JPH04340667A - 製品形状の曲げ展開方法 - Google Patents

製品形状の曲げ展開方法

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JPH04340667A
JPH04340667A JP3140657A JP14065791A JPH04340667A JP H04340667 A JPH04340667 A JP H04340667A JP 3140657 A JP3140657 A JP 3140657A JP 14065791 A JP14065791 A JP 14065791A JP H04340667 A JPH04340667 A JP H04340667A
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JP
Japan
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flat plate
shape
bent
product
bent part
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Application number
JP3140657A
Other languages
English (en)
Inventor
Maki Seki
関 真樹
Shizuaki Hayanagi
葉柳 静秋
Koji Suzuki
康治 鈴木
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Publication date
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Publication of JPH04340667A publication Critical patent/JPH04340667A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、CAD/CAMシス
テムにおけるCAD部にて作成された製品形状の自動展
開方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CAD/CAMを用いて、例えば図8の
斜視図に示すように平板pと平板pとが折り目fを持っ
て接続するような形状の製品を作るときには、予め製品
の形状を決定すると共に金型の形状をも決定しなければ
ならない。しかるに従来は、製品形状はCAD/CAM
システムにおけるCAD部で作成し、一方、金型作成の
ための展開図はまたそれとは別個にオペレータによって
作成されていた。このように、オペレータは同一製品に
対して形状データの入力を2度行う必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように同一の製
品に対して別個に製品形状と展開図とを作成していると
、金型を設計する際に多くの時間をオペレータの入力時
間に費やすことになってしまう。そこで、本発明ではC
AD部で製品形状を作成する際に後で展開図を作成する
ために必要なデータを与えておくことによって、展開図
の作成はそのデータを用いることによって自動的に行う
ことを可能にする方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、CAD部にお
いて製品形状を作成する際に、製品形状を平板部の部分
と曲げ部の部分とに分け、その平板部についてはその表
面形状を与えることによって、また曲げ部についてはそ
の断面形状を与えることによって、それぞれの部分を逐
次作成することにより上記製品形状を作成し、そうして
上記曲げ部については、その断面形状より求めた断面積
と予め設定入力してある曲げ部パラメータとに基づき、
展開したときの寸法を算出して、各平板部と各曲げ部と
を同一平面上に展開するすることにより上記製品形状に
ついての展開図を自動的に作成することによって、この
問題点の解決を図ったものである。
【0005】さらに本発明は、上記とは別な手段として
、CAD部で既に作成された製品形状に対して曲げ部を
