JPH04326040A - 塩化ビニル系樹脂コンパウンドの品質評価方法 - Google Patents
塩化ビニル系樹脂コンパウンドの品質評価方法Info
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- JPH04326040A JPH04326040A JP12270591A JP12270591A JPH04326040A JP H04326040 A JPH04326040 A JP H04326040A JP 12270591 A JP12270591 A JP 12270591A JP 12270591 A JP12270591 A JP 12270591A JP H04326040 A JPH04326040 A JP H04326040A
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Landscapes
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塩化ビニル系樹脂コンパ
ウンドの品質評価方法、とくには粉末成形用塩化ビニル
系樹脂コンパウンドの溶融特性、粉体特性、および繰返
し使用時の粉体凝集特性等を把握するのに有用な品質評
価方法に関するものである。
ウンドの品質評価方法、とくには粉末成形用塩化ビニル
系樹脂コンパウンドの溶融特性、粉体特性、および繰返
し使用時の粉体凝集特性等を把握するのに有用な品質評
価方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系樹脂は安価に製造される汎
用樹脂であり、多種多様な成形方法により硬質のものか
ら軟質のものまで多様な成形品の主原料として広く使用
されている。また近年とくに車両用内装材として用いる
ために、微粉末の塩化ビニル系樹脂組成物を所望の金型
内面に焼結させることにより金型模様を成形品の表面に
忠実に再現させるパウダースラッシュ成形法が多用され
るようになってきている。この成形に適した塩化ビニル
系樹脂組成物は、要求される機械的特性を満足させるこ
とのほかに、その成形加工性、とりわけ金型での溶融特
性、粉体特性、繰返し使用時の粉体凝集特性などが重視
されている。この樹脂組成物は通常塩化ビニル樹脂、可
塑剤、安定剤、ダスティング剤等の配合物であって、こ
の塩化ビニル樹脂として重合度の低いものを使用すると
、溶融特性は改善の方向となるが、可塑剤の吸収性が低
下するため粉体特性は低下する傾向となる。逆に、重合
度の高い塩化ビニル樹脂を使用すると、可塑剤の吸収性
が良好となり、粉体特性は良くなるが、溶融特性は低下
する傾向となる。可塑剤は一般に添加量が増大すれば溶
融特性が向上し、粉体特性が低下する傾向にある。ダス
ティング剤とは、可塑剤、安定剤を吸収または吸着させ
た塩化ビニル系樹脂組成物の粉体特性を改善するため、
その粒子表面に付着させる組成物のことである。これに
は乳化重合法または懸濁重合法で得られた微細な塩化ビ
ニル系樹脂が用いられる。この場合、その重合度によっ
ても溶融特性が変わり、重合度が高ければ溶融特性は低
下する。そして粉体特性は溶融特性と相反する関係にあ
る。パウダ−スラッシュ成形法では成形の際に余分とな
った一度加熱された塩化ビニル樹脂組成物が回収され繰
返し使用されるため、熱によって凝集した組成物が成形
品の厚みむらや穴開き不良を引き起こす原因となる。し
かし、繰返し使用による凝集は半溶融による凝集である
ため溶融特性を低下させれば改善の方向となる。 このように、溶融特性と粉体特性および繰返し凝集特性
とは相反する傾向があり、両者のバランスをとって塩化
ビニル系樹脂組成物の処方を決めているのが現状である
。実際には、量産装置を用いてこれらの溶融特性、加工
特性、繰返し凝集特性を評価している。これは製造に用
いられている装置を一定時間専有するため生産を阻害す
る欠点がある。また一定の粉末成形用組成物であっても
配合時の昇温最終温度、昇温速度、可塑剤やダスティン
グ剤の添加時の条件により、溶融特性、粉体特性、繰返
し凝集特性等が変化するため、生産時には品質管理面か
らも検討する必要があった。
用樹脂であり、多種多様な成形方法により硬質のものか
ら軟質のものまで多様な成形品の主原料として広く使用
されている。また近年とくに車両用内装材として用いる
ために、微粉末の塩化ビニル系樹脂組成物を所望の金型
内面に焼結させることにより金型模様を成形品の表面に
忠実に再現させるパウダースラッシュ成形法が多用され
るようになってきている。この成形に適した塩化ビニル
