JPH04331855A - 回転式アクチュエータ - Google Patents

回転式アクチュエータ

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JPH04331855A
JPH04331855A JP12858791A JP12858791A JPH04331855A JP H04331855 A JPH04331855 A JP H04331855A JP 12858791 A JP12858791 A JP 12858791A JP 12858791 A JP12858791 A JP 12858791A JP H04331855 A JPH04331855 A JP H04331855A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に電動モータで、例
外的には油圧又は空気圧で、正逆自在な従動動出力を形
成する回転式アクチュエータに関するものである。
【0002】
【先行技術】本発明者は、特願平2−198391号の
明細書および図面において、昇降床を折り畳み脚装置で
支持し、当該折り畳み脚装置の折り畳み脚を、電動モー
タにより従動回転させる密閉構造の回転式アクチュエー
タと、二つ折れ自在な折り畳みリンクで開脚作動したり
、閉脚作動する水泳プールの昇降床装置を提案している
。そこで開示した回転式アクチュエータの具体例として
は、シリンダケースの内部に回転案内筒を差し渡し、当
該回転案内筒の内部に送り軸を差し渡して軸受け支持し
、当該送り軸の基端部に電動モータの回転軸を連結固定
し、前記回転案内筒には緩やかな捩り角の螺旋案内溝を
形成し、前記送り軸に螺合支持されて回転案内筒の内側
を摺動自在とする内側スライダを設け、また、回転案内
筒の外側とシリンダケースとの間に摺動自在な外側スラ
イダを設け、此等の外側スライダと内側スライダとを前
記螺旋案内溝を隔てて案内ピンで内外連結したアクチュ
エータ構造としている。
【0003】そこで、電動モータを駆動させて送り軸を
正逆いずれかの方向へ回転させると、送り軸に螺合した
内側スライダが回転案内筒の前後いずれか一方へ進退移
動しようとする。この内側スライダには、回転案内筒の
螺旋案内溝に嵌挿した案内ピンを介して、外側スライダ
と内外連結しており、その為、案内ピンで内外連結した
内側スライダと外側スライダが一体になって直線的に押
し出されたり、引き戻されるようにして進退移動させら
れ、それと同時に、螺旋案内溝を介して回転案内筒が徐
々に回転させられ、回転案内筒の先端部に固定した出力
軸が緩やかに従動回転することで、適度な回転出力が得
られるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の先行
技術に開示した回転式アクチュエータの場合には、回転
案内筒の外周面に緩やかな捩り角の螺旋案内溝を穿設し
た構成としている。この場合、当該回転案内筒の肉厚を
十分に確保するか、筒強度の十分ある素材を採択すれば
、それに螺旋案内溝を形成したことによる強度上のデメ
リットを、それ程、考慮する必要はない。しかし、前記
以外の場合には、長尺な回転案内筒に対して、それに緩
やかな捩り角の螺旋溝とはいえ、当該回転案内筒に対し
てスリット状の開口部を、長尺に亙って切り込むことは
、強度的には避けたい場合がある。特に、前記の先行技
術の場合でいえば、昇降床に過大な負荷がかかる上昇時
を想定した場合には、回転案内筒における螺旋案内溝に
起因する強度上の課題が惹起される場合が想定される。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、前
記の先行技術の場合と同等の機能を発揮できる別異なア
クチュエータ構造として、シリンダケースに捩り角軸を
差し渡して軸受け支持し、当該捩り角軸にピストン部材
を摺動自在に嵌挿支持し、当該ピストン部材を進退移動
させて前記捩り角軸が従動回転するように機能する回転
式アクチュエータを提供したのである。
【0006】より具体的には、シリンダケースに捩り角
軸と送り軸を差し渡して軸受け支持し、当該捩り角軸に
