JPH04331846A - 歯付ベルト - Google Patents
歯付ベルトInfo
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- JPH04331846A JPH04331846A JP3099155A JP9915591A JPH04331846A JP H04331846 A JPH04331846 A JP H04331846A JP 3099155 A JP3099155 A JP 3099155A JP 9915591 A JP9915591 A JP 9915591A JP H04331846 A JPH04331846 A JP H04331846A
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Landscapes
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベルト下部に歯部が一
定間隔でもって配列され、ベルト下面が織布によって被
覆される歯付ベルト、特にそれに用いられる織布に関す
る。
定間隔でもって配列され、ベルト下面が織布によって被
覆される歯付ベルト、特にそれに用いられる織布に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ベルト下部に歯部が一定間隔でも
って配列された歯付ベルトは多分野に使用されるように
なり、高速回転、高負荷、高温度等の苛酷な条件下での
使用も多くなってきた。そのため、材料の劣化も進み易
く、歯部が早期に飛散したり心体が切断したりして、早
期にベルト寿命に至る場合が多く発生しつつある。その
ため、耐久性の向上が望まれている。また、近年では、
自動車用、家電用機械の高級化に伴い、低騒音性が強く
要求され、ベルト駆動時における騒音の低減が大きな問
題となっている。
って配列された歯付ベルトは多分野に使用されるように
なり、高速回転、高負荷、高温度等の苛酷な条件下での
使用も多くなってきた。そのため、材料の劣化も進み易
く、歯部が早期に飛散したり心体が切断したりして、早
期にベルト寿命に至る場合が多く発生しつつある。その
ため、耐久性の向上が望まれている。また、近年では、
自動車用、家電用機械の高級化に伴い、低騒音性が強く
要求され、ベルト駆動時における騒音の低減が大きな問
題となっている。
【0003】そこで、耐久性を高めるために、■例えば
特開昭60−81536号公報に記載されるように、高
粘度のポリアミド繊維のウ−リ−加工糸を有する織布を
歯付ベルト用織布として使用するものや、■例えば特開
昭55−40319号公報に記載されるように、織布の
経糸及び緯糸のうち一方を温度120℃の雰囲気下で4
00時間経過後のの強度残率が90%以上の耐熱性合成
繊維とし、他方の糸を6ナイロン、6,6ナイロンのい
ずれか一方を有する合成繊維とし、前記一方の糸が前記
他方の糸より多く織布の表面に露出すると共に前記他方
の糸が前記一方の糸より多くの織布の裏面に表出するよ
うにした織布を歯付ベルト用織布として使用するものが
提案されている。また、騒音を抑制するために、■例え
ば実開昭62−87238号公報に記載されるように、
ベルト本体に少なくとも1層の粗目織物を埋設すると共
に、ベルト本体の表面に少なくとも1層の表面織物を貼
着してなるものや、■例えば実開昭63−11949号
公報に記載されるように、歯部用織物として、RFL接
着処理のみを施し、少なくともプ−リとの接触面をゴム
引きしない帆布を用いたものが提案されている。
特開昭60−81536号公報に記載されるように、高
粘度のポリアミド繊維のウ−リ−加工糸を有する織布を
歯付ベルト用織布として使用するものや、■例えば特開
昭55−40319号公報に記載されるように、織布の
経糸及び緯糸のうち一方を温度120℃の雰囲気下で4
00時間経過後のの強度残率が90%以上の耐熱性合成
繊維とし、他方の糸を6ナイロン、6,6ナイロンのい
ずれか一方を有する合成繊維とし、前記一方の糸が前記
他方の糸より多く織布の表面に露出すると共に前記他方
の糸が前記一方の糸より多くの織布の裏面に表出するよ
うにした織布を歯付ベルト用織布として使用するものが
提案されている。また、騒音を抑制するために、■例え
ば実開昭62−87238号公報に記載されるように、
ベルト本体に少なくとも1層の粗目織物を埋設すると共
