JPH04326654A - 画像データ圧縮伸張装置 - Google Patents

画像データ圧縮伸張装置

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JPH04326654A
JPH04326654A JP3097284A JP9728491A JPH04326654A JP H04326654 A JPH04326654 A JP H04326654A JP 3097284 A JP3097284 A JP 3097284A JP 9728491 A JP9728491 A JP 9728491A JP H04326654 A JPH04326654 A JP H04326654A
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JP
Japan
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data
compression
buffer
image
expansion
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Pending
Application number
JP3097284A
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English (en)
Inventor
Hisashi Yonekawa
久 米川
Junichiro Akune
潤一郎 阿久根
Hiroshi Takeuchi
寛 竹内
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線写真やCT画像な
どの医用画像のような階調画像のデータの圧縮や、圧縮
された画像データの伸張を行う画像データ圧縮伸張装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル技術の進歩に伴い、階調画像デ
ータをデジタル化して保存,伝送したり、種々のデジタ
ル画像処理を施したりすることが一般化してきている。 しかしながら、階調画像データは2値画像に比較して情
報量が多く、デジタル化したときのデータ量の多さが問
題となっている。
【0003】特に医用画像では、デジタル化するときの
画素数及び各画素データに要するビット数が、例えば胸
部X線写真では400万画素〜1600万画素、8〜1
2ビットと膨大であり、データの記録媒体への保存や転
送を行う上で効率が悪い。そこで今日、医用画像を含む
階調画像データの膨大なデータを圧縮してコンパクト化
する技術が脚光を浴びている。
【0004】データ圧縮技術は大きく分けて可逆圧縮と
非可逆圧縮とに分類される。可逆圧縮とは、原画像デー
タを圧縮して記憶したものを伸張して得られる復元画像
が、原画像と完全に一致する (圧縮による画素値の変
化が全くない) 圧縮手法をいう。一方、圧縮によって
、多少なりとも画素値に誤差が生じる場合の圧縮手法を
非可逆圧縮と呼んでいる。このように完全な復元画像が
得られる点では可逆圧縮が優るが、圧縮率の点では可逆
圧縮の圧縮率が1/2〜1/3程度に留まるのに対し、
非可逆圧縮では、圧縮率が1/5〜1/50程度の高圧
縮率が期待できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、小型のスチ
ルビデオカメラ等では撮像した画像データを上記のよう
な圧縮処理を行ってメモリに記憶しておき、該メモリに
記憶された符号データを伸張して再生するようにしたも
のがある。しかしながら、前述した医用の画像データ若
しくは近年の高画質化された画像データのようにデータ
量の多い画像データの場合、前記圧縮伸張処理を行うに
際し、画像データを記憶する画像バッファや圧縮符号化
された符号データを記憶する符号バッファの容量を大き
くすることはコストアップが大きくなりすぎる。
【0006】また、前述したように可逆圧縮伸張処理で
は完全な復元画像が得られるが圧縮率が低いのに対し、
非可逆圧縮伸張処理では圧縮率は高いが伸張後完全な復
元画像が得られないという一長一短があり、特に医用で
は双方の機能が要求される場合が多いが、一方の機能し
か有していないのが実情であった。本発明は、このよう
な従来の実状に鑑みなされたもので、使用するバッファ
の大型化を抑制しつつ可及的に高速な圧縮伸張処理が行
えるようにした画像データの圧縮伸張装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】また、可逆圧縮処理と非可逆圧縮処理とを
選択的に使用できるようにした画像データの圧縮伸張装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため本発明に係る第
1の画像データ圧縮伸張装置は、ホストコンピュータと
バスを介して接続自由な画像データ圧縮伸張装置であっ
て、画像データを入出力可能な画像バッファと、画像デ
ータを符号化して得られる符号データを入出力可能な符
号バッファと、画像データの圧縮と符号データの伸張と
を行うデータ圧縮伸張手段と、これら画像バッファ,符
号バッファ及びデータ圧縮伸張手段を夫々所定のタイミ
ングで作動させることにより、ホストコンピュータから
バスを介して画像バッファに入力した画像データをデー
タ圧縮伸張手段により圧縮して符号バッファに出力し、
バスを介してホストコンピュータに転送する圧縮処理と
、ホストコンピュータからバスを介して符号バッファに
入力した符号データをデータ圧縮伸張手段により伸張し
て画像バッファに出力し、バスを介してホストコンピュ
ータに転送する伸張処理と、を実行させ、かつ、画像バ
ッファと符号バッファの少なくとも一方のバッファに対
しては1画像分のデータを複数回に分割して入力させる
ように制御する作動制御手段と、を備えて構成した。
【0009】また、画像バッファは、2組のバッファで
構成され、作動制御手段は、各バッファが画像データの
読みだしと書き込みとを平行して且つ交互に機能を切り
換えるように制御する構成としてもよい。また、符号バ
ッファは、FIFO構造を有したもので構成してもよい
。また、作動制御手段は、データ圧縮伸張手段による圧
縮処理時に画像バッファが画像データを受付可能な状態
、即ち、2つの画像バッファの少なくとも一方が空き状
態 (データ圧縮伸張手段への転送を終了している状態
) で且つ符号バッファの保有データ量が所定量以下で
ある場合に限り、ホストコンピュータからの画像データ
の転送要求を受理し、それ以外の場合は前記転送要求を
受理させない機能を有した構成としてもよい。
【0010】また、作動制御手段は、データ圧縮伸張手
段による伸張処理時に画像バッファが画像データを送出
可能な状態、即ち、2つの画像バッファの少なくとも一
方に送出可能なデータが存在している状態で、かつ、画
像バッファの保有データ量が所定量以上ある場合に限り
、ホストコンピュータからの画像データの転送要求を受
理し、それ以外の場合は前記転送要求を受理させない機
能を有した構成としてもよい。
【0011】また、作動制御手段は、符号バッファの入
出力可能なデータ量を管理し、その結果をホストコンピ
ュータからの要求に従ってホストコンピュータに知らせ
る機能を有した構成としてもよい。また、作動制御手段
は、データ圧縮手段による圧縮処理時に一回のデータ転
送で画像バッファの受付可能なデータ量を入力させるよ
うに制御する構成としてもよい。
【0012】また、作動制御手段は、データ圧縮手段に
よる圧縮処理時に画像バッファの受付可能なデータ量よ
り小量のデータ量ずつ複数回に分割して入力させるよう
に制御する構成としてもよい。上記、分割入力方式の場
合、入力データ量及び入力回数は任意とし、画像バッフ
ァ内のデータ量を監視して受付可能なデータ量を超えな
いように制御する構成としてもよい。
【0013】また、本発明に係る第2の画像データ圧縮
伸張装置は、ホストコンピュータとバスを介して接続自
由な画像データ圧縮伸張装置であって、画像データを一
時的に記憶しつつ入出力する画像バッファと、画像デー
タを符号化して得られる符号データを一時的に記憶しつ
つ入出力する符号バッファと、画像データの圧縮と符号
データの伸張とを可逆圧縮伸張処理により行う可逆圧縮
伸長部と非可逆圧縮伸長処理によって行う非可逆圧縮伸
長部とを備えたデータ圧縮伸張手段と、これら画像バッ
ファ,符号バッファ及びデータ圧縮伸張手段を夫々所定
のタイミングで作動させることにより、ホストコンピュ
ータからバスを介して画像バッファに入力した画像デー
タをデータ圧縮伸張手段により圧縮して符号バッファに
出力し、バスを介してホストコンピュータに転送する圧
縮処理と、ホストコンピュータからバスを介して符号バ
ッファに入力した符号データをデータ圧縮伸張手段によ
