JPH04336057A - 肝機能検査装置 - Google Patents

肝機能検査装置

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JPH04336057A
JPH04336057A JP3105960A JP10596091A JPH04336057A JP H04336057 A JPH04336057 A JP H04336057A JP 3105960 A JP3105960 A JP 3105960A JP 10596091 A JP10596091 A JP 10596091A JP H04336057 A JPH04336057 A JP H04336057A
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JP
Japan
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liver function
calculating
photoelectric conversion
value
blood
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Withdrawn
Application number
JP3105960A
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English (en)
Inventor
Masahiko Osawa
大沢 昌彦
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP3105960A priority Critical patent/JPH04336057A/ja
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は肝機能検査装置に関し
、特に、選択的に肝臓でのみ摂取および排泄される特定
色素を血液中に注入して、その血漿消失率と停滞率とを
測定し、肝機能を検査診断するための測定処理を自動的
に行なうような肝機能検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本願発明者は、特開平1−17630号
において肝機能を自動的に測定できる肝機能検査装置を
提案した。この提案された肝機能検査装置は、第1およ
び第2の光源から第1および第2の波長の光パルスを生
体組織内に照射し、それぞれの光パルスの所定の光路内
を通過した光を受光素子によって検知し、予め特定色素
として、たとえばICG:インドシアニングリーンの注
入前に測定したキャリブレーションカーブより生体内の
血液変動を除去する演算式を用いて特定色素の血中濃度
に対応する値を演算し、最小2乗法を用いてその演算結
果に基づいて、特定色素の血漿消失率kとT分停滞率R
%を求めるものである。
【0003】血漿消失率kとT分停滞率Rの演算は、次
の第(1)式で表わされる。 Sg=Sg0 ・e−kt       …(1)ただ
し、Sg:血中ICG濃度測定値 Sg0 :t=0での血中ICG濃度測定値t:ICG
注入後の時間(分) よりlnSg=lnSg0 +(−k)tとし、Sgと
t(t=5〜15分)の回帰計算により結晶消失率kを
求めていた。Sgの時間変化は図17に示すようになり
、lnSgの時間変化は図18に示すようになる。また
、t分停滞率Rは血漿消失率kより、 R=e −15・k       …(2)によって求
められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の肝機能検査装置
において、図19に示すSgが1より低くなると、ln
をとるため、図20に示すように、lnSgが歪んでし
まい、正確な血漿消失率kを得ることができず、ゆえに
T分停滞率Rの正確な値が得られないという問題点があ
った。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、S
gを微分して傾きを求めることにより、血漿消失率kお
よびT分停滞率Rの算出精度を向上し得て、より正確に
肝機能を検査できるような肝機能検査装置を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は肝機能を検査
