JPH04333873A - 現像剤担持体の製造方法 - Google Patents

現像剤担持体の製造方法

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JPH04333873A
JPH04333873A JP3105735A JP10573591A JPH04333873A JP H04333873 A JPH04333873 A JP H04333873A JP 3105735 A JP3105735 A JP 3105735A JP 10573591 A JP10573591 A JP 10573591A JP H04333873 A JPH04333873 A JP H04333873A
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Japan
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elastic layer
coating
developer carrier
layer
silane
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JP3105735A
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Tahei Ishiwatari
太平 石渡
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式による現
像装置において使用される現像剤担持体の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】少なくとも弾性層及び磁界発生層を有す
る現像剤担持体を使用し、磁性の現像剤を潜像担持体に
接触し現像する現像装置が、特願平2−58321等に
おいて提案されている。
【0003】前記の如き現像装置においては、少なくと
も弾性層及び磁界発生層を有する現像剤担持体を使用す
ることにより、現像ギャップの厳密な管理が不要であり
、現像ニップも広くすることが可能であり、広い現像ニ
ップにわたって潜像担持体と現像剤担持体の電極が近接
することにより理想的な現像電界のもとに現像が行われ
るために高品質な画像を安定して現像することが可能で
あり、さらに、微小な磁極ピッチで着磁した磁界発生層
を配設することにより磁性現像剤の薄層を容易に形成し
、かつ現像剤を均一に現像領域へ搬送することが可能で
あり、現像の品質を高めることができる。特に、弾性体
が発泡材であると硬度の極めて低い現像剤担持体となり
広い現像領域でのソフトな接触が可能となり、さらに高
精細な画像の現像が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現像剤
担持体の弾性層としては、現像剤担持体は潜像担持体に
接触するため硬度が極めて低いこと、望ましくは発泡材
であること、現像剤担持体は局部的な圧縮変形及び変形
からの回復を繰り返すため圧縮永久歪が極めて小さいこ
と、弾性層に極めて均一な薄層の、少なくとも磁界発生
層を有する被膜を形成するため弾性層表面の成形、加工
が容易であること、望ましくは弾性層表面の平滑化が可
能であること、被膜を形成するための塗料と弾性層の濡
れ性が良好であること、現像剤担持体の局部的な圧縮変
形及び変形からの回復の連続に対し被膜が剥離しないた
めに被膜との接着強度が充分に大きいことが必要であり
、さらに、低コストであることが望ましいが、前記条件
をすべて満足する弾性層を形成することは、これまで不
可能であった。
【0005】従来の現像剤担持体の弾性層は、硬度、圧
縮永久歪、弾性層表面の成形性については、ある程度満
足できるものであったが、被膜を形成するための塗料等
に対する濡れ性、被膜との接着強度については、全く不
充分であった。
【0006】従来の現像剤担持体においては、塗料に対
する弾性層の濡れ性が不充分であるために被膜に発生し
たピンホールにより、画像の汚れ、抜け等の画質の劣化
が惹起されるという問題点を有していた。
【0007】また、従来の現像剤担持体においては、被
膜との接着強度が不充分であるために、現像剤担持体の
局部的な圧縮及び圧縮からの回復の繰り返し等により、
被膜が弾性層から容易に剥離するため、現像剤担持体の
寿命が極めて短いという問題点を有していた。
【0008】従来の現像剤担持体の製造方法においては
、弾性層の塗料に対する濡れ性及び被膜との接着強度を
改善するための有効な方法は、これまで見いだされてい
