JPH04331487A - オプティカルモーター - Google Patents

オプティカルモーター

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JPH04331487A
JPH04331487A JP12846591A JP12846591A JPH04331487A JP H04331487 A JPH04331487 A JP H04331487A JP 12846591 A JP12846591 A JP 12846591A JP 12846591 A JP12846591 A JP 12846591A JP H04331487 A JPH04331487 A JP H04331487A
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JP
Japan
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laser beam
electric field
micro object
optical motor
minute
Prior art date
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Application number
JP12846591A
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English (en)
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JPH072034B2 (ja
Inventor
Takayuki Sakaguchi
坂 口  孝 幸
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対向する2本の直線偏
光または円偏光レーザービームを用いてローターを構成
する微小物体に回転動作を与えるオプティカルモーター
に関するものであり、さらに具体的には、例えば、マイ
クロマシン等の分野でのモーター、ロータリーポンプな
ど、回転機構に駆動力が必要となる微小装置において利
用するのに適したオプティカルモーターに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】マイクロマシン等の分野で利用するマイ
クロモーターとしては、水車状のものを物体の流れによ
り回したり、多極モーターのように、多数の極がある微
小電極を作り、電場を掛ける電極を一つずつずらして、
駆動力を発生させるなどの手段が考慮されているが、こ
れらは、通常サイズのモーターをそのまま小さくすると
いう手法に基づくものであり、技術的に多くの困難性を
伴うばかりでなく、回転軸に関して機械的な抵抗をでき
るだけ小さくした簡易な軸支を考慮するなどの必要があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題は
、レーザービームを用いて微小物体を捕獲、固定できる
と共に、電場の回転によりその微小物体に回転動作を与
え得ることに着目し、微小物体を機械的な抵抗をなくし
て高速回転できるようにしたオプティカルモーターを得
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
、本発明のオプティカルモーターは、電気双極子を誘起
または保有する物質によりローターとなる微小物体を構
成し、この微小物体を浮かせて保持するための対向する
2本の直線偏光または円偏光レーザービームの投射手段
を備え、それらの投射手段におけるレーザービームの直
線偏光の方向または円偏光の回転方向を、微小物体が保
持される場所で所要の回転電場が発生するように設定し
たことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】対向する2本の直線偏光または円偏光レーザー
ビームを微小物体に投射すると、それらの間の中間位置
で微小物体が捕獲され、また、その位置で回転電場を発
生させるため、微小物体は非接触で保持されて回転し、
回転の際の抵抗が極端に少なくなる。
【0006】
【実施例】図面を参照して本発明の実施例について詳細
に説明するに、本発明にかかるオプティカルモーターは
、マイクロマシン等の分野で利用されるモーター、ロー
タリーポンプなど、回転機構に駆動力が必要となる微小
装置において利用するのに適したものである。
【0007】このオプティカルモーターにおいて、ロー
ターとして回転動作が与えられる微小物体は、電場によ
り電気双極子を誘起せしめられる物質、あるいは永久電
気双極子を持つ物質で作られる微細な粒子状物体であり
、その大きさは、通常、数十nmから数十μmの径を有
するもので、形状は特に限定されるものではない。例え
ば、上記物質により水車状のものを作り、これを回転さ
せてマイクロポンプを作ったり、モーターの回転子のよ
うな形状のものを作り、これを回転させてシャフトから
回転力を取り出すなどの利用が考えられる。
