JPH04341510A - 被削性に優れた鋼材の溶製方法 - Google Patents

被削性に優れた鋼材の溶製方法

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JPH04341510A
JPH04341510A JP3113511A JP11351191A JPH04341510A JP H04341510 A JPH04341510 A JP H04341510A JP 3113511 A JP3113511 A JP 3113511A JP 11351191 A JP11351191 A JP 11351191A JP H04341510 A JPH04341510 A JP H04341510A
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Junji Nakajima
潤二 中島
Koichi Yamaguchi
山口 絋一
Hiromi Takahashi
宏美 高橋
Akito Kiyose
明人 清瀬
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

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  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
  • Inorganic Fibers (AREA)
  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチールウール製造用
線材等の被削性に優れた鋼材の溶製方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】スチールウールは、通常、転炉−造塊−
分塊もしくは転炉−連続鋳造−分塊の工程を経て製造さ
れた低炭素鋼線材を伸線加工後、長手方向に切削して製
造されており、たわしとして一般台所用品磨き用、錆取
り用、ペイント除去用等に用いられる他、最近はディス
クブレーキ用や合成樹脂類との複合材料にも使用され、
その需要は増大しつつある。
【0003】スチールウール製造用線材に要求される特
性として、 (1)切削工具の寿命が長いこと、 (2)切削時に極微細の粉や屑の発生が少なく、歩留り
が高いこと、 (3)スチールウール自体が適度の弾力性と強度を有す
ること、 等が挙げられる。
【0004】スチールウールは、前記の通り、切削によ
って製造されるため、スチールウール製造用線材には良
好な被削性、すなわち(1)で示したような工具寿命が
長いことが要求される。また、通常の切削加工とスチー
ルウール切削加工の著しい相違は、前者において切り屑
となる部分を後者ではスチールウールとして利用する点
にあり、スチールウールとなる切り屑はカールすること
なく、安定した大きさと形状で連続して切削できること
が必須条件である。さらに、通常の切削加工では望まし
いとされている極微細な粉や屑の発生も、スチールウー
ルの製造においては歩留りを低下させ、かつ作業環境を
汚染するために最小限に抑制することが重要である。こ
れらの特性をスチールウール製造用線材に具備せしめる
ための提案が特公昭57−61103号公報(スチール
ウール用材料)、および特願昭60−194571号(
スチールウール製造用線材及びその製造方法)に提案が
なされている。
【0005】スチールウールの製造に際して発生する切
り屑の量を少なくするとともに、切削工具の摩耗を小さ
くするためには主として以下に示す3つの方法が知られ
ている。 (1)介在物総量を削減する。 (2)Al2 O3 に代表される硬質で非延性な非金
属介在物の量を削減する。
【0006】(3)介在物組成を低融点化し延性な介在
物とする。 以上の方法が有効なことは鉄と鋼第74年第2号P38
8〜P395、特公平2−426号公報に示されるよう
に公知の事実である。先に述べたように切削工具の摩耗
を小さくするために溶鋼段階の溶解酸素濃度を低減し、
介在物総量を削減することは有効であるが溶鋼成分の制
約により熱力学的に決定される溶鋼中の溶解酸素濃度の
低減には限界があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のスチ
ールウールに代表される被削性に優れた鋼材では達成さ
れなかった工具の長寿命化を安定して確保し得る被削性
に優れた鋼材の溶製方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、本発明者らが
新たに見いだした工具寿命を長くするための、特にスチ
ールウール製造用線材中介在物組成を主たる成分である
MnO+CaO、SiO2 、Al2 O3 の三元系
で示した特定の低融点領域に調整すること及び介在物組
成調整のために、溶鋼と反応させるスラグ中のAl2 
O3 、CaO、SiO2 含有量を特定の組成に調整
することを骨子とし、その要旨は下記の通りである。
【0009】(1)  転炉−連続鋳造プロセスにより
、重量%でC:0.05〜0.20%,Si<0.20
%,Mn:0.5〜1.5%,P<0.12%,S<0
.15%,Ca<0.0030%の溶鋼組成を示すスチ
ールウール製造用線材に代表される被削性に優れた鋼材
を溶製するにあたり、鋳片および線材中の介在物組成が
図1のイ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘで囲まれるMnO+Ca
O、SiO2 、Al2 O3 の三元系で示した領域
Iになるように調整することを特徴とする被削性に優れ
た鋼材の溶製方法。
【0010】(2)  溶鋼を、Al2 O3 の含有
量を2〜10%、かつCaO含有量とSiO2 の含有
量との比(CaO)/(SiO2 )を0.70〜1.
50、残りのスラグ成分を20%以下に調整したスラグ
により、溶鋼1t当り1kg以上確保して覆った状態で
攪拌してスラグと溶鋼を反応させることを特徴とする前
項1記載の被削性に優れた鋼材の溶製方法。
【0011】
【作用】以下、本発明を詳細に説明する。先ず本発明の
介在物成分限定理由について説明する。なお、以下に示
す%は重量%である。先に述べたように介在物融点が低
い方が加工時の介在物の伸びが増加するが、本発明者ら
がさらに研究を進めた結果、鋳片で見られる介在物は主
としてMnO、SiO2 、Al2 O3 、CaOか