に、ベルト本体の表面に少なくとも1層の表面織物を貼
着してなるものや、■例えば実開昭63−11949号
公報に記載されるように、歯部用織物として、RFL接
着処理のみを施し、少なくともプ−リとの接触面をゴム
引きしない帆布を用いたものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した■,
■の手法によっては、耐久性の確保は図れるが、低騒音
性の確保は図れず、また■,■の手法によっては、低騒
音性の確保は図れるが、耐久性の確保は図れず、耐久性
の確保と低騒音性の確保との両立を図れないのが現状で
あった。
■の手法によっては、耐久性の確保は図れるが、低騒音
性の確保は図れず、また■,■の手法によっては、低騒
音性の確保は図れるが、耐久性の確保は図れず、耐久性
の確保と低騒音性の確保との両立を図れないのが現状で
あった。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
、耐久性が向上し、低騒音性に優れる歯付ベルトを提供
することを目的とする。
、耐久性が向上し、低騒音性に優れる歯付ベルトを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来歯付ベル
ト用織布にはほとんど利用されたことがないメタ系芳香
族合成繊維の紡績糸を織布の構成糸(経糸)として用い
ることにより、耐久性の確保と低騒音性の確保の両立を
図ったものである。
ト用織布にはほとんど利用されたことがないメタ系芳香
族合成繊維の紡績糸を織布の構成糸(経糸)として用い
ることにより、耐久性の確保と低騒音性の確保の両立を
図ったものである。
【0007】具体的には、ベルト下部に一定間隔でもっ
て歯部が配設され、ベルト下面が織布によって被覆され
る歯付ベルトを前提とし、上記織布は、ベルト周方向に
延びる緯糸の合成繊維の捲縮糸と、ベルト幅方向に延び
る経糸のメタ系芳香族合成繊維の紡績糸とを織成してな
り、かつ経糸が緯糸より多くベルト下面に露出している
織り組織からなる構成とする。
て歯部が配設され、ベルト下面が織布によって被覆され
る歯付ベルトを前提とし、上記織布は、ベルト周方向に
延びる緯糸の合成繊維の捲縮糸と、ベルト幅方向に延び
る経糸のメタ系芳香族合成繊維の紡績糸とを織成してな
り、かつ経糸が緯糸より多くベルト下面に露出している
織り組織からなる構成とする。
【0008】
【作用】歯付ベルトのベルト下面に被覆貼着される織布
において、合成繊維の紡績糸の糸表面の起毛がベルト駆
動時にプ−リに接触する際に受ける衝撃を和らげるクッ
ション効果を発揮する。クッション効果は、織布の受け
る衝撃疲労を抑制するだけでなく、心体にかかる衝撃も
緩和するため、織布及び心体の寿命を著しく増大させる
。また、この衝撃を和らげる効果は、ベルトがプ−リに
噛合うときに発生する打撃音を低減させ、低騒音性とな
る。さらに紡績糸とからなる経糸をできるだけ表面に露
出させる織り組織となっているので、従来の織布強力を
保ちつつ、先のクッション効果が発揮され、経糸を構成
する紡績糸を、メタ系芳香族合成繊維でもって構成して
いるため、耐摩耗性が著しく高まる。
において、合成繊維の紡績糸の糸表面の起毛がベルト駆
動時にプ−リに接触する際に受ける衝撃を和らげるクッ
ション効果を発揮する。クッション効果は、織布の受け
る衝撃疲労を抑制するだけでなく、心体にかかる衝撃も
緩和するため、織布及び心体の寿命を著しく増大させる
。また、この衝撃を和らげる効果は、ベルトがプ−リに
噛合うときに発生する打撃音を低減させ、低騒音性とな
る。さらに紡績糸とからなる経糸をできるだけ表面に露
出させる織り組織となっているので、従来の織布強力を
保ちつつ、先のクッション効果が発揮され、経糸を構成
する紡績糸を、メタ系芳香族合成繊維でもって構成して
いるため、耐摩耗性が著しく高まる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に沿って詳細に
説明する。
説明する。
【0010】歯付ベルトの部分断面を示す図1において
、1は歯付ベルトで、2はそれのベルト本体で、そのピ
ッチライン位置付近にガラス繊維、カ−ボン繊維、芳香
族ポリアミド繊維等よりなる低伸度高強力の繊維心体コ
−ド3が螺旋状に埋設されている。4はベルト本体2の
下部に一定間隔でもって形成された歯部である。5はベ
