JPH04334398A - ヒトセントロメア抗原ポリペプチド - Google Patents

ヒトセントロメア抗原ポリペプチド

Info

Publication number
JPH04334398A
JPH04334398A JP3102517A JP10251791A JPH04334398A JP H04334398 A JPH04334398 A JP H04334398A JP 3102517 A JP3102517 A JP 3102517A JP 10251791 A JP10251791 A JP 10251791A JP H04334398 A JPH04334398 A JP H04334398A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polypeptide
human
centromere
gene
gly
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3102517A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Himeno
姫野 道夫
Kenji Sugimoto
憲治 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP3102517A priority Critical patent/JPH04334398A/ja
Priority to US07/879,685 priority patent/US5296383A/en
Publication of JPH04334398A publication Critical patent/JPH04334398A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/46Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates
    • C07K14/47Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒト抗セントロメア抗
体によって認識されるヒトセントロメア抗原の少なくと
も特異的抗原性部分を含むポリペプチド、該ポリペプチ
ドをコードする遺伝子、該遺伝子を有するプラスミドま
たはフアージ、該プラスミドまたはファージを宿主に導
入して得られる形質転換体、該形質転換体を用いたヒト
セントロメア抗原ポリペプチドの製造法、および該ヒト
セントロメア抗原ポリペプチドを用いた抗セントロメア
抗体の検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自己免疫疾患は国の指定する難病の一つ
であり、その病因を解明し、治療法を開発することが望
まれている。自己免疫疾患の患者血清中には、自己の様
々な細胞成分に対する様々な抗体(自己抗体)が存在す
る。これらの自己抗体と疾患については何らかの関連性
があるとされている。
【0003】抗セントロメア抗体は抗核抗体の一つであ
り、有糸分裂細胞の染色体中央部に存在し、分裂期の染
色体の分離に重要な役割をはたす“セントロメア領域”
のタンパク質と反応する抗体である。自己免疫疾患、特
に強皮症をはじめとするいくつかの自己免疫疾患に関係
する自己抗体として抗セントロメア抗体が指摘されてい
る。しかし強皮症といっても様々な病型を含むきわめて
包括的な疾患名であり、その診断および治療のためには
、より簡便で正確な病型分類のできる臨床検査法の確立
が望まれている。
【0004】現在、患者血清から抗セントロメア抗体を
検出する方法としては、肝切片あるいは培養細胞を核材
として用いた間接螢光抗体法が採用されている。間接蛍
光抗体法で陽性の抗体を、厳密に他に存在する抗体と区
別するには、更に分裂期の細胞の染色体塗沫標本を用い
、抗セントロメア抗体が染色体上のセントロメア領域を
認識する事を確認しなければならない。これらの方法は
染色体標本作成、およびそれを用いた顕微鏡観察に特別
な設備と労力を要するという欠点があり、多数の母集団
を扱う臨床検査には適さない。別の抗セントロメア抗体
活性の検出方法として、ヒト細胞より大量に染色体のセ
ントロメア領域を調製し、これを抗原として臨床検査に
用いる方法が考えられるが、コストと労力の面で実用化
に問題がある。
【0005】現在までに、分子量の異なるセントロメア
蛋白質A、BまたはCを含むヒトセントロメア抗原の存
在が確認されている。そのうちの主要な抗原はヒトセン
トロメア蛋白質B(CENP−B)であり、これについ
てはコードする遺伝子の一部がクローニングされている
(Earnshaw,W.C.ら,J.Cell Bi
ol.,104,817,1987)。しかしCENP
−Bに含まれるエピトープの詳細な解析はいまだなされ
ていない。抗セントロメア抗体の正確な検出、分類のた
め、主要なヒトセントロメア抗原であるCENP−Bの
エピトープの詳細な解析が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の課題を解決
し、抗セントロメア抗体を特異的にかつ簡便に測定する
方法を開発するために、主要なヒトセントロメア抗原で
あるヒトセントロメア蛋白質Bのエピトープを解明し、
各エピトープに相当するポリペプチドを大量に製造する
ことが望まれる。
【0007】本発明の目的はヒトセントロメア蛋白質B
のエピトープの構造に関する知見を提供し、さらにこの
エピトープを構成するポリペプチドの配列を明かにし、
このポリペプチドを用いた抗セントロメア抗体の検出方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ヒトセン
トロメア蛋白質Bの遺伝子であるCENP−B遺伝子を
クローニングするため、ヒトT細胞由来のJurkat
細胞より抽出したメッセンジャーRNA(mRNA)を
用いてcDNAライブラリーを作成し、そこからCEN
P−B遺伝子を単離し、それを元にして各種の欠失変異
遺伝子を作成し、該欠失遺伝子産物と抗セントロメア抗
体を有する患者血清との反応を解析して主要なエピトー