するための肝機能検査装置であって、生体組織の血液中
に投与されかつ肝臓で摂取および排泄される特定の色素
に吸光される波長の第1の光と、吸光されない波長の第
2の光を生体組織に照射する光源手段と、生体組織に照
射され、生体組織から得られる第1および第2の光に対
応する第1および第2の光電変換信号を出力する光電変
換手段と、光電変換手段からの第1および第2の光電変
換出力をサンプリングするためのサンプリング手段と、
サンプリングされた第1および第2の光電変換信号に含
まれる生体組織内の変動成分に基づいて、第1および第
2の光電変換信号の間における直線回帰式の係数を決定
する決定手段と、特定色素の注入から所定の時間の間に
おけるサンプリング手段のサンプリング信号出力と決定
手段によって決定された直線回帰式の係数とに基づいて
、血液中の特定色素濃度に相関する値を演算する演算手
段と、演算された特定色素濃度に相関する値を時間微分
し、特定色素濃度の時間微分した値に基づいて、血漿消
失率を演算して出力する手段を備えて構成される。
【0007】
【作用】この発明に係る肝機能検査装置は、生体組織の
血液中に投与されかつ肝臓で摂取および排泄される特定
の色素に吸光される波長の第1の光と、吸光されない波
長の第2の光を生体組織に照射し、生体組織から得られ
る第1および第2の光に対応する第1および第2の光電
変換信号をサンプリングし、サンプリングされた第1お
よび第2の光電変換信号に含まれる生体組織内の変動成
分に基づいて、第1および第2の光電変換信号の間にお
ける直線回帰式の係数を決定し、特定色素の注入から所
定の時間の間におけるサンプリング信号と決定された直
線回帰式の係数とに基づいて、血液中の特定色素濃度に
相関する値を時間微分し、その値に基づいて血漿消失率
を演算する。
【0008】
【発明の実施例】図1はこの発明の一実施例の概略ブロ
ック図であり、図2は被測定物の所定の光路内を通過し
た後における波長λ1 ,λ2 の光路を検出するため
のタイミング図である。
【0009】図1において、肝機能検査装置は、センサ
部10と測定処理部20とから構成されている。センサ
部10は第1の光源11と第2の光源12と受光素子1
3とプリアンプ14とを含む。第1の光源11と第2の
光源12は、それぞれ特定色素の吸光度の大きい波長λ
1 の光パルスと、吸光度のない波長λ2 の光パルス
を発生する。受光素子13は光源11および12から生
体組織15に照射され、所定の光路内を通過した光を受
光する。なお、光源11および12は、それぞれ交互に
パルス動作で光を発光するように、測定処理部20によ
って駆動される。
【0010】測定処理部20は演算手段として動作する
CPU34を含む。CPU34はI/Oポート32を介
して、スタート信号を発振回路24とタイミング回路2
3とに与える。発振回路24は常時所定のクロック信号
を発振している。CPU34はこのクロック信号と前記
スタート信号とを用いて、タイミング回路23とデコー
ダ22を介して、定電流回路21から第1の光源11と
第2の光源12に定電流I1 とI2 とを図2に示し
たタイミングTM11とTM12で与える。
【0011】第1の光源11と第2の光源12により発
光された光は、生体組織15の所定の光路内を通過して
受光素子13に入射される。受光素子13から発生した
電流は、プリアンプ14に与えられて電流−電圧変換さ
れるとともに、増幅されて測定処理部20に与えられる
。プリアンプ14の出力は測定処理部20内に設けられ
たアンプ16により所定の範囲内のレベルに増幅され、
図2に示したVPDのような出力が得られる。サンプル
ホールド回路28はタイミング回路23とデコーダ25
から発生された図2に示すタイミング信号TM20に基
づいて、アンプ16の出力をサンプルホールドする。サ
ンプルホールドされた信号はマルチプレクサ29によっ
て選択され、A/D変換器30によってデジタル信号に
変換された後、データラッチ31によりデータラッチさ
れる。このとき、マルチプレクサ29とA/D変換器3
0とデータラッチ31とのタイミングは、タイミング回
路23とデコーダ26により制御される。
【0012】ラッチされたデータは、CPU34からI
/Oポート32を介して出力されたセレクト信号により