ルト下面に被覆貼着された織布で、ベルト長手方向に延
びる緯糸5aは合成繊維の捲縮糸である伸縮糸よりなり
、ベルト幅方向に延びる経糸5bはメタ系芳香族合成繊
維の紡績糸よりなる。紡績糸は長繊維糸と異なり短繊維
を集束させて構成されていることから、糸表面に多くの
起毛が存在し、この起毛がベルト駆動時にプ−リに接触
する際に受ける衝撃を和らげるクッション効果を発揮す
ることになる。
、1は歯付ベルトで、2はそれのベルト本体で、そのピ
ッチライン位置付近にガラス繊維、カ−ボン繊維、芳香
族ポリアミド繊維等よりなる低伸度高強力の繊維心体コ
−ド3が螺旋状に埋設されている。4はベルト本体2の
下部に一定間隔でもって形成された歯部である。5はベ
ルト下面に被覆貼着された織布で、ベルト長手方向に延
びる緯糸5aは合成繊維の捲縮糸である伸縮糸よりなり
、ベルト幅方向に延びる経糸5bはメタ系芳香族合成繊
維の紡績糸よりなる。紡績糸は長繊維糸と異なり短繊維
を集束させて構成されていることから、糸表面に多くの
起毛が存在し、この起毛がベルト駆動時にプ−リに接触
する際に受ける衝撃を和らげるクッション効果を発揮す
ることになる。
【0011】ところで、紡績糸は長繊維糸に比べ強力が
低いことから、紡績糸をベルトが駆動する際、負荷の加
わらないベルト幅方向の経糸5bとして使用し、緯糸5
aには長い繊維糸の捲縮糸を使用し、さらに紡績糸とか
らなる経糸5aをできるだけ表面に露出させる織り組織
にすることにより、従来の織布強力を保ちつつ、先のク
ッション効果を発揮するようにしているのである。
低いことから、紡績糸をベルトが駆動する際、負荷の加
わらないベルト幅方向の経糸5bとして使用し、緯糸5
aには長い繊維糸の捲縮糸を使用し、さらに紡績糸とか
らなる経糸5aをできるだけ表面に露出させる織り組織
にすることにより、従来の織布強力を保ちつつ、先のク
ッション効果を発揮するようにしているのである。
【0012】このようなクッション効果は弾性率の高い
合成繊維の方が効果は大きいことから、芳香族合成繊維
は最も望ましい繊維である。しかし、パラ系芳香族合成
繊維例えばパラ系芳香族ポリアミド繊維を用いた場合、
配向率が高いため、フィブリル破壊し易く、耐摩耗性が
低い。そのため、耐摩耗用材料としては適当でない。こ
れに対し、メタ系芳香族合成繊維例えばメタ系芳香族ポ
リアミド繊維の場合は適当な高弾性を有し、かつパラ系
芳香族繊維のような高配向率でないため、耐摩耗性も優
れる。このような理由から、経糸5bとして、高弾性で
、耐摩耗性に優れるメタ系芳香族合成繊維を用いている
。
合成繊維の方が効果は大きいことから、芳香族合成繊維
は最も望ましい繊維である。しかし、パラ系芳香族合成
繊維例えばパラ系芳香族ポリアミド繊維を用いた場合、
配向率が高いため、フィブリル破壊し易く、耐摩耗性が
低い。そのため、耐摩耗用材料としては適当でない。こ
れに対し、メタ系芳香族合成繊維例えばメタ系芳香族ポ
リアミド繊維の場合は適当な高弾性を有し、かつパラ系
芳香族繊維のような高配向率でないため、耐摩耗性も優
れる。このような理由から、経糸5bとして、高弾性で
、耐摩耗性に優れるメタ系芳香族合成繊維を用いている
。
【0013】また、緯糸5aの合成繊維としては、ナイ
ロン繊維、ポリエステル繊維、芳香族合成繊維等の繊維
が用いられ、特に捲縮加工の容易なナイロン繊維、ポリ
エステル繊維等の比較的融点の低い脂肪酸系の合成繊維
を用いることが望ましい。
ロン繊維、ポリエステル繊維、芳香族合成繊維等の繊維
が用いられ、特に捲縮加工の容易なナイロン繊維、ポリ
エステル繊維等の比較的融点の低い脂肪酸系の合成繊維
を用いることが望ましい。
【0014】また、上述したクッション効果をより高め
るために、織布5の織り組織は、経糸5bが緯糸5aよ
り多くベルト下面に露出する織り組織としている。その
ような織り組織として、例えば朱子組織、変則斜文組織
等がある。
るために、織布5の織り組織は、経糸5bが緯糸5aよ
り多くベルト下面に露出する織り組織としている。その
ような織り組織として、例えば朱子組織、変則斜文組織
等がある。
【0015】歯付ベルトを構成するゴムとしては、NR
(天然ゴム)、SBR(スチレンブタジエンゴム)、C
R(クロロプレンゴム)、NBR(ニトリルゴム)、C
SM(ハイパロンゴム)、HNBR(水素化ニトリルゴ
ム)等の単一又はブレンド並びにウレタンエラストマ−