プIおよびIIの領域を決定し、本発明を完成するに至
った。
【0009】本発明のポリペプチドは、ヒトセントロメ
ア蛋白質Bのエピトープを構成し、以下のアミノ酸配列
でなるポリペプチドI、ポリペプチドIIおよびそれら
の部分配列を有するポリペプチドでなる群から選択され
るポリペプチドである。
【0010】ポリペプチドI(配列番号1に記載)As
p Gly Asp Glu Val Pro Val
 Pro Ser Phe Gly Glu Ala 
Met Ala Tyr Phe AlaMet Va
l Lys Arg Tyr Leu Thr Ser
 Phe Pro Ile Asp Asp Arg 
Val Gln Ser HisIle Leu Hi
s Leu Glu His Asp Leu Val
 His Val Thr Arg Lys Asn 
His Ala ArgGln Ala Gly Va
l Arg Gly Leu Gly His Gln
 SerポリペプチドII(配列番号2に記載)Ser
 Ser Glu Gly Leu Glu Ala 
Glu Asp Trp Ala Gln Gly V
al Val Glu Ala GlyGly Ser
 Phe GLy Ala Tyr Gly Ala。
【0011】本発明は、上記ポリペプチドをコードする
遺伝子を包含する。
【0012】本発明は、上記該遺伝子を有するプラスミ
ドもしくはファージベクターを包含する。
【0013】本発明は、上記プラスミドもしくはファー
ジベクターで形質転換された宿主細胞を包含する。
【0014】本発明の上記ポリペプチドの製造法は、上
記遺伝子を有するプラスミドもしくはファージベクター
により形質転換された宿主細胞を培養する工程、および
該培養物から目的とするポリペプチドを単離、精製する
工程を包含する。
【0015】本発明のヒト抗セントロメア抗体の検出方
法は、以下の工程(a)および(b)を包含する:(a
)試料に上記ポリペプチドを加えて、該試料中に含まれ
るヒト抗セントロメア抗体と該ポリペプチドとを接触さ
せる工程、および、(b)該ポリペプチドと結合したヒ
ト抗セントロメア抗体を検出する工程。
【0016】本発明のCENP−Bをコードする遺伝子
は次のようにして得ることができる。まず、ヒト由来の
組織、細胞、細胞株、好ましくはヒトT細胞由来のJu
rkat細胞よりmRNAを分画し、cDNAライブラ
リーを調製する。cDNAライブラリーの調製は、公知
の適当な方法で行って良いが、例えば、λgt11ファ
ージベクターを用いたYoungらの方法(Young
,R.A.ら,Proc.Natl.Acad.Sci
.USA,80,194,1983)によって行うこと
ができる。こうして調製されたcDNAライブラリー(
例えば大腸菌を用いたライブラリー)からのヒトセント
ロメア抗原を発現するクローンのスクリーニングは、抗
セントロメア抗体を用いて行うことができる。すなわち
、調製されたcDNAライブラリーの発現するタンパク
質と該抗セントロメア抗体との反応の有無を調べれば良
い。上記大腸菌を用いてのヒトセントロメア抗原の発現
においては、ヒトセントロメア抗原そのものを発現させ
てもよいが、ヒトセントロメア抗原と他のタンパク質、
好ましくは大腸菌β−ガラクトシダーゼとの融合蛋白質
として発現させてもよい。この場合、β−ガラクトシダ
ーゼの活性を一つの指標として用いることができる。
【0017】次に、上記のようにスクリーニングされた
陽性クローン(大腸菌)からファージDNAを常法によ
り分離する。このDNAの制限酵素解析により、目的と
するcDNA(ヒトセントロメア抗原のcDNA)が該
ファージDNA中に挿入されていることが確認され、制
限酵素地図が作成され得る。このようにして得られた陽
性クローンの中からヒトセントロメア蛋白質のうちヒト
セントロメア蛋白質Bをコードする遺伝子を選択しクロ
ーニングする。これは、例えばEarnshawらによ
ってクローニングされたCENP−B遺伝子と同じよう
な制限酵素地図を有するクローンを選択する方法により
行われる。このようにして得られたヒトセントロメア抗
原遺伝子を含むDNA断片のうち最長の断片の制限酵素
地図、および該断片を含むλgt11Sfi−Notベ
クターDNAの制限酵素地図を図1に示す。さらに、ヒ
トセントロメア抗原遺伝子を含むDNA断片のうちの最
長の断片(上記)および最短の断片の制限酵素地図を図
2に示す。
【0018】さらに上記のようにして得られるCENP
−B遺伝子のエピトープが決定される。このCENP−
B遺伝子のエピトープの決定は、該遺伝子をもとにして
、種々の制限酵素、エキソヌクレアーゼ等を用いて各種
の欠失変異遺伝子を作成し、該欠失変異遺伝子から得ら
れるポリペプチドと抗セントロメア抗体を有する患者血
清との反応を解析することによって行われ得る。具体的
には、次のような方法により行われ得る。まずCENP
−B遺伝子の3’末端側の塩基が欠失した種々の長さの
断片(図3に示す)を調製する。このような欠失変異を
伴う遺伝子断片の調製法は「続生化学実験講座、第1巻
、遺伝子研究法II、289−305頁、日本生化学会
編」に記載されている。上記断片を含む発現ベクター(
その名称を図3の左端に記す)を用いて発現させたポリ
ペプチドと抗セントロメア抗体を有する患者の血清との
反応をウエスタンブロット法で検定したところ、図3に
示す結果が得られた。患者血清と反応性を有するポリペ
プチドのうちでも該血清40検体中40検体と反応する
ものと40検体中11検体としか反応しないものがあり
、このことによりpCENP−B−1(その調製法を実
施例1(1)〜(4)に示す)によりコードされるCE
NP−B抗原ポリペプチドは複数のエピトープを有する
ことが示唆される。
【0019】次に、図5に示す断片を調製し、同様にポ
リペプチドを発現させて抗セントロメア抗体含有血清と
反応させたところ、図5に示す結果が得られた。このこ
とによりCENP−Bのエピトープのひとつは、図5に
示されるpS−1−35が有するDNA断片がコードす
るアミノ酸配列、つまり462〜487位のアミノ酸配
列(このアミノ酸のNo.は、Earnshow,W.