系樹脂組成物は、要求される機械的特性を満足させるこ
とのほかに、その成形加工性、とりわけ金型での溶融特
性、粉体特性、繰返し使用時の粉体凝集特性などが重視
されている。この樹脂組成物は通常塩化ビニル樹脂、可
塑剤、安定剤、ダスティング剤等の配合物であって、こ
の塩化ビニル樹脂として重合度の低いものを使用すると
、溶融特性は改善の方向となるが、可塑剤の吸収性が低
下するため粉体特性は低下する傾向となる。逆に、重合
度の高い塩化ビニル樹脂を使用すると、可塑剤の吸収性
が良好となり、粉体特性は良くなるが、溶融特性は低下
する傾向となる。可塑剤は一般に添加量が増大すれば溶
融特性が向上し、粉体特性が低下する傾向にある。ダス
ティング剤とは、可塑剤、安定剤を吸収または吸着させ
た塩化ビニル系樹脂組成物の粉体特性を改善するため、
その粒子表面に付着させる組成物のことである。これに
は乳化重合法または懸濁重合法で得られた微細な塩化ビ
ニル系樹脂が用いられる。この場合、その重合度によっ
ても溶融特性が変わり、重合度が高ければ溶融特性は低
下する。そして粉体特性は溶融特性と相反する関係にあ
る。パウダ−スラッシュ成形法では成形の際に余分とな
った一度加熱された塩化ビニル樹脂組成物が回収され繰
返し使用されるため、熱によって凝集した組成物が成形
品の厚みむらや穴開き不良を引き起こす原因となる。し
かし、繰返し使用による凝集は半溶融による凝集である
ため溶融特性を低下させれば改善の方向となる。 このように、溶融特性と粉体特性および繰返し凝集特性
とは相反する傾向があり、両者のバランスをとって塩化
ビニル系樹脂組成物の処方を決めているのが現状である
。実際には、量産装置を用いてこれらの溶融特性、加工
特性、繰返し凝集特性を評価している。これは製造に用
いられている装置を一定時間専有するため生産を阻害す
る欠点がある。また一定の粉末成形用組成物であっても
配合時の昇温最終温度、昇温速度、可塑剤やダスティン
グ剤の添加時の条件により、溶融特性、粉体特性、繰返
し凝集特性等が変化するため、生産時には品質管理面か
らも検討する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年多用されるように
なったパウダースラッシュ用組成物でも、その溶融特性
、粉体特性、繰返し凝集特性の評価は実際に量産機にか
けてみるしかなかった。量産機を使用する場合、生産を
一時止める必要があり、また試験用の試料も多量に必要
となる。さらに試験後は金型の汚染の可能性も考えられ
るため金型の洗浄が必要となる。このような不都合を避
けるには、各特性について個々に評価するしかなかった
。例えば、溶融特性については 300℃オーブン中で
加熱した鉄板上に試料を一定の厚さとなるように振り落
し、30秒間溶融固定化させて余分の粉体を取り除き、
2〜3分間、270 ℃のオーブン中で焼結させて、表
面性、厚みの均一性等で評価する。粉体特性については
バット上に拡げた粉体を 100℃のオーブン中に入れ
、一定時間置きに取出し、嵩比重やドライフロー性を測
定する方法などである。また凝集特性については一定温
度としたオーブン中に一定時間放置し、篩で凝集物を分
け取り重量を測定する方法などによっていた。これらの
結果を総合してパウダースラッシュ用組成物の評価とす
るが、個々の評価に時間がかかる、再現性が悪いなどの
問題があった。
なったパウダースラッシュ用組成物でも、その溶融特性
、粉体特性、繰返し凝集特性の評価は実際に量産機にか
けてみるしかなかった。量産機を使用する場合、生産を
一時止める必要があり、また試験用の試料も多量に必要
となる。さらに試験後は金型の汚染の可能性も考えられ
るため金型の洗浄が必要となる。このような不都合を避
けるには、各特性について個々に評価するしかなかった
。例えば、溶融特性については 300℃オーブン中で
加熱した鉄板上に試料を一定の厚さとなるように振り落
し、30秒間溶融固定化させて余分の粉体を取り除き、
2〜3分間、270 ℃のオーブン中で焼結させて、表
面性、厚みの均一性等で評価する。粉体特性については
バット上に拡げた粉体を 100℃のオーブン中に入れ
、一定時間置きに取出し、嵩比重やドライフロー性を測
定する方法などである。また凝集特性については一定温
度としたオーブン中に一定時間放置し、篩で凝集物を分
け取り重量を測定する方法などによっていた。これらの
結果を総合してパウダースラッシュ用組成物の評価とす
るが、個々の評価に時間がかかる、再現性が悪いなどの
問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような問