り伸張して画像バッファに出力し、バスを介してホスト
コンピュータに転送する伸張処理と、を実行させ、前記
データ圧縮伸張手段の可逆圧縮伸張部と、非可逆圧縮伸
長部とを選択的に作動させる作動制御手段と、を備えて
構成される。
【0014】また、上記可逆圧縮伸張部と非可逆圧縮伸
長部とを備えたものでは、画像バッファと符号バッファ
とは、夫々可逆圧縮伸張処理と非可逆圧縮伸張処理とで
共有化する構成としてもよい。また、可逆圧縮伸張処理
と非可逆圧縮伸張処理とで、伸張処理時における画像バ
ッファへの画像データの書き込み単位を同一とした構成
としてもよい。
【0015】また、可逆圧縮伸張処理と非可逆圧縮伸張
処理とで、圧縮処理時における画像バッファからの画像
データの読みだし単位を同一とした構成としてもよい。 上記画像データの書き込み単位,読みだし単位を同一と
した構成において、画像バッファへの書き込み単位又は
画像バッファからの読みだし単位をブロック単位として
もよい。
【0016】また、可逆圧縮処理と非可逆圧縮処理とで
、処理のイネーブル,ディセーブルを示すレディ信号を
共通化して構成してもよい。さらに上記のようにブロッ
ク単位としたものにおいては、作動制御手段は、可逆圧
縮処理時は画像データをラスタースキャンで画像バッフ
ァに書き込み、該画像データをブロックスキャンで読み
だし、可逆圧縮伸張部内のシーケンス変換回路において
前記ブロックスキャンで書き込まれた画像データをジグ
ザグスキャンで読みだし、可逆伸張処理時はこの逆の順
序のスキャンで書き込み,読みだしを行わせ、非可逆圧
縮処理時は画像データをラスタースキャンで画像バッフ
ァに書き込み、該画像データをブロックスキャンで読み
だし、非可逆伸張処理時はこの逆の順序のスキャンで書
き込み,読みだしを行わせる構成としてもよい。
【0017】
【作用】かかる構成により、ホストコンピュータから送
信された画像データを圧縮符号化した符号データとして
ホストコンピュータに返送し、該ホストコンピュータ内
のメモリに消費容量を少なくして記憶させたり、ホスト
コンピュータから送信された前記符号データを伸張して
復元した画像データをホストコンピュータに返送して再
生させたりすることができる。そして、画像データのデ
ータ量が多くても画像データ圧縮伸張装置の画像バッフ
ァと符号バッファの中、少なくとも一方のバッファには
1画像分のデータを複数回に分割して入力させる構成と
したことにより、大型のバッファが不要となりコストア
ップを抑制できると共に、ホストコンピュータのデータ
転送速度が小さくて済み、特に圧縮伸張装置をホストコ
ンピュータに対して接続自由なアダプタとした場合、ホ
ストコンピュータに対する汎用性が向上する。
【0018】また、画像バッファを、2組のバッファで
構成して各バッファが画像データの読みだしと書き込み
とを平行して且つ交互に機能を切り換えて作動するよう
に構成したものでは、2組のバッファを可及的に効率よ
く作動させて、画像データを入力させながら出力させる
ことができるため処理の高速化を促進できる。また、符
号バッファは、FIFO構造とすることにより特にアド
レスを指定することなく入力した順と同順で出力するこ
とができるので、処理を能率化できる。
【0019】また、データ圧縮伸張手段による圧縮処理
時に画像バッファが画像データを受付可能な状態で且つ
符号バッファの保有データ量が所定量以下である場合に
限り、ホストコンピュータからの画像データの転送要求
を受理し、それ以外の場合は前記転送要求を受理させな
い機能とすることにより、無理に画像データが転送され
ることによる誤動作を防止できる。
【0020】同様に、データ圧縮伸張手段による伸張処
理時に符号バッファの保有データ量が所定量以下である
場合に限り、ホストコンピュータからの画像データの転
送要求を受理し、それ以外の場合は前記転送要求を受理
させない機能とすることにより、無理に符号データが転
送されることによる誤動作を防止できる。また、符号バ
ッファの入出力可能なデータ量を管理し、その結果をホ
ストコンピュータからの要求に従ってホストコンピュー
タに知らせる機能とすることによりホストコンピュータ
に適切なデータの送信,受信を行わせることができる。
【0021】また、データ圧縮手段による圧縮処理時に
一回で画像バッファの受付可能なデータ量を入力させる
構成としたものでは、ホストコンピュータ側にそれだけ
の転送能力がある場合には、単純な制御で高速な処理が
行える。また、データ圧縮手段による圧縮処理時に画像
バッファの受付可能なデータ量より小量のデータ量ずつ
複数回に分割して入力させる構成としたものでは、ホス
トコンピュータの1回当りの転送能力が小さくて済み、
かつ、前記した2組の画像バッファを用いて読みだし,
書き込み機能を交互に行わせるものに適用した場合は、
かかる分割入力方式でも充分高速な処理を行える。
【0022】上記分割入力方式において、一回当りの入
力データ量及び入力回数は任意とし、画像バッファ内の
データ量を監視して受付可能なデータ量を超えないよう
に制御する構成としたものでは、ホストコンピュータと
の転送データ量,転送回数が自由で、かつ、ホストコン
ピュータ側の何らかの事情で転送途中で1回のデータ量
が変化するような場合にも対処できる。
【0023】また、可逆圧縮伸張処理を行う可逆圧縮伸
張部と非可逆圧縮伸長処理を行う非可逆圧縮伸長部とを
備え、これらを選択的に作動できる構成とした第2の画
像データ圧縮伸張装置においては、圧縮率は低いが完全
な画像に復元できる可逆圧縮伸張処理と、完全な画像の
復元は行えないが高い圧縮率が得られる非可逆圧縮伸長
処理とを、要求に応じて選択使用することができ、特に
医用画像の場合、診断に適した処理を選択できる。
【0024】また、可逆圧縮伸長処理と非可逆圧縮伸長
処理とは選択的に行われるので、画像バッファと符号バ
ッファとを夫々、可逆圧縮伸張処理と非可逆圧縮伸張処
理とで共有化することが可能であり、これにより、バッ
ファを節約できる。また、可逆圧縮伸張処理と非可逆圧
縮伸張処理とで、伸張処理時における画像バッファへの
画像データへの書き込み単位を同一とすることにより、
制御 (スキャン) の共通化が図れる。
【0025】同じく、可逆圧縮伸張処理と非可逆圧縮伸
張処理とで、圧縮処理時における画像バッファからの画
像データの読みだし単位を同一とすることにより、制御
 (スキャン) の共通化が図れる。上記のように圧縮
伸張処理と非可逆圧縮伸張処理とで、画像データの書き
込み,読みだし単位を同一とする場合には、画像バッフ
ァへの書き込み単位又は画像バッファからの読みだし単
位をブロック単位とすることにより、ブロックスキャン
を行えるので非可逆圧縮伸長処理時における直交変換処
理が可能となる。
【0026】具体的には、可逆圧縮処理時は画像データ
をラスタースキャンで画像バッファに書き込み、該画像
データをブロックスキャンで読みだし、可逆圧縮伸張部
内のシーケンス変換回路において前記ブロックスキャン
で書き込まれた画像データをジグザグスキャンで読みだ
し、可逆伸張処理時はこの逆の順序のスキャンで書き込
み,読みだしを行わせ、非可逆圧縮処理時は画像データ
をラスタースキャンで画像バッファに書き込み、該画像
データをブロックスキャンで読みだし、非可逆伸張処理
時はこの逆の順序のスキャンで書き込み,読みだしを行
わせる構成とすることにより、可逆圧縮伸長処理と非可
逆圧縮伸長処理とのスキャンを可及的に共通化しつつ、
ジグザグスキャンの変換によりDPCM等の可逆圧縮伸
長処理が可能となる。
【0027】また、可逆圧縮処理と非可逆圧縮処理とで
、処理のイネーブル,ディセーブルを示すレディ信号を
共通化することにより、制御ハードウエア及び制御プロ
グラムが簡易化される。
【0028】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図に基づいて説明
する。本実施例においては前記本発明に係る第1及び第
2の画像データ圧縮伸張装置の構成を兼ね備えている。 図1において、本発明に係る画像データの圧縮伸張装置
2は、ホストコンピュータ1とバス3を介して接続され
ている。前記バス3は、画像データ,コマンドデータ等
のデータ転送のための双方向データバスとデータ転送に
伴い信号を授受する制御用バスとからなる。画像データ
圧縮伸張装置2は、画像データを一時的に記憶しつつ入
出力する画像バッファ4と、該画像データを圧縮して得
られる符号データを一時的に記憶しつつ入出力する符号
バッファ5と、画像データの圧縮処理と、符号データの
伸張処理とを行うデータ圧縮伸張手段としてのデータ圧
縮伸張エンジン6と、画像バッファ用コントローラ7と
、符号バッファ用コントローラ8と、これらの作動を制
御するCPU9とで構成される。ここで、画像バッファ
用コントローラ7と、符号バッファ用コントローラ8と