ナットプレートを貫挿支持すると共に、ワッシャプレー
トの多数枚を摺動自在に嵌挿支持し、当該ワッシャプレ
ートとナットプレートとからなるピストン部材に送り軸
を螺合支持し、当該送り軸を電動モータで正逆回転させ
てピストン部材を進退移動させると共に、ワッシャプレ
ートを介して捩り角軸が従動回転するように機能する構
造の電動タイプの回転式アクチュエータを提供したので
ある。
【0007】
【第1実施例】先ず、片出力構造で電動タイプの回転式
アクチュエータA1の第1実施例を示す図1から図6に
おいて、1は角筒状で長尺なシリンダケースであって、
その本体部の長さが30〜40cm程度で、大きさが5
〜6cm程度の矩形断面にケーシングされ、その四隅部
の内壁角部2を切り残して面取り形成している。3は捩
り形成した角軸(以下、捩り角軸という)であって、シ
リンダケース1の後端部から先端部にかけてのシリンダ
中心に差し渡して回転可能に軸受け支持している。これ
は、断面が六角形状で長尺な六角鋼(単なる四角鋼や八
角鋼でも可、以下、単に角鋼Sという)を、後記の図1
1〜図13に例示するような捩り加工治具を使用して冷
間方式で捩り加工し、当該角鋼Sの稜線3a〜3fが、
その軸中心線O−Oに対して極めて緩やかな捩れ角γの
螺旋勾配に形成される。具体的には、図6に示すように
、角鋼Sの長さが30〜40cm程度で、角鋼Sの外径
が1.5〜2cm程度としたとき、先端部の角軸断面D
1に対して後端部の角軸断面Dnが略天地逆となる略1
80度強程度の捩り割合、即ち、捩り角γが10±5度
程度の極めて緩やかな捩り勾配の稜線3a〜3fが外表
面に捩り形成された構造の捩り角軸3に構成される。
【0008】4,5は捩り角軸3の先端部と後端部を回
転可能に軸受け支持する矩形盤状の取付フランジ付き蓋
部材であって、その内、先端部の蓋部材4から前方への
突出部には、捩り角軸3の出力軸部3Aが段付き形成さ
れ、これが正逆自在に従動回転する。6,7は外周面に
ピッチ1mm程度の雄ねじを刻設した送り軸であって、
前後の蓋部材4,5の一方の上下対角線上に差し渡して
回転可能に貫挿支持され、その内、後端部の蓋部材5か
ら後方へ突出した送り軸6,7の軸端部には、従動歯車
8,9を嵌着固定している。10,11は前後の蓋部材
4,5の他方の左右対角線上に差し渡して両端支持した
ガイドバーである。
【0009】P1はシリンダーケース1の基端部から先
端部にかけて直線的に進退移動させられるピストン部材
であって、前後に間隔を隔てて配設した矩形盤状でナッ
ト機能のナットプレート12,13と、当該ナットプレ
ート12,13の間に挟着支持された矩形板状で、駆動
伝達機能のワッシャプレートX1〜Xnの多数枚とから
なる。その内、ナットプレート12,13のプレート中
心には、捩り角軸3が遊嵌状態に貫挿される程度の円形
口14が開口形成され、また、その外周位置の上下対角
線上には、送り軸6,7が嵌挿されて螺合支持される螺
孔15が穿設され、また、他方の左右対角線上には、ガ
イドバー10,11が貫挿支持される通孔16が穿設さ
れている。17はナットプレート12,13にワッシャ
プレートX1〜Xnの多数枚を連結固定する通しボルト
18の通孔であって、ナットプレート12,13の斜め
対角線上の4箇所に穿設している。19はワッシャプレ
ートX1〜Xnのプレート中心に穿設した六角形状の嵌
合口、即ち、角孔であって、ワッシャプレートX1〜X
nの組み立て時には、隣合うワッシャプレートX1〜X
nの個々の角孔19が、僅かな角度づつ位相されて齟齬
した状態に組み立てられ、これにて捩り角軸3にワッシ
ャプレートX1〜Xnの多数枚が嵌め込まれて嵌挿支持
される。このワッシャプレートX1〜Xnの外周位置に
は、前記ナットプレート12,13の螺孔15との対応
位置に通孔20が、同じく通孔16との対応位置に通孔
21が、また、通孔17との対応位置に通孔22が穿設
されている。23は通しボルト18に螺合するナットで
あって、これにてナットプレート12,13とワッシャ
プレートX1〜Xnの多数枚からなるピストン部材P1
が連結固定される。
【0010】M1は減速機構を内蔵した正逆回転駆動す
る電動モータであって、直径が4cm程度で長さが50
