JPH04333664A

JPH04333664A - 衣料処理用製品

Info

Publication number: JPH04333664A
Application number: JP9992691A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Yamamura; 正明山村; Kazuo Shimizu; 一雄清水
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1991-05-01
Filing date: 1991-05-01
Publication date: 1992-11-20
Anticipated expiration: 2015-03-15
Also published as: JP3021753B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は衣料処理用製品、更に詳
細には、洗濯物乾燥機中で衣料との接触によって衣料へ
転移し得る衣料用処理剤を基体に担持せしめた、衣料に
静電気帯電防止性及び柔軟性等を付与することのできる
衣料処理用製品に関する。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】洗濯物乾燥機は一般に回転
ドラム型であり、熱風を回転ドラム内に送風しながら衣
料に回転運動を与え、洗濯終了後の衣料に含まれている
残存水分を除去するものである。

【０００３】従って、この乾燥機内において衣料は相当
な摩擦を受け、多大な静電気が発生し、衣料を取り出す
ために手を回転ドラム中へ入れると放電現象が起こって
、作業者に電気ショックを与える。また、この静電気の
発生は上記ショックの他に、乾燥衣料を着脱する際のま
つわりつき、塵等の付着といった現象を惹起する。更に
また、衣料はなめらかで手ざわりがふんわりとした柔軟
性をもって仕上がることが望ましい。

【０００４】斯かる観点から、乾燥時衣料に衣料処理剤
を作用させて静電気の発生を防止し、衣料に柔軟性を与
えることが行われている。そして、その一つの方法とし
て、衣料処理剤を弾力性のある基体に担持させた衣料処
理用製品を被乾燥衣料と一緒に乾燥機中へ入れて混転し
て衣料処理剤を衣料へ転移させる方法が報告されている
（米国特許第　３，４４２，６９２号）。

【０００５】このような衣料処理用製品に使用される薬
剤には液体柔軟仕上剤に広く使用されている化合物と類
似化合物のジ長鎖アルキル型のカチオン系活性剤が一般
的に使用されている。これらのカチオン系活性剤は木綿
衣料への柔軟性付与や化学繊維の帯電防止効果はあるも
のの、化学繊維の柔軟性付与に関しては不充分である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは上
記欠点を克服し、化学繊維に対しても柔軟効果のある衣
料処理用製品を提供すべく鋭意研究を行った結果、本発
明を完成した。

【０００７】すなわち本発明は、下記化合物（Ａ）　を
必須成分とする、洗濯物乾燥機中で衣料との接触によっ
て衣料へ転移し得る衣料用処理剤を、下記基体（Ｂ）　
に担持せしめてなる衣料処理用製品を提供するものであ
る。（Ａ）　分子内に炭素数１１〜２２の炭化水素基を２〜
３個と　−Ｃ００−基及び／又は−ＣＯＮＨ−基を有す
るアミン化合物又はその無機酸若しくは炭素数６以下の
有機酸の中和物。（Ｂ）　紙又は不織布からなるシート状成型物。

【０００８】本発明の（Ａ）　成分に使用されるアミン
化合物としては以下のようなものを挙げることができる
。

【０００９】

【化１】

【００１０】〔式中、Ｒ１；炭素数１２〜２２の炭化水素基、アルカノイル基
又はアルケノイル基、好ましくは炭素数１２〜２２の炭
化水素基Ｒ２，　Ｒ６；炭素数１１〜２１の炭化水素基
Ｒ３；炭素数１２〜２２の炭化水素基Ｒ５；Ｈ　、炭素数１〜３の炭化水素基、ヒドロキシア
ルキル基又は　ＣｎＨ２ｎＲ７Ｐ　、好ましくはＨ　、
炭素数１〜３の炭化水素基、ヒドロキシアルキル基

