JPH0433808A - 強化樹脂成形材料の製造装置 - Google Patents

強化樹脂成形材料の製造装置

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JPH0433808A
JPH0433808A JP2141940A JP14194090A JPH0433808A JP H0433808 A JPH0433808 A JP H0433808A JP 2141940 A JP2141940 A JP 2141940A JP 14194090 A JP14194090 A JP 14194090A JP H0433808 A JPH0433808 A JP H0433808A
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JP
Japan
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thermoplastic resin
reinforcing material
fiber reinforcing
fiber
heated
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JP2141940A
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English (en)
Inventor
Noriaki Hayashigoe
林越 則昭
Kimihiko Nishimori
西森 公彦
Naonobu Hori
堀 尚之武
Toshinori Ishii
石井 敏典
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、例えば自動車部品、電機部品、日用雑貨品
など、優れた耐熱性及びクリープ特性が要求される各種
製品の成形に用いられる成形材料であって、繊維補強材
に熱可塑性樹脂(以下、単に樹脂と言う場合がある)を
含浸させてなる強化樹脂成形材料の製造装置に関するも
のである。
[従来の技術] この種の強化樹脂成形材料においては、繊維補強材を繊
維長の長い状態で分布させることにより、強度特性の向
上を図りやすく、その用途の拡大につながる。そのため
、長繊維補強材の形態を保持させて所定の強化樹脂成形
材料を製造する手段として、従来から、熱可塑性樹脂と
繊維補強材とを層状に重ねたうえ、厚さ方向から加圧し
た状態で加熱して繊維補強材に熱可塑性樹脂を含浸させ
る含浸機を備えた製造装置が用いられていた。
このような含浸機を備えた強化樹脂材料の製造装置には
、使用する熱oT塑性樹脂の種類によって次の2通りの
ものが知られている。
その1つは、熱可塑性樹脂として、耐熱性及びクリープ
特性に優れたポリエチレンテレフタレート(以下、PE
Tと称する)などのポリエステル樹脂を使用する場合の
製造装置であり、この装置を、第4図に概略的に示す、
第4図において、PETシートaと、マット状に成形さ
れた繊維補強材すとを、PETシー)aが外側に位置す
るように層状に重ね合わせ、その層状積層物Cをローラ
型含浸機7に入れる。この含浸機7は、層状積層物Cを
その厚さ方向から加圧しながら搬送する上下一対の耐熱
性金属ベルトコンベヤIA、IBと、この一対の金属ベ
ルトコンベヤIA、IBの搬送経路の途中に、ヒータ2
を介して加熱される加熱ローラ3からなり、上記一対の
金属ベルトコンヘヤIA、IBにより厚さ方向から加圧
した状態の層状積層物Cを加熱することにより、PET
シートaを溶融して繊維状補強材すに含浸させる力す熱
加圧装M4と、水や油などの冷却材を中空部に流通させ
るように構成された複数の冷却ローラ5からなり、上記
加熱加圧装置4により加熱されたrt’J’状積層物C
を、厚さ方向からの加圧状態のままでる却して固化する
冷却装と6とを備えている。