デコーダ27でタイミングがとられ、L1 とL2 の
デジタル信号としてRAM35に記憶される。また、I
/Oポート32には、ブザー33が接続され、このブザ
ー33は特定色素を注入するタイミングを報知する。さ
らに、CPU34にはRAM35とROM36と表示部
37とプリンタ38と操作部39とが接続される。RA
M35は後述の図3に示すようなデータを記憶するもの
であり、ROM36は後述の図5〜図8に示すフロー図
に基づくプログラムを記憶する。表示部37は後述の図
12ないし図14に示すようなデータを表示する。プリ
ンタ38は肝機能検査結果を印字する。
【0013】操作部39はアラームLED40とキャリ
ブレーションキー41とスタートキー42とプリントキ
ー43とを含む。アラームLED40は検査結果の信頼
度が小さい場合に警報を表示するものであり、キャリブ
レーションキー41は生体キャリブレーションモードを
設定するためのものであり、スタートキー42は測定モ
ードの開始を指令する。プリントキー43は計算結果の
プリントアウトを指令する。
【0014】なお、上述の図1に示した構成例では、第
1および第2の光源11,12からそれぞれ発光されか
つ生体組織15の所定の光路内を通過した光を1つの受
光素子13によって受光するようにした。しかし、これ
に限ることなく、第1および第2の光源11,12のそ
れぞれに対応して受光素子を設け、それぞれの受光素子
の出力をサンプリングし、CPU34によって各サンプ
リング出力を時分割的に読取るようにしてもよい。また
、光源手段として、特定の色素に吸光される波長λ1 
と吸光されない波長λ2 の光を共通的に発光する1つ
の光源を設け、各波長の光を個別的に透過させる2つの
フィルタと各フィルタのそれぞれに対応して受光素子を
設けるようにしてもよい。
【0015】図3は図1に示したRAMに記憶されるデ
ータを示す図であり、図4〜図8はこの発明の一実施例
の具体的な動作を説明するためのフロー図であり、図9
〜図11は血漿消失率kをを求める方法を説明するため
の図であり、図12〜図16は図1に示した表示部の表
示例を示す図である。
【0016】次に、図1〜図16を参照して、この発明
の一実施例の具体的な動作について説明する。この発明
の装置の動作は、データサンプルモード,生体キャリブ
レーションモード,初期設定モードおよび測定モードを
含み、これらモードでの動作フローはそれぞれ図4〜図
8に示されている。
【0017】まず、図4に示したデータサンプルモード
は、後述のキャリブレーションモードおよび測定モード
の中のサブルーチンとして実行される。ステップ(図示
ではSPと略称する)SP11〜SP16では、被測定
部と通過後の1組の波長λ1 ,λ2 の光の考量をサ
ンプルして、RAM35に記憶する。すなわち、CPU
34はステップSP11において、図1に示すI/Oポ
ート32を介してスタート信号を出力する。このスター
ト信号により、前述のごとく、L1 ,L2 の値がデ
ータラッチされる。CPU34はステップSP12にお
いて、データがラッチされるまで待機している。
【0018】次に、CPU34はステップSP13にお
いて、図1に示したI/Oポート32を介してセレクト
ラインにセレクト信号を出力し、ステップSP14にお
いてまずL1 のデータをI/Oポート32を介して読
込み、図3に示したRAM35の記憶領域8a1に記憶
する。同様にして、CPU34はステップSP15およ
びSP16において、L2 のデータをRAM35の記
憶領域8a2に記憶する。上述のステップSP16にお
ける処理を完了すると、CPU34はもとのステップに
リターンする。これについては生体キャリブレーション
モードを示す図5および測定モードを示す図7,図8に
おいて説明する。
【0019】さて、図5は生体キャリブレーションモー
ドでの動作フロー図を示し、この生体キャリブレーショ
ンモードは、装置の電源投入時または後述の図7および
図8に示す測定モードの動作終了時に開始される。ステ
ップSP21において、CPU34は表示部37に生体
キャリブレーションモードを表示させる。この表示につ
いては、たとえば図12に示すように、生体キャリブレ
ーションモードへ入っていることを示すとともに、セン
サ部10の装着を指示するものである。この指示に従っ