特定する曲げ線を設定することによって当該製品形状を
平板部と曲げ部とに区分し、この曲げ部については上記
と同様にして展開したときの寸法を算出し、そうして各
平板部と各曲げ部とを同一平面上に展開することによっ
て上記製品形状についての展開図を自動的に作成するこ
とによって上記問題の解決を図っている。
【0006】
【作用】CADシステムで製品図の作成を行う過程で後
で展開図を自動的に作成するに必要なデータを入力して
やる。すなわち、製品図の作成に際しては、当該製品を
構成する形状を平板部と曲げ部とに分けて、それぞれ平
板表面の作成、曲げ線の指定、曲げ部の断面形状の作成
を逐次行うと共にこれらの形状についてそれぞれ掃引化
を行って、平板部と曲げ部を作成することによって製品
形状を作成する。なお、上記平板部の1つを基準平板に
指定すると共にその表面を三次元座標に作成した基準面
上に定義しておく。さらに、製品図を作成するときに入
力した曲げ部の断面形状から曲げ部断面積を求め、この
値と予め設定した曲げ部のパラメータとを用いて各曲げ
部についてそれを展開したときの寸法を算出する。そし
て、当該製品についての展開図は、上記作成した平板部
及び上記展開したときの寸法の曲げ部とを上記基準平板
を複写する面と同じ面にそれぞれ複写することにより自
動的に作成する。なお、上記のように製品図を作成する
過程で当該製品形状を平板部と曲げ部とに分けるに代え
て、CADシステムで作成された製品図に対して、画面
上から曲げ線を設定してその製品形状を平板部と曲げ部
とに分けて、その後は上記と同様にして展開図を自動的
に作成する。
【0007】
【実施例】CAD/CAMシステムのCAD部を用いて
平板と平板とを折り曲げた形状の製品を実際に製作する
のに、図9(イ)に示すように平板pと平板pとを急激
な角度で折り曲げたような形状のものは普通は制作せず
、同図(ロ)に示すように平板pと平板pとの間に扇形
の曲げ部b(拡大図(ニ)参照)を介在させたような形
態にしているのが一般的である。したがって、製品の形
状は平板部と曲げ部とから構成されると考えることがで
きる。もっとも、図9(イ)の形態もその角のところを
曲げ部であると見做すことができるので、この形態も平
板部と曲げ部とから構成されていると考えることができ
る。そして同図(ロ)の製品は、同図(ハ)に示すよう
な平らな板を斜線で示す部分b´のところを所定角度折
り曲げたものとなる。このとき同図(ハ)の斜線で示す
部分b´(断面長方形)が同図(ロ)のように曲がって
同図(ロ)または(ニ)の斜線に示す部分b(断面扇形
)に変形する。そしてこの変形に際しては断面積の変化
を伴う。よって、同図(ロ)に示す製品の展開図につい
ては同図(ハ)の平板の表面形状に相当するものとなる
。すなわち、製品形状の曲げ部bに該当する部分の展開
図についてはその長さが同図(ハ)に示すようにwとな
ることになる。
【0008】そして平板部と曲げ部との境界線をなすも
の、すなわち、曲げ部を画定するものが曲げ線であって
、この図9(ニ)において、指定されたf1は平板p1
の曲げ線であり、また指定されたf2は平板p1の曲げ
線である(但しこの図は断面図なので、曲げ線f1、f
2はそれぞれ点として示されている)。
【0009】そこで本発明の一実施例の概略を図1及び
図2のブロック図により説明する。図1は製品図の作成
についての処理であって、図2は製品図の自動展開につ
いての処理である。
【0010】製品図の作成に際して、まず、処理メニュ
ーの選択(a)が行われる。これは外部入力手段(例え
ばタブレット)によって「製品形状作成処理」メニュー
が選択されることによって行われる。このメニュー選択
が行われると最初に基準平板の作成(A)処理が行われ
、これが完了するとその他の部分の作成(B)に移行す
る。
【0011】そこで、基準平板の作成(A)の処理につ
いて詳述すると、まず複数の平板からなる当該製品を展
開するときの基準になる平板(基準平板)として上記平
板のうちの1つを指定し、三次元座標上にその平板の表
面、すなわち基準平板表面を作成する(b)。なお、製
品形状が既にできているときは基準としたい面を画面上
でピックすればこの指定ができる。これと並行して、上