なお、上記一対の金属へルトコンヘヤIA、IBは図示
していない歯車などの伝動装置を介して連動されている
とともに、モータ8に連結されて、矢印X方向に同速で
駆動回転される。
もう1つは、ポリプロピレンやポリメチルペンテン等の
ポリオレフィン樹脂、ポリアセタール樹脂、ABS樹脂
などのように乾燥が不要な熱可塑性樹脂を使用する場合
に適した製造装とである。
この装置は、第5図に概略的に示すように、熱可塑性樹
脂aおよび繊維状補強材すをともにロール状に巻き、そ
のロール化された熱可塑性樹脂aおよび繊維状補強材す
を順次連続的に繰り出しながら層状に重ね合わせ、この
連続層状積層物Cを上記第4図で示すものと同一の構成
のローラ型含浸機7に通して、強化樹脂材料を連続的に
製造するものである(例えば、特開昭61−27951
8号公報など参照)。
[発明が解決しようとする課題〕 上記の従来装置の場合は1層状に重ね合わせた熱可塑性
樹脂および繊維状補強材がローラ型含浸Ia7に供給さ
れてその厚さ方向から加圧された状態で加熱を開始する
ものであることと、ローラを介しての加熱が主体である
ことから、熱可塑性樹脂が繊維状補強材に十分に含浸さ
れるまでの加熱時間が長くかかり、所定の強化樹脂成形
材料の生産性が低いばかりでなく、樹脂が長時間加熱を
受けるために、熱分解などの熱劣化をまねき、製品性能
を損ない易い。
しかも、ローラにより上下から押圧して含浸させるので
、その機械的圧力で繊維状補強材がずれたり、熱可塑性
樹脂が瞬間的に、つまり、局部的に機械圧力を受けて繊
維補強材に対して含浸むらを生ずるなどして、製品の品
質が不安定になる欠点があった。
この発明は上記実情に鑑みてなされたもので、トータル
の含浸時間を短縮して製品性能および生産性の向1−を
図ることができ、しかも、w1維補強材の種類、形態に
よる繊維の落下飛散等を招くことなく、品質の安定した
強化樹脂材料を製造することができ、また、装置全体を
安価に構成し易い強化樹脂成形材料の製造装置を提供す
ることを1]的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、この発明に係る強化樹脂成
形材料の製造装置は、−L側に熱可塑性樹脂を、その下
側に繊維補強材を層状に重ねて連続的に供給する第1の
供給装とと、この第1の供給装置によりベルト形コンベ
ヤの上部に供給された繊維補強材および熱可塑性樹脂を
搬送し反転させてコンベアの下部から搬出する搬送機、
に記コンベヤの上部に位tするmtIl!補強材と熱r
if塑性樹脂を加熱保温する加熱保温手段、および加熱
保温された状態で繊維補強材側から吸引してm補強強材
に熱可塑性樹脂を部分的に含浸させて第1材料を作る吸
引り段を備えた予備含浸機と、この予備含浸機で作られ
た上記第1材料の上側に繊維補強材と熱0T塑性樹脂の
うち少なくとも熱可塑性樹脂を有する第2材料を供給す
る第2の供給装置と、この第2の供給装置により供給さ
れる上記第2材料と第1材料とを上下に積層して搬送し
ながら厚さ方向から加圧した状態で加熱保温して繊維補
強材に熱可塑性樹脂を含浸させる含浸機とを備えてなる
ものである。
[作用] この発明に係る強化樹脂成形材料の製造装置によれば、
上側に熱可塑性樹脂をその下側に繊維補強材を重ねた積
層物が第1の供給装置を介して予備含浸機における搬送
機のベルト形コンベヤの上部に連続的に供給され、その
コンベヤにより搬送された熱可塑性樹脂と繊維補強材と
の上下位置が反転されてコンベアの下部から搬出される
。このコンベヤによる搬送中に繊維補強材および熱可塑
性樹脂が、樹脂が溶融または軟化する温度に加熱保温さ
れるとともに、その加熱保温された状態で繊維補強材側
から吸引力が作用して熱り塑性樹脂が上記吸引力により
繊維補強材に部分的に含浸されて第1材料が作られる。
ここで、加熱と吸引によって部分的な含浸が行なわれた
後の繊維補強材および熱可塑性樹脂の上下関係が、ベル
ト形コンベヤにより反転されて搬出される。すなわち、
