JPH04331589A - 文字記憶／再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機な
どにおいて、映像信号中に含まれている白文字部分を選
択的に取り出して記憶し、かつ、必要に応じて読み出し
て再生できるようにした文字記憶／再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来において、本発明が対象とするよう
な白文字部分を取り出して記憶／再生する装置は存在し
ていない。なお、１画面分全体の映像情報を記憶／再生
する映像情報記憶／再生装置は従来から知られている。

【０００３】例えば料理番組を見ている視聴者が、その
料理を作りたいと思ったとき、材料やその分量、調理時
間などをメモにとる。また、ある番組についての投書や
意見の電話をするときや、クイズに対する応募などをす
るときには、宛先や電話番号などをメモにとるのが普通
である。これらの情報は、通常、画面に文字のかたちで
表示される。つまり、送信側においてテレビカメラで撮
像した映像信号にテロップから文字信号を入力して重畳
し、その重畳信号を送信している。

【０００４】ところで、従来、上記のように必要な文字
の情報を記録しておきたい場合に、手近にメモ用紙や筆
記用具がなくても、その記録ができるようにした装置と
して、図３に示すような映像情報記憶／再生装置がある
。ただし、この映像情報記憶／再生装置は、文字部分の
情報だけでなく、１画面分全体の映像情報を記憶するも
のである。

【０００５】図３のブロック線図において、２は映像信
号ライン、４はＡ／Ｄ変換回路、６はメモリコントロー
ル回路、８はメモリ回路、１０はＤ／Ａ変換回路、１２
はスイッチ回路、ＳＷ１は録画スイッチ、ＳＷ２は再生
スイッチ、ＨＰは水平同期パルス、ＶＰは垂直同期パル
スである。

【０００６】この映像情報記憶／再生装置は、映像信号
を３２階調の解像度で記憶するために、データ転送ライ
ンが５ビットとなっている（２５　＝３２）。

【０００７】ユーザーは、記録しておきたい画面が現れ
たときに、録画スイッチＳＷ１をＯＮにする。すると、
メモリコントロール回路６がＡ／Ｄ変換回路４とメモリ
回路８とをコントロールし、Ａ／Ｄ変換回路４は映像信
号ライン２から取り込んだ映像信号を順次５ビットのデ
ィジタル映像データに変換し、この映像データをメモリ
コントロール回路６を介してメモリ回路８に格納する。

【０００８】映像データを何フィールド分格納するかは
メモリ回路８の記憶容量によるが、最低でも１フィール
ド分は格納される。そして、その格納される映像データ
は１フィールド分全体についてのデータである。

【０００９】なお、この録画モードのときは、映像信号
ライン２上の映像信号はスイッチ回路１２をスルーして
ＣＲＴなどの表示部に表示される。

【００１０】ユーザーは、記憶させておいた映像データ
を再生表示したいときには、再生スイッチＳＷ２をＯＮ
にする。すると、メモリコントロール回路６がメモリ回
路８とＤ／Ａ変換回路１０とをコントロールし、メモリ
回路８から５ビットの映像データを順次に読み出してＤ
／Ａ変換回路１０に転送し、Ｄ／Ａ変換回路１０はそれ
をアナログの映像信号に変換した後、スイッチ回路１２
に送出する。

【００１１】この再生モードにおいては、メモリコント
ロール回路６は、スイッチ回路１２を映像信号ライン２
から切り離し、Ｄ／Ａ変換回路１０のみとの接続状態と
するため、メモリ回路８に格納されていた映像データに
係る映像信号がスイッチ回路１２を介してＣＲＴなどの
表示部に表示される。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の映
像情報記憶／再生装置では、１フィールド単位で映像デ
ータを記憶する関係上、映像信号ライン２からの映像信
号をある一つの基準レベルと比較して、それ以上のもの
を“１”、それ未満のものを“０”とするといった１ビ
ットデータとして処理することはできない。すなわち、
上記したとおり、少なくとも５ビットデータ程度の分解
能でディジタルデータに変換する必要がある。

【００１３】そのため、まず、少なくとも５ビットの分
解能をもつＡ／Ｄ変換回路４を必要とする。そして、こ
れに応じて、メモリコントロール回路６も５ビットデー
タを処理できる構成と処理能力（スピード）とを必要と
する。当然、再生のために５ビットのＤ／Ａ変換回路１
０も必要となる。また、メモリ回路８としても５ビット
データの状態で格納できるだけの大きな記憶容量をもっ
ている必要がある。