らなり、鋳片からビレットに分塊圧延する際に主に介在
物の変形が進行し、図2に示すように鋳片での介在物組
成をMnO+CaO、SiO2 、Al2 O3 三元
系で見た介在物の融点を1300℃以下にすると、鋳片
からビレットに分塊圧延後、伸びた介在物の割合が急増
することが分かった。そこで延性のある介在物を増加さ
せるためにスチールウール製造用線材の介在物組成を図
1のイ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘで囲まれるMnO+CaO
、SiO2 、Al2 O3 三元系で示した領域Iに
調整することが必要である。
【0012】次に、前記介在物組成に制御するために必
要な溶鋼と反応させるスラグ組成の限定理由に関して説
明する。スラグ中のAl2 O3 濃度は溶鋼中のAl
含有量〔Al〕に影響を及ぼすので結果として溶鋼中の
溶解酸素濃度に影響を及ぼす。Al2 O3 濃度が高
い方が溶鋼中の溶解酸素濃度は低下するもののAl2 
O3 含有率の高い硬質な介在物が多くなりスチールウ
ール製造に使用する工具の寿命を短くするので上限を1
0%とした。 一方、Al2 O3 濃度が低くなり過ぎるとスラグの
融点が上昇し流動性が悪くなるだけでなくAl2 O3
 含有率の高い硬質な介在物は減少するもののSiO2
 含有率が高い硬質な介在物が多くなり同様に工具の寿
命を短くするので下限を2%とした。
【0013】スラグの(CaO)/(SiO2 )の値
はスラグ中のSiO2 の活量asio2に大きく影響
するのでSiの脱酸作用、ひいては溶解酸素濃度に影響
を及ぼすだけでなくスラグの反応性を左右する溶鋼の流
動性に対する影響が大きい。(CaO)/(SiO2 
)が大きいと溶鋼中の溶解酸素濃度は低下するがスラグ
の流動性が悪化しスラグと溶鋼の反応の進行が遅くなる
。また、溶解酸素濃度が低すぎるとAl2 O3 含有
率の高い硬質な介在物が多くなるので(CaO)/(S
iO2 )の上限を1.50とした。一方(CaO)/
(SiO2 )が小さいとSiO2 含有率が高い硬質
な介在物が多くなるとともに溶鋼中の溶解酸素濃度が高
くなり鋳片での介在物総量が増加するので下限を0.7
0とした。
【0014】
【実施例】転炉出鋼後、表2に示した溶鋼組成に成分調
整した後に表1のNo.1〜5に示すスラグ組成のスラ
グと反応させ、連続鋳造法により鋳造を行い、300×
500mmの鋳片を製造した。この鋳片中の介在物組成
を調査した結果を図4〜図8に示した。図4〜図6は本
発明の実施例、図7、図8は比較例で、図7はAl2 
O3 濃度が本発明範囲外、図8は(CaO)/(Si
O2 )が本発明範囲外である。図4〜図8に示すよう
に、本発明によれば鋳片中の介在物組成をスチールウー
ル用素材として適した図1のイ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘで
囲まれるMnO+CaO、SiO2 、Al2 O3 
三元系で示した領域Iに制御することが可能である。さ
らにその鋳片よりビレットを製造しビレットを加熱炉で
1100℃に加熱し、引続き線材圧延及び調整冷却を行
った。 調整冷却は衝風冷却、気水冷却ないしは溶融塩冷却にて
行った。線材を酸洗及び潤滑処理後7.0mmφより2
.9mmφに伸線した。2.9mmφの鋼線をスチール
ウールに切削加工し、工具取り替えまでの切削時間を調
査し、鋳片での介在物の融点で整理し、図3に示した。 図3に示すように、本発明によれば鋳片中の介在物組成
を融点1300℃以下、つまり図1のイ、ロ、ハ、ニ、
ホ、ヘで囲まれるMnO+CaO、SiO2 、Al2
 O3 三元系で示した領域Iに制御したスチールウー
ル用線材は工具寿命が長く、スチールウール素材として
適していることが分かる。さらにこの線材の介在物組成
を調査した結果、線材中の介在物組成も図1のイ、ロ、
ハ、ニ、ホ、ヘで囲まれるMnO+CaO,SiO2 
,Al2 O3 三元系で示した領域Iに制御されてい
ることがわかった。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】図1において、イ〜ヘの座標は表3に示す
とおりである。
【0018】
【表3】
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により表2に
示す溶鋼組成のスチールウール材等の被削性に優れた鋼
材を転炉−連続鋳造プロセスにて製造した結果、スチー
ルウール製造の際の工具の摩耗が小さくなり、工具の長
寿命化が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適正介在物組成を示す図である。
【図2】鋳片中介在物融点とビレットでの非延性介在物
量の関係を示す図である。
【図3】鋳片中介在物融点とバイト寿命との関係を示す
図である。
【図4】本発明の実施例を示す図である。
【図5】本発明の実施例を示す図である。
【図6】本発明の実施例を示す図である。
【図7】比較例を示す図である。
【図8】比較例を示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  転炉−連続鋳造プロセスにより、重量
    %でC:0.05〜0.20%,Si<0.20%,M
    n:0.5〜1.5%,P<0.12%,S<0.15
    %,Ca<0.0030%の溶鋼組成を示すスチールウ
    ール製造用線材に代表される被削性に優れた鋼材を溶製
    するにあたり、鋳片および線材中の介在物組成が図1の
    イ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘで囲まれるMnO+CaO、S
    iO2 、Al2 O3 の三元系で示した領域Iにな
    るように調整することを特徴とする被削性に優れた鋼材
    の溶製方法。
  2. 【請求項2】  溶鋼を、Al2 O3 の含有量を2
    〜10%、かつCaO含有量とSiO2 の含有量との
    比(CaO)/(SiO2 )を0.70〜1.50、
    残りのスラグ成分を20%以下に調整したスラグにより
    、溶鋼1t当り1kg以上確保して覆った状態で攪拌し
    てスラグと溶鋼を反応させることを特徴とする請求項1
    記載の被削性に優れた鋼材の溶製方法。
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