題に対処するため鋭意研究の結果達成されたもので、こ
の塩化ビニル系樹脂コンパウンドの品質評価方法は、粉
末成形用塩化ビニル系樹脂コンパウンドの所定量をプラ
ネタリーミキサーに投入して撹拌し、経時的な回転トル
クの変化を測定し、標準とする粉末成形用塩化ビニル系
樹脂コンパウンドの値と比較することを特徴とするもの
である。
題に対処するため鋭意研究の結果達成されたもので、こ
の塩化ビニル系樹脂コンパウンドの品質評価方法は、粉
末成形用塩化ビニル系樹脂コンパウンドの所定量をプラ
ネタリーミキサーに投入して撹拌し、経時的な回転トル
クの変化を測定し、標準とする粉末成形用塩化ビニル系
樹脂コンパウンドの値と比較することを特徴とするもの
である。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。この塩化
ビニル系樹脂コンパウンドの品質評価方法は、とくには
粉末成形用の塩化ビニル系樹脂組成物の品質評価方法と
して好適のものであり、加工特性として要求される溶融
特性、粉体特性および繰返し凝集特性を単一の測定で総
合的に評価しようとするものである。この評価に使用す
るプラネタリーミキサーは西独ブラベンダー社製のもの
か、これに類似の構造のものであって、側壁には温度を
一定に調整できるジャケットが付き、ローターの回転に
より特別設計されたブレイドがミキサー内で遊星回転す
る機構を備えていて、ジャケット温度を一定に保ち、ロ
ーターの回転数を所望の値に変えることができ、さらに
はその回転トルクを経時的に記録できるものである。
ビニル系樹脂コンパウンドの品質評価方法は、とくには
粉末成形用の塩化ビニル系樹脂組成物の品質評価方法と
して好適のものであり、加工特性として要求される溶融
特性、粉体特性および繰返し凝集特性を単一の測定で総
合的に評価しようとするものである。この評価に使用す
るプラネタリーミキサーは西独ブラベンダー社製のもの
か、これに類似の構造のものであって、側壁には温度を
一定に調整できるジャケットが付き、ローターの回転に
より特別設計されたブレイドがミキサー内で遊星回転す
る機構を備えていて、ジャケット温度を一定に保ち、ロ
ーターの回転数を所望の値に変えることができ、さらに
はその回転トルクを経時的に記録できるものである。
【0006】このミキサーを使用する際のジャケット温
度は80〜 300℃、好ましくは 100〜200
℃であり、ローターの回転数は5〜80回転/分、好ま
しくは10〜60回転/分で行われる。ジャケット温度
が80℃未満ではローターの回転トルクの変化率が小さ
いため測定に長時間を要する。また 300℃以上では
瞬時にゲル化してローターの回転トルクが上昇するので
比較が困難となる。一方、ローターの回転数が5回転/
分未満では、ローターの回転トルクの変化率が小さく測
定に長時間を必要とし、80回転/分以上ではミキサー
内で粉が飛散し、再現性のある測定ができなくなる。
度は80〜 300℃、好ましくは 100〜200
℃であり、ローターの回転数は5〜80回転/分、好ま
しくは10〜60回転/分で行われる。ジャケット温度
が80℃未満ではローターの回転トルクの変化率が小さ
いため測定に長時間を要する。また 300℃以上では
瞬時にゲル化してローターの回転トルクが上昇するので
比較が困難となる。一方、ローターの回転数が5回転/
分未満では、ローターの回転トルクの変化率が小さく測
定に長時間を必要とし、80回転/分以上ではミキサー
内で粉が飛散し、再現性のある測定ができなくなる。
【0007】この測定に当っては、まずジャケット温度
とローター回転数の測定値と実測値とが同一で安定化し
たことを確認すると共に、ローター回転トルク記録計が
正常に作動することを確認する。つぎに、プラネタリー
タイプミキサーの全容量に対し、通常40〜50容量%
の粉末成形用塩化ビニル系樹脂コンパウンドを投入し、
直ちにローターを設定回転数で回転させ、経時的にロー
ターの回転トルクを測定、記録する。一定時間( 横軸
) 毎のローター回転トルク( 縦軸) の値をグラフ
にとると、通常図1に示される図形となる。ここでA領
域はローター回転数、ジャケット温度によって所要時間
が変化するものの、ローターの回転開始直後から比較的
短時間の領域で、繰返し成形時の粉体特性が示される。 粉体特性の良好なものはローター回転トルクが低く、不
良なものは高い値となる。B領域は各条件により一定の
領域ではないが凝集特性を示す。繰返し成形時粉末成形
用塩化ビニル系樹脂コンパウンドに熱が加わり粉体特性
を低下させ、さらに凝集が始まる。回転トルクの低いも