、CPU9とは作動制御手段を構成する。尚、画像バッ
ファ4と、符号バッファ5とは1つのコントローラで制
御するようにしてもよい。
【0029】データ圧縮伸張エンジン8は、図2に示す
ようにDCPM方式等により画像データの可逆圧縮/伸
張を行う可逆圧縮伸張部81と、DCT方式等によって
画像データの非可逆圧縮/伸張を行う非可逆圧縮伸張部
82と、可逆圧縮伸張部81と非可逆圧縮伸張部82か
ら出力される個々の可変長符号データを、同じく圧縮伸
張部81,82から与えられる符号データ長 (シフト
数) をもとに、一連の符号列に変換したり (圧縮時
) 、一連の符号列から個々の符号データを抽出したり
 (伸張時) する機能を有するシフト回路83とで構
成される。このうち、可逆圧縮伸張部81と非可逆圧縮
伸張部82の何れか一方は省略してもよい。また、シフ
ト回路を可逆圧縮伸張部81と非可逆圧縮伸張部82に
対して夫々独立して設けてもよい。
【0030】可逆圧縮伸張部81と非可逆圧縮伸張部8
2とは、ホストコンピュータ1からの指定により選択使
用される。また、画像バッファ4と符号バッファ5から
、2つの圧縮伸張部81,82とCPU9へ2つのRE
ADY信号 (READY−1,READY−2) が
供給され、2つの圧縮伸張部81,82は、夫々これら
2つのREADY信号がイネーブルの時にのみ作動し、
いずれか一方がディセーブルの時は動作しない。
【0031】このように、可逆圧縮伸張部81と非可逆
圧縮伸張部82とを有する場合、図示のように画像バッ
ファ4と符号バッファ5とを夫々2つの圧縮伸張部81
,82に対して共通化することによって、装置の回路規
模を小さくすることが可能となる。また、シフト回路8
3をも共通化することで、更にその効果を大きくするこ
とができる。
【0032】画像バッファ4は、図3に示すように2組
の画像バッファ4A,4Bとで構成され、これらは後述
するようにピンポン動作する。各バッファ4A,4Bは
、圧縮,伸張処理単位である最大ブロックサイズがn×
n (n=4,8,16,32) でmが処理対象とな
る画像データのカラム数に対して充分な大きさの値を持
つ値の時、n×mバイト (1バイト/画素の画像しか
取り扱わない場合) 若しくはn×m×2バイト (2
バイト/画素の画像,例えば10ビット画像,12ビッ
ト画像を取り扱う場合) の容量を持つ。
【0033】前記画像バッファ4A,4Bは、画像バッ
ファ用コントローラ6との間に介装される第1切換スイ
ッチSW1と、データ圧縮伸張エンジン8との間に介装
される第2切換スイッチSW2との切換動作によって画
像データの読みだしと書き込みとを平行して且つ交互に
機能を切り換える所謂ピンポン動作を行う。即ち、2組
のアドレスジェネレータ41,42により、第1切換ス
イッチSW1の可動接点C1が接点A1と接続されてい
る場合は、第2切換スイッチSW2の可動接点C2は接
点B2と接続され、第1切換スイッチSW1の可動接点
C1が接点B1と接続されている場合は、第2切換スイ
ッチSW2の可動接点C2は接点A2と接続されるよう
になっている。
【0034】ここで、アドレスジェネレータ41は、第
1切換スイッチSW1側から画像データの書込み (圧
縮時) ,同スイッチSW1への読みだし (伸張時)
 を行う時のシーケンスを指定し、アドレスジェネレー
タ42は、第2切換スイッチSW2側から画像データの
書込み (伸張時) ,同スイッチSW2への読みだし
 (圧縮時) を行う時のシーケンスを指定する。これ
らアドレスジェネレータ41,42の切り換えは、第1
切換スイッチSW1と第2切換スイッチSW2の切換動
作に連動して、マルチプレクサ43,44が行う。即ち
、第1切換スイッチSW1を接続されている側のバッフ
ァには、一方のマルチプレクサを介してアドレスジェネ
レータ41のアドレス値が出力され、第2切換スイッチ
SW2を接続されている側のバッファには、他方のマル
チプレクサを介してアドレスジェネレータ42のアドレ
ス値が出力される。
【0035】上記画像バッファ4A,4Bのピンポン動
作による画像データの流れを説明する。圧縮時) 画像
バッファ用コントローラ6側から送出する画像データは
、第1切換スイッチSW1を通り、アドレスジェネレー
タ41の示すシーケンス順序に従って、画像バッファ4
A若しくは画像バッファ4Bに書き込まれる。かかる画
像データの書込みを行っている際、データ圧縮伸張エン
ジン8は第2切換スイッチSW2を介して、前記書き込
みが行われていない側の画像バッファからアドレスジェ
ネレータ42の示すシーケンス順序に従って画像データ
を読み出す。
【0036】伸張時) データ圧縮伸張エンジン8から
送出される伸張画像データは、第2切換スイッチSW2
を通り、アドレスジェネレータ42の示すシーケンス順
序に従って、画像バッファ4A若しくは画像バッファ4
Bに書き込まれる。かかる画像データの書込みを行って
いる際、画像バッファ用コントローラ6は第1切換スイ
ッチSW1を介して、前記書込みが行われていない側の
画像バッファからアドレスジェネレータ41の示すシー
ケンス順序に従って画像データを読み出す。
【0037】このような2組の画像バッファ4A,4B
を用いたピンポン動作により、画像データを入力させな
がら出力させることができるため各画像バッファの容量
は小さくとも、圧縮伸張処理を可及的に高速に実行する
ことができる。ここで、前記アドレスジェネレータ41
,42が出力するシーケンス順序は、採用される圧縮伸
張方式に対応して通常は以下のスキャン方式の組み合わ
せが考えられる。
【0038】1) 可逆圧縮処理(ライン単位毎に圧縮
伸張する方式):例) DPCM等を用いた予測符号化
2) 非可逆圧縮処理(ブロック単位毎に圧縮伸張する
方式) :例) DCT等を用いた変換符号化上記1)
の方式では、アドレスジェネレータ41の出力するシー
ケンス順序及びアドレスジェネレータ42の出力するシ
ーケンス順序共に、前記ラスタースキャン方式とする。
【0039】上記2) の方式では、アドレスジェネレ
ータ41の出力するシーケンス順序は、図6(A)に示
すようにライン矢印の方向に、矢印1からnの順序でス
キャンしていくラスタースキャン方式とし、アドレスジ
ェネレータ42の出力するシーケンス順序は、図6(B
)に示すようにn×nのサイズのブロック単位毎にブロ
ックB1, B2・・・Bkの順序でスキャンしていく
ブロックスキャン方式とする。尚、画像カラムサイズm
が、ブロックサイズnの整数倍でない場合は、カラムの
端ではみ出した画像データの余りを切り捨てるか、余分
なデータを付加することによって、ブロックサイズの整
数倍に合わせる。もしくは、ホストコンピュータ側で上
記の操作を行い、画像カラムサイズをブロックサイズの
整数倍に整えてから圧縮伸張装置にデータ転送を行う。
【0040】しかしながら、可逆圧縮伸長機能と非可逆
圧縮伸長機能とを併有する場合に前記1) ,2) の
方式の組み合わせを採用することは、後述するような問
題を生じる。ブロック単位に圧縮伸張を行う方式の場合
、処理の制御はブロック単位に行うことになる。したが
って、可逆圧縮伸長機能に対して1) の方式のスキャ
ン方式を採用した場合、ライン単位に制御する別系統の
制御を用意しなければならない。また、画像バッファ及
び符号バッファからのREADY信号のタイミングも前
記制御系統の切換に応じて2系統ずつ持つ必要があり、
制御回路が極めて複雑になる。また、画像のカラム数 
(水平方向の画素数) は画像によってまちまちである
ため、制御の間隔が画像毎に変動し、それに対応するた
めの回路も必要になる(ブロック単位に処理する場合は
、ブロックサイズが固定のため、このような煩雑さは生
じない) 。
【0041】そこで、可逆圧縮伸張処理においても非可
逆圧縮伸長処理と同様アドレスジェネレータ41の出力
するシーケンス順序は、ラスタースキャン方式とし、ア
ドレスジェネレータ42の出力するシーケンス順序は、
ブロックスキャン方式とするようにすれば、いずれの圧
縮伸張処理においてもブロック単位の制御が可能となる
ため、制御回路が簡略化でき、また共通化することも可
能となる。但し、可逆圧縮伸張処理の場合、隣合う画素
間の差分をとる必要があるためブロックスキャンで読み
込むとブロックサイズn×nが4,8,16,32のよ
うに偶数の場合はブロックの終りの画素と次のブロック
の始めの画素とで不連続となって処理を行えなくなるの
で後述するようなシーケンス変換回路によりジグザグス
キャンで読み出し(圧縮時)/書き込み(伸張時)を行
う構成とする。
【0042】以下に、前記可逆圧縮伸張処理におけるス
キャン方式について説明する。図4は、可逆圧縮伸張部
81の内部構成を示し、前記画像バッファ4に接続され
るシーケンス変換回路81Aと、DPCM符号複号部8