〜60cm程度の長尺円筒状に形成され、シリンダーケ
ース1の後端部にフランジ付き取付金具24で連結固定
している。25は電動モータMの回転軸26に軸着固定
した駆動歯車であって、前記の従動歯車8,9と噛み合
い係合している。
【0010】而して、今、捩り角軸3の基端部寄りの位
置にあるピストン部材P1を、その先端部まで直線的に
送り出す場合について説明する。先ず、電動モータM1
を正転作動させると、その回転軸26に固定した駆動歯
車25と、それに噛み合う従動歯車8,9を介して送り
軸6,7が回転する。すると、送り軸6,7に螺合され
、ガイドバー10,11と捩り角軸3に摺動自在に貫挿
したピストン部材P1が、直線的に前進移動を開始する
と同時に、ピストン部材P1のワッシャプレートX1〜
Xnに嵌挿された捩り角軸3に駆動伝達され、即ち、多
数枚のワッシャプレートX1〜Xnの個々の角孔19を
介して、捩り角軸3が極めて緩やかに従動回転させられ
ながら、ピストン部材P1がシリンダケース1の先端部
寄りの位置まで所定のストローク前進移動し、その結果
、捩り角軸3の出力軸部3Aから適度な正転出力が得ら
れる。
【0011】前記とは逆に、捩り角軸3の先端部寄りの
位置まで送り出されたピストン部材P1を、その基端部
まで引き戻す場合には、電動モータM1を逆転作動させ
、送り軸6,7を逆転させれば、それに螺合したピスト
ン部材P1が直線的に後退移動しながら、同時に、ワッ
シャプレートX1〜Xnの個々の角孔19を介して捩り
角軸3が極めて緩やかに従動回転させられ、ピストン部
材P1がシリンダケース1の基端部寄りの当初の位置ま
で所定のストローク後退移動して復帰すると共に、前記
とは逆に、捩り角軸3の出力軸部3Aから適度な逆転出
力が得られる。
【0012】尚、図1において、27F,27Rは、捩
り角軸3の先端部寄りの位置と後端部寄りの位置に巻装
したコイルスプリングであって、シリンダケース1を前
後に区画するピストン部材P1の前部室Fと後部室Rに
必要に応じて内蔵され、その為、当該コイルスプリング
27F,27Rを捩り角軸3に巻装した状態を想像線で
描出している。斯様にコイルスプリング27F,27R
を内蔵した場合には、ピストン部材P1が進退移動して
捩り角軸3の前後両端部寄りの位置までストロークした
場合に、それが適度に圧縮されて付勢支持されることで
、ピストン部材P1に付勢力が蓄積され、それが為、ピ
ストン部材P1が進退移動を開始する際には、電動モー
タM1の起動力を軽減すると共に、ピストン部材P1の
円滑な作動を助長するアシストスプリングとして有用に
機能することになる。
【0013】また、前記の第1実施例に示す回転式アク
チュエータA1を、特願平2−198391号の明細書
、図面に示す水泳プールの昇降床装置における駆動装置
とするような場合には、此種のコイルスプリング27F
,27Rを、ピストン部材P1で区画された前部室Fと
後部室Rの両方に内蔵する必要性はなく、前部室Fと後
部室Rのいずれか一方の側の捩り角軸3に巻装支持する
ことで十分である。それは、此種の昇降床の下降時に、
例えば、ピストン部材P1が後退移動する際に付勢力を
蓄え、その上昇時に、圧縮されたスプリング27がアシ
スト機能するようにすることで、電動モータM1の起動
開始力を相対的に軽減させる。
【0014】
【変形例】前記の第1実施例の場合には、シリンダーケ
ース1の後端部に電動モータM1を露呈状態で連結固定
したが、本発明に係る回転式アクチュエータA1を水中
で使用するような場合には、図1の想像線に示すように
、電動モータM1の後端部までシリンダーケース1Aを
延設し、その後端部をフランジ付き蓋部材28で水封状
態に形成することにより、当該電動モータM1をシリン
ダーケース1に内蔵させた構成とするか、或は、予め水
封構造に形成した電動モータM1を採択して対応するこ
とになる。前者の場合には、第1実施例における後端部
の蓋部材5が、シリンダーケース1の中間位置に、捩り
角軸3と送り軸6,7の軸受け盤として内設固定される
【0015】また、第1実施例に示すナットプレート1
2,13の場合には、比較的厚みのある矩形盤体の上下