(弾性体)等が用いられる。
(天然ゴム)、SBR(スチレンブタジエンゴム)、C
R(クロロプレンゴム)、NBR(ニトリルゴム)、C
SM(ハイパロンゴム)、HNBR(水素化ニトリルゴ
ム)等の単一又はブレンド並びにウレタンエラストマ−
(弾性体)等が用いられる。
【0016】さらに、このような織布を使用する際、ゴ
ム糊又はゴム成分を多く含んだ接着剤(例えばRFL)
を織布内部まで処理することによりクッション効果を低
減させることなく、紡績糸を適度に集束させ、摩耗の欠
点を改善することが可能となる。さらに、メタ系芳香族
ポリアミド繊維の紡績糸を用いるため、耐摩耗性を著し
く向上させることができる。
ム糊又はゴム成分を多く含んだ接着剤(例えばRFL)
を織布内部まで処理することによりクッション効果を低
減させることなく、紡績糸を適度に集束させ、摩耗の欠
点を改善することが可能となる。さらに、メタ系芳香族
ポリアミド繊維の紡績糸を用いるため、耐摩耗性を著し
く向上させることができる。
【0017】上記のように構成すれば、歯付ベルト1の
ベルト下面に被覆貼着される織布5において、経糸5b
である合成繊維の紡績糸の糸表面の起毛がベルト駆動時
にプ−リに接触する際に受ける衝撃を和らげるクッショ
ン効果を発揮する。クッション効果は、織布5の受ける
衝撃疲労を抑制するだけでなく、心体コ−ド3にかかる
衝撃も緩和するため、織布5及び心体コ−ド3の寿命を
著しく増大させ、耐久性を向上させる。
ベルト下面に被覆貼着される織布5において、経糸5b
である合成繊維の紡績糸の糸表面の起毛がベルト駆動時
にプ−リに接触する際に受ける衝撃を和らげるクッショ
ン効果を発揮する。クッション効果は、織布5の受ける
衝撃疲労を抑制するだけでなく、心体コ−ド3にかかる
衝撃も緩和するため、織布5及び心体コ−ド3の寿命を
著しく増大させ、耐久性を向上させる。
【0018】また、この衝撃を和らげる効果は、ベルト
1がプ−リに噛合うときに発生する打撃音を低減させる
ので、低騒音性となる。
1がプ−リに噛合うときに発生する打撃音を低減させる
ので、低騒音性となる。
【0019】そして、メタ系芳香族ポリアミド繊維から
なる紡績糸とからなる経糸5bをできるだけ表面に露出
させる織り組織としているので、従来の織布強力を保ち
つつ、先のクッション効果が発揮され、特に経糸(紡績
糸)をメタ系芳香族合成繊維でもって構成しているため
、耐摩耗性が著しく向上する。
なる紡績糸とからなる経糸5bをできるだけ表面に露出
させる織り組織としているので、従来の織布強力を保ち
つつ、先のクッション効果が発揮され、特に経糸(紡績
糸)をメタ系芳香族合成繊維でもって構成しているため
、耐摩耗性が著しく向上する。
【0020】続いて、本発明例1,2及び比較例、従来
例の織布の構成を表1に示し、その物性測定結果を表2
に示す。
例の織布の構成を表1に示し、その物性測定結果を表2
に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】次いで、表1に示す構成の織布にゴム糊処
理をした後、上記構成からなるベルトのカバ−布として
使用し、歯付円筒モ−ルド上に巻き付け、その上に心体
コ−ドをスピニングし、さらにその上に一定厚さの未加
硫ゴムシ−トを巻き付け、外部より加圧加熱してドラム
の歯溝にゴムを圧入する周知の圧入成形法により、PL
D=0.656mm、ベルト幅W=19mm、ベルト歯
数Z=125の歯付ベルトを製造した。そして、この歯
付ベルトを歯数18の駆動及び従動プ−リ間に20kg
の張力でもって巻き掛け、4PSの負荷、回転数100
0rpm 、雰囲気温度100℃で走行させた後、歯部
が飛散した時点での時間を測定したところの結果を表3
に示す。
理をした後、上記構成からなるベルトのカバ−布として
使用し、歯付円筒モ−ルド上に巻き付け、その上に心体
コ−ドをスピニングし、さらにその上に一定厚さの未加
硫ゴムシ−トを巻き付け、外部より加圧加熱してドラム
の歯溝にゴムを圧入する周知の圧入成形法により、PL
D=0.656mm、ベルト幅W=19mm、ベルト歯
数Z=125の歯付ベルトを製造した。そして、この歯
付ベルトを歯数18の駆動及び従動プ−リ間に20kg
の張力でもって巻き掛け、4PSの負荷、回転数100
0rpm 、雰囲気温度100℃で走行させた後、歯部
が飛散した時点での時間を測定したところの結果を表3