1Bとで構成される。画像バッファ4は、前記したよう
に、ブロックスキャン方式で画像をスキャンし、可逆圧
縮伸張部81のシーケンス変換回路81Aとデータのや
りとりを行う。シーケンス変換回路81Aでは、ブロッ
クスキャンとジグザグスキャンの変換を以下に示す要領
で行う。
【0043】図5はシーケンス変換回路81Aの内部構
成を示す。2組のアドレスジェネレータ84,85は画
像データのブロックバッファ86,87への書き込み/
読みだしシーケンスを操作する。アドレスジェネレータ
84は、図6(C)に示すブロックスキャンシーケンス
のアドレスを発生して第3切換スイッチSW11側から
書込み (圧縮時) /読みだし (伸張時) を行う
時のシーケンスを指定する。アドレスジェネレータ85
は、図6(D)に示すジグザグスキャンシーケンスのア
ドレスを発生して第4切換スイッチSW22側から書込
み (伸張時) /読みだし (圧縮時) を行う時の
シーケンスを指定する。アドレスジェネレータ84,8
5の切換は、第3切換スイッチSW11,第4切換スイ
ッチSW2の切換動作に連動して、マルチプレクサ88
,89が行う。即ち、第3切換スイッチSW11を接続
されている側のバッファには、一方のマルチプレクサを
介してアドレスジェネレータ84のアドレス値が出力さ
れ、第4切換スイッチSW22を接続されている側のバ
ッファには、他方のマルチプレクサを介してアドレスジ
ェネレータ85のアドレス値が出力される。
【0044】このようにして、ブロックスキャンで書き
込まれたデータをジグザグスキャンで読み出す操作を、
ブロックバッファ86,87内のデータについて行うと
、各ブロックの左上の画素Sと1つ前のブロックの右上
の画素Eとが次々と連結された状態となり、見掛け上、
画像バッファ4A,4Bを各々図6(E)に示すような
順序で読み出したことと等しくなる。
【0045】DPCM符号復号部81Bは、この連結さ
れた画素の先端SOSを始点として、前値予測のDPC
M方式で可逆圧縮伸長処理を行う。該DPCM方式の可
逆圧縮伸長処理の概要を説明する。ジグザグスキャンさ
れたデータの並びは、図7(A)に示すように、SOS
から始まってEOSに終わる連続した1次元のデータ配
列とみなすことができる。この1次元配列上で、隣合う
2画素間の差を求め、差の値にハフマン符号を割りつけ
る。即ち、図7 (B), (C) に示すように、1
次元上の各画素を{Ai|Ai=A1,A2,A3,・
・・・Ai,Ai+1,・・・Ax}、1≦i≦(X−
1)なる各iに対して、Si(=Ai+1−Ai)を求
め、各Siに対するハフマン符号CODiを割り当てる
。ハフマン符号の割当は、差分値を入力して、ハフマン
符号出力する符号化ROMを用いて行う。かかるDPC
M処理によりデータ量は1/2に圧縮される。以上が可
逆圧縮処理の概要である。
【0046】伸張時には上記手順を逆に行う。まず、ハ
フマン符号CODiから、差分データSiを再生する。 差分データの再生は、ハフマン符号を入力すると、差分
値を出力する復号化ROMを用いて行われる。次にハフ
マン符号と共に記憶しておいたA1とその他の差分デー
タSiから順次画素データAi(2≦i≦X)を求める
(Ai=Ai−1+Si−1)。
【0047】このようにして、図7 (D) に示すよ
うに、図7(B)に示した画素の1次元データ配列が、
劣化なしに再生される。この1次元配列のデータをジグ
ザグスキャンで前記ブロックバッファ86,87に書き
込み、そこから一旦、ブロックスキャンで画像バッファ
4A,4Bに書き込んだデータをラスタースキャンで読
み出せば、元の画像データを完全に復元することができ
る。以上が可逆伸張処理の概要である。
【0048】一方、非可逆圧縮伸張部82におけるディ
スクリートコサイン変換(DCT)による非可逆圧縮伸
張処理は、以下のように行われる。まず、画像バッファ
4からブロックスキャンにより読み出されたn画素×n
画素からなるブロック画像毎に2次元ディスクリートコ
サイン変換(DCT)を施し、同サイズの変換係数マト
リクスF(u,v)(u,v=0,1,2,・・・n−
1)を求める。
【0049】前記変換係数は実数であるため、かかる変
換係数をそのままではデータの圧縮にならないので、不
要な係数を間引きによって切り捨てたり、係数値の丸め
(量子化)を行うことによって係数の表すのに要するレ
ベル数を減少させる。次に、量子化を終えた係数に対し
てハフマン符号やランレングス符号を割り当てることに
より量子化を終えた係数を少ないデータ量に圧縮するこ
とができ、前記符号化処理を終えることで画像データが
圧縮される。
【0050】圧縮されたデータから復元画像を再生する
には、符号データを解読(復号化)して量子化データに
置き換え(逆量子化)、これに直交逆変換を施す伸張処
理を行えば良い。次に、符号バッファ5の構成を図8に
基づいて説明する。符号バッファ5は、図8に示すよう
にFIFO構造を持つバッファメモリ51と、デコーダ
52とで構成され、2つのフラグ信号 (FULL−Y
) , (EMPTY+Y) を用いて制御される。尚
、FIFO構造とすることにより、特にアドレスを指定
することなく入力した順と同順で出力することができる
ので、処理を能率化できる。(FULL−Y) フラグ
は、バッファメモリ51内がデータで満杯 (FULL
バイト) の状態よりYバイトだけ少ない状態を基準と
し、バッファメモリ51内のデータ総量が (FULL
−Y) バイトに満たない場合はOFF, (FULL
−Y)バイト以上の場合はONとなる。
【0051】また、 (EMPTY+Y) フラグは、
バッファメモリ51内のデータ総量がYの状態を基準と
し、バッファメモリ51内のデータ総量がYバイトに満
たない場合はON,Yバイト以上の場合はOFFとなる
。ここで、前記Yの値は、圧縮伸張の対象となる画像の
1画素当りの最大ビット数をbビットとすると、該最大
ビットbまで処理できるように、処理単位がn×nのブ
ロック単位に行われる場合は (n×n×b) ビット
以上とし、処理単位がLライン単位 (L≧1) に行
われる場合は1ライン当りのカラム数をmとすると(L
×m×b) ビット以上とすることが好ましい。
【0052】デコーダ52は、前記2つのフラグ (F
ULL−Y), (EMPTY+Y) を読み込み、圧
縮時は (FULL−Y) フラグがOFFの時に図2
に示すREADY−2信号をイネーブルにし、ONの時
にはディセーブルにする。伸張時は (EMPTY+Y
) のフラグがOFFの時にREADY−2信号をイネ
ーブルにし、ONの時にはディセーブルにする。REA
DY−2信号は、所定の制御クロック例えばブロック単
位の処理を制御するクロックに同期させて出力する。ま
た、CPU9は、2つのフラグを読み込むことができる
【0053】次に、ホストコンピュータ1から圧縮伸張
装置2に対して発行される処理用のコマンドについて説
明する。ホストコンピュータ1は、これらコマンドを発
行後、圧縮伸張装置2から発行コマンドに対して後述す
るように処理される応答を受信し、発行コマンドが受理
されたか否か、及び要求処理が正常に処理されたか否か
を確認する。
【0054】1.処理指定コマンド (処理内容を規定
する要求) a.圧縮手法:可逆圧縮、可逆伸張、非可逆圧縮、非可
逆伸長のいずれか1つを指定する。 b.処理に必要なパラメータ:可逆圧縮用パラメータ、
非可逆圧縮用パラメータの一方を指定する。
【0055】2.開始コマンド (処理開始を促す要求
)本要求が発行されると、圧縮伸張装置は処理を開始す
る。 3.データ送信コマンド (圧縮時に画像データ、伸張
時に符号データを圧縮伸張装置に転送する要求)データ
の送信を行うバッファの指定 (画像バッファ4/符号
バッファ5) と、送信データ量を指定したコマンドを
発行する。これが圧縮伸張装置に受理されると、ホスト
コンピュータ1と圧縮伸張装置間で自動的にデータ転送
が行われる。
【0056】4.データ受信コマンド (伸張時に画像
データ、圧縮時に符号データを圧縮伸張装置から受け取
る要求) データの受信を行うバッファの指定 (画像バッファ4
/符号バッファ5) と、受信データ量を指定したコマ
ンドを発行する。これが圧縮伸張装置に受理されると、
ホストコンピュータ1と圧縮伸張装置間で自動的にデー
タ転送が行われる。
【0057】また、必要に応じて、以下に示すコマンド
を付加してもよい。 5.データ送信終了コマンド (伸張時にホストコンピ
ュータ1が発行すべき全ての送信コマンドが終了した 
(少なくとも全ての符号データ送信が終了した) こと
を知らせるコマンド) 本コマンドの代わりに、データ送信コマンド内に、圧縮
伸張装置に対する最後の送信であることを示すフラグを
設けておいてもよい。
【0058】6.リセットコマンド (圧縮伸張装置に
リセットをかけ、初期状態にするためのコマンド)7.