上側に繊維補強材が、その下側に熱可塑性樹脂が積層さ
れた上下位置関係となって搬出されるので、例えば繊維
補強材として、繊維間がバインダーで固定されたマット
を使用した場合、バインダーが加熱保温により溶けても
、繊維が不測に落下し飛散するのを防止することができ
る。
続いて、この第1材料の上側に、繊維補強材と熱可塑性
樹脂のうち少なくとも熱可塑性樹脂を有する第2材料が
供給され、これら第1材料と第2材料とを上下に積層し
た積層物が含浸機に連続的に供給される。この含浸機に
おいては、搬送される第1材料と第2材料との積層物を
その厚さ方向から加圧した状態で加熱保温して、上記第
1材料側の未含浸熱可塑性樹脂と第2材料側の熱可塑性
樹脂とを繊維補強材に含浸させる。
このように、熱+jT塑性樹脂を樹脂が溶融または軟化
する温度に加熱保温し、その加熱保温状態での吸引力に
より熱OT塑性樹脂を部分的に繊維補強材に含浸ごせる
t備含浸を行なったのち、続けて従来の含浸機に供給し
て、厚さ方向からの加圧状態で加熱保温しなから含浸を
行なうことにより、トータル的に所要含浸時間を短縮す
ることが可能となり、強化樹脂成形材料の製造能率を上
げることができると共に、樹脂の熱劣化を抑制できる。
また、吸引力によって部分的な含浸を行なうことにより
、加圧しないで樹脂を流動させ、繊維補強材の繊維間に
樹脂を充分含浸させることができ。
繊維補強材に対する含浸むらなどを少なくすると共に、
残留空気などに起因するボイドを少なくして、製品の品
質を安定化することができる。
[実施例] 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はこの発明に係る強化樹脂成形材料の製造装置の
一実施例を示す概略縦断面図であり、この装置は、上側
に熱可塑性樹脂aを、その下側に繊維補強材すを層状に
兎ねて連続的に供給する第1の供給装置lOと、この第
1の供給装置10により供給される繊維補強材すおよび
熱可塑性樹脂aを搬送しながら、その厚さ方向から樹脂
が溶融または軟化する温度で加熱保温するとともに、そ
の加熱保温された状態で繊維補強材す側から吸引力をか
けて熱可塑性樹脂aを繊維補強材すに部分的に含浸させ
て第1材料dを作る予備含浸機11と、この予備含浸機
11で作られた第1材料dの上側に第2材料としての熱
可塑性樹脂eを供給する第2の供給装置12と、上記第
1材料dと第2材料eとを積層して搬送しながら、その
厚さ方向から加圧した状態で樹脂が溶融または軟化する
温度に加熱保温して繊維補強材すに未含浸の上記熱可塑
性樹脂aおよびeを含浸させるローラ型含浸機7とを順
次配列して構成されている。
上記第1の供給装NIOは、シート状に成形した熱可塑
性樹脂aを連続的に押出す押出成形機のダイIOAと、
ロール状に巻かれた繊維補強材すを上記ダイIOAの側
方上方位置から下方に向けて連続的に繰り出し可能に保
持するマット用の繰出しコール装置10Bとから構成さ
れている。
上記予備含浸機11は、炉26内に設とされ、モータ2
2を介して矢印R方向に駆動回転されるステンレスのよ
うな耐熱金属製の例えばメツシュ状、パンチング状のよ
うな孔を有するベルト形コンベヤ13、および多数のロ
ーラ23からなる搬送機14を有しており、この搬送a
114により、上記ベルト形コンベヤ13の上部の一側
(図面上の右側)において、上記繰出しロール装置10
BおよびダイIOAからそれぞれ駆動ローラ24゜24
を介して供給される繊維補強材すおよび熱可塑性樹脂a
を一旦、ローラ型含浸機7から遠ざかる方向(左方向)
に搬送し、その終端で反転させて下部から搬出してロー
ラ型含浸機7側に折り返し搬送する。
また、予備含浸機11は、上記搬送機14のベルト形コ
ンベヤ13の上部に供給されて搬送される繊維補強材す
および熱=T塑性樹脂aを加熱保温するように、炉26
内でコンベヤ13のLFt4側に配置された、例えば遠