【００１１】

【化２】

【００１２】Ｒ９；Ｈ　、炭素数１〜３の炭化水素又は
ヒドロキシアルキル基ｍ　；１〜３ｎ　；２〜３Ｘ　；ＯＨ、ＮＨ２　又はＲ７Ｐを意味する。〕これらのアミン化合物から本発明の中和物を得るための
酸としては、塩酸、硝酸、リン酸等の無機酸や、酢酸、
乳酸、グリコール酸、クエン酸、マレイン酸等の炭素数
６以下の有機酸が挙げられる。

【００１３】本発明の（Ａ）成分は基体（Ｂ）に対して
２０〜５００　重量％の割合で担持され、得られた衣料
処理用製品の坪量が５〜５０ｇ／ｍ２であることが望ま
しい。また、基体（Ｂ）としては通常の方法で得られた
紙或いは不織布からなるシート状成型物を使用する。

【００１４】基体に衣料処理剤を担持させるには公知の
方法を採用することができるが、好ましい例としては、
浴中での浸漬方法、スプレー法、プリント法等が挙げら
れる。用いる処理剤の種類及びそれを担持せしめる方法
によっては取り扱い上の都合により処理剤を揮発性溶剤
、例えばイソプロパノール、エタノール等で希釈し、基
体に担持後、溶剤を除去するという操作をとることもで
きる。

【００１５】また、長期保存安定性を高めるためにはヒ
ドロキシプロピルセルロースやヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース等のセルロース系高分子化合物を添加した
り、基体表面に塗布したりすることができる。

【００１６】衣料処理剤中には上記成分の他にケイ光増
白剤、香料、或いはアイロンがけを容易にするためのシ
リコーン等を０〜１０重量％配合してもよい。

【００１７】

【実施例】以下に実施例により、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。

【００１８】実施例１〜１５表１に示す（Ａ）　成分、表２に示す基体（Ｂ）　を用
いて、表３に示す組み合わせで衣料処理用製品を調製し
た。試験サンプルの調製は表２に示した種々の不織布に
表１に示した（Ａ）　成分を３０ｇ／ｍ２になるように
含浸し、２０ｃｍ×３０ｃｍに切断し、試験サンプルと
した。これを用いて以下の方法で柔軟性を評価した。

【００１９】＜柔軟性の評価＞市販の木綿タオル１ｋｇ
、アクリルジャージー１ｋｇを３．５　°ＤＨ硬水にて
市販洗剤アタック（花王株式会社製、登録商標）にて５
回繰り返し洗濯（３０リットル洗濯機）をし、遠心脱水
後、東芝社製衣類乾燥機ＥＤ３６０Ｇにてアクリルセー
ター２枚、木綿肌着５枚（乾燥重量約１ｋｇ、洗濯サイ
クルの脱水終了時１．７　ｋｇ）を試験サンプルととも
に容量１２００Ｗ　、乾燥時間４５分の条件で乾燥した
。乾燥後の衣料を、１５℃、３０％ＲＨの恒温・恒湿室
内で２４時間調湿した後、同室内にて女性パネラー１０
名で木綿肌着、アクリルセーターの柔軟性を評価した。柔軟性の評価は基体（Ｂ−１）にジ水素添加牛脂アルキ
ルジメチルアンモニウムメチルサルフェートを同重量含
浸させた試験サンプルで処理した布を対照にして一対比
較を行った。評価は次のように表す。

【００２０】＋２；対照より柔らかい＋１；対照よりやや柔らかい０；対照と同じ −１；対照の方がやや柔らかい −２；対照の方が柔らかい

【００２１】

【表１】

【００２２】

【表２】

【００２３】

【表３】

【００２４】

【表４】

【００２５】

【表５】

【００２６】

【表６】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】下記化合物（Ａ）　を必須成分とする、洗
濯物乾燥機中で衣料との接触によって衣料へ転移し得る
衣料用処理剤を、下記基体（Ｂ）　に担持せしめてなる
衣料処理用製品。（Ａ）　分子内に炭素数１１〜２２の炭化水素基を２〜
３個と　−Ｃ００−基及び／又は−ＣＯＮＨ−基を有す
るアミン化合物又はその無機酸若しくは炭素数６以下の
有機酸の中和物。（Ｂ）　紙又は不織布からなるシート状成型物。