JPH04331084A - 宇宙ロボットの制御方法 - Google Patents

宇宙ロボットの制御方法

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JPH04331084A
JPH04331084A JP3130571A JP13057191A JPH04331084A JP H04331084 A JPH04331084 A JP H04331084A JP 3130571 A JP3130571 A JP 3130571A JP 13057191 A JP13057191 A JP 13057191A JP H04331084 A JPH04331084 A JP H04331084A
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manipulator
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momentum wheel
controlling
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Shiro Nagashima
史朗 永嶋
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、宇宙ロボットの制御方
法に関し、更に詳しく言えば、人工衛星本体と、マニピ
ュレータと、3軸モーメンタムホイールとを具備した宇
宙ロボットに用いられ、特に、人工衛星本体の姿勢制御
を考慮した宇宙ロボットの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人工衛星本体と、マニピュレータ
とを有する宇宙ロボットが知られていた。このような宇
宙ロボットを制御するには、非常に多くの運動方程式を
解く必要がある。
【0003】前記の運動方程式を解く方法としては、例
えば、宇宙ロボットの運動方程式をそのままの形で、単
純に解く方法が知られていた。
【0004】このような方法で運動方程式を解く場合、
マニピュレータや衛星本体の質量などの物性値や関節間
距離などのパラメータを、シリアルにメモリ上に展開し
て処理を行っていた。
【0005】ところで、上記の方法では、膨大な計算量
が必要であり、高速の大型計算機を用いて処理しなけれ
ばならなかった。しかし実際には、このような大型計算
機を人工衛星に搭載することはできない。
【0006】そこで例えば、衛星としての本体を持つ宇
宙ロボットを、地上でシュミレートしてから、オフライ
ン的に宇宙ロボットを動作させることが行われていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 (1) 宇宙ロボットの運動方程式を、そのままの形で
単純に解く方法では、膨大な計算量が必要であり、その
ためには高速の大型計算機で処理しなければならない。
【0008】しかし、人工衛星に搭載している計算機の
処理能力は小さいため、従来の方法では、人工衛星上で
処理できる計算能力を越えてしまう。このため、宇宙ロ
ボット上でのオンライン処理ができなかった。
【0009】(2) 従来、宇宙ロボットの制御を行う
際、マニピュレータや、人工衛星本体の質量などの物性
値、あるいは関節間距離などのパラメータを、メモリ上
に展開するが、この時、シリアルにメモリ上で展開して
いた。
【0010】このため、各パラメータは、例えば、分岐
するマニピュレータが存在する場合などに、そのパラメ
ータ部分のみが、他のパラメータと形式が異なることが
あった。
【0011】このようなことがあると、マニピュレータ
の構造に依存したアルゴリズムで処理しなければならず
、処理が複雑、かつ困難であった。
【0012】本発明は、このような従来の課題を解決し
、宇宙ロボットのオンラインでの協調制御を、3軸モー
メンタムホイールを用いて可能にすると共に、マニピュ
レータの構造に依存しない汎用的なアルゴリズムを使用
できるようにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