赤外線ヒータのよらな電気ヒータ15と、繊維補強材す
側から吸引するための吸引装置19とを備えている。こ
の吸引装置19は、上記炉26内の最奥部(左側)付近
でL記コンベヤ13の下側に配置されて上向きに開口す
る吸引ボックス16と、この吸引ボックス16の底部に
パイプ17を介して接続された減圧ポンプ18とからな
り、上記ボックス16の内部を好ましくは50〜700
Torrに減圧して、上記電気ヒータ15により加熱保
温された状態の繊維補強材す側から吸引力を作用させ、
これにより、熱可塑性樹脂at−繊維補強材すに部分的
に含浸させ、つまり1m維補強材すの下層部を除いた他
の部分を含浸させて、第1材料dを作る。
この予備含浸機11による予備含浸率は30%以−ヒと
なるように設定されている。
上記第2の供給装置12は、図示していない押出成形機
などにより、予め薄いフィルム状に成形され、かつロー
ル状に巻かれた熱可塑性樹脂eを連続的に繰り出し可能
に保持するフィルム用の繰出しロール装置から構成され
ている。
また、北記ローラ型含浸機7は、従来の含浸機と同一の
構成であり、上記第1材料dと第2材料である熱可塑性
樹脂eとを8を層してその厚さ方向から挟持しながら加
圧して搬送する1下一対のステンレスのような耐熱性金
属ベルトコンペアIA、IBなどを備え、最終的な含浸
を行なう。
なお、第1図の予備含浸機11における電気ヒータ15
に代えて、熱風加熱や高周波加熱などの加熱手段を用い
てもよい。
また、上記予備含浸機11からローラ型含浸機7への第
1材料dの移送接続部には、第1図で示すような移送ガ
イドローラ25および電気ヒータ15Aが設けられてい
てもよい。
この発明の繊維補強材としては、ガラス繊維。
炭素繊維、金属am、セラミ−7りm維などの無機化合
物からなる繊維、又はポリビニルアルコール!a!l、
ボリアリレート繊維、アラミド繊維などの有機化合物か
らなる繊維が使用される。これらの繊維は中独又は2挿
具」−の組み合わせで用いることができる。耐熱性の面
から見ると、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、セラミ
ック繊維等の無機化合物からなる繊維が好ましく、ごら
には、カラス繊維が経済的である。
繊維補強材の繊m長及び繊維径は特に制限はないが、補
強効果を高めるためには、繊!iIQは5mm以上、さ
らには10mm以上が好ましく、#&維自体の製造性が
よいi二J、で、繊維径は2〜50μmが好ましい。
この発明において用いられるm補強強材の形態は、平織
、朱子織 綾織などの織物、編物、一方向に引揃えられ
た繊維 チョップトストランドマット、コンティニュア
スストランドマント、フィラメントマーy ト、繊維間
がバインダーにより固定されたマー、ト、あるいはニー
ドリングによりある程度の絡まりが与えられている77
ト等のような形態を有するものであればよい、ざら[こ
、これらのマットは組合せて用いることもできる。
また1Mh維補補強には、カラス短繊維等の繊維状物質
、タルク、マイカ、ガラスフレーク等のフレーク状フィ
ラー、ガラスピーズ、ガラスマイクロバルーン、炭酸カ
ルシウムなどの粒状フィラー、ウオラストナイトなどの
針状フィラーを適宜混合することもできる。
また、この発明において用いられる熱可塑性樹脂には特
に制限はないが、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン12などのポリアミド樹脂
、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン樹脂、ポリ
アセタール樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂などが
挙げられ、耐熱性及びクリープ特性の点からは、ポリエ
ステル樹脂、ポリアミド樹脂が好ましく、特には、ポリ
エチレンテレフタレートが好ましい、これらの樹脂は、