対角線上に螺孔15を穿設したが、図7に示すように比
較的薄い矩形板体を使用した場合には、当該矩形板体の
上下対角線上の所定位置に通孔を穿設し、その片側にナ
ット29を溶接固定した構成のナットプレート12A,
13Aに構成し、これを第1実施例の場合と同様なワッ
シャプレートX1〜Xnと組み合わせることもできる。
【0016】また、図8や図9に示す変形例の場合には
、第1実施例の場合における角筒状のシリンダケース1
に代えて円筒状のシリンダーケース1Bとし、また、第
1実施例の矩形盤状に組み立てられたピストン部材P1
に代えて円盤状のピストン部材P2とし、それを円盤状
のナットプレート12B,13Bと、その間に挟着され
る円板状のワッシャプレートY1〜Ynの多数枚とから
形成し、更には、ガイドバー10,11に代えてスライ
ドガイド10A,11Aを、シリンダケース1の左右内
壁面に構成した組み合わせ例を開示している。その他、
前記の変形例の一部と第1実施例の構成の一部を種々組
み合わせることで、第1実施例と同様に機能させること
ができる。
【0017】また、第1実施例では、捩り角軸3に摺動
自在に嵌挿したピストン部材P1を、当該ピストン部材
P1に螺合した送り軸6,7で進退移動するように構成
したが、捩り角軸3に摺動自在に嵌挿したピストン部材
P1,P2を、シリンダーケース1,1A,1Bに差し
渡したガイドバー10,11や、シリンダーケース1の
内壁面に形成したスライドガイド10A,11Aに摺動
案内されるようにした上で、ピストン部材P1,P2の
前部室Fと後部室Rに油圧配管(空気圧配管でも可)す
ることにより、当該ピストン部材P1,P2が進退移動
するように構成することもできる。勿論、此等の場合に
は、シリンダーケース1,1A,1Bの本体部を密閉構
造に形成し、また、当該シリンダーケース1,1A,1
Bにピストン部材P1,P2が摺動自在に嵌挿支持され
、更には、シリンダーケース1,1A,1Bの前部室F
と後部室Rの前後両端寄りの位置に供給用ポートや排出
用ポートが形成され、此等の給排用ポートに油圧配管や
空気圧配管がなされることになる。
【0018】また、前記の変形例の場合や第1実施例の
場合には、ピストン部材P1,P2をナットプレート1
2,13,12A,13A,12B,13Bと多数枚の
ワッシャプレートX1〜Xn,Y1〜Ynを組み合わせ
ることで構成したが、その内、多数枚のワッシャプレー
トX1〜Xn,Y1〜Ynに代えて、筒内部に緩やかな
捩り角γの螺旋角孔を形成した硬質ゴム製の駆動伝達ブ
ロック(図示せず)を一体成形し、これを捩り角軸3に
摺動自在に嵌挿支持すると共に、捩り角軸3に貫挿した
前後1組のナットプレート12,13,12A,13A
,12B,13Bで挟着支持することもできる。勿論、
前記の駆動伝達ブロックを硬質ゴム製ではなく、筒内部
に緩やかな捩り角γの螺旋角孔を形成した鋳物製の駆動
伝達ブロック(図示せず)とする場合には、前後1組の
ナットプレート12,13,12A,13Aは不必要で
ある。
【0019】
【ピストン部材の組立工程】次に、図1〜図6に示す第
1実施例をベースに、本発明の要部を構成するピストン
部材P1の組立工程を説明する。先ず、図2や図6に示
すように、予め捩り形成した角軸3又は組み付け用雛型
として形成した捩り角軸3に、当該角軸3が遊嵌状態で
挿通される程度の円形口14が形成された矩形盤状のナ
ットプレート13を挿通する(第1工程)。次いで、捩
り角軸3に嵌挿する為の六角形の角孔19が形成され、
図2の想像線に示すように外殻を円形状とするワッシャ
プレートY1〜Ynの多数枚を、捩り角軸3に次々と挿
通して嵌め込む(第2工程)。再び、捩り角軸3にナッ
トプレート12を挿通する(第3工程)。次に、前後の
ナットプレート12,13の間に、ワッシャプレートX
1〜Xnの多数枚をクランプ手段(図示せず)で挟着固
定した上で(第4工程)、ナットプレート12,13と
ワッシャプレートY1〜Ynの斜め対角線上の4箇所を
貫通する通孔17,21をドリル手段(図示せず)で穿
設し(第5工程)、当該通孔17,21に通しボルト1
8を挿通し、ナット23で連結固定する(第6工程)。 その上で、ナットプレート12,13に挟着された円形