あり、図中、1は人工衛星本体、2は3軸モーメンタム
ホイール、3はマニピュレータ、4はマニピュレータ制
御装置、5は主制御部、6は3軸モーメンタムホイール
制御装置を示す。
【0014】本発明は上記の課題を解決するため、次の
ように構成した。 (1) 人工衛星本体1と、3軸モーメンタムホイール
2と、マニピュレータ3を具備した宇宙ロボットの制御
方法において、前記マニピュレータ3の動作による外乱
を算出し、算出したデータを用いて、3軸モーメンタム
ホイール2を制御することにより、人工衛星本体の姿勢
を保持するようにした。
【0015】(2) 人工衛星本体1の姿勢を保持しつ
つ、マニピュレータ3の動作のために生じる人工衛星本
体1の移動速度を算出し、算出したデータを用いて、マ
ニピュレータ3を制御する。
【0016】(3) 人工衛星本体1の姿勢を保持しつ
つ、マニピュレータ3の動作のために必要な各関節のト
ルクを算出し、算出したデータを用いて、マニピュレー
タ3を制御する。
【0017】(4) 人工衛星本体1の姿勢を保持しつ
つ、マニピュレータ3の動作によって、人工衛星本体1
に加えられる力を算出し、算出したデータを用いて、マ
ニピュレータ3を制御する。
【0018】(5) 人工衛星本体1、マニピュレータ
3の各リンク、及び3軸モーメンタムホイール2の各ホ
イールに関するデータを、2分木のデータとして、メモ
リ内に蓄え、そのデータを用いて再帰的演算手法により
、3軸モーメンタムホイール2の各ホイールに必要とな
る角速度を算出し、算出したデータを用いて、3軸モー
メンタムホイール2を制御する。
【0019】(6) 人工衛星本体1、マニピュレータ
3の各リンク、及び3軸モーメンタムホイール2の各ホ
イールに関するデータを、2分木のデータとしてメモリ
内に蓄え、そのデータを用いて、再帰的演算手法により
、3軸モーメンタムホイールに必要となるトルクを算出
し、算出したデータを用いて、3軸モーメンタムホイー
ル2を制御する。
【0020】
【作用】上記構成に基づく本発明の作用を、図1を参照
しながら説明する。宇宙ロボットの制御を行う際、人工
衛星本体1内に設けられた主制御部5内で、各種の演算
処理を行ったり、あるいは各種の制御を行う。
【0021】前記演算処理を行う場合は、マニピュレー
タ制御装置4から取り込んだ「関節角」、「関節角速度
」、「関節角加速度」等のデータを用いて処理する。
【0022】前記制御を行う場合は、主制御部5からマ
ニピュレータ制御装置4に対しては、「人工衛星本体1
の移動速度」、「関節トルク」、「人工衛星本体に加え
る力」のデータを送る。
【0023】マニピュレータ制御装置4では、前記のデ
ータを用いて、マニピュレータ(通常は複数)3を制御
する。
【0024】また、主制御部5から3軸モーメンタムホ
イール制御装置6に対しては、「ホイール角速度」、「
ホイール駆動トルク」のデータを送る。3軸モーメンタ
ムホイール制御装置6では、前記のデータを用いて、3
軸モーメンタムホイール2を制御する。
【0025】このような各制御は、オンラインでの協調
制御として行われる。そして、3軸モーメンタムホイー
ル2の制御により、人工衛星本体1の姿勢を保持した状
態で、マニピュレータ制御装置4によるマニピュレータ
3の制御を行うことが可能になる。(上記構成(1)〜
(6)に対応)
【0026】特に、上記構成(2)(3)(4)のよう
に構成したことにより、次のような作用がある。 (a) 構成(2)について、速度制御のマニピュレー
タにおいて、もし、マニピュレータの制御装置がそれ自
身のベースの速度を知ることができなければ、それを制
御して、マニピュレータの手先を目標点に到達させるこ
とはできない。衛星本体の移動速度をマニピュレータ制
御装置に送ることにより、マニピュレータの手先を目標
点に到達させることを可能にする。
【0027】(b) 構成(3)について、トルク制御
のマニピュレータにおいて、目的のマニピュレータの動
作のために関節に必要なトルクを与えることは、基本的
なものである。この関節のトルク指令によってトルク制
御のマニピュレータは動作する。電気モータの場合など