変性していてもよく、単体又は2種以上混合して用いる
ことができる。さらに、他の特性付与の目的で種々の添
加剤、例えば、酸化防止剤、難燃剤、加水分解防止剤、
紫外線吸収剤1着色剤、結晶化核剤、内部離型剤、滑剤
およびフレーク状フィラー、粒状フィラー、針状フィラ
ー等の充填材等を適宜配合することができる。
次に、上記構成の動作について説明する。
第1の供給装置10における押出成形機のダイ10Aか
ら押出される熱可塑性樹脂aと、繰出しロール装置10
Bから連続的に繰出される繊維補強材すとが、駆動ロー
ラ24を介して予備含浸機11における搬送機14のベ
ルト形コンベヤ13の上部に連続的に上下に層状に供給
されて、炉26内をローラ形含浸機7から遠ざかる矢印
R方向に搬送されたのち、その搬送終端で反転され、下
部から搬出されて矢印R1で示す逆方向に折返し搬送さ
れる。
上記コンベヤ13の上部における矢印R方向への搬送中
に、まず、保温設備15により、繊維補強材すおよび熱
可塑性樹脂aが、樹脂aが溶融または軟化する温度に加
熱保温されるとともに、その加熱保温状態で減圧ポンプ
18及び吸引ボックス16かもなる吸引装置19を介し
て、コンベヤ13が有する孔を通し繊維補強材す側から
吸引力が作用することにより、溶融または軟化する温度
に加熱保温された熱可塑性樹脂aが、上記吸引力により
、繊維補強材すに部分的に、かつ均一に含浸されて、第
1材料dが作られる。このときの予備含浸率は30%以
上に設定されていることと、熱OT塑性樹脂aが繊維補
強材すの上部に位置していることから、樹脂が垂れ下る
ことがない。
また、上記第1材料dはコンベヤ13により反転されて
、つまり、上側に繊維補強材すが、その下側に熱可塑性
樹脂aが積層された上下位置関係となって、搬送機14
から搬出されるので1例えば繊維補強材すとして、tj
k維間が7へイングーで固定されているマットを使用し
た場合、バインダーが加熱により溶けても、繊維補強材
すの繊維が落下飛散することがない。
続いて、予備含浸機11の搬送機14から搬出された第
1材料dは、ローラ23を経てローラ型含浸機7におけ
る上下一対の金属ベルトコンベヤIA、IB間に送り込
まれると同時に、フィルム用の繰出しロール装置からな
る第2の供給装置12から連続的に繰り出される第2材
料、つまり、熱可塑性樹脂eが、上記第1材料dの上側
に重ね合わせられるように、上記上下一対の金属ベルト
コンベヤIA、IB間に送り込まれる。このように積層
された第1材料dおよび熱可塑性樹脂eは、一対の金属
ベルトコンベヤIA、IBにより搬送されながら、その
厚さ方向から加圧された状態で、遠赤外線輻射加熱装置
、熱風加熱装置、高周波加熱装置などの加熱保温装M4
を介して、第1図の第1材料dにおける熱可塑性樹脂a
および第2材料の熱可塑性樹脂eの融点又は軟化点以上
の温度に加熱保温されて、両棚脂a、eが繊維補強材す
に含浸され、一体止される。
ここで、第1材料dは上記予備含浸機11において、予
め30%以上の予備含浸が行なわれているので、ローラ
型含浸機7による含浸速度を予備含浸のない場合にくら
べて著しく高め、予備含浸時間も含めたトータルの含浸
時間を短縮することができる。また、それにともなって
加熱時間も短かくなるので、樹脂a、eの熱劣化を少な
くすることができる。
その後、加圧状態のままで、冷却ローラ5により冷却さ
れ固化されて、所定の強化樹脂成形材料が製造される。
なお、この実施例において、第2の供給装置12から供
給される熱可塑性樹脂eがポリエチレンテレフタレート
のような水分を嫌う樹脂の場合は、これらを予め乾燥し
て水分を飛ばしたものを使用する。
第2図はこの発明に係る強化樹脂成形材料の製造装置の
他の実施例を示す概略縦断面図である。
この実施例において、上記第1図で示す実施例と相違す
る点は、第2の供給装置12における熱可塑性樹脂eの
供給手段として、繰出しロール装置に代えて押出し成形