に示す。
【0024】
【表3】
【0025】表3より、経糸として紡績糸を用いると、
ベルト寿命に対応する走行時間が長くなっていることが
判る。その場合、メタ系芳香族ポリアミド紡績糸を用い
るのが最もベルト寿命の点で有利である。
ベルト寿命に対応する走行時間が長くなっていることが
判る。その場合、メタ系芳香族ポリアミド紡績糸を用い
るのが最もベルト寿命の点で有利である。
【0026】また同様の走行試験で100時間走行後の
ベルト残存応力を測定したところ、表4の結果を得た。
ベルト残存応力を測定したところ、表4の結果を得た。
【0027】
【表4】
【0028】表4より、走行後の強力の大幅な低下が抑
制されていることが判る。この点については、メタ系も
パラ系も同等である。
制されていることが判る。この点については、メタ系も
パラ系も同等である。
【0029】さらに、同様の走行試験で走行時に発生す
る騒音レベルの測定値を、表5に示す。尚、騒音測定試
験での雰囲気温度は室温とし、測定値は回転数を100
0rpm に固定し、300Hz(1次噛合い周波数)
と600Hz(2次噛合い周波数)での騒音量を示した
。
る騒音レベルの測定値を、表5に示す。尚、騒音測定試
験での雰囲気温度は室温とし、測定値は回転数を100
0rpm に固定し、300Hz(1次噛合い周波数)
と600Hz(2次噛合い周波数)での騒音量を示した
。
【0030】
【表5】
【0031】表5より騒音レベルが低下していることも
判る。
判る。
【0032】
【発明の効果】本発明は、上記のように、ベルト下面に
被覆貼着される織布において、ベルト幅方向に延びる経
糸としてメタ系芳香族合成繊維の紡績糸を用いた織布を
利用したから、紡績糸の糸表面の起毛がベルト駆動時に
プ−リに接触する際に受ける衝撃を和らげるクッション
効果を発揮することとなり、このクッション効果は、織
布の受ける衝撃疲労を抑制するだけでなく、心体にかか
る衝撃も緩和するため、織布及び心体の寿命を著しく増
大させる。また、この衝撃を和らげる効果は、ベルトが
プ−リに噛合うときに発生する打撃音を低減させ、低騒
音性となる。よって、ベルト寿命が著しく増大し、騒音
の低減も図れる。特に、紡績糸とからなる経糸をできる
だけ表面に露出させる織り組織としているので、従来の
織布強力を保ちつつ、先のクッション効果が発揮され、
経糸を構成する紡績糸を、メタ系芳香族合成繊維でもっ
て構成しているため、耐摩耗性が著しく向上する。
被覆貼着される織布において、ベルト幅方向に延びる経
糸としてメタ系芳香族合成繊維の紡績糸を用いた織布を
利用したから、紡績糸の糸表面の起毛がベルト駆動時に
プ−リに接触する際に受ける衝撃を和らげるクッション
効果を発揮することとなり、このクッション効果は、織
布の受ける衝撃疲労を抑制するだけでなく、心体にかか
る衝撃も緩和するため、織布及び心体の寿命を著しく増
大させる。また、この衝撃を和らげる効果は、ベルトが
プ−リに噛合うときに発生する打撃音を低減させ、低騒
音性となる。よって、ベルト寿命が著しく増大し、騒音
の低減も図れる。特に、紡績糸とからなる経糸をできる
だけ表面に露出させる織り組織としているので、従来の
織布強力を保ちつつ、先のクッション効果が発揮され、
経糸を構成する紡績糸を、メタ系芳香族合成繊維でもっ
て構成しているため、耐摩耗性が著しく向上する。
【図1】歯付ベルトの斜視図である。
1 歯付ベルト
3 心体コ−ド
4 歯部
5 織布
5a 緯糸
5b 経糸
Claims (1)
- 【請求項1】 ベルト下部に一定間隔でもって歯部が
配設され、ベルト下面が織布によって被覆される歯付ベ
ルトであって、上記織布は、ベルト周方向に延びる緯糸
の合成繊維の捲縮糸と、ベルト幅方向に延びる経糸のメ
タ系芳香族合成繊維の紡績糸とを織成してなり、かつ経
糸が緯糸より多くベルト下面に露出している織り組織か
らなることを特徴とする歯付ベルト。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3099155A JPH0781607B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | 歯付ベルト |
CA 2067517 CA2067517A1 (en) | 1991-04-30 | 1992-04-29 | Synchronous belt |