て、測定者はセンサ部10を生体組織15に装着する。
【0020】その後、CPU34はステップSP22に
おいて、キャリブレーションキー41が操作されるまで
待機する。キャリブレーションキー41が操作されると
、CPU34はステップSP23に進み、前述の図4に
示したデータサンプルのサブルーチンを実行する。
【0021】次に、CPU34はステップSP23にお
いて読込んだL1 ,L2 がRAM35の記憶領域8
b1,8b2に記憶されている基準光量データLMAX
 とLMIN の範囲内に入るように定電流回路21を
制御する。 CPU34は定電流回路21によって設定された電流の
設定値i1 ,i2 をRAM35の記憶領域8c1,
8c2に記憶する。以降、電流i1 ,i2 が常時光
源11,12に流れる。なお、上述の電流の初期設定動
作については、後述の図6においてより詳細に説明する
【0022】CPU34はステップSP25においてブ
ザー音を鳴らし、パワー設定の終了したことを報知する
。ステップSP26ないしSP29は前述の生体キャリ
ブレーションを行なうステップである。具体的には、C
PU34はステップSP26およびSP27において、
L1 ,L2 の値をそれぞれn回サンプルして、CL
1 (1)ないしCL1 (n)を記憶領域8d1ない
し8dnに記憶させ、CL2 (1)ないしCL2 (
n)を記憶領域8e1ないし8enに記憶させる。CP
U34はステップSP28において、logCL1 (
I)とlogCL2 (I)(I=1〜n)について、
次の演算式に従って直線回帰分析を行なう。
【0023】 logCL1 (I)=A・logCL2 (I)+B
CPU34は上述の演算式におけるA,B値と相関係数
r1 とCL1 (I)(I=〜n)の最大値をCL1
0として求め、それぞれRAM35の記憶領域8f1,
8f2,8f3および8f4に記憶する。
【0024】次に、CPU34はステップSP29にお
いて、生体キャリブレーションの信頼性を検定するため
に、相関係数r1 が0.998以上であるか否かを判
定し、0.998未満であればステップSP30に進み
、アラーム40のLEDを点灯し、再度生体キャリブレ
ーションを行なうため、ステップSP2に戻る。
【0025】一方、CPU34は相関係数r1が0.9
98以上であることを判別すれば、図7および図8に示
す測定モードに移行する。ここで使用した相関係数r1
 の基準値0.998は一例であり、装置全体の性能か
ら決まるものである。なお、ステップSP26のn回の
データサンプルの間は、被検者の生体内の血液量を変え
るべく、手を上げたり下げたり、またセンサにより圧迫
したりする。
【0026】次に、図6を参照して、前述の図5のステ
ップSP24における初期設定動作についてより具体的
に説明する。波長λ1 ,λ2 の光の光量データL1
 ,L2 はRAM35の記憶領域8a1,8a2に記
憶される。CPU34はステップSP241において、
L1 ,L2 の値をLOλ1 ,LOλ2 として、
RAM8の記憶領域8h1,8h2にそれぞれ記憶させ
る。そして、CPU34はステップSP242ないしS
P249を実行し、LOλ1 ,LOλ2 がRAM3
5の記憶領域8b1,8b2に記憶されている光量デー
タLMAX とLMIN (LMAX >LMIN )
の間に設定されるように、定電流回路21から流れる電
流設定値を調整する。
【0027】具体的には、ステップSP242では、L
Oλ1 がLMAX よりも大きい場合には、ステップ
SP243に進み、電流設定値i1 を小さな値に設定
して、再度ステップSP23およびSP241を実行し
、ステップSP242において再びLOλ1 がLMA
X よりも大きいか否かが判別される。ここで、LMA
X よりLOλ1 が小さくなれば、ステップSP24
2に進み、LOλ1 がLMIN よりも小さいか否か
が判別される。LOλ1 がLMIN よりも小さい場
合には、ステップSP245において、電流設定値i1
 の値を大きくして、前述のステップSP23に戻る。 この動作を繰返すことにより、LOλ1 がLMAX 
とLMIN の間に入るように電流設定値i1 が設定
される。
【0028】次に、ステップSP246,SP249で
は、ステップSP241ないしSP245と同様にして
、LOλ2 がLMAX とLMIN の間に入るよう