機のダイ12Aを設けた点であり、その他の構成は第1
図と同一であるため、該当部分に同一の符号を付して、
それらの詳しい説明を省略する。
この第2図の実施例による場合は、」−記第1図の実施
例の場合にくらべて、熱可塑性樹脂eのフィルム状シー
ト製造ラインを別途に設ける必要がないとともに、その
シートの製造−1間も不要であることから、設備費およ
び製造能率の面で一層有利である。
また、PET等のように、水分の除去が必要な熱可塑性
樹脂においては、ロール状に巻かれたフィルムまたはシ
ートの乾燥が困難であり、−船釣にその乾燥装置が大掛
りとなるうえに、乾燥時間が必要な分だけ強化樹脂成形
材料の生産性が悪くなる。この点からみても、第2図に
示す実施例の場合は、ダイ12Aを介して熱可塑性樹脂
eを薄く押出すことが回旋で、含浸を有利なものとでき
る。なお、ダイ12Aからの押出しを薄くするために計
量@27を付設することが望ましい。
第3図はこの発明に係る強化樹脂成形材料の製造装置の
もう1つの実施例を示す概略縦断面図である。この実施
例において、上記第1図で示す実施例と相違する点は、
第2の予備含浸機28を設け、これを第2の供給装置1
2としたものである。
この第2の供給装置12となる第2の予備含浸機28は
、第2の材料fとして、熱可塑性樹脂eとlj&III
k!#強材gとを!i層して予備含浸したものを、上記
第1材料dの上部に積層して含浸機7に供給するもので
ある。この第2の予備含浸ja28は、第1の予備含浸
機11と同様に、炉29内に設置され、モータ30を介
して矢印R1方向に駆動回転されるスデンレスなどの耐
熱金属製の、例えばメツシュ状、パンチング状などの孔
を有するベルト形コンベヤ31と、電気ヒータ32と、
吸引ボックス33およびこれにパイプ34を介して接続
された減圧ポンプ35からなる吸引装置36とから構成
されている。
また、この第2の予備含浸機28におけるコンベヤ31
の上部への繊維補強材gの供給には、繊維補強材gの繰
出し装置37を使用し、かつ、熱可塑性樹脂eの供給に
は押出成形機のダイ38を使用する。その他の構成は第
1図と同一であるため、該当部分に同一の符号を付して
、それらのJTしい説明を省略する。
この第3図の実施例に示したものは、に下2層の熱OT
塑性樹脂a、e間に1−下2層の繊維補強材すが介在さ
れた4層構造の強化樹脂成形材料の製造に用いられる。
このとき、第1材料dおよび第2材料fはともに、予備
含浸されたものを積層させるので、繊維補強材間に熱a
ff!!性樹脂が存在しない4層構造でありながら、ト
ータル的な含浸所要時間の短縮化を図り得る。
なお、上記第1図および第2図に示す各実施例において
は、上下2枚の熱可塑性樹脂a、eとその間に介在され
る繊維補強材すとの、3層構造のものについて説明した
が、上下方向に3枚の熱”T塑性樹脂を使用し、隣接す
る熱可塑性樹脂間にそれぞれ繊維補強材を介在させてな
る5層Saのものとしてもよい1例えば、第1図または
第2図に示す実施例において、第2の供給装2112か
らローラ型含浸@7に供給される第2材料として、上下
2枚の熱OT塑性樹脂とその間の繊維補強材とを予めロ
ール状に巻いたものを用いるか、もしくは、それらを別
々にロール状に巻いておいて個別に繰出し供給すれば良
い、また、第3図に示す実施例においては、予備含浸機
11から搬送されてきた第1材料dの上に、グイより押
し出されるか、またはロール状に巻かれて連続的に繰り
出される熱可塑性樹脂シート状物を積層し、さらにその
上に、予備含浸機28から搬送されてきた第2材料fを
積層すればよい。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、厚さ方向から加圧し
た状態で加熱保温して繊維補強材に熱可塑性樹脂を含浸
させる本来の含浸工程の前段に、上下に層状に重ねて連
続的に供給される熱可塑性樹脂および繊維補強材を搬送
しながら加熱保温するとともに、その加熱保温状態で繊