では、このトルクはマニピュレータ制御装置内で電流値
または電圧値に換算し使用される。
【0028】(c) 構成(4)について、トルク制御
のマニピュレータにおいて、マニピュレータから失われ
る力がわからなければ、制御はできない。この失われる
力は衛星本体に加えられる力と同じものである。マニピ
ュレータ制御装置にこの失われる力を情報として与え、
その制御を可能にする。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (実施例の説明)図2〜図7は、本発明の実施例を示し
た図であり、図2は宇宙ロボットの外観図、図3はマニ
ピュレータ及び3軸モーメンタムホイールの説明図、図
4は双腕宇宙ロボットの場合のデータ構造を示した図、
図5は主制御部の処理フローチャート、図6は順方向再
帰関数の処理順序を示した図、図7は逆方向再帰関数の
処理順序を示した図である。
【0030】図中、図1と同符号は同一のものを示す。 また、7はモーメンタムホイール、8はリンク、9は関
節を示す。
【0031】本実施例の宇宙ロボットの外観は、図2の
ようになっている。この宇宙ロボットは、人工衛星本体
1に、複数のマニピュレータ3が設けてある。また、人
工衛星本体1の外側には、太陽電池やアンテナ等が設け
られている。
【0032】更に、人工衛星本体1には、3軸モーメン
タムホイールが設けてあり(図2では見えない位置にあ
る)、これにより、人工衛星本体1の姿勢制御を行う。
【0033】前記マニピュレータ及び3軸モーメンタム
ホイールは、例えば図3のようになっている。人工衛星
本体1に設けられた3軸モーメンタムホイール2は、例
えば、X軸,Y軸,Z軸(直交座標)の各軸方向に1つ
のモーメンタムホイール7を備えている。
【0034】すなわち、X軸方向,Y軸方向,Z軸方向
に、それぞれ1個のモーメンタムホイール7を備え、こ
れらを独立に、駆動モータで回転させて、人工衛星本体
1の姿勢制御を行う。これらの制御は、3軸モーメンタ
ムホイール制御装置6(図1参照)により行う。
【0035】マニピュレータ3は、複数のリンク8から
成り、各リンク8間には、関節9が設けられている。こ
のマニピュレータ3は、人工衛星本体1に複数設けられ
、複腕宇宙ロボットを構成している。
【0036】前記複腕宇宙ロボットは、クローズしたル
ープ構造を持たない、任意の分岐するリンク構造を持つ
ものである。
【0037】複腕宇宙ロボットの内、2つのマニピュレ
ータを備えた双腕宇宙ロボットについて、その制御を行
う際のデータ構造を図4に示す。
【0038】人工衛星本体にシリアルなマニピュレータ
が、ただ1台搭載された場合には、その運動、制御の計
算にはシリアルなメモリを用いて行うことが最良である
と考えられる。
【0039】しかし、複数のマニピュレータが1つの人
工衛星に搭載されている場合には、このようなメモリの
使用方法が最良とは限らない。そこで、本発明では、こ
のデータの保持に、2分木構造を用いた。図4は、この
2分木構造を、双腕宇宙ロボットの場合について示した
ものである。
【0040】すなわち本手法では、汎用のアルゴリズム
を実現するために、データ構造を以下のようにする。ま
ず、個々のリンク関節のパラメータデータと3つのポイ
ンタより構成されるデータブロックを考える。図4では
、これをボックスで表現している。また、ポインタの種
類は親へのポインタと兄弟へのポインタと子へのポイン
タである。
【0041】まず、子へのポインタは図4中各ボックス
の中で、上部に描かれたものである。兄弟へのポインタ
とは、各ボックスの中で、右側に描かれたものである。 子へのポインタとは、各ボックスの中で左に描かれたも
のである。兄弟へのポインタと子へのポインタは、2分
木のポインタとして用いる。
【0042】親へのポインタのポインタは、そのリンク
から見て、衛星に近い方のリンクのブロックを指す。本
手法では、親へのポインタのデータを参照する。これは
、後述するステップ0〜ステップ5の中で、paren
t(i) で示した。
【0043】次に、主制御部の処理を、図5の処理フロ