状のワッシャプレートY1〜Ynの多数枚を、当該ナッ
トプレート12,13と略同一の外殻形状に切り落とす
ことで、シリンダーケース1に嵌まり込む矩形板状のワ
ッシャプレートX1〜Xnに切断加工される(第7工程
)。再び、ナットプレート12,13とワッシャプレー
トX1〜Xnの上下と左右の四隅部を貫通する通孔15
,16を、再びドリルで穿設し(第8工程)、その内、
上下の鉛直線上にある2個の通孔15には、送り軸6,
7が螺合する螺孔15をタッピング加工により刻設する
(第8工程)。前記のようにして捩り角軸3の現物又は
その雛型に、ナットプレート12,13とワッシャプレ
ートX1〜Xnとからなるピストン部材P1が構成され
る。
【0020】後は、前記のようにピストン部材P1を組
み付けた捩り角軸3を、シリンダーケース1に差し渡し
て軸受け支持した上で、ピストン部材P1の螺孔15に
送り軸6,7を螺合嵌挿してシリンダーケース1に差し
渡し、また、ピストン部材Pの通孔16にガイドバー1
0,11を貫挿してシリンダーケース1に差し渡し、そ
の上で、送り軸6,7とガイドバー10,11の軸端部
を軸受け支持する等のことにより組み立てられる。
【0021】
【捩り角軸の成形治具】また、本発明における捩り角軸
3は、図11〜図13に示すような歯車構造を呈する捩
り加工治具Nにより成形される。30は捩り加工治具N
の支持基盤であって、その上部側に蒲鉾状のハウジング
本体31を形成し、当該ハウジング本体31の前後両端
部に軸受け用蓋部材32F,32Rを固定している。3
3はハウジング本体31の左側位置に貫挿して軸受け支
持した駆動歯車軸であって、当該駆動歯車軸33には、
その基端部から先端部にかけて歯径を徐々減少させた駆
動歯車K1〜Knの多数枚を、略等間隔に次々に嵌挿し
た上で、固定キーにより軸着固定している。また、ハウ
ジング本体31の右側位置には、前記の駆動歯車K1〜
Knの歯車列とは逆に、その基端部から先端部にかけて
歯径を徐々増加させた従動歯車J1〜Jnの歯車列が形
成され、此等の歯車列がハウジング本体31の左右に間
隔を隔てて並設され、また、前後に略等間隔に列設して
いる。34は従動歯車J1〜Jnの内側に固定した固定
盤であって、当該固定盤34の中心位置には、角鋼Sが
嵌め込まれる六角形状の角孔35が開口形成されている
。斯様に、従動歯車J1〜Jnの歯車列の中心位置に形
成した角孔35には、捩り加工対象物である長尺の角鋼
Sが嵌め込まれて貫挿支持される。36は減速機構を内
蔵した駆動モータであって、その回転軸37と駆動歯車
K1〜Knの駆動歯車軸33から後方へ突出した軸端部
とを突き合わせ、カップリング38により軸着固定して
いる。 尚、39はハウジング本体31の内壁面に形成した隔壁
であって、駆動歯車軸33に嵌着固定された駆動歯車K
1〜Knと、それと対峙して噛み合い係合する従動歯車
J1〜Jnの外径側のスペーサとして機能する。
【0022】而して、多数枚の従動歯車J1〜Jnから
なる従動歯車列の角孔35に、捩り加工対象物である長
尺の角鋼Sを貫挿支持した上で、駆動モータ36を起動
させることにより、駆動歯車軸33を極めて緩やかに半
回転程度に亙って回動せしめる。すると、駆動歯車軸3
3と一体に軸着固定された駆動歯車列の個々の駆動歯車
K1〜Knが、それと噛み合う従動歯車列の個々の従動
歯車J1〜Jnを、所定の角度づつ齟齬させた状態で位
相回転せしめる。これにて個々の従動歯車J1〜Jnの
固定盤34に嵌め込まれた角鋼Sが捩り形成され、その
軸中心O−Oに対して角鋼Sの稜線3a〜3fのなす捩
り角γが略一定とする捩り角軸3が得られる。
【0023】
【第2実施例】次に、本発明の第2実施例は、図10に
示すように両出力構造に構成した電動タイプの回転式ア
クチュエータA2であって、両出力構造の電動モータM
2を前後のシリンダーケース1,1Rの間に構成し、当
該前部側シリンダーケース1と後部側シリンダーケース
1Rの内部に、夫々前部側の捩り角軸3と後部側の捩り
角軸3Rを従動回転させる駆動伝達構造を構成している
。 同図において、26Aは電動モータM2の後部側回転軸
であって、その後端部に駆動歯車25Aを嵌着固定して