ステータスコマンド (圧縮伸張装置の状態を調べるた
めのコマンド) 本コマンドが発行されると、圧縮伸張装置から以下の情
報がホストコンピュータ1に返送される。
【0059】a.圧縮伸張装置内で生じたエラー情報や
、ホストコンピュータ1からの要求を拒否した場合の理
由。 b.圧縮伸張装置内の画像バッファ4と転送可能なデー
タ量若しくは画像バッファ4内のデータ量。 c.圧縮伸張装置内の符号バッファ5と転送可能なデー
タ量若しくは符号バッファ5内のデータ量。
【0060】次に、圧縮伸張装置側の前記ホストコンピ
ュータ1からのコマンドに対する処理について説明する
。圧縮伸張装置は、ホストコンピュータ1からのコマン
ドを受理すると、コマンドを解析し、コマンドを受理す
るか否かを決定する。コマンドを拒否する場合は、ホス
トコンピュータ1に対して直ちにその旨を応答する。 コマンドを受理する場合は、対応する処理を行った後に
、処理結果の正常終了/異常終了の旨を応答する。
【0061】圧縮伸張装置がデータ送信コマンド及びデ
ータ受信コマンドを受理するか否かの判定は以下の手順
で実行される。 1.圧縮時のデータ送信コマンド a.送信するバッファのチェックを行う。画像バッファ
4を指定した場合は受理し、符号バッファ5を指定した
場合は不受理とする。
【0062】b.処理指定コマンドが既に発行されてい
るか否かをチェックする。処理開始コマンドを使用する
場合は、このコマンドの発行もチェックする。発行され
ていれば受理し、発行されていなければ不受理とする。 c.ピンポン動作される他方の画像バッファ4の状態を
チェックする。初回のコマンドを除き、少なくとも一方
のバッファが空き状態 (エンジン部8への転送が終了
している) の場合は受理し、それ以外は不受理とする
【0063】d.符号バッファ5の状態をチェックする
。符号バッファ5に予め定められた所定量以上の空きが
ある場合は受理するが、そうでない場合は不受理とする
。 e.送信データ量をチェックする (後述する転送方式
の場合。所定のデータ量を複数回に分割して転送し、1
回当りの転送データ量を特定しない方式)。画像データ
のカラムサイズと画像ビット数から算出される画像バッ
ファ4の容量から、該画像バッファ4に送信書込み済み
のデータ量を差し引くことによって求められる画像バッ
ファ4の受付可能なデータ量が、要求している送信デー
タ量以上であるとき受理し、そうでない場合は不受理と
するか、若しくは受理するが受付可能なデータ量のみを
画像バッファ4に書き込む。
【0064】2.伸張時のデータ受信コマンドa.受信
するバッファのチェックを行う。画像バッファ4を指定
した場合は受理し、符号バッファ5を指定した場合は不
受理とする。 b.処理指定コマンドが既に発行されているか否かをチ
ェックする。処理開始コマンドを使用する場合は、この
コマンドの発行もチェックする。発行されていれば受理
し、発行されていなければ不受理とする。
【0065】c.ピンポン動作される他方の画像バッフ
ァ4の状態をチェックする。少なくとも一方のバッファ
に送出可能なデータが書き込まれている場合は受理し、
それ以外は不受理とする。 d.符号バッファ5の状態をチェックする。符号バッフ
ァ5に予め定められた所定量以上の符号データが残存し
ている場合は受理するが、そうでない場合は不受理とす
る。
【0066】e.受信データ量をチェックする (前述
した転送方式の場合) 画像バッファ4の容量から、該
画像バッファ4より放出済みの (ホストコンピュータ
が圧縮伸張装置より受信した) データ量を差し引くこ
とによって求められる画像バッファ4の放出可能なデー
タ量が、要求している受信データ量以上であるとき受理
し、そうでない場合は不受理とするか、若しくは受理す
るが放出可能なデータ量の送信しか行わない。
【0067】3.圧縮時のデータ受信コマンドa.受信
するバッファのチェックを行う。画像バッファ4を指定
した場合は不受理とし、符号バッファ5を指定した場合
は受理する。 b.処理指定コマンドが既に発行されているか否かをチ
ェックする。処理開始コマンドを使用する場合は、この
コマンドの発行もチェックする。発行されていれば受理
し、発行されていなければ不受理とする。
【0068】c.受信データ量をチェックする。要求し
ている受信データ量が、符号バッファ5の放出可能なデ
ータ量以下の時は受理し、そうでない場合は不受理とす
るか、若しくは受理するが放出可能なデータ量の送信し
か行わない。 4.伸張時のデータ送信コマンド a.送信するバッファのチェックを行う。画像バッファ
4を指定した場合は不受理とし、符号バッファ5を指定
した場合は受理する。
【0069】b.処理指定コマンドが既に発行されてい
るか否かをチェックする。処理開始コマンドを使用する
場合は、このコマンドの発行もチェックする。発行され
ていれば受理し、発行されていなければ不受理とする。 c.送信データ量をチェックする。要求している送信デ
ータ量が、符号バッファ5の受付可能なデータ量以下の
時は受理し、そうでない場合は不受理とするか、若しく
は受理するが受付可能なデータ量しか受信しない。
【0070】次に、画像バッファ4とのデータ転送方式
について説明する。図3に示した画像バッファ4は、圧
縮伸張処理単位である最大ブロックサイズがn×n (
n=4,8,16,32) で、mが処理対象となる画
像データのカラム数に対して充分な大きさを持つ値であ
るとき、n×mバイト若しくはn×m×2バイトの容量
を持つバッファを2組持ち、これら2組のバッファがピ
ンポン動作する。
【0071】圧縮対象となる画像データのカラム数がc
画素 (c<m)、1画素当りのバイト数がeバイト 
(e=1or2) の時、一方のバッファが受付可能な
データ量はc×n×e (=D) バイトに制限する。 このとき、圧縮時におけるホストコンピュータと圧縮伸
張装置間でのデータ転送方法は以下のものが考えられる
【0072】方法1) 1回の転送量をDバイトに限定
し、それ以下の場合は圧縮伸張装置が転送を拒否する。 Dバイトより多い場合は、拒否するか、Dバイトのみ受
信するか、全バイトを受信し余分なデータは圧縮処理に
使用しない。 方法2) Dバイトを分割して転送する。1回の転送量
 (zバイト) を予め定めておくか、処理指定コマン
ド等を通じて、ホストコンピュータ側から1回の転送量
 (zバイト) を指定する。Dバイトが整数で割り切
れない場合 (余りを生じる場合) は、余分なデータ
をホストコンピュータが付加して、zバイトにしてから
転送してもよいし、余りのバイト数分のデータ転送を最
後 (若しくは最初) に行ってもよい。また、1回の
転送量がzバイト以下の場合は、圧縮伸張装置が転送を
拒否する。Dバイトより多い場合は、転送を拒否するか
、zバイトのみ受信するか、全バイトを受信し余分なデ
ータは圧縮処理には使用しない。
【0073】方法3) Dバイトを分割して転送する。 1回の転送量及び転送回数は任意とする。但し、j (
≧1) 回目の転送で、転送総量がDバイトに一致する
ように転送する。最後の転送で転送総量がDバイトを超
える場合は、最後の要求を拒否するか、余分なデータは
受信しても圧縮処理対象としないか、余分なデータ分は
受信しないようにする。好ましくは、最後の要求を拒否
する方がよい。
【0074】以上3つの方法を比較すると、方法1は単
純ではあるが、ホストコンピュータ1側に、Dバイト分
の転送能力が要求され、データ量が莫大な画像データの
処理用としてコスト的に不利であり、また、圧縮処理装
置をホストコンピュータに対して接続自由なアダプタと
して使用する場合汎用性に乏しい。方法2、方法3では
上記方法1の問題点が解消される。1回の転送量,転送
回数が任意で構わない点で最も優れている。
【0075】以下、各方法を用いた実施例について説明
する。前記方法1を使用した圧縮処理の実施例を図9の
フローチャートに従って説明する。まず、ホストコンピ
ュータ1が圧縮処理を指示した処理指定コマンド (処