に、電流設定値i2 が設定される。このようにして、
ステップSP23ないしSP249で最終的に設定され
た電流設定値i1 ,i2 がRAM35の記憶領域8
c1と8c2とに記憶される。
【0029】次に、図7および図8を参照して、測定モ
ードについて説明する。ステップSP41において、C
PU34は表示部37に特定色素を注入するための表示
を行なう。この表示については、たとえば図13に示す
ように、特定色素、たとえばICGを注入すべきことを
指示する表示が行なわれる。この表示に従って、測定者
は特定色素を被検者に注入するための準備を行なう。次
に、CPU34はステップSP42において、スタート
キー42が操作されるまで待機する。CPU34はスタ
ートキー42が操作されたことを判別すると、ステップ
SP43において、特定色素の注入すべきタイミングを
表示するとともに、ブザー33によって警報音を報知さ
せる。これは、たとえば図14に示すように、1→2→
3→4→5というように表示され、測定者は“5”が表
示されたとき、特定色素の注入を行なう。また、CPU
34は表示が“1”,“2”,“3”,“4”のとき、
それぞれ第1の音をブザー33が発生させ、“5”が表
示されたときは、ブザー33から異なった音を発生させ
る。測定者はこの音や表示が発生したとき、特定色素の
注入を行なう。CPU34はステップSP44において
、タイマの初期値として“0”を設定する。次に、CP
U34はステップSP45において、前述の図4で説明
したサブルーチンであるデータサンプルプログラムを実
行する。すると、サンプルホールドデータがRAM35
の記憶領域8a1ないし8a2にL1 ないしL2 と
してそれぞれ記憶される。CPU30はステップSP4
6おいて、前述の図5で説明した生体キャリブレーショ
ンモードでRAM35の記憶領域8f1,8f2および
8f4に記憶された係数A,B,CL10を用いて、次
の演算式に基づく演算を行なって、Cg(I)をRAM
35の記憶領域8g1に記憶する。
【0030】Cg(I)={logCL10[logL
1 (I)−(A・logL2 (I)+B)]}/{
2logCL10−(A・logL2 (I)+B)}
このCg(I)の値は、ステップSP46において、た
とえば図15に示すような態様で表示部37に表示され
る。図15において、横軸は特定色素注入後からの経過
時間を示し、縦軸はCg(I)の値である。ここで、特
定色素の消失曲線のサンプリング数をmとすると、Iは
1ないしmの整数であり、消失曲線の測定時間をTsと
すると、1回のサンプリングタイムはITM=Ts/(
m−1)である。もちろん、I=1の場合は、特定色素
の注入時に一致する。ステップSP47において、CP
U34はこのサンプリングタイムITMの間待機する。
【0031】この待機時間を経過すると、CPU34は
ステップSP48において、iがmよりも大きいか否か
を判別する。iがmよりも大きい場合はステップSP4
9に進むが、小さい場合には再びステップSP45に戻
り、繰り返しサンプリングを行なう。ここで、RAM3
5の記憶領域8g1ないし8gmに記憶されているデー
タCg(I)は、たとえば図16に示すような特定色素
の消失曲線を描くが、CPU34はこの立上がり点を検
出し、ステップSP49において、その前のデータをベ
ースラインとして、各Cg(I)より減算し、再度記憶
領域8g1ないし8gmに記憶する。もちろん、測定精
度を高めるために、ステップSP45のL1 ないしL
2 はk回の平均値であってもよい。
【0032】次に、CPU34はステップSP51にお
いて、記憶領域8g1ないし8gmに記憶されたCg(
I)のデータのうち、時間T1 ないしT2 が(0<
T1 <T2 <Ts)の間のデータについて、Cg(
I)=Ae−Bt  I=Ts/(m−1)分 のシミュレーションカーブにて最小2乗法を用いて、定
数A,Bを求める。
【0033】CPU34はステップSP52において、
ki =(Sgi −Sgi−1 )/Sgi の演算
を行なう。 これは従来技術で説明した第(1)式で表わされるシミ
ュレーションカーブは図9に示すようになり、これを微
分すると、(dSg/dt)/Sg=−kとなって、図
10に示すようになり、この図10におけるkが一定の
部分を求めればよいからである。このために、ステップ