維補強材側から吸引力を作用させて熱可塑性樹脂を繊維
補強材に短時間で部分的に含浸させる予備含浸工程を設
けるように構成したので、トータル的に所要含浸時間を
短縮化することができる。これにより、強化樹脂成形材
料の製造能率の向上を図り得るとともに、加熱保温時間
の短縮にともない、樹脂の熱劣化を極力抑制することが
できる。
しかも、吸引力を利用した予備含浸により、残留空気等
の起因するボイドの発生を抑制すること、また、繊維補
強材に対し樹脂を均一に含浸させることが可能となり、
上記の熱劣化の抑制と相まって製品性能の向上および品
質の安定化を達成することができる。
その上、この発明では、予備含浸工程における繊維補強
材および熱可塑性樹脂の搬送手段にベルト形コンベヤを
使用して、予備含浸後の熱可塑性樹脂および繊維補強材
の上下位置関係を自動的に反転させて繊維補強材を上側
にできるので、例えば繊維補強材として繊維間がバイン
ダーで固定されたマットを使用した場合、加熱保温によ
りバインダーが溶けても、繊維補強材が不測に落下し飛
散することを防止できる。この点からも製品性能および
品質の安定化を一層向上することがでさる。
また、l!−備含侵玉程における搬送手段として。
回転トラムを用いても、熱0■塑性樹脂および繊維補強
材の丘下位置関係の反転が可能であるが、この回転トラ
ムの場合に比して、装置全体を安価に構成し得るととも
に、予備含浸機内での搬送長さを大きくとれることから
、含浸のために所定の粘度に制御する上で必要な加熱時
間を十分に長くとることができる。
さらに、予備含浸機への供給装置として、適宜に押出し
成形機を使用することにより、シートの製造設備および
製造手間を不要にし、さらに、ポリエステル樹脂等の水
分により劣化される熱可塑性樹脂においては、樹脂の乾
燥設備、乾燥時間が不要となり、設備費の低減および製
造能率の一層の向上を図り得るといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は発明に係る強化樹脂成形材料の製造装置の一実
施例を示す概略縦断面図、第2図および第3図はそれぞ
れこの発明の他の実施例を示す概略縦断面図、第4図お
よび第5図はそれぞれ従来の強化樹脂成形材料の製造装
置を示す概略縦断面図である。 IA、IB・・・耐熱性金属ベルトコンベヤ、4・・・
加熱加圧装置、7・・・ローラ型含浸機、10・・・第
1の供給装置、11・・・予備含浸機、12・・・第2
の供給装置、13・・・メツシュベルト形コンベヤ、1
4・・・搬送機、15.26・・・加熱保温手段、19
・・・吸引装置(吸引手段)、a、e・・・熱可塑性樹
脂、b、g・・・繊維補強材、d・・・第1材料、f・
・・第2材料。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  上側に熱可塑性樹脂を、その下側に繊維補強材を層状
    に重ねて連続的に供給する第1の供給装置と、 ベルト形コンベヤの上部に供給された繊維補強材および
    熱可塑性樹脂を搬送し反転させてコンベアの下部から搬
    出する搬送機、上記コンベヤの上部に位置する繊維補強
    材と熱可塑性樹脂とを加熱保温する加熱保温手段、およ
    び加熱保温された状態で繊維補強材側から吸引して繊維
    補強材に熱可塑性樹脂を部分的に含浸させて第1材料を
    作る吸引手段を備えた予備含浸機と、 上記第1材料の上側に繊維補強材と熱可塑性樹脂のうち
    少なくとも熱可塑性樹脂を有する第2材料を供給する第
    2の供給装置と、 上記第1材料と第2材料とを上下に積層して搬送しなが
    ら厚さ方向から加圧した状態で加熱保温して繊維補強材
    に熱可塑性樹脂を含浸させる含浸機とを備えてなる強化
    樹脂成形材料の製造装置。
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