理開始コマンドを含む) を発行する (ステップ1,
図ではSと記す。以下同様) 。
【0076】データの送信が終了していなければ、画像
バッファ4に対してデータ送信コマンドを発行し、前述
した圧縮伸張装置側のチェック条件を満たして受理され
れば(以下、各コマンドは受理されたものとして説明す
る) 画像バッファ4にnライン分の画像データを転送
する (ステップ2,3) 。前記画像データの転送終
了後、符号バッファ5に対してデータ受信コマンドを発
行し、前記画像データを圧縮伸張エンジン部8で圧縮符
号化して得られ符号バッファ5に転送された符号データ
をホストコンピュータ1に吸い上げる (ステップ4)
 。
【0077】上記動作を繰り返し、全ての画像データの
送信が終了すると、データ送信コマンドを発行して全て
の符号データを吸い上げて圧縮処理を終了する(ステッ
プ2,5) 。前記方法2又は方法3を使用した圧縮処
理の実施例を図10のフローチャートに従って説明する
【0078】ステップ11,12,については、前記実
施例のステップ1,2と同様であるので説明を省略する
。画像データ送信終了前は、データ送信コマンドの発行
により、圧縮伸張装置にnライン分の画像データを分割
して送信する (ステップ13) 。ここで、前記方法
2又は方法3による分割送信が実行される。
【0079】以下、圧縮伸張装置2がデータ送信コマン
ドを拒絶するまでデータ送信コマンドによりnライン分
の画像データを分割して送信し続ける (ステップ14
,13)送信し続けた結果、符号バッファ5に所定量以
上の空きがなくなり、又は送信データ量が画像バッファ
4の受付可能なデータ量を超えて(前記圧縮伸張処理装
置2側のデータ送信コマンドに対する応答の1のd,e
)、圧縮伸張装置2がデータ送信コマンドを拒絶したら
、符号バッファ5に対してデータ受信コマンドを発行し
、前記画像データを圧縮符号化して得られた符号データ
をホストコンピュータに吸い上げる (ステップ15)
 。尚、その前に、ステータスコマンドを発行して拒絶
の理由を確認するのが好ましい(ステップ14A)。
【0080】前記符号データの受信が終了したら、再度
同様の操作が繰り返されて、全ての画像データが転送し
おわるまで画像データ送信と符号データ受信とを繰り返
す (ステップ12〜15) 。全ての画像データの送
信が終了したら、データ受信コマンドを発行し、符号バ
ッファ5から全ての符号データを吸い上げて圧縮処理を
終了する (ステップ16)。
【0081】前記方法2又は方法3を使用した圧縮処理
の別の実施例を図11のフローチャートに従って説明す
る。ステップ21,22については前記実施例のステッ
プ11,12と同様であり、画像データの送信が終了前
は、ステータスコマンドを発行し、符号バッファ5に保
有されている符号データ量を調べる (ステップ23)
 。
【0082】調べられた符号データ量は、予めホストコ
ンピュータ1側で設定された所定量と比較される (ス
テップ24) 。そして、符号データ量が所定値未満の
ときは、画像バッファ4に対してデータ送信コマンドを
発行し、nライン分の画像データを分割して送信する 
(ステップ25) 。尚、処理開始直後は符号バッファ
5内の符号データは0であるから送信からスタートする
ことは当然である。
【0083】画像データの送信が進み、該画像データの
圧縮符号化された符号データ量が符号バッファ5内で所
定量以上に達すると、符号バッファ5に対してデータ受
信コマンドを発行し、符号データを吸い上げる (ステ
ップ26)。上記動作を繰り返し、画像データの送信が
終了すると、データ受信コマンドを発行し、全ての符号
データを吸い上げて、圧縮処理を終了する (ステップ
27) 。
【0084】ここで、前記図10で示した実施例と図1
1で示した実施例とを比較すると、後者はデータを送信
する毎に、ステータスコマンドを発行して符号データ量
を調べる必要があるのに対し、前者は拒絶されるまで放
置しておけばよくホストコンピュータ1のコマンド発行
数を減らせる点で有利である。以上は、画像バッファ4
,符号バッファ5共に、1画像分の画像データ又は符号
データを保有できる容量を持たない場合の実施例を示し
たが、一方のバッファが1画像分のデータを保有できる
容量を持つ場合の実施例について説明する。
【0085】図12は、符号バッファ5が、1画像分の
符号データを保有できる容量を有する場合の実施例を示
す。ステップ31〜ステップ33については、ステップ
1〜ステップ3と同様である。ステップ32で送信終了
を判定したら、データ受信コマンドを発行し、符号バッ
ファ5内に蓄積された1画像分の全ての符号データを吸
い上げる (ステップ34)。符号バッファ容量の不足
によるデータ送信コマンドの拒絶が生じないから、ホス
トコンピュータ1は画像データのデータ送信コマンドを
連続して発行することができる。
【0086】図13は、画像バッファ4が1画像分の画
像データを保有できる容量を有する場合 (所謂フレー
ムバッファの場合) の実施例を示す。処理指定コマン
ド発行後、データ送信コマンドを発行して1画像分の全
ての画像データを画像バッファ4に送信する (ステッ
プ41,42) 。これで送信は終了するわけである。
【0087】後は、符号データの受信が終了しているか
を判断しつつ、受信が終了するまでデータ受信コマンド
を発行して符号バッファ5から符号データの受信を繰り
返し行う (ステップ43,44) 。次に、方法2又
は方法3を使用した伸張処理の実施例を図14に基づい
て説明する。この実施例は前記図10の圧縮時の実施例
に対応する。
【0088】まず、ホストコンピュータ1が、伸張動作
を指示した処理指定コマンド (処理開始コマンドを含
む) を発行する (ステップ51) 。符号バッファ
5に対して、データ送信コマンドを発行し、圧縮伸張装
置2に対して送信可能な量の符号データを送信する (
ステップ52) 。符号データの送信が終了しているか
否かを判定し (ステップ53)、終了していれば、デ
ータ送信終了コマンドを発行する (ステップ54) 
。これにより、ホストコンピュータが発行すべき全ての
データ送信コマンドが全て実行された (少なくとも全
ての符号データの送信が終了したことがホストコンピュ
ータ1に知らされる。但し、データ送信終了コマンドの
発行は必須ではなく前述したようにデータ送信コマンド
内に最後の送信であることを示すフラグを設けておいて
、このフラグによって知らせるようにしてもよい)。
【0089】次いで、画像データの受信が終了したか否
かを判定する (ステップ55) 。受信が終了してい
なければ、画像バッファ4に対してデータ受信コマンド
を発行し、圧縮伸張装置からnライン分の画像データを
分割して受信する (ステップ56) 。圧縮伸張装置
がデータ受信コマンドを拒絶するまで、前記画像データ
の分割受信を繰り返し、データ受信コマンドを拒絶した
ら符号バッファ5に対してデータ送信コマンドを発行し
、前回送信した符号データの続きを符号バッファ5に送
信する (ステップ57→ステップ52) 。尚、圧縮
時と同様拒絶の理由を知らせるためのステータスコマン
ドを発行してもよい (ステップ57A) 。
【0090】上記のようにして、全ての符号データの受
信が終了するまで符号データの送信と画像データの受信
とを繰り返す。方法2,3を使用した伸張処理の別の実
施例を図15に基づいて説明する。この実施例は図10
の圧縮時の実施例に対応する。ステップ61〜ステップ
65は前記実施例のステップ51〜55と同様である。
【0091】画像データの受信を終了前と判定された場
合は、ステータスコマンドを発行し符号バッファ5内の
符号データ量を調べる (ステップ66)。そして、符
号データ量がホストコンピュータにより予め設定された
所定値以上あればデータ受信コマンドを発行して画像デ
ータを受信するが (ステップ67,68) 、所定値
未満であれば、データ送信コマンドを発行してホストコ
ンピュータ1から符号データを送信させる (ステップ