ーチャート(モーメンタムホイールの制御及び関節角ト
ルクの算出手順)に基づいて説明する。
【0044】図5に示したステップ0〜ステップ5は、
主制御部5の処理であり、■〜■は、主制御部5と、マ
ニピュレータ制御装置4、または3軸モーメンタムホイ
ール制御装置6との間で送受される情報(データ)を示
している。
【0045】主制御部5において、処理を開始すると、
先ず定数の定義を行う(ステップ0)。次に、マニピュ
レータ制御装置4から送られてきた関節角、関節角速度
、関節角加速度のデータ■を用いて、ロボットのリンク
の位置、姿勢を決定する(ステップ1)。
【0046】続いて、モーメンタムホイールの角速度を
決定(ステップ2)し、リンク0(衛星本体)の速度の
決定と、リンクiの速度、角速度の決定(ステップ3)
を行う。
【0047】その後、リンク0(人工衛星本体)の加速
度の決定と、リンクiの加速度及び角加速度の決定を行
う(ステップ4)。
【0048】次に、人工衛星本体に加えられる力の決定
と、関節iに必要なトルクの決定、及びモーメンタムホ
イールに必要なトルクの決定を行う(ステップ5)。
【0049】以上の各ステップの処理を繰り返して行い
(ステップ1〜ステップ5)、宇宙ロボットの制御を行
う。
【0050】上記の処理において、ステップ2の処理終
了後、3軸モーメンタムホイール制御装置6へ■の情報
(モーメンタムホイールへの角速度指令)を送り、3軸
モーメンタムホイール2を制御する。
【0051】この制御により、人工衛星本体1の姿勢を
保持する。(請求項1、5に対応した制御)
【0052
】また、ステップ3の処理終了後、マニピュレータ制御
装置4に対し、■の情報(マニピュレータベース速度情
報)を送り、マニピュレータ3を制御する。 (請求項2に対応した制御)
【0053】更に、ステップ5の処理終了後、マニピュ
レータ制御装置4に対して、■の情報(マニピュレータ
関節駆動トルク指令、衛星本体への力損失情報)を送り
、マニピュレータの制御を行う。(請求項3、4に対応
した制御)
【0054】前記ステップ5の処理終了後、3軸モーメ
ンタムホイール制御装置6に対しても■の情報(モーメ
ンタムホイール駆動トルク指令)を送り、3軸モーメン
タムホイールを制御する。(請求項1、6に対応した制
御)
【0055】図5に示した各ステップの処理について、
以下詳細に説明する。なお、再帰関数を用いている部分
では、iは対象となっているリンクを示し、paren
t(i) は、そのリンクの親リンクを示す。また、i
=0は、人工衛星本体を表わすものとする。
【0056】以下に示す記号は、次の表1〜表3に示し
たとおり定義する。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】(ステップ0)・・・定数の設定主制御部
5において、各種の制御を行う際の最初の処理として、
次のような定数の設定を行う。
【0061】
【数1】
【0062】なお、矢印は定数の設定を示し、矢印の右
側は、設定する定数を示す。
【0063】(ステップ1)・・・ロボットのリンクの
位置・姿勢の決定 この処理では、順方向再帰ループ(0<i)の処理を次
のようにして行う。
【0064】
【数2】
【0065】また、慣性行列の部分行列を、次のように
処理する。
【0066】
【数3】
【0067】(ステップ2)・・・モーメンタムホイー
ルの角速度決定 この処理は、次の各ステップから成る。 ●モーメンタムホイールの角速度をすべて0として、サ
ブステップを実行する。 ●Ω00←Ω0  ●X軸ホイールの角速度を1とし、他のモーメンタムホ
イールの角速度を0として、サブステップを実行する。 ●Ω0x←Ω0  ●Y軸ホイールの角速度を1とし、他のモーメンタムホ
イールの角速度を0として、サブステップを実行する。 ●Ω0y←Ω0  ●Z軸ホイールの角速度を1とし、他のモーメンタムホ
イールの角速度を0として、サブステップを実行する。 ●Ω0z←Ω0  ●各ホイールの角速度を次の式で求める。
【0068】
【数4】
【0069】また、ステップ2のサブステップとして次