C.ら,J.Cell Biol.104,817,1
987に記載の配列に一致させている;このアミノ酸配
列を配列番号2に示す)中に含まれることがわかる。上
記アミノ酸配列をポリペプチドIIとする。さらに図6
に示す断片を調製し、同様にポリペプチドを発現させて
、抗セントロメア抗体含有血清と反応させたところ、図
6に示す結果が得られた。このことにより、CENP−
Bのエピトープのひとつは、図6に示されるpB−2−
6が有するDNA断片がコードするアミノ酸配列、つま
り530〜594位のアミノ酸配列(このアミノ酸配列
のNo.は上記同様につけてある;このアミノ酸配列を
配列番号1に示す)中に含まれることがわかる。上記ア
ミノ酸配列をポリペプチドIとする。   このように、CENP−Bのエピトープのひとつは
、該ポリペプチドの462番目から487番目の26個
のアミノ酸でなる配列に含まれ、他のエピトープは、該
ポリペプチドの530番目から594番目の65個のア
ミノ酸でなる配列に含まれることがわかる。本発明は、
これらのエピトープを構成するポリペプチドを包含する
。 これらのポリペプチドは、該ポリペプチドをコードする
遺伝子を用いて大腸菌や酵母のような微生物あるいは動
物細胞等で製造することが可能である、すなわち、上記
で得られた各ポリペプチドをコードする遺伝子の5’側
に適当なプロモーター領域を付加し、これを適当なプラ
スミドに挿入した後、大腸菌や酵母のような微生物ある
いは動物細胞に導入して培養すれば良い。各エピトープ
に相当するポリペプチドそのものを発現させても良いが
、他の蛋白質、好ましくは大腸菌β−ガラクトシダーゼ
やバクテリオファージT7遺伝子10蛋白質との融合蛋
白質として発現させても良い。(Studier,F.
ら、J.Mol.Biol.,189,113,198
6)このような操作は公知の技術を用いることにより行
うことができる。各ポリペプチドの単離、精製も公知の
カラムクロマトグラフィーもしくは免疫化学的方法で行
える。
【0020】あるいはこれらのポリペプチドは、液相ま
たは固相法による通常のペプチド合成法や酵素法を行い
ても合成することが可能である(続生化学実験講座2,
蛋白質の化学下,663頁,1987)。
【0021】このようにして得られた各エピトープを構
成するポリペプチドは、抗セントロメア抗体活性の測定
に用いられる。測定法としてはRIA法,ELISA法
、ウェスタンブロット法等の通常の免疫検定法が挙げら
れる。反応方法(固相、液相)、標識方法、検出方法等
については等に限定されない。検体についても特に限定
されることはなく、尿、唾液、血液、血清、組織、糞便
等が用いられる。
【0022】本発明のポリペプチドIおよびポリペプチ
ドIIを用いて、従来の間接蛍光抗体法で陽性と診断さ
れる患者血清を測定すると、エピトープIにのみ反応す
る血清とエピトープIおよびIIの両方に反応する血清
とに分かれる。このように、本発明の測定法により、抗
セントロメア抗体を有する患者を、認識する各エピトー
プ毎に細かく分類することができ、この分類は抗セント
ロメア抗体を有する患者の正確な病型分類を行う上で重
要な指標となりうる。
【0023】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0024】(実施例1) (1)全RNAの抽出 Jurkat細胞を、RPMI1640培地に10%牛
胎児血清を添加した培地で培養し、このJurkat細
胞から、常法によりグアニジンチオシアネート(GuS
CN)を用いて次のように全RNAを抽出した(Chi
rgwin,J.M.ら,Biochemistry,
18,5294,1979)。まず、Jurkat細胞
(約5×107個)をグアニジンチオシアネート/塩化
リチウム溶液(GuSCN 0.5gを25%塩化リチ
ウム溶液0.58mlに溶解し、2−メルカプトエタノ
ール20μlを加えたもの)に懸濁し、注射器を用いて
粘性がなくなるまでシェアリングをした後、5.7M塩
化セシウム溶液の上にこの懸濁液を重層して遠心分離を
行った。遠心チューブの底に沈澱した全RNAをRNa
seを含まない水に溶解した後、エタノール沈澱を行っ
て回収した。
【0025】(2)メッセンジャーRNAの調製オリゴ
(dT)セルロースカラム  タイプ3(コラボレイテ
ィブリサーチ社製)を用いて実施例1で得た全RNAか
ら、次のようにmRNAを調製した。まず、上記カラム
をTE緩衝液(10mM Tris−HCl、1mM 
EDTA、pH7.5)で洗浄した後、TE/NaCl
溶液(TE緩衝液と1M NaCl溶液を1:1で混合
したもの)で平衡化した。(1)項で得られた全RNA
の沈澱をTE緩衝液に溶解し、65℃で5分間保温した
後に急冷し、等量の1M NaCl溶液を加えてからカ
ラムに流した。 ベッド容量の5倍量のTE/NaCl溶液で洗浄した後
、3倍量のTE緩衝液でmRNAを溶出した。mRNA
溶出液のNaCl濃度を0.5Mに調整した後、これを
再度カラムに流してmRNAを精製した。得られた精製
mRNA画分を集めてエタノール沈澱した後、TE緩衝
液に溶解させた。
【0026】(3)λgt11ベクターによるcDNA
ライブラリーの作製 (2)で得られたmRNA 4μgとNotIプライマ
ー・アダプター(プロメガ社製)1.8μgを用いてc
DNAを合成した(Han,J.H.ら,Bioche
mistry,26,1617,1987;Guble
r,U.ら,Gene,25,263,1983)。得
られたcDNAにRiboClone EcoRIアダ
プターライゲーションシステム(プロメガ社製)を使用
してEcoRIアダプターを結合させた。制限酵素No