のほど凝集物の発生が少なくなり、逆に高いものは凝集
物ができやすい。B領域以後で適切な条件であると、ト
ルク−時間曲線で変曲点が見られ、ジャケット壁に組成
物が付着する状況となってトルクが上昇する。回転を始
めて一定時間経過した後、このような状況となった点を
C点とする。
とローター回転数の測定値と実測値とが同一で安定化し
たことを確認すると共に、ローター回転トルク記録計が
正常に作動することを確認する。つぎに、プラネタリー
タイプミキサーの全容量に対し、通常40〜50容量%
の粉末成形用塩化ビニル系樹脂コンパウンドを投入し、
直ちにローターを設定回転数で回転させ、経時的にロー
ターの回転トルクを測定、記録する。一定時間( 横軸
) 毎のローター回転トルク( 縦軸) の値をグラフ
にとると、通常図1に示される図形となる。ここでA領
域はローター回転数、ジャケット温度によって所要時間
が変化するものの、ローターの回転開始直後から比較的
短時間の領域で、繰返し成形時の粉体特性が示される。 粉体特性の良好なものはローター回転トルクが低く、不
良なものは高い値となる。B領域は各条件により一定の
領域ではないが凝集特性を示す。繰返し成形時粉末成形
用塩化ビニル系樹脂コンパウンドに熱が加わり粉体特性
を低下させ、さらに凝集が始まる。回転トルクの低いも
のほど凝集物の発生が少なくなり、逆に高いものは凝集
物ができやすい。B領域以後で適切な条件であると、ト
ルク−時間曲線で変曲点が見られ、ジャケット壁に組成
物が付着する状況となってトルクが上昇する。回転を始
めて一定時間経過した後、このような状況となった点を
C点とする。
【0008】このC点は粉末成形用塩化ビニル系樹脂コ
ンパウンドの溶融のし易さを示す座標で、このC点まで
の時間経過が短いものほど溶融し易く、逆に長いものほ
ど溶融しにくいことを示す。これらの領域、点における
標準粉末成形用塩化ビニル系樹脂コンパウンドと、順次
製造される粉末成形用塩化ビニル系樹脂コンパウンドの
状態を比較することにより、品質の評価を再現性のある
ものとすることができ、かつ短時間で行えることから品
質管理が非常に安定したものとなる。また試験用粉末成
形用塩化ビニル系樹脂コンパウンドについても標準樹脂
コンパウンドと比較することにより各特性の傾向を把握
することが可能になる。
ンパウンドの溶融のし易さを示す座標で、このC点まで
の時間経過が短いものほど溶融し易く、逆に長いものほ
ど溶融しにくいことを示す。これらの領域、点における
標準粉末成形用塩化ビニル系樹脂コンパウンドと、順次
製造される粉末成形用塩化ビニル系樹脂コンパウンドの
状態を比較することにより、品質の評価を再現性のある
ものとすることができ、かつ短時間で行えることから品
質管理が非常に安定したものとなる。また試験用粉末成
形用塩化ビニル系樹脂コンパウンドについても標準樹脂
コンパウンドと比較することにより各特性の傾向を把握
することが可能になる。
【0009】
【実施例】次に、本発明の具体的態様を実施例により説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。下
記の処方により粉末成形用塩化ビニル樹脂組成物のコン
パウンドを調製した。 コンパウンドA:容量 500Lのスーパーミキサーに
、塩化ビニル樹脂TK−800(平均重合度:830、
信越化学工業社製)90kg、黒色顔料 0.1kg、
白色顔料 0.9kg、Ba−Zn系安定剤3kg、エ
ポキシ化亜麻仁油5kgを投入し、スチームによりジャ
ケットを加熱しながら撹拌した。樹脂温が80℃になっ
た時点でトリオクチルトリメリテート(TOTM)を4
0kg投入し、さらにスチ−ム加熱のまま撹拌を継続す
る。樹脂温が 100℃になったところでTOTMをさ
らに35kg投入し、スチームを止めて撹拌を継続した
。樹脂温が 120℃になった後に、全量を容量100
0Lのクーリングミキサーへ排出した。クーリングミキ
サーのジャケットに冷却水を通して冷却し、樹脂温が3
0℃になったところでダスティング剤を10kg投入し
た。冷却水を通したまま5分間撹拌した後、機外へ排出
した。得られた樹脂を40メッシュ篩にてふるい、篩下
でコンパウンドAを得た。
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。下
記の処方により粉末成形用塩化ビニル樹脂組成物のコン
パウンドを調製した。 コンパウンドA:容量 500Lのスーパーミキサーに
、塩化ビニル樹脂TK−800(平均重合度:830、
信越化学工業社製)90kg、黒色顔料 0.1kg、
