JPH04337196A - 真空断熱壁の製造方法 - Google Patents
真空断熱壁の製造方法Info
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- JPH04337196A JPH04337196A JP3139705A JP13970591A JPH04337196A JP H04337196 A JPH04337196 A JP H04337196A JP 3139705 A JP3139705 A JP 3139705A JP 13970591 A JP13970591 A JP 13970591A JP H04337196 A JPH04337196 A JP H04337196A
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Landscapes
- Thermal Insulation (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は真空断熱体の製造方法
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来熱処理用ベーキング炉などの高次の
断熱を行う断熱壁の構造として、内外壁よりなる断熱壁
内を密閉空間とし内部に無機質発泡粉末を高密充填しさ
らに真空化してなる断熱壁が知られている(例えば特公
昭60−8399号公報) 。この種断熱壁は内部の真
空化された雰囲気と高密充填された無機質発泡粉末の断
熱効果との相乗により高次の断熱効果が得られ、例えば
厚さ4〜5cm程度の厚さの壁体で常温と 300〜4
00 ℃の温度差の断熱が可能とされている。
断熱を行う断熱壁の構造として、内外壁よりなる断熱壁
内を密閉空間とし内部に無機質発泡粉末を高密充填しさ
らに真空化してなる断熱壁が知られている(例えば特公
昭60−8399号公報) 。この種断熱壁は内部の真
空化された雰囲気と高密充填された無機質発泡粉末の断
熱効果との相乗により高次の断熱効果が得られ、例えば
厚さ4〜5cm程度の厚さの壁体で常温と 300〜4
00 ℃の温度差の断熱が可能とされている。
【0003】
【従来技術の問題点】しかしながら、上記断熱体は、断
熱空間への粉末の高密充填が非常に面倒で、複雑に入り
込む形状の断熱壁の場合上記困難性はさらに顕著となり
、また高密充填が出来たとしても、真空排気の際粉末の
吸引がどうしても生じ、これを極力少なくするため複雑
なフィルターが必要となるなど種々の問題があった。
熱空間への粉末の高密充填が非常に面倒で、複雑に入り
込む形状の断熱壁の場合上記困難性はさらに顕著となり
、また高密充填が出来たとしても、真空排気の際粉末の
吸引がどうしても生じ、これを極力少なくするため複雑
なフィルターが必要となるなど種々の問題があった。
【0004】また、このような問題を解消するため、断
熱空間内に無機繊維よりなるマットを収納しその後真空
排気して密封することも提案されているが(例えば実開
昭62−54396号公報) 、この場合はマットを封
入後断熱壁を真空排気した場合、繊維マットの充填度の
むら、あるいは繊維マットの有する圧縮変形性により断
熱壁が内外気圧差に起因して凹入変形することがある問
題があった。
熱空間内に無機繊維よりなるマットを収納しその後真空
排気して密封することも提案されているが(例えば実開
昭62−54396号公報) 、この場合はマットを封
入後断熱壁を真空排気した場合、繊維マットの充填度の
むら、あるいは繊維マットの有する圧縮変形性により断
熱壁が内外気圧差に起因して凹入変形することがある問
題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に鑑み、高次の断熱が可能でありしかも製造が容易な断
熱体の製造方法を提供することを目的としてなされたも
のである。
に鑑み、高次の断熱が可能でありしかも製造が容易な断
熱体の製造方法を提供することを目的としてなされたも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の真空断
熱体の製造方法は、低温で凝固し高温で蒸発する液体を
含浸させた無機繊維または無機粉末を型に入れ、真空に
対する大気圧に等しい圧力で圧縮することにより断熱壁
の断熱空間にほヾ等しい厚さにまで圧縮し余剰含浸液を
絞り出すと共に前記液体の凝結温度以下に冷却して凍結
固化させて凍結断熱成形体を成形し、該成形体を断熱壁