tIで切断すると同時にT4ポリヌクレオチドキナーゼ
でEcoRIアダプターの5’−OHをリン酸化した。 これらのcDNAを1%アガロースゲル電気泳動で分離
し、約1.2kb以上約7kb以下のcDNAを分取し
た。得られたcDNAを制限酵素EcoRI、NotI
で二重切断したλgt11 Sfi−Notベクター(
プロメガ社製)に組込み、GIGAPACKII(スト
ラテジーン社製)を用いてファージ粒子へのパッケージ
ングを行い、cDNAライブラリーを作製した。
【0027】(4)抗体スクリーニングによる陽性クロ
ーンの分離と解析 抗体スクリーニングには、間接蛍光抗体法で抗セントロ
メア抗体陽性と判定された患者血清を用いた。間接蛍光
抗体法は常法に従って行った(茂木著、日本臨床、48
巻、1990年増刊号、580〜583頁)。
【0028】抗体スクリーニングは、エクスプレスブロ
ットアッセイキット(バイオラッド社製)を用いて次の
方法で行った。
【0029】(3)項で得られたファージ粒子を大腸菌
Y1090に感染させてプラークを形成させた。生じた
約50〜60万個(シャーレ1枚あたり約2万個)のフ
ァージプラークのプレート上に、10mM IPTGを
しみこませて風乾したニトロセルロースフィルターをの
せ、37℃で2時間培養して挿入されたcDNAからの
遺伝子産物(すなわちβ−ガラクトシダーゼとの融合タ
ンパク)を誘導し、該遺伝子産物をフィルター上に移し
た。4℃で10分間冷却した後、フィルターをプレート
からはがし、ブロッキング液(3%ゼラチン、20mM
 Tris−HC1、pH7.6、0.5M NaCl
)中で室温で1時間処理した後、TBS溶液(20mM
 Tris−HC1、pH7.6、0.5M NaCl
)で洗浄した。上記ヒト抗セントロメア抗体血清を、抗
体用溶液(1%ゼラチン、20mM Tris−HC1
、pH7.6、0.5M NaCl、0.05 % T
ween20)で約1万倍に希釈し、希釈血清とフィル
ターとを4℃で終夜振盪しながら反応させた。このフィ
ルターをT−TBS溶液(0.05%Tween20を
含むTBS溶液)で3回洗浄した後、抗体用溶液で30
00倍に希釈したアルカリホスファターゼ標識ヤギ抗ヒ
ト抗体(バイオラッド社製)に浸し、室温で数時間振盪
した。続いてフィルターをT−TBS溶液で1回、TB
S溶液で2回洗浄した後、アルカリホスファターゼ用B
CIP・NBT発色液(バイオラッド社製)を用いて発
色させた。
【0030】上記の操作で発色した陽性クローンについ
て、ヒト抗セントロメア抗体血清を用いて上記と同様の
操作で再度スクリーニングを行った。その結果、再現的
にヒト抗セントロメア抗体と反応するクローンを13個
得た。これらのクローンをそれぞれλgt11 CEN
P−1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11
、12、および13と命名した。
【0031】これらの13個のクローンからファージD
NAを常法に従い分離し、該ファージDNAを制限酵素
EcoRI、Notlを用いて二重切断した後、1%ア
ガロースゲル電気泳動で分離して挿入DNA断片の大き
さを測定した。
【0032】13個のクローンの1つ(λgt11 C
ENP−1)を選び、その挿入DNA断片をプローブに
して残りの12個のクローンの挿入DNA断片と常法に
よりサザンハイブリダイゼーションを行った。その結果
9個のクローン(λgt11 CENP−3、5、6、
8、9、10、11、12、13)の挿入DNA断片と
ハイブリダイズすることが判明した。残りの3個のクロ
ーンについてもその内の1つ(λgt11 CENP−
2)の挿入DNA断片をプローブにして同様の操作を行
った。 その結果残り2個のクローン(λgt11 CENP−
4、7)の挿入DNA断片とハイブリダイズした。これ
らの実験より、13個のクローンは2つのグループ(A
:λgt11 CENP−1、3、5、6、8、9、1
0、11、12、13、およびB:λgt11 CEN
P−2、4、7)に分類されることが明らかになった。
【0033】これらのグループの挿入DNA断片を種々
の制限酵素で切断し、アガロースゲル電気泳動により切
断DNA断片の大きさを測定して、制限酵素地図を作製
した。その結果、Aグループの挿入DNA断片は、すで
にEarnshawらによってクローニングされたCE
NP−B遺伝子と同じグループに属することが判明した
が(Earnshaw,W.C.ら,J.Cell B
iol.,104,817,1987)、Bグループの
挿入DNA断片の制限酵素地図はEarnshawらの
CENP−B遺伝子とは対応せず、他のヒトセントロメ
ア抗原をコードするものと考えられた。Aのグループの
うち最長の挿入DNAを含むクローンの制限酵素地図を
図1に示す。図1において、括弧内の数字の単位はkb
である。矢印は遺伝子の読取方向を示す。
【0034】CENP−B遺伝子を含むと考えられるA
グループに属する10個の挿入DNAを、プラスミドベ
クターpGEMEX−12のEcoRI−NotI部位
に再クローニングして、それぞれpCENP−B−1、
3、5、6、8、9、10、11、12および13と命
名した。ここでpGEMEX−12は、プロメガ社製の
プラスミドベクターpGEMEXTM−1を使用し、制
限酵素SfiIおよびSacIで二重切断した後、Kl
enowフラグメントで3’突出部分を除去してからラ
イゲーションを行うことにより調製した。この操作によ
りpGEMEXTM−1のマルチクローニングサイトに
存在したSfI、SacI切断部位は消失する。これら
のプラスミド(pCENP−B−1、3、5、6、8、