ない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の現像剤担持体の
製造方法は、磁性の現像剤を潜像担持体に接触し現像す
る現像装置に使用される、少なくとも弾性層及び磁界発
生層を有する現像剤担持体の製造方法において、シラン
化合物を弾性層に定着させる工程を有することを特徴と
する。
【0010】
【作用】本発明の現像剤担持体の製造方法によれば、シ
ラン化合物を弾性層に定着させることにより、弾性層の
塗料に対する濡れ性及び被膜との接着強度を改善するこ
とが可能となる。
【0011】その結果、例えば、弾性層がシリコーンゴ
ムのような濡れ性が低く、離型性が高い、被膜の形成が
極めて困難な場合においても、ピンホールの無い、極め
て均一な薄層の被膜を弾性層に形成することが可能であ
り、また、被膜が弾性層から剥離し難く、寿命が極めて
長い現像剤担持体を低コストかつ簡単な工程で製造する
ことが可能となる。
【0012】以下、実施例により本発明の詳細を示す。
【0013】
【実施例】本発明の現像剤担持体の製造方法においては
、少なくとも磁界発生層を有する被膜を弾性層に形成す
る前工程として、シラン化合物を弾性層に定着させる工
程が行われる。
【0014】尚、弾性層としては、公知のゴム、エラス
トマー、発泡体を形成可能なプラスチック材料を使用す
ることが可能である。例えば、天然ゴム、スチレン・ブ
タジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ニト
リルゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、エチレ
ン・プロピレンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、エピ
クロルヒドリンゴム、スチロール樹脂、塩化ビニル、ポ
リウレタン、フェノール樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエチレン、メタクリル樹脂等を適用することが
可能である。
【0015】本発明の現像剤担持体の製造方法の特徴を
成す、シラン化合物を弾性層に定着させる工程において
は、シラン化合物が溶解する溶媒にシラン化合物を溶解
し、必要に応じて塩酸等の触媒、pH調整剤、水等が添
加されたシラン化合物の溶液(以下、「シラン処理液」
と呼称する)を弾性層に接触させ、その後、必要に応じ
て、弾性層に付着した余分なシラン処理液の除去、弾性
層の乾燥等の処理が施され、弾性層にシラン化合物が定
着される。
【0016】尚、シラン化合物としては、アルキルシラ
ン、ハロゲン化アルキルシラン、アミノアルキルシラン
、メタクリロアルキルシラン、エポキシアルキルシラン
、メルカプトアルキルシラン等が使用可能である。ただ
し、本発明は、上記に限定されるものではない。
【0017】また、シラン処理液の溶媒としては、メタ
ノール、エタノール、イソプロピルアルコール、アセト
ン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、テトラヒドロフ
ラン、トルエン、メチルセロソルブ、水等が使用可能で
ある。ただし、本発明は、前記の溶媒に限定されるもの
ではない。
【0018】シラン処理液を弾性層に接触させる方法と
しては、公知の塗装手段、例えば、刷毛塗装、スプレー
塗装、浸漬塗装、ローラー塗装等が適用可能であり、ま
た、弾性層が発泡体である場合や弾性層が膨潤する溶媒
を含むシラン処理液の場合には、シラン処理液を弾性層
に含浸させることも可能である。ただし、本発明は、前
記の方法に限定されるものではない。
【0019】弾性層にシラン化合物を定着した後、弾性
層に少なくとも磁界発生層を有する被膜を形成する工程
が行われるが、弾性層に被膜を形成する方法は、従来の
現像剤担持体の製造方法と全く同様に行うことが可能で
ある。
【0020】弾性層に形成する被膜としては、磁界発生
層の他、導電層、絶縁層、フロート電極層などを適宜形
成することが可能であり、各層は公知の塗装手段、例え
ば、スプレー塗装、浸漬塗装、ローラー塗装、メッキ塗
装等により被膜の内側から順次、同心円状に形成される
。例えば、磁界発生層としては、磁性材料のメッキ、蒸
着や、磁性材料、樹脂、溶媒により構成され、さらに必
要に応じて分散剤等が添加された磁性塗料を公知の塗装
手段により塗工した後、塗膜を乾燥させること等により
形成することが可能である。
【0021】尚、磁性塗料において使用される磁性材料
としては、磁気記録材料や磁石材料として公知の材料、