いる。また、6A,7Aは後部側シリンダケース1Rに
差し渡した後部側送り軸、8R,9Rは送り軸6A,7
Aの軸端部に形成した従動歯車であって、駆動歯車25
Aと噛み合い係合している。その他は、第1実施例と略
同様に構成している為、同一の符号を付して、その詳細
な説明を省略する。そこで、前記した両出力構造の電動
モータM2を駆動させることにより、前後の駆動歯車2
5,25Aと従動歯車8,9,8A,9Aとからなる歯
車伝動手段を介して、前部側と後部側の送り軸6,7,
6A,7Aが回転し、ピストン部材P1,P2を前進移
動させたり、後退移動させると共に、ワッシャプレート
X1〜Xn,Y1〜Ynを介して捩り角軸3,3Rを正
逆いずれかの方向へ従動回転させ、これにて前部側の捩
り角軸3の出力軸3Aと後部側の捩り角軸3Rの出力軸
3Bとから適度な回転出力が得られることになる。
【0024】
【発明の効果】本発明は、前記のようにシリンダケース
に捩り角軸を差し渡して軸受け支持し、当該捩り角軸に
ピストン部材を摺動自在に嵌挿支持し、当該ピストン部
材を進退移動させて前記捩り角軸が従動回転するように
機能する回転式アクチュエータを提供したので、自己の
先行技術に開示した回転式アクチュエータに比して、部
品点数も少なくシンプルな構成とすることができ、また
、機能的には、円滑、且つ、確実な作動に対処し得る等
の効果を齎す。より具体的には、シリンダケースに捩り
角軸と送り軸を差し渡して軸受け支持し、当該捩り角軸
にナットプレートを貫挿支持すると共に、ワッシャプレ
ートの多数枚を摺動自在に嵌挿支持し、当該ワッシャプ
レートとナットプレートとからなるピストン部材に送り
軸を螺合支持し、当該送り軸を電動モータで正逆回転さ
せてピストン部材を進退移動させると共に、ワッシャプ
レートを介して捩り角軸が従動回転するように機能する
構造の電動タイプの回転式アクチュエータを提供したこ
とにより、製品コストの軽減に寄与するのみならず、実
施化する上での有用性は頗る著大なものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動タイプで片出力構造の回転式アクチュエー
タを示す縦断正面図である。
【図2】回転式アクチュエータの要部を示す分解斜視図
である。
【図3】図1のI−I線断面図である。
【図4】図1のII−II線断面図である。
【図5】図1のIII−III線断面図である。
【図6】(a)は捩り角軸を示す正面図、(b)は捩り
角軸を略等長で切断した場合における個々箇所の断面形
態の変化を示す状態図である。
【図7】ナットプレートの変形例を示す斜視図である。
【図8】円筒状のシリンダケースと円盤状のピストン部
材とを組み合わせ、また、ガイドバーに代えてスライド
ガイドをシリンダケースの左右内壁面に構成した場合に
おける組み合わせ例を示す、図1のI−I線断面に相当
する断面図である。
【図9】図8の組み合わせ例における図1のII−II
線に相当する断面図である。
【図10】電動タイプで両出力構造の回転式アクチュエ
ータを示す縦断正面図である。
【図11】捩り角軸の加工治具を示す横断平面図である
【図12】図11のIV−IV線断面図である。
【図13】図11のV−V線断面図である。
【符号の説明】
A1,A2  回転式アクチュエータ P1,P2  ピストン部材 X1〜Xn,Y1〜Yn  ワッシャプレートD1〜D
n  角軸断面 γ  捩れ角 1,1A,IR  シリンダケース 3,3R  捩れ角軸 3a〜3f  稜線 4,5,28  蓋部材 6,7,6R,7R  送り軸 8,9,8R,9R  従動歯車 10,11  ガイドバー 10A,11A  スライドガイド 12,13、12A,13A,12B,13B  ナッ
トプレート 14  円形口 15  螺孔 16,17,20,21,22  通孔18  通しボ
ルト 19  角孔 23,28  ナット 24  連結金具 25,25R  駆動歯車 27F,27R  コイルスプリング

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  シリンダケースに捩り角軸を差し渡し