9、10、11、12および13)により形質転換され
た大腸菌BL21(DE3)をそれぞれIPTG存在下
で培養し、10種類のCENP−B抗原ポリペプチドを
得た。pGEMEX−12中に再クローニングされた挿
入DNAは全てT7遺伝子10とインフレームになって
おり、産生されるCENP−B抗原ポリペプチドはT7
遺伝子10タンパク質との融合タンパク質になっている
。得られたCENP−B抗原ポリペプチドを、間接蛍光
抗体法で抗セントロメア抗体陽性と判定された患者血清
40例、および陰性と判定された健常人血清4例を用い
たウエスタンブロット法(Towbin,H.ら,Pr
oc.Natl.Acad.Sci.USA,76,4
350,(1979))で検定した。その結果、これら
の10種類のCENP−B抗原ポリペプチドは、40例
全ての患者血清に対して陽性を示し、かつ4例全ての健
常人血清に対して陰性を示した。
【0035】そこでこれらの10個のクローンの内で最
も短い挿入DNA断片を含むpCENP−B−1を用い
てCENP−B抗原のエピトープの解析を行うことにし
た。図2に最長の挿入DNA断片を含むクローンの制限
酵素地図と、pCENP−B−1の挿入DNA断片の制
限酵素地図とを示す。図2において遺伝子の読取方向は
左から右の方向になっている。
【0036】(5)3’末端側の配列が欠失した変異株
およびそれを用いたカルボキシル末端側を欠失させたポ
リペプチドの作成 pCENP−B−1に含まれるCENP−B抗原遺伝子
の3’末端側、即ち図2のNotI側からの欠失変異株
を、ニッポンジーン社製のデリーションキットを用いて
作成した。まずpCENP−B−1を制限酵素NotI
およびEcoT22Iで切断後、大腸菌エキソヌクレア
ーゼIIIと反応させ、一方向に欠失が導入された二本
鎖DNAを調製した。エキソヌクレアーゼIIIを利用
した一方向欠失挿入プラスミドの作成法に関しては、「
続生化学実験講座、第1巻、遺伝子研究法II、日本生
化学会編」の289〜305頁に詳しく記載されている
。前記の方法により得られた一方向に欠失が挿入された
各欠失プラスミドを大腸菌JM109に形質転換して、
一方向に欠失が挿入されたプラスミドクローンを作成し
た。各プラスミドクローンから二本鎖DNAを調製して
、制限酵素による切断パターンから欠失の程度を調べ、
適当なクローンからDNAを調製した。これらの各プラ
スミド、p1−26、p1−35、p2−16、p1−
1およびp2−6(これらの制限酵素地図を図3に示す
)によって大腸菌BL21(DE3)を形質転換し、I
PTG存在下で培養して各種ポリペプチド(各欠失プラ
スミドにコードされたポリペプチドとT7遺伝子10タ
ンパク質との融合タンパク質)を得た。得られた各種ポ
リペプチドと(4)項で使用した40例の抗セントロメ
ア抗体陽性の患者血清との反応性を、各種ポリペプチド
を抗原とするウエスタンブロット法で検定した。血清と
の反応性は、以下の例においても、この方法を採用して
調べた。結果を、対応する各種欠失プラスミドと共に図
3に示す。図3の実線は翻訳領域を、破線は非翻訳領域
を示す。最上部スケール上に示した数字は塩基数(kb
)を示し、各プラスミドの制限酵素地図の下の数字はア
ミノ酸番号を示す。アミノ酸番号はEarnshawら
の文献(上記)中のアミノ酸番号に対応している。図5
および図6においても同様である。結果より、pCEN
P−B−1によってコードされたCENP−B抗原ポリ
ペプチドには、少なくとも487アミノ酸までの部分と
594アミノ酸までの部分とに分かれる、複数のエピト
ープが含まれることが判明した。
【0037】(6)塩基配列の決定 (5)項で得られた各種の欠失プラスミド(図3参照)
を鋳型にして、SP6プライマー(プロメガ社製)とS
equenaseTM(U.S.バイオケミカル社製)
を用いて、ジデオキシ法(Sanger,F.,ら、P
roc.Natl.Acad.Sci.USA,74,
5463,(1977))によって各DNA断片の塩基
配列を決定した。さらに各DNA断片の塩基配列を繋ぎ
合わせることにより、pCENP−B−1に挿入されて
いるCENP−B遺伝子(図2に示す5’末端側の短い
断片)のコード領域の全塩基配列を決定した。全塩基配
列および推定されるアミノ酸配列を配列表の配列番号3
および図4に示す。図3および図4中のアミノ酸番号は
、共にEarnshawらの文献(上記)中のアミノ酸
番号と対応して付けられた。その結果、Earnsha
wらのデータとわれわれのデータとの間に3箇所塩基配
列の食い違うところがあり、それぞれに対応するアミノ
酸も同様に3箇所で食い違っていた(図4中のアンダー
ラインを施した箇所)。この箇所は、対応するEarn
shawらのデータにおいてはそれぞれAGG(Arg
)がATG(Met)に、GTT(Val)がCTT(
Leu)に、そしてCGA(Arg)がCTA(Leu
)となっている。
【0038】(7)pCENP−B−1中にコードされ
るエピトープ(エピトープII)の特定 (5)項で得られた欠失プラスミド、p1−26、p1
−35、p2−16、p1−1、およびp2−6;(図
3参照)のうち、p1−35にコードされたポリペプチ
ドとp2−6にコードされたポリペプチドの両方に陽性
の患者血清(以下グループIIと呼ぶ)を用いてエピト
ープII領域の解析を行った。まず、pCENP−B−
1を制限酵素ApaIおよびNotIで切断した後、K
lenowフラグメントで処理して平滑末端にしてから
再結合することにより、pCENP−B−1のApaI
−NotI断片を欠失したプラスミドp1−A(該プラ
スミドが有する断片を図5に示す)を作成した。p1−