例えば、Fe、Ni、Co、Mn、Crのうち少なくと
も1種類の元素を含有する磁性材料、具体的には、γ−
Fe2O3、Ba−Fe、Ni−Co、Co−Cr、M
n−Al等が挙げられる。磁性材料を結着するために使
用される樹脂としては、磁気記録材料として公知の樹脂
、例えば、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリエチ
レン、ポリウレタン、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体
などが使用可能である。溶媒としては、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、エタノール、ブタノール、トルエン、キシレン、水
等が使用可能である。
【0022】また、導電層は、Cu、Ni、Au等のメ
ッキ、蒸着や、カーボンブラック、Ag、Cu、Fe、
SUS等の導電性微粒子を分散させた導電性塗料を公知
の塗装手段により塗工した後、塗膜を乾燥させること等
により形成することが可能である。
【0023】図1は、本発明の現像剤担持体の製造方法
により製造された現像剤担持体の断面概略図である。
【0024】弾性層4にはシラン化合物が定着される。
【0025】現像剤担持体2は、シャフト等の基体3の
外周に弾性層4、被膜5を順にそれぞれ同心円状に配設
したものである。
【0026】本発明の実施例におけるシラン処理液に溶
解させるシラン化合物の具体例を下記に記載する。ただ
し、本発明は、下記に限定されるものではない。
【0027】
【表1】
【0028】本発明の実施例における弾性層4を形成す
る弾性材料の具体例を下記に記載する。ただし、本発明
は、下記に限定されるものではない。
【0029】
【表2】
【0030】(実施例1)シラン化合物(表1記載のシ
ラン化合物1)の1重量%エタノール溶液であるシラン
処理液を基体3に形成された弾性層4(表2記載の弾性
材料1)に浸漬塗装法により塗布し、さらに室温にて風
乾することにより、シラン化合物を弾性層に定着させた
【0031】シラン化合物を弾性層に定着させた後、有
機溶媒中にウレタン系樹脂を溶解し、さらにγ−Fe2
O3及び導電性カーボンブラックを分散した磁性塗料に
より、厚さ約10μmの磁界発生層による被覆5を形成
し、現像剤担持体2を製造した。
【0032】シラン化合物が定着している弾性層に対す
る磁性塗料の濡れ性は非常に良好であり、被膜5にはピ
ンホール、割れ等の欠陥は認められなかった。
【0033】また、住友スリーエム スコッチ メンデ
ィングテープ(型番 810−1−18)による被膜5
のテープ剥離試験を行ったが、全く剥離されず、良好な
密着性を示した。
【0034】図2は、少なくとも弾性層及び磁界発生層
を有する現像剤担持体を使用し、磁性の現像剤を潜像担
持体に接触し現像する現像装置の断面概観図である。
【0035】本実施例においては、本発明の製造方法に
より作製された現像剤担持体2を図2に示される現像装
置に使用して画像の形成を行った。
【0036】磁性の現像剤であるトナー1を搬送する現
像剤担持体2は、被膜5を構成する磁界発生層による磁
気力等によって、現像剤担持体2表面にトナー1を保持
し搬送する。
【0037】尚、被膜5を構成する磁界発生層は現像剤
担持体2の円周方向に多数極着磁されており、その磁極
ピッチは約40μmである。磁極ピッチが微細であるた
め磁界発生層の漏洩磁束は、現像剤担持体2の半径方向
において磁界発生層の表面からの距離と共に急激に減少
し、トナー1は一層もしくは二層程度しか吸引されず、
均一な薄層となる。現像剤担持体2に保持されたトナー
1は、磁性もしくは非磁性の金属や樹脂で構成される薄
板状の弾性ブレード7でさらに均一に均され、現像剤担
持体2の回転によって、支持電極8上に静電像保持層9
を形成した潜像担持体10と現像剤担持体2とがトナー
1を介して接触されている現像領域まで搬送される。さ
らに、トナー1は、潜像担持体10の電位コントラスト
及び、現像バイアス印加手段11により、潜像担持体1
0の支持電極8と現像剤担持体2の導電層5に印加され
たバイアスにより形成される現像電界に応じて、潜像担
持体10に付着し静電潜像が顕像化される。
【0038】潜像担持体10上に形成された600DP
Iのライン潜像及びソリッド潜像の現像を繰り返し行い
、A4サイズ紙30000枚相当の画像の形成を行った
が、潜像担持体10上に600DPIのライン画像がつ
ぶれることなく形成され、非画像部の地カブリも殆どな
く、OD値1.4以上の高濃度なソリッド画像を安定し