    て軸受け支持し、当該捩り角軸にピストン部材を摺動自
    在に嵌挿支持し、当該ピストン部材を進退移動させて前
    記捩り角軸が従動回転するように構成したことを特徴と
    する回転式アクチュエータ。
  2. 【請求項2】  ピストン部材をシリンダケースに差し
    渡した送り軸に螺合支持し、当該送り軸を電動モータで
    正逆回転させてなる請求項1に記載の回転式アクチュエ
    ータ。
  3. 【請求項3】  ピストン部材をシリンダケースに差し
    渡した送り軸に螺合支持すると共に、シリンダケースに
    差し渡したガイドバーに摺動自在に嵌挿支持し、前記送
    り軸を電動モータで正逆回転させてなる請求項1又は請
    求項2に記載の回転式アクチュエータ。
  4. 【請求項4】  ピストン部材をシリンダケースに差し
    渡した送り軸に螺合支持すると共に、シリンダケースの
    内壁面に形成したスライドガイドに摺動自在に支持し、
    前記送り軸を電動モータで正逆回転させてなる請求項1
    又は請求項2に記載の回転式アクチュエータ。
  5. 【請求項5】  ピストン部材をシリンダケースに差し
    渡したガイドバーに摺動自在に嵌挿支持し、当該ピスト
    ン部材を油圧又は空気圧によって進退移動するように構
    成してなる請求項1に記載の回転式アクチュエータ。
  6. 【請求項6】  ピストン部材をシリンダケースに差し
    渡したガイドバーに摺動自在に嵌挿支持すると共に、シ
    リンダケースの内壁面に形成したスライドガイドに摺動
    自在に支持し、当該ピストン部材を油圧又は空気圧によ
    って進退移動するように構成してなる請求項1に記載の
    回転式アクチュエータ。
  7. 【請求項7】  ピストン部材をナットプレートとワッ
    シャプレートの多数枚で構成し、その内、ナットプレー
    トを捩り角軸に貫挿支持すると共に、ワッシャプレート
    を捩り角軸に摺動自在に嵌挿支持してなる請求項1、請
    求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6に
    記載の回転式アクチュエータ。
  8. 【請求項8】  シリンダケースに捩り角軸と送り軸を
    差し渡して軸受け支持し、当該捩り角軸にナットプレー
    トを貫挿支持すると共に、ワッシャプレートの多数枚を
    摺動自在に嵌挿支持し、当該ワッシャプレートとナット
    プレートとからなるピストン部材に送り軸を螺合支持し
    、当該送り軸を電動モータで正逆回転させてピストン部
    材を進退移動させると共に、ワッシャプレートを介して
    捩り角軸が従動回転するように構成したことを特徴とす
    る回転式アクチュエータ。
  9. 【請求項9】  ワッシャプレートの多数枚を前後のナ
    ットプレートで挟着支持してなる請求項7又は請求項8
    に記載の回転式アクチュエータ。
  10. 【請求項10】  ピストン部材の前部室と後部室の両
    方又はいずれか一方に、コイルスプリングを内設してな
    る請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5
    、請求項6、請求項7又は請求項8に記載の回転式アク
    チュエータ。
  11. 【請求項11】  シリンダケースに捩り角軸と送り軸
    を差し渡して軸受け支持し、当該捩り角軸には、内部に
    緩やかな捩り角の螺旋角孔を形成した駆動伝達ブロック
    を摺動自在に嵌挿支持し、当該駆動伝達ブロックを捩り
    角軸に貫挿したナットプレートで挟着支持し、当該駆動
    伝達ブロックとナットプレートとからなるピストン部材
    に送り軸を螺合支持し、当該送り軸を電動モータで正逆
    回転させてピストン部材を進退移動すると共に、駆動伝
    達ブロックを介して捩り角軸が従動回転するように構成
    したことを特徴とする回転式アクチュエータ。
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