Aにコードされたポリペプチドは、グループIIの患者
血清と反応しなかった。次に(5)に示したp1−35
を制限酵素EcoRIおよびSacIで切断した後、K
lenowフラグメントで処理して平滑末端にしてから
再結合することにより、p1−35のEcoRI−Sa
cI断片を欠失したプラスミドpS−1−35を調製し
た。該プラスミドが有する断片を図5に示す。この断片
はT7遺伝子10とインフレームになっている。このプ
ラスミドを用いて得られたポリペプチドは、グループI
Iの患者血清と反応した。 各々のプラスミドが有する断片と該プラスミドを用いて
得られたポリペプチドの反応性とを図5に示す。図中、
反応性の項において、+は陽性を、そして−は陰性を示
す。図5において()内に示した制限酵素部位は、Kl
enowフラグメント処理により消失している。図6に
おいても同様である。実線はコード領域を、破線は非コ
ード領域を示す。
【0039】上記結果から、グループIIの患者血清に
認識されるエピトープIIは、462番目から487番
目までの26個のアミノ酸の配列に含まれるポリペプチ
ドであると特定された。
【0040】(8)pCENP−B−1中にコードされ
るエピトープ(エピトープI)の特定 (5)項に示したp2−6(図3参照)にコードされた
ポリペプチドとのみ反応した(陽性の)患者血清(グル
ープI)を用いてエピトープIの領域の解析を次のよう
に行った。
【0041】まず、pCENP−B−1を制限酵素Nc
olおよびNotIで二重切断した後,Klenowフ
ラグメントで処理して平滑末端にしてから再結合するこ
とにより、pCENP−B−1のNcol−NotI断
片が欠失したプラスミドp1−Nを作成した(該プラス
ミドが有する断片を図6に示す)。
【0042】次に、pCENP−B−1を制限酵素Ec
oRIおよびNotIで二重切断して得られた約1.3
kbのEcoRI−NotI断片を、プラスミドベクタ
ーpGEMEXTM−1(プロメガ社製)のEcoRI
−NotI部位に再クローニングした後、制限酵素Ec
oRIで切断し、制限酵素NcoIで部分分解した。こ
れをKlenowフラグメントで処理して全ての末端を
平滑化した後再結合させることによって、pLNおよび
pSNの2種類の欠失プラスミドを作成した。pLNお
よびpSNが有するDNA断片を図6に示す。(p1−
N、pLN、およびpSNはすべてT7遺伝子10とイ
ンフレームになっている。)これらの欠失プラスミドに
コードされたポリペプチドは、上記グループIの患者血
清とは反応しなかった。
【0043】そこで、pLNにコードされたポリペプチ
ドのアミノ末端側をさらに延長したポリペプチドの反応
性を調べることにした。図7に示す2本鎖DNAフラグ
メントIを、それぞれの1本鎖DNAをファルマシア製
の自動DNA合成装置を用いて合成し、次いで両鎖をア
ニールさせることにより、作成した。このフラグメント
は、530番目のAspから548番目のMetまでの
アミノ酸配列(配列番号3においては98番目から11
6番目のアミノ酸配列)をコードするDNA配列であり
、アミノ末端側にはEcoRI切断部位が付加され、カ
ルボキシル末端側はNcoI切断部位を有するように変
化している。このDNAフラグメントIを用いて以下の
ような欠失プラスミドを作成した。(5)項に示したp
2−6(図3参照)を制限酵素EcoRIおよびNco
Iで二重切断した後、DNAフラグメントIを組み込ん
で再結合してpB−2−6を作成した。同様にしてp1
−1を制限酵素EcoRIおよびNcoIで二重切断し
た後、DNAフラグメントIを組み込んでpB−1−1
を作成し、さらにp2−16を制限酵素EcoRIおよ
びNcoIで切断した後DNAフラグメントIを組み込
みpB−2−16を作成した。pB−2−6、pB−1
−1およびpB−2−16が有するDNA断片を図6に
示す。これらの断片は、各プラスミド内において、すべ
てT7遺伝子10とインフレームになっている。pB−
2−6にコードされたポリペプチドは、上記グループI
の患者血清と反応したが、pB−1−1及びpB−2−
16にコードされたポリペプチドは反応しなかった。こ
れらの結果を図6に示す。
【0044】これらの結果より、グループIの患者血清
に認識されるエピトープ(エピトープI)は、530番
目から594番目までの65個のアミノ酸配列に含まれ
るポリペプチドであると特定された。エピトープIには
、(6)項に示したEarnshawらのデータとは食
い違うアミノ酸部分(計3カ所)が含まれている。
【0045】(実施例2)実施例1(7)項で得られた
プラスミドpS−1−35と、実施例1(8)項で得ら
れたプラスミドpB−2−6とによってそれぞれ形質転
換された大腸菌BL21(DE3)をIPTGの存在下
で培養した。得られた各ポリペプチド(それぞれ、エピ
トープIIおよびエピトープIを含む)とT7遺伝子1
0タンパク質との融合タンパク質を抗原として、間接蛍
光抗体法で抗セントロメア抗体陽性と判定された患者血
清40例、及び陰性と判定された健常人血清4例を用い
てウェスタンブロット法で、抗原に対する反応性を検定
した。 その結果を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、このように、ヒトセン
トロメア蛋白質Bのエピトープ部分が明らかにされ、該
エピトープを構成するポリペプチドが提供される。この
ポリペプチドは化学合成、酵素法ならびに遺伝子操作の
技術により大量に生産され得る。得られたポリペプチド
を用いてヒト抗セントロメア抗体を簡便かつ正確に検出
することが可能となる。さらに、各エピトープを有する