記基準板表面を載せるための基準面を上記座標上に作成
する(e)。この基準面の作成は任意の3次元の3点を
キーボードから入力するか、あるいは既に定義してある
製品形状の1平面を画面上にピックすることにより行う
。こうしてこの基準面上に上記基準板表面を載せること
によって、該基準板表面を上記三次元座標に定義し得た
ことになる。
【0012】次に、この基準平板表面とこれに接続する
曲げ部を画定するところの曲げ線を指定する(c)。こ
の指定は画面上でオペレータがカーソルで指定すること
により行うことができる。さらに、CAD内部に持って
いる平板厚さデータにより上記基準平板表面に厚さを持
たせて最終的な基準平板を作成する(d)。なお、基準
平板表面(これは厚さをもたない平面である)に一定の
厚さを与えるための1手段として掃引コピーを利用する
ことができる。
【0013】上記処理によって基準平板が三次元座標上
に定義されると、次にその他の部分の作成(B)に移る
。ここの処理は基準平板以外の平板の作成と曲げ部の作
成に大別される。そしてこの平板の作成は上記した基準
平板の作成と同様に行われるものであって、平板表面の
作成(f)、曲げ線の指定(g)、平板の作成(h)か
らなる。
【0014】以上の処理によって、製品形状の作図が完
了すると同時に以後の展開図に必要なデータはここで与
えらたことになり、したがって、当該製品についての展
開図は上記データを用いることによって自動的に作成す
ることができる。すなわち、図2に示すように、まず曲
げ部のパラメータ(製品の素材、厚さ、曲げ角度などの
諸因子によって決定される体積変化率)を設定してから
「自動展開処理」のメニューをタブレット上から指定す
れば、CAD内部の計算機能を用いて当該製品に係る展
開図を自動的に作成することになる。
【0015】図3は本発明の方法の実施に使用するCA
Dシステムとしての自動プログラミング装置の一例の要
部を示すブロック図であり、図中、10はプロセッサ(
CPU)、11は該自動プログラミング装置を制御する
制御プログラムを格納したROM、12はフロッピーデ
ィスク17からロードされた各種のシステムプログラム
やプロセッサ1の演算結果等を記憶するRAM、13は
キーボード、14はグラフィックディスプレイ(CRT
)、15はタブレット装置、16はディスクコントロー
ラ、17はフロッピーディスク、18は作成図面を出力
するためのプロッタ、19はプリンタであり、これらの
各要素はバス20を介して接続されている。
【0016】上記タブレット装置15は画面対応領域1
5aとメニュー表15bとを有し、タブレットカーソル
15cを画面対応領域15a内で移動させて、CRT1
4上のグラフィックカーソルを移動させることにより、
CRT12上に表示された形状の要素や任意点及び画面
に表示されたメニューをピックしたり、またメニュー表
15b上でタブレットカーソル15cを移動させること
により各種のメニュー項目をピックするようになってい
る。
【0017】そこで、上記装置(以下、CADシステム
という)を用いて製品形状の作成をするについての動作
手順を図4のフローチャートに基づいて説明すると、ま
ず、従来と同様に基準平板表面及び基準面の作成を行う
(ステップS11)。これは図1のブロック図のb及び
eに関して説明したようにして行う。次にオペレータは
この作成された基準板表面の各辺に曲げ線を指定すべき
かどうかを判断し(ステップS12)、曲げ部が連接す
るため曲げ線を指定すべきであれば曲げ線を指定する(
ステップS13)。この指定は例えばタブレット装置1
5のタブレットカーソル15cを操作してCRT14上
のグラフィックカーソルを表示中の基準板表面の辺をピ
ックすることにより行って、CADシステムが持ってい
る属性という機能に対して新たに「曲げ線」としての属
性を与えてやる。
【0018】こうしてステップS12,ステップS13
を繰り返すことにより基準平板に存在すべき全ての曲げ
線の指定が終了したとオペレータが判断し、曲げ線指定
終了の指令をCADシステムに入力すると、これに基づ
いてCPU10はこの基準平板表面について既にCAD
システムに与えられている板厚データに基づいて掃引コ