SP53において、ki −ki−1 =Δki を求
める。これは図11に示すように、シミュレーションカ
ーブのti とti−1 におけるΔki を求め、ス
テップSP54において変化分Δki がたとえば所定
値として0.01よりも大きいか否かを判別し、0.0
1よりも大きい血漿消失率ki の値をステップSP5
5で削除する。ステップSP56において、CPU34
はi=Nになったか否かを判別する。この動作をN回繰
り返し、iがNになると、ki (i=1〜N)の平均
を求め、kを決定し、血漿消失率k=−B,T分停滞率
R%=eBtの演算を行なって、求めたk,RをRAM
35の記憶領域8j1,8j2にそれぞれ記憶させる。 このとき、CPU34は最小2乗法での相関係数r2 
を演算し、演算した相関係数r2 をRAM35の記憶
領域8j3に記憶させる。また、CPU34は、このと
きにブザー33から終了のブザー音を発生させる。
【0034】さらに、CPU34はkの値とR%の値を
たとえば、図15に示すような態様で表示部26に表示
させる。次に、CPU34はステップSP58において
、相関係数r2 がたとえば0.95よりも小さいか否
かを判別する。これは相関係数r2 が−1に近いほど
相関がよいため、その相関度をチェックするものである
。 ただし、−0.95という値は、0ないし−1の間の値
であって、暫定的であり、もちろん−1に近ければ近い
ほど数値の信頼性が向上する。
【0035】ここで、CPU34は相関係数r2 が、
たとえば0.95よりも大きい場合には、信頼度が小さ
いものと判別し、ステップSP59においてアラームL
ED40を点灯し、ステップSP58において相関係数
r2がたとえば−0.95よりも小さく、測定に信頼性
があることを判別した場合には、アラームLED40を
点滅することなく、ステップSP60に進む。CPU3
4はステップSP60において、プリントキー43が操
作されているか否かを判別し、操作されていれば、プリ
ンタ38によってkの値とR%の値を印字させる。さら
に、もし必要であれば、CPU34はRAM35の記憶
領域8g1ないし8gnに記憶されているCg(I)の
特定色素消失曲線をプリンタ34によって印字させ、前
述の図5に示した生体キャリブレーションに戻る。また
、ステップSP60において、CPU34はプリントキ
ー43の操作されていないことを判別したときにも、生
体キャリブレーションモードに移る。
【0036】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、生体
組織の血液中に投与されかつ肝臓で摂取および排泄され
る特定の色素に吸光される波長の第1の光と、吸光され
ない波長の第2の光とを生体組織に照射し、生体組織か
ら得られる第1および第2の光に対応する第1および第
2の光電変換信号をサンプリングし、サンプリングされ
た第1および第2の光電変換信号に含まれる生体組織内
の変動成分に基づいて、直線回帰式の係数を決定し、特
定色素の注入から所定の時間の間におけるサンプリング
信号と決定された直線回帰式の係数とに基づいて、血液
中の特定色素濃度に相関する値を演算し、その特定色素
濃度に相関する値を時間微分し、その時間微分した値に
基づいて血漿消失率を演算することができる。しかも、
特定色素濃度の時間微分した値に基づいて血漿消失率を
演算しているので、特定色素濃度の測定値が1よりも低
くなっても、正確に血漿消失率を演算することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成を示す概略ブロック
図である。
【図2】被測定物の所定の光路内を通過した後における
波長λ1 ,λ2 の光の光量を検出するためのタイミ
ングを示す図である。
【図3】図1に示したRAMに記憶されるデータを示す
図である。
【図4】この発明の一実施例の具体的な動作を説明する
ためのフロー図であって、データサンプリングサブルー
チンを示す。
【図5】生体キャリブレーションモードを示すフロー図
である。
【図6】初期設定モードを示すフロー図である。
【図7】測定モードを示すフロー図である。
【図8】測定モードを示すフロー図である。
【図9】ICG濃度の時間変化を示す図である。
【図10】微分したICG濃度の時間変化を示す図であ