US07/875,679 US5171190A (en) | 1991-04-30 | 1992-04-29 | Synchronous belt |
KR1019920007391A KR0147801B1 (ko) | 1991-04-30 | 1992-04-30 | 이붙이 벨트 |
EP19920107366 EP0511667B1 (en) | 1991-04-30 | 1992-04-30 | Synchronous belt |
DE69205325T DE69205325T2 (de) | 1991-04-30 | 1992-04-30 | Zahnriemen. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3099155A JPH0781607B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | 歯付ベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04331846A true JPH04331846A (ja) | 1992-11-19 |
JPH0781607B2 JPH0781607B2 (ja) | 1995-09-06 |
Family
ID=14239794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3099155A Expired - Lifetime JPH0781607B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | 歯付ベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0781607B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06307500A (ja) * | 1993-04-19 | 1994-11-01 | Mitsuboshi Belting Ltd | 歯付ベルト |
EP0965771A1 (en) * | 1998-06-19 | 1999-12-22 | DAYCO EUROPE S.r.l. | Toothed belt |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6362933A (ja) * | 1986-09-01 | 1988-03-19 | Mitsuboshi Belting Ltd | 歯付きベルト |
JPS6483952A (en) * | 1987-09-22 | 1989-03-29 | Bando Chemical Ind | Toothed belt |
-
1991
- 1991-04-30 JP JP3099155A patent/JPH0781607B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6362933A (ja) * | 1986-09-01 | 1988-03-19 | Mitsuboshi Belting Ltd | 歯付きベルト |
JPS6483952A (en) * | 1987-09-22 | 1989-03-29 | Bando Chemical Ind | Toothed belt |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH06307500A (ja) * | 1993-04-19 | 1994-11-01 | Mitsuboshi Belting Ltd | 歯付ベルト |
EP0965771A1 (en) * | 1998-06-19 | 1999-12-22 | DAYCO EUROPE S.r.l. | Toothed belt |
US6159121A (en) * | 1998-06-19 | 2000-12-12 | Dayco Europe S.R.L. | Toothed belt |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0781607B2 (ja) | 1995-09-06 |
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