ピーを実施する(ステップS14)ことによって、この
基準平板表面に一定の厚みを与えて基準平板を作成し、
これをCRT14上に表示する。また、こうして作成さ
れた基準平板が基準平板であるとの識別を可能にするた
めの標識を例えば番号(面識別番号)の形でここでオペ
レータが与える。
【0019】次に、CPU10はCRT14上に上記基
準平板部以外部分の作成についての問い合わせメッセー
ジを表示する。すなわち、図1のBに示したように、そ
の他の部分としては平板(基準平板以外平板)と曲げ部
があるので、そのいずれの処理を実行するかあるいはま
た全体の処理を終了するかの問い、すなわち形状種の入
力メニューが表示される。そこで、まず、基準平板に連
なるものとして曲げ部があるのでこれをオペレータがカ
ーソルまたはテンキーで選択すると(ステップS15)
、CPU10は曲げ部が選択されたことを判断し(ステ
ップS16)、その上でオペレータはその曲げ部につい
て例えば図9(ロ)の斜線に示すような扇形の曲げ部断
面の作成を行う(ステップS21)。この曲げ部断面の
作成を終わってオペレータが断面作成終了のメッセージ
をCADシステムに与えると、CPU10はこの作成済
みの断面形状を基準平板の辺方向に掃引して(ステップ
S22)曲げ部を作成する。また、こうして作成された
曲げ部を識別をするための標識を例えば番号(曲げ部識
別番号)の形でオペレータが与えてやる。そしてこの処
理が終了するとまたステップS15に戻り、形状種の入
力メニューが表示され、次の入力を待つ。
【0020】今度はその曲げ部の先に連なる平板部の作
成を行おうとして、オペレータが「平板部」の選択を行
うと(ステップS15)、CPU10は平板部が選択さ
れたことを判断し(ステップS16)、その上でオペレ
ータはその平板について平板表面の作成を従来と同様に
行う(ステップS17)。そしてこの平板表面の作成は
図1のfに関して説明した手順によって行われる。この
平板表面の作成を終わってオペレータが平板表面作成終
了のメッセージをCADシステムに与えると、CPU1
0はCRT14上に「曲げ線あり?」のメッセージを表
示する(ステップS18)。これは作成し終わった平板
に対して曲げ線を指定するかの問いかけであるので、ス
テップS18とステップS19との間を繰り返して当該
平板に対して指定すべき全ての曲げ線をここでオペレー
タが指定する。また、この曲げ線を指定する際には識別
番号をその曲げ線に対して与える。
【0021】そしてこの曲げ線全てを指定し終わってオ
ペレータが曲げ線指定終了のメッセージをCADシステ
ムに与えると、CPUはこれを判断して、当該平板表面
について、既にCADシステムに与えられている板厚デ
ータに基づいて掃引コピーを実施することによって、こ
の平板表面に一定の厚みを与えて平板を作成し、これを
CRT14上に表示する(ステップS19)。また、こ
うして作成された平板部を識別するための標識を例えば
番号(面識別番号)の形でここでオペレータが与える。
【0022】こうしてオペレータはステップS15で形
状種の入力メニューの選択を次々と繰り返すことによっ
て全ての形状(平板部、曲げ部)についての作成処理が
終了したとオペレータが判断すると、オペレータはステ
ップS15で画面メニューから「終了」を選択して、こ
の製品形状作成の処理を終了する。
【0023】以上のような動作処理をオペレータ及びC
ADシステムが実行することによって、製品形状を展開
するに必要な情報は、製品形状を作成しながらCADシ
ステム内に記憶されたことになる。
【0024】次に、このようにして作成されたデータを
用いてCADシステムのCPU10が製品形状の展開図
を自動的に作成する処理について図5及び図6のフロー
チャートを用いて説明する。なお、当該製品の曲げ部体
積変化率を算出するためのパラメータは予め設定されて
いるものとする。
【0025】まず、メニュー表15bに設けた「製品形
状の自動展開処理」をタブレットカーソル15cにより
オペレータが選択し、CRT14上に表示されたされた
製品形状より展開する製品形状をピックし選択する(ス
テップS51)。
【0026】そして、CADシステムが有するいくつか