る。
【図11】ICG濃度変化の傾きを説明するための図で
ある。
【図12】生体キャリブレーションの表示例を示す図で
ある。
【図13】測定開始時の表示例を示す図である。
【図14】特定色素の注入時の表示例を示す図である。
【図15】この発明の一実施例によって測定される特定
色素の消失曲線の一例を示す図である。
【図16】この発明の一実施例による血漿消失率の時間
変化を示す図である。
【図17】この発明に先立って提案された肝機能検査装
置で測定された血漿消失率kの変化曲線を示す図である
【図18】ICG濃度の時間変化を示す図である。
【図19】ICG濃度Sgが1以下になったときの濃度
変化曲線を示す図である。
【図20】ICG濃度が1以下になったときのlnSg
の変化曲線を示す図である。
【符号の説明】
10  センサ部 11,12  光源 13  受光素子 20  測定処理部 21  定電流回路 22,25,26,27  デコーダ 23  タイミング回路 24  発振回路 28  サンプルホールド回路 29  マルチプレクサ 30  A/D変換器 31  データラッチ 32  I/Oポート 33  ブザー 34  CPU 35  RAM 36  ROM 37  表示部 38  プリンタ 39  操作部 40  LEDアラーム 41  キャリブレーションキー 42  スタートキー 43  プリントキー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  肝機能を検査するための肝機能検査装
    置であって、生体組織の血液中に投与されかつ肝臓で摂
    取および排泄される特定の色素に吸光される波長の第1
    の光と、吸光されない波長の第2の光を前記生体組織に
    照射する光源手段、前記光源手段によって前記生体組織
    に照射され、前記生体組織から得られる前記第1および
    第2の光に対応する第1および第2の光電変換信号を出
    力する光電変換手段、前記光電変換手段からの前記第1
    および第2の光電変換出力をサンプリングするためのサ
    ンプリング手段、前記サンプリング手段によってサンプ
    リングされた前記第1および第2の光電変換信号に含ま
    れる生体組織内の変動成分に基づいて、前記第1および
    第2の光電変換信号の間における直線回帰式の係数を決
    定する決定手段、前記特定色素の注入から所定の時間の
    間における前記サンプリング手段のサンプリング信号出
    力と前記決定手段によって決定された直線回帰式の係数
    とに基づいて、前記血液中の特定色素濃度に相関する値
    を演算する演算手段、および前記演算手段によって演算
    された前記特定色素濃度に相関する値を時間微分し、前
    記特定色素濃度の時間微分した値に基づいて、血漿消失
    率を演算して出力する手段を備えた、肝機能検査装置。
  2. 【請求項2】  前記サンプリング手段は前記第1およ
    び第2の光電変換信号を複数回サンプリングするための
    手段を含み、前記直線回帰式の係数を決定する手段は、
    前記サンプリング手段によって複数回サンプリングされ
    た前記第1および第2の光電変換信号の平均値をCL1
     ,CL2 としたとき、 logCL1 =A・logCL2 +Bの演算式に従
    って、直線回帰分析を行なって、定数A,Bを求めると
    ともに、前記複数回サンプリングされた前記第1の光電
    変換信号の最大値をL10として求める手段を含む請求
    項1の肝機能検査装置。
  3. 【請求項3】  前記係数演算手段は、前記特定色素注
    入後の前記所定の時間をtとしたとき、 Cg=AeBt の演算式に基づいて、定数A,Bを演算する手段を含む
    請求項1の肝機能検査装置。
  4. 【請求項4】  前記血漿消失率を求めるための手段は
    、前記血漿消失率をkとしたとき k=−B の演算式を演算する手段を含む、請求項1の肝機能検査
    装置。
JP3105960A 1991-05-10 1991-05-10 肝機能検査装置 Withdrawn JPH04336057A (ja)

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