の断熱空間内に挿入し、該断熱壁を前記液の蒸発温度以
上で加熱してガス化し、該ガスを吸引排出後、前記断熱
空間内を真空排気することを特徴とするものである。
熱体の製造方法は、低温で凝固し高温で蒸発する液体を
含浸させた無機繊維または無機粉末を型に入れ、真空に
対する大気圧に等しい圧力で圧縮することにより断熱壁
の断熱空間にほヾ等しい厚さにまで圧縮し余剰含浸液を
絞り出すと共に前記液体の凝結温度以下に冷却して凍結
固化させて凍結断熱成形体を成形し、該成形体を断熱壁
の断熱空間内に挿入し、該断熱壁を前記液の蒸発温度以
上で加熱してガス化し、該ガスを吸引排出後、前記断熱
空間内を真空排気することを特徴とするものである。
【0007】
【作用】この発明において対象となる断熱壁は表裏面が
メンブレンとされ、その間が断熱用密閉空間とされた構
造をなす。そして、断熱のための主構成として上記断熱
壁内にガラス繊維、ロックウール等の無機繊維あるいは
無機多孔質粉体よりなる断熱材を充填すると共に内部を
真空化した構成とされるが、上記断熱材は充填に先立ち
、低温で凝固し高温で蒸発する液体を含浸させ、かつ断
熱空間に丁度収納できる厚さにまで、真空と大気圧との
差にほヾ等しい圧力で圧縮硬化して凝結させたものが使
用される。従って断熱空間への収納はあたかも板状体を
挿入することとなって挿入が非常に容易となる。
メンブレンとされ、その間が断熱用密閉空間とされた構
造をなす。そして、断熱のための主構成として上記断熱
壁内にガラス繊維、ロックウール等の無機繊維あるいは
無機多孔質粉体よりなる断熱材を充填すると共に内部を
真空化した構成とされるが、上記断熱材は充填に先立ち
、低温で凝固し高温で蒸発する液体を含浸させ、かつ断
熱空間に丁度収納できる厚さにまで、真空と大気圧との
差にほヾ等しい圧力で圧縮硬化して凝結させたものが使
用される。従って断熱空間への収納はあたかも板状体を
挿入することとなって挿入が非常に容易となる。
【0008】そして、断熱壁内の真空化に先立って断熱
壁を加熱処理し、無機繊維または無機粉末を固めていた
液体を蒸発させる。この蒸発によって液体はガスとなっ
て断熱壁外部へ飛散し繊維または粉末間から消散する。 しかる後に断熱壁内部を密閉し真空化すれば、大気圧に
よるメンブレンの凹入変形は、圧縮されて挿入された無
機繊維の復元膨張力で支えられる。同時に真空引き作業
も内部無機繊維が殆ど固定された状態であるので吸引排
出の恐れはなく容易にかつ短時間に排気可能となる。
壁を加熱処理し、無機繊維または無機粉末を固めていた
液体を蒸発させる。この蒸発によって液体はガスとなっ
て断熱壁外部へ飛散し繊維または粉末間から消散する。 しかる後に断熱壁内部を密閉し真空化すれば、大気圧に
よるメンブレンの凹入変形は、圧縮されて挿入された無
機繊維の復元膨張力で支えられる。同時に真空引き作業
も内部無機繊維が殆ど固定された状態であるので吸引排
出の恐れはなく容易にかつ短時間に排気可能となる。
【0009】上記無機繊維としては断熱効率の面より繊
維径が4〜15μm 、好適には8μmのものが使用さ
れる、また無機粉末としては断熱効果に優れる無機多孔
質の粒子粉末が使用される。
維径が4〜15μm 、好適には8μmのものが使用さ
れる、また無機粉末としては断熱効果に優れる無機多孔
質の粒子粉末が使用される。
【0010】また上記有機バインダーに輻射伝熱防止材
や散乱材を混合し、これを無機繊維または無機粉末に混
合し、液の蒸発ガス化時に輻射伝熱防止材を無機繊維内
に残留させ均一分散状に保持させることもできる。
や散乱材を混合し、これを無機繊維または無機粉末に混
合し、液の蒸発ガス化時に輻射伝熱防止材を無機繊維内
に残留させ均一分散状に保持させることもできる。
【0011】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。図1〜図
4はこの発明の実施工程を示す斜視図及び断面図である
。
4はこの発明の実施工程を示す斜視図及び断面図である
。
【0012】実施例1
厚さ0.5 mmのステンレスメンブレンを内外壁1A
、1Bとし、断熱空間の厚さを30mmとした断熱壁1
(図2)を有する容器を用意し、繊維径5μm 〜8μ
m のガラス繊維よりなる短繊維を十分に水を満たした
水槽内に投入し、金網で掬い取って500mm ×50
0mm ×100mm の型内に入れ、1kg/cm2
でプレス圧縮し脱水することにより500mm ×50
0mm ×30mmの圧縮成形体2Aを得、直ちにこの
