. 【請求項33】 前記画像形成手段は熱エネルギーによ
    る膜沸騰を起こして液滴を吐出するタイプのヘッド及び
    これを用いて画像を形成することを特徴とする請求項3
    0記載の画像処理装置。
  34. 【請求項34】 カラー画像データを入力する入力手段
    と、 前記入力したカラー画像データを複数色に色分離する色
    分離手段とを有する画像処理装置において、 前記入力したカラー画像データに基づき、色相データ及
    び彩度データを検出する検出手段と、 前記検出された色相データ及び彩度データに基づき濃度
    データを生成する生成手段とを有することを特徴とする
    画像処理装置。
  35. 【請求項35】 更に、前記色分離手段によって色分離
    された前記複数色に対応する画像データに基づき画像を
    形成する画像形成手段を有することを特徴とする請求項
    34記載の画像処理装置。
  36. 【請求項36】 前記画像形成手段は、前記複数色に対
    応して像を形成する感光ドラムを有することを特徴とす
    る請求項35記載の画像処理装置。
  37. 【請求項37】 前記画像形成手段は、感光ドラム1つ
    に前記複数色に対応する像を形成してから記録媒体に転
    写することを特徴とする請求項35記載の画像処理装
    置。
  38. 【請求項38】 前記画像形成手段は熱エネルギーによ
    る膜沸騰を起こして液滴を吐出するタイプのヘッド及び
    これを用いて画像を形成することを特徴とする請求項3
    5記載の画像処理装置。
  39. 【請求項39】 カラー画像データを入力する入力手段
    と、 前記入力したカラー画像データを複数色に色分離する色
    分離手段とを有する画像処理装置において、 前記入力したカラー画像データに基づき特徴点を抽出す
    る抽出手段と、 前記抽出された特徴点に基づき色分離する際に用いる基
    準軸を設定する設定手段とを有することを特徴とする画
    像処理装置。
  40. 【請求項40】 更に、前記色分離手段によって色分離
    された前記複数色に対応する画像データに基づき、画像
    を形成する画像形成手段を有することを特徴とする請求
    項39記載の画像処理装置。
  41. 【請求項41】 前記画像形成手段は、前記複数色に対
    応して像を形成する感光ドラムを有することを特徴とす
    る請求項40記載の画像処理装置。
  42. 【請求項42】 前記画像形成手段は、感光ドラム1つ
    に前記複数色に対応する像を形成してから記録媒体に転
    写することを特徴とする請求項40記載の画像処理装
    置。
  43. 【請求項43】 前記画像形成手段は熱エネルギーによ
    る膜沸騰を起こして液滴を吐出するタイプのヘッド及び
    これを用いて画像を形成することを特徴とする請求項4
    0記載の画像処理装置。
  44. 【請求項44】 入力画像データを複数色画像データに
    色分離する色分離手段を有し、 前記色分離手段において前記画像データの色分離のため
    に用いる色相を、画像形成する際に用いる色剤の色相に
    大略一致させることを特徴とする画像処理装置。
  45. 【請求項45】 更に、前記複数色画像データの内の黒
    画像データにより黒画像を形成する第1の画像形成手段
    と、 前記複数色画像データの内の第2の画像データにより画
    像形成可能な第2の画像形成手段とを有し、 前記第2の画像形成での画像形成色を指定する指定手段
    を有することを特徴とする請求項44記載の画像処理装
    置。
  46. 【請求項46】 入力画像データから入力画像の色相に
    関する特徴を判別する判別手段と、 前記判別手段による判別結果に基づき前記入力画像デー
    タを複数色画像データに色分離する色分離手段とを有す
    ることを特徴とする画像処理装置。
  47. 【請求項47】 前記判別手段は、入力画像データに最
    も多く含まれる色相を判別することを特徴とする請求項
    46記載の画像処理装置。
  48. 【請求項48】 入力画像データから色分離するために
    用いる濃度勾配の軸の色相を判別する判別手段と、 入力画像データを複数色画像データに色分離を行う色分
    離手段と、 前記色分離手段において前記画像データを前記色分離す
    るために用いる濃度勾配の軸の色相を画像形成する際に
    用いる色剤の色相に大略一致させる出力画像依存モード
    と、前記色分離手段において前記判別結果の前記濃度勾
    配の軸を画像形成する際に用いる色剤の色相に大略一致