の(例えば4つ)記憶レベルのうちの1つが基準平板を
複写するレベル(基準レベル)に定められ、CADシス
テムはこのレベルに当該製品の基準平板(設定された厚
みを備えた板である)を自動的に複写する(ステップS
52)。そしてこの基準平板に対して処理済みを示すフ
ラグをたてる。次に基準平板の識別番号をスタックに記
憶する(ステップS53)。そして、CPU10はこの
基準平板の曲げ線のうちから1つを予め定められた基準
(例えば曲げ線指定時に与えられた番号の順)により選
択し(ステップS54)、対応する曲げ部があることを
確認して(ステップS55)その曲げ線に対応する曲げ
部を選択する(ステップS56)。なお、この曲げ線に
対応する曲げ部はその辺が曲げ線の座標位置に等しいと
ころの曲げ部であるからこれから判断できる。ところで
、曲げ線があればたいていは曲げ部があるとするが普通
であるが、上記選択の結果、万一、曲げ線のみで曲げ部
がない(したがって、当然にこれに接続する他の平板も
ない)場合が生じたときはこの処理を終了させる手続き
を取るようにしている。
【0027】そして、上記選択した、基準平板に接続す
る曲げ部について、製品形状作成時に与えた断面形状(
図4のフローチャートのステップS21参照)によりそ
の断面積を計算し(ステップS57)、この値と予め設
定入力されている曲げ部のパラメータによってこれを展
開したときの長さを算出する(ステップS58)。なお
この長さとは図9(ニ)に示すwに該当するものである
。そしてこの長さwをもった展開部(曲げ部となる部分
である)を基準平板部を複写したレベルに作成してこの
基準平板の上記選択した曲げ線と合せるべく移動し、こ
の曲げ部に対して処理済みを示すフラグをたてる(ステ
ップS59)。
【0028】上記のようにして1つの曲げ部について対
応する展開部の作成が終わると、当該形状(平板部また
は曲げ部)に連なる他の未処理の形状(曲げ部または平
板部)が先方にあるかどうかを判断し(ステップS60
)、あれば処理し終えたばかりの現形状(上記基準レベ
ルに複写した形状)の識別番号をスタックに格納する(
ステップS61)。なお、現形状の先に他の形状が連な
っているかどうかの判断は、現形状とその座標位置を部
分的に同じくする形状(識別番号)が存在するかどうか
を判断することにより行う。また、その形状が未処理で
あるか処理済みであるかの判断は、その形状について処
理するごとに展開処理済みを表すフラグを立て、このフ
ラグが立っているか否かにより区別する。ところでステ
ップS57,58,59で曲げ部の処理を行ってからか
らステップS60に進んだときは、いま処理し終えた曲
げ部の先に未処理の平板部が存在するかどうかが判断さ
れ、存在するときは上記曲げ部の識別番号をスタックに
格納することになる。一方、後述するように、ステップ
S64,65で平板部の処理を終了してからステップS
60に戻ったときは、ここでその終了した平板の先に他
の形状(ここでは曲げ部になる)があるかどうか判断し
、あれば上記平板の識別番号をスタックに格納すること
になる。一方、いま処理を終了した形状の先方に他の未
処理の形状が接続していない場合には前形状の識別番号
を(すなわち、スタックに最後に積んだ番号を)スタッ
クから呼び出す(ステップS66)。
【0029】なお、このステップS61で現形状の識別
番号をスタックに格納するのは、当該製品図の1つの平
板に複数の平板が(曲げ部を介して)接続している場合
に、その1つを選択し他を残してその先の平板に向かっ
て進んだときに、先のあるいはさらにその先の平板の処
理を終えてまたこの平板に戻ってその残したところを処
理するために帰ってくるときの戻り先あるいは経路を教
えるためである。
【0030】ステップS60で現形状に未処理の形状が
接続していると判断した結果、現形上の識別番号をスタ
ックに記憶(ステップS61)すると、次のステップS
62で現形状に連なるその未処理の形状についてその内
のどの形状の処理に向かって進むかの選択を行う(ステ
ップS62)。なお、その選択すなわち処理の順序につ
いては予めプログラムされた一定基準(例えば形状作成
時に与えた識別番号の順)にしたがって行われ、そして