69) 。
【0092】このようにして、全ての符号データの送信
と画像データの受信が終了するまで、符号データの送信
と画像データの受信が繰り返される。次に、圧縮処理の
実施例同様、一方のバッファが1画像分のデータを保有
できる容量を持つ場合の実施例について説明する。図1
6は、符号バッファ5が1画像分の符号データを保有で
きる容量を有する場合の実施例を示す。つまり図12の
圧縮時の実施例に対応する。
【0093】処理指定コマンド発行後、データ送信コマ
ンドを発行して1画像分の全ての符号データを符号バッ
ファ5に送信する (ステップ71,72) 。これで
送信は終了するわけである。後は、画像データの受信が
終了しているかを判断しつつ、受信が終了するまでデー
タ受信コマンドを発行して画像バッファ4から画像デー
タの受信を繰り返し行う (ステップ73,74) 。
【0094】図17は、画像バッファ4が1画像分の画
像データを保有できる容量を持つ場合の実施例を示す。 つまり図13の圧縮時の実施例に対応する。ステップ8
1〜ステップ83については、ステップ51〜ステップ
53と同様であるが、データ送信コマンドの発行後ステ
ータスコマンドを発行して、符号バッファ5内の符号デ
ータ量を調べる (ステップ84) 。
【0095】そして、符号バッファ5内の符号データ量
に基づいて、それ以上の符号データの受付が可能である
か否かの判定を行い、受付可能であるときは同様の符号
データの送信動作を繰り返す (ステッ82〜ステップ
85)。但し、符号バッファ5内の符号データ量を調べ
ることなく、タイマーにより所定時間毎に送信を行う方
式としてもよい。前記所定時間の設定は、圧縮伸張エン
ジンへの符号データの読みだしにより符号バッファ5内
の符号データ量が減少して送信受付可能となる時間を求
めておいてそれ以上の値に設定すればよい。
【0096】ステップ82で送信終了を判定したら、デ
ータ受信コマンドを発行し、画像バッファ4内に蓄積さ
れた1画像分の全ての伸張画像データを吸い上げる (
ステップ86) 。尚、画像バッファ,符号バッファが
共に1画像分のデータ量を保有できる従来からある方法
の場合 (但し医用等データ量が莫大なものへの適用は
ない) について参考までに述べると、圧縮 (又は伸
張) の処理指定コマンド発行の後、画像データ (又
は符号データ) のデータ送信コマンドを発行して1画
像分の該データの送信を終了した後、符号データ (又
は画像データ) のデータ受信コマンドを発行して1画
像分のデータの受信を終了することとなる。また、以上
図9〜図16の説明では、データ圧縮伸張装置の処理速
度がホストコンピュータとデータ圧縮伸張装置間のデー
タ転送速度に比べて速い場合を前提として説明してある
。データ転送速度に比べて処理速度が遅い場合に当然デ
ータ転送コマンド (データ送信コマンド,データ受信
コマンド) の発行は、データ処理速度を考慮して行う
必要がある。
【0097】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ばホストコンピュータとの間で画像データの圧縮伸張処
理を行うことができ、画像データのデータ量が多くても
少なくとも一方のバッファには1画像分のデータを複数
回に分割して入力させる構成とすることにより、バッフ
ァとして小型のものを使用してコストアップを抑制でき
ると共に、ホストコンピュータのデータ転送速度が小さ
くて済み、特に圧縮伸張装置をホストコンピュータに対
して接続自由なアダプタとした場合、ホストコンピュー
タに対する汎用性が向上する。
【0098】また、画像バッファを、2組のバッファで
構成してピンポン動作させたり、符号バッファを、FI
FO構造とすることにより処理の高速化を可及的に促進
できる。また、画像バッファや符号バッファの保有デー
タ量を監視しつつホストコンピュータとの間のデータの
転送要求の受理,不受理を決定することにより誤動作を
防止できる。
【0099】また、符号バッファの入出力可能なデータ
量をホストコンピュータに知らせることによりホストコ
ンピュータに適切なデータの送信,受信を行わせること
ができる。また、圧縮処理時に一回で画像バッファの受
付可能なデータ量を入力させる構成としたものでは、ホ
ストコンピュータ側にそれだけの転送能力がある場合に
は、単純な制御で高速な処理が行える。
【0100】また、圧縮処理時に画像データを小量ずつ
複数回に分割して入力させる構成としたものでは、ホス
トコンピュータの1回当りの転送能力が小さくて済み、
特に前記ピンポン動作方式の画像バッファに適用した場
合は、充分高速な処理を行える。また、一回当りの入力
データ量及び入力回数は任意とし、画像バッファ内のデ
ータ量を監視して受付可能なデータ量を超えないように
したものでは、ホストコンピュータ側のチェック機能が
少なくて済み、ホストコンピュータ側の何らかの事情で
送信途中で1回のデータ量が変化するような場合にも対
処できる。
【0101】また、可逆圧縮伸張部と非可逆圧縮伸長部
とを備えて選択的に作動させるようにした画像データ圧
縮伸張装置においては、要求に応じて2種類の圧縮伸張
処理を選択使用することができ、特に医用画像の場合、
診断に適した処理を選択できる。また、画像バッファと
符号バッファとを夫々、可逆圧縮伸張処理と非可逆圧縮
伸張処理とで共有化することにより、バッファを節約で
きる。
【0102】また、圧縮伸張処理と非可逆圧縮伸張処理
とで、圧縮処理時における画像バッファからの画像デー
タの読みだし単位を同一としたり、伸張処理時における
画像バッファからの画像データの書き込み単位を夫々同
一とすることにより、制御の共通化が図れる。上記の場
合、画像バッファからの読みだし単位又は画像バッファ
への書き込み単位をブロック単位とし、具体的には可逆
圧縮処理時はラスタースキャン,ブロックスキャン,ジ
グザグスキャンで推移させると共に、可逆伸張処理時は
この逆の順序のスキャンで推移させ、非可逆圧縮処理時
はラスタースキャン,ブロックスキャンで推移させると
共に、伸張処理時はこの逆の順序のスキャンで推移させ
ることにより、可逆圧縮伸長処理と非可逆圧縮伸長処理
とのスキャンを可及的に共通化しつつ、DPCM等の可
逆圧縮伸長処理が可能となる。
【0103】また、可逆圧縮処理と非可逆圧縮処理とで
、処理のイネーブル,ディセーブルを示すレディ信号を
共通化することにより、制御プログラムが簡易化される
。上記のように種々の効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像データ圧縮伸張装置を使用し
たシステムの全体構成図
【図2】同上実施例のデータ圧縮伸張エンジン部の構成
を示すブロック図
【図3】同じく画像バッファ部の構成を示すブロック図
【図4】同じく可逆圧縮伸長部の構成を示すブロック図
【図5】同じくシーケンス変換回路部の構成を示すブロ
ック図
【図6】同じく圧縮伸長処理におけるスキャン方法を示
し、 (A) はラスタースキャン, (B) はブロ
ックスキャン, (C)〜 (E) はブロックスキャ
ンで書き込まれたデータをジグザグスキャンで読み出す
場合を示す図
【図7】同じく圧縮伸長処理におけるDP
CTの処理・方法を示し、 (A)〜 (D) は画素
間の差分演算及び復元演算を示す図
【図8】同じく符号バッファ部の構成を示すブロック図
【図9】同じく圧縮処理の第1の実施例を示すフローチ
ャート
【図10】同じく圧縮処理の第2の実施例を示すフロー
チャート
【図11】同じく圧縮処理の第3の実施例を示すフロー
チャート
【図12】同じく圧縮処理の第4の実施例を示すフロー
チャート
【図13】同じく圧縮処理の第5の実施例を示すフロー
チャート
【図14】同じく伸張処理の第1の実施例を示すフロー
チャート
【図15】同じく伸張処理の第2の実施例を示すフロー
チャート
【図16】同じく伸張処理の第3の実施例を示すフロー
チャート
【図17】同じく伸張処理の第4の実施例を示すフロー