て形成することができた。
【0039】また、現像剤担持体2の被膜5の割れや剥
離等も全く認められなかった。
【0040】(実施例2)シラン化合物(表1記載のシ
ラン化合物1)の1重量%メチルエチルケトン溶液であ
るシラン処理液を染み込ませた綿布を基体3に形成され
た弾性層4(表2記載の弾性材料1)に軽く擦り付ける
ことにより、シラン処理液を弾性層4に塗布し、さらに
室温にて風乾し、シラン化合物を弾性層に定着させた。
【0041】シラン化合物を弾性層に定着させた後、実
施例1同様に現像剤担持体2を製造した。
【0042】シラン化合物が定着している弾性層に対す
る磁性塗料の濡れ性は非常に良好であり、被膜5にはピ
ンホール、割れ等の欠陥は認められなかった。
【0043】また、実施例1同様に被膜5のテープ剥離
試験を行ったが、全く剥離されず、良好な密着性を示し
た。
【0044】さらに、実施例1同様に、本実施例の現像
剤担持体2を図2に示される現像装置に使用して画像の
形成を繰り返し行い、A4サイズ紙30000枚相当の
画像の形成を行ったが、潜像担持体10上に600DP
Iのライン画像がつぶれることなく形成され、非画像部
の地カブリも殆どなく、OD値1.4以上の高濃度なソ
リッド画像を安定して形成することができた。
【0045】また、現像剤担持体2の被膜5の割れや剥
離等も全く認められなかった。
【0046】(実施例3)シラン化合物(表1記載のシ
ラン化合物1)の1重量%水溶液であるシラン処理液を
基体3に形成された弾性層4(表2記載の弾性材料1)
に浸漬塗装法により塗布し、シラン化合物を弾性層に定
着させた。
【0047】シラン化合物を弾性層に定着させた後、純
水中にエチレン・酢酸ビニル系樹脂を溶解し、さらにγ
−Fe2O3及び導電性カーボンブラックを分散した磁
性塗料により、実施例1同様に現像剤担持体2を製造し
た。
【0048】シラン化合物が定着している弾性層に対す
る磁性塗料の濡れ性は非常に良好であり、被膜5にはピ
ンホール、割れ等の欠陥は認められなかった。
【0049】また、実施例1同様に被膜5のテープ剥離
試験を行ったが、全く剥離されず、良好な密着性を示し
た。
【0050】さらに、実施例1同様に、本実施例の現像
剤担持体2を図2に示される現像装置に使用して画像の
形成を繰り返し行い、A4サイズ紙30000枚相当の
画像の形成を行ったが、潜像担持体10上に600DP
Iのライン画像がつぶれることなく形成され、非画像部
の地カブリも殆どなく、OD値1.4以上の高濃度なソ
リッド画像を安定して形成することができた。
【0051】また、現像剤担持体2の被膜5の割れや剥
離等も全く認められなかった。
【0052】(実施例4)シラン化合物(表1記載のシ
ラン化合物1)の1重量%エタノール溶液であるシラン
処理液を基体3に形成された弾性層4(表2記載の弾性
材料2)にスプレー塗装法により塗布し、さらに室温に
て風乾することにより、シラン化合物を弾性層に定着さ
せた。
【0053】シラン化合物を弾性層に定着させた後、実
施例1同様に現像剤担持体2を製造した。
【0054】シラン化合物が定着している弾性層に対す
る磁性塗料の濡れ性は非常に良好であり、被膜5にはピ
ンホール、割れ等の欠陥は認められなかった。
【0055】また、実施例1同様に被膜5のテープ剥離
試験を行ったが、全く剥離されず、良好な密着性を示し
た。
【0056】さらに、実施例1同様に、本実施例の現像
剤担持体2を図2に示される現像装置に使用して画像の
形成を繰り返し行い、A4サイズ紙30000枚相当の
画像の形成を行ったが、潜像担持体10上に600DP
Iのライン画像がつぶれることなく形成され、非画像部
の地カブリも殆どなく、OD値1.4以上の高濃度なソ
リッド画像を安定して形成することができた。
【0057】また、現像剤担持体2の被膜5の割れや剥
離等も全く認められなかった。
【0058】(実施例5〜19)実施例5〜19におい
ては、表1記載のシラン化合物によるシラン処理液によ
り、表2記載の弾性材料による弾性層に、少なくとも磁
界発生層を有する被膜を弾性層に形成する前工程として
、シラン化合物を弾性層に定着させ、その後、実施例1
同様に現像剤担持体2を製造した。
【0059】表3に、実施例5〜19におけるシラン化
合物と弾性層3の弾性材料の組み合わせを示す。
【0060】
【表3】
【0061】実施例5〜19における、シラン化合物が
定着している弾性層に対する磁性塗料の濡れ性は非常に
良好であり、被膜5にはピンホール、割れ等の欠陥は認
められなかった。
【0062】また、実施例1同様に被膜5のテープ剥離