圧縮成形体2Aを型に入れたまま−20°Cの冷凍室に
入れ3時間放置して冷凍させた。十分に凍結しているの
を確認後、圧縮成形体2Aを図2に示すように断熱壁1
内に容器上端に設けた開口部3より挿入し、内部に密充
填の状態とした後開口部3を溶接により密閉した。
次に、この断熱壁1を有する容器を図3に示すようにベ
ーキング炉4へ入れ約400 ℃で1.5 時間加熱し
水分を蒸発気化させ、このガスを断熱壁1の吸引口5に
予め接続した排気口6より排出した。次いでガスの排出
が殆ど無くなった時点で弁7を切り換え真空ポンプ8を
作動し断熱壁1内部の真空引きを行い、終了後吸引口5
を密閉し図4に示す断熱壁1を有する容器を得た。
、1Bとし、断熱空間の厚さを30mmとした断熱壁1
(図2)を有する容器を用意し、繊維径5μm 〜8μ
m のガラス繊維よりなる短繊維を十分に水を満たした
水槽内に投入し、金網で掬い取って500mm ×50
0mm ×100mm の型内に入れ、1kg/cm2
でプレス圧縮し脱水することにより500mm ×50
0mm ×30mmの圧縮成形体2Aを得、直ちにこの
圧縮成形体2Aを型に入れたまま−20°Cの冷凍室に
入れ3時間放置して冷凍させた。十分に凍結しているの
を確認後、圧縮成形体2Aを図2に示すように断熱壁1
内に容器上端に設けた開口部3より挿入し、内部に密充
填の状態とした後開口部3を溶接により密閉した。
次に、この断熱壁1を有する容器を図3に示すようにベ
ーキング炉4へ入れ約400 ℃で1.5 時間加熱し
水分を蒸発気化させ、このガスを断熱壁1の吸引口5に
予め接続した排気口6より排出した。次いでガスの排出
が殆ど無くなった時点で弁7を切り換え真空ポンプ8を
作動し断熱壁1内部の真空引きを行い、終了後吸引口5
を密閉し図4に示す断熱壁1を有する容器を得た。
【0013】実施例2
実施例1で使用したガラス繊維マットに替えて平均繊維
径5μm の無機多孔質のシリカ粉末を使用した他は実
施例1と同様に断熱壁1を有する容器を製造した。
径5μm の無機多孔質のシリカ粉末を使用した他は実
施例1と同様に断熱壁1を有する容器を製造した。
【0014】実施例3
実施例1で使用した水に代え、ナフタリンを使用した他
は実施例1と同様に断熱壁1を有する容器を製造した。
は実施例1と同様に断熱壁1を有する容器を製造した。
【0015】実施例4
実施例1のガラス繊維の短繊維を実施例1と同様水槽に
投入し、金網で掬い、型に入れ実施例1で成形した断熱
成形体の1/5の厚さごとに輻射伝熱防止材としてアル
ミニウム箔と熱散乱材としてルチルサンドとを同量添加
配合したものを散布し、多層構造とした後1kg/cm
2 で圧縮した他は、実施例1と同様にして断熱壁1を
有する容器を製造した。
投入し、金網で掬い、型に入れ実施例1で成形した断熱
成形体の1/5の厚さごとに輻射伝熱防止材としてアル
ミニウム箔と熱散乱材としてルチルサンドとを同量添加
配合したものを散布し、多層構造とした後1kg/cm
2 で圧縮した他は、実施例1と同様にして断熱壁1を
有する容器を製造した。
【0016】上記実施例1〜4の断熱壁について外観を
観察したところ表面の凹入変形は全く生じていなかった
。また、ASTMC518−85に準拠して熱伝導率を
測定したところ表のような結果となった。
観察したところ表面の凹入変形は全く生じていなかった
。また、ASTMC518−85に準拠して熱伝導率を
測定したところ表のような結果となった。
【0017】表において、排気時間は断熱壁内が0.0
5Torrとなるまでに要した時間を、また変形量は上
記0.05Torrとした場合の断熱壁の中央部分の変
形量を元の厚さに対する 100分率で示したものであ
る。表より明らかなように実施例のものは0.05To
rrとなるまでに要する時間が非常に短く、しかも断熱
効果及び耐圧補強効果の点で従来例に比し優れることが
判明した。
5Torrとなるまでに要した時間を、また変形量は上
記0.05Torrとした場合の断熱壁の中央部分の変
形量を元の厚さに対する 100分率で示したものであ
る。表より明らかなように実施例のものは0.05To
rrとなるまでに要する時間が非常に短く、しかも断熱
効果及び耐圧補強効果の点で従来例に比し優れることが
判明した。
【0018】
表
熱伝導率 排気時間
変形量 実施例1 0
.0028 2.5 時間
0% 〃 2
0.0036 2.8 時間
0〃 〃 3
0.0029 2.6 時
間 0〃 〃 4