【0008】図1は、本発明に係るオプティカルモータ
ーの第1実施例を示すものであり、この実施例としては
、2本の直線偏光の対向型レーザービームを用いる場合
の基本的構成を示している。このオプティカルモーター
においては、上述したような微小物体を浮かせて保持す
るための対向する2本の直線偏光レーザービームB1及
びB2の投射手段として、レーザー1,2が対向配置さ
れる。これらのレーザー1,2は、直線偏光レーザービ
ームB1及びB2を投射するものであるが、それらのビ
ームにより、後述する原理に基づいて微小物体が中間位
置P1に捕獲、固定される。これにより微小物体は非接
触で保持されるので、回転の際の抵抗が極端に少なくな
る。
【0009】また、上記微小物体を、それが捕獲、固定
された位置P1で回転させるため、レーザー1,2にお
いては、その微小物体の位置で回転電場を発生するよう
に、それぞれのレーザービームの直線偏光の方向が設定
される。即ち、円偏光とは、2本の直交する直線偏光の
和であるから、微小物体が捕獲されている領域で、対向
するレーザービームの直線偏光が直交していれば、そこ
で円偏光を得ることができる。
【0010】微小物体は、上記回転電場により力を受け
て回転するが、電場の回転は非常に早いので、電場の作
るトルクと微小物体の回転に対する抵抗がつり合った回
転数で、微小物体は回転する。この回転数を上げるには
、電場を強くすればよい。
【0011】図2は、本発明に係るオプティカルモータ
ーの第2実施例を示すものであり、この実施例では、2
本の円偏光の対向型レーザービームを用いている。この
オプティカルモーターにおいては、上記第1実施例と同
様に、微小物体を浮かせて保持するため、レーザー3,
4が対向配置されるが、それらは、対向する2本の円偏
光レーザービームB3及びB4を投射するもので、それ
らのビームにより、後述する原理に基づいて微小物体が
中間位置P2に捕獲、固定される。また、上記微小物体
を捕獲、固定された場所で回転させるため、レーザー3
,4においては、その微小物体の位置で同じ方向に電場
が回転するように、それぞれのレーザービームの円偏光
の回転方向が設定される。
【0012】レーザービームによる微小物体の捕獲、固
定は、次のような原理に基づいている。レーザービーム
が微小粒子に対して与える力としては、■.光が粒子の
中を通る時に屈折して運動量が移行することにより起き
る力、■.電気双極子が電場と相互作用して起こす力、
■.光が粒子を押す力、の三つが考えられる。上記■と
■は、微小物体をレーザービームの軸上に引き込めよう
とする力として作用し、■と■は、微小物体をレーザー
ビームの軸方向に押す力として作用するものである。
【0013】従って、前者の力により粒子をレーザービ
ームの軸上に閉じ込めることができる。また、後者の力
により、レーザービームの軸上に閉じ込められた粒子を
レーザービームの進行方向に押すことができる。さらに
、2本のビームを同軸上で互いに逆方向に照射すると、
粒子を前後から押すことにより、それを3次元的に捕獲
、固定することができる。この時、2本の対向するレー
ザービームをそれぞれ長焦点のレンズを用いて鋭角に焦
点を結ばせると、お互いの焦点の間に粒子が捕獲、固定
される。
【0014】ここで、図3を参照して、さらに具体的に
説明すると、同図に示すように、レーザービーム10が
球状の粒子11の表面で屈曲する時、運動量の移行が起
き、力FDi1,FDi2,FDo1,FDo2が発生
する。図中のF1,F2は、粒子2のそれぞれの半球で
発生した力の積分を表す。
【0015】いま、粒子11の中心がビーム10の軸上
からずれたとすると、ビームの軸に近い位置の方が電場
が強く、粒子11の軸に近い部分に作用する力が強いの
で、結果的に、F1とF2のビームの軸と垂直の方向の
力の和がビームの中心方向を向く。そのため、粒子11
には、ビーム10の中心方向へ引き込まれる力が作用す
る。
【0016】また、F1,F2の力は、ビームの軸方向
への力FFをも発生する。レーザービーム10が平行ビ
ームあるいは鋭角に焦点を結ぶビームの場合、F1,F
2の合力FFはビームの進行方向に粒子11を押す。従
って、右からのビームと左からのビームのFFが釣り合
う点で粒子がトラップされる。鋭角に焦点を結ぶビーム
の場合、この釣り合う点は、通常2つのビームのそれぞ
れの焦点の間に位置している。このレーザーによる捕獲
、固定の原理は、対向する2本の直線偏光及び円偏光レ
ーザービームを用いる場合に共通である。
【0017】前記微小物体は、電気双極子を誘起または
保有する物質により形成しているため、次のような原理
により回転させることができる。即ち、電気双極子は、
電場の方向を向こうとする力を電場から受けるが、電場
が回転すれば、双極子もそれを追いかけて回転しようと
する。双極子が物体内部で回転するとき、物体のこの回
転面内での断面が円でなければ、双極子が物体にストレ
スをかけ、回転トルクを発生する。ここでいう「円でな
い」というのは、外形的に円でないということに限らず