選択されるとその識別番号には展開処理済みのフラグが
たてられて区別されるようになっている。そして、この
選択を行うと、選択された次の処理対象の形状は曲げ部
か平板部かの判断をして(ステップS63)、それが曲
げ部であればステップS55に戻り、平板部であればそ
の平板部を基準平板をコピーしたと同じレベルに複写す
る(ステップS64)。なお、曲げ部であるか平板部で
あるかの区別は、例えば、識別番号の形態を違えるなど
して行う。
【0031】上記ステップS63で曲げ部ではなく平板
部であると判断してその平板を基準平板を複写したのと
同じレベル(基準レベル)に複写(ステップS64)し
た後、この平板の曲げ線を前の形状(すなわちステップ
S59で展開した当該平板の前に処理をした曲げ部)と
合せるように移動して(ステップS65)、当該平板と
前の曲げ部を展開図上接続してステップS60に戻る。
【0032】一方、上記ステップS60で現形状に接続
する形状が無いかあるいはあっても全て処理が終了され
たと判断したときは(すなわち、現形状に接続する全て
の形状に処理済みを表すフラグが立っていると判断した
ときは)、前の形状の識別番号すなわちスタックに最後
に積んだ番号を呼び出す処理を行う(ステップS66)
。ところでスタックに積まれているものがなくそこから
呼び出すべきものがなければ(ステップS67)、全て
の形状について処理が終了したことであるから、この自
動展開の処理を終了する。一方、スタックには呼び出す
べき番号が存在するときは、前述のように、最後に記憶
したもの、すなわち1番上のものを呼び出して(この形
状自体は処理済みでありステップS61で最後にスタッ
クに積まれたものである)、この番号の形状に対して未
処理の他の形状が接続しているかいないかを判断し(ス
テップS68)、接続してなければ再びステップS66
に戻り、接続していればその未処理形状のうちのどれを
先に処理をするかの選択を行う(ステップS69)。な
お、この判断の仕方については上記ステップS60に関
連して説明したのでここでは省略する。
【0033】上記ステップS69で未処理形状の選択を
行うと、スタックからいま呼び出した(ステップS64
で)番号をもう一度そのままスタックに記憶したうえで
(ステップS70)次のステップS63に移って上記選
択した未処理形状についての処理を行う。なお、このス
テップS70で上記未処理形状を接続するところの当該
形状の番号をスタックから取り出さないで保持しておく
のは、この未処理形状の処理を終了した後に再びここ(
当該形状)に戻るためである。
【0034】なお、上記ステップS68で未処理の形状
が接続してないと判断したときはスタックから当該番号
を取り出しステップS66に戻り、前と同様の処理を繰
り返す。
【0035】こうして、次々と識別番号をスタックに積
みながらその先の形状の処理を行い、またある時はスタ
ックから1番上に積んである番号を呼び出していって前
の形状に逐次戻って途中この形状に未処理の形状が連な
っていればこれを処理し、そして、遂に呼び出すべき識
別番号がスタックになくなったらこれを判断して(ステ
ップS67)、この自動展開処理を終了する。すなわち
、この段階で、全ての平板部及び曲げ部についての処理
が完了したことになるからである。
【0036】以上の処理を図7に例示したような製品に
対して行った場合の概略を説明する。なお、ここで1桁
の数字は平板部(但し1は基準平板とする)、2桁の数
値は曲げ部とする。まず、基準平板1を複写し(ステッ
プS52)この識別番号(1)をスタックに記憶し(ス
テップS53)、曲げ線・曲げ部を選択する(ステップ
S54〜S56)。基準平板1には曲げ部が12,16
と2つ接続するのでこのうち曲げ部12を選択し、これ
を処理する(ステップS57〜S59)。この曲げ部1
2の先には他の形状(平板2)が接続しているので番号
12をスタックに積む(ステップS61)。この曲げ部
12の先には平板2だけが接続しているのでステップS
62,S63を介してステップS64,S65に進みこ
こでこの処理をしてステップS60に戻る。処理をした
平板2には曲げ部23が接続しているのでこの平板の番
号2をスタックに積んで(ステップS61)その曲げ部