0.0028 2.5
時間 0〃 〃
5 〃
〃 0〃
〃 6 〃
〃 0〃
〃 7 〃
〃 0〃
〃 8 0.0018
2.6 時間 0〃
比較例 0.0083
45時間 10〃
表
熱伝導率 排気時間
変形量 実施例1 0
.0028 2.5 時間
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〃 0〃
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2.6 時間 0〃
比較例 0.0083
45時間 10〃
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
、短繊維状または粉末状の断熱材であっても断熱壁内へ
の断熱材の充填が非常に容易となり、また充填される断
熱材は一旦大気圧で圧縮されたものを使用するから、仮
に液体が飛散しても断熱壁内部で充分な耐圧力を発揮し
、薄いメンブレンよりなる断熱壁でも凹入変形してしま
うのが防止できる。また、内部の真空度も容易に達成で
き、ガラス短繊維または無機粉末の断熱性と相俟って薄
い断熱壁でも充分な断熱性を発揮し、断熱容器のコンパ
クト化にも寄与し得るなど種々の効果を有する。
、短繊維状または粉末状の断熱材であっても断熱壁内へ
の断熱材の充填が非常に容易となり、また充填される断
熱材は一旦大気圧で圧縮されたものを使用するから、仮
に液体が飛散しても断熱壁内部で充分な耐圧力を発揮し
、薄いメンブレンよりなる断熱壁でも凹入変形してしま
うのが防止できる。また、内部の真空度も容易に達成で
き、ガラス短繊維または無機粉末の断熱性と相俟って薄
い断熱壁でも充分な断熱性を発揮し、断熱容器のコンパ
クト化にも寄与し得るなど種々の効果を有する。
【図1】この発明の実施例の無機繊維マットの斜視図で
ある。
ある。
【図2】この発明の実施例の断熱壁を有する容器の断面
図である。
図である。
【図3】この発明の実施例の容器のベーキングの状態を
示す断面図である
示す断面図である
【図4】この発明の方法で得た断熱容器の断面図である
。
。
1 断熱壁
2 ガラス繊維マット
2A 圧縮マット
3 開口部
4 ベーキング炉
5 吸引口
6 排気口
7 弁
8 真空ポンプ
Claims (1)
- 【請求項1】 低温で凝固し高温で蒸発する液体を含
浸させた無機繊維または無機粉末を型に入れ、真空に対
する大気圧に等しい圧力で圧縮することにより断熱壁の
断熱空間にほヾ等しい厚さにまで圧縮し余剰含浸液を絞
り出すと共に前記液体の凝結温度以下に冷却して凍結固
化させて凍結断熱成形体を成形し、該成形体を断熱壁の
断熱空間内に挿入し、該断熱壁を前記液の蒸発温度以上
で加熱してガス化し、該ガスを吸引排出後、前記断熱空
間内を真空排気することを特徴とする真空断熱壁の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3139705A JPH04337196A (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | 真空断熱壁の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3139705A JPH04337196A (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | 真空断熱壁の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04337196A true JPH04337196A (ja) | 1992-11-25 |
Family
ID=15251502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3139705A Pending JPH04337196A (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | 真空断熱壁の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04337196A (ja) |
-
1991
- 1991-05-14 JP JP3139705A patent/JPH04337196A/ja active Pending
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