    させる入力画像依存モードを、切り替えるモード切り替
    え手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  49. 【請求項49】 カラー画像データを入力する入力手段
    と、 前記入力画像データを2色成分に分離する色分離手段と
    を有する画像処理装置であって、 前記色分離をする際に、濃度を大略最大にする箇所を設
    定する第1の設定手段と、 濃度を大略最低にする箇所を設定する第2の設定手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  50. 【請求項50】 前記第1の設定手段は基準となる色相
    を示す基準軸を設定し、 前記第2の設定手段は基準軸からの広がり角を設定する
    ことを特徴とする請求項49記載の画像処理装置。
  51. 【請求項51】 前記第1の設定手段で設定された箇所
    と、前記第2の設定手段で設定された箇所に基づき濃度
    変化率を設定することを特徴とする請求項49記載の画
    像処理装置。
  52. 【請求項52】 前記第1の設定手段もしくは前記第2
    の設定手段はマニュアルで設定されることを特徴とする
    請求項49記載の画像処理。
  53. 【請求項53】 カラー画像データを入力する入力手段
    と、 所望する色相及び彩度を含む空間領域を設定する領域設
    定手段と、 前記空間領域に対応する濃度変化率を設定する濃度変化
    率設定手段と、 前記設定された領域及び濃度変化率に基づき入力画像デ
    ータを2色成分に分離する色分離手段を有することを特
    徴とする画像処理装置。
  54. 【請求項54】 前記領域設定手段及び前記濃度変化率
    設定手段はマニュアルで設定することを特徴とする請求
    項53記載の画像処理装置。
  55. 【請求項55】 入力したカラー画像データを、入力し
    た画像データの色相に基づいた階調を有する2色に色分
    離する画像処理装置において、 少なくとも前記2色の内の1色における色分離範囲をマ
    ニュアルで設定することを特徴とする画像処理装置。
  56. 【請求項56】 フルカラー画像データを入力する入力
    手段、 入力した画像データを2色に色分離する色分離手段、 色分離手段によって2色に色分離された画像データに基
    づき画像を形成する画像形成手段、とを有する画像処理
    装置であって、 前記画像形成手段によって形成されるフルカラー画像
    は、前記2色で表され、 かつ、前記入力された各画素に対応するフルカラー画像
    データの色相または彩度は、該画素における2色の色材
    によって形成される色によって表されることを特徴とす
    る画像処理装置。
  57. 【請求項57】 前記フルカラー画像データは少なくと
    も3色の色成分データで構成されることを特徴とする請
    求項56記載の画像処理装置。
  58. 【請求項58】 前記3色の色成分データは赤、緑、青
    であることを特徴とする請求項57記載の画像処理装
    置。
  59. 【請求項59】 カラー画像情報を所定の色成分に分離
    して出力する画像処理装置であって、 入力画像信号の色を判別する色判別手段と、 入力画像信号から輝度画像データを算出する輝度信号生
    成手段と、 前記輝度信号生成手段よりの輝度画像データを画像濃度
    データに変換生成する変換生成手段とを備え、 前記変換生成手段は前記色判別手段よりの色判別結果に
    基づいて画像濃度データの出力色を決定することを特徴
    とする画像処理装置。
  60. 【請求項60】 前記変換生成手段は、R、G、Bの入
    力画像信号を濃度データC、M、Yに変換し、該濃度デ
    ータC、M、Yより無彩色情報と彩度情報を生成し、更
    に前記濃度データC、M、Yより無彩色成分を減算して
    色相情報を生成し、前記無彩色情報と彩色情報と色相情
    報より色データを生成し、該色データを色データの大小
    判別手段により判別し最大色を出力することを特徴とす
    る請求項59記載の画像処理装置。
  61. 【請求項61】 (C、M、Y)の最小値を無色情報と
    して生成し、(C、M、Y)の最大値を彩度情報として
    生成することを特徴とする請求項60記載の画像処理装
    置。
  62. 【請求項62】 前記色相情報は、前記濃度データC、
    M、Yから無彩色成分を減算して3次元データを2次元
    データに変換し、0°〜360°の空間に基準点からの
    角度として位置づけることを特徴とする請求項60の画