23の処理を行い(ステップS57〜S59)、またス
テップS60に戻る。曲げ部23の先には平板3が接続
しているので番号23をスタックに積んで(ステップS
61)平板3の処理を行って(ステップS64,S65
)またステップS60に戻る。この平板3の先には曲げ
部34,35が接続しているから、番号3をスタックに
積んで(ステップS61)、曲げ部34を選択して(ス
テップS62)この曲げ部34を処理し(ステップS5
7〜S59)、ステップS60に戻る。この曲げ部34
の先には平板4が接続しているから番号34をスタック
に積んで、平板4の処理を行ってステップS60に戻る
【0037】この段階でスタックは[1,12,2,2
3,3,34]と積まれている。平板4の先には他の形
状が(いま処理した曲げ部34の外に)接続していない
のでスタックから1番上の34を呼び出し(ステップS
66)、ステップS67,S68を通ってステップS6
6に戻る。ところがこの曲げ部34には未処理の形状が
接続していないのでスタックから1番上の番号(現在は
3)を呼び出す(ステップS66)。この段階で平板3
は未処理の曲げ部35があるのでこれを選択し(ステッ
プS69)、いまスタックから呼び出した番号3をスタ
ックから取り出さないで保持しておき(ステップS70
)ステップS63に移りこの曲げ部35の処理を行いス
テップS60に戻る。そしてこの曲げ部35には平板5
が接続しているからスタックに35が積まれる(ステッ
プS61)。したがって現段階でスタックには[1,1
2,2,23,3,35]と積まれている。そしてこの
平板5の処理が行われてステップS60に戻る。
【0038】平板5の先には他の形状が接続していない
のでスタックの1番上の番号(35)を呼び出す(ステ
ップS66)。ところが上記曲げ部35には未処理の形
状が接続してないからステップS67,S68からステ
ップS66に戻り、スタック(この段階ではスタックに
は[1,12,2,23,3]と積まれている)の1番
上の番号(3)を呼び出す。そして平板3には最早未処
理の曲げ部は接続してないからこの番号を保持すること
無くまたステップS66に戻り、スタック(この段階で
はスタックには[1,12,2,23]と積まれている
)の1番上の番号(23)を呼び出す。
【0039】こうして曲げ部23、平板部2、曲げ部1
2は未処理の形状が接続していないのでステップS66
,67,68からステップS66を繰り返すことによっ
てスタックから次々と番号(2,12)呼び出されて行
き、遂に最後の番号1だけが残り、ステップS66にき
たときここでこの番号1を呼び出す。ところが平板1に
は未処理の(選択されなかった残りの)曲げ部16が接
続しているのでステップS66からステップS67〜S
69に移りそしてこの番号(1)をスタックから取り出
さずに保持し(ステップS70)てステップS63に移
りこの曲げ部16の処理をして(ステップS57〜S5
9)ステップS60に戻る。この曲げ部16の先には平
板6が接続しているのでスタックに16を積み(ステッ
プS61)、平板6の処理をして(ステップS64,S
65)ステップS60に戻る。
【0040】平板16の先には他の形状が接続していな
いのでステップS60からステップS66に移りスタッ
ク(この段階ではスタックには[1,16]と積まれて
いる)の1番上の番号16を呼び出しステップS66,
S67,68を介してステップS66に戻り、ここでス
タックに残された最後の番号1を呼び出して、スタック
に何もなくなったこと、また、番号1の平板に接続して
いる未処理の部分がないことを判断して(ステップS6
7)この自動展開処理を終了する。
【0041】以上、図4及び図5,6のフローチャート
に示した処理手順は、CADシステムで製品形状を作り
ながら展開図を作成するために必要な事項をその都度入
力するというものであったが、これに代えて、CADシ
ステムでまず製品形状を通常のごとく作成し、その後そ
の製品形状の各部について画面上からピックして識別し
展開図の作成に必要なデータを入力するというようにし
てもよい。すなわち、製品を構成する複数の平板の内の
1つを基準平板に指定すると共にその平板表面を三次元