チャート
【符号の説明】 1    ホストコンピュータ 2    画像データ圧縮伸張装置 3    バス 4,4A,4B    画像バッファ 5    符号バッファ 6    画像バッファ用コントローラ7    符号
バッファ用コントローラ8    データ圧縮伸張エン
ジン 9    CPU 81    可逆圧縮伸長部 82    非可逆圧縮伸長部 83    シフト回路

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホストコンピュータとバスを介して接続自
    由な画像データ圧縮伸張装置であって、画像データを一
    時的に記憶しつつ入出力する画像バッファと、画像デー
    タを符号化して得られる符号データを一時的に記憶しつ
    つ入出力する符号バッファと、画像データの圧縮と符号
    データの伸張とを行うデータ圧縮伸張手段と、これら画
    像バッファ,符号バッファ及びデータ圧縮伸張手段を夫
    々所定のタイミングで作動させることにより、ホストコ
    ンピュータからバスを介して画像バッファに入力した画
    像データをデータ圧縮伸張手段により圧縮して符号バッ
    ファに出力し、バスを介してホストコンピュータに転送
    する圧縮処理と、ホストコンピュータからバスを介して
    符号バッファに入力した符号データをデータ圧縮伸張手
    段により伸張して画像バッファに出力し、バスを介して
    ホストコンピュータに転送する伸張処理と、を実行させ
    、かつ、画像バッファと符号バッファの少なくとも一方
    のバッファに対しては1画像分のデータを複数回に分割
    して入力させるように制御する作動制御手段と、を備え
    て構成したことを特徴とする画像データ圧縮伸張装置。
  2. 【請求項2】画像バッファは、2組のバッファで構成さ
    れ、作動制御手段は、各バッファが画像データの読みだ
    しと書き込みとを平行して且つ交互に機能を切り換える
    ように制御してなる請求項1に記載の画像データ圧縮伸
    張装置。
  3. 【請求項3】符号バッファは、FIFO構造を有してな
    る請求項1又は2に記載の画像データ圧縮伸張装置。
  4. 【請求項4】作動制御手段は、データ圧縮伸張手段によ
    る圧縮処理時に画像バッファが画像データを受付可能な
    状態で且つ符号バッファの保有データ量が所定量以下で
    ある場合に限り、ホストコンピュータからの画像データ
    の転送要求を受理し、それ以外の場合は前記転送要求を
    受理させない機能を有してなる請求項1〜3のいずれか
    1つに記載の画像データ圧縮伸張装置。
  5. 【請求項5】作動制御手段は、データ圧縮伸張手段によ
    る伸張処理時に画像バッファが画像データを送出可能な
    状態で且つ符号バッファの保有データ量が所定量以上で
    ある場合に限り、ホストコンピュータからの画像データ
    の転送要求を受理し、それ以外の場合は前記転送要求を
    受理させない機能を有してなる請求項1〜4のいずれか
    1つに記載の画像データ圧縮伸張装置。
  6. 【請求項6】作動制御手段は、符号バッファの入出力可
    能なデータ量を管理し、その結果をホストコンピュータ
    からの要求に従ってホストコンピュータに知らせる機能
    を有してなる請求項1〜5のいずれか1つに記載の画像
    データ圧縮伸張装置。
  7. 【請求項7】作動制御手段は、データ圧縮手段による圧
    縮処理時に一回のデータ転送で画像バッファの受付可能
    なデータ量を入力させるように制御する請求項1〜6の
    いずれか1つに記載の画像データ圧縮伸張装置。
  8. 【請求項8】作動制御手段は、データ圧縮手段による圧
    縮処理時に画像バッファの受付可能なデータ量より小量
    のデータ量ずつ複数回に分割して入力させるように制御
    する請求項1〜7のいずれかに記載の画像データ圧縮伸
    張装置。
  9. 【請求項9】一回当りの入力データ量及び入力回数は任
    意とし、画像バッファ内のデータ量を監視して受付可能
    なデータ量を超えないように制御する請求項8に記載の
    画像データ圧縮伸張装置。
  10. 【請求項10】ホストコンピュータとバスを介して接続
    自由な画像データ圧縮伸張装置であって、画像データを
    一時的に記憶しつつ入出力する画像バッファと、画像デ
    ータを符号化して得られる符号データを一時的に記憶し
    つつ入出力する符号バッファと、画像データの圧縮と符
    号データの伸張とを可逆圧縮伸張処理により行う可逆圧
    縮伸長部と非可逆圧縮伸長処理によって行う非可逆圧縮
    伸長部とを備えたデータ圧縮伸張手段と、これら画像バ
    ッファ,符号バッファ及びデータ圧縮伸張手段を夫々所
    定のタイミングで作動させることにより、ホストコンピ
    ュータからバスを介して画像バッファに入力した画像デ
    ータをデータ圧縮伸張手段により圧縮して符号バッファ
    に出力し、バスを介してホストコンピュータに転送する
    圧縮処理と、ホストコンピュータからバスを介して符号
    バッファに入力した符号データをデータ圧縮伸張手段に
    より伸張して画像バッファに出力し、バスを介してホス
    トコンピュータに転送する伸張処理と、を実行させ、前
    記データ圧縮伸張手段の可逆圧縮伸張部と、非可逆圧縮
    伸長部とを選択的に作動させる作動制御手段と、を備え
    て構成したことを特徴とする画像データ圧縮伸張装置。
  11. 【請求項11】画像バッファと符号バッファとは、夫々
    可逆圧縮伸張処理と非可逆圧縮伸張処理とで共有化され
    てなる請求項10に記載の画像データ圧縮伸張装置。
  12. 【請求項12】可逆圧縮伸張処理と非可逆圧縮伸張処理
    とで、伸張処理時における画像バッファへの画像データ
    の書き込み単位を同一としてなる請求項10又は11に
    記載の画像データ圧縮伸張装置。
  13. 【請求項13】可逆圧縮伸張処理と非可逆圧縮伸張処理
    とで、圧縮処理時における画像バッファからの画像デー
    タの読みだし単位を同一としてなる請求項10〜請求項
    12のいずれか1つに記載の画像データ圧縮伸張装置。
  14. 【請求項14】画像バッファへの書き込み単位又は画像
    バッファからの読みだし単位をブロック単位としてなる
    請求項12又は13に記載の画像データ圧縮伸張装置。
  15. 【請求項15】可逆圧縮処理と非可逆圧縮処理とで、処
    理のイネーブル,ディセーブルを示すレディ信号を共通
    化してなる請求項10〜14のいずれか1つに記載の画
    像データ圧縮伸張装置。
  16. 【請求項16】作動制御手段は、可逆圧縮処理時は画像
    データをラスタースキャンで画像バッファに書き込み、
    該画像データをブロックスキャンで読みだし、可逆圧縮
    伸張部内のシーケンス変換回路において前記ブロックス
    キャンで書き込まれた画像データをジグザグスキャンで
    読みだし、可逆伸張処理時はこの逆の順序のスキャンで
    書き込み,読みだしを行わせ、非可逆圧縮処理時は画像
    データをラスタースキャンで画像バッファに書き込み、
    該画像データをブロックスキャンで読みだし、非可逆伸
    張処理時はこの逆の順序のスキャンで書き込み,読みだ
    しを行わせる構成としたことを特徴とする請求項14又
    は15に記載の画像データ圧縮伸張装置。
JP3097284A 1991-04-26 1991-04-26 画像データ圧縮伸張装置 Pending JPH04326654A (ja)

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