    像処理装置。
  63. 【請求項63】 カラー原稿画像を入力して電気信号に
    変換する入力手段と、 前記入力手段から出力される電気信号のレベル毎に色相
    に対する濃度分布を求める濃度分布検出手段と、 前記濃度分布の結果から前記カラー原稿画像の特徴点を
    求める原稿特徴検出手段と、 前記特徴点の情報に基づきフルカラー原稿を同一色のな
    い2色に分離する2色分離手段とを備えたことを特徴と
    する画像処理装置。
  64. 【請求項64】 カラー原稿画像を入力して電気信号に
    変換する入力手段と、 前記入力手段から出力される電気信号のレベル毎に色相
    に対する輝度分布を求める輝度分布検出手段と、 前記輝度分布の結果から前記カラー原稿画像の特徴点を
    求める特徴点検出手段と、 前記カラー原稿画像の特徴点の情報に基づきフルカラー
    原稿を同一色のない2色に分離する2色分離手段とを備
    えたことを特徴とする画像処理装置。
  65. 【請求項65】 前記特徴点検出手段は、色相に対する
    原稿の濃度または輝度分布のピークを求め、その求めら
    れたピークの中からピークの左右対称の位置に同一の濃
    度/輝度分布がない最大のものを求めるように構成した
    ことを特徴とする請求項63または64記載の画像処理
    装置。
  66. 【請求項66】 原稿を露光する露光手段と、該露光手
    段により露光された原稿の輝度情報をアナログ電気信号
    に変換する光電変換素子と、該光電変換素子からのアナ
    ログ電気信号をディジタル画像情報に変換するA/D変
    換手段と、該A/D変換手段により変換されたディジタ
    ル画像情報を演算する演算手段と、該演算手段により演
    算された画像情報をアナログ信号に変換するD/A変換
    手段と、該D/A変換手段からのアナログ信号を光ビー
    ムに変換する発光素子と、該発光素子の発光により感光
    体上に画像形成する画像形成手段と、該画像形成手段に
    より形成された画像を現像材によって可視像化する現像
    手段と、該現像手段によって可視像化された画像を前記
    感光体から転写材に転写する転写手段と、該転写手段に
    より前記転写材上に転写された画像を熱と圧力で転写材
    に定着させる定着手段と、前記転写材を前記転写手段及
    び前記定着手段へ送る搬送手段とを有する画像形成装置
    において、 前記光電変換素子によって変換されたアナログ電気信号
    の電圧レベルを任意の閾値で複数の段階に分割する入力
    レベル分割手段と、 前記入力レベル分割手段で分割された各々の入力レベル
    に対して画像形成時に単色または複数色の各々異なった
    パターン画像を任意に設定可能なパターン設定手段とを
    設けたことを特徴とする画像処理装置。
  67. 【請求項67】 光電変換素子がRGB3色のセンサで
    ある場合は、いずれか一色のセンサからの輝度信号を基
    に前記入力レベルの分割を行う制御手段を設けたことを
    特徴とする請求項66記載の画像処理装置。
  68. 【請求項68】 出力する際のパターンは、前記入力レ
    ベル分割手段によって分割された入力レベルに応じて、
    パターン間隔、パターン面積、及びパターン濃度の3次
    元テーブルから決定する第1のパターン決定手段を設け
    たことを特徴とする請求項66記載の画像処理装置。
  69. 【請求項69】 入力レベル分割手段は、読み取った画
    像の濃度ヒストグラムに応じて、光電変換された信号を
    パターン出力する際の段階的閾値を決定する閾値決定手
    段を備えたことを特徴とする請求項66記載の画像処理
    装置。
  70. 【請求項70】 複数色で現像可能な場合は各々の色に
    よって独立的にパターンを決定する複数色独立パターン
    決定手段を設けたことを特徴とする請求項66記載の画
    像処理装置。
  71. 【請求項71】 前記請求項63記載の画像処理装置が
    単色の光電変換素子を用いている場合は前記露光手段の
    光量を変化させて複数回露光する光量制御複数回露光手
    段と、 前記光量制御複数回露光手段の複数回露光による光電変
    換素子からの信号変化を検出する光量変化検出手段と、 前記光量変化検出手段の変化量の差異に応じて出力する
    パターン画像を決定する第2のパターン決定手段とを設
    けたことを特徴とする画像処理装置。
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