の3つのステップがある。 (サブステップ1)順方向再帰ループの初期値設定を次
のとおり行う。
【0070】
【数5】
【0071】(サブステップ2)順方向再帰ループ(0
<i)を次のとおり処理する。
【0072】
【数6】
【0073】(サブステップ3)次の演算を行う。
【0074】
【数7】
【0075】(ステップ3)・・・リンク0の速度の決
定・リンクiの速度・角速度の決定 このステップでは、次の処理を行う。
【0076】
【数8】
【0077】(ステップ4)・・・リンク0の加速度の
決定・リンクiの加速度・角加速度の決定このステップ
では、順方向再帰ループの初期設定を最初に行う。その
処理は次のとおりである。
【0078】
【数9】
【0079】その後、順方向再帰ループ(0<i)の処
理を次のように行う。
【0080】
【数10】
【0081】更に、次の処理を行う。
【0082】
【数11】
【0083】(ステップ5)・・・人工衛星本体に加え
られる力の決定・関節iに必要なトルクの決定・モーメ
ンタムホイールに必要なトルクの決定 このステップでは、逆方向再帰ループの処理を次のよう
に行う。
【0084】
【数12】
【0085】また、逆方向再帰ループ(0<i)の処理
を次のように行う。
【0086】
【数13】
【0087】更に、逆方向再帰ループ(0<i)の処理
を、次のように行う。
【0088】
【数14】
【0089】上記の各ステップにより、宇宙ロボットの
制御を行うが、本実施例では、前記制御を行うに際し、
汎用アルゴリズムを用いて行う。以下、この汎用アルゴ
リズムについて、図6、図7を参照しながら説明する。
【0090】先ず、再帰関数について説明する。例えば
図4に示したような2分木のデータの再帰関数による操
作の方法には、大きく分けて3つある。
【0091】それは、「前置型操作」、「中置型操作」
、及び「後置型操作」の3つである。これは、関数の中
で、具体的処理の行われる部分の位置による区別である
。ここでは「前置型操作」の再帰関数を「順方向再帰関
数」、「後置型操作」の再帰関数を「逆方向再帰関数」
と呼ぶ。以下にその基本的手順を説明する。
【0092】(順方向再帰関数の処理手順)・・・図6
参照 順方向再帰関数の処理は、次の(1)〜(5)の順序で
行う。 (1) 引数のポインタがヌルポインタの場合はリター
ンする。 (2) 引数のポインタによって示されるデータを処理
する。 (3) 引数のポインタによって示されるデータに附属
する右側(兄弟)へのポインタを引数にして、自分自身
を実行する。 (4) 引数のポインタによって示されるデータに附属
する左側(子)へのポインタを引数にして、自分自身を
実行する。 (5) リターンする。 この演算順序を図にすると、図6のようになる。
【0093】(逆方向再帰関数の処理手順)・・・図7
参照 逆方向再帰関数の処理は、次の(1)〜(5)の順序で
行う。 (1) 引数のポインタがヌルポインタの場合はリター
ンする。 (2) 引数のポインタによって示されるデータに附属
する右側(兄弟)へのポインタを引数にして、自分自身
を実行する。 (3) 引数のポインタによって示されるデータに附属
する左側(子)へのポインタを引数にして、自分自身を
実行する。 (4) 引数のポインタによって示されるデータを処理
する。 (5) リターンする。 この演算順序を図にすると、図7のようになる。
【0094】(他の実施例)以上実施例について説明し
たが、本発明は次のようにしても実施可能である。 (1) 宇宙ロボットは、複腕ロボットに限らず、1台
のマニピュレータを有する単腕ロボットにも適用可能で
ある。
【0095】(2) 図4に示したデータ構造は、双腕
宇宙ロボットの例であるが、2台以上の複腕宇宙ロボッ
トについても、同様にして実施できる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) 宇宙ロボットを制御するには、非常に多くの運
動方程式を解く必要がある。これらの方程式は、通常、
最終的な方程式を連立させて解を求めている。
【0097】しかし、本発明では、これらの方程式を解
く際に、各方程式を部分的に解いていく。また、それら