、外形が円でも誘電率の分布が円対称でなければよい。 微小物体がこのような電気双極子を持てば、その微小物
体に回転を与えることができる。
【0018】直線偏光を用いるか、円偏光を用いるかは
、そこまで光をどのようにして導いていくかにより、直
線偏光を用いるほうが効率がよいか、円偏光を用いるほ
うが効率がよいかにより判断する。これは、実際に装置
を組み上げるときに考えることである。
【0019】
【発明の効果】このような本発明のオプティカルモータ
ーによれば、ローターを構成する微小物体の保持をオプ
ティカルトラップにより行うため、機械的な抵抗をなく
すことができ、またトルクの発生を光の回転電場によっ
て行うので、超高回転を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の基本的構成を示す構成図
である。
【図2】本発明の第2実施例の基本的構成を示す構成図
である。
【図3】本発明に基づいて微小物体を保持するための原
理を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1,2,3,4    レーザー、B1,B2    
直線偏光レーザービーム、B3,B4    円偏光レ
ーザービーム。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気双極子を誘起または保有する物質によ
    り、ローターとなる微小物体を構成し、この微小物体を
    浮かせて保持するための対向する2本の直線偏光レーザ
    ービームの投射手段を備え、それらの投射手段における
    レーザービームの直線偏光の方向を、微小物体が保持さ
    れる場所で回転電場が発生するように設定したことを特
    徴とするオプティカルモーター。
  2. 【請求項2】電気双極子を誘起または保有する物質によ
    り、ローターとなる微小物体を構成し、この微小物体を
    浮かせて保持するための対向する2本の円偏光レーザー
    ビームの投射手段を備え、それらの投射手段におけるレ
    ーザービームの円偏光の回転方向を、微小物体が保持さ
    れる場所で同じ方向に電場が回転するように設定したこ
    とを特徴とするオプティカルモーター。
JP3128465A 1991-04-30 1991-04-30 オプティカルモーター Expired - Lifetime JPH072034B2 (ja)

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JP3128465A JPH072034B2 (ja) 1991-04-30 1991-04-30 オプティカルモーター

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JP3128465A JPH072034B2 (ja) 1991-04-30 1991-04-30 オプティカルモーター

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JPH04331487A true JPH04331487A (ja) 1992-11-19
JPH072034B2 JPH072034B2 (ja) 1995-01-11

Family

ID=14985396

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3128465A Expired - Lifetime JPH072034B2 (ja) 1991-04-30 1991-04-30 オプティカルモーター

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JP (1) JPH072034B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7444817B2 (en) 2003-06-13 2008-11-04 Canon Kabushiki Kaisha Optical micromotor, micropump using same and microvalve using same
US7530795B2 (en) 2003-06-13 2009-05-12 Canon Kabushiki Kaisha Fluid control mechanism

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7444817B2 (en) 2003-06-13 2008-11-04 Canon Kabushiki Kaisha Optical micromotor, micropump using same and microvalve using same
US7530795B2 (en) 2003-06-13 2009-05-12 Canon Kabushiki Kaisha Fluid control mechanism

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