白色顔料 0.9kg、Ba−Zn系安定剤3kg、エ
ポキシ化亜麻仁油5kgを投入し、スチームによりジャ
ケットを加熱しながら撹拌した。樹脂温が80℃になっ
た時点でトリオクチルトリメリテート(TOTM)を4
0kg投入し、さらにスチ−ム加熱のまま撹拌を継続す
る。樹脂温が 100℃になったところでTOTMをさ
らに35kg投入し、スチームを止めて撹拌を継続した
。樹脂温が 120℃になった後に、全量を容量100
0Lのクーリングミキサーへ排出した。クーリングミキ
サーのジャケットに冷却水を通して冷却し、樹脂温が3
0℃になったところでダスティング剤を10kg投入し
た。冷却水を通したまま5分間撹拌した後、機外へ排出
した。得られた樹脂を40メッシュ篩にてふるい、篩下
でコンパウンドAを得た。
【0010】コンパウンドB:容量 500Lのスーパ
ーミキサーに、上記と同じ成分を投入し、樹脂温が80
℃になった時点でTOTMを30kg、 100℃にな
ったところで、さらに30kgそれぞれ投入したほかは
、全く同様の操作を行って40メッシュ篩下のコンパウ
ンドBを得た。
ーミキサーに、上記と同じ成分を投入し、樹脂温が80
℃になった時点でTOTMを30kg、 100℃にな
ったところで、さらに30kgそれぞれ投入したほかは
、全く同様の操作を行って40メッシュ篩下のコンパウ
ンドBを得た。
【0011】コンパウンドC:容量 500Lのスーパ
ーミキサーに、上記コンパウンドAと同じ成分を投入し
、クーリングミキサーへ排出後、冷却してダスティング
剤を投入するときの樹脂温を70℃としたほかは、コン
パウンドAの場合と同様の操作を行って40メッシュ篩
下のコンパウンドCを得た。得られた3種のコンパウン
ドについて、下記の方法で溶融特性、粉体特性および繰
返し使用時の粉体凝集特性を評価し、その結果を表1に
示した。
ーミキサーに、上記コンパウンドAと同じ成分を投入し
、クーリングミキサーへ排出後、冷却してダスティング
剤を投入するときの樹脂温を70℃としたほかは、コン
パウンドAの場合と同様の操作を行って40メッシュ篩
下のコンパウンドCを得た。得られた3種のコンパウン
ドについて、下記の方法で溶融特性、粉体特性および繰
返し使用時の粉体凝集特性を評価し、その結果を表1に
示した。
【0012】1)溶融特性の評価方法
各コンパウンドをステンレス板上に 100mm× 2
00mm×厚さ2mmとなるように拡げて 300℃の
オーブンに入れ、10分間加熱する。取出し後、この加
熱したステンレス板に各コンパウンドを厚さ2mmとな
るように振り落し、1分間放置後、これをそのまま裏返
して余分のコンパウンドを振り落し、その後 250℃
のオーブンに入れて2分間放置し焼結させる。焼結物の
厚さ、その均一性、表面溶融状態等を総合的に観察評価
し、良い方から1〜3のランク付けを行った。 2)粉体特性の評価方法 各コンパウンドを 150℃のオーブン中に20分間放
置した後取出し、パウダーテスター(細川シクロン社製
)を使用して、40# 篩を用いて振幅2mm、振動数
60サイクル/秒で篩分けし、JIS K−6721の
高比重測定用カップ 150ccにとって、ドライフロ
ー性を観察して総合的に評価し、良い方から1〜3のラ
ンク付けを行った。 3)繰返し使用時の粉体凝集特性の評価方法各コンパウ
ンドを 150℃のオーブン中に10分間放置した後取
出し、スパチュラにて凝集物をよくほぐし、再び 15
0℃のオーブンに入れるという操作を6回繰り返した後
の凝集状態を観察評価して、凝集物の少ない順に1〜3
のランク付けを行った。
00mm×厚さ2mmとなるように拡げて 300℃の
オーブンに入れ、10分間加熱する。取出し後、この加
熱したステンレス板に各コンパウンドを厚さ2mmとな
るように振り落し、1分間放置後、これをそのまま裏返
して余分のコンパウンドを振り落し、その後 250℃
のオーブンに入れて2分間放置し焼結させる。焼結物の
厚さ、その均一性、表面溶融状態等を総合的に観察評価
し、良い方から1〜3のランク付けを行った。 2)粉体特性の評価方法 各コンパウンドを 150℃のオーブン中に20分間放
置した後取出し、パウダーテスター(細川シクロン社製
)を使用して、40# 篩を用いて振幅2mm、振動数
60サイクル/秒で篩分けし、JIS K−6721の
高比重測定用カップ 150ccにとって、ドライフロ
ー性を観察して総合的に評価し、良い方から1〜3のラ
ンク付けを行った。 3)繰返し使用時の粉体凝集特性の評価方法各コンパウ
ンドを 150℃のオーブン中に10分間放置した後取
出し、スパチュラにて凝集物をよくほぐし、再び 15