【００１４】以上の結果として、全体的な回路構成が複
雑となっており、コストも高くついていた。

【００１５】また、１フィールド単位で映像データを記
憶／再生するようになっているために、再生モードにお
いてメモリ回路８から読み出した映像のみが表示部の全
画面を占めることとなり、記憶した映像を表示しながら
通常のオンエア番組を見るということができないという
制約があった。

【００１６】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、テロップで放送される文字部分が一
般的に白であることに着目して、文字部分のみを抜き出
して記憶／再生することにより、上記問題を解決できる
文字記憶／再生装置を提供することを目的とする。

【００１７】

【課題を解決するための手段】本発明に係る文字記憶／
再生装置は、映像信号の白レベルの近傍にスライスレベ
ルが設定された状態で映像信号ラインに接続されたスラ
イス回路と、このスライス回路から出力される１ビット
の白文字データの記憶／再生を制御するメモリコントロ
ール回路と、このメモリコントロール回路によって前記
の白文字データの記憶／再生を行うメモリ回路と、前記
メモリコントロール回路によってメモリ回路から読み出
された白文字信号を前記映像信号ライン上において映像
信号に重畳するミキシング回路とを備えたことを特徴と
するものである。

【００１８】

【作用】映像信号中に含まれる文字部分は一般的に白で
ある。スライス回路は、白レベル近傍にスライスレベル
を有するから、文字部分を文字以外の部分と識別する状
態で１ビットデータに変換する。つまり、スライス回路
は、文字部分の抜き取り回路に相当しているとともに、
１ビットのＡ／Ｄ変換回路にも相当している。

【００１９】メモリコントロール回路は、録画モードに
おいて１ビットの白文字データをメモリ回路に格納する
。また、再生モードにおいてメモリ回路から１ビットの
白文字データを読み出し、ミキシング回路に送出する。 この白文字データは、矩形波となったアナログの白文字
信号となる。ミキシング回路は、映像信号ラインを流れ
る映像信号に対して白文字信号をミキシングしてＣＲＴ
などの表示部に送出する。

【００２０】

【実施例】以下、本発明に係る文字記憶／再生装置の一
実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

【００２１】図１は、本発明の一実施例に係る文字記憶
／再生装置の電気的構成を示すブロック線図である。

【００２２】図１において、２０は映像信号ライン、２
２は映像信号ライン２０から分岐接続されたスライス回
路、２４はメモリコントロール回路、２６はメモリ回路
、２８は映像信号ライン２０中に介挿されたミキシング
回路、ＳＷ１は録画スイッチ、ＳＷ２は再生スイッチ、
ＨＰは水平同期パルス、ＶＰは垂直同期パルスである。

【００２３】スライス回路２２は、図２の（ｂ）に示す
ように、そのスライスレベルＶＳ　を白レベルＶＷ　の
近傍に設定してある。

【００２４】オンエア番組の受信中に、例えば図２の（
ａ）に示すように、記録しておきたい文字情報が受像管
画面３０上に現れたとする。このような場合、視聴者は
、録画スイッチＳＷ１をＯＮにする。文字部分は白であ
る。図２の（ａ）の画像中、水平走査ラインＡ−Ａ′上
の映像信号ＳＰ　を図２（ｂ）に示す。

【００２５】録画スイッチＳＷ１がＯＮにされると、メ
モリコントロール回路２４は、スライス回路２２を能動
状態にするとともに、メモリ回路２６を書き込み状態に
セットする。映像信号ライン２０からスライス回路２２
に入力されてきた映像信号ＳＰ　は、スライス回路２２
においてスライスレベルＶＳでスライスされる。

【００２６】すなわち、図２の（ｂ）と（ｃ）との対比
で判るように、映像信号ＳＰ　のうちスライスレベルＶ
Ｓ　以上の信号波形部分は“１”を示す信号となり、ま
た、スライスレベルＶＳ　よりも小さい信号波形部分は
“０”を示す信号となる。

【００２７】一般的に、文字以外の部分は白レベルＶＷ
　よりも低いレベルにあるため、原則的には、白文字部
分のみが“１”となり、それ以外の画像部分は“０”と
なる。