ポリペプチド用いた測定により、ヒト抗セントロメア抗
体を有する患者の疾患の正確な病型分類が可能となる。
【0048】
【配列表】
【0049】
【配列番号:1】配列の長さ:65 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:ヒト 配列
【0050】
【配列番号:2】配列の長さ:26 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:ヒト 配列
【0051】
【配列番号:3】配列の長さ:489 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源 生物名:ヒト 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1....489 特徴を決定した方法:E 配列
【図面の簡単な説明】
【図1】λgt11  Sfi−NotベクターDNA
(上図)およびCENP−B遺伝子を含む挿入DNA断
片の内の最長の断片(下図)の制限酵素地図である。
【図2】CENP−B遺伝子を含む挿入DNA断片の最
長の断片(図1と同じ断片)と最も短い断片(pCEN
P−B−1に含まれる挿入DNA断片)の制限酵素地図
である。
【図3】pCENP−B−1の一方向に欠失変異を導入
した欠失プラスミドの挿入断片を示す図面である。左端
にそれぞれのプラスミドの名称を示し、右端に該プラス
ミドにコードされたポリペプチドと抗セントロメア抗体
陽性の患者血清(40例)との反応性(ウエスタンブロ
ット法による検定)を示す。
【図4】pCENP−B−1に挿入されたCENP−B
遺伝子(断片)のコード領域の全塩基配列および対応す
るアミノ酸配列を示す配列図である。
【図5】pCENP−B−1由来の欠失プラスミドの挿
入断片を示す図面である。pS−1−35の有する断片
の領域がエピトープIIの最小領域を示す図面である。 右端に該プラスミドにコードされたポリペプチドとグル
ープIIの患者血清との反応性を示す。
【図6】pCENP−B−1由来の欠失プラスミドの挿
入断片を示す図面である。pB−2−6の有する断片の
領域がエピトープIの最小領域を示す図面である。右端
に該プラスミドにコードされたポリペプチドとグループ
Iの患者血清との反応性を示す。
【図7】pB−2−6、pB−1−1およびpB−2−
16の調製に用いたDNAフラグメントIの塩基配列と
、相当するアミノ酸配列を示す配列図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒトセントロメア蛋白質Bのエピトープを
    構成し、以下のアミノ酸配列でなるポリペプチドI、ポ
    リペプチドII、およびそれらの部分配列を有するポリ
    ペプチドでなる群から選択されるポリペプチド:ポリペ
    プチドI Asp Gly Asp Glu Val Pro V
    al Pro Ser Phe Gly Glu Al
    a Met Ala Tyr Phe AlaMet 
    Val Lys Arg Tyr Leu Thr S
    er Phe Pro Ile Asp Asp Ar
    g Val Gln Ser HisIle Leu 
    His Leu Glu His Asp Leu V
    al His Val Thr Arg Lys As
    n His Ala ArgGln Ala Gly 
    Val Arg Gly Leu Gly His G
    ln SerポリペプチドII Ser Ser Glu Gly Leu Glu A
    la Glu Asp Trp Ala Gln Gl
    y Val Val Glu Ala GlyGly 
    Ser Phe GLy Ala Tyr Gly A
    la。
  2. 【請求項2】請求項1のポリペプチドをコードする遺伝
    子。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の遺伝子を有するプラスミ
    ドもしくはファージベクター。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のプラスミドもしくはファ
    ージベクターで形質転換された宿主細胞。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の遺伝子を有するプラスミ
    ドもしくはファージベクターにより形質転換された宿主
    細胞を培養する工程、および該培養物から目的とするポ
    リペプチドを単離、精製する工程を包含する、請求項1
    または2に記載のポリペプチドの製造法。
  6. 【請求項6】以下の工程(a)および(b)を含むヒト
    抗セントロメア抗体の検出方法: (a)請求項1に記載のポリペプチドを試料に加えて、
    該試料中に含まれるヒト抗セントロメア抗体と該ポリペ
    プチドとを接触させる工程、および、(b)該ポリペプ
    チドと結合したヒト抗セントロメア抗体を検出する工程
JP3102517A 1991-05-08 1991-05-08 ヒトセントロメア抗原ポリペプチド Pending JPH04334398A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3102517A JPH04334398A (ja) 1991-05-08 1991-05-08 ヒトセントロメア抗原ポリペプチド