0℃のオーブンに入れるという操作を6回繰り返した後
の凝集状態を観察評価して、凝集物の少ない順に1〜3
のランク付けを行った。
【0013】
【表1】
【0014】一方、ジャケット温度を 170℃、ロー
ター回転数を 40rpmとした容積2Lのプラネタリ
ーミキサー( 西独ブラベンダー社製) に、各コンパ
ウンドを 400g投入し、ローターの回転トルクの経
時変化を測定したところ、図2に示す結果が得られた。 この結果と前述した溶融特性、粉体特性および繰返し使
用時の粉体凝集特性の各評価結果とには、良い相関関係
が認められた。
ター回転数を 40rpmとした容積2Lのプラネタリ
ーミキサー( 西独ブラベンダー社製) に、各コンパ
ウンドを 400g投入し、ローターの回転トルクの経
時変化を測定したところ、図2に示す結果が得られた。 この結果と前述した溶融特性、粉体特性および繰返し使
用時の粉体凝集特性の各評価結果とには、良い相関関係
が認められた。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、短時間で簡便に、かつ
容易に粉末成形用塩化ビニル樹脂コンパウンドの品質評
価を行うことができる。
容易に粉末成形用塩化ビニル樹脂コンパウンドの品質評
価を行うことができる。
【図1】ローター回転トルクの経時変化の一例を示す説
明図である。
明図である。
【図2】実施例により得られた各コンパウンドについて
のローター回転トルクの経時変化を示すグラフである。
のローター回転トルクの経時変化を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】粉末成形用塩化ビニル系樹脂コンパウンド
の所定量をプラネタリーミキサーに投入して撹拌し、経
時的な回転トルクの変化を測定し、標準とする粉末成形
用塩化ビニル系樹脂コンパウンドの値と比較することを
特徴とする塩化ビニル系樹脂コンパウンドの品質評価方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12270591A JPH04326040A (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 塩化ビニル系樹脂コンパウンドの品質評価方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12270591A JPH04326040A (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 塩化ビニル系樹脂コンパウンドの品質評価方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04326040A true JPH04326040A (ja) | 1992-11-16 |
Family
ID=14842571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12270591A Pending JPH04326040A (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 塩化ビニル系樹脂コンパウンドの品質評価方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04326040A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0606121A1 (en) * | 1993-01-06 | 1994-07-13 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Automatic apparatus for inspecting powdery product |
-
1991
- 1991-04-25 JP JP12270591A patent/JPH04326040A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0606121A1 (en) * | 1993-01-06 | 1994-07-13 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Automatic apparatus for inspecting powdery product |
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