の方程式を解くのに必要とするパラメータを、2分木の
データとしてメモリ内に蓄え、順方向再帰関数及び逆方
向再帰関数を用いて処理している。
【0098】このような方法によれば、マニピュレータ
の構造に依存しない汎用的なアルゴリズムを用いること
が可能になる。
【0099】(2) 人工衛星本体と、マニピュレータ
のオンライン協調制御が3軸モーメンタムホイールを用
いて可能となる。また作業の効率化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の実施例における宇宙ロボットの外観図
である。
【図3】マニピュレータ及び3軸モーメンタムホイール
の説明図である。
【図4】双腕宇宙ロボットの場合のデータ構造を示した
図である。
【図5】主制御部の処理フローチャートである。
【図6】順方向再帰関数の処理順序を示した図である。
【図7】逆方向再帰関数の処理順序を示した図である。
【符号の説明】
1  人工衛星本体 2  3軸モーメンタムホイール 3  マニピュレータ 4  マニピュレータ制御装置 5  主制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  人工衛星本体(1)と、3軸モーメン
    タムホイール(2)と、マニピュレータ(3)とを具備
    した宇宙ロボットの制御方法において、前記マニピュレ
    ータ(3)の動作による外乱を算出し、算出したデータ
    を用いて、3軸モーメンタムホイール(2)を制御する
    ことにより、人工衛星本体の姿勢を保持するようにした
    ことを特徴とした宇宙ロボットの制御方法。
  2. 【請求項2】  人工衛星本体(1)の姿勢を保持しつ
    つ、マニピュレータ(3)の動作のために生じる人工衛
    星本体(1)の移動速度を算出し、算出したデータを用
    いて、マニピュレータ(3)を制御することを特徴とし
    た請求項1記載の宇宙ロボットの制御方法。
  3. 【請求項3】  人工衛星本体(1)の姿勢を保持しつ
    つ、マニピュレータ(3)の動作のために必要な各関節
    のトルクを算出し、算出したデータを用いて、マニピュ
    レータ(3)を制御することを特徴とした請求項1記載
    の宇宙ロボットの制御方法。
  4. 【請求項4】  人工衛星本体(1)の姿勢を保持しつ
    つ、マニピュレータ(3)の動作によって、人工衛星本
    体(1)に加えられる力を算出し、算出したデータを用
    いて、マニピュレータ(3)を制御することを特徴とし
    た請求項1記載の宇宙ロボットの制御方法。
  5. 【請求項5】  人工衛星本体(1)、マニピュレータ
    (3)の各リンク及び3軸モーメンタムホイール(2)
    の各ホイールに関するデータを、2分木のデータとして
    、メモリ内に蓄え、そのデータを用いて再帰的演算手法
    により、3軸モーメンタムホイール(2)の各ホイール
    に必要となる角速度を算出し、算出したデータを用いて
    、3軸モーメンタムホイール(2)を制御することを特
    徴とした請求項1記載の宇宙ロボットの制御方法。
  6. 【請求項6】  人工衛星本体(1)、マニピュレータ
    (3)の各リンク及び3軸モーメンタムホイール(2)
    の各ホイールに関するデータを、2分木のデータとして
    メモリ内に蓄え、そのデータを用いて、再帰的演算手法
    により、3軸モーメンタムホイール(2)の各ホイール
    に必要となるトルクを算出し、算出したデータを用いて
    、3軸モーメンタムホイール(2)を制御することを特
    徴とした請求項1記載の宇宙ロボットの制御方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0732275A (ja) * 1993-07-22 1995-02-03 Toshiba Corp 宇宙ロボット制御装置
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