【００２８】すなわち、スライス回路２２は、白文字部
分を“１”とし、それ以外の部分を“０”とする１ビッ
トデータＤ１　を生成して、これをメモリコントロール
回路２４に送出する。結局、スライス回路２２は、文字
部分を抜き取るとともに、その文字部分のアナログ信号
を１ビットのディジタルデータにＡ／Ｄ変換したことに
なる。

【００２９】メモリコントロール回路２４は、スライス
回路２２から白文字データＤ１　を読み込んでメモリ回
路２６に線順次に書き込んでいく。その書き込み動作は
、水平同期パルスＨＰと垂直同期パルスＶＰとに従って
制御される。１フィールド分の白文字データＤ１　の書
き込みが終了すると、メモリコントロール回路２４は書
き込み動作を終了する。

【００３０】なお、このときの映像信号ライン２０上の
映像信号ＳＰ　はミキシング回路２８をスルーして受像
管画面３０に表示されている。

【００３１】ユーザーは、メモリ回路２６に格納した白
文字データＤ１　を任意に読み出して受像管画面３０上
に表示させることができる。

【００３２】すなわち、再生スイッチＳＷ２をＯＮにす
ると、メモリコントロール回路２４は、メモリ回路２６
を読み出し状態にセットするとともに、ミキシング回路
２８をミキシングモードにセットする。そして、メモリ
コントロール回路２４は、メモリ回路２６から白文字デ
ータＤ１　を線順次に読み出して、ミキシング回路２８
に送出する。この白文字データＤ１　は１ビットデータ
であるが、矩形波であるアナログの白文字信号ＳＷ　と
みなすことができる。

【００３３】ミキシング回路２８は、映像信号ライン２
０からの映像信号ＳＰ　とメモリコントロール回路２４
からの白文字信号ＳＷ　とをミキシングし、そのミキシ
ング映像信号ＳＭ　はＣＲＴなどの表示部に送出され受
像管画面３０上に映し出される。つまり、オンエア番組
と同時に記憶しておいた文字を見ることができる。

【００３４】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、スライ
スレベルを白レベル近傍に設定したスライス回路が文字
部分の抜き取り回路および１ビットのＡ／Ｄ変換回路に
相当するものとなっているので、多ビットのＡ／Ｄ変換
回路も多ビットのＤ／Ａ変換回路も多ビット処理のメモ
リコントロール回路もメモリ回路も不要となり、メモリ
コントロール回路としては１ビットデータを処理できる
ものであればよく、また、メモリ回路としては１フィー
ルド単位でデータを格納するのではなく、白文字部分の
データのみを格納するだけでよいので記憶容量の少ない
ものですむ。したがって、全体として回路構成の簡素化
を図ることができ、コストダウンにも寄与できる。

【００３５】さらに、１フィールド単位で映像データを
記憶／再生するのではなく文字部分のデータのみを記憶
／再生するので、ミキシング回路によって再生白文字信
号を映像信号に重畳することができ、したがって、通常
のオンエア番組を見ながら文字情報を再生表示すること
ができるという使い勝手の良さが加わる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る文字記憶／再生装置の
電気的構成を示すブロック線図である。

【図２】実施例の動作説明に供する波形図である。

【図３】従来の映像情報記憶／再生装置の電気的構成を
示すブロック線図である。

【符号の説明】

２０　　　　映像信号ライン　　　　　　　　　　　　
　　ＳＷ２　　　　再生スイッチ ２２　　　　スライス回路　　　　　　　　　　　　　
　　　ＳＰ　　　　　映像信号 ２４　　　　メモリコントロール回路　　　　　　ＶＳ
　　　　　スライスレベル ２６　　　　メモリ回路　　　　　　　　　　　　　　
　　　　Ｄ１　　　　　白文字データ ２８　　　　ミキシング回路　　　　　　　　　　　　
　　ＳＷ　　　　　白文字信号 ＳＷ１　　　　録画スイッチ　　　　　　　　　　　　
　　　　ＳＭ　　　　　ミキシング映像信号

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　映像信号の白レベルの近傍にスライス
   レベルが設定された状態で映像信号ラインに接続された
   スライス回路と、このスライス回路から出力される１ビ
   ットの白文字データの記憶／再生を制御するメモリコン
   トロール回路と、このメモリコントロール回路によって
   前記の白文字データの記憶／再生を行うメモリ回路と、
   前記メモリコントロール回路によってメモリ回路から読
   み出された白文字信号を前記映像信号ライン上において
   映像信号に重畳するミキシング回路とを備えたことを特
   徴とする文字記憶／再生装置。