試験を行ったが、全く剥離されず、良好な密着性を示し
た。
【0063】さらに、実施例1同様に、本実施例の現像
剤担持体2を図2に示される現像装置に使用して画像の
形成を繰り返し行い、A4サイズ紙30000枚相当の
画像の形成を行ったが、潜像担持体10上に600DP
Iのライン画像がつぶれることなく形成され、非画像部
の地カブリも殆どなく、OD値1.4以上の高濃度なソ
リッド画像を安定して形成することができた。
【0064】また、現像剤担持体2の被膜5の割れや剥
離等も全く認められなかった。
【0065】(比較例1)基体3に形成された未処理の
弾性層4(表2記載の弾性材料1)に、実施例1同様に
磁性塗料による被膜5を形成し、現像剤担持体2を製造
した。
【0066】弾性層に対する磁性塗料の濡れ性は不良で
あり、被膜5にはピンホール及び割れ等の欠陥が認めら
れた。
【0067】また、実施例1同様に被膜5のテープ剥離
試験を行ったところ、被膜5は、容易にほぼ100%剥
離された。
【0068】さらに、実施例1同様に、本実施例の現像
剤担持体2を図2に示される現像装置に使用して画像の
形成を行ったところ、現像剤担持体2の被膜5の欠陥に
より、画像に抜け及びカブリが発生し、さらに現像を繰
り返し行ったところ、A4サイズ紙200枚相当の画像
の形成を行った時点で、潜像担持体上に画像を安定して
形成することが不可能となった。
【0069】また、現像剤担持体2の被膜5には割れ及
び剥離が認められた。
【0070】(比較例2)エタノールを基体3に形成さ
れた弾性層4(表2記載の弾性材料2)に浸漬塗装法に
より塗布し、さらに室温にて風乾させた後、比較例1同
様に磁性塗料による被膜5を形成し、現像剤担持体2を
製造した。
【0071】弾性層に対する磁性塗料の濡れ性は不良で
あり、被膜5にはピンホール及び割れ等の欠陥が認めら
れた。
【0072】また、実施例1同様に被膜5のテープ剥離
試験を行ったところ、被膜5は、容易にほぼ100%剥
離された。
【0073】さらに、実施例1同様に、本実施例の現像
剤担持体2を図2に示される現像装置に使用して画像の
形成を行ったところ、現像剤担持体2の被膜5の欠陥に
より、画像に抜け及びカブリが発生し、さらに現像を繰
り返し行ったところ、A4サイズ紙200枚相当の画像
の形成を行った時点で、潜像担持体上に画像を安定して
形成することが不可能となった。
【0074】また、現像剤担持体2の被膜5には割れ及
び剥離が認められた。
【0075】以上実施例を述べたが、本発明は以上の実
施例のみならず、広く電子写真等の現像装置、特にプリ
ンター、複写機、ファクシミリ等の現像装置における現
像剤担持体の製造方法に応用できる。
【0076】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の、弾性層の
表面に磁界発生層を含む被膜を形成した現像剤担持体の
製造方法においては、弾性層が被膜を形成するための塗
料の濡れ性が低く、離型性が高い、被膜の形成が極めて
困難な場合においても、ピンホールの無い、極めて均一
な薄層の被膜を弾性層に形成することが可能であり、ま
た、被膜の弾性層に対する密着性が非常に良好であり、
寿命が極めて長く、高品質な画像を安定して現像するこ
とができる現像剤担持体を低コストかつ簡単な工程で製
造することが可能となるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像剤担持体の製造方法により製造さ
れた現像剤担持体の断面概略図。
【図2】少なくとも弾性層及び磁界発生層を有する現像
剤担持体を使用し、磁性の現像剤を潜像担持体に接触し
現像する現像装置の断面概観図。
【符号の説明】
1  トナー 2  現像剤担持体 3  基体 4  弾性層 5  被膜 7  弾性ブレード 8  支持電極 9  静電像保持層 10  潜像担持体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  磁性の現像剤を潜像担持体に接触し現
    像する現像装置に使用される、少なくとも弾性層及び磁
    界発生層を有する現像剤担持体の製造方法において、シ
    ラン化合物を前記弾性層に定着させる工程を有すること
    を特徴とする現像剤担持体の製造方法。
JP3105735A 1991-05-10 1991-05-10 現像剤担持体の製造方法 Pending JPH04333873A (ja)

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