US07/879,685 US5296383A (en) 1991-05-08 1992-05-07 Human centromere antigen polypeptide

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3102517A JPH04334398A (ja) 1991-05-08 1991-05-08 ヒトセントロメア抗原ポリペプチド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04334398A true JPH04334398A (ja) 1992-11-20

Family

ID=14329550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3102517A Pending JPH04334398A (ja) 1991-05-08 1991-05-08 ヒトセントロメア抗原ポリペプチド

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5296383A (ja)
JP (1) JPH04334398A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5861260A (en) * 1996-11-05 1999-01-19 University Of Massachusetts Diagnostic methods for screening patients for scleroderma

Also Published As

Publication number Publication date
US5296383A (en) 1994-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0424397B1 (en) Calcium channel compositions and methods
EP0578909B1 (en) Human prohibitin and DNA coding for the same
US5070192A (en) Cloned human topoisomerase i: cdna expression, and use for autoantibody detection
WO1993016178A2 (en) Sequences characteristic of human gene transcription product
US6395872B1 (en) Secreted neural adhesion proteins
Chang et al. The Gal4 activation domain binds Sug2 protein, a proteasome component, in vivo and in vitro
US5759803A (en) Recombinant retinoblastoma-associated protein 1 (E2F-1) polypeptides and cDNA
US20070243562A1 (en) Lectins for Analyzing Sugar Chains and Method of Using the Same
JPH04334398A (ja) ヒトセントロメア抗原ポリペプチド
US5646249A (en) Isolation and characterization of a novel chaperone protein
US6841363B2 (en) Preparation of capped mRNA
JPH0451895A (ja) ヒトセントロメア抗原遺伝子
CA2642066C (en) Immuno-interactive fragments of the .alpha.c subunit of inhibin
CN100374864C (zh) 使用βig-h3蛋白质的诊断试剂盒
WO2002072761A2 (en) Polypeptides interactive with bcl-x¿l?
JPH01147369A (ja) Sm−B/B’抗原、Sm−B/B’抗源のクローニングとSm−B/B’抗源もしくはSm−B/B’抗源とSm−D抗源の混合物を使用した全身性紅斑性狼瘡の検出
US5849503A (en) Mutant proteins of human DNA topoisomerase I
CN114032298B (zh) 用于检测遗传性胆红素代谢异常及肝内胆汁淤积症相关基因变异的探针组、试剂盒及其应用
US5861260A (en) Diagnostic methods for screening patients for scleroderma
US7029911B1 (en) AFC1 and RCE1: isoprenylated CAAX processing enzymes
KR102513462B1 (ko) 유전성 혈액응고 장애 진단용 조성물 및 이의 용도
AU782490B2 (en) Immuno-interactive fragments of the alphaC subunit of inhibin
JP4210806B2 (ja) ユビキチン特異的プロテアーゼ遺伝子
JP3335194B2 (ja) 植物の病害抵抗性特異的リポキシゲナ−ゼ遺伝子
Elgin et al. Chemistry of the Non‐Histone Chromosomal Proteins

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000529