座標上に作成した基準面上に定義し、次に上記基準平板
と他の平板及び上記他の平板と他の平板とを接続する曲
げ部を画定する曲げ線をそれぞれ指定することによって
上記基準平板,その他の平板及び上記曲げ線によって画
定される曲げ部とに識別しこれについての各データを得
て、そしてこれらデータと予め設定入力してある曲げ部
のパラメータに基づき上記製品の展開図を自動的に作成
するようにしてもよい。
【0042】なお、上記例では曲げ部の形態として断面
扇形のもののみ示したが、本発明での曲げ部とは曲げを
伴う部分であればいかなる形態のものでも良く、図9(
イ)に示すもの、あるいは波型状のものでも良く、要は
曲げ部を曲げ線で持って識別して曲げる以前の形態をそ
の断面積の変化率から推して展開図を作成できるような
ものであればよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、CAD
システムで製品形状を作図する際、あるいは作図された
製品形状に対して、基準平板、曲げ部、その他の平板の
識別を与えることによって、展開図をそれから自動的に
作成することを可能にしたので、展開図を作る時間の短
縮化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法によって製品図を作成するときの
1実施例についてその概略を示したブロック図である。
【図2】本発明の方法によって展開図を作成するときの
の概略を示したブロック図である。
【図3】本発明の方法を実施するCAD/CAM装置の
一例としての自動プログラミング装置の要部ブロック図
ある。
【図4】本発明の方法により製品形状を作成するときの
作業手順について説明したフローチャートである。
【図5】本発明の方法により展開図を自動的に作成する
ときのCADシステムの処理手順について説明したフロ
ーチャート(一部)である。
【図6】図5のフローチャートの続きである。
【図7】本発明の方法によって製品図の自動展開を行う
場合のその処理順序について説明するための図である。
【図8】本発明の方法の対象になる製品の1例を示した
斜視図である。
【図9】本発明の対象となる製品の曲げ部の形状につい
て説明するための図である。
【符号の説明】
10  プロセッサ(CPU) 12  ROM 13  RAM 14  キーボード 15  タブレット装置 16  ディスクコントローラ 17  フロッピーディスク 18  プロッタ 19  プリンタ 20  バス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  CAD/CAMシステムにおけるCA
    D部において、製品形状を平板部の部分と曲げ部の部分
    とに分け、その平板部についてはその表面形状を与える
    ことによって、また曲げ部についてはその断面形状を与
    えることによって、それぞれの部分を逐次作成すること
    により上記製品形状を作成し、そして上記曲げ部につい
    ては、その断面形状より求めた断面積と予め設定入力し
    てある曲げ部パラメータとに基づき、展開したときの寸
    法を算出して、各平板部と各曲げ部とを同一平面上に展
    開するすることによって上記製品形状についての展開図
    を自動的に作成することとした製品形状の曲げ展開方法
  2. 【請求項2】  CAD/CAMシステムにおけるCA
    D部において作成した製品形状に対して曲げ部を特定す
    る曲げ線を設定することにより当該製品形状を平板部と
    曲げ部とに区分すると共にその区分した平板部と曲げ部
    のそれぞれに識別を与え、さらに上記曲げ部それぞれに
    ついてはその断面形状よりその断面積を求め、上記求め
    た各曲げ部の断面積と予め設定入力してある曲げ部パラ
    メータとに基づき、展開したときの寸法を算出して各平
    板部と各曲げ部とを同一平面上に展開するすることによ
    って上記製品形状についての展開図を自動的に作成する
    こととした製品